基礎きそデータ

他た言語げんご版ばんの名称めいしょうと由来ゆらい

メガシンカ

ミュウツー→メガミュウツーX/Y（ミュウツナイトX/Y）

概要がいよう

初代しょだい『ポケットモンスター 赤あか・緑みどり』に初はつ登場とうじょうした伝説でんせつポケモン。

図鑑ずかんの番号ばんごうは150番ばん。最初さいしょのポケモンゲームである「赤あか」「緑みどり」において通常つうじょうのプレイで入手にゅうしゅ可能かのうなポケモンとしては最終さいしゅうナンバーとなる。

グレンタウンにて、ポケモンの遺伝子いでんしに関かんする研究けんきゅうを行おこなっていたとある科学かがく者しゃにより、ミュウの子供こども（クローン）に遺伝子いでんし改造かいぞうを施ほどこす形かたちで生うみ出だされた人工じんこうポケモン。名前なまえの由来ゆらいもまんま「ミュウ2」より。

遺伝子いでんし操作そうさを繰返くりかえされた果はてに強大きょうだいなパワーを得えたが、その影響えいきょうから生うみの親おやである科学かがく者しゃですら制御せいぎょできない程ほどの凶暴きょうぼうさを見みせるようになり、遂ついには暴走ぼうそう。ポケモン屋敷やしきを半壊はんかいさせて姿すがたをくらませ、その後ごはハナダの洞窟どうくつに潜伏せんぷくしており、さながらそこの主おもであるかの様ように奥おくの広間ひろまで佇たたずんでいる。

設定せっていでは遺伝子いでんし改造かいぞうで戦闘せんとう能力のうりょくを高たかめ過すぎたが故ゆえに目めの前まえの敵てきを倒たおすことしか考かんがえなくなったとされ、最もっとも凶暴きょうぼうな心しんを有ゆうするポケモンとも称しょうされる。

戦たたかいのためだけに生うみ出だされたという設定せってい、戦闘せんとう時じに力ちからを最大限さいだいげん発揮はっきできるように普段ふだんは少すこしも動うごかずエネルギーを貯ため続つづけているという生態せいたいも併あわせて、まさしくあらゆる意味いみで戦闘せんとうに特とく化かした人工じんこうポケモンと言いえよう。

作中さくちゅうでハナダの洞窟どうくつ最奥さいおうに静しずかに佇たたずんでいるのは、前述ぜんじゅつした「戦闘せんとうに備そなえて普段ふだんは静しずかにエネルギーを貯ためている」生態せいたいに由来ゆらいするものと思おもわれる。暴あばれ出ださないのは、周囲しゅういの野生やせい種たねがミュウツーを避さけて隠かくれているためか（ゲーム作品さくひんだとミュウツーの目めの前まえでも関係かんけいなく野生やせいポケモンとのエンカウントが発生はっせいするのはご愛嬌あいきょう）。

恐おそらく、敵てきと認みとめた生物せいぶつに対たいしてはその狂暴きょうぼうな性質せいしつを発露はつろさせて全力ぜんりょくで襲おそい掛かかるが、周囲しゅういに敵てきがいなければ静しずかに瞑想めいそうを続つづけるだけなのだろう。

壊滅かいめつしたポケモン屋敷やしきで見付みつかるとある科学かがく者しゃの遺のこした日記にっきには、以下いかのように書かかれている。

にっき　７がつ５か

ここは　みなみアメリカの　ギアナ

ジャングルの　おくちで

しんしゅの　ポケモンを　はっけん

にっき　７がつ１０か

しんはっけんの　ポケモンを

わたしは　ミュウと　なづけた

にっき　２がつ６か

ミュウが　こどもを　うむ

うまれた　ばかりの　ジュニアを

ミュウツーと　よぶことに……

にっき　９がつ１にち

ポケモン　ミュウツーは　つよすぎる

ダメだ……

わたしの　てには　おえない!

この日記にっきには、ミュウツーはミュウが産うんだ子供こどもと書かかれている。

一方いっぽう、図鑑ずかんでは、ミュウツーは1人ひとりの科学かがく者しゃがミュウの遺伝子いでんしを組くみ替かえて作つくりだしたとある。

そしてポケモンだいすきクラブでのミュウとミュウツーのヒミツではミュウの遺伝子いでんしよりミュウツーを生うみ出だしたようだ。と書かかれ、遺伝子いでんし操作そうさを繰返くりかえした結果けっか、ミュウツーは手てに負おえなくなって暴走ぼうそうしてしまい、さらに遺伝子いでんし操作そうさが長期ちょうきに渡わたったことが推測すいそくされる点てんも摘示されている。

これらを全すべて事実じじつと仮定かていするならば、ミュウが産うんだ子供こども「ジュニア」の遺伝子いでんしを操作そうさし、長年ながねんに亘わたって戦闘せんとう力りょくを高たかめ続つづける研究けんきゅうを行おこなった結果けっか、心身しんしんともに別種べっしゅと化かしてしまった生物せいぶつこそが現在げんざいの「ミュウツー」ということとなるか。

なお、ゲーム中ちゅうでは生うまれたばかりのジュニア（ミュウツー）に関かんする詳細しょうさいな記述きじゅつはなく、生うまれたときよりこのような姿すがたであったのか、改造かいぞうを施ほどこされた結果けっか現在げんざいの姿すがたとなったのかは不明ふめいである。

もし、生うまれたばかりのジュニアがミュウと同おなじ姿すがたであったのであれば、本来ほんらいミュウツーとはあくまでジュニアのニックネームであったものを、そのジュニアに遺伝子いでんし操作そうさによる実験じっけんを行おこなった結果けっか、ミュウと異ことなる生物せいぶつと化かしたがゆえにニックネームを元もとにしたミュウツーという新種しんしゅとした、と考かんがえるのが妥当だとうだろう。

