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ボギー台車 - Wikipedia

ボギー台車だいしゃ(ボギーだいしゃ)とは、車体しゃたいたいして水平すいへい方向ほうこう回転かいてん可能かのう装置そうちをもつ台車だいしゃ総称そうしょうである。またボギー台車だいしゃ装備そうびした車両しゃりょうボギぼぎしゃぶ。

ボギぼぎしゃ単車たんしゃじくしゃ

概要がいよう

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車体しゃたいみじか小型車こがたしゃでは、車体しゃたいと2ほん車軸しゃじく直接ちょくせつサスペンションでつなぐ固定こていじくしゃ対応たいおうできたが、次第しだい大量たいりょう輸送ゆそう手段しゅだんとして鉄道てつどう普及ふきゅうしてくると、車体しゃたいちょう大型おおがたしても曲線きょくせん通過つうか支障ししょうがないよう、車体しゃたいとは独立どくりつしてある程度ていど回転かいてんできる機構きこう採用さいようした台車だいしゃ登場とうじょうした。これがボギー台車だいしゃである。(ボギーとはひく丈夫じょうぶ荷車にぐるま運搬うんぱん台車だいしゃ意味いみ

ボギー台車だいしゃ回転かいてんじくとして、または台車だいしゃから車体しゃたい牽引けんいんりょくつたえるため、伝統でんとうてきには中心ちゅうしんピン(こころさら)やまくらはりボルスタ)がもうけられていたが、現在げんざいでは空気くうきばねよこ剛性ごうせい利用りようし、それらを省略しょうりゃくして軽量けいりょうしたダイレクトマウント台車だいしゃボルスタレス台車だいしゃ主流しゅりゅうとなっている。

ボギー台車だいしゃには台車だいしゃ車軸しゃじくすうによって一軸いちじく台車だいしゃからかくじくすうごとに種類しゅるいがあるが、じくボギー台車だいしゃ圧倒的あっとうてき多数たすうめている。また、重量じゅうりょう貨物かもつ積載せきさいする大物おおものしゃには4じく以上いじょうのものも存在そんざいする。通常つうじょう前後ぜんごに2装備そうびされるが、軌道きどうけんはかくるま大物おおものしゃには3以上いじょうのボギー台車だいしゃ装備そうびするものがある。この場合ばあい中間なかま台車だいしゃには回転かいてんほか左右さゆうどうゆるされている。

大物おおものしゃとうで4以上いじょうのボギー台車だいしゃそなえる場合ばあいまくらわくかいしてふくそうてき連結れんけつするものがあり、「複式ふくしきボギー」としょうする。ボギー台車だいしゃ固定こていしき一軸いちじくそなえた「かたボギー」とばれる方式ほうしき存在そんざいする。

また、連接れんせつしゃとく路面ろめん電車でんしゃ)のなかには、車輪しゃりん車体しゃたい固定こていされており、水平すいへい方向ほうこう回転かいてん車体しゃたいそのものがになれいがある。

また、だい世界せかい大戦たいせん以降いこう航空機こうくうきにおいてもおおきな重量じゅうりょう着陸ちゃくりく衝撃しょうげき複数ふくすうのタイヤに分散ぶんさんできることから降着こうちゃく装置そうち形式けいしきとして普及ふきゅうしている。世界せかいはつのジェット旅客機りょかくきでもあるデ・ハビランド DH.106 コメット嚆矢こうしとして、とく重量じゅうりょうのある大型おおがた中心ちゅうしんおおくの機種きしゅ採用さいようされている。 負担ふたん重量じゅうりょうちがいから、しゅあしぜんあしでタイヤのおおきさや装着そうちゃくすうことなる場合ばあいおおい。

特徴とくちょう

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長所ちょうしょ
  • 車体しゃたい独立どくりつして回転かいてんするため、曲線きょくせん通過つうか容易よういになる。
  • 台車だいしゃあいだ間隔かんかくひろげても曲線きょくせん通過つうか支障ししょうにくいため、車体しゃたいちょう増大ぞうだいできる。
  • じくしゃくらべて台車だいしゃ十分じゅうぶんばねダンパーみやすいので、高速こうそく走行そうこうでも安定あんていしており、心地ごこちもよい。
  • 車軸しゃじくすうえるため、じくじゅう一軸いちじくあたりの荷重かじゅう)をかるくでき、軌道きどうへの負担ふたんすくない。
短所たんしょ
  • 小型こがたしにくいため、小型車こがたしゃには採用さいようしづらい。
  • じくしゃくらべて構造こうぞう複雑ふくざつで、製造せいぞう保守ほしゅコストがかかる。

現在げんざい日本にっぽんでは、じくしゃ小型こがた貨車かしゃ旧型きゅうがたレールバス採用さいようされるのみであるが、ボギー台車だいしゃ新幹線しんかんせんから路面ろめん電車でんしゃ大型おおがた貨車かしゃにいたるまで幅広はばひろ採用さいようされている。

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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