ビアグラス

ビアグラス（英語えいご: Beer glass）は、主おもにビールを飲のむためにデザインされたガラスの飲料いんりょう用よう容器ようきである。ビールのスタイルにより、それぞれに適てきする様々さまざまなスタイルのグラスがある。芳香ほうこうをたてやすくするデザイン、色いろと外観がいかんを美うつくしく見みせるデザイン、ビールの泡あわを造つくるためのデザインがある。グラスを持もつことでビールを温あたためないように脚あしが付ついているビアグラスもある。

ヴァイツェングラス

ヴァイツェングラスは、ヴァイツェンまたはヴァイスビアとして知しられる白しろビール用ようのグラスである。ドイツのグラスであり、500ミリリットルを注そそいで泡あわを含ふくめて一いち杯はいになる容量ようりょうをもつ。パイントグラスよりも背せが高たかい。底そこは非常ひじょうに狭せまく、飲のみ口こうは僅わずかに広ひろい。ベルギー等とうの他ほかの国くにでは250ミリリットルまたは330ミリリットルの容量ようりょうである。グラスの背せが高たかいことで、このスタイル特有とくゆうの厚あつくフルーティーな泡あわを保たもち、芳香ほうこうをグラス内ないに閉とじ込こめ、見みた目めにも美うつくしい。

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  ドイツのヴァイツェングラス

パイントグラス

パイント・グラスは、1英えいパイント（568ミリリットル = 1.2米べい液えき量りょうパイント）の容量ようりょうを持もつグラスであり、通常つうじょうビールを飲のむために使用しようする。パイントグラスには3つの一般いっぱん的てきな形状けいじょう（タンブラー型がた、広口ひろくちジョッキ型がた、ラッパ型がた）があり、他たのバリエーションもある。パイントグラスは、スタウト、ポーターおよび英国えいこくエール向むけである。

ピルスナーグラス

ピルスナーグラスは、軽かるいタイプのビール用ようのグラスであり、その名なのようにピルスナー向むけのグラスである。ピルスナーグラスは通常つうじょうパイントグラスより小ちいさく、250ミリリットルまたは330ミリリットルの容量ようりょうである。背せが高たかく、細ほそく、先細さきほそである。ヴァイツェングラスがピルスナーグラスに間違まちがえられることがあるが、ピルスナーグラスは直線ちょくせん的てきな先細さきほそである。ピルスナーグラスは、ピルスナーの色いろ、発泡はっぽう、透明とうめいな美うつくしさを示しめし、きめ細こまかな泡あわを保たもつ。

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  標準ひょうじゅん的てきなピルスナーグラス
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  脚付あしつき
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  砂時計すなどけい型がた

ビアジョッキ

ビアジョッキは、伝統でんとう的てきなドイツビールのタンカードまたはビアマグであり、ピューター製せい、銀ぎん製せい、木材もくざい製せい、陶磁器とうじき、土器どき、またはガラス製せいである。ビアシュタインは通常つうじょう、親指おやゆびレバーを押おして開ひらく蝶番ちょうつがい蓋ぶた付つきである。蓋ぶたはペストの大だい流行りゅうこう時ときに、ビールを感染かんせんした虫むしから保護ほごするために着つけられた。

フルートグラス

フルートグラスは、ベルギーのランビックやフルーツビールに適てきしたグラスである。細長ほそながい形状けいじょうで、発泡はっぽうを長持ながもちさせ、強つよい香かおりを立たてる。フルートグラスは、活発かっぱつな発泡はっぽう、きらめく色いろ、この地域ちいきのスタイルのアルコール度数どすうの低ひくさを示しめす。

ゴブレット・聖ひじり杯はい型がた

ゴブレット・聖ひじり杯はい型がたは大おおきな、脚あしつきのボール型がたグラスである。傾かたむけ辛からく一気いっきに飲のめないようになっており、度数どすうの強つよいベルギーエール、ボックに適てきしている。飲のみ口こうが広ひろいので泡立あわだちが強つよいビールを注そそいでもこぼれにくい。また鼻はなと液えき面めんの距離きょりが近ちかくなり、ビールの残のこりが少すくなくなっても芳香ほうこうを楽たのしむことができる。ゴブレットと聖きよし杯はい型がたはグラスの薄うすさが異ことなる。ゴブレットは薄うすく、聖きよし杯はい型がたは重おもく厚あつい。聖ひじり杯はい型がたには、底そこに装飾そうしょくがあり発泡はっぽうを促うながしてきめ細こまかな泡あわを保たもつ泡あわの流ながれを作つくるグラスもある。 チャリス（Chalice）または、ゴブレット（Goblet）とも呼よばれる。