いずれにせよ、研究けんきゅうで何なにがあったのかについては記載きさいされている部分ぶぶんが現状げんじょうではほとんどない。

ただしポケモン屋敷やしきの日記にっきを見みる限かぎり、誕生たんじょうした日ひは間違まちがいなく2月がつ6日にちである。

その後ごも興味きょうみを示しめしてかミュウツーを生うんだ科学かがく者しゃの弟子でしらが屋敷やしきを訪おとずれたりと、残のこされた研究けんきゅう施設しせつの残骸ざんがいから究極きゅうきょくのポケモン誕生たんじょうの秘密ひみつを探さぐろうとする研究けんきゅう員いんが絶たえなかったようである（なお『LPLE』ではミュウツーが生うみ出だされたと思おもわれる実験じっけん器具きぐなどがそのまま残のこされており、この場所ばしょで手持てもちにいるミュウおよびミュウツーをボールから出だして話はなし掛かけてみると、特殊とくしゅな反応はんのうを示しめす）。

しかし、『金銀きんぎん』および『HGSS』で、グレン島とう噴火ふんかに伴ともなって流出りゅうしゅつした溶岩ようがんにポケモン屋敷やしきが飲のみ込こまれてしまったために、ミュウおよびミュウツーの誕生たんじょうに関かかわる一切いっさいの記録きろくは消失しょうしつしてしまったと考かんがえられる。故ゆえに、現在げんざいでは（仮かりにミュウを捕獲ほかくできたとしても）再ふたたびミュウツーを製造せいぞうすることはできない可能かのう性せいが高たかいと思おもわれる。

これ以降いこうのシリーズでも作品さくひんによってはミュウツーが登場とうじょうすることがあるが、何なんらかの方法ほうほうで繁殖はんしょくして数かずを増ふやしたのか、元々もともと複数ふくすうの個体こたいが作つくり置おきされていたのか、はたまたその製造せいぞうの秘密ひみつを知しった別べつの誰だれかによって生うみ出だされたものなのか、その真相しんそうは定さだかではない。

ただ、『X・Y』ではミュウツーを捕つかまえるとトロバもミュウツーを捕つかまえたという発言はつげんをすることから、世界せかい観かん上じょうでも複数ふくすう個体こたいが存在そんざいすることは確実かくじつと思おもわれる。

遺伝子いでんし改造かいぞうによるイレギュラーかつ非ひ人道的じんどうてきな生うまれ方かたをしたポケモンでありながら、少すくなくともオーキド博士はかせはその存在そんざいを認知にんちしており(ポケモン図鑑ずかんはあくまで捕獲ほかくや遭遇そうぐうによる直接的ちょくせつてきな生態せいたいデータの収集しゅうしゅう手段しゅだんであり、初代しょだい開始かいし時点じてんでポケモンが150種類しゅるいいるという情報じょうほうをオーキド研究所けんきゅうじょは持もっていることになっている)、これもある意味いみ『黒くろい任天堂にんてんどう』案件あんけんと言いえるかもしれない。

ハナダの洞窟どうくつにたどり着ついた個体こたいの目撃もくげき情報じょうほうを得えただけという可能かのう性せいもあるが、それだとミュウツーという名称めいしょうを知しっている理由りゆうの説明せつめいがつかなくなるため、やはり何なんらかの形かたちで直接的ちょくせつてきにミュウツーの情報じょうほうを得えていたと考かんがえるのが自然しぜんであろう。

なお、色いろ違ちがいも存在そんざいしており、体からだの紫色むらさきいろだった部分ぶぶんが鮮あざやかな緑色みどりいろになっているのが特徴とくちょう。

2024年ねん1月がつ現在げんざい、色いろ違ちがいミュウツーを入手にゅうしゅできるのは、『ポケモン剣けん盾たて』のダイマックスアドベンチャー、『LPLE』のハナダの洞窟どうくつ、『BDSP』のハマナスパーク、『ポケモンGO』のイベント（詳くわしくは下記かきの番外ばんがい作品さくひんを参照さんしょう）。

ただし、GO産さんを他たのソフトに連つれていくにはGO産さん以外いがいのミュウツーの図鑑ずかん登録とうろくが必要ひつようになるため、一度いちど他たのソフトのミュウツーをポケモンホームを経由けいゆしてそのソフトに連つれていこう。

容姿ようし

二に足そく歩行ほこうの尻尾しっぽを有ゆうする人ひと型かたに近ちかいが、体からだ色しょくは白しろで無む毛け、四肢ししは細長ほそながく、宇宙うちゅう人じんじみた容姿ようしであり、他たの第だい1世代せだい組ぐみ（No.001～149）とは一線いっせんを画かくするデザイン(ただし、初期しょきの公式こうしきイラストは3頭とう身みになっており、現在げんざいとイメージが異ことなる)。

二に足そく歩行ほこうのポケモンとしては長身ちょうしんの部類ぶるいであり、オノノクス・サザンドラより20cm高たかく、バンギラスとタイ。

モデルはポケモン本編ほんぺんの世界せかい観かんに影響えいきょうを与あたえたとされる「MOTHER」のラスボスであるギーグ（MOTHER1版はん）であるといわれていたが、グラフィッカーの杉森すぎもり氏しが2011年ねん1月がつ26日にち午後ごご8:21分ふんにツイッターに書かき込こみ否定ひていしている。

他たの俗説ぞくせつとしては見みた目めの他た最強さいきょうクラスの力ちからを有ゆうする点てんが類似るいじしているフリーザが元もとネタではないかとの声こえもある。

ゲームでの特徴とくちょう

カテゴリー上じょうは伝説でんせつのポケモンなのであるが、人知じんちを超こえた力ちからを有ゆうし、神話しんわにも語かたられる文字通もじどおりの「伝説でんせつのポケモン」が多おおいのに対たいし、こちらは純粋じゅんすいに現代げんだいの人類じんるいの科学かがく力りょくで秘密裏ひみつりに作つくり出だされた人造じんぞう生物せいぶつという異色いしょくの経歴けいれきを有ゆうしている（ただし、幻まぼろしのポケモンは何なん匹ひきか人ひとの手てが加くわわっている）。

ちなみに、当然とうぜんながらミュウツーも手持てもちに加くわえていれば、第だい6世代せだいのポケパルレや第だい7世代せだいのポケリフレ、第だい8世代せだいのキャンプ、第だい9世代せだいのピクニックに参加さんかできるのであるが……

