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ダイビング器材 - Wikipedia

潜水せんすい分野ぶんやでいうダイビング器材きざい(ダイビングきざい)とは、「潜水せんすい」の意味いみダイビング[よう曖昧あいまい回避かいひ]スキンダイビングスクーバダイビング、その)で使用しようする器材きざい器具きぐおよび材料ざいりょう)をいう。

ダイビングの3てんセットひだりからじゅんに、シュノーケル(スノーケル)マスクフィン
海上かいじょう自衛隊じえいたい各種かくしゅダイビング器材きざい救難きゅうなん活動かつどうよう装備そうびひん)。2008ねん撮影さつえい

英語えいごでは "diving equipment" といい、日本語にほんごでもそのおとうつしかたち「ダイビングエキップメント」と「エキップメント」[1]専門せんもん業者ぎょうしゃあいだでは通用つうようしている[ちゅう 1]

スキンダイビングおよびスクーバダイビングでもちいる器材きざい

編集へんしゅう

ここでは、スキンダイビングスクーバダイビング共通きょうつうもちいられる器材きざいについて解説かいせつする。潜水せんすい分野ぶんやでは、マスク・シュノーケル・フィンの3つを「3てんセット」と総称そうしょうすることもある[ちゅう 2]みぎじょう画像がぞうあり)。これらの器材きざいを「けい器材きざい」という[ちゅう 3]

 
ダイビングハーフマスク(図説ずせつ

みず屈折くっせつりつ空気くうきのそれとはおおきくことなるため、角膜かくまくみずせっしている場合ばあい正常せいじょうものることができない。水中すいちゅうようゴーグルはこの問題もんだい解決かいけつするために存在そんざいする、周囲しゅういみず角膜かくまくあいだ空気くうきそうもうけるための器具きぐである。ただ、はなおおわないタイプとおおうタイプに大別たいべつでき、前者ぜんしゃは「水中すいちゅう眼鏡めがね/水中すいちゅうめがね(水泳すいえいなど水中すいちゅう活動かつどう対応たいおうがたのゴーグル。えい: underwater glasses, swimming goggles. 左側ひだりがわ画像がぞうはそのいちれい)」といい、後者こうしゃは「ダイビングマスク英語えいごばんえい: diving mask, dive mask)」という。みみきを容易よういおこなえるよう、マスクタイプはゆびでマスクはなをつまめるように考慮こうりょされている。

 
水中すいちゅう眼鏡めがね
 
ダイビングフルフェイスマスク

水圧すいあつによって装着そうちゃく眼球がんきゅう周辺しゅうへん)がマスク内部ないぶまれるため(マスクスクイズ)、潜水せんすいようとしてははなまでおおうことのできるダイビングマスクをもちい、その内部ないぶはなから呼気こきんで圧力あつりょくによる障害しょうがい回避かいひマスクブロー)するようになっている。換言かんげんすれば、水遊みずあそびや水泳すいえいもちいられるまわりのみをおお水中すいちゅう眼鏡めがねすこしでも本格ほんかくてきえる潜水せんすいもちいることは、常人じょうじんには不可能ふかのうである(※伝統でんとうてきもぐりょう生業せいぎょうとするようなもの例外れいがい)。

マスクのなかはいったみずくための排水はいすいべん製品せいひん存在そんざいするが、排水はいすいべんがなくても水中すいちゅうでのみずきは可能かのうである。その場合ばあいにはマスクの上部じょうぶさえて、はなから呼気こきめばマスクない圧力あつりょくがってマスクの下部かぶがり、すきから呼気こきみず排出はいしゅつされる。水中すいちゅうでマスクがゆるんだりはずれる、あるいはベルトを調節ちょうせつするためマスクを意図いとてきはずすといった事態じたいそなえるため、オープンウオーターダイバーライセンスの技能ぎのう講習こうしゅうでは水中すいちゅうでのマスク脱着だっちゃく実施じっしされる。

近視きんし老眼ろうがんひとしのダイバーのために、いわゆる「り」のレンズを装着そうちゃくできるようになっているマスクもある。乱視らんしはもちろん遠近えんきん両用りょうようとうもあるが、眼鏡めがねではごくたりまえさか遠近えんきん両用りょうようレンズはまだ存在そんざいしない。

とくつめたい水中すいちゅうや、汚染おせんされた水中すいちゅう潜水せんすいする場合ばあい、また水中すいちゅうでの会話かいわ必要ひつようとする場合ばあいには、レギュレーターまれ、くちふく顔面がんめん全体ぜんたいおお形状けいじょうのマスクを使用しようする場合ばあいがあり、このタイプを「フルフェイスマスク(ダイビングフルフェイスマスク)」という(右側みぎがわいちれい画像がぞうあり)。これにたいしてフルフェイスがたでない通常つうじょうタイプは「ハーフマスク(ダイビングハーフマスク)」という(右側みぎがわイラストあり)。テレビ番組ばんぐみなどで企画きかくされる水中すいちゅうリポート潜水せんすいリポート)で使用しようされているのはこのタイプである。フルフェイスマスクも様々さまざま種類しゅるい存在そんざいする。フルフェイスマスクは職業しょくぎょうダイバーのあいだ多用たようされている一方いっぽうで、一般いっぱんレジャーダイバーへの普及ふきゅうりつはゼロにひとしい。しかし、一部いちぶ体験たいけんダイビングや障害しょうがいしゃけダイビングとう使つかわれている。レギュレーターがはずれる心配しんぱいいことや普段ふだんどおりのはな呼吸こきゅう可能かのうなこと、マスクないへの浸水しんすいすくないこと、はいっても排水はいすいべんから排水はいすいされることなど、初心者しょしんしゃ障害しょうがいしゃいているめん数多かずおおくある。

 
ダイビングハーフマスクとシュノーケルのわせ(図説ずせつ

シュノーケル

編集へんしゅう

日本語にほんごでは「シュノーケル」とも「スノーケル」ともいう。前者ぜんしゃドイツめい "Schnorchel" のおとうつしかたち後者こうしゃ英語えいごめい "snorkel" のおとうつしがたである。

顔面がんめんみずけた状態じょうたい呼吸こきゅうをするためのJがたかんである。スクーバダイビングでも目的もくてき地点ちてん付近ふきんまでは水面すいめん移動いどうすることがおおく、タンクない空気くうき節約せつやくするために使用しようされる。マスクストラップの左右さゆうどちらでも可能かのうであるが、スクーバダイバーの場合ばあいレギュレーターのホースが右側みぎがわからびてくるため、左側ひだりがわ装着そうちゃくするのが一般いっぱんてきである。排水はいすいべんきが一般いっぱんてきであるが、あえてわきまえしをえらぶダイバーもいる。21世紀せいき初期しょきには上部じょうぶからみずはいりにくいドライトップきの製品せいひんおおくなったが、どんなスノーケルであってもみず容易ようい浸入しんにゅうすることを使用しようしゃつね念頭ねんとういて呼吸こきゅうする必要ひつようがある。

下部かぶUかんのようにがっているタイプと、蛇腹じゃばらじょう使つかわないときにはぐの状態じょうたいになっているタイプがあり、前者ぜんしゃはシュノーケラー(シュノーケリングするものき、後者こうしゃはスクーバダイバーきというせつもある。

