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いて座 - Wikipedia

いて

黄道こうどうじゅう星座せいざの1つ

これはこのページの過去かこはんです。123.217.254.42 (会話かいわ) による 2008ねん12月7にち (日)にち 03:46個人こじん設定せってい設定せっていならUTC時点じてんはん (→‎関連かんれん項目こうもく)であり、現在げんざいはんとはおおきくことなる場合ばあいがあります。

いて (Sagittarius)
りゃく Sgr
ぞくかく Sagittarii
英語えいごでの意味いみ the Archer
あかけい 19 h
あかぬき -25°
観測かんそく可能かのう地域ちいき 北緯ほくい 55° 〜 南緯なんい90°
21正中せいちゅう 8がつ20日はつか
ひろさ - 順位じゅんい 867 平方へいほう - 15
3とう以上いじょうほしかず
/ 6とう以上いじょうほし
7 / 148
  • εいぷしろん (カウス・アウストラリス)
  • σしぐま (ヌンキ)
  • ζぜーた (アスケラ)
  • δでるた (カウス・メディア)
  • λらむだ (カウス・ボレアリス)
  • πぱい (アルバルダ)
  • γがんま (アルナスル)
もっとあかるい恒星こうせい
 , 等級とうきゅう
カウス・アウストラリス
(εいぷしろん Sgr) , 1.9
流星りゅうせいぐん とくになし
隣接りんせつする星座せいざ

いて射手しゃしゅ、Sagittarius)は、黄道こうどうじゅう星座せいざのひとつ。トレミーの48星座せいざふくまれる。冬至とうじてん銀河ぎんが中心ちゅうしんがこの方向ほうこうにある。

特徴とくちょう

星座せいざは、ティーポットとばれるほしぐんによって容易ようい認識にんしき可能かのうである。この星座せいざ東側ひがしがわにあるζぜーた,τたう,σしぐま,φふぁい,λらむだ,μみゅー の6つのほしが、北斗七星ほくとしちせいたひしゃくじょうならんでいることもあって、中国ちゅうごくでは二十八宿にじゅうはっしゅくひと宿やどとされており、日本にっぽんでもこの部分ぶぶんを「みなみろくほし」とんでいる。西欧せいおうでも「ミルクディッパー」とばれることがある。この星座せいざαあるふぁほしルクバト(射手しゃしゅのひざ,の)が4.0等級とうきゅうくらほしで、これよりあかるいほしがいくつもある。

その固有こゆうめいがついているほしには、

などがある。

おも天体てんたい

付近ふきん銀河系ぎんがけい中心ちゅうしんがある方向ほうこうなので、あまがわ密度みつどはいて付近ふきん一番いちばんい。したがって、いてには紫色むらさきいろをしたおおくの星団せいだん星雲せいうんがある。そのうちの1つは、δでるたほし西にし7.5°の場所ばしょにある球状きゅうじょう星団せいだんM55

いてλらむだほしちかくの散光さんこう星雲せいうん M8 (干潟ひかた星雲せいうん)は、望遠鏡ぼうえんきょうるとうつくしい。 たて境界きょうかい付近ふきんωおめがほしのそばには、オメガ星雲せいうん白鳥しらとり星雲せいうんまたは馬蹄ばていがた星雲せいうんばれる M17 がある。この天体てんたいは、ケンタウルスオメガ星団せいだんあやまりやすいので注意ちゅういする必要ひつようがある。

また、M8きたにはおおきな散光さんこう星雲せいうんであるさんきれ星雲せいうん (M20) もある。ここにはわかくて温度おんどたかほしがいくつもある。

銀河系ぎんがけい中心ちゅうしん関係かんけいのある電波でんぱげんいてAもある。天文学てんもんがくしゃは、いてAがだい質量しつりょうブラックホールふくむかもしれないとかんがえている。

神話しんわ

いては、アルテミスから狩猟しゅりょうまなんだケンタウロスであるケイロンゆみ姿すがたしたしまれている。ヘラクレスがあやまってはなった毒矢どくやたり、苦痛くつうのためゼウスにねがってききいれられ、かれいたんでてんげられて星座せいざとなったとするはなし定説ていせつとなっている。勇者ゆうしゃオリオンころし、その功績こうせき星座せいざとされたさそりが、天上てんじょうあばれたときのために、いてゆみつねにひかれたままであると解釈かいしゃくされている。ただしこのはなしはギリシャ神話しんわには登場とうじょうしないはなしである。

 

いて設定せっていふるく、シュメール文明ぶんめい起源きげんつとするのが定説ていせつである。バビロニアネブカドネザル1せい時代じだい紀元前きげんぜん1300ねんごろ)のものとされる境界きょうかいせきしるべには射手しゃしゅうまならぬさそり合体がったいし、さらに羽根はねやしているさそり人間にんげんとしてえがかれている。 アシュールバニパル時代じだいにはパ・ビル・サグばれ、はんにんはんさそりった姿すがたで「ギルガメッシュの叙事詩じょじし」にも登場とうじょうする[1]

中世ちゅうせいかれたにせエラトステネスは、この星座せいざをケンタウロスと多数たすうとそうでない少数しょうすうがいるとしるされている。ケンタウロスではないと主張しゅちょうするひとたちの根拠こんきょとして、ケンタウロスぞくゆみ使つかわないこと(ただしローマ時代じだいのコインにはゆみくケンタウロスがきざまれている)、星座せいざ下半身かはんしんえないことをげ、うまあしししようったサテュロスとしている。 にせエラトステネスは、アレキサンドリアななほし詩人しじんのひとりソシテオスつたえるはなしとして、このサテュロスゆみ発明はつめいしたクロトス(Crotus)と同定どうていし、ケイロンせつ否定ひていしている。クロトスはムーサイの乳母うばだったエウフェメー(Eupheme)の息子むすこである。クロトスがサテュロスなのは、ヒュギヌスによれば、かれちちパン(Pan)であるからだという。かれはしばしば、自分じぶん発明はつめいしたゆみち、うまってりにかけたという。クロトスは、ヘリコンやまともらしたムーサたちの、かれゆみ技量ぎりょうそら顕彰けんしょうしてほしいとのねがいによって、ゼウスたのんで星座せいざにされたという[2]

  1. ^ 野尻のじり抱影ほうえい古代こだい星座せいざ」『星座せいざ野尻のじり抱影ほうえいへん恒星こうせいしゃ厚生こうせいかくしん天文学てんもんがく講座こうざ1〉、1957ねん、53ぺーじ
  2. ^ I. Ridpath, Star Tales - Sagittarius, Ian Ridpath Homepage

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