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産業用ロボットの知能化は「経済安全保障上も重要」Mujin滝野氏が目指す究極の目標:朝日新聞GLOBE+
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産業さんぎょうようロボットの知能ちのうは「経済けいざい安全あんぜん保障ほしょうじょう重要じゅうよう」Mujin滝野たきの目指めざ究極きゅうきょく目標もくひょう

World Now 更新こうしん 公開こうかい
取材に応じる滝野一征氏
取材しゅざいおうじる滝野たきの一征かずゆき東京とうきょう江東こうとう関根せきね和弘かずひろ撮影さつえい

――日本にっぽん産業さんぎょうようロボットは世界せかい半分はんぶんほどのシェアをかくメーカーがたかいレベルでしのぎをけずっています。そんななか御社おんしゃ製品せいひん注目ちゅうもくあつめています。

うまでもなく、日本にっぽん産業さんぎょうようロボットのブランドりょくはすごくて、いずれも完成かんせいたかいわけですが、まだまだ自動じどうされていない部分ぶぶんがあります。当社とうしゃはそこをターゲットにしています。

そのために必要ひつようなことは、ロボットをたん自動じどうするのではなく、「知能ちのう」することです。当社とうしゃがやっているのはそういうことです。

産業さんぎょうようロボットのおおくは、おしえたことをかえすことはできます。ハードウェア(機械きかい)としてね。ただ、そのためには、ロボットを現場げんば導入どうにゅうするまえに、「ティーチング」という設定せってい作業さぎょう必要ひつようです。電源でんげんれればすぐに自動的じどうてきうごくという代物しろものではないんですね。

ティーチングとは、ロボットのうごきをひとつひとつプログラミングしていく作業さぎょうであり、そのために必要ひつよう担当たんとうしゃ技術ぎじゅつじゅく練度れんど相当そうとうたかいものがもとめられます。

かりにティーチングがうまくいったとしても、そもそも従来じゅうらいのロボットはおな動作どうさかえすことはできても、臨機応変りんきおうへん対応たいおうむずかしかったのです。

たとえば「ばらばらにまれたものをってく」という作業さぎょうなどはハードルがたかかった。なぜなら、商品しょうひん種類しゅるいおおく、かつそれらがかれた位置いち姿勢しせい一様いちようではないからです。それらあらゆるケースを想定そうていしてロボットにうごきをティーチングするのは不可能ふかのうでした。

当社とうしゃはまず、こうした課題かだい克服こくふくするために「Mujinコントローラ」というものを開発かいはつしました。ちいさなはこがた装置そうちなのですが、ってみればロボットの頭脳ずのうたる機器ききです。これを既存きそんのロボットにければ、そのロボットが「知能ちのう」され、最適さいてきうごきを自立じりつてきにやるようになります。ティーチングも必要ひつようありません。

2023国際ロボット展で展示されたMujinコントローラ
2023国際こくさいロボットてん展示てんじされたMujinコントローラ(一番いちばんおく)と3Dビジョンカメラ(手前てまえ)=2023ねん12月、東京とうきょうビッグサイト、関根せきね和弘かずひろ撮影さつえい

――魔法まほうのようなコントローラーですが、仕組しくみはどうなっているのでしょう。

Mujinコントローラには、ロボットを知能ちのうするためのソフトウェアが搭載とうさいされているのです。それをささえているのは、センシングと独自どくじ開発かいはつした機械きかい知能ちのう技術ぎじゅつです。

仕組しくみとしては、3Dビジョンカメラで物体ぶったい位置いち姿勢しせい、さらには周辺しゅうへん環境かんきょう正確せいかく認識にんしきします。そのうえでロボットの最適さいてき動作どうさ経路けいろ瞬時しゅんじ計算けいさんし、ロボットの自立じりつてき動作どうさ生成せいせいします。

そのコア技術ぎじゅつひとつはモーションプランニングです。自動じどう運転うんてんにも採用さいようされていて、ロボットの最初さいしょ最後さいご行動こうどう姿勢しせい指示しじするだけで、あとは状況じょうきょうおうじてロボットが作業さぎょうするようになります。

――コントローラーをけることで既存きそんのロボットが「知能ちのう」できるのであれば、企業きぎょうにとってもコストパフォーマンスはおおきいですね。

おっしゃるとおりです。もちろん、ロボット自体じたいがすごく旧式きゅうしき場合ばあいむずかしいですが、ここすうねんのものであればけることができます。

ただ、そうやって既存きそんのロボットを活用かつようする以外いがいにも、要望ようぼうがあれば当社とうしゃ自動じどう機器ききるい活用かつよういただくことも可能かのうです。