スイムフィン

編集へんしゅう

ダイビング(潜水せんすい)やシュノーケリングをするものおおくがもちいる道具どうぐに、くじらるいクジラ動物どうぶつ)やひれあしるいあしそなえる上下じょうげ運動うんどうがたフリッパー (cf. en) に酷似こくじした、足元あしもと装着そうちゃくするフリッパーじょうのものがある。これを英語えいごでは "swimfin(s)"、"swim fin(s)"、"fin(s)"、"flipper(s)" などという。日本語にほんごでは、英語えいごめいおとうつしがたである「スイムフィン」「フィン」「フリッパー」のほか、ふるくからの名称めいしょう(※これも外国がいこくめいかんやくかたりか)「あしひれ/あしひれ」がもちいられる[ちゅう 4]あし人体じんたい部位ぶいのなかでもっとおおきなうん動力どうりょくせるが、そのちから脚力きゃくりょく)のひとつである陸上りくじょうまえすすちから水中すいちゅうにおける上下じょうげ運動うんどう[ちゅう 5]え、水中すいちゅうでの前方ぜんぽうへの推力すいりょく変換へんかんするのがスイムフィンであり、水域すいいき水中すいちゅう水面すいめん)での移動いどう劇的げきてき効率こうりつできる。

 
モノフィン(ひだり)とステレオフィン(みぎ
 
フルフットフィン(ひだり)とオープンヒールフィン(みぎ

スイムフィンには、2ほん構成こうせいされるヒトのあしわせてくつおなじように独立どくりつした2ほんが1セットになっているタイプと、くじらるいのフリッパーのように(あるいは、西洋せいようタイプの人魚にんぎょ尾鰭おびれのように)1まいおおきなめんみずとらえるタイプがあり、1949ねんおくれて開発かいはつされてきた後者こうしゃを「モノフィンえい: monofin)」と一方いっぽうで、以前いぜんからあった前者ぜんしゃを「従来じゅうらいがたフィン」の意味合いみあいをもって「ステレオフィンえい: stereo-fins)」とんだり、「ビーフィンえい: Bi-fins, BF)」とぶようになった。

スイムフィンをあし装着そうちゃくするさいあしれる部分ぶぶんを「フットポケット(えい: foot pocket(s))」というが、これを基準きじゅんにする場合ばあいは、以下いかの2種類しゅるい分類ぶんるいすることができる。

  • オープンヒールフィンえい: open-heel fin(s)
ストラップフィン」ともいう。かかとかかと)の部分ぶぶんをストラップでめるタイプ。かかと部分ぶぶん皮膚ひふとの摩擦まさつふせぐため、マリンブーツを着用ちゃくようのち装着そうちゃくする。おおまかなサイズ設定せっていはあるがストラップの調整ちょうせいくのでサイズの融通ゆうずうせいたかい。ストラップに一般いっぱんてきなゴムバンドではなく、ステンレススプリングをもちいたタイプは装着そうちゃく調整ちょうせい不可能ふかのうだが、サイズ(ながさ)が適切てきせつなら利便りべんせい耐久たいきゅうせいおよ快適かいてきせいすぐれる。
  • フルフットフィンえい: full-foot fin
フットポケットがかかと部分ぶぶんまでをおおっている。素足すあし装着そうちゃくするダイバーがおおいが、薄手うすでのフルフットフィン専用せんようブーツも各種かくしゅ市販しはんされている。

デリケートなくるぶしくるぶしまわりを保護ほごするため、また、フィンれを防止ぼうしするために専用せんようブーツや専用せんようソックス(※薄手うすでのものが理想りそう)の着用ちゃくようのぞましい。サイズのほろ調整ちょうせい一切いっさいできず、一般いっぱんくつのようなこまかいサイズ設定せっていがあるわけではないので、ぴったりわせるためには若干じゃっかん工夫くふう必要ひつようである。フルフットフィン専用せんようブーツや専用せんようソックス、なかにはいそ足袋たびいそたび)などをいているダイバーもいるが、それらは身体しんたい保温ほおん保護ほごのためであると同時どうじにフィンにあしわせるための道具どうぐでもある。

フィンのかたさやながさ、素材そざいなどにより、様々さまざま種類しゅるい発売はつばいされている。一般いっぱんに、硬質こうしつ素材そざいつくられた大型おおがたのもののほうが脚力きゃくりょく推力すいりょく変換へんかんする効率こうりつがよく、かつ、おおきな最大さいだい推力すいりょくせるとされているが、その反面はんめんつよ脚力きゃくりょくがなければ効率こうりついフィンキックをおこなえない。作業さぎょう潜水せんすいにおいて重量じゅうりょうぶつ運搬うんぱんする場合ばあいにはやわらかいフィンでは必要ひつよう推力すいりょくることができず、反対はんたいレクリエーショナルダイビングにおいて体力たいりょくわないかたいフィンを使用しようすれば体力たいりょく無駄むだ消耗しょうもうすることになる。このようなことから、自分じぶん脚力きゃくりょくとダイビングスタイルにったものをえらぶことが重要じゅうようとされている。ウェットスーツ着用ちゃくようとドライスーツ着用ちゃくようでは、ブーツのおおきさの関係かんけいでフィンの共用きょうよう困難こんなんであることもおおい。また、中級ちゅうきゅう以上いじょうのダイバーともなれば、くぐるポイントにおうじて適切てきせつおもわれるフィンを使つかけることもごく普通ふつうである。

保護ほごスーツ

編集へんしゅう

身体しんたい長時間ちょうじかんわたって水中すいちゅう水上すいじょうにあるような仕事しごと(※さい広義こうぎの『仕事しごと』のことであり、『あそび』もふくむ)に従事じゅうじするものは、体温たいおん低下ていかふせ準備じゅんび必須ひっすがあり、場合ばあいによっては、想定そうていされる有害ゆうがい物理ぶつりてき接触せっしょく未然みぜんふせがなければならない。そのような目的もくてきかなうよう開発かいはつされた被服ひふくが、英語えいごでいうところの "'exposure protection suit" あるいは "exposure suit"、日本語にほんごでいうところの「保護ほごスーツ」である。保護ほごスーツには、着用ちゃくようしゃ身体しんたいみずれることを前提ぜんていにした「ウェットスーツ/ウエットスーツ」とれないことを前提ぜんていにした「ドライスーツ」の、おおきくけて2種類しゅるいがある。

ダイビング(潜水せんすい)やシュノーケリング/スノーケリングをするものは、基本きほんてきには体温たいおん以下いかみずなか行動こうどうするため、本格ほんかくてきあるいは長時間ちょうじかんわたっておこな場合ばあいには保護ほごスーツを着用ちゃくようするのが通例つうれいとなっている。また、ダイバーは、仕事しごと種類しゅるいによってウェットスーツとドライスーツを使つかける。過酷かこくてい水温すいおんなかではよほど特殊とくしゅひと以外いがいにはやりようのないスキンダイビング使つかわれるのはウェットスーツか一般いっぱんてき水着みずぎのいずれかであるが、スクーバダイビングテクニカルダイビング洞窟どうくつ潜水せんすいなど、てい水温すいおんなか従事じゅうじすることもあるダイビングでは、ウェットスーツとドライスーツを環境かんきょうわせて使つかける。

