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連接台車 - Wikipedia

連接れんせつ台車だいしゃ

鉄道てつどう車両しゃりょうもちいられる部分ぶぶんひと

連接れんせつ台車だいしゃ(れんせつだいしゃ)は、鉄道てつどう車両しゃりょうにおいて車体しゃたいあいだ設置せっちして2つの車体しゃたいささえる台車だいしゃのこと。

一般いっぱんてき線区せんくでの連接れんせつ台車だいしゃれい小田急おだきゅう50000かたち電車でんしゃ
低速ていそくきゅう曲線きょくせん線区せんくでの連接れんせつ台車だいしゃれい江ノ島えのしま電鉄でんてつ300かたち
日本にっぽん以外いがいでの連接れんせつ台車だいしゃれい(ドイツ鉄道てつどうET423がた電車でんしゃ)

ヴィルヘルム・ヤーコプス英語えいごばん1902ねん提唱ていしょうした手法しゅほうで、2つの車体しゃたいあいだもうけられた鉄道てつどう車両しゃりょう台車だいしゃのことである[1]表記ひょうきには「連接れんせつしゃ」と「れんぶししゃ」の2つがあり、日本工業規格にほんこうぎょうきかく(JIS)では「2車体しゃたい一端いったん1個いっこ台車だいしゃ支持しじ連結れんけつしている車両しゃりょう」を「連接れんせつしゃ」と規定きていしている。

一方いっぽうれんぶししゃ運用うんようなか分離ぶんり可能かのう連結れんけつ使つかわずに、半永久はんえいきゅうてき直接的ちょくせつてき車体しゃたい同士どうし接続せつぞくした車両しゃりょう全般ぜんぱんす。したがって、連接れんせつしゃれんぶししゃ一部いちぶということができ、現在げんざいでは連接れんせつ台車だいしゃ採用さいようしている車両しゃりょうを「連接れんせつしゃ」、連接れんせつ台車だいしゃもちいない車両しゃりょうを「れんぶししゃ」と表記ひょうきする場合ばあいおお[2]。LRV(ライトレールよう車両しゃりょう)を中心ちゅうしん台車だいしゃたない「うわ車体しゃたい」と「単一たんいつ台車だいしゃ車体しゃたい」をもちいるれいが「れんぶししゃ」にあたる。

表記ひょうき変遷へんせん

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日本にっぽんはつ採用さいようれいである1934ねん京阪けいはん「びわこ」ごう60がたでは「れんぶししゃ」がもちいられた。その、「関節かんせつしゃ」としょうしている事例じれい存在そんざい[3]戦後せんごまでこれら2つの表記ひょうきもちいられていた。1957ねん小田急おだきゅう3000がた (SE)1958ねんの『鉄道てつどう辞典じてん』で「連接れんせつしゃ」があらわれ、やがてこの表記ひょうき主流しゅりゅうになった[4]

特徴とくちょう

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長所ちょうしょ

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  1. 2車体しゃたい連結れんけつかいさず、台車だいしゃによって直接ちょくせつつながるため、へび行動こうどうのようなよこ方向ほうこうふくあい振動しんどうきず、高速こうそくいき安定あんていせいたか心地ごこちい。近年きんねんダンパー発達はったつしたため、ボギーくるまでも容易よういヨーイングおさえられるが、ぎゃくにいえば連接れんせつしきにすれば車体しゃたいあいだダンパやヨーダンパを省略しょうりゃく簡略かんりゃく)できる場合ばあいおおい。
  2. ボギー台車だいしゃより台車だいしゃ総数そうすう減少げんしょうすること、およ台車だいしゃ間隔かんかくおなじならなかあいだしゃのオーバーハング部分ぶぶん車体しゃたい省略しょうりゃくされるので編成へんせい全体ぜんたい軽量けいりょう貢献こうけんする。
    (どの条件じょうけんでも連接れんせつ台車だいしゃ使つかえば軽量けいりょうできるというわけではない。後述こうじゅつの「短所たんしょ」を参照さんしょう。)
  3. 連接れんせつ車体しゃたい前後ぜんご方向ほうこうオーバーハングがなく、曲線きょくせん通過つうか外側そとがわ車体しゃたいのはみしがすくない[5]。(内側うちがわ台車だいしゃあいだ距離きょり依存いぞんするため"連接れんせつしゃである"ことは影響えいきょうしない[注釈ちゅうしゃく 1]
  4. 上記じょうきおな理由りゆうでオーバーハング部分ぶぶん遠心えんしんりょくによるよこれのはげしい(心地ごこちわるい)座席ざせきがなくなる[6]
  5. うえ2つとおな理由りゆう貫通かんつうほろのねじれがすくなくなるのでいたみにくく[6]きゅうカーブがある路線ろせんでも安全あんぜん貫通かんつう確保かくほができる[注釈ちゅうしゃく 2][7]
  6. 騒音そうおんげんとなりやすい台車だいしゃ車体しゃたいはしにあるため、くるまはしドアだけでデッキもうけなくとも静粛せいしゅくせい向上こうじょうする[8]
  7. 台車だいしゃ車体しゃたいのマウント車体しゃたいあいだ隙間すきま利用りようしてたか位置いち設定せっていすることができ、車体しゃたいのロールセンタをげ、ロールをすくなくすることで心地ごこち向上こうじょうし、なおかつ高速こうそく走行そうこう安定あんていせい向上こうじょうする。(とく車体しゃたい傾斜けいしゃしき車両しゃりょうにおける自然しぜんしき問題もんだいであったおくれをこれでおさえられる[9])。
  8. 台車だいしゃすうることで、そう重量じゅうりょう台車だいしゃぶん減少げんしょうしているにもかかわらず、1じくたりのじくじゅうがることで軸受じくうけ摩擦まさつがるため走行そうこう抵抗ていこうちいさくなる。

