茶ちゃ風ふう林りん単語たんご

245件けん

チャフウリン

2.9千せん文字もじの記事きじ

掲示板けいじばんへ

記事きじ編集へんしゅう

茶ちゃ風ふう林りん（ちゃふうりん、1961年ねん 12月4日にち-）とは、日本にっぽんの男性だんせい声優せいゆうである。大沢おおさわ事務所じむしょ所属しょぞく。

概要がいよう

本名ほんみょうは「嶋しま沢さわ弘ひろし隆たかし（しまざわひろたか）」。

『名めい探偵たんていコナン』の目め暮くれ警部けいぶに代表だいひょうされるような、中年ちゅうねん以上いじょうの太ふとった男性だんせいキャラに似合にあう独特どくとくの声こえをもつ声優せいゆう。ちなみにその声こえ質しつ故こ、若わかい頃ころから実み年齢ねんれいよりも上うえの役柄やくがらが多おおく（『機動きどう戦士せんしVガンダム』では30代だい前半ぜんはんの頃ころに85歳さいの老人ろうじんであるロメロ・マラバル役やくを演えんじている）、先述せんじゅつのような年齢ねんれい・体からだ型かたのキャラでもおじさん役やくから悪あくの黒幕くろまく、下品げひんな男性だんせいキャラなど様々さまざまな役やくを演えんじてきた。ちなみに演えんじてきた中年ちゅうねん役やくに多おおかった年齢ねんれいの50代だいを迎むかえている。

『サザエさん』で長年ながねん磯野いその波平なみひらを演えんじてきた永井ながい一郎いちろう氏しの逝去せいきょにともない、二に代だい目め波平なみひらとして面談めんだん等とうを経へて就任しゅうにんが決定けっていした（出演しゅつえんは2014年ねん 2月がつ16日にち放送ほうそう分ぶんより）。前ぜん番組ばんぐみである『ちびまる子こちゃん』でも永沢ながさわ君くん役やくでレギュラー出演しゅつえんしているため、日曜にちよう夜よる 18時じ台たいの顔かおとなった。

芸名げいめいの由来ゆらいは喜劇きげき王おうチャップリンから。18禁きんゲームに出演しゅつえんする際さいは邪よこしま風ふう林はやしという名前なまえを使つかう。

演技えんぎ者しゃへの道程どうてい

小学生しょうがくせいの時ときに舌した癌がんを患わずらい、舌したと頬ほおの内側うちがわの一部いちぶを切除せつじょ。その影かげ響ひびきで滑すべり舌したが悪わるくなりいじめを受うけ不ふ登校とうこうになった経験けいけんを持もつ。そんな生活せいかつの中なかで、高橋たかはし亮あきら子こによる演劇えんげき部ぶを題材だいざいにした漫画まんが『つらいぜ!ボクちゃん』を読よみ演劇えんげきの世界せかいに興味きょうみを持もつ。

高校こうこうになるといじめも収おさまり演劇えんげき部ぶでの演劇えんげき生活せいかつに没ぼつ頭あたまする…といっても滑すべり舌したの問題もんだいからあまり役やくはもらえず裏方うらかたが多おおかったとか。裏方うらかたは裏方うらかたで楽たのしかったがやはり演えんじてなんぼと滑すべり舌したのトレーニングを積つむ内うちに老人ろうじんの声こえなら比ひ較的うまく喋しゃべれることに気きがつき、そこから演技えんぎの幅はばを広ひろげていったそうだ。

大学だいがくに進すすんでも留年りゅうねんしない程度ていどに勉強べんきょうしてあとは演劇えんげきに没ぼつ頭あたま。そんな生活せいかつも残のこり一いち年ねんとなって流石さすがに就職しゅうしょく活動かつどうもしなきゃな…ということでNHKが主あるじ催もよおしていた吹ふき替かえ講座こうざ（のようなもの）を「修了しゅうりょうすれば何なにか仕事しごとを紹介しょうかいしてくれるだろう」と目め論ろんんで受講じゅこうしに行いくようになる。