本格ほんかくてきスキンダイビングスクーバダイビングでは、水中すいちゅうてい体温たいおんしょう危険きけんしょうじても、すぐに上陸じょうりくしてだんるなどの対処たいしょができない場合ばあいおおく、保温ほおんりょくをもたない水着みずぎのみを着用ちゃくようして潜水せんすいすることは危険きけんである。また、いわサンゴれることによる皮膚ひふ損傷そんしょう防止ぼうしという観点かんてんからは、全身ぜんしんすくなくともどうおよびあし全体ぜんたいおお被服ひふく着用ちゃくようして潜水せんすいすることがこのましい。したがって、日本にっぽんふく世界せかいおおくのくに地域ちいきでは保護ほごスーツの着用ちゃくようがほぼ通例つうれいとなっており、水着みずぎのみを着用ちゃくようして潜水せんすいすることは、熱帯ねったいなどかなり水温すいおんたか地域ちいきで、かつ、受傷じゅしょう原因げんいんとなる物体ぶったいれる危険きけんせい相当そうとうひく場合ばあいでないかぎり、一般いっぱんてきでない。ただし、沿岸えんがんかぎられた範囲はんいおこなわれるシュノーケリング/スノーケリング(※潜水せんすいというほどふかくぐらない)においては、保護ほごスーツを着用ちゃくようしない場合ばあいおおい。しかし、ウェットスーツは身体しんたい保温ほおん保護ほごだけでなく浮力ふりょく確保かくほという目的もくてきもある。その浮力ふりょく相殺そうさいするためのウェイトてさえすれば十分じゅうぶん浮力ふりょく確保かくほできるが、水着みずぎやラッシュガードとう浮力ふりょくいものしか着用ちゃくようしていないダイバー(やシュノケラー)は、その緊急きんきゅう浮力ふりょく確保かくほができない。なお、保護ほごスーツ(とくウェットスーツ)の下着したぎとして水着みずぎ着用ちゃくようすることは一般いっぱんてきである。できるだけ身体しんたい密着みっちゃくするシンプルなタイプの水着みずぎのぞましい。

 
ウエイトベルトのいちれい。ダイビングスーツや器材きざい浮力ふりょくおうじて、あらかじめおもり増減ぞうげんしなければならない。バックルのレバーをこすとクイックリリースできる。

保護ほごスーツなどの器材きざい浮力ふりょくゆうするため、これらをけて潜行せんこうすることは不可能ふかのうないし困難こんなんである。こうした浮力ふりょく相殺そうさいし、潜行せんこう可能かのうないし容易よういにするため、金属きんぞくしゅとしてなまりせいおもりけることが必要ひつようになる。ダイビングではこれを「ダイビングウエイト/ダイビングウェイトえい: diving weights)」、システムを「ダイビングウエイトシステム/ダイビングウェイトシステムえい: diving weighting system)」といい、それぞれをりゃくして「ウエイト/ウェイトえい: weights)」「ウエイトシステム/ウェイトシステム(えい: weighting system)」とんでいる。

あないたおもりをナイロンなどの繊維せんいでできたベルトにこし装着そうちゃくする場合ばあいおおいが、ポケットにおもりれたベストじょう器具きぐ(ウエイトベスト)や、BCにまれたウエイト専用せんようポケットを使用しようする場合ばあいもある。こうしたベルトやポケットは、緊急きんきゅうおもりてて浮上ふじょうすることができるよう、身体しんたいからワンタッチではずせるようになっている(クイックリリース)。装着そうちゃくしたウェイトベルトの先端せんたんをたくしむなどの「端末たんまつ処理しょり」は、クイックリリースのさまたげとなるので禁則きんそく事項じこうである。

BCDにウェイトを装着そうちゃくする場合ばあい、ウェイト専用せんようポケット以外いがいのポケットには原則げんそくとしてウェイトをれてはいけない。だいいち理由りゆうはクイックリリースができないことで、ウェイトの脱落だつらく、ポケットの破損はそんなどのデメリットもある。

スクーバ器材きざい

編集へんしゅう

スクーバ器材きざい」とは、スクーバ/スキューバ(自給じきゅうしき水中すいちゅう呼吸こきゅう装置そうち水中すいちゅうはいen)を構成こうせいする機器ききざい機械きかい器具きぐ材料ざいりょう)のこと。これらはスクーバダイビング/スキューバダイビングで呼吸こきゅう浮力ふりょく調整ちょうせいもちいる。スクーバダイビングでは、これらの一式いっしきを、英語えいごで "scuba set"、日本語にほんごで「じゅう器材きざいセット」あるいは「スクーバセット[ちゅう 6]」という。

呼吸こきゅうようのガス(通常つうじょう空気くうき)を圧縮あっしゅくして携行けいこうするための容器ようきである。日本語にほんごではボンベとばれることもおお[ちゅう 7]が、英語えいごではtank(タンク)、bottle(ボトル:びん)、ないしはシリンダー(cylinder:円筒えんとう)とばれる。なお、酸素さんそボンベとばれることがおおいが、これはあやまりであり、通常つうじょう一般いっぱんてき大気たいきおな成分せいぶん清潔せいけつ乾燥かんそうした空気くうきもちいる。酸素さんそやした(窒素ちっそらした)エンリッチドエア(ナイトロックス)もひろ普及ふきゅうしている。

水中すいちゅう重量じゅうりょうかるいアルミニウムせいのものがおおもちいられた時期じきもあったが、結局けっきょく重量じゅうりょうげんぶんウェイトをやさねばならず器材きざい全体ぜんたいとしての重量じゅうりょうげんにはならないどころか陸上りくじょうではそう重量じゅうりょうぞうとなること、および2002ねんほう改正かいせい、アルミタンクばなれがすすみ、現在げんざい国内こくないではスチール(鋼鉄こうてつせいのものが圧倒的あっとうてきおおもちいられている。あらたに製造せいぞうされるタンクについては、通常つうじょうのスチールタンクではなく、メタリコン処理しょりひとし表面ひょうめん処理しょりにより耐久たいきゅうせい向上こうじょうさせたものが主流しゅりゅうである。内容ないようせきは6Lから15L程度ていどで、日本にっぽんでは10Lか12Lのものがおおい。充填じゅうてん圧力あつりょくはかつては150気圧きあつ標準ひょうじゅんであったが、現在げんざいは200気圧きあつ標準ひょうじゅんてきである。テクニカルダイビングようとしては300気圧きあつのものも一部いちぶもちいられるが、日本にっぽん国内こくないでは200気圧きあつまでしかこうあつガス保安ほあんほうみとめられていない。

タンクの重量じゅうりょうは、内容ないようせきおなじである場合ばあい陸上りくじょうではアルミタンクのほうがややおもいのが普通ふつうで、水中すいちゅうでは比重ひじゅうおおきいスチールタンクのほうがややおもい。 国内こくないではスチールタンクが圧倒的あっとうてきおお普及ふきゅうしているが、海外かいがいではほとんどぎゃくである。アルミタンク使用しようは、スチールタンク使用しようよりもウェイトを2kg前後ぜんこうやす必要ひつようがある。

1かい潜水せんすい携行けいこうするタンクは通常つうじょう1ほんであるが、作業さぎょう潜水せんすいやテクニカルダイビングにおいては、より多量たりょう、あるいは複数ふくすうしゅ呼吸こきゅうようガスを携行けいこうする目的もくてきで2ほん以上いじょうのタンクを携行けいこうする場合ばあいもある。

1ほんあるいは1くみのタンクで可能かのう潜水せんすい時間じかんかんしては当該とうがい記事きじ参照さんしょうされたい。

こうあつガス保安ほあんほうきゅうこうあつガス取締とりしまりほう)により、許可きょかけたこうあつガス製造せいぞう業者ぎょうしゃでなければタンクに空気くうきなどのガスを充填じゅうてんしてはならない。またタンクには、ゆう資格しかくしゃによる5ねんに1かい検査けんさ実施じっしし、SCUBAの文字もじふく検査けんさ合格ごうかく刻印こくいんをする必要ひつようがある。