ロボットにかかわる自動じどう機器ききるい自体じたい弊社へいしゃせいであれば、いわゆる「ブラックボックス」がないんですよね。トラブルがきたとき、他社たしゃせいだとロボットや各種かくしゅ機器きき内部ないぶ状況じょうきょうなどがすぐにわからず、なに原因げんいんなのかをめるのにどうしても時間じかんがかかってしまう。その結果けっか生産せいさんラインや物流ぶつりゅうラインの停止ていし時間じかん長引ながびくこともあります。

ロボットが導入どうにゅうされている現場げんば基本きほん大量たいりょう商品しょうひんあつかっています。10ふん、1あいだ、あるいは1にち稼働かどう停止ていししたら、かなりの損害そんがいになるわけですね。

ところで、こんはなししたのはロボット単体たんたい知能ちのうについてですが、当社とうしゃ実現じつげんしたのはそこにとどまりません。

――といますと?

工場こうじょう倉庫そうこには複数ふくすうのロボットが稼働かどうしていますよね。アームで商品しょうひんってはこなかれるロボットや、運搬うんぱん担当たんとうするロボット掃除そうじのような台車だいしゃがたのAGV(Automatic Guided Vehicle)という搬送はんそうロボットなど。

当社とうしゃ技術ぎじゅつでは、それらひとつひとつを知能ちのうソフトウェアで制御せいぎょすることで、生産せいさんラインや物流ぶつりゅうラインの規模きぼで、全体ぜんたい作業さぎょうがスムーズにすすむようすべての自動じどう機器ききるい制御せいぎょをインテグレーション(統合とうごう)することができます。

2023国際ロボット展で展示されたMujinのAGV(無人搬送車)
2023国際こくさいロボットてん展示てんじされたMujinのAGV(無人むじん搬送はんそうしゃ)=2023ねん12月、東京とうきょうビッグサイト、関根せきね和弘かずひろ撮影さつえい

生産せいさんラインや物流ぶつりゅうラインで、いま一体いったいなにきているのかという情報じょうほうもリアルタイムでわかりますし、それは現場げんばにいなくてもリモートで確認かくにんできます。

様々さまざまなデータもれるので、それを分析ぶんせきして現場げんば改善かいぜん役立やくだてたり、つぎ商品しょうひん開発かいはつ活用かつようしたりもできます。出荷しゅっかりょうえればそれだけデータが蓄積ちくせきされるので、データドリブンな改善かいぜん経営けいえい判断はんだん可能かのうになります。

データの活用かつよう方法ほうほうはほかもあって、日々ひび稼働かどうじょうきょうがこれだけ「可視かし」されると、在庫ざいこをどれだけてばいいのか、物流ぶつりゅう生産せいさんラインの稼働かどう具合ぐあいなどについて、予測よそく精度せいどたかまるんですね。

最近さいきん、ERP(=Enterprise Resources Planning)ソフトがはやってますよね。企業きぎょう全体ぜんたい最適さいてきはかるため、生産せいさん調達ちょうたつ在庫ざいこ販売はんばい財務ざいむ人事じんじなどといった企業きぎょう経営けいえい資源しげん一元いちげん管理かんりできるソフトです。

これまでだと社長しゃちょうかく部門ぶもん状況じょうきょうについて、それぞれの担当たんとう役員やくいんにいちいちかなくてはならなかったんですよね。ところがERPの仕組しくみを導入どうにゅうすると、トップが直接ちょくせつ、リアルタイムで日々ひびうごきを直接ちょくせつ確認かくにんできるんです。そうするとコストダウンするにしても、在庫ざいこ管理かんりするにしても迅速じんそく判断はんだんができます。

ところが肝心かんじん現場げんばでDXがおくれてデータがれていなければ、ERPの仕組しくみにむことができません。その意味いみでも、当社とうしゃ提供ていきょうしているサービスや商品しょうひんはとても親和しんわせいがあるとおもっています。

産業さんぎょうようロボットをあつかっているので一見いっけん、ハードウェアの会社かいしゃられがちです。もちろん一部いちぶのハードウェアもつくっているのですが、最大さいだいつよみはロボットの頭脳ずのうにあたるソフトウェアの開発かいはつりょく制御せいぎょ技術ぎじゅつです。その意味いみでは当社とうしゃはソフトウェアよりの会社かいしゃです。

やっぱりこのぐらいのレベルまで自動じどうされないと、こん人間にんげんがやっている仕事しごとをロボットがこなすことはできないんですね。単純たんじゅん仕事しごとというのはすでに日本にっぽんのロボットメーカーは自動じどうしていて、あとのこっている領域りょういきはこうしたレベルのはなしだとおもいます。

2023国際ロボット展で展示されたMujinのロボット
2023国際こくさいロボットてん展示てんじされたMujinのロボット=2023ねん12月、東京とうきょうビッグサイト、関根せきね和弘かずひろ撮影さつえい

――人間にんげんいまやっている仕事しごとをできるだけ自動じどうするということですが、社名しゃめいのMujinは日本語にほんごの「無人むじん」からっていますよね。自動じどう関係かんけいがありますか?

