『すごい』のい換いかえは？　相手あいてや場面ばめんで使つかい分わけられる類語るいごを紹介しょうかい

『すごい』は素晴すばらしいこと、驚おどろくべきことがあった時ときに使つかえる便利べんりな言葉ことばです。しかし『すごい』だけでは稚拙ちせつな印象いんしょうを与あたえたり、何なにがどのように優すぐれているのか具体ぐたい的てきに伝つたえられなかったりすることもあります。

日本語にほんごには心しんの機微きびを伝つたえる豊ゆたかな表現ひょうげんがあり、『すごい』にも多おおくのい換いかえ表現ひょうげんや類語るいごが存在そんざいするのです。『すごい』の意味いみや類語るいご、い換いかえ表現ひょうげんを覚おぼえて、自分じぶんの感情かんじょうを相手あいての心しんに届とどけていきましょう。

本ほん記事きじでは『すごい』の意味いみ、類語るいご、い換いかえ表現ひょうげんと、使用しようする時ときの注意ちゅうい点てんをご紹介しょうかいします。

『すごい』とは

『すごい』には「ゾッとするほど恐おそろしい」という意味いみや、「びっくりするほど程度ていどが並外なみはずれている」「大層たいそうな」などの意味いみがあります。

本来ほんらいは、ゾクゾクするほど気味きみが悪わるいさまを意味いみしていました。しかし最近さいきんでは物事ものごとが非常ひじょうに優すぐれていたり、驚おどろくべきことを表現ひょうげんしたりする場合ばあいに使つかわれることが多おおいようです。『すごい』には、以下いかのような意味いみがあります。

『すごい』の類語るいご

『すごい』は、物事ものごとのプラス、マイナス両面りょうめんの評価ひょうかに使つかわれます。上記じょうきの『すごい』の意味いみにそれぞれどのような類語るいごがあるか、具体ぐたい的てきに見みていきましょう。

非常ひじょうによい意味いみでの類語るいご

非常ひじょうによい意味いみでの『すごい』の類語るいごには、『素晴すばらしい』『素敵すてき』『目めざましい』『ワンダフル』『驚異きょうい的てき』『見事みごと』『最高さいこう』『ファンタスティック』があります。例文れいぶんとしては以下いかの通とおりです。

大おおきさや効果こうかにおいて通常つうじょうを超こえている意味いみでの類語るいご

大おおきさや効果こうかにおいて通常つうじょうを超こえている意味いみでの『すごい』の類語るいごとして、『重大じゅうだい』『どえらい』『大おおきい』『莫大ばくだい』『著いちじるしい』『めちゃめちゃ』が挙あげられます。類語るいごを使つかった例文れいぶんが以下いかです。

恐怖きょうふ・不安ふあんを意味いみする類語るいご

恐怖きょうふ・不安ふあんを意味いみする『すごい』の類語るいごは、『おぞましい』『恐おそろしい』『ものすごい』『酷ひどい』『悍ましい』です。類語るいごを使つかった例文れいぶんがこちらになります。

程度ていど・範囲はんい・量りょう・力ちからが異常いじょうに大おおきい意味いみでの類語るいご

程度ていど・範囲はんい・量りょう・力ちからが異常いじょうに大おおきい意味いみでの『すごい』の類語るいごなら、『どえらい』『極大きょくだい』『巨大きょだい』『とてつもない』『凄すさまじい』『甚大じんだい』『大おおきい』『はなはだしい』が当あてはまるでしょう。類語るいごの例文れいぶんは以下いかのようになります。

非常ひじょうに悪わるい意味いみでの類語るいご

非常ひじょうに悪わるい意味いみでの『すごい』の類語るいごは、『猛烈もうれつ』『厳きびしい』『激甚げきじん』『痛烈つうれつ』『劇はげしい』『きつい』『深刻しんこく』『厳いむ烈れつ』『むごい』『激げき切きり』『とんでもない』です。類語るいごを使つかった例文れいぶんは以下いかをご覧らんください。

『すごい』のカジュアルな場面ばめんでのい換いかえ

友人ゆうじんや家族かぞくと過すごす日常にちじょう生活せいかつで、『すごい』をほかの言葉ことばで表あらわせたら、生活せいかつが楽たのしく豊ゆたかになりますね。日常にちじょう生活せいかつの中なかで使つかえるような『すごい』のカジュアルない換いかえ表現ひょうげんを紹介しょうかいします。