レギュレーター

編集へんしゅう
 
かつて定番ていばんであったダブルホース

タンクに充填じゅうてんされたこうあつ呼吸こきゅうガス(一般いっぱんてきには空気くうき)を呼吸こきゅうてきした圧力あつりょく周囲しゅういあつ)まで減圧げんあつする装置そうちである。通常つうじょうファーストステージ、セカンドステージの2部分ぶぶんから構成こうせいされていてタンクないこうあつガスを2段階だんかいけて減圧げんあつする。

ファーストステージ
タンクないのガスを8 - 11気圧きあつ機種きしゅによりあらかじめられている。)プラス周囲しゅういあつ(ダイバーが水深すいしん水圧すいあつ)に減圧げんあつする部分ぶぶんである。タンクの吸排気はいきバルブに直接ちょくせつねじめされる。適切てきせつ圧力あつりょく減圧げんあつされたガスはちゅうあつホースをつうじてセカンドステージ(オクトパスふくむ。)、BCD、ドライスーツとう供給きょうきゅうされる。ざんあつけいだけは減圧げんあつされることがいままの圧力あつりょくこうあつホースをつうじてタンクとつながり、タンクのざんあつしめす。ファーストステージはおおきくけてスタンダードピストン、バランスピストン、バランスダイヤフラムの3形式けいしきがあるが、いずれも基本きほん原理げんりとしては、減圧げんあつのガスが一定いってい圧力あつりょくたっしたときにバネによりひらかれていたべんじる構造こうぞうになっている。ダブルダイヤフラム(ダイブウェイズしゃ)やムービングオリフィスバランスピストン(シャーウッドしゃ)などの特殊とくしゅ形式けいしき存在そんざいする。
セカンドステージ
ファーストステージで減圧げんあつされたガスを呼吸こきゅうてきした圧力あつりょく周囲しゅういあつ)までさい減圧げんあつする部分ぶぶんで、ダイバーが直接ちょくせつくちにくわえる部品ぶひん、またはフルフェイスマスクの呼吸こきゅうである。ダイバーがいきうことで、内部ないぶ圧力あつりょく周囲しゅうい水圧すいあつよりもひくくなったときに、テコの作用さようによりべんひら構造こうぞうになっている。ゆびでボタンをむなどの操作そうさで、強制きょうせいてきべんひらかせることもできる。のダイバーにガスを提供ていきょうする必要ひつようしょうじた場合ばあいそなえ、予備よびのセカンドステージ(オクトパスとしょうする)をファーストステージにけ、携行けいこうする場合ばあいおおい。

もっと一般いっぱんてきなレギュレータセットはファーストステージ、メインのセカンドステージ、予備よびのセカンドステージ(オクトパス)、BCDにつななかあつホース、ファーストステージと高圧こうあつホースでつながるざんあつけいやコンパスとう一体いったいとなったコンソールゲージから構成こうせいされていて、ドライスーツを使用しようする場合ばあいにはスーツへのきゅうようちゅうあつホースを1ほん追加ついかする必要ひつようがある。

オクトパス以外いがい予備よび呼吸こきゅうげんとして小型こがたのタンクにレギュレーターをけたサブシステムをむことも安全あんぜん対策たいさくとしてすぐれている。 商品しょうひんめいスペアエアに代表だいひょうされるレギュレータいち体型たいけいちょう小型こがた(300-500cc程度ていど)タンクも世界せかいてきひろ普及ふきゅうしているが、日本にっぽん国内こくないではまった根付ねつかず、(現在げんざいでは)レジャーユースとしては輸入ゆにゅうされていない。

 
BCD。かってみぎうつっている蛇腹じゃばらじょうのホースの先端せんたん黄色きいろしボタンがある位置いち吸気きゅうきべんもうけられている。

スクーバダイビングに使用しようする浮力ふりょく調整ちょうせい装置そうちで、Buoyancy(浮力ふりょくCompensator(補償ほしょう装置そうち)のアクロニムである。BCD(Buoyancy Control Device、ボイヤンシー・コントロール・デバイス)ともぶ。本体ほんたいとなる空気くうきぶくろと、身体しんたい装着そうちゃくするためのハーネス、空気くうきタンクから空気くうきおくむための吸気きゅうきべん内部ないぶ空気くうき排出はいしゅつするための排気はいきべんからなり、さらに通常つうじょう空気くうきタンクを固定こていするためのハーネスと一体いったいとなっている。空気くうきぶくろ背中せなかがわもうけたバックフロートタイプ、むねがわもうけたホースカラータイプ、前後ぜんごもうけたジャケットタイプ、ショルダーベルトタイプなどに分類ぶんるいされ、それぞれ一長一短いっちょういったんがある。

ホースカラータイプはもっと初期しょきがたで、現在げんざいではごく一部いちぶのダイバーにしか使つかわれていない。

スクーバダイバーのける浮力ふりょくは、つぎ理由りゆうとうにより潜水せんすいちゅう一定いっていでない。すなわち

  • スクーバダイバーが着用ちゃくようするウエットスーツなどは、多数たすう気泡きほうめた生地きじからできており、周囲しゅうい圧力あつりょく、すなわち水深すいしん増加ぞうかとともに、気泡きほうつぶされて体積たいせき減少げんしょうする。すなわち、保護ほごスーツをけたダイバーの浮力ふりょく水深すいしん増加ぞうかとともに減少げんしょうする。
  • スクーバダイビングに使用しようする空気くうきタンクの重量じゅうりょうは、中身なかみ消費しょうひとともに変化へんかし、たとえば10Lのタンクをれいると、150気圧きあつ空気くうき消費しょうひすることで、その質量しつりょうやく1.5kg変化へんかする。一方いっぽうでタンクの体積たいせき実質じっしつてき変化へんかしないことから、タンクの浮力ふりょくは1.5kg増加ぞうかし、すなわちこのタンクをけたダイバーの潜水せんすい終了しゅうりょう浮力ふりょく潜水せんすい開始かいしより1.5kgだけ増加ぞうかする。

BCは、これらの要因よういんによる浮力ふりょく変化へんか相殺そうさいし、つね一定いってい条件じょうけんでの潜水せんすい可能かのうになるようにするために使用しようされる。すなわち、スクーバ・ダイバーはタンクない空気くうき消費しょうひにより増加ぞうかすると見込みこまれる浮力ふりょく相殺そうさいするために、潜水せんすい開始かいし基準きじゅんとした場合ばあいには過剰かじょうとなるウエイトを装着そうちゃくするとともに、潜水せんすい開始かいしにBCに空気くうき保持ほじすることで過剰かじょうのウエイトをさらに相殺そうさいし、潜水せんすいちゅう空気くうき消費しょうひ(タンクの浮力ふりょく増加ぞうか)とともに対応たいおうりょう空気くうきをBCから排出はいしゅつすることで、タンクない空気くうきりょうにかかわらず一定いってい浮力ふりょく通常つうじょう中性ちゅうせい浮力ふりょくばれる浮力ふりょく0の状態じょうたい)をることができる。同様どうように、水深すいしん増加ぞうかとともにBCに空気くうきおくみ、浮上ふじょうとともにBCない空気くうき排気はいきすることで、ウエットスーツの体積たいせき変化へんかによる浮力ふりょく変化へんか相殺そうさいすることができる。