そんなある日ひ…
茶ちゃ「先生せんせい、講座こうざが終おわればどこか仕事しごとを紹介しょうかいしてもらえるんですか？」
講こう「そんなのうちはやってねーよ」
あくまで講座こうざであって斡旋所ではないということで、あっさりと目め論ろんみは潰ついえてしまったのだが、なんやかんやでこの講師こうしがディレクターを担当たんとうしていた吹ふき替かえ現場げんばを見学けんがくしに行いくことに。
現場げんばに行いってみると声優せいゆうに欠員けついんがありプロデューサーが大だい激怒げきどな修羅場しゅらば中なか。
プ「おう、そこのお前まえ！演技えんぎぐらい出来できるんだろ、お前まえがやれ！！」
茶ちゃ「ええーっ！？」
無我むが夢ゆめ中なかだったので何なにをどう演えんじたのか全まったく覚おぼえていなかったが、その後ごこのディレクターがたまに仕事しごとを回まわしてくれるようになり茶ちゃ風ふう林りんの声優せいゆう業ごうが始はじまったのである。

永沢ながさわ君くんの話はなし

茶ちゃ風ふう林りんはもともと「ちびまる子こちゃん」の現場げんばにはヒデじい役やくで入はいっていたのだが、モブキャラたちの声こえも他たの声優せいゆうたちと共ともに受うけ持もっていた。
そんな中なかある日ひの放送ほうそうを見みた作者さくしゃ・さくらももこが茶ちゃ風ふう林りんの演えんじた玉たまねぎ頭あたまのモブ男子だんしをいたく気きに入いり、さ「あの玉たまねぎ頭あたまの子こ演えんじたの誰だれ！」
と電話でんわしてきたそうな。
そんなこんなで玉たまねぎ頭あたまのモブ男子だんしは「永沢ながさわ君くん」と名前なまえ付つきキャラクターに昇格しょうかくしたのである。

…ところがこの永沢ながさわ君くんの役柄やくがらに引ひっ張ちょうられ、心しんの中なかに封印ふういんしてきた過去かこのいじめの記憶きおくが蘇そってしまい「ちびまる子こちゃん」の収録しゅうろくでは永沢ながさわ君くんモードであるため陰かげ鬱うつな時間じかんを送おくることになってしまった。
収録しゅうろく後ごに声優せいゆう仲間なかまと打うち上あげで食たべに行いっても永沢ながさわ君くんモードが尾おを引ひいて全然ぜんぜん楽たのしめなかったというから重症じゅうしょうである。長ながい時間じかんかかってなんとか克かつ服ふくできたそうだがいじめ、だめ、絶対ぜったいなエピソードである。

磯野いその波平なみひらを引ひき継ついだ時ときの話はなし

茶ちゃ風ふう林りんはもともと永井ながい一郎いちろうを大好だいすきと公おおやけ言げんしていて、永井ながいの急逝きゅうせいにともない「サザエさん」側がわから呼よばれて一応いちおう面談めんだんを受うけたのだが「自分じぶんはこれだけ永井ながいさんを好すきだったのだから、波平なみひら役やくは自分じぶんが演えんじることになるに違ちがいない」となぜが確信かくしんがあったそうだ。

その思おもいどおり2代目だいめ波平なみひらに決きまり初はつ収録しゅうろくの際さい、サザエ役やくの加藤かとうみどりが
加か「このマイクは永井ながいさんが使つかっていたものだから」
と宣言せんげんし、マイク一本いっぽんまるまるを茶ちゃ風ふう林りんに託たくしたそうだ。（※声こえの収録しゅうろくは通常つうじょうの場合ばあい、数すう本ほんのマイクを複数ふくすうの声優せいゆうが入いれ替かわり立たち替がわりで録ろくっていく）
茶ちゃ風ふう林りんは波平なみひらという超ちょう有名ゆうめい役やくを引ひき継つぐことになった重圧じゅうあつに対たいする加藤かとうの気遣きづかいを感かんじて嬉うれしかったと述のべている。