おっしゃるとおり、社名しゃめい当社とうしゃのビジョンと関係かんけいしています。それは、ひと単純たんじゅん作業さぎょう過酷かこく労働ろうどうから解放かいほうし、生活せいかつ社会しゃかいゆたかにするための時間じかんててしいというおもいです。当社とうしゃ自動じどうソリューションやサービスによって、工場こうじょう倉庫そうこから一切いっさいじんがいなくなり、無人むじんになることが究極きゅうきょく目標もくひょうです。

自動じどうのメリットは「はたらかた改革かいかく」のてんだけではありません。企業きぎょうがわ経営けいえいしゃがわにとってもメリットがあります。たとえば欧米おうべいでは、最近さいきんのインフレにより、工場こうじょう倉庫そうこはたらひとたちの時給じきゅう上昇じょうしょうしています。一般いっぱんてきなアルバイトでさえ、時給じきゅう30ドルをえているときます。いま為替かわせですと、日本円にほんえんで4700えんぐらいです。だからといって、企業きぎょう消費しょうひしゃとどける製品せいひん値段ねだん一気いっきに1.5ばいとかにはできないわけです。

一方いっぽうで、労働ろうどうりょく不足ふそく深刻しんこくくにもあります。そこでも賃金ちんぎんたかくなります。

くに経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう地政学ちせいがくてきなリスクの観点かんてんからも自動じどう注目ちゅうもくされるとおもいます。欧米おうべい各国かっこくはかつて、人件じんけんやすいからとこぞって中国ちゅうごく工場こうじょうてて商品しょうひん生産せいさんしていました。

しかし、ひとたよ生産せいさん現場げんばではなにきるかというと、ノウハウの流出りゅうしゅつです。つくかた品質ひんしつ管理かんり仕方しかた出荷しゅっか物流ぶつりゅうのありかたなどをおしえるのには時間じかんがかかるのですが、そこでせっかくそだてた人材じんざいまるごとかれてしまうと、致命ちめいてき損失そんしつになりかねません。

生産せいさんラインや物流ぶつりゅうシステムを自動じどうしてしまえば、そういったリスクはります。生産せいさんラインや物流ぶつりゅうを「まわす」というノウハウは流出りゅうしゅつするかもしれませんが、どうやって生産せいさんするのかという、メーカーにとってもっと重要じゅうようなものはまもられます。

技術ぎじゅつまもるということは人件じんけんおさえること以上いじょう重要じゅうようでしょうから、その意味いみでも自動じどうたいするニーズは今後こんご世界せかいてきえていくとおもいます。

――生産せいさんラインや物流ぶつりゅうラインなど、各社かくしゃによってちがいはあるでしょうし、まして業種ぎょうしゅことなればがらりと現場げんばわるがするのですが、そういう状況じょうきょうでも対応たいおうできるのでしょうか。

当然とうぜん我々われわれとしてもノウハウがたくさん蓄積ちくせきしている業種ぎょうしゅ現場げんばはありますが、導入どうにゅう事例じれいがない現場げんばだからといって、ことわることがないようにしています。というのも、そういう現場げんばでもチャレンジすることで、今後こんごのノウハウとして蓄積ちくせきされるからです。

我々われわれ不慣ふなれな現場げんばというのは、お客様きゃくさまにとってもこれまであまり自動じどうすすめたことがないというケースがおおいんですね。なので、お客様きゃくさま一緒いっしょんでいくというかんじですね。

――競合きょうごう他社たしゃはいるのですか。

おなじようなことをしている会社かいしゃ当然とうぜんあります。そのなかでももっとふるくからやっているのが当社とうしゃであり、10ねん以上いじょうわたってげてきたノウハウというのはそんなにすぐいつかれるものではないとおもいます。

その理由りゆうひとつに制御せいぎょ問題もんだいがあります。すでにべたとおり、産業さんぎょうようロボットはソフトウェアとハードウェアの両方りょうほうにまたがる製品せいひんです。ハードウェアがまさしくうごくように、ソフトウェアで計算けいさんして、予測よそくして制御せいぎょしていくわけですが、いざ実際じっさいうごかそうとすると、どうしても想定そうていどおりにいかないこともあります。

ここで重要じゅうようになってくるのが、現場げんばとの「すりわせ」です。うまくいかなかったとき、現場げんばから取得しゅとくできる状況じょうきょう情報じょうほうをパラメーターにして、それをプログラムに加味かみしていくと。ただ、状況じょうきょう情報じょうほう無数むすうにあるので、そのなかからどれをパラメーターとしてくわえるかは、これまでつちかってきたノウハウがものをいます。

