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フェミニスト映画理論 - Wikipedia
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フェミニスト映画えいが理論りろん

フェミニスト映画えいが理論りろん（フェミニストえいがりろん、または「フェミニズム映画えいが理論りろん」、 Feminist Film Theory）はフェミニズムの枠組わくぐみを援用えんようして映画えいがを分析ぶんせきしようとする理論りろん全般ぜんぱんを指さす[1][2]。女権じょけん拡大かくだいを訴うったえるフェミニズム運動うんどうが英えい米べいで盛さかんになった1970年代ねんだい、その影響えいきょう下かに映画えいが祭さいや学術がくじゅつ誌しを舞台ぶたいに理論りろん構築こうちくが開始かいしされ、現在げんざいでは英語えいご圏けんの映画えいが研究けんきゅうにおいてきわめて大おおきな影響えいきょうをもつ理論りろんになっている[3]。

歴史れきし

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映画えいが（さらには人間にんげんの手てで作つくられた映像えいぞう全般ぜんぱん）の構造こうぞうや機能きのうを分析ぶんせきするために整理せいりされた思考しこうの枠組わくぐみを「映画えいが理論りろん Film Theory」と呼よび[4][5]、映画えいがの登場とうじょう間あいだもない20世紀せいき初頭しょとうから心理しんり学者がくしゃや映画えいが製作せいさく者しゃによって模索もさくがすすめられてきた[6]。しかし1970年代ねんだいに至いたってフェミニズム運動うんどうが社会しゃかい的てきに大おおきな影響えいきょう力りょくをもつようになると、そうした理論りろんを構築こうちくした研究けんきゅう者しゃの多おおくが男性だんせいであることに疑問ぎもんの声こえが聞きかれるようになった[2]。また、とくにハリウッド映画えいがにおいて物語ものがたり構造こうぞうや配役はいやくが男性だんせいの視点してんに強つよく拘束こうそくされていることに対たいしても、新あらたな分析ぶんせき枠組わくぐみが求もとめられるようになっていた[5]。

草創そうそう期き・1970年代ねんだい前半ぜんはん

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こうした動うごきを背景はいけいに、1972年ねん、イギリスで学術がくじゅつ誌し『女性じょせいと映画えいが Women and Film』が創刊そうかんされる[7]。『女性じょせいと映画えいが』創刊そうかんは、映画えいが産業さんぎょうにおける女性じょせいの地位ちい拡大かくだいや「性せい役割やくわりイデオロギーによる女性じょせい抑圧よくあつの終焉しゅうえん」を明確めいかくに掲かかげた点てんで政治せいじ活動かつどうの一環いっかんでもあったが、同時どうじに、そこでは「フェミニスト批評ひひょうによる新あらたな美学びがくの創設そうせつ」も目指めざされていた[8]。これとほぼ同どう時期じきにニューヨークやエジンバラで女性じょせい映画えいが（女性じょせいが物語ものがたりの中心ちゅうしんとなる映画えいが）を批判ひはん的てきに読よみ解とこうとする映画えいが祭さいが相次あいついで開催かいさいされている[9]。

これらの動うごきを主導しゅどうしたのは多おおくが女性じょせいの研究けんきゅう者しゃ・ジャーナリストたちだった。その中なかからフェミニスト批評ひひょうの立場たちばで映画えいがを分析ぶんせきしようと試こころみる著作ちょさくがはじめて登場とうじょうし、ニューヨークの映画えいが評論ひょうろん家かモリー・ハスケル (en) による『崇拝すうはいからレイプへ』(1974)[10]や、マージョリー・ローゼン『ポップコーン・ヴィーナス』(1973)[11]、ジョーン・メレン『新あたらしい映画えいがの中なかの女性じょせいとセクシュアリティ』(1974) [12]などがフェミニスト映画えいが理論りろん草創そうそう期きの記念きねん碑ひ的てきな著作ちょさくとなった[9]。

理論りろん化かの開始かいし・1970年代ねんだい後半こうはん

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映画えいが『めまい』ポスター。ヒッチコック作品さくひんは初期しょきのフェミニスト映画えいが理論りろん家かによって繰くり返かえし分析ぶんせき対象たいしょうとなった。

このころまで「フェミニスト映画えいが理論りろん」や「フェミニスト映画えいが批評ひひょう」をうたう研究けんきゅうはまだ理論りろんとしての明確めいかくな構造こうぞうをもっていなかったが[13]、1970年代ねんだい半なかばからイギリスの研究けんきゅう者しゃを中心ちゅうしんに新あたらしい枠組わくぐみが提案ていあんされ、急速きゅうそくに研究けんきゅうが進展しんてんする[3]。

