(Translated by https://www.hiragana.jp/)
開会式で注目のカザフスタン旗手、きょう三段跳び出場 夫が支援、娘も有望選手:朝日新聞GLOBE+
  1. HOME
  2. World Now
  3. 開会かいかいしき注目ちゅうもくのカザフスタン旗手きしゅ、きょう三段跳さんだんと出場しゅつじょう おっと支援しえんむすめ有望ゆうぼう選手せんしゅ

開会かいかいしき注目ちゅうもくのカザフスタン旗手きしゅ、きょう三段跳さんだんと出場しゅつじょう おっと支援しえんむすめ有望ゆうぼう選手せんしゅ

World Now 更新こうしん 公開こうかい
世界陸上選手権に出場したカザフスタンのオリガ・ルイパコワ選手=2017年8月、ロンドン、ロイター
世界せかい陸上りくじょう選手権せんしゅけん出場しゅつじょうしたカザフスタンのオリガ・ルイパコワ選手せんしゅ=2017ねん8がつ、ロンドン、ロイター

カザフスタンは中央ちゅうおうアジアに位置いちし、人口じんこうやく1900まんにん民族みんぞく国家こっか。オリガさんは23にち開会かいかいしき自国じこく旗手きしゅつとめた。

身長しんちょう183センチのすらりとした長身ちょうしんにカザフ伝統でんとう装飾そうしょくをちりばめて民族みんぞく衣装いしょう姿すがたは、SNSじょうで「カザフスタンのお姫様ひめさま」などとげられ、一躍いちやく有名ゆうめいになった。

オリガさんはオリンピックはつ出場しゅつじょうの2008北京ぺきん大会たいかいぎんメダル、2012ロンドン大会たいかいきんメダル、2016リオデジャネイロ大会たいかいどうメダルを獲得かくとくしたトップアスリート。どう種目しゅもくで15.25メートルのアジア記録きろくち、抜群ばつぐん跳躍ちょうやくりょくかして、35さいぎても14メートルだい後半こうはんこう記録きろく維持いじしている。

カザフスタンのメディアはこれまでも度々たびたび、オリガさんの偉業いぎょうつたえてきた。1984ねん、カザフスタン東部とうぶにあるひがしカザフスタンしゅう州都しゅうとオスケメンまれ。10しゅ競技きょうぎ父親ちちおや、セルゲイさんの指導しどう自身じしん陸上りくじょう選手せんしゅとなり、最大さいだい都市としアルマトイのアスリート養成ようせい学校がっこう英才えいさい教育きょういくけた。

おっとのデニスさんとはこの学校がっこう出会であった。デニスさんもトップアスリートで、2003ねん韓国かんこく大邱たいきゅうおこなわれたユニバーシアード大会たいかい陸上りくじょう男子だんし400メートルでぎんメダルを獲得かくとく。しかし、オリガさんと出会であって結婚けっこんし、みずからは現役げんえき引退いんたいしてオリガさんの専属せんぞくコーチになった。

オリガさんは2004ねん、19さい長女ちょうじょ、アナスターシアさんを出産しゅっさん記録きろくびたのはママさんアスリートになってからだった。身体しんたい能力のうりょくすぐれ、もともとは女子じょしななしゅ競技きょうぎ選手せんしゅだったが、もっと世界一せかいいち記録きろくねらえる三段跳さんだんとびに競技きょうぎしぼり、そのかたり見事みごと世界せかい女王じょおうになった。

ロンドンできむメダリストになった翌年よくねんの2013ねんにはだい2となる長男ちょうなん、キリルくんを出産しゅっさん育児いくじをしながら練習れんしゅうつづけ、3ねんのリオ大会たいかいでもどうメダルしたことは、陸上りくじょうかい称賛しょうさんされた。東京とうきょう大会たいかいでも4大会たいかい連続れんぞくのメダル獲得かくとく目指めざしている。

アジア大会に出場するオリガ・ルイパコワ選手=2018年8月、ジャカルタ、ロイター
アジア大会たいかい出場しゅつじょうするオリガ・ルイパコワ選手せんしゅ=2018ねん8がつ、ジャカルタ、ロイター

カザフスタンのヒロインとなったオリガさんはおっととともに、わかきアスリートの育成いくせいにもたずさわっている。2014ねん地元じもとのオスケメンに自分じぶん名前なまえかんむりにした屋内おくないがた陸上りくじょう競技きょうぎじょう施設しせつ創設そうせつみずからもこの施設しせつ練習れんしゅうしながら、後進こうしん指導しどうおこなっている。

この施設しせつ練習れんしゅうをしているアナスターシアさんが今年ことしがつに、18さいまでの選手せんしゅ出場しゅつじょうする国内こくない陸上りくじょう大会たいかいはし幅跳はばとびと4×100メートルリレーで2かんたした。オリガさんが自身じしんのインスタグラムを更新こうしんし、「自分じぶん勝利しょうりよりもうれしい!わたしむすめわたしほこりです」とのメッセージをしるした。

6がつには母子ぼしおな大会たいかいて、はし幅跳はばとびではは優勝ゆうしょうむすめは3だった。カザフスタンオリンピック委員いいんかいは「才能さいのう後継こうけいしゃ」としてこの快挙かいきょをたたえている。

オリンピック開会かいかいしきのち日本にっぽん人気にんきたかまっていることはカザフスタンメディアもげており、都内とないつま子供こども4にん家族かぞく6にんらしているカザフスタンじんのアイティバエヴ・ヌルジャンさん(40)は「開会かいかいしきのち、『リパコワさんの衣装いしょうがきれいだった』とおおくの友人ゆうじんから便たよりをもらった。祖国そこくのことが日本にっぽんられることになってとてもうれしい」とかたった。

ヌルジャンさんも30にち競技きょうぎたのしみにしているといい、「オリガさんは地元じもとしゅう議会ぎかい議員ぎいんつとめている。2012ねんきむメダリストになってからは、カザフスタンではだれもが女性じょせいアスリートになった。長女ちょうじょのアナスターシアさんもとても身体しんたい能力のうりょくたかく、これから世界せかいてき選手せんしゅになるのではないか」とコメントした。

オリガさんは開会かいかいしきのち同国どうこくメディアにテレビ出演しゅつえんし、「大会たいかい選手せんしゅとしてたたか意識いしきはできている。くに代表だいひょうし、十分じゅうぶん記録きろくのこしたい」ともかたっている。