【オールドルーキー第だい5話わ感想かんそう】心こころ打うたれた！中川なかがわ大志ひろしの魅力みりょく溢あふれるシーンを解説かいせつ

By - grape編集へんしゅう部ぶ　公開こうかい：2022-08-06 　更新こうしん：2022-08-06

ドラマ好すきなイラストレーター、ゆう。（＠yamapyou）さんによるドラマコラム。

２０２２年ねん６月がつスタートのテレビドラマ『オールドルーキー』（TBS系けい）の見みどころや考察こうさつを連載れんさいしていきます。

綾野あやの剛つよしが主演しゅえんを務つとめる日曜にちよう劇場げきじょう『オールドルーキー』の第だい５話わは、中川なかがわ大志ひろしが演えんじる城じょう拓也たくやの大おおきな成長せいちょうが見みられる回かいとなった。

中川なかがわ大志ひろしといえば、転機てんきとなった作品さくひんはテレビドラマ『家政かせい婦ふのミタ』（日本にほんテレビ系けい）だろう。

その後ごも『花はなのち晴はれ〜花はな男おとこ Next Season〜』（TBS系けい）や『G線上せんじょうのあなたと私わたし』（TBS系けい）などのヒット作さくに出演しゅつえんし、恋愛れんあいドラマにおいても硬派こうはな役やくで女性じょせいの心しんを掴つかんだ。

また『親おやバカ青春せいしゅん白書はくしょ』（日本にほんテレビ系けい）では天然てんねんで可愛かわいらしい大学生だいがくせいを演えんじ、また違ちがったギャップを見みせた。

『オールドルーキー』では明あかるく職場しょくばのムードメーカー的てき存在そんざいである若手わかて社員しゃいん・城じょう拓也たくや。

ジョークを言いったり、少すこしおちゃらけた表情ひょうじょうが見みられたりするところもまた新鮮しんせんである。

今回こんかいはそんな中川なかがわ大志ひろしの演技えんぎが光ひかった第だい５話わのシーンを紹介しょうかいしていこう。

新町しんまちとの衝突しょうとつ、城しろの葛藤かっとうを演えんじる中川なかがわ大志ひろし

サッカーファンの城しろは、ビクトリーに入社にゅうしゃしたての新町しんまちを、誰だれよりもリスペクトし、いつも明あかるい笑顔えがおで話はなしかけていた。

そんな新町しんまちと城しろが今回こんかい、初はじめてタッグを組くむことになる。

二人ふたりが担当たんとうするのは、無名むめいのフェンシング選手せんしゅ・三咲みさき麻有あゆ（當とう真まあみ）。城しろが初はじめてスカウトした選手せんしゅである。

だからこそ気合きあいが入はいっていたのだが、三咲みさきはどうしてもテレビやグラビアに出でるのは嫌いやだという。

彼女かのじょは多おおくの人ひとにフェンシングを広ひろめたいという想おもいがあるが、極度きょくどの人見知ひとみしりだったのだ。

ある化粧けしょう品ひん会社かいしゃから、新しん商品しょうひんのイメージキャラクターに三さん咲さきを起用きようしたいと申もうし出でがあるも、三咲みさきはやはりCMの絵えコンテを見みるなり、出演しゅつえんを拒こばんだ。

社長しゃちょうの高柳たかやなぎ雅史まさし（反町そりまち隆史たかし）も彼女かのじょのわがままに怒いかり、結局けっきょくマネージメントは解除かいじょとなることに。

せっかく見みつけて自分じぶんでスカウトした選手せんしゅであっただけに、城しろは悔くやしい表情ひょうじょうを見みせる。

少すこし顔がおが赤あかく、三咲みさきのわがままな態度たいどが頭あたまに来きているのがわかる。

しかし新町しんまちから「お前まえはどうしたいんだよ、城しろ」「あの時ときの情熱じょうねつ、どこ行おこなったんだよ」と言いわれた時ときの城しろは、マネージメントしたい気持きもちと社長しゃちょうである高柳たかやなぎの決断けつだんには逆さからえない気持きもちが葛藤かっとうしている表情ひょうじょうをしていた。

中川なかがわ大志ひろしのセリフの間あいだの取とり方かた、怒いかりと悔くやしさで体からだが震ふるえる様子ようす、新町しんまちといいになり、息いきが荒あらくなっている状態じょうたいも、どれも演技えんぎが細こまかく、丁寧ていねいで見入みいってしまった。

新町しんまちとの衝突しょうとつシーンに胸むねが締しめ付つけられた人ひとも多おおいだろう。

それは、城しろの想おもいを全身ぜんしんを使つかって表現ひょうげんした中川なかがわ大志ひろしの成果せいかではないだろうか。

この時ときの新町しんまちはいつもより挑発ちょうはつ的てきだったが、それもまた城しろに火ひをつけさせるためだったのかもしれない。

これが『アスリートファースト』について考かんがえ直なおすきっかけとなるのであった。

城しろの成長せいちょうが見みられた反論はんろんシーン

三咲みさきとのマネージメントはしないことになっていたにもかかわらず、CMを契約けいやくしてきた城しろと新町しんまち。もちろん高柳たかやなぎは勝手かってな行動こうどうをした二人ふたりに激怒げきどしていた。

以前いぜん、「自分じぶんは社員しゃいんだから社長しゃちょうに反論はんろんできない」と言いっていた城しろがそこで放はなったセリフ。

「間あいだ違ちがってたのはビクトリーの方ほうだと思おもいます！」

視聴しちょう者しゃもみな驚おどろいただろう。「よくぞ言いえた！」と拍手はくしゅしたい瞬間しゅんかんだった。

そこから間髪かんぱつ入いれずに自みずからの行動こうどうがどうビクトリーに利益りえきをもたらすか、しっかりと自分じぶんは会社かいしゃに貢献こうけんしているということまでハッキリと伝つたえていた。

これまでどことなく頼たよりなく、長ながいものには巻まかれろな雰囲気ふんいきだった城しろが、このときはとてもたくましく見みえた。

中川なかがわ大志ひろしの真まっ直すぐな視線しせんと、迫力はくりょくのある演技えんぎには惚ほれ惚ぼれする。

またこれまでと違ちがった新あたらしい一いち面めんを見みることができ、嬉うれしい限かぎりである。

日曜にちよう劇場げきじょうでは、主人公しゅじんこうの成長せいちょうも見みられるが、主人公しゅじんこうに影響えいきょうして周囲しゅういの成長せいちょうも描えがかれる。

日常にちじょう生活せいかつもそうやって、日々ひび、誰だれかの影響えいきょうを受うけたり、誰だれかに影響えいきょうを与あたえたりすることで変化へんかしていく。

自分じぶんも城しろのように変かわりたいと思おもった人ひともいれば、新町しんまちのように誰だれかを変かえてあげたいと感かんじた人ひともいるだろう。第だい５話わは中川なかがわ大志ひろしの演技えんぎに見入みいりながら、日常にちじょうにそんな気き付つきをくれた良りょう回かいであった。

新町しんまちもこれにて正社員せいしゃいんへと昇格しょうかくし、ますます勢いきおいがます『オールドルーキー』。後半こうはん戦せんが楽たのしみだ。

[文ぶん・構成こうせい／grape編集へんしゅう部ぶ]

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