短所たんしょ

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  1. 個々ここ車両しゃりょう必要ひつようおうじてぞうかいゆいすることが困難こんなんで、編成へんせい自由じゆうがり、修理しゅうり工場こうじょうれるさいにも編成へんせい全部ぜんぶいちれねばならずなが工場こうじょう必要ひつようになるほか脱線だっせん事故じこさい復旧ふっきゅう作業さぎょう手間てまがかかる[6]
  2. 動力どうりょく分散ぶんさんがた車両しゃりょうでは、どういちりょうすうでは車軸しゃじくすうすくないぶん可能かのう最大さいだい編成へんせい出力しゅつりょく制限せいげんされる(ただし、気動車きどうしゃぜんじく駆動くどうはほぼなく、電車でんしゃぜんMくるま編成へんせい少数しょうすうなので、実際じっさい台車だいしゃすうすくなくなることで駆動くどうまでりなくなることはあまりない[注釈ちゅうしゃく 3])。
  3. 重量じゅうりょう負担ふたんする台車だいしゃ車軸しゃじくすくなくなるため、台車だいしゃ車軸しゃじく軌道きどうかつ荷重かじゅう集中しゅうちゅうし、台車だいしゃって軽量けいりょうしたぶんいても1じくたりのじくじゅう上昇じょうしょうするので、じくじゅうおなじにするなら車体しゃたい自体じたい重量じゅうりょうもボギーしき車両しゃりょうよりちいさくしなければならない[注釈ちゅうしゃく 4][10]輸送ゆそうりょう低下ていかする。(ただし、付随ふずいしゃ動力どうりょくしゃでも分散ぶんさんしき場合ばあい集中しゅうちゅうしき機関きかんしゃくら圧倒的あっとうてきじくじゅうひくいので、これが問題もんだいになるのは元々もともと分散ぶんさんしき車両しゃりょうしかはしらないような鉄道てつどう場合ばあいである。)
  4. ホームドア設置せっちする場合ばあい前述ぜんじゅつのように台車だいしゃ間隔かんかくおなじでも連接れんせつしゃいちりょうたりのながさが通常つうじょうボギぼぎしゃことなるので、小田急電鉄おだきゅうでんてつのように両方りょうほう運用うんようする場合ばあい車両しゃりょうとホームのドア位置いちわせにくくなる[11]

結局けっきょく連接れんせつ台車だいしゃ」をもちいることで、必然ひつぜんてき心地ごこちわる部分ぶぶんをカットしてレールに沿うように列車れっしゃ自体じたい小型こがたになるため軽量けいりょうされたわけで、いきなり通常つうじょうボギぼぎしゃ台車だいしゃはずして連結れんけつ部分ぶぶん連接れんせつ台車だいしゃけても軽量けいりょう編成へんせいとして運行うんこうできるわけではない。

なお、さらに台車だいしゃすうらす方法ほうほうとして、1車体しゃたい台車だいしゃを1(真下ました)か0(前後ぜんご車体しゃたいささえる)だけつけて、これらの車体しゃたい同士どうしを「れんぶし」させてささわせる(永久えいきゅう連結れんけつ前提ぜんていになる)方法ほうほうがあり、ただ全体ぜんたい重量じゅうりょうかるくするというだけなら、こちらのほうがより効率こうりつてきになる(後述こうじゅつ)。

補足ほそく台車だいしゃすうらす目的もくてきでのべつかい

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かりやすさのため日本にっぽんちょうていゆか路面ろめん電車でんしゃリトルダンサー該当がいとうタイプをれいげる)

2車体しゃたいのとき「単一たんいつ台車だいしゃ車体しゃたい同士どうしを「れんぶし」すれば台車だいしゃすうは2つでむ。(タイプC2X
3車体しゃたい場合ばあいは「単一たんいつ台車だいしゃ車体しゃたい同士どうし3だいれんぶしでもいい(タイプL)が、「単一たんいつ台車だいしゃ車体しゃたい」のあいだに「フローティング(き)車体しゃたい」を「れんぶし」すると台車だいしゃすうは2つのままで[注釈ちゅうしゃく 5][12]タイプA3とU系列けいれつ
フローティング車体しゃたい同士どうしれんせっすると中央ちゅうおうがってしまうので、3りょう以上いじょう場合ばあい全車ぜんしゃれんせっする場合ばあい車体しゃたいかず奇数きすうにし、奇数きすう両目りょうめ台車だいしゃがある車体しゃたいいてささえる。(タイプA5