とくにフェミニズム批評ひひょうの枠わくを超こえて世界せかいの映画えいが研究けんきゅうに決定的けっていてきな影響えいきょうを及およぼしたのは、イギリスの映画えいが研究けんきゅう者しゃであり実じつ作者さくしゃでもあったローラ・マルヴィ (en) が発表はっぴょうした論文ろんぶん「視覚しかく的てき快楽かいらくと物語ものがたり映画えいが」(1975)[14]である。

マルヴィはこの論文ろんぶんでハリウッド映画えいが、とくにヒッチコックの作品さくひんを題材だいざいに、物語ものがたり映画えいが（長編ちょうへん映画えいが・劇映画げきえいが）がなぜこれほど多おおくの人ひとを惹ひきつけ社会しゃかい的てきに大おおきな影響えいきょう力りょくを行使こうししうるのか、またそうした現象げんしょうが社会しゃかいでどんな役割やくわりを果はたしているのかという問といに対たいし、次つぎの三みっつの仮説かせつを提示ていじしてみせた[14]。

  • 1：映画えいがが魅力みりょく的てきなのは強つよい「視覚しかく的てき快楽かいらく」を提供ていきょうするからだが、それは「のぞき見みる」快楽かいらくである。
  • 2：誰だれが何なにをのぞき見みるのか。「男おとこ」が「女おんな」をのぞき見みるのである。
  • 3：そうした構造こうぞうの映画えいがは、女性じょせいを含ふくむ観客かんきゃくの間あいだに伝統でんとう的てきな性せい区分くぶんにもとづく家父長制かふちょうせいを再さい生産せいさんする役割やくわりを果はたしている。

このマルヴィの論文ろんぶんは、当時とうじのイギリスの空気くうきを反映はんえいして「映画えいが研究けんきゅうを政治せいじ的てき武器ぶきとして用もちいる」ことを明確めいかくにうたい、多おおくの追随ついずい者しゃを生うんだ[7]。

また、マルヴィがここで「のぞき見みる」構造こうぞうを分析ぶんせきするさいにラカン派はの精神せいしん分析ぶんせき手法しゅほうを導入どうにゅうしたことは精神せいしん分析ぶんせきにもとづく映画えいが理論りろんの登場とうじょうをうながし、さらに「女性じょせい観客かんきゃくの役割やくわり」を分析ぶんせき対象たいしょうとしたことは映画えいがの社会しゃかい的てき役割やくわりという「観客かんきゃく（スペクテイター）」理論りろんの登場とうじょうをもうながすことになった[9]。こうしたことから、マルヴィの論文ろんぶんは、これに先立さきだって試験しけん的てきに精神せいしん分析ぶんせき手法しゅほうの導入どうにゅうをこころみていたクレア・ジョンストン (en) の論文ろんぶん「カウンターシネマとしての女性じょせい映画えいが」(1973)[15]とともにフェミニズム映画えいが理論りろんの研究けんきゅうを急速きゅうそくに進展しんてんさせるきっかけとなった[5]。

精神せいしん分析ぶんせき的てき読解どっかいの試こころみ・1980年代ねんだい以降いこう

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『アンナ・カレニナ』(1935) のグレタ・カルボ。観客かんきゃくと映画えいがの〈まなざし〉の関係かんけいは、映画えいがの精神せいしん分析ぶんせき的てき読解どっかいに格好かっこうの題材だいざいを提供ていきょうした。

1980年代ねんだいに入はいってからのフェミニスト映画えいが理論りろんは、マルヴィの受容じゅようと批判ひはんを手掛てがかりに、まず精神せいしん分析ぶんせき手法しゅほうの検討けんとうから開始かいしされた[8]。

精神せいしん分析ぶんせきを映画えいがの読解どっかいに応用おうようするこころみは、すでにフランスのクリスチャン・メッツやジャン＝ルイ・ボードリ (en) らによって着手ちゃくしゅされていたが、フェミニスト映画えいが理論りろんとのかかわりでは、とくに女性じょせいが一方いっぽうでは映画えいがに登場とうじょうして男性だんせい（監督かんとく・観客かんきゃく）によって見みつめられる存在そんざいであることと、同時どうじに女性じょせいが「観客かんきゃく」として同おなじスクリーンを見みつめる存在そんざいでもあることとの関係かんけい解明かいめいに関心かんしんが向むかった[3]。

