ハスコヴォ州しゅう

ハスコヴォ州しゅう
ハスコヴォ州しゅう; Област Хасково
	州しゅう
	コヴァン・カヤ・ロック
	; 旗はた
	; 旗はた
国くに	ブルガリア
州都しゅうと	ハスコヴォ
基礎きそ自治体じちたい	11
政府せいふ
• 州しゅう長ちょう	スタニスラフ・デチェフ
面積めんせき
• 合計ごうけい	5,533.3 km2
人口じんこう（2022年ねん12月がつ）
• 合計ごうけい	207,439人にん
• 密度みつど	37人にん/km2
等ひとし時とき帯おび	UTC+2 (EET)
• 夏時間なつじかん	UTC+3 (EEST)
ナンバープレート	X
ウェブサイト	hs.government.bg

ハスコヴォ州しゅう（ハスコヴォしゅう、ブルガリア語ご: Област Хасково, ラテン文字もじ転写てんしゃ: Oblast Haskovo、トルコ語ご: Hasköy ili、ハスキョイ州しゅう）は、ブルガリア中ちゅう南部なんぶに位置いちする州しゅう。州都しゅうとはハスコヴォ。

基礎きそ自治体じちたい

ハスコヴォ州しゅうの基礎きそ自治体じちたい

ディミトロヴグラト（Димитровград、Dimitrovgrad）
ハルマンリ（Харманли、Harmanli）、トルコ語ご名めい:ハルマンル（Harmanlı）
ハスコヴォ（Хасково、Haskovo）、トルコ語ご名めい:（Hasköy）
イヴァイロヴグラト（Ивайловград、Ivaylovgrad）、トルコ語ご名めい:（Ortaköy）
リュビメツ（Любимец、Lyubimets）、トルコ語ご名めい:（Habibçeoba）
マジャロヴォ（Маджарово、Madzharovo）
ミネラルニ・バニ（Минерални бани、Mineralni Bani）、トルコ語ご名めい:（Meriçler）
シメオノヴグラト（Симеоновград、Simeonovgrad）、トルコ語ご名めい:（Seymen）
スタンボロヴォ（Стамболово、Stambolovo）、トルコ語ご名めい:（）
スヴィレングラト（Свиленград、Svilengrad）、トルコ語ご名めい:（Mustafapaşa）
トポロヴグラト（Тополовград、Topolovgrad）、トルコ語ご名めい:（Kavaklı）

地理ちり

ハスコヴォ州しゅうはロドピ山脈さんみゃくの北側きたがわに位置いちしている。西にしにはクルジャリ州しゅう、プロヴディフ州しゅう、北きたにはスタラ・ザゴラ州しゅう、スリヴェン州しゅう、東ひがしにはヤンボル州しゅうと接せっし、南東なんとうから南みなみにかけてはギリシャ、およびトルコとの国境こっきょうとなっている。全体ぜんたい的てきに丘陵きゅうりょう地帯ちたいとなっており、州しゅうの中央ちゅうおうを流ながれるマリツァ川がわ周辺しゅうへんは標高ひょうこうの低ひくい土地とちが広ひろがっている。スヴィレングラトはトルコとの国境こっきょうの町まちであり、幹線かんせん道路どうろや鉄道てつどうがトルコのエディルネへ伸のびている。その先さきにはイスタンブールやギリシャ北部ほくぶへつながっており、ブルガリアの陸上りくじょう物流ぶつりゅうの重要じゅうような中継ちゅうけい点てんとなっている。

歴史れきし

古代こだいより人ひとが居住きょじゅうしていたことが知しられており、トラキア人ひと、古代こだいギリシャ、古代こだいロろーマ帝国まていこくなどさまざまな時代じだいの遺跡いせきが見みつかっている。ハスコヴォの町まちは9世紀せいきに第だい一いち次じブルガリア帝国ていこくがこの地ちに要塞ようさいを築きずいたのが始はじまりであり、14世紀せいきにオスマン帝国ていこくの支配しはい下かに入はいると町まちにはエスキ・ジャミ（Eski Cami）と呼よばれるモスクが建設けんせつされた。ハスコヴォはかつてハスキョイという名前なまえで呼よばれ、その名前なまえの由来ゆらいとなった「ハス」（Has）という語かたりは「所有しょゆう」を表あらわすアラビア語ご、あるいは「清浄せいじょうな」をあらわすトルコ語ごであると考かんがえられる。「キョイ」（köy）とはトルコ語ごで「村むら」のことである。つまりハスキョイとは「属領ぞくりょう」あるいは「清浄せいじょうな村むら」という意味合いみあいで命名めいめいされたと推定すいていされる。ブルガリアがオスマン帝国ていこくから独立どくりつして以降いこう、「村むら」を表あらわすトルコ語ごの「キョイ」はブルガリア語ごの「オヴォ」（-ovo）に置おき換かえられ、ハスコヴォという名前なまえになった。