車体しゃたいすう「 n 」にたいして、通常つうじょうボギーがたは「 2n 」、連接れんせつ台車だいしゃ使用しようする場合ばあいは「 n+1 」だけ台車だいしゃ必要ひつようだが、上記じょうきのC2方式ほうしきなら「 n 」、A3方式ほうしきなら「 2n/3(ただし n は3の倍数ばいすう)、A5方式ほうしき場合ばあいは「(n+1)/2(ただし n は奇数きすう)」 となり、いずれの場合ばあいも「連接れんせつ台車だいしゃ」を使つかうより台車だいしゃすうるので、ただ台車だいしゃらすだけならば優位ゆういせいがある。

無論むろん台車だいしゃすう大幅おおはば減少げんしょうするため、前述ぜんじゅつ連接れんせつ台車だいしゃ短所たんしょげられた問題もんだいはさらにはげしくなり、さらに車体しゃたい連結れんけつ部分ぶぶん真下ました台車だいしゃがないことから、連接れんせつ台車だいしゃ長所ちょうしょのうちじくじゅう向上こうじょうによる走行そうこう抵抗ていこう以外いがいはなくなる[注釈ちゅうしゃく 6]ため。きわめて軽量けいりょうかつみじか車体しゃたい車両しゃりょうけであり、世界せかいてきにもこのタイプの車両しゃりょう元々もともと連接れんせつ台車だいしゃ使つかっていたような車両しゃりょうのうち、路面ろめん電車でんしゃのようにあまり高速こうそくはしらない1しゃ体当たいあたりがながさ12m未満みまん車両しゃりょう[注釈ちゅうしゃく 7]えるようなかたちひろまっている。

採用さいようれい

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曲線きょくせん通過つうか外側そとがわ車体しゃたいのはみしがすくないため、過去かこきゅう曲線きょくせんおお路面ろめん電車でんしゃ欧州おうしゅう地下鉄ちかてつ車両しゃりょうなどで採用さいようおおかった。現在げんざい技術ぎじゅつ水準すいじゅんでは、路面ろめん電車でんしゃのぞ鉄道てつどう車両しゃりょうにおいて、おおむねながさが12mから18mの中型ちゅうがた軽量けいりょう車体しゃたいれんぶしもちいられる。

1911ねん9月にイギリスのグレート・ノーザン鉄道てつどうナイジェル・グレズリー指揮しきのもとにあらわれた2車体しゃたい改造かいぞう客車きゃくしゃ3232号車ごうしゃはつ採用さいようれいである[13]グレートイースタン鉄道てつどう英語えいごばん(GER)のガス灯がすとうづけ通勤つうきんよう客車きゃくしゃ「クイントアート(Quint-arts)」(5りょう編成へんせい1セットの連接れんせつしゃ)は、ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道てつどう(LENR)に合併がっぺいガス灯がすとう電灯でんとうえた程度ていどのほぼどう設計せっけい製造せいぞうつづけられた(ガス灯がすとう形式けいしきなが使つかわれており、昭和しょうわ32ねんにまだ使用しようされていたことが確認かくにんされている)[14]

動力どうりょくしゃでは1932ねん試作しさくされ、翌年よくねんから営業えいぎょう運転うんてんはじめている電気でんきしき気動車きどうしゃフリーゲンダー・ハンブルガー試作しさくといくつかの量産りょうさん形式けいしき連接れんせつ台車だいしゃ使用しようしており(通常つうじょうボギぼぎしゃもあった)、これに影響えいきょうけた各国かっこく高速こうそく気動車きどうしゃ列車れっしゃ連接れんせつ台車だいしゃ使用しようしたものがいくつかある(アメリカのパイオニア・ゼファー、まんてつジテ1がた付随ふずいしゃなど)。

電車でんしゃでは、ドイツのデュースブルク軌道きどう1926ねん5月にあらわれた2車体しゃたいの176号車ごうしゃ最初さいしょれいである[15]1936ねん登場とうじょうした特急とっきゅうがた車両しゃりょうイタリア国鉄こくてつETR200がた本格ほんかくてき高速こうそく電車でんしゃとしてはつ連接れんせつ台車だいしゃ採用さいようし、試験しけん走行そうこうで203km/h記録きろくした。この電車でんしゃは、ばねじょう装荷そうか電動でんどうつ、いわゆるカルダン駆動くどう採用さいようしたてんでも画期的かっきてきであった。その、セッテベッロとして名高なだかETR300がた発展はってんし、これはユニットあいだだけ連接れんせつ台車だいしゃ採用さいようしている。

このほか、スペイン国鉄こくてつには1じく連接れんせつ台車だいしゃ採用さいようしたタルゴ (Talgo)とばれる高速こうそく運転うんてんようていゆかしき客車きゃくしゃ1950ねんから運転うんてんされている。そのデンマーク国鉄こくてつIC3がた気動車きどうしゃドイツ鉄道てつどう423かたち電車でんしゃタレントのように、優等ゆうとう列車れっしゃ通勤つうきん列車れっしゃ、ローカルけと用途ようとわず連接れんせつ構造こうぞう採用さいようするれいおおかった。

フランス国鉄こくてつ高速こうそく鉄道てつどう車両しゃりょうTGV客車きゃくしゃあいだ採用さいようされている。ただし世界せかいてきても採用さいようしているのはTGVなどを製造せいぞうするアルストムしゃけい車両しゃりょうかぎられ、とく高速こうそく性能せいのう有利ゆうりとはなされていない。

