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この項目では、天文学で定義されたいて座について説明しています。いわゆる誕生星座のいて座については「人馬宮」をご覧ください。 |
いて座 (Sagittarius)
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略符 |
Sgr
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属格 |
Sagittarii
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英語での意味 |
the Archer
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赤経 |
19 h
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赤緯 |
-25°
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観測可能地域 |
北緯 55° 〜 南緯90°
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21時正中 |
8月20日
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広さ - 順位 |
867 平方度 - 15位
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3等以上の星の数 / 6等以上の星 |
7 / 148
- ε (カウス・アウストラリス)
- σ (ヌンキ)
- ζ (アスケラ)
- δ (カウス・メディア)
- λ (カウス・ボレアリス)
- π (アルバルダ)
- γ (アルナスル)
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最も明るい恒星 , 視等級 |
カウス・アウストラリス (ε Sgr) , 1.9
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流星群 |
特になし
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隣接する星座
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いて座(射手座、Sagittarius)は、黄道十二星座のひとつ。トレミーの48星座に含まれる。冬至点や銀河の中心がこの方向にある。
特徴
神話
いて座は、アルテミスから狩猟を学んだケンタウロスであるケイロンが弓を引く姿で親しまれている。ヘラクレスが誤って放った毒矢が当たり、苦痛のためゼウスに死を願ってき入れられ、彼の死を悼んで天に上げられて星座となったとする話が定説となっている。勇者オリオンを刺し殺し、その功績で星座とされたさそりが、天上で暴れたときのために、いて座の弓は常にひかれたままであると解釈されている。ただしこの話はギリシャ神話には登場しない話である。
いて座の設定は古く、シュメール文明に起源を持つとするのが定説である。バビロニアのネブカドネザル1世時代(紀元前1300年頃)のものとされる境界石標には射手と馬ならぬさそりが合体し、さらに羽根を生やしている蠍人間として描かれている。
アシュールバニパル時代にはパ・ビル・サグと呼ばれ、半人半馬で蠍の尾を持った姿で「ギルガメッシュの叙事詩」にも登場する[1]。
中世に書かれた偽エラトステネスは、この星座をケンタウロスと見る多数派とそうでない少数派がいると記されている。ケンタウロスではないと主張する人たちの根拠として、ケンタウロス族は弓を使わないこと(但しローマ時代のコインには弓を引くケンタウロスが刻まれている)、星座の下半身が見えないことを挙げ、馬の足と獣の様な尾を持ったサテュロスとしている。
偽エラトステネスは、アレキサンドリア派七星詩人のひとりソシテオスの伝える話として、このサテュロスを弓を発明したクロトス(Crotus)と同定し、ケイロン説を否定している。クロトスはムーサイの乳母だったエウフェメー(Eupheme)の息子である。クロトスがサテュロスなのは、ヒュギヌスによれば、彼の父がパン(Pan)であるからだという。彼はしばしば、自分が発明した弓を持ち、馬に乗って狩りに出かけたという。クロトスは、ヘリコン山で共に暮らしたムーサたちの、彼の弓の技量を空で顕彰してほしいとの願いによって、ゼウスに頼んで星座にされたという[2]。
- ^ 野尻抱影 「古代の星座」『星座』 野尻抱影編、恒星社厚生閣〈新天文学講座1〉、1957年、53頁。
- ^ I. Ridpath, Star Tales - Sagittarius, Ian Ridpath Homepage
関連項目
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