テクノロジーだけならGoogleなど、なかにはすぐれた企業きぎょうはたくさんあるでしょう。それでもこの業界ぎょうかいになかなか進出しんしゅつできないのは、いまったようなソフトウェアとハードウェア、そして現場げんばまで熟知じゅくちすることが相当そうとうハードルがたかいからだとおもいます。

2023国際ロボット展で展示されたMujinのロボット
2023国際こくさいロボットてん展示てんじされたMujinのロボット=2023ねん12月、東京とうきょうビッグサイト、関根せきね和弘かずひろ撮影さつえい

――話題わだいわります。滝野たきのさんはなぜこの業界ぎょうかいはいられたのですか。最初さいしょ就職しゅうしょくもアメリカだったときました。

両親りょうしんがいずれも海外かいがい志向しこうで、とく母親ははおや友人ゆうじん海外かいがいにいたので、母親ははおやについてどものころから海外かいがい旅行りょこうくことはよくありました。くわえて母親ははおや英語えいご先生せんせいだったので、その影響えいきょうもあってぼく自身じしん英語えいご勉強べんきょう結構けっこうやっていました。そんなことがあって、アメリカの大学だいがく進学しんがくしました。

大学だいがく在学ざいがくちゅう大学だいがく財務ざいむ寄付きふなどを担当たんとうしていた証券しょうけん会社かいしゃ出身しゅっしんほういになり、財務諸表ざいむしょひょうかたなど金融きんゆう企業きぎょう財務ざいむについておしえてもらったんです。それがきっかけで投資とうしにも興味きょうみち、投資とうしのウォーレン・バフェットさんがきになりました。

大学だいがく卒業そつぎょう就職しゅうしょくしたのはイスラエルの切削せっさく(せっさく)メーカー「イスカル」でした。日本にっぽんではあまりられていないかもしれませんが、隙間すきま市場いちばたかいシェアをほこる、いわゆるニッチトップの企業きぎょうで、バフェットさんひきいる投資とうし会社かいしゃ完全かんぜん子会社こがいしゃしたんですね。それで入社にゅうしゃめました。

この会社かいしゃ営業えいぎょう担当たんとうとしてはたらいていたころ、Mujinを一緒いっしょ創業そうぎょうしたデアンコウ・ロセンと出会であいました。ロセンは当時とうじ、ロボットの研究けんきゅう開発かいはつがけるアメリカの企業きぎょうにいて、2009ねん日本にっぽんであった国際こくさいロボットてん出席しゅっせきするため、来日らいにちしていました。

ビジネスにおけるわたし師匠ししょうてき立場たちばひとがたまたまこの会社かいしゃにいたので、ぼくやすみをって展示てんじかい手伝てつだいをしていたんです。そこでロセンと出会であい、それからというもの、かれからメールや電話でんわ起業きぎょうさそいをつづけたんです。最初さいしょことわっていたのですが熱意ねついにほだされて、その2ねん会社かいしゃめてMujinを一緒いっしょ設立せつりつしました。

――昨年さくねんはシリーズC(黒字くろじ経営けいえい安定あんていした段階だんかいにおける資金しきん調達ちょうたつ総額そうがく150おくえん資金しきん調達ちょうたつ達成たっせいしました。ソフトウェアの会社かいしゃだ、といながらハードウェアとしてのロボットも自社じしゃ開発かいはつしていますね。当初とうしょからこうした事業じぎょう展開てんかい見越みこしていたのですか。

我々われわれ創業そうぎょうしたときのビジョンというは、なかにたくさんある単調たんちょう仕事しごととか危険きけん仕事しごとなどを自動じどうして、人間にんげんには人間にんげんにしかできない仕事しごと時間じかん使つかってもらい、それによって生産せいさんせいげてもらいましょうというものでした。

これは現時点げんじてんまでわっていなくて、このビジョンを達成たっせいするためにどうしたらいいんだとめていった結果けっか産業さんぎょうようロボットとなり、ロボット単体たんたいでは実現じつげんできないからセンサーだと。さらには搬送はんそうけいのロボットも必要ひつようだからやろうかと。お客様きゃくさま要望ようぼうこたえるべく開発かいはつやサービス、商品しょうひん展開てんかいしてきたというかんじなんですよね。

客様きゃくさまにとっての価値かちなにか、本来ほんらいもとめられているゴールはなにかというところをぶれずに追求ついきゅうしたら、自然しぜんとここまでやらないとだめだよねというかんじで、すこしずつおおきくなっていきました。

取材に応じる滝野一征氏
取材しゅざいおうじる滝野たきの一征かずゆき東京とうきょう江東こうとう関根せきね和弘かずひろ撮影さつえい