また、連接れんせつ台車だいしゃを1じくにして連結れんけつ部分ぶぶん設置せっちちょうていゆかしきにする構造こうぞう車両しゃりょうもあり、この方式ほうしき1992ねん試作しさくされ、1994ねんから量産りょうさんされたオーストリアのUFL(英語えいごばんゆかめんたかさが18cm[注釈ちゅうしゃく 8]実現じつげんしたほか、2006ねんから2013ねんにかけてフランスやイタリアなどで営業えいぎょう運転うんてんはじめたゴムタイヤトラムのトランスロール[16]は25cmほどである[17]

きたアメリカ

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アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、1934ねん登場とうじょうしたディーゼルエンジン駆動くどうパイオニア・ゼファー筆頭ひっとうに、ユニオン・パシフィック鉄道てつどうM-10000かたちなど、いくつかの高速こうそく気動車きどうしゃ編成へんせい連接れんせつ台車だいしゃ採用さいようした。

電車でんしゃでは、ミルウォーキー電気でんき鉄道てつどう電灯でんとう1920ねんあらわれた軌道線きどうせんよう2車体しゃたい改造かいぞう車両しゃりょう131・132号車ごうしゃ最初さいしょれいである[18]。その軌道きどうせんではブルックリン・マンハッタン交通こうつうデトロイト軌道きどうきょくユナイテッド・レールウェイ・アンド・エレクトリック英語えいごばんシカゴ・サーフェス・ライン、クリーヴランド鉄道てつどう鉄道てつどうせんではワシントン・ボルチモア・アンド・アナポリス電鉄でんてつ地下鉄ちかてつせんではブルックリン・マンハッタン・トランジット登場とうじょうした。1941ねんシカゴ・ノースショアーせんエレクトロライナー連接れんせつ台車だいしゃWN駆動くどうによる高性能こうせいのう電車でんしゃだった。

客車きゃくしゃでも、サザンパシフィック鉄道てつどうサンフランシスコロサンゼルスあいだ特急とっきゅうコースト・デイライト」に使用しようした客車きゃくしゃ連接れんせつ構造こうぞうだが、通常つうじょう座席ざせきしゃが2りょうずつの連接れんせつしゃが3ユニット、食堂しょくどうしゃ関係かんけいが3りょう連接れんせつしゃ1ユニット編成へんせいまれ、一部いちぶ座席ざせきしゃ荷物にもつしゃには通常つうじょうボギぼぎしゃふくまれていた[19]

前述ぜんじゅつの「パイオニア・ゼファー」のながれをむ「ネブラスカ・ゼファー英語えいごばん」の客車きゃくしゃ連接れんせつ台車だいしゃ採用さいようしていたが、機関きかんしゃ故障こしょう対応たいおう容易よういにするために連接れんせつ構造こうぞう客車きゃくしゃ部分ぶぶんにとどまり、編成へんせい動力どうりょくしゃ機関きかんしゃ)は通常つうじょうのボギー台車だいしゃ構造こうぞうとされた[20]。この「ネブラスカ・ゼファー」の客車きゃくしゃE5かたちディーゼル機関きかんしゃ牽引けんいんとして編成へんせいイリノイ鉄道てつどう博物館はくぶつかん英語えいごばんにおいて動態どうたい保存ほぞんされており、博物館はくぶつかんないでの運転うんてんはもとより、本線ほんせんじょうでのイベント運行うんこうもちいられることもある[20]

最大さいだいで12連接れんせつ編成へんせいまであらわれたアメリカの連接れんせつしゃであったが、編成へんせいちゅう1りょう故障こしょうなおすだけでも編成へんせい全体ぜんたい工場こうじょう入場にゅうじょう必要ひつようなこと、利用りようじょうきょうおうじた車両しゃりょうすう増減ぞうげんができないこと、終着駅しゅうちゃくえき編成へんせい全体ぜんたい方向ほうこう転換てんかん必要ひつようとなることなどの欠点けってんから、1940年代ねんだいには下火したびとなった。

それからおよそはん世紀せいきぎたのち、現代げんだいアメリカ鉄道てつどう象徴しょうちょうといえるコンテナ輸送ゆそうよう貨車かしゃダブルスタックトレインなどで連接れんせつ構造こうぞう多用たようされるようになった。コンテナちょう国際こくさい規格きかくは40フィート(やく12.2 m)とみじかいのでだんみし、輸送ゆそう効率こうりつげる。コンテナ輸送ゆそう貨車かしゃぞうかいゆいによらずコンテナのみだけで輸送ゆそうりょうえるので連接れんせつ台車だいしゃ合理ごうりてきである。ただしかいけん客車きゃくしゃ車体しゃたいながおもいので連接れんせつ台車だいしゃもちいていない。

今日きょう旅客りょかく列車れっしゃでは、オレゴンしゅうユージーンからシアトルカナダバンクーバーまでをむすアムトラックカスケーズごうにスペインのタルゴ客車きゃくしゃもちいられている。このほか、ライトレール各線かくせんでは最初さいしょ登場とうじょうしたシーメンスデュワグによって製造せいぞうされたU2かたち電車でんしゃ以来いらい連接れんせつしき電車でんしゃ使用しようれいおおられる。

日本にっぽん

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路面ろめん電車でんしゃのぞ日本にっぽん鉄道てつどうでは連接れんせつ台車だいしゃ採用さいようすくなく、とく気動車きどうしゃでの利用りよう皆無かいむちか[注釈ちゅうしゃく 9]