BCはさらに、水面すいめん休息きゅうそくするさい非常時ひじょうじのための救命胴衣きゅうめいどういてき役割やくわりになっている。吸気きゅうきべん付属ふぞくするボタンを操作そうさすることで、ファーストステージからBCへの吸気きゅうき、ダイバーのくちからBCへの吸気きゅうき、BCからの排気はいき排気はいきべんではなく吸気きゅうきべんからの排気はいき)を使つかけることができる。

アクセサリー

編集へんしゅう

主要しゅよう器材きざい以外いがい安全あんぜんせい利便りべんせい快適かいてきせい向上こうじょうさせるために種々しゅじゅのアクセサリーが使用しようされる。

計器けいきるい

編集へんしゅう

ざんあつけい

編集へんしゅう

タンクない利用りよう可能かのう呼吸こきゅうガスりょう把握はあくするための圧力あつりょくけいである。

水深すいしんけい

編集へんしゅう

現在げんざい水深すいしん測定そくていするための圧力あつりょくけいである。

ダイビングコンピューター

編集へんしゅう

参照さんしょう

 
時計とけいがたダイビングコンピューター

減圧げんあつしょうへの罹患りかん回避かいひするため、水深すいしん履歴りれきから減圧げんあつ停止ていし必要ひつようせい手順てじゅんなどを計算けいさんしダイバーに指示しじする電子でんし機器ききである。りゃくしてダイコンともいう。その時々ときどき環境かんきょうあつから、ダイバーの身体しんたい組織そしき溶解ようかい排泄はいせつされる窒素ちっそりょう計算けいさんし、窒素ちっそりょう飽和ほうわ、すなわち水面すいめんまで浮上ふじょうしたさい体内たいない気泡きほう発生はっせいする限界げんかいりょう接近せっきんした場合ばあい減圧げんあつ停止ていし指示しじ発生はっせいする。溶解ようかい窒素ちっそりょう計算けいさんモデルとしては、ビュールマン (Bühlmann) モデル、ハルダーン (Haldane) モデル、RGBMモデル、DCIEMモデルとうの、いくつかのモデルがられている。現在げんざいでは、レギュレーターに接続せつぞくし、その時々ときどき空気くうき消費しょうひりょう計算けいさんする機能きのうとう付加ふか機能きのうゆうする製品せいひんおおくなってきている。

ダイビングコンピューターが使用しようされるようになる以前いぜんは、潜水せんすい深度しんどとして潜水せんすいちゅう最大さいだい深度しんどのみをもちい、ダイブ・テーブルとばれる早見はやみひょう利用りようして潜水せんすい可能かのう時間じかん[ちゅう 8]決定けっていしていた。しかしこの方法ほうほうでは、たとえ一瞬いっしゅんしか最大さいだい深度しんど滞在たいざいしない場合ばあいでも、ほとんどの時間じかんその深度しんど滞在たいざいする場合ばあいおな潜水せんすい可能かのう時間じかん浮上ふじょうしなければならなくなる欠点けってんがあった[ちゅう 9]。ダイビングコンピューターの登場とうじょうによって、無駄むだ余裕よゆう確保かくほする必要ひつようがなくなり、比較的ひかくてき長時間ちょうじかん潜水せんすい安全あんぜん実施じっしできるようになった。

しかし、ダイブコンピューターがしめ減圧げんあつ時間じかん減圧げんあつスケジュールは、あくまで計算けいさんじょうのシミュレーションであり、ユーザーの体内たいない窒素ちっそ増減ぞうげんはかっているわけではないので、過信かしん禁物きんもつである。たとえばダイブコンピューターが「ここではあと5ふんせんれる」とつたえたとしても、本当ほんとうはそのダイバーの限界げんかいをすでにえてしまっている可能かのうせいつねにあるということである。減圧げんあつしょうけるためには表示ひょうじされるデータをもとつねひかえめな潜水せんすいこころがけることにきる。体調たいちょう管理かんりはいうにおよばない。もちろん、頻繁ひんぱん減圧げんあつ停止ていし指示しじてしまう潜水せんすいなど、もってのほかである。

水中すいちゅう方向ほうこう把握はあくするための方位ほうい磁針じしんである。大半たいはんはアナログであるが、デジタルコンパスも少数しょうすう存在そんざいする。

従来じゅうらいは、上述じょうじゅつかく計器けいきるいすべ個別こべつ携行けいこうしていたが、現在げんざいでは、コンソールとばれる、これらの計器けいきの2つ以上いじょうひとつの筐体きょうたいにまとめたものがよく使用しようされる。 水深すいしんけいざんあつけい、コンパスが一体いったいとなったタイプを一般いっぱんてきに3ゲージ、水深すいしんけいいタイプを2ゲージとび、21世紀せいき初期しょきにはダイビングコンピューターの普及ふきゅうにより、2ゲージコンソールをつダイバーがおおくなった。

 
ダイビングようのナイフ。ベルトで足首あしくびなどに装着そうちゃくする。さや緑色みどりいろ部品ぶひんがリリースボタンである。

水中すいちゅうではあみロープ海草かいそうなどにからまるなどしてうごけなくなる事故じこは、空気くうきざんりょう問題もんだいから生命せいめいかかわる。この緊急きんきゅうにおける脱出だっしゅつ手段しゅだん提供ていきょうするのがダイバーズナイフ水中すいちゅうナイフ、ダイビングナイフとも)である。サメなどの水中すいちゅう生物せいぶつたたかうための武器ぶき勘違かんちがいされることもあるがあやまりで、あくまで作業さぎょうようナイフとしての位置いちづけである。

ダイビングようのナイフには、みねがわにロープとう切断せつだん便利べんり波状はじょういととう切断せつだん便利べんりなラインカッターがいている製品せいひんおおい。鋼鉄こうてつせい刃物はものくらべるとあじおとるが、海中かいちゅうでもびにくいステンレスチタニウムプラスチックひとしからできている。するどあじよりも道具どうぐとしての強度きょうどもとめられるため、あつ刀身とうしんそなえる製品せいひんおおい。手袋てぶくろをしたままでもあつかやすいよう、ワンタッチでさやからけるが、くぐさいには天地てんちさかさとなる場合ばあいもあるので、ひっくりかえってもさやからちないよう、一定いってい脱着だっちゃく機構きこうつ。プロユースのものでは、ウェイトの機能きのうたすように真鍮しんちゅうせいさやものもある。

緊急きんきゅう脱出だっしゅつ以外いがいにも、レジャーダイビングでおこなわれる場合ばあいがある「フィーディング」とばれるさかな餌付えづけにさいし、そのえさけるさいにも利用りようされる。 用途ようととして、一緒いっしょ潜水せんすいちゅう仲間なかまなにかをつたえるさいボディランゲージやボードによる筆談ひつだんおこなうが、これらは相手あいてがこちらをているとき以外いがい意思いしつたえることが出来できない。このため相手あいて注意ちゅうい喚起かんきするためにタンクやいしたたいておとすために、その道具どうぐとしてナイフの部分ぶぶん利用りようされることがある。ダイビングナイフのおおくではその用途ようとくよう、金属きんぞく露出ろしゅつした部分ぶぶんもうけられている。どくつ・くなど素手すでさわると危険きけん生物せいぶつしめさいにも利用りようされる。ただしこれらの目的もくてきたいしては、ナイフのわりに、ダイビング専用せんようぼう指示しじぼう)が使用しようされることもおおくなっている。