そんな凶暴きょうぼうな心しんを有ゆうするといわれる伝説でんせつの人口じんこうポケモンが、他たのポケモン達たちやトレーナーと共ともに仲良なかよく遊あそんだり、カレーやサンドウィッチを食たべている様子ようすは考かんがえようによってはかなりシュールといえる……かもしれない。

…………もっとも、それこそ初代しょだい時代じだいに出版しゅっぱんされた絵本えほん「ミュウツーがみている!」では他たのポケモンと仲良なかよく電車でんしゃごっこをして遊あそんだり、スマブラではハンマーを振ふり回まわしたり激辛げきからカレーに悶もだえたりなど、コミカル、ファンシーな描写びょうしゃは昔むかしからあったが。

なお、『ポケモンスタジアム』などでは攻撃こうげきの際さいに気きを込こめて怒いかりマークを出だし、かめはめ波はのようなポーズをしている。サイコキネシス以外いがいの技わざで良よく見みると、口元くちもとは笑わらっている。また、3Dモデルが存在そんざいする作品さくひんでは体力たいりょくが0になるとその場ばでがくっと片かた膝ひざをつくモーションで力尽ちからつきる（ポケスタの頃ころから不変ふへんの仕様しよう）。ただでは倒たおれない強者きょうしゃ感かんを感かんじさせるモーションであり、ポケスタ - バトレボから本編ほんぺん作品さくひんのXYにも受うけ継つがれたことで密ひそかに喜よろこんだファンも多おおい。

初代しょだい

エンディング後ごにハナダの洞窟どうくつへの進入しんにゅうが可能かのうになり、最深さいしん部ぶで捕獲ほかく可能かのうで隠かくしキャラのような扱あつかいであった。

記念きねんすべき初代しょだいで登場とうじょうした際さいの技わざは「スピードスター」「バリアー」「サイコキネシス」「じこさいせい」。初代しょだいではエスパー技わざを無効むこうで受うけられるポケモンが存在そんざいしないため、70というレベルも相あいまって「凶暴きょうぼう」「強つよ過すぎる」という前ぜん評判ひょうばんに恥はじない強敵きょうてきであった。

金きむ・銀ぎん・クリスタル

容量ようりょうの都合つごうで洞窟どうくつは存在そんざいしないが、第だい一いち世代せだいで洞窟どうくつ入口いりくちがあった場所ばしょにはかいのいでんしが落おちている。「すっごく つよい ポケモンのいる どうくつが あったんだよ!」と話はなすNPCがハナダシティにいる。

ルビー・サファイア・エメラルド

他たソフトより連つれて来くる必要ひつようがある。

ファイアレッド・リーフグリーン

赤あか緑みどりのリメイクである本ほん作さくでは原作げんさく再現さいげんを重視じゅうししたのか、レベルは同おなじ70、「バリアー」が「しんぴのまもり」に置換おきかわったのを除のぞけば技わざもほぼ同おなじという状態じょうたいであるが、この頃ころになると既すでにあくタイプが導入どうにゅうされているため、むしろあくタイプにエスパー技わざを無効むこう化かされると打うつ手てがスピードスターしかないという割わりと残念ざんねんなこととなっている。少すこし手間てまは掛かかるがヤミラミを連つれて行いけば全まったく攻撃こうげきを喰くらう心配しんぱいがない。勿論もちろん、しんぴのまもり+じこさいせいがあるので捕獲ほかくという点てんでは相変あいかわらず厄介やっかいだが。

ダイヤモンド・パール・プラチナ

他たソフトより連つれて来くる必要ひつようがある。

ハートゴールド・ソウルシルバー

ハナダの洞窟どうくつが復活ふっかつしたことで野生やせい個体こたいもLv70で登場とうじょう。だがこの野生やせいの個体こたい、覚おぼえている技わざが「サイコカッター・ドわすれ・パワースワップ・ガードスワップ」と歴代れきだいでも類るいを見みないほど貧弱ひんじゃく。噛かみ合あわせも最悪さいあくで、ドわすれで上あげた能力のうりょくをガードスワップでプレゼントしてくることも。あくタイプを出だすだけで完封かんぷう可能かのうであるのに加くわえてじこさいせいもしんぴのまもりもなく、さらにPPも多おおいことから捕獲ほかくのしやすさは大幅おおはばに上昇じょうしょうしたといえる。

ブラック・ホワイト / ブラック2・ホワイト2

他たソフトより連つれて来くる必要ひつようがある。

X・Y

殿堂でんどう入いり後ご、ポケモンの村むらにある名無ななしの洞窟どうくつに出現しゅつげん。Lv.70で、技わざは「じこさいせい」「サイコキネシス」「バリアー」「はどうだん」。また、この個体こたいは色いろ違ちがいとならない仕様しようとなっている。

本ほん作さくではメガシンカが可能かのうとなり、ミュウツーとのバトル後ごにミュウツナイトが手てに入はいる。

詳細しょうさいはメガミュウツー、メガミュウツーX、メガミュウツーYを参照さんしょう。

オメガルビー・アルファサファイア

本ほん作さくでは登場とうじょうしないが、グラードンorカイオーガ戦後せんご、ミシロタウンにあるオダマキ博士はかせの家いえ側がわでミュウツナイトX、ポケモンリーグでミュウツナイトYを拾ひろうことが可能かのう。

サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン

『USUM』でウルトラワープライドで行いける緑色みどりいろのワープホール先さきで出現しゅつげん。

また、本ほん作さくの殿堂でんどう入いり後ごイベントであるエピソードRRにおいて、サカキの切札きりふだとして立たち塞ふさがる。

Let's Go!ピカチュウ・イーブイ

初代しょだいピカチュウ版ばんのリメイクでもなぜかこうげき技わざを「サイコキネシス」と「スピードスター」しか覚おぼえていない点てんがしっかり継承けいしょうされている。LPLEでの独自どくじルールとして5分ふん以内いないに撃破げきはしないとゲットに移行いこうできない他ほか、ミュウツーの全すべての能力のうりょくが上昇じょうしょうしている状態じょうたいで戦闘せんとうが始はじまるため対策たいさくは必須ひっすだが、その代かわりゲット方法ほうほうが変かわっており状態じょうたい異常いじょうにしたりHP1を維持いじしたりする必要ひつようがないため、上記じょうきの5分ふん以内いないの戦闘せんとうさえこなしてしまえば難なんなく捕つかまる。初代しょだいに比くらべると随分ずいぶん丸まるくなったものである。