なお、過去かこ日本にっぽん鉄道てつどう輸送ゆそうとく貨物かもつ)では多層たそう列車れっしゃのように途中とちゅう編成へんせいを併結・分割ぶんかつさせることや、輸送ゆそうりょくおうじて適時てきじ車両しゃりょう増結ぞうけつするため、ぞうかいゆい融通ゆうずうかないことも問題もんだいであったが、昨今さっこん列車れっしゃでは固定こてい編成へんせいかユニット編成へんせい増結ぞうけつ運用うんようされるれいおおく、これが連接れんせつ台車だいしゃ採用さいようしない決定的けっていてき理由りゆうではない。

なお、私鉄してつにおいては太平洋たいへいよう石炭せきたん販売はんばい輸送ゆそうのセキ6000がた国鉄こくてつ同名どうめい形式けいしきとは別物べつもの)が日本にっぽん国内こくないにおける営業えいぎょうよう貨車かしゃでの連接れんせつ台車だいしゃ使用しようれいとして存在そんざいする。

私鉄してつにおける採用さいようれい

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日本にっぽんはつ京阪けいはん「びわこ」ごう60がたでは路線ろせん都合つごう[注釈ちゅうしゃく 10]うえ路面ろめん電車でんしゃちか規模きぼ(10mきゅう車体しゃたい2りょう連接れんせつ)であった。1941ねんには通常つうじょう電車でんしゃ規模きぼ(16mきゅう車体しゃたい2りょう、1944ねんからは中間ちゅうかん付随ふずいしゃつきで合計ごうけい全長ぜんちょうが45mに拡大かくだい)の西鉄にしてつ500かたち電車でんしゃ (鉄道てつどう)採用さいようされ、それ以外いがいには1950年代ねんだい中頃なかごろまで、鉄道てつどうほう営業えいぎょうする路線ろせんでも江ノ島えのしま電鉄でんてつ300かたちのように路面ろめん電車でんしゃ規模きぼ車両しゃりょう使用しようされていた。

1957ねん小田急電鉄おだきゅうでんてつ特急とっきゅうがたであるロマンスカー3000がた (SE)連接れんせつ台車だいしゃ使用しよう[注釈ちゅうしゃく 11][21]翌年よくねんには近畿日本鉄道きんきにほんてつどうでも特急とっきゅうがたビスタカー10000けい付随ふずいしゃユニットにこれを採用さいようするなど、普通ふつうサイズの電車でんしゃにも使用しようされるようになったが、その路面ろめん電車でんしゃけい軽量けいりょう車両しゃりょう使用しようされるほうおおく、この2系列けいれつのぞくと普通ふつう電車でんしゃサイズの車両しゃりょう前述ぜんじゅつ西鉄にしてつ500かたち電車でんしゃと、規模きぼがだいぶちいさくなるが一応いちおう急行きゅうこうしゃだった福井ふくい鉄道てつどう200かたち電車でんしゃ(2車体しゃたい3だいしゃ程度ていどで、大型おおがた電車でんしゃ連接れんせつしゃ私鉄してつではひろまっていない。

ぎゃく路面ろめん電車でんしゃクラスの小型こがた車両しゃりょうでは、1950~60年代ねんだいごろから一部いちぶ私鉄してつで、軌道線きどうせんやそれにじゅんじた路線ろせん車両しゃりょうをこれに統一とういつしようとしていたれいがあり、前述ぜんじゅつ江ノ島えのしま電鉄でんてつほか名古屋鉄道なごやてつどう名鉄めいてつ豊川線とよかわせんのぞく)、西日本にしにほん鉄道てつどう軌道線きどうせん札幌さっぽろ市電しでん広島電鉄ひろしまでんてつなどで新造しんぞうしゃ連接れんせつしゃのみにしていた時期じきがある[注釈ちゅうしゃく 12]

近年きんねんにおいては上記じょうき私鉄してつのうち、優等ゆうとう列車れっしゃけの車両しゃりょうでは近鉄きんてつビスタカーの場合ばあいは3代目だいめたる30000けいからは通常つうじょうのボギー電車でんしゃになっているが、小田急おだきゅうロマンスカーの場合ばあい以後いご10000がた「HiSE」まで連接れんせつしゃぞう備がつづいた。1991ねん登場とうじょうした20000がた「RSE」ではJR東海とうかい371けい電車でんしゃおな通常つうじょうボギぼぎしゃタイプになり、その30000がた「EXE」においてもボギぼぎしゃ製造せいぞうされたが、2005ねん製造せいぞう50000がた「VSE」では再度さいど連接れんせつしゃ使つかわれるなど、連接れんせつしゃ通常つうじょうボギぼぎしゃ混在こんざいしている。ただし、小田急おだきゅうロマンスカーは50000かたち以後いご車両しゃりょう60000がた「MSE」70000がた「GSE」)では連接れんせつしゃ採用さいようされず、2023ねんの50000かたち引退いんたいは、すべての車両しゃりょうボギぼぎしゃ統一とういつされた。