21世紀せいき初期しょきにおけるレジャー目的もくてきのグループダイビングでは、仲間なかまやインストラクターのだれ一人ひとりいちほんっていれば事足ことたりるとして、かならずしもナイフを携行けいこうせずに潜水せんすいすることもおおい。業務ぎょうむとしてスクーバとう呼吸こきゅう装置そうちもちいた潜水せんすいおこなわせる事業じぎょうしゃは、潜水せんすい作業さぎょうしゃ鋭利えいり刃物はもの携行けいこうさせなければならないことが、厚生こうせい労働省ろうどうしょうさだめる高気圧こうきあつ作業さぎょう安全あんぜん衛生えいせい規則きそく(だいさんじゅうななじょう)にさだめられており、違反いはんした場合ばあいには労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせいほうだいひゃくじゅうきゅうじょう)により処罰しょばつ対象たいしょうになる。

水面すいめんじょうでの合図あいずようおおくはBCの顔面がんめんちか位置いち装着そうちゃくされる。

撮影さつえい器具きぐ

編集へんしゅう
 
一眼いちがんハウジング

通常つうじょうカメラは、水中すいちゅうでは内部ないぶ浸水しんすいしてしまい使つかうことができない。この問題もんだい解決かいけつするため、本体ほんたい防水ぼうすいせいたせた水中すいちゅうカメラや、「防水ぼうすいハウジング」とばれる、カメラを収納しゅうのう外部がいぶからの操作そうさ可能かのうにした専用せんよう防水ぼうすいケースがもちいられる。かつて水中すいちゅうカメラや防水ぼうすいハウジングは高価こうかであり、これらを使用しようするダイバーもかぎられていたが、最近さいきんではデジタルカメラよう防水ぼうすいハウジングが比較的ひかくてき安価あんか入手にゅうしゅできるようになったことから、おおくのレクリエーショナルダイバー水中すいちゅう撮影さつえいおこなうようになっている。

防水ぼうすいハウジングはコンパクトデジタルカメラよう、ミラーレスいちよう一眼いちがんレフよう大別たいべつされ、価格かかくおおきさもおおむねそのじゅんである。

ただし水中すいちゅうでは、ひかり減衰げんすいりつとく長波ちょうはちょう赤色あかいろり)においてたかく、良質りょうしつ写真しゃしん撮影さつえいするには光量ひかりりょう確保かくほするための外部がいぶ光源こうげんなどが必要ひつようになる。外部がいぶ光源こうげんとはそとけのストロボや、強力きょうりょくかつ均一きんいつひかりはな撮影さつえいようライトをす。

万一まんいち漂流ひょうりゅうそなえ、ダイバーにはシグナルフロートの携帯けいたいつよすすめられる。ダイバーにとく人気にんきたかいパラオでは法律ほうりつ携帯けいたい義務付ぎむづけられている。 普段ふだんはBCDのポケットにれておいて、万一まんいちさいにはふくらませて海上かいじょう自分じぶんつけてもらうための、文字通もじどおりシグナルとしてもちいる。

マーカー・ブイ

編集へんしゅう

マーカー・ブイ(えい: marker buoy)。水上すいじょう船舶せんぱくから水中すいちゅうのダイバーを発見はっけんすることは非常ひじょう困難こんなんであり、船舶せんぱく航行こうこうする水域すいいき潜水せんすいする場合ばあいには、事故じこ船体せんたい衝突しょうとつする、スクリューにまれる、水流すいりゅうげられる)防止ぼうしのために潜水せんすいちゅうしめ標識ひょうしき水上すいじょう設置せっちする必要ひつようがある。くにによっては(北欧ほくおうとう)、船舶せんぱく航行こうこう有無うむにかかわらず潜水せんすい標識ひょうしき設置せっち法律ほうりつ義務付ぎむづけている場合ばあいもある。

水中すいちゅうライト

編集へんしゅう

水中すいちゅう使用しようできるよう防水ぼうすい構造こうぞうになっているライト。水中すいちゅうではひかり減衰げんすいりつおおきいため、陸上りくじょうもちいるライトよりも強力きょうりょくなライトが必要ひつようとなる。光源こうげん種類しゅるい様々さまざまで、強力きょうりょくものだとHIDが、手軽てがるものとしてはキセノンだま、ハロゲンだま、クリプトンだまがある。前者ぜんしゃ撮影さつえいようライトなどに使つかわれる。現在げんざいではLEDライトが主流しゅりゅうとなっている。

水中すいちゅうノート・スレート

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水中すいちゅうノートには耐水たいすい使つかわれ、元々もともとある程度ていどのページすうがあり、やすことも可能かのうなので大量たいりょう記録きろく可能かのうである。 水中すいちゅうスレートとは一般いっぱんてきつやしのしろ下敷したじじょううすいたで、水中すいちゅうノート同様どうよう鉛筆えんぴつ記入きにゅうする。 21世紀せいき初期しょき日本にっぽんでは、マグネットを利用りようしたかきボードつダイバーもおおい。こまかいみはできないが、瞬時しゅんじせるため、コミュニケーションツールとして非常ひじょう有効ゆうこう。 ほとんどのガイドダイバーがゲストへの説明せつめいようツールとして使つかっている。

撮影さつえい器具きぐ水中すいちゅうライトなどの精密せいみつ電気でんき電子でんし機器ききは、みずたいしてよわ性質せいしつのものであるため防水ぼうすい構造こうぞうとする必要ひつようがある。防水ぼうすいおもOリングなどのガスケットもちいておこなわれるが、機器きき複雑ふくざつ精密せいみつになればなるほど少量しょうりょう浸水しんすい許容きょようされない(本質ほんしつてき許容きょようりょうのみならず、浸水しんすいにより破損はそんしたさい経済けいざいてきダメージもおおきい)ため、より高度こうど防水ぼうすい構造こうぞうそなえざるをず、機器きき自体じたい価格かかく相俟あいまって非常ひじょう高価こうかなものになる傾向けいこうがある。 1まんえん前後ぜんこう水中すいちゅうライトや2まんえん程度ていどのハウジング(コンパクトデジタルカメラよう)から50まんえんえるハウジング(一部いちぶ一眼いちがんレフよう)や一部いちぶ高性能こうせいのうライトが市場いちば混在こんざいしているのが現状げんじょうである。

テクニカルダイビングでもちいる器材きざい

編集へんしゅう
 
ダブルタンクと器材きざい

テクニカルダイビングにおいては、だい深度しんど洞窟どうくつないとうすみやかな脱出だっしゅつ困難こんなん環境かんきょうにおける安全あんぜんせい確保かくほや、潜水せんすい可能かのう時間じかん延長えんちょう複数ふくすう呼吸こきゅうガスの使つかとう目的もくてき達成たっせいするため、主要しゅよう器材きざい多重たじゅうをはじめとして特別とくべつ仕様しようのダイビング器材きざい使用しようされる。