ちなみに、本ほん作さくでもミュウツーはストーリー上じょうでは1匹ひきだけしか手てに入はいらないが、『ポケモンGO』と連動れんどうさせることで、あちらで捕つかまえた個体こたいを複数ふくすう連つれて来くることは可能かのう。ヤマブキシティ（シルフカンパニー）を攻略こうりゃくしてマスターボールを入手にゅうしゅし、GOパークで連つれて来きたミュウツーを捕つかまえれば、殿堂でんどう入いり前まえより破格はかくの戦闘せんとう力りょくを誇ほこるミュウツーを手元てもとに置おいておくことが可能かのうとなる。

ソード・シールド

ポケモンホームの解禁かいきんと同時どうじに過去かこ作さくから連つれてくる形かたちで使用しようが可能かのうとなった。実装じっそう直後ちょくごに開催かいさいされたイベントではマックスレイドバトルのレイドボスとしても登場とうじょうしている（後述こうじゅつ）。

また、ダイマックスアドベンチャーのボスとしても立たちはだかる。

ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

殿堂でんどう入いりして全国ぜんこく図鑑ずかん入手にゅうしゅ後ごに221ばんどうろの奥おくにあるハマナスパークにて、『ブリリアントダイヤモンド』では三さん犬いぬ、『シャイニングパール』では三さん鳥ちょう捕獲ほかく後ごに「いでんしのせきばん」が化石かせき掘ほりで入手にゅうしゅできる「なぞのかけらS」3個こか「なぞのかけらL」1個いっこで交換こうかん可能かのうとなる。

「いでんしのせきばん」を持もってパーク内ないにある遺伝子いでんしの部屋へやに向むかうと出現しゅつげん。

ミュウツーを誤あやまって倒たおしたり逃にげたりしてしまっても、再度さいど石版せきばんを交換こうかんすることで再戦さいせん可能かのう。

LEGENDSアルセウス

未み登場とうじょう。

スカーレット・バイオレット

2023年ねん5月がつ末まつのポケモンホームとの連動れんどうに伴ともない、パルデアへの入国にゅうこくが解禁かいきんされた。

また、そのおよそ3ヶ月かげつ後ごにはミュウツーを対象たいしょうとしたテラレイドバトル「最強さいきょうのミュウツー」が行おこなわれ、事実じじつ上じょうの一般いっぱん配布はいふも行おこなわれている（レイド詳細しょうさいはリンク先さきを参照さんしょう）。

なお、他た古参こさんポケモン同様どうよう、グラフィックやモーションの一部いちぶが描えがき直なおされている。

第だい8世代せだい以前いぜんと比くらべるとやや目めの形状けいじょうが鋭するどく大おおきくなり、体格たいかくも全体ぜんたい的てきに引ひき締しまってがっしりとした印象いんしょうを受うけるものに変かわった。

また、ピクニック等とうで眠ねむる際さいには、宙ちゅうに浮うきながら両りょう腕うでで両脚りょうきゃくを抱いだき抱かかえるようなポーズを取とる。良よくメディア作品さくひんで、培養ばいよう液えきの中なかで眠ねむりについている時ときにとるあのポーズであり、中なか々に憎にくい演出えんしゅつである。

対戦たいせんでの性能せいのう

種族しゅぞく値ち

※第だい2世代せだい以前いぜんの「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏まとめられていた。

元祖がんそ禁止きんし級きゅう伝説でんせつで当初とうしょはその系統けいとうはミュウツーのみ。非常ひじょうに強力きょうりょくで合計ごうけい種族しゅぞく値ち680は他たの多おおくの禁止きんし級きゅう伝説でんせつと並ならびトップクラスの数値すうちである。

まず「とくこう」の種族しゅぞく値ち154はメガシンカや戦闘せんとう中ちゅうのフォルムチェンジを除のぞくポケモンの中なかでは第だい8位いと非常ひじょうに高たかく、「すばやさ」も種族しゅぞく値ち130と伝説でんせつポケモンの中なかではムゲンダイナと並ならんで6番目ばんめに高たかい。「こうげき」も並なみのアタッカーレベルで高たかく、その昔むかしは奇襲きしゅう用ように物理ぶつり技わざを持もたせることもあった。

ただ、その関係かんけい上じょうあく技わざの「イカサマ」を撃うたれると洒落しゃれにならないダメージを追おう羽目はめになる。このため、A0が出でるまで粘ねばるユーザーも少すくなくない。「ぼうぎょ」と「とくぼう」は禁止きんし級きゅう伝説でんせつの中なかでは低ひくめで、高たかいとは言いえない「HP」もあって意外いがいに撃うたれ弱よわい。そもそも、外見がいけんからして頑丈がんじょうそうな甲殻こうかく等とうの類るいを一切いっさい持もっていないので当然とうぜんと言いえば当然とうぜんと言いえる。このため、素早すばやさと攻撃こうげき力りょくの高たかさを活いかして相手あいてに反撃はんげきの隙すきを許ゆるさずガンガン攻せめていくのが主おもな戦法せんぽうとなる。

初代しょだい

伝説でんせつポケモンであることに加くわえ、当時とうじならではの数々かずかずの仕様しようの影響えいきょうもあって満場一致まんじょういっちで最強さいきょうのポケモンであった。初代しょだいでは「とくぼう」と「とくこう」が「とくしゅ」で一括いっかつりというトンデモ仕様しようであり、「とくしゅ」の種族しゅぞく値ちが154であったミュウツーの合計ごうけい種族しゅぞく値ちは2位いに80以上いじょうの差さを付つける590（現行げんこう仕様しようで実質じっしつ744）。