現在げんざい国内こくない優等ゆうとう列車れっしゃのぞいた普通ふつう鉄道てつどうでは、江ノ島えのしま電鉄でんてつ広島電鉄ひろしまでんてつ筑豊ちくほう電気でんき鉄道てつどう福井ふくい鉄道てつどう東急とうきゅう電鉄でんてつさん鉄道てつどう連接れんせつしゃ存在そんざいするが、このうち100%連接れんせつしゃだけで運行うんこうされている路線ろせんは、江ノ島えのしま電鉄でんてつ東急とうきゅう世田谷線せたがやせんだけである。

国鉄こくてつ・JRにおける採用さいようれい

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一方いっぽう国鉄こくてつでは、しき車両しゃりょう試験しけんしゃとして製作せいさくされた591けい試験しけん電車でんしゃよこあつ軽減けいげん対策たいさく実験じっけんねて自己じこ操舵そうだ方式ほうしき連接れんせつ台車だいしゃ採用さいようしていたが、この方式ほうしき問題もんだいがあったため実験じっけん中止ちゅうしされ、連接れんせつ台車だいしゃらなくなったことでのち通常つうじょうボギぼぎしゃ改造かいぞうされている。

JRでも、1992ねん東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう(JR東日本ひがしにっぽん)が新幹線しんかんせん952かたち・953かたち電車でんしゃ日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどう(JR貨物かもつ)がワ100かたち貨車かしゃ試作しさくしたが、双方そうほうとも試作しさくのままわった。その、JR東日本ひがしにっぽん2002ねんにも通勤つうきんがた電車でんしゃE993けい「ACトレイン」に、車輪しゃりん電動でんどう直結ちょっけつしたDDM方式ほうしきあわせて連接れんせつ構造こうぞう採用さいようした。2007ねんには、この「ACトレイン」の成果せいかけてE331けい登場とうじょうさせ、京葉線けいようせん営業えいぎょう運転うんてんねた試験しけんまでおこなわれたが、量産りょうさんにはいたらず2014ねん廃車はいしゃされた。

結果けっか国鉄こくてつからJRにおいては長年ながねんにわたり断続だんぞくてきふくすうかい試験しけんおこなわれたが、連接れんせつ台車だいしゃ本格ほんかく採用さいようされることはなかった。

総括そうかつ

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JR東日本ひがしにっぽん車両しゃりょう開発かいはつたずさわり、JR北海道ほっかいどう会長かいちょうつとめた白川しらかわたもつともによると、前述ぜんじゅつのE331けい場合ばあいには、連接れんせつひとせることで輸送ゆそうりょく増強ぞうきょうはか意図いとがあったものの、大邱たいきゅう地下鉄ちかてつ放火ほうか事件じけん教訓きょうくんから、連結れんけつめんはガラスとびらなどで仕切しきることが新造しんぞうしゃには義務付ぎむづけられたことからメリットがうしなわれたという[22]。さらに、2010年代ねんだいよりホームドア普及ふきゅうしドアの位置いち統一とういつする傾向けいこうつよまったことから、今後こんご連接れんせつしゃ採用さいようすることが規格きかくてきにも物理ぶつりてき困難こんなんになった。

一方いっぽうで、中型ちゅうがた軽量けいりょう車体しゃたいもとめられ、きゅうカーブをがることもおお路面ろめん電車でんしゃでは、連接れんせつ台車だいしゃのメリットがかつかせること、ホームドアの採用さいようがないこと、「あたらしい路面ろめん電車でんしゃ連接れんせつしゃ」というイメージもつよいこともあり、新造しんぞうされる車両しゃりょうはほぼ連接れんせつしゃ採用さいようされている。

連接れんせつ台車だいしゃ使用しよう車両しゃりょうリスト

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括弧かっこない製造せいぞうねんまたは連接れんせつしき改造かいぞうねん

日本にっぽん

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電車でんしゃ

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国鉄こくてつ[注釈ちゅうしゃく 13]
591けい試験しけん電車でんしゃ(1970ねん
JR東日本ひがしにっぽん[注釈ちゅうしゃく 14]
新幹線しんかんせん952かたち・953かたち電車でんしゃ(1992ねん
E993けい試験しけん電車でんしゃ(2002ねん
E331けい(2006ねん
江ノ島えのしま電鉄でんてつ
300かたち(1956ねん
500がた初代しょだい(1956ねん
1000かたち・1100かたち・1200かたち・1500かたち(1979~1986ねん
2000かたち(1990ねん
10かたち(1997ねん
20かたち(2002ねん
500がた (2だい)(2005ねん
大分おおいた交通こうつう
1000かたち(1962ねん
小田急電鉄おだきゅうでんてつ
3000がた (初代しょだい)(1957ねん
3100かたち(1963ねん
7000かたち(1980ねん
10000かたち(1987ねん
50000かたち(2005ねん
鹿児島かごしま交通こうつうきょく
700かたち(1966ねん
京阪電気鉄道けいはんでんきてつどう
60がた(1934ねん
近畿日本鉄道きんきにほんてつどう
10000けい(1958ねん[注釈ちゅうしゃく 15]
10100けい(1959ねん
札幌さっぽろ市電しでん
A800かたち(1963ねん
A810かたち(1964ねん
A820かたち(1964ねん
A830かたち(1965ねん
仙台せんだい市電しでん
モハ300かたち(1955ねん
筑豊ちくほう電気でんき鉄道てつどう
3000かたち(1988ねん
東急とうきゅう電鉄でんてつ
デハ200かたち(1955ねん[注釈ちゅうしゃく 16]
デハ300かたち(1999ねん
東武鉄道とうぶてつどう
200がた (軌道きどう)(1954ねん
名古屋なごや交通こうつうきょく
2600かたち(1941ねん
3000かたち(1944ねん
2700かたち(1946ねん
名古屋鉄道なごやてつどう
モ400がた(2だい(1952ねん
モ880かたち(1980ねん
モ770かたち(1987ねん
南海電気鉄道なんかいでんきてつどう
2000かたち(1960ねん
西日本鉄道にしにっぽんてつどう
500がた (鉄道てつどう)(1942ねん
北九州きたきゅうしゅうせん1000かたち福岡ふくおか市内しないせん1001かたち・1101かたち・1201かたち・1301かたち(1953~1964ねん
331かたち(1957ねん
広島電鉄ひろしまでんてつ
宮島線みやじません1040かたち(1957ねん
70かたち(1959ねん[注釈ちゅうしゃく 17]
2500かたち・3100かたち(1961ねん
3500かたち(1980ねん
3700かたち(1984ねん
3900かたち(1990ねん
3950かたち(1997ねん
福井ふくい鉄道てつどう
200かたち(1960ねん
160かたち(1968ねん
福島ふくしま交通こうつう
デハ5000がた (初代しょだい)(1963ねん
三重交通みえこうつう
モ4400かたち(1959ねん[注釈ちゅうしゃく 18]