タンク・レギュレーター

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マニフォルド・ダブルタンク
緊急きんきゅう直接ちょくせつ水面すいめんまで浮上ふじょうできる範囲はんい活動かつどうであるオープンウォーターダイビングの場合ばあいとはことなり、テクニカルダイビングにおける呼吸こきゅう装置そうち故障こしょうそく致命ちめいてきとなる。したがって、空気くうきなどのガス供給きょうきゅうげんを2系統けいとう使用しようし、さらにマニフォルド (manifold) とばれるかんでこれらを相互そうご接続せつぞくすることにより、いずれかの器材きざい故障こしょう発生はっせいしてもシステムからその器材きざいはなすことで呼吸こきゅう継続けいぞくできるようになっている。
デコボトル(ステージボトル)
だい深度しんどでの潜水せんすい場合ばあい酸素さんそ中毒ちゅうどくふせぐため呼吸こきゅうガスの酸素さんそ濃度のうど一定いってい水準すいじゅん以下いかおさえる必要ひつようがあるが、一方いっぽう減圧げんあつのためには呼吸こきゅうガスの酸素さんそ濃度のうどはできるだけたかいことがのぞましい。この矛盾むじゅん回避かいひするため、テクニカルダイビングでは酸素さんそ濃度のうどことなる2しゅ以上いじょう呼吸こきゅうガスを携行けいこうし、だい深度しんどではてい酸素さんそ濃度のうど(ボトム・ミックス)、あさ深度しんどではこう酸素さんそ濃度のうど(デコ・ミックス、トラベル・ミックス)のものに計画けいかくてき呼吸こきゅうする。
ケイブようサイドマウントタンク
水中すいちゅう洞窟どうくつへの潜水せんすいでは、タンクが邪魔じゃまになり隘所を通過つうかできない場合ばあいがある。このような場合ばあい身体しんたいよこにタンクを装着そうちゃくすることで通過つうか可能かのうになる場合ばあいもある。また一旦いったんタンクを身体しんたいからはずし、隘所通過つうかさい装着そうちゃくすることもあり、そのような場合ばあい背中せなかにタンクを装着そうちゃくするよりも身体しんたいよこ装着そうちゃくしたほうが手順てじゅん容易よういになる。このような理由りゆう身体しんたいよこにタンクを装着そうちゃくすることをサイドマウントという。
ロングホース
タンクを一旦いったん身体しんたいからはずして隘所を通過つうかする場合ばあい、ホースがみじかいとレギュレーターを口元くちもとのこすことが困難こんなんになりかねない。このような場合ばあいかんがえテクニカルダイビングにおけるレギュレーターの片方かたがたには2mといったちょうしゃくのホースを使用しようする。オクトパスによる呼吸こきゅう必要ひつようになった場合ばあい、リクリエーショナルダイビングでは2人ふたりのダイバーがよこならんで遊泳ゆうえいするのが前提ぜんていであるが、これでは隘所を通過つうかすることは困難こんなんであり、このような箇所かしょではたてならんで遊泳ゆうえいするためにもロングホースが必要ひつようとされる。
DINバルブ
日本にっぽん米国べいこくでは、タンクとレギュレーターの1stステージの接続せつぞくは、ヨークしきないしクランプしきまたはインターナショナルとばれる、ガス通過つうかをそれとは別個べっこのネジで固定こていする形式けいしきのものがおおい。この方式ほうしきあつかいが簡便かんべん利点りてんがあるが、つよ衝撃しょうげきはずれやすく(この場合ばあい、タンクない呼吸こきゅうガスは急速きゅうそくうしなわれる)またタンクあつが225気圧きあつまでに制限せいげんされるという欠点けってんがある。そのため、信頼しんらいせい重視じゅうしし、またタンクあつを300気圧きあつにまですることがあるテクニカルダイビングでは、接続せつぞく自体じたいがネジになっており、内蔵ないぞうがた2じゅうOリングでガスれのトラブルがすくないDIN(Deutsches Institut für Normung:ドイツ標準ひょうじゅん協会きょうかいしき接続せつぞく使用しようされる。

テクニカルダイビングにおいてはリクエーショナルダイビングでもちいられる一体いったいがたのBCにわって、各種かくしゅのバックプレート、ブラダ、ハーネスを個々ここのダイビングにおける要求ようきゅうおうじて適宜てきぎわせたBCがもちいられる。

バックプレートとハーネス
バックプレートは背中せなかわせてけられる台形だいけいがたいたで、ハーネスのおびなどをとおしたり、タンクやブラダをけるボルトけるためのあなけてある。素材そざいアルミニウムステンレスプラスティックなどの樹脂じゅしである。
ハーネスは馬具ばぐという意味いみであるが、ここでは一本いっぽんおびをバックプレートにとおし、からだまわして装着そうちゃくし、そのおびにライトとう必要ひつようとなるものけるシステムをす。
ブラダ(エアセル、浮力ふりょくぶくろ
ブラダは空気くうきなどをれてふくらませることで浮力ふりょく調整ちょうせいするもので、バックプレートにけて使用しようするものである。OWでもちいられるジャケットしきBCとはことなり浮力ふりょくたい(バックプレートとハーネス)が独立どくりつしているので、装備そうびおうじて適正てきせい浮力ふりょくものえらぶことが出来できる。シングルパック、ダブルパック、ダブルセルなどの浮力ふりょくたいのかず、Uがた、Oがたなどかたちちがいがあるが、かく方式ほうしきしについては議論ぎろんがある。

リブリーザー

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閉鎖へいさしきリブリーザー

呼吸こきゅう排気はいきから二酸化炭素にさんかたんそのぞき、酸素さんそおぎなってさい利用りようする循環じゅんかんしき呼吸こきゅう装置そうちのことである。広義こうぎには医療いりょうよう吸入きゅうにゅう全身ぜんしん麻酔ますいとうもこの装置そうちふくまれるが、一般いっぱんてきには、潜水せんすいよう災害さいがい救助きゅうじょようとうの、一式いっしき身体しんたい装着そうちゃくしてもちいる装置そうちす。ソーダ石灰せっかいひとしのアルカリざいもちいて二酸化炭素にさんかたんそ除去じょきょした呼吸こきゅう排気はいきを、一旦いったんカウンターラング(呼吸こきゅう嚢)というふくろ貯蔵ちょぞうし、ここに酸素さんそ、あるいは酸素さんそ濃度のうどたか混合こんごう気体きたい添加てんかして、酸素さんそぶんあつ呼吸こきゅうてきした範囲はんい調整ちょうせいしたのちさい利用りようする。酸素さんそぶんあつ調整ちょうせい方式ほうしきとしては、酸素さんそぶんあつセンサーと電気でんきべん連動れんどうさせ不足ふそくぶんじゅん酸素さんそだけを供給きょうきゅうする閉鎖へいさしき (CCR:Closed Circuit Rebreather) と、常時じょうじ一定いっていりょう呼吸こきゅうによって消費しょうひされる酸素さんそりょうなんばいかの酸素さんそふくむ)混合こんごう気体きたい供給きょうきゅうし、余剰よじょうのガスは外部がいぶ放出ほうしゅつするはん閉鎖へいさしき (SCR:Semi-Closed Rebreather) があり、現在げんざいでは40種類しゅるい以上いじょう販売はんばいされている。日本にっぽん国内こくないでは90年代ねんだい初期しょきにEAN32を使用しようしたフィーノ(レクリエーショナルダイバーけ、日産にっさんけい)が販売はんばいされた。「軽量けいりょう」「排気はいきガスがすくない」といったリブリーザーのてき価値かち宣伝せんでん文句もんくにしていたが1996ねん撤退てったい