初代しょだいにおけるバランスブレイカーと名高なだかかった「はかいこうせん」「ふぶき」「ドわすれ」を軒並のきなみ習得しゅうとく可能かのうで、エスパーにしか半減はんげんされない一致いっち技わざサイコキネシスやじこさいせいも脅威きょうい。

そして当時とうじのエスパータイプは弱点じゃくてんが「むし」「ゴースト」の2つのみだったのだが、前者ぜんしゃは種族しゅぞく値ちと技わざの貧相ひんそうさから全まったく抑止よくし力りょくにならず、後者こうしゃはあろうことか制作せいさくミスのため効果こうか抜群ばつぐんではなく逆ぎゃくに無効むこう化かされる（おまけに技わざも貧弱ひんじゃく）という有様ありさまであった。

このような理由りゆうから、初代しょだいでは戦略せんりゃくがどうこう関係かんけいなく『とりあえず入いれておく』のが定石じょうせきであった。他たのポケモンで対抗たいこうする場合ばあいは弱点じゃくてんを突つくとかではなく、一発いっぱつ耐たえられるポケモンに3割わりで実質じっしつ即死そくしとなる「ふぶき」を打うたせて運うんゲーするのがほぼ最適さいてき解かいである（ミュウツーの方ほうが素早すばやいため分ぶんの悪わるい勝負しょうぶではあるが）。

その強つよさを買かわれ、『ポケモンスタジアム2』ではCMに「やっぱりミュウツーよね!」という台詞せりふが使つかわれ、さらにゲーム中ちゅうには「ミュウツーをたおせ!」（こちら6匹ひきVSミュウツー1匹ひき）まで登場とうじょうした。

第だい2世代せだい

上記じょうきのバランスブレイカー同然どうぜんであった数々かずかずの技わざが手直てなおしを受うけたことに加くわえ、エスパータイプの天敵てんてきとなるあくタイプ・はがねタイプの登場とうじょう（ついでにゴーストタイプ技わざ相性あいしょう修正しゅうせい）、「とくこう」「とくぼう」の分離ぶんり（「とくぼう」が実質じっしつ154→90にダウン）、初代しょだいで不遇ふぐうだったタイプのわざの大幅おおはば充実じゅうじつなどゲームバランスそのものの大幅おおはば調整ちょうせいがなされたことで、初代しょだいでの壊こわれ性能せいのうは鳴なりを潜ひそめた。

それでもやはりステータスは高たかく、かくとうタイプの技わざ「じごくぐるま」を覚おぼえればあく・はがねタイプにも対抗たいこうできたため、依然いぜんとして最強さいきょうクラスの座ざを譲ゆずることはなかった。

また、この世代せだい限定げんていでわざマシンにより、「でんじほう」を習得しゅうとくできた。

第だい3世代せだい

特性とくせい「あめふらし」の圧倒的あっとうてき火力かりょくを誇ほこる伝説でんせつポケモンカイオーガが登場とうじょうし、純じゅんアタッカーとしては初はつとなる強大きょうだいな対抗たいこう馬ばが現あらわれた。また、「とくこう」種族しゅぞく値ち1位い、伝説でんせつ・幻まぼろしのポケモン最速さいそくの座ざも新あらたに登場とうじょうしたデオキシスのアタックフォルムに明あけ渡わたし、伝説でんせつ戦せんでは火力かりょくで上うえから落おとされる懸念けねんが芽生めばえた。

めいそうを獲得かくとくしたこともあり器用きようさと高たかい素早すばやさよりなる制圧せいあつ力りょくは健在けんざいであるが、一芸いちげいに特とく化かしたポケモンの増加ぞうかは無視むしできない影響えいきょう力りょくとなったといえる。

第だい4世代せだい

物理ぶつり特殊とくしゅ分化ぶんかによるあくタイプ技わざ強化きょうか、先制せんせい技わざ普及ふきゅう、アイテム「こだわりスカーフ」登場とうじょうによる素早すばやさインフレ、同等どうとうかそれ以上いじょうの合計ごうけい種族しゅぞく値ちを有ゆうする伝説でんせつ・幻まぼろしのポケモン大幅おおはば増加ぞうかにより向むかい風かぜが吹ふいた。

加くわえて各かくタイプの高こう威力いりょく技わざが増ふえ、伝説でんせつ以外いがいのポケモンですら次々つぎつぎと威力いりょく100 - 150の技わざを手てにする中なか、ミュウツーは一致いっち技わざ最大さいだい威力いりょくが「サイコキネシス」（威力いりょく90）止とまりのままであり、ただ素もとで素早すばやいだけの中途半端ちゅうとはんぱな存在そんざいとして伝説でんせつの中なかでも中堅ちゅうけんクラスにまで落おちてしまった。

しかし、第だい4世代せだい後期こうきに行おこなわれた公式こうしき大会たいかいでは高たかい「すばやさ」を生いかし、ユキノオーと組くんで先制せんせいで「ふぶき」を繰出くりだす「ノオツー」というコンボが流行りゅうこうし、再さい評価ひょうかされることとなる。

第だい5世代せだい

これまで与あたえられていなかった念願ねんがんの専用せんよう技わざ「サイコブレイク」を習得しゅうとく。威力いりょくは「サイコキネシス」を上回うわまわる100で、特殊とくしゅ技わざだがダメージ計算けいさん時じに相手あいての「とくぼう」ではなく「ぼうぎょ」で計算けいさんを行おこなう。いわば強化きょうか版ばん「サイコショック」であり、火力かりょく底上そこあげに加くわえ、特殊とくしゅアタッカーの宿命しゅくめいであった「ハピで止とまります」も怖こわくなくなった。