貨車かしゃ事業じぎょうようしゃ

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日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどう
ワ100かたち(1992ねん[注釈ちゅうしゃく 19]
小田急電鉄おだきゅうでんてつ
イヘ901(1959ねん
太平洋たいへいよう石炭せきたん販売はんばい輸送ゆそう
セキ6000かたち(1966ねん

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ れいとして小田急おだきゅう50000かたち電車でんしゃ(VSE)ちゅうあいだしゃはホイールベース(≒しゃ体長たいちょう)が13.8mだが、どう系列けいれつ先頭せんとう車両しゃりょう通常つうじょうボギぼぎしゃである30000がた(EXE)60000がた(MSE)もホイールベースは13.8mであり、車体しゃたいちょうちがいはあくまでオーバーハングぶんによるものである。
  2. ^ れいとして、札幌さっぽろ市電しでん東急とうきゅう世田谷線せたがやせんでは連接れんせつ構造こうぞう電車でんしゃ貫通かんつうもうけられなかったり、江ノ島えのしま電鉄でんてつにいたっては連結れんけつしゃ(2じくボギぼぎしゃ同士どうし連結れんけつ)の200かたちはじめて貫通かんつうもうけてみたところ危険きけんがあったため閉鎖へいさした事例じれいがある。
  3. ^ たとえば小田急おだきゅうロマンスカーの連接れんせつしゃはほとんどが全体ぜんたいの1/3が付随ふずい台車だいしゃ(50000かたちいたっては3/11が付随ふずい台車だいしゃ)であるなど、むしろ車軸しゃじくすうには余裕よゆうがある状態じょうたいである。
  4. ^ 小田急おだきゅう3100かたち電車でんしゃ(NSE)最初さいしょ10りょう編成へんせい計画けいかくであったが、じくじゅう軽減けいげんのため台車だいしゃすうたいかるなかあいだしゃ平均へいきん18.42t、先頭せんとうしゃは28.40t)がえる11りょう編成へんせい変更へんこうしている。
  5. ^ ただし、このフローティング車体しゃたいをつけてしまうとバランスの関係かんけいじょうりょうはし車体しゃたい台車だいしゃ編成へんせい中央ちゅうおうよりにつけるかりょうはし車体しゃたい小型こがた運転うんてんだいとく)の必要ひつようがある。前者ぜんしゃていゆかしき不利ふりになり、後者こうしゃ運転うんてんだい客室きゃくしつ段差だんさしょうじる問題もんだいがある。
  6. ^ 一応いちおうC2・A3方式ほうしきなら連接れんせつ台車だいしゃしきちがい2or3りょう単位たんい自由じゆうぞうかいゆいできるが、後述こうじゅつのようにぞうかいゆいしない路面ろめん電車でんしゃおおくつかわれるので意義いぎうすい。
  7. ^ 連接れんせつ台車だいしゃ場合ばあいもそうだが編成へんせいちょう上限じょうげんえきなどの有効ゆうこうちょう都合つごうなどでまるため、個々ここ車体しゃたいみじかくなればりょうかずやせばいいだけなので編成へんせい全体ぜんたいではタイプA5は5りょう固定こてい編成へんせい全長ぜんちょう18mと一般いっぱん私鉄してつ電車でんしゃ1りょうみのながさがある。また、べつメーカーの車両しゃりょうだがA5方式ほうしきのように車両しゃりょうをつないだ広島電鉄ひろしまでんてつ5000かたち電車でんしゃが5車体しゃたい合計ごうけい全長ぜんちょう30.5mと、軌道きどう運転うんてん規則きそくだい46じょう編成へんせい全長ぜんちょう上限じょうげん30mをえた特例とくれい編成へんせいとなっている。
  8. ^ 参考さんこうまでにフローティング車体しゃたいしき場合ばあい、(車両しゃりょうによりある程度ていどはあるが)コンビーノが30cmほど、リトルダンサーが33cm~38cmほどである。
  9. ^ 国鉄こくてつキハ391けい気動車きどうしゃは「れんぶししゃ」だが、連接れんせつ台車だいしゃではなく「通常つうじょうボギー台車だいしゃなかあいだしゃ前後ぜんご単一たんいつ台車だいしゃ車体しゃたいささえる」という構造こうぞう
  10. ^ 大半たいはん専用せんよう軌道きどうだが、路面ろめん電車でんしゃとして開業かいぎょうされた区間くかんがあったので車両しゃりょう限界げんかいをそちらにわせる必要ひつようがあった。
  11. ^ これは当時とうじ小田急電鉄おだきゅうでんてつ山本やまもと利三郎としさぶろうがスペインのタルゴの連接れんせつ構造こうぞう関心かんしんったことが一因いちいんだとされている。
  12. ^ ただし、札幌さっぽろ市電しでん最後さいご連接れんせつしゃであるA830かたちを65ねん製造せいぞう、20ねんちか車両しゃりょう新造しんぞう中断ちゅうだん再開さいかい単行たんこうしゃのみ製造せいぞう広島電鉄ひろしまでんてつ連接れんせつしゃわせて単行たんこうしゃ製造せいぞうしており、5000がたからは連接れんせつしゃふえ備している。
  13. ^ 試験しけんてきなもので、量産りょうさんされていない
  14. ^ 試験しけんてきなもので、量産りょうさんされていない、E331けい営業えいぎょう運転うんてんはしていた。
  15. ^ 連接れんせつ台車だいしゃ付随ふずいしゃ編成へんせいのみ
  16. ^ 連接れんせつ台車だいしゃは1じく
  17. ^ 西にしドイツからの譲渡じょうとしゃ
  18. ^ 762mm軌間きかん車両しゃりょう
  19. ^ 試験しけんてきなもので、量産りょうさんされていない

