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アニマ - Wikipedia

アニマ(anima)は、ラテン語らてんごで、生命せいめいたましいかたりである[1]

古代こだいギリシア文献ぶんけんるいアリストテレスしょなど)にある「まれ: Ψυχήプシュケー)」というギリシアを、中世ちゅうせいヨーロッパなどにおいてラテン語らてんご翻訳ほんやくするときには「anima」というかたりがあてられた。当時とうじヨーロッパはキリスト教きりすときょう世界せかいであったので、古代こだいギリシアの哲学てつがく影響えいきょうけつつも古代こだいギリシア文献ぶんけん翻訳ほんやく研究けんきゅうなどの文脈ぶんみゃく以外いがいでは、animaはキリスト教きりすときょうてき色彩しきさいびた用法ようほう使つかわれていることもおおい。

その近代きんだいになってユング独特どくとく用語ようごとしてもちいることになった。

カール・グスタフ・ユングは、「すべてのなかもっと顕著けんちょ自律じりつせい集合しゅうごうたいである。それは男性だんせい女性じょせいとの相互そうご作用さよう女性じょせいへの態度たいど影響えいきょう同様どうように、ゆめなかあらわれるぞうとしてそれ自身じしんあらわれる。アニマ・アニムスの過程かてい想像そうぞうりょくひとつのみなもとである」とした。

ユングはまた、個性こせいにおける段階だんかいのたとえとして、かげとの出会であいは見習みならこうによる「習作しゅうさく」、そしてアニマとの出会であいは名工めいこうによる「傑作けっさく」である、ともべている。

アニマ(anima)

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男性だんせい無意識むいしき人格じんかく女性じょせいてき側面そくめんもとかた規定きていした。男性だんせいすべての女性じょせいてき心理しんりがくてき性質せいしつがこれにあたる。

男性だんせいゆうする発達はったつのエロス(関係かんけい原理げんり)でもあり、異性いせいとしての女性じょせい投影とうえいされることもある、とする。

幼年ようねんはは投影とうえいはじまり、姉妹しまい、おば、グノーシス主義しゅぎにおけるソピアーまたは「叡智えいち」とばれる段階だんかいむすばれる、教師きょうし要素ようそ将来しょうらい性的せいてき伴侶はんりょおよつづ関係かんけいつづ典型てんけいてき発展はってんにおけるよんじゅう理論りろんとなえた。

アニムス(animus)

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女性じょせい無意識むいしき人格じんかく男性だんせいてき側面そくめん意味いみする。

女性じょせいゆうする発達はったつロゴス裁断さいだん原理げんり)でもあり、異性いせいとしての男性だんせい投影とうえいされる。

アニマとくらべて集合しゅうごうてきであり、男性だんせいひとつのアニマしかたないのにたいし、女性じょせい複数ふくすうのアニムスをつとされた。

女性じょせい精神せいしんなか類似るいじの、男性だんせいてき属性ぞくせい潜在せんざいりょくであるアニムスをつとしんじた。

フィルム・インタビューで、アニマ・アニムスの原形げんけいが、「ほんのわずかな意識いしき」または無意識むいしきんで、完全かんぜん無意識むいしきのものであるかどうかはあきらかにしなかった。こいちた男性だんせいが、女性じょせい自身じしんよりもむし自身じしん無意識むいしき女性じょせいぞうであるアニマと結婚けっこんしたこと気付きづき、のちになって盲目もうもく選択せんたく後悔こうかいするのをれいした。


出典しゅってん

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  1. ^ 広辞苑こうじえんだいろくはん【アニマ】

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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