シュメン

座標ざひょう: 北緯ほくい43度ど17分ふん東経とうけい26度ど56分ふん / 北緯ほくい43.283度ど東経とうけい26.933度ど / 43.283; 26.933

シュメン（ブルガリア語ご：Шу̀мен、ラテン文字もじ表記ひょうき：Shumen）はブルガリア北東ほくとう部ぶの都市とし。シュメン州しゅうの州都しゅうとでオスマン帝国ていこく時代じだいは「シュムヌ」、1950年ねんから1965年ねんにかけては政治せいじ家かであるヴァシル・コラロフ（Васил Петров Коларов, Vasil Petrov Kolarov）に因ちなんで「コラロヴグラト（Коларовград, Kolarovgrad）」と呼よばれていた。人口じんこうは2006年ねん現在げんざい103,016人にんである。

シュメン

Шумен


シュメンの市し章あきら

シュメン

ブルガリア内ないのシュメンの位置いち

国くに	ブルガリア
州しゅう（オブラスト）	シュメン州しゅう
基礎きそ自治体じちたい	シュメン
自治体じちたい全域ぜんいきの人口じんこう	103,016 人にん（2006年ねん現在げんざい）
郵便ゆうびん番号ばんごう	9700
ナンバープレート	H
標高ひょうこう	184 m
標準時ひょうじゅんじ	EET（UTC+2）夏時間なつじかんはEEST（UTC+3）
市長しちょう	Krasimir Kostov BSP

地勢ちせい

シュメンはヴァルナから西にしへ80km離はなれた、丘陵きゅうりょう地帯ちたいに開あけたバルカン半島ばるかんはんとうの東側ひがしがわに位置いちする都市としである。シュメンからは北側きたがわへドナウ河畔かはんの都市としであるルセ、シリストラ、ドブロジャ地域ちいきへ、東側ひがしがわのヴァルナ、バルチクなどへそれぞれ放射状ほうしゃじょうに道路どうろが延のびている。

歴史れきし

シュメンでは紀元前きげんぜんより要塞ようさいが築きずかれていた。トラキア人じんやローマによっても様々さまざまな要塞ようさいが築きずかれている。811年ねんにニケフォロス1世せいによってシュメンは焼やき払はらわれ、1087年ねんにはアレクシオス1世せいコムネノスの軍ぐんによって包囲ほういされている。シメオン1世せい治世ちせい下かの866年ねんから927年ねんにかけての期間きかんがブルガリア文化ぶんかにとっての黄金おうごん期きで、シュメンは文化ぶんかや宗教しゅうきょうの中心ちゅうしん地ちであった。15世紀せいきまで市街しがいはシュメン要塞ようさいの周まわりに広ひろがっており洗練せんれんされた防衛ぼうえい設備せつびや宗教しゅうきょう施設しせつ、建物たてものが存在そんざいした。1380年代ねんだい後半こうはんオスマン帝国ていこく皇帝こうていであるムラト1世せいの軍勢ぐんぜいが、ブルガリアへの侵攻しんこうを徐々じょじょに進すすめている時代じだいであった。1444年ねん、ヴワディスワフ3世せいの十字軍じゅうじぐんがムラト2世せいのオスマン軍ぐんに敗やぶれ市街しがいは破壊はかいされ現在げんざいの地ちに移うつっている。

18世紀せいき、防壁ぼうへきは拡張かくちょうされた。1774年ねん、1810年ねん、1828年ねんと3度どのロシアからの攻撃こうげきを受うけるがいずれも失敗しっぱいに終おわっている。その結果けっか、オスマンは勝利しょうりを意味いみするガジ（Gazi）の名なを得えている。1854年ねん、オスマン帝国ていこく将軍しょうぐんであるオマール・パシャはクリミア戦争せんそうのためシュメンに駐屯ちゅうとん地ちを置おいた。19世紀せいき、シュメンはブルガリア祖国そこく回復かいふくの中心ちゅうしん地ちであった。1878年ねん、ブルガリア公国こうこくが成立せいりつする。