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  オルヴァルの聖ひじり杯はい型がたグラス

スニフター（ブランデー型がた）

「スニフター」を参照さんしょう

スニフター（ブランデー型がた）は、ブランデーやコニャック用ようであるが、ベルギーエール、インディア・ペール・エール、バーレーワイン、ウィートワインといったビールの芳香ほうこうを楽たのしむために適てきしたグラスである。スニフターの形状けいじょうは芳香ほうこうをグラスに閉とじ込こめ、グラスを揺ゆらすことでその香かおりが発はっせられる。

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  セント・シクストゥスのスニフター

チューリップ型がた

チューリップ型がたグラスは、芳香ほうこうを保たもつと同時どうじに、多おおくの泡あわを保たもち、見みた目めと香かおりを楽たのしませる。形状けいじょうは球根きゅうこん型がたで飲のみ口こうがチューリップのように広ひろがり泡あわを保持ほじする。スコットランドエール、バーレーワイン、ベルギーエール等とうの香かおりを楽たのしむビールに適てきしている。グラスの底そこに小ちいさな傷きずがあり、そこから湧わき出でる小ちいさな泡あわを楽たのしめるようになっている物ものもある。

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  デュベルのチューリップ型がたグラス

シュタンゲおよびベッヒャー

詳細しょうさいは「シュタンゲ」を参照さんしょう

シュタンゲ（ドイツ語ごで「棒ぼう」）は、ケルシュ、アルトビールに適てきした形状けいじょうのグラスである。伝統でんとう的てきにはシュタンゲより背せが低ひくく太ふとい、類似るいじした形状けいじょうのグラスであるベッヒャーが使つかわれる。共ともに200〜300ミリリットルの容量ようりょうで円柱えんちゅう形がたである。（アルトビール向むけにはやや円錐えんすい形がたのグラスが使用しようされる。）

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  ケルシュのグラス

ビールブーツ

詳細しょうさいは「ビールブーツ」を参照さんしょう

ビールブーツは、1世紀せいき以上いじょうの歴史れきしを持もつ。将官しょうかんが、戦闘せんとうに勝利しょうりすればビールをブーツで飲のむことを兵士へいしに約束やくそくしたとの説せつが信しんじられている。兵士へいしが戦闘せんとうに圧倒あっとうすると、将官しょうかんはガラス職人しょくにんにガラス製せいのブーツを注文ちゅうもんし、革かわのブーツでビールを飲のんで自みずからの足あしを味あじわわずに済すんだ。それから、兵士へいしはビールブーツで勝利しょうりを味あじわうようになった。ドイツ、オーストリア、スイスでは、祝祭しゅくさいでの飲のみ比くらべ大会たいかいでビールブーツが使つかわれることがある。2006年ねんの映画えいが『ビール・フェスタ〜世界せかい対抗たいこう・一気いっき飲のみ選手権せんしゅけん (Beerfest) 』以降いこう、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでビールブーツが一般いっぱん的てきとなった。ビールブーツは工場こうじょうでのプレス、または熟練じゅくれんの職人しょくにんによる吹ふきガラスでブーツの形かたちに作つくられる。これでビールを飲のむ際さいに爪先つまさきを上うえにすると、爪先つまさきに入はいり込こんだ空気くうきによってビールが顔かおに向むかって押おし出だされてしまうため、爪先つまさきを上うえ以外いがいに向むけて飲のむ必要ひつようがある。

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  ビールブーツ

脚注きゃくちゅう

• German beer guide - Glasses （英語えいご）
• Beer Snob - Glassware （英語えいご）
• beerfestboots.com （英語えいご）

関連かんれん項目こうもく

• ビアタンブラー
• ビアマグ
• ビールジョッキ
• ワイングラス

外部がいぶリンク

• Beer Advocate article on glassware （英語えいご）
• RateBeer section on glassware - Matches beer styles to glassware （英語えいご）
• Goblets and Draughts - Simple guide to glassware selection and maintenance （英語えいご）
• Trappistmania （フランス語ふらんすご）