出典しゅってん

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  1. ^ ヴィルヘルム・ヤーコプスはドイツばん参照さんしょう中山なかやま(2016) p.31中山なかやま(2017) p.34
  2. ^ 前橋まえばし(2008) p.27 2
  3. ^ 1935ねん昭和しょうわ10ねん)の鉄道てつどうしょううちでの業務ぎょうむ研究けんきゅう資料しりょうにおいて、「関節かんせつしきしん電車でんしゃニ就イテ」とだいする構想こうそう発表はっぴょうされている。(福原ふくはら (2008) p.167
  4. ^ 中山なかやま(2016) p.32中山なかやま(2017) p.35。「ふし」がもちいられた理由りゆうをドイツの「Gelenkwagen」の直訳ちょくやく (「Gelenk」は関節かんせつ、「Wagen」は車両しゃりょう) でないかと推測すいそくしている。「Gelenkwagen」はドイツばん参照さんしょう
  5. ^ 前橋まえばし(2008) p.26
  6. ^ a b c 生方うぶかたしょかわ(2012) p.87
  7. ^ 代田しろた(2007) p.23
  8. ^ 宮本みやもと(2012) p.32
  9. ^ 生方うぶかたしょかわ(2012) p.70-71
  10. ^ 生方うぶかたしょかわ(2012) p.123
  11. ^ 鈴木すずき板垣いたがき岩崎いわさき(2018) pp.60-61
  12. ^ 神谷かみや(2012) p.35・37
  13. ^ 中山なかやま(2016) p.34中山なかやま(2017) p.37。2車体しゃたいともにどう番号ばんごうあたえられている。グレズリーはヤーコプスにいで「連接れんせつしゃ」を提唱ていしょうしている。
  14. ^ 高畠たかはたきよし『イギリスの鉄道てつどうはなし成文せいぶんどう書店しょてん平成へいせい16ねんISBN 4-425-96061-0、P92。なお「昭和しょうわ32ねん使用しよう確認かくにん」は書類しょるいなどのデータではなく、英国えいこくった筆者ひっしゃ目撃もくげき情報じょうほう
  15. ^ 中山なかやま(2016) p.34中山なかやま(2017) p.39。2車体しゃたいともにどう番号ばんごうあたえられている。
  16. ^ 神谷かみや(2012) p.45
  17. ^ トランスロール-三井物産みついぶっさんプラントシステム株式会社かぶしきがいしゃ、>事業じぎょう内容ないよう>交通こうつう分野ぶんや>交通こうつう分野ぶんやあつか商品しょうひん>国内こくない交通こうつうプロジェクト。
  18. ^ 中山なかやま(2016) p.34中山なかやま(2017) pp.38-39かく車体しゃたい番号ばんごうあたえられている。
  19. ^ Southern Pacific Daylight Train 99
  20. ^ a b Illinois Railway Museum (2012ねん9がつ18にち). “Nebraska Zephyr Excursion Sunday, November 9, 2014”. 2017ねん12月9にち閲覧えつらん
  21. ^ 青田あおた(2009) p.137
  22. ^ 白川しらかわ たもつとも和田わだ ひろし『JR東日本ひがしにっぽんはこうして車両しゃりょうをつくってきた』交通こうつう新聞しんぶんしゃ、2017ねん、71-74ぺーじISBN 978-4-330-84517-3 

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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