この時期じきには、マルヴィが用もちいたラカン派はの精神せいしん分析ぶんせき手法しゅほうがしばしば援用えんようされ、とくにラカンが「眼めとまなざしの分裂ぶんれつ」（『精神せいしん分析ぶんせきの四よん基本きほん概念がいねん』）で示しめした分析ぶんせきの枠組わくぐみ、すなわち「まなざし le regard (gaze)」は〈無意識むいしきの領域りょういきから出発しゅっぱつしながら自みずからを意識いしき的てきなものとして構成こうせいしようとする[16]〉という枠組わくぐみが好このんで引用いんようされた。

メアリー・アン・ドーンは論文ろんぶん「『魅みせられて』と『レベッカ』：不在ふざいとしての女性じょせい性せいの刻印こくいん」(1981)[17]を皮切かわきりに、多おおくの映画えいが作品さくひんの精神せいしん分析ぶんせき的てき読解どっかいに取とり組くんだ。とりわけ論文ろんぶん「欲望よくぼうを覆おおい隠かくす：女性じょせいのクローズアップ画面がめん」(1989)では、いわゆるスター・システムが成立せいりつしたのちのハリウッド映画えいがを題材だいざいに、グレタ・ガルボなど大だい女優じょゆうの整ととのった容貌ようぼうがしばしばヴェールで覆おおい隠かくされたり、また複雑ふくざつな陰影いんえい・強つよいソフトフォーカスなどの手法しゅほうで顔かおを直視ちょくしできない工夫くふうが凝こらされていることに注目ちゅうもくし、ラカンを援用えんようしながらジェンダー表象ひょうしょうの原型げんけい抽出ちゅうしゅつをこころみている[18]。

またカジャ・シルヴァーマン (en) [19]、テレサ・デ・ラウレティス (en)[20]なども映画えいがに現あらわれた女性じょせい性せいの役割やくわり・構造こうぞうを精神せいしん分析ぶんせきの立場たちばから読よみ解とこうとする研究けんきゅうを行おこなっている。

観客かんきゃく研究けんきゅうとジャンル研究けんきゅう・1990年代ねんだい以降いこう

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しかし1990年ねん頃ごろを境さかいに、映画えいが研究けんきゅうにおけるフェミニズム批評ひひょうと精神せいしん分析ぶんせきの協きょう働はたらけは急速きゅうそくに勢いきおいを失うしなった。精神せいしん分析ぶんせき的てき手法しゅほうがもつ「非ひ歴史れきし性せい」が逆ぎゃくに女性じょせいの抑圧よくあつ構造こうぞうを正当せいとう化かしてしまうといった批判ひはんが行おこなわれ[21]、また「まなざし」の構造こうぞうを男性だんせいの性せい衝動しょうどうと密接みっせつに関連かんれんづけるフロイト以来いらいの分析ぶんせき手法しゅほう[22]では、「見みつめる側がわ」としての女性じょせいの欲望よくぼうや主体性しゅたいせいをうまく説明せつめいできず「女性じょせい不在ふざいの理論りろん」を導みちびいてしまうことが疑問ぎもん視しされたためである[23]。

代かわりにフェミニスト映画えいが理論りろんの分野ぶんやで注目ちゅうもくされるようになったのは、マルヴィが提唱ていしょうしていた「観客かんきゃく（スペクテイター）」研究けんきゅうである[2]。

この中なかでとくに影響えいきょうが大おおきかったのは、ジェーン・ゲインズが発表はっぴょうした論文ろんぶん「白人はくじんの特権とっけんとまなざしの関係かんけい」(1988)[24]や、現代げんだい文化ぶんか研究けんきゅう者しゃ・活動かつどう家かのベル・フックスによる著書ちょしょ『ブラック・ルックス：人種じんしゅと表象ひょうしょう』(1992)[25]、ローラ・ヤング『暗闇くらやみの恐怖きょうふ』(1996)[26]などである。彼かれらは、マルヴィが「女性じょせい観客かんきゃく」というとき「中産ちゅうさん階級かいきゅうの白人はくじん女性じょせい」を当然とうぜんの前提ぜんていとしていたことを厳きびしく批判ひはんして、性せい・人種じんしゅの多様たよう性せいを取とり込こんだフェミニスト映画えいが理論りろんの更新こうしんを訴うったえた[5]。