特とくに禁止きんし級きゅうポケモンは「とくぼう」より「ぼうぎょ」が低ひくいポケモンが多おおく、同おなじ威力いりょくの特殊とくしゅ技わざよりも「サイコブレイク」の方ほうがより大おおきなダメージを与あたえやすい。また、特性とくせいの「プレッシャー」に仕様しよう変更へんこうがあり、「あめふらし」・「ひでり」など場ばに出でた際さいに効果こうかが表示ひょうじされる特性とくせいの発動はつどう順じゅんが「すばやさ」依存いぞんになった。これにより、これらの特性とくせいをもつポケモン（即すなわち、ほとんどの伝説でんせつポケモン）との「すばやさ」の上下じょうげ関係かんけいが分わかり、「こだわりスカーフ」の有無うむが見破みやぶれるようになった。こちらのスカーフの有無うむもバレるので単純たんじゅん強化きょうかというわけではないが、スカーフによる奇襲きしゅうに弱よわいミュウツーにとっては嬉うれしい仕様しようである。

また隠かくれ特性とくせいとして「きんちょうかん」が与あたえられた。「すばやさ」に関係かんけいなく先さきに出でるため判定はんていに使つかえない上うえに、ミュウツーに活かつかせる技わざが少すくないので、ミュウツー単体たんたいで見みると若干じゃっかん噛かみ合あわないように思おもえる。だがダブルバトルでは半減はんげん実みやラムのみを無効むこう化かする効果こうかが大おおきく、特とくに当時とうじは「ダークホール」を覚おぼえたドーブルとの組合くみあいわせが話題わだいに挙あがった。

同どう作さくで追加ついかされたジュエルとの相性あいしょうも良よく、2012年ねん末まつに行おこなわれた伝説でんせつ解禁かいきんダブルバトル大会たいかい「クリスマスカップ」では堂々どうどうの使用しよう率りつ1位い。初代しょだい最強さいきょうの貫禄かんろくを見みせ付つけた。

ちなみに、特性とくせい「きんちょうかん」のミュウツーは「神速しんそくのゲノセクト」の映画えいがの際さいに配布はいふされた個体こたいのみと限かぎられたものであったが、後のちに初代しょだいバーチャルコンソールより第だい7世代せだいに送おくられた個体こたいが一律いちりつ隠がくれ特性とくせいになることにより、晴はれて一般いっぱん解禁かいきんされた。

• 第だい8世代せだいではとくせいパッチを使用しようすることで手てに入いれることができるようになり、BDSPではハマナスパークで捕獲ほかくできる伝説でんせつポケモンがすべて隠かくれ特性とくせいになる仕様しようによりかなり入手にゅうしゅが容易よういになった。
• 第だい9世代せだいでは、「最強さいきょうのミュウツー」で登場とうじょうする個体こたいが確定かくていで隠かくれ特性とくせい持もちとなっていたため、現在げんざいでは隠かくれ特性とくせい持もちのミュウツーを所持しょじしているプレイヤーはかなりの数かずに上のぼるとみられる。

第だい6世代せだい

新しんシステム「メガシンカ」でメガミュウツーX・Yの2形態けいたいへ進化しんかするようになった。概要がいようは当該とうがい記事きじにて。……のだが、この世代せだいミュウツーは非常ひじょうに苦くるしい立場たちばに立たたされた。

• サブウェポンとして用もちいていた特殊とくしゅ技わざの威力いりょく低下ていか
• 新あらたな禁止きんし級きゅうの難なん敵てきイベルタルの登場とうじょう（ここまで『XY』）
• 等とう倍ばいにかかわらず「サイコブレイク」やサブウェポンで突破とっぱしにくいゲンシグラードンの追加ついか
• 「れいとうビーム」を耐たえて逆ぎゃくに起点きてんにするメガレックウザの追加ついか
• 相方あいかたとして長年ながねん使つかわれていたユキノオーの天気てんきをゲンシ天候てんこうのせいで取とらせてもらえない（ここまで『ORAS』）

と、これでもかというくらいに強つよい逆風ぎゃくふうを受うけ使用しよう率りつは大おおきく減退げんたい。メガシンカの性能せいのうが控ひかえめだったことや相変あいかわらず苦手にがてとする先制せんせい技わざの使つかい手ての更さらなる充実じゅうじつもあり、伝説でんせつ解禁かいきんの公式こうしき大会たいかいでもあまり見みかけなくなってしまった。

第だい7世代せだい

自身じしんと相性あいしょうの良よいフィールド「サイコフィールド」が登場とうじょうし、一致いっち技わざ強化きょうかと共ともに苦手にがてにしていた先制せんせい技わざを克服こくふくする手段しゅだんを得えた。……はいいのだが、自身じしんが展開てんかいできるわけではないので優秀ゆうしゅうな味方みかたに何なにとかしてもらう必要ひつようがある。またZワザによって一いち度ど限かぎりだが超ちょう火力かりょくをぶつけられる。技わざ範囲はんいが広ひろいのが功こうを奏そうし役割やくわり破壊はかいを行おこないやすい。

第だい8世代せだい

本ほん作さくでは「サイコフィールド」を自力じりき習得しゅうとくできるようになった他た、積づみ技わざとして新あらたに特攻とっこうを2段階だんかい一気いっきに上昇じょうしょうさせる「わるだくみ」を習得しゅうとくできるようになり、特殊とくしゅアタッカーとして運用うんようした場合ばあいには初代しょだいの「ドわすれ」ミュウツーを彷彿ほうふつとさせる凶悪きょうあくな攻撃こうげき性能せいのうを発揮はっきできるようになった。

広ひろい技わざ範囲はんいを存分ぞんぶんに振ふるえるダイマックスとも好こう相性あいしょう。特とくにダイサイコでサイコフィールドを自じ張はりし、ぼうふうのダイジェットで素早すばやさを引上ひきあげられるのは大おおきな強つよみである(ワイドフォースへ繋つなぐことも可能かのう)。

一方いっぽうでメガシンカの廃止はいしによる型かたの縮小しゅくしょう、そして自身じしんを上回うわまわる高こう火力かりょく・超ちょう高速こうそくアタッカーの増加ぞうかの影響えいきょうは大おおきく、耐久たいきゅうに難なんを抱かかえるミュウツーにとっては動うごき辛つらい環境かんきょうとなった。特とくに冠かんむりの雪原せつげんで登場とうじょうしたエスパー・ゴースト複ふく合あいの禁止きんし伝説でんせつ・黒くろ馬ばバドレックスは特殊とくしゅ面めんでミュウツーの上位じょうい互換ごかんに近ちかい種族しゅぞく値ち配分はいぶんを誇ほこっており、対面たいめんでも一方いっぽう的てきに弱点じゃくてんを突つかれるため名実めいじつともに天敵てんてき。採用さいようにあたっては技わざ範囲はんいでの差別さべつ化かを強つよく意識いしきする必要ひつようがある。