素晴すばらしい

見事みごと

素敵すてき

驚おどろくべき

感動かんどう的てきな

『すごい』の仕事しごとやフォーマルな場面ばめんでのい換いかえ

目上めうえの人ひとと接せっする場面ばめんや、仕事しごとなどのフォーマルな場ばで『すごい』を多用たようしてしまうと稚拙ちせつな印象いんしょうを与あたえてしまいます。仕事しごとやフォーマルな場面ばめんで使つかえる、い換いかえ表現ひょうげんを見みていきましょう。

感服かんぷく

感銘かんめい

敬服けいふく

卓越たくえつした

うならされる

恐おそれ入いる

脱帽だつぼう

『すごい』の使つかい方かたで注意ちゅういすること

『すごい』は大変たいへん便利べんりな言葉ことばですが、使つかい方かたやいい方かたに気きを付つけないと、相手あいてを不快ふかいにさせてしまう場合ばあいがあります。『すごい』の使つかい方かたの注意ちゅうい点てんを見みていきましょう。

『すごい』を多用たようすると稚拙ちせつな印象いんしょうを与あたえてしまう

『すごい』は感動かんどうした時ときや驚おどろいた時ときに反射はんしゃ的てきに出でてきやすく、その気持きもちが相手あいてに伝つたわる便利べんりな言葉ことばです。しかし使つかいすぎると語彙ごい力りょくがなく、相手あいてに稚拙ちせつな印象いんしょうを与あたえてしまうので、注意ちゅういしましょう。

文章ぶんしょうではふさわしくない場合ばあいがある

『すごい』は、口語こうご的てきな言葉ことばなので、特とくにビジネスやフォーマルな文章ぶんしょうでは使つかいにくい言葉ことばです。相手あいてやシーンに応おうじた『すごい』のい換いかえ表現ひょうげんを使つかうと文章ぶんしょうの質しつが上あがるでしょう。

また『すごい』は、俗語ぞくご的てきな言葉ことばでもあるので、世間せけんで普通ふつうに使つかわれている言葉ことばではありますが、格調かくちょうの高たかい文章ぶんしょうには使つかわない方ほうがよいとされています。

目上めうえの人ひとに使つかうと失礼しつれいな印象いんしょうを与あたえることがある

目上めうえの人ひとに『すごい』という気持きもちを伝つたえたい場合ばあいには、そのまま使つかうのではなく、「敬服けいふくいたします」「驚おどろくべきことですね」のように敬語けいご表現ひょうげんにい換いかえると失礼しつれいな印象いんしょうになりません。

嫌味いやみや皮肉ひにくと受うけ取とられる場合ばあいがある

つい発はっしてしまう『すごい』という言葉ことばですが、相手あいての状況じょうきょうや声こえのトーン、いい方かたによってネガティブな意味いみで受うけ取とられてしまうことがあります。

上うえから目線めせんの言葉ことばだと受うけ取とられることがある

『すごい』は、自分じぶんよりも目上めうえの人ひとや能力のうりょくの高たかい人ひとに対たいして使つかう時ときには特とくに注意ちゅういした方ほうがよいです。例たとえば、プロの画家がかに素人しろうとが「絵えがすごい上手じょうずですね」といった場合ばあい、人ひとによっては「素人しろうとに評価ひょうかされるなんて生意気なまいきだ」と受うけ取とられることがあります。

自分じぶんは褒ほめたつもりなのにネガティブに受うけ取とられてしまうことを防ふせぐためにも、具体ぐたい的てきな表現ひょうげんにい換いかえる必要ひつようがあるでしょう。

『すごい』の豊ゆたかな表現ひょうげん方法ほうほうを知しって、自分じぶんの思おもいを適切てきせつに伝つたえよう

『すごい』のい換いかえ表現ひょうげんを会話かいわに取とり入いれると、相手あいてに自分じぶんの思おもいを印象いんしょう付つけて適切てきせつに伝つたえられます。

会話かいわに「感動かんどう的てきな○○」「驚おどろくべき○○」などの表現ひょうげんを使つかうと、相手あいての興味きょうみを引ひけて、話はなしに集中しゅうちゅうしてもらえるかもしれません。

『すごい』のい換いかえ表現ひょうげんや使つかい方かたの注意ちゅうい点てんをマスターして、相手あいてとの関係かんけい性せいや状況じょうきょう、場面ばめんによって使つかい分わけていきましょう。

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[文ぶん・構成こうせい／grape編集へんしゅう部ぶ]