この頃ころから、アメリカで広ひろく普及ふきゅうした大学だいがくの映画えいが学科がっかで博士はかせ号ごうを取得しゅとくする黒人こくじん・アジア系けいの女性じょせい研究けんきゅう者しゃも登場とうじょうするようになり、たとえばマルヴィの議論ぎろんの前提ぜんていとなっていた「受うけ身みの女性じょせい観客かんきゃく」というイメージをしりぞけて、黒人こくじん女性じょせいらの主体しゅたい的てきな役割やくわりを強調きょうちょうするジャクリーヌ・ボボのような研究けんきゅうも現あらわれた[27][6]。

ジャンル研究けんきゅうの進展しんてん

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サイレント映画えいが時代じだいに女性じょせい監督かんとくとして大おおきな成功せいこうを収おさめたロイス・ウェバー。実証じっしょう研究けんきゅうの進展しんてんによって、サイレント期きには映画えいが製作せいさくに多おおくの女性じょせいがかかわっていたことが明あきらかにされた。

また同おなじころジャンル研究けんきゅうに力ちからが注そそがれ、大おおきな進展しんてんを見みせている[1]。

ジャンル研究けんきゅうとは、コメディやスリラーといった映画えいがのジャンル区分くぶんの歴史れきしや文化ぶんか的てき役割やくわりを対象たいしょうにする分野ぶんやである。フェミニスト映画えいが理論りろんとの関かかわりでは、このジャンル研究けんきゅうにおいてキャロル・クローバー (en) やバーバラ・クリード(en)[28]、シンシア・フリーランド[29]らによって、とくにホラー映画えいがにおける女性じょせい表象ひょうしょうがくわしく調査ちょうさされた。

このうちキャロル・クローバーは、アメリカのホラー映画えいが構造こうぞうの研究けんきゅうを通つうじて、殺戮さつりくと暴力ぼうりょくが繰くり返かえされる物語ものがたりの中なかで最後さいごまで生いき残のこり重要じゅうような役割やくわりを果はたすのが多おおくの場合ばあい「純粋じゅんすいな若わかい女性じょせい」であると指摘してきし、「ファイナル・ガール」という概念がいねんの定式ていしき化かを行おこなった[30]。

ジャンル研究けんきゅうでは、ほかにイヴォンヌ・タスカーがアクション映画えいが[31]、リンダ・ウィリアムズがポルノ映画えいが[32]、ジュリー・グロスマン[33]やE・アン・カプラン[34]がスリラー映画えいが（フィルム・ノワール）におけるジェンダー表象ひょうしょうの研究けんきゅうに重要じゅうような貢献こうけんを行おこなっている。

観客かんきゃく研究けんきゅうの分野ぶんやでは対象たいしょうが「映画えいが館かんの観客かんきゃく」から、地方ちほうの女性じょせいたちが作つくっていた映画えいが鑑賞かんしょうクラブの活動かつどうや、同人どうじん誌しにおける二に次じ創作そうさくなどに大おおきく拡大かくだいし、様々さまざまな成果せいかが報告ほうこくされるようになった[35]。

実証じっしょう研究けんきゅうの深化しんか・2000年代ねんだい以降いこう

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映画えいが史家しかによる実証じっしょう研究けんきゅうでは、2000年代ねんだいに入はいってジェーン・ゲインズらがコロンビア大学ころんびあだいがくに設置せっちしたサイレント映画えいが時代じだいの産業さんぎょう調査ちょうさプロジェクト[36]が大おおきな役割やくわりを果はたしている。ここでの研究けんきゅうによって、第だい二に次じ大戦たいせん前まえのハリウッド映画えいが界かいにおいては、かつてマルヴィが想像そうぞうしたほど女性じょせいが働はたらき手てとして疎外そがいされてはおらず、経営けいえい判断はんだんを行おこなうプロデューサーから現場げんばのカメラマン・編集へんしゅう者しゃまで映画えいが製作せいさくの全ぜん段階だんかいに女性じょせいが浸透しんとうしていたことが明あきらかにされた[37]。とくに映画えいがの編集へんしゅう作業さぎょうは、手先てさきの細こまかさが必要ひつような編あみ物もののように女性じょせい向むきの仕事しごととされたため、アメリカでは編集へんしゅう者しゃの多おおくが女性じょせいだったことが分わかっている[36]。観客かんきゃくとしてだけではなく作つくり手しゅとしても存在そんざい感かんを持もっていた女性じょせいの発見はっけんによって、従来じゅうらいのフェミニスト映画えいが理論りろんが想定そうていしていた女性じょせい像ぞうは大おおきな修正しゅうせいを迫せまられつつある[37]。