CCRはSCRより長時間ちょうじかん連続れんぞく使用しよう可能かのうであるうえ酸素さんそぶんあつ一定いっていたもたれるため高圧こうあつだい深度しんど)での使用しようにもてきしており、さらには排気はいきによるおと発生はっせいがないため神経質しんけいしつ生物せいぶつ観察かんさつなどにもてきするが、装置そうち高価こうかであるのみならず、保守ほしゅ煩雑はんざつ費用ひよう高額こうがく酸素さんそぶんあつセンサーは高価こうか上寿じょうじゅいのちみじかい)という欠点けってんがある。とく産業さんぎょう軍事ぐんじ以外いがい用途ようとでは、費用ひようめんから適正てきせい酸素さんそぶんあつセンサーの保守ほしゅがなされていないのが実情じつじょうで、故障こしょう動作どうさ不良ふりょうにより多数たすう死亡しぼう事故じこ発生はっせいしている。このような背景はいけいから、洞窟どうくつや沈船などで本格ほんかくてき探検たんけん調査ちょうさをするさいにはむしろSCRを使用しようし、その限界げんかいない潜水せんすい計画けいかくてるべきという意見いけんもある。

特殊とくしゅなCCRとして、じゅん酸素さんそ呼吸こきゅうする軍事ぐんじ潜水せんすいようのCCRがある。この装置そうちではつね呼吸こきゅうガスの酸素さんそ濃度のうどを100%に維持いじすればく、酸素さんそぶんあつセンサーは必要ひつようないので構造こうぞうてきにはSCRみに簡略かんりゃくできる。ただし酸素さんそ中毒ちゅうどく関係かんけいでおおむね5m以深には潜水せんすいすることができず、その用途ようと上陸じょうりく作戦さくせんひとしかぎられる。

保護ほごスーツ

編集へんしゅう
 
ピーバルブ

だい深度しんどでは水上すいじょう気温きおんたか時期じきでも水温すいおんひくいことがおおいこと、だい深度しんどではウエットスーツは圧縮あっしゅくされ保温ほおん能力のうりょくがること、また減圧げんあつおこなうなどで長時間ちょうじかん潜水せんすいとなる場合ばあいおおいことのため、テクニカルダイビングでは、ウエットスーツ着用ちゃくようすることはすくなく、保温ほおんせいすぐれたドライスーツ着用ちゃくようすることがおおい。また、てき用途ようととして、浮力ふりょく調整ちょうせい装置そうちのバックアップとしてドライスーツを機能きのうさせることもある。長時間ちょうじかん潜水せんすいでは途中とちゅう尿意にょういもよおすことがけられないため、ピーバルブばれる排尿はいにょう器具きぐかみおむつ装着そうちゃくする場合ばあいおおい。

キャニスター・ライト

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キャニスターライト

円筒えんとうがた大型おおがたのバッテリー容器ようき使用しようした水中すいちゅうライト。キャニスタ(円筒えんとう)はハーネスによってこし部分ぶぶんけられ、ったライトとケーブルでむすばれている。ライトはハロゲン、ハロゲンHIDなどが使つかわれている。バッテリーはなまり蓄電池ちくでんちやニッケル水素すいそ電池でんち、リチウムイオン電池でんちなどが使つかわれている。

水中すいちゅうスクーター・水中すいちゅうバイク

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水中すいちゅう長距離ちょうきょり移動いどうするために魚雷ぎょらいがた水中すいちゅうスクーター使つかわれる場合ばあいがある。

過去かこには、スクーターにけたひもをハーネスにけることによって牽引けんいんされるかたち使つかわれるものが主流しゅりゅうであった。これは、片手かたてでon/offや速度そくど方向ほうこうなどのコントロールをおこなう。テクニカルダイビングにおいてはそのじゅう装備そうび使用しようされる水深すいしんふかくなることがあるので、牽引けんいんりょく、スピード、持続じぞく時間じかんおよび耐水たいすいあつ性能せいのうによって使用しようされる機種きしゅ選定せんていされる。

現在げんざいでは、ハンズフリータイプの水中すいちゅうスクーターがこのまれる傾向けいこうにある。

リールるい

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リール
 
スプール

ふとすうミリメートルのナイロンのロープを糸巻いとまきにいたもの。そのラインを使つか水中すいちゅうでのナビゲーションや緊急きんきゅう対処たいしょ、サーフェースマーカなどとわせて減圧げんあつ目印めじるしなどにもちいる。

  • スプールはプラスティックなどでつくられたいときのこと。
  • リールはスプールにハンドルとりレバーをけたもので、スプールにくらべると大型おおがたである。デザインにはハンドル方向ほうこうからたてまきよこまきがある。

ラインアローとクッキー

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ナビゲーションラインにつける目印めじるし敷設ふせつされているパーマネントラインだけでなく、自分じぶんいたスプールやリールのラインにけて使用しようする。

 
ラインアロー
ラインアロー
出口いでぐち方向ほうこうしめしすもので、分岐ぶんきてん一定いってい距離きょりごとにつける。
クッキー
自分じぶん移動いどう存在そんざいしめ目印めじるしで、ふるくは洗濯せんたくバサミが使つかわれてきた。

テクニカルダイビングでは、変形へんけいフロッグキックという平泳ひらおよぎにちかいフィンキックをおこなう。それは、洞窟どうくつ水中すいちゅう構造こうぞうぶつ内部ないぶなどせまいところに進入しんにゅうするときバタあし出来できない場合ばあいがあったり、そのときゆかすななどをげないようにするためのキックが必要ひつようなためである。また、場合ばあいによりうし方向ほうこうすすむフィンキックももちいられる。これらの理由りゆうからフィンははばひろみじかいものがもちいられる(スクーバプロのジェットフィンなど)。また、そのストラップとして金属きんぞくのスプリングをもちいたもの使つかうこともある。これは堅牢けんろうせい着脱ちゃくだつ容易よういなためである。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 「イクイットメント」などおとうつしがたいわけではない。
  2. ^ キーワード検索けんさく[ ダイビング 3てんセット ]。なお、例外れいがいもある。
  3. ^ キーワード検索けんさく[ ダイビング けい器材きざい
  4. ^ 日本語にほんごおな漢字かんじ文化ぶんかけんでも、中国ちゅうごくでは「あし + みずかき(みずかき)」ので「あしみずかき」という。
  5. ^ 水泳すいえいバタフライおよげほうおこなう「ドルフィンキック」は、両脚りょうきゃくそろえてあしかぶとみず上下じょうげつキックおよげほうであり、本文ほんぶん論旨ろんしとしている「水中すいちゅうにおける(あしの)上下じょうげ運動うんどう」を人体じんたいのみでおこなっていることになる。
  6. ^ 現在げんざい専門せんもんおよび専門せんもん業者ぎょうしゃは「スクーバ」を正式せいしき名称めいしょうさだめ、「スキューバ」をもちいないことから、「スキューバセット」という用語ようごにしない。
  7. ^ 高圧ガス保安協会こうあつがすほあんきょうかいとう公的こうてき機関きかんではこうあつガス容器ようきんでいる。
  8. ^ 減圧げんあつ手順てじゅん決定けっていできる減圧げんあつひょうばれる早見はやみひょう存在そんざいするが、レクリエーショナルダイビングにおいては通常つうじょう減圧げんあつ実施じっししなければならない潜水せんすいおこなわない前提ぜんていとしている。
  9. ^ ダイブ・テーブルの元来がんらい作成さくせい目的もくてきであった作業さぎょうダイビングにおいては、できるかぎ短時間たんじかん作業さぎょう深度しんどまで到達とうたつし、浮上ふじょう同様どうようおこなうため、潜水せんすい時間じかん最大さいだい深度しんどへの滞在たいざい時間じかんはほぼ同一どういつであり、ダイブ・テーブルをもちいて潜水せんすい計画けいかくててもあまり問題もんだいはなかった。

出典しゅってん

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  1. ^ equipment”. えいろう on the WEB. アルク. 2020ねん4がつ16にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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