最終さいしゅう的てきには強力きょうりょくなライバルの登場とうじょうや超ちょう高速こうそくアタッカー増加ぞうかもあって採用さいよう率りつは伸のび悩なやみ、第だい七なな世代せだいに続つづき中堅ちゅうけんクラスという評価ひょうかに落おち着つく形かたちとなった。

総そうじて、登場とうじょうより一貫いっかんしてオールラウンダーな高速こうそくアタッカーのポジションを堅持けんじするポケモン。

• アタッカーとしての器用きようさでは伝説でんせつ・幻まぼろしのポケモンの中なかでもトップクラスであり、自慢じまんの素早すばやさで様々さまざまな相手あいてに対たいしてプレッシャーを掛かけられる。

エスパー単たんタイプ、強力きょうりょくとはいえない特性とくせいの影響えいきょうもあって強烈きょうれつな特性とくせいを持もつ伝説でんせつ枠わくや近年きんねんの種族しゅぞく値ちインフレの煽あおりを受うけることも多おおくなったが、メタや相方あいかたによっては未いまだ十じゅう二に分ふんに活躍かつやく可能かのうなポテンシャルを秘ひめていると言いえよう。

多おおくのサブウェポンを習得しゅうとくできる一方いっぽう、親おやのように全ぜん技わざを習得しゅうとくできるわけではないので、所々しょしょ習得しゅうとく技わざが浮ういた存在そんざいとなっている。

• 第だい1 - 2世代せだいでは「みずでっぽう」、「バブルこうせん」、「どろかけ」といった初歩しょほ的てきな技わざや「ネコにこばん」や「じばく」のようなネタ技わざを習得しゅうとくでき、じばくは剣けん盾たてでも習得しゅうとく可能かのう。
• ORASや剣けん盾たてではなぜだか「ダイビング」を覚おぼえる(「なみのり」は使つかえないのに…)。
• ダークライやスリーパーほどではないが、夢ゆめに関かんする技わざも使つかえた時期じきがあり、第だい2世代せだいでは「あくむ」や「ゆめくい」も習得しゅうとくできた。しかし、劇場げきじょう版ばんではジョーイさんを操あやつっていたにも拘かかわらず現在げんざいに至いたるまで「さいみんじゅつ」を習得しゅうとくしていなかったので覚おぼえたところで大たいした意味いみはない…。
• なお、スマブラでもおなじみの「テレポート」は第だい1世代せだいとピカブイでしか習得しゅうとくできない。

今いまでこそ特殊とくしゅアタッカーとしてその名なを知しられているが、第だい1 - 3世代せだいの習得しゅうとく技わざを見みてみると「メガトンキック」、「メガトンパンチ」、「すてみタックル」、「ちきゅうなげ」、「ロケットずつき」、「ばくれつパンチ」などかなりの物理ぶつり技わざを覚おぼえていた。

今いまでも三さん色しょくパンチ、「ローキック」、「けたぐり」、「かわらわり」、「ドレインパンチ」といった打撃だげき技わざを覚おぼえるが、「インファイト」はいまだに習得しゅうとくできていない(『X・Y』時点じてんで習得しゅうとくできていれば、メガミュウツーXのメインウェポン選択肢せんたくしがもう少すこしマシになっていた事ことだろう…)。

何なにかと対比たいひされがちなルカリオよろしく「はどうだん」、「みずのはどう」、「いやしのはどう」(配布はいふ技わざ)といったはどう系けいの技わざを一いち通とおり覚おぼえるが、「あくのはどう」は第だい9世代せだいまで習得しゅうとくしておらず、「りゅうのはどう」は未いまだに習得しゅうとくできていない。

マックスレイドバトル

ポケモンが24周年しゅうねんを迎むかえた2020年ねん2月がつ27日にち、ポケモン剣けん盾たてのマックスレイドバトルに突如とつじょ襲来しゅうらい。往年おうねんのポケスタ2よろしく「ミュウツーをたおせ」と題だいされたこのイベントバトルは☆5のみで、一切いっさいスキを見みせないため勝利しょうりしても捕つかまえられないという異例いれいの制約せいやくが付つくが、注目ちゅうもくすべきは“最強さいきょう”の肩書かたがきに恥はじない圧倒的あっとうてきな強つよさである。

使用しようする攻撃こうげきは個体こたいによってパターンが違ちがう（大おおまかに物理ぶつり型がたと特殊とくしゅ型がたに大別たいべつされ、さらにそれぞれにおいても繰出くりだす技わざが少すこしずつ異ことなる）が、じしんやいわなだれ、ふぶきといった全体ぜんたい攻撃こうげきを備そなえる。高水準こうすいじゅんステータスより放はなたれる全体ぜんたい攻撃こうげきは極きわめて危険きけんで、技わざ範囲はんいも広ひろいため弱点じゃくてんを突つかれやすい。

耐久たいきゅう力りょくも段違だんちがいに高たかく、タイプ一致いっちのあく・ゴースト技わざで攻撃こうげきしても殆ほとんど体力たいりょくを削けずれない。更さらにはその高たか過すぎるステータスをビルドアップやめいそうorわるだくみなどの積づみ技わざを両立りょうりつしてさらに高たかめてくる。こうなるともう手ての付つけようがない。カジリガメやストリンダーなど、過去かこに相当そうとう苦戦くせんさせられたであろうキョダイマックスポケモンですらミュウツーの前まえでは霞かすんでしまうほど。

サポートだけでのソロ討伐とうばつはほぼ100％不可能ふかのう。巣す穴あなでこいつを見みつけたら、大人おとなしく引ひき返かえすか、覚悟かくごを決きめて助たすけを呼よぼう。