またこの過程かていでアリス・ギイ＝ブラシェ (en) やドロシー・アーズナー 、ロイス・ウェバーなど、興行こうぎょう的てきな成功せいこうを収おさめながら長ながく忘わすれられていた女性じょせい監督かんとくに再ふたたび注目ちゅうもくが集あつまるようになった[37]。

現在げんざいではそうした実証じっしょう研究けんきゅうとともに、クィア理論りろんなどで展開てんかいされた性的せいてきマイノリティへの考察こうさつや、非ひ英語えいご圏けんにおける映画えいがと女性じょせいの関係かんけいに注目ちゅうもくするポストコロニアル研究けんきゅうの成果せいか[38]なども新あらたにフェミニスト映画えいが理論りろんの重要じゅうような要素ようそへ加くわわり[1]、こうした観点かんてんからも「女性じょせい性せい」概念がいねんの再さい検討けんとうが進すすめられている[37]。

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
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関連かんれん文献ぶんけん

編集へんしゅう
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邦文ほうぶん
  • 川口かわぐち恵子けいこ『ジェンダーの比較ひかく映画えいが史し：「国家こっかの物語ものがたり」から「ディアスポラの物語ものがたり」へ』（彩いろどり流りゅう社しゃ、2010）
  • 菅野かんの優香ゆか『クィア・シネマ　世界せかいと時間じかんに別べつの仕方しかたで存在そんざいするために』（フィルムアート社しゃ、2023）
  • 北村きたむら紗しゃ衣ころも『お砂糖さとうとスパイスと爆発ばくはつ的てきな何なにか ― 不ふ真面目まじめな批評ひひょう家かによるフェミニスト批評ひひょう入門にゅうもん ―』（書肆しょし侃ただし侃ただし房ぼう、2019年ねん）
  • 斉藤さいとう綾子あやこ「フェミニズム映画えいが批評ひひょうの変遷へんせんと実践じっせん」（竹村たけむら和子かずこ・義江よしえ明子あきこ編へん『ジェンダー史し叢書そうしょ：3　思想しそうと文化ぶんか』明石書店あかししょてん、2010、251–274）
  • 斉藤さいとう 綾子あやこ「INTERVIEW 映画えいがを楽たのしむためのフェミニズム映画えいが批評ひひょう」（『女おんなたちの21世紀せいき = Women's Asia 21』 (76), 18-21, 2013-12）
  • 斉藤さいとう 綾子あやこ「マニフェストとしての理論りろん--1970年代ねんだいのフェミニスト映画えいが理論りろん再考さいこう」（『映像えいぞう学がく』 (59), 5-22, 1997-11）
  • 竹村たけむら和子かずこ『彼女かのじょは何なにを視みているのかーー映像えいぞう表象ひょうしょうと欲望よくぼうの深層しんそう』（作品社さくひんしゃ、2012年ねん）　
  • 塚田つかだ幸光ゆきみつ編へん『映画えいがとジェンダー/エスニシティ』（加藤かとう幹郎みきお監修かんしゅう『映画えいが学がく叢書そうしょ』 、ミネルみねるヴァ書房ぁしょぼう、2019）
  • 塚田つかだ幸光ゆきみつ『シネマとジェンダー：アメリカ映画えいがの性せいと戦争せんそう』（臨川りんせん書店しょてん、2010）
  • パトリシア・ホワイト（笹川ささかわ慶子けいこ訳やく）「アートシネマとしての女性じょせい映画えいが--トランスナショナル・フェミニズムとニッチ映画えいが」（『言語げんご文化ぶんか』 (23), 265-286, 2006-03）
  • 鷲谷わしや花はな『姫ひめとホモソーシャル: 半信半疑はんしんはんぎのフェミニズム映画えいが批評ひひょう』（青土おうづち社しゃ、2022）
映像えいぞう資料しりょう
  • Be Natural: The Untold Story of Alice Guy-Blaché, dir. by Pamela B. Green, Zeitgeist Films, 2018.（女性じょせい監督かんとくアリス・ギイ＝ブラシェの人生じんせいを追おったドキュメンタリー映画えいが。ジョディ・フォスターがナレーションをつとめ2018年ねんにアメリカで劇場げきじょう公開こうかいされた）ASIN: B07T4N5BDT
  • Pioneers: First Women Filmmakers, Kino LorBer, 2018.（サイレント期きの女性じょせい監督かんとく作品さくひんを集あつめたアンソロジー）ASIN: B07H5VTD5R
  • Early Women Filmmakers: An International Anthology, Flicker Alley, 2017.（サイレント期きの女性じょせい監督かんとく作品さくひんを集あつめたアンソロジー）ASIN: B06X42G2RT　

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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