なお、もし倒たおせれば、とくせいカプセルやぎんのおうかんなどの貴重きちょうなアイテムが入手にゅうしゅできる。攻略こうりゃく難易なんい度どは極きわめて高たかいが、見返みかえりも相応そうおうに大おおきいといえるだろう。

このバトルは3月2日にちまでのかなり短みじかい期間きかん限定げんてい。ちなみにミュウツーと同時どうじに初代しょだい御三家ごさんけ（最終さいしゅう進化しんか系けい除のぞく）も出現しゅつげんする。

対策たいさく

積極せっきょく的てきに積づみ技わざを使用しようして来くるので、これらの技わざを使つかえなくする「ちょうはつ」若もしくは相手あいての行動こうどうを阻害そがいできる「でんじは」でサポートできるポケモンがいると攻略こうりゃくが楽らくになる。他たには「ひかりのかべ」や「リフレクター」で相手あいての攻撃こうげきを軽減けいげんできると尚なおのこと良いし。オンラインではこれらの技わざを一いち通とおり覚おぼえられ、かつ相手あいてのすべての攻撃こうげきを等とう倍ばい以下いかで受うけられるオーロンゲがサポーターとして重宝ちょうほうされている模様もよう。したがって、かべ&妨害ぼうがい用よう員いんのオーロンゲ×1～2、アタッカー×2 - 3といった構成こうせいが結論けつろんパといえる。

ただし、変化へんか技わざにも対策たいさくが施ほどこされており、物理ぶつり型がた個体こたいは「かわらわり」で「ひかりのかべ」や「リフレクター」を無効むこう化かして来くることがある上うえ、特殊とくしゅ型がたも個体こたいによっては1ターン目めからバリアを展開てんかいして「でんじは」や「ちょうはつ」を無効むこう化かしてくる。さらにダイサイコを使つかわれてしまうと「ちょうはつ」を使つかえなくなってしまうので、こうなると行動こうどう阻害そがいがやや効果こうかの不安定ふあんていな「でんじは」頼たのみになってしまう。

上記じょうきのサポート要員よういんがいたとしても立たち回まわりが絶対ぜったい的てきに安定あんていするというわけではないので注意ちゅうい。

アタッカーとしてはタイプ一致いっちで相手あいての弱点じゃくてんを突つけるルナアーラ、月食げっしょくネクロズマ、シャドースチールでダメージを与あたえつつ相手あいての能力のうりょく上昇じょうしょう効果こうかを強奪ごうだつできるマーシャドー等ひとしがオススメされた。ただし、これらはポケモンホームを介かいして過去かこ作さくから連つれてこなければ入手にゅうしゅができないので、今いま作さくが初はつプレイとなるユーザーは他たから譲ゆずるか貸かしてもらわない限かぎり手てを出だしづらい。その場合ばあいは多少たしょう火力かりょくは落おちるがデスカーン・デスバーン・シルヴァディ等ひとしを投入とうにゅうするのが良よいだろう。

なお、ダイマックス特効とっこう技わざを有ゆうするムゲンダイナ・ザシアン・ザマゼンタであるが、このミュウツーのレイドでの使用しようは推奨すいしょうされていない。いずれもじめんタイプに弱点じゃくてんを抱かかえているので、特とくに物理ぶつり型がた個体こたいが使用しようしてくるダイアースや「じしん」で容易よういに弱点じゃくてんを突つかれて返かえり討うちに遭あってしまう危険きけん性せいが高たかいからである。これに加くわえてムゲンダイナは相手あいてがタイプ一致いっちで繰くり出だしてくるエスパー技わざにも弱点じゃくてんを抱かかえているので、むしろミュウツーにとっては格好かっこうのカモにされてしまう。ザシアン・ザマゼンタもじめん以外いがいでは物理ぶつり型がた・特殊とくしゅ型がたの両方りょうほうが繰出くりだしてくるほのお技わざに耐たい性せいがないため相性あいしょうは非常ひじょうに悪わるい。何なんの考かんがえもなしにこれらのポケモンで戦たたかいを挑いどむと他たのプレイヤーの足あしを引ひっ張ぱることになりかねず、最悪さいあくの場合ばあい敗北はいぼくの原因げんいんともなりかねないので注意ちゅういが必要ひつようである。

第だい9世代せだい

レギュレーションGが始はじまると、やはりゲンダイポケモンバトルにおいては荷にが重おもいというのか、大方おおかたの予想よそう通どおり使用しよう率りつ3桁けたに甘あまんじた。とはいえ多彩たさいな技わざとびっくりテラスタルでの役割やくわり破壊はかいから、舐なめてかかると痛いたい目めに遭あう枠わくとはなっている。何なんだかんだそれなりの速度そくどと豊富ほうふ過すぎるサブがある時点じてんで、他たの禁止きんし級きゅう伝説でんせつとの差別さべつ化か点てん自体じたいは存在そんざいするのである（強つよいかどうかは別べつとして）。

その一方いっぽう、他たのエスパータイプの例れいに漏もれず、ダブルバトルでは好成績こうせいせきを叩たたき出だしており、月食げっしょくネクロズマやバトレックスといった強力きょうりょくなポケモンに紛まぎれて上位じょういに食くい込こんでいる。初代しょだい伝説でんせつの肩書かたがきでは伊達だてでは無なかった。

使用しようトレーナー

ゲーム版ばん

• サカキ：ロケット団だんボス
  • 第だい7世代せだいでレインボーロケット団だん、つまり悪事あくじを大だい成功せいこうさせた世界せかい線せんのサカキが初はじめて使用しようした。原作げんさくではミュウツーの研究けんきゅうをしていた人物じんぶつが実じつはロケット団だんに協力きょうりょくしていたという設定せっていが裏うら設定せっていとして存在そんざいしている（本編ほんぺんで語かたられない）程度ていどで、サカキ自身じしんとミュウツーを結むすびつけるイベント自体じたいは皆無かいむであるため、アニメ劇場げきじょう版ばんミュウツーの逆襲ぎゃくしゅうの設定せっていの逆ぎゃく輸入ゆにゅうと考かんがえるのが自然しぜんかもしれない。また、ポケモンマスターズでもバディとしている。