ポニーテール

ポニーテール（英えい: ponytail）は、髪かみを後頭部こうとうぶで一ひとつにまとめて垂たらした髪型かみがた。日本語にほんごでは総髪そうはつ（そうがみ）と呼よばれるほか、「ポニテ」とも略りゃくされる。

ポニーテールの女性じょせい

ポニーテールの少女しょうじょたち

ポニー

横よこから見みたポニーテール

毛け先さきがポニー（小型こがたの馬うま）の尻尾しっぽのように垂しだれていることからこの名なが付ついた。

髪かみを留とめる物ものさえあれば、短時間たんじかんかつ簡単かんたんにセットできる髪型かみがたである。そのためロングヘアの女性じょせいがスポーツなどをする場合ばあいによく結ゆう。髪かみを結むすぶために、ゴム、ピン、リボンなどが使つかわれる。ゴムの場合ばあいは快活かいかつさが強調きょうちょうされ、リボンの場合ばあいでは女性じょせいらしさが強調きょうちょうされる。

整髪せいはつ法ほう

あごの先さきから耳みみの中心ちゅうしんを通とおる線せんを引ひき、その延長線えんちょうせん上じょうの頭部とうぶに作つくる結むすび目めをゴールデンポイントと呼よび、最もっとも見み映ばえがよい標準ひょうじゅん的てきな結むすび目めの位置いちとされる。ゴールデンポイントよりも高たかめに結ゆうと個性こせいが強調きょうちょうされた雰囲気ふんいきになり、低ひくめに結ゆうと大人おとなしめな印象いんしょうの雰囲気ふんいきになると美容びよう業界ぎょうかいでは言いわれている。美うつくしく見みせるためには、髪かみはある程度ていどの長ながさが必要ひつようである。目安めやすとしては肩かた下か程度ていどがあれば良よい。それ以上いじょうの長ながさがあれば、結むすんだ髪かみが揺ゆれるため、より一層いっそうの美うつくしさを演出えんしゅつできる。

なお、括くくる位置いちが低ひくい場合ばあいは一本いっぽん結むすび。左右さゆうどちらかにテールを垂たらした場合ばあいはサイドテール、もしくはサイドポニーと呼よばれる。サイドポニーの普及ふきゅうにより、本来ほんらいのポニーテールを「シングルポニー」と呼よぶ場合ばあいもある。 最近さいきんでは、派生はせい版ばんとしてテールの付つけ根ね部分ぶぶんの髪かみを左右さゆうに重かさねた形かたちのクロスオーバーポニーテールが定着ていちゃくして来きている。

歴史れきし

時代じだいの変化へんかにより、ポニーテールを前提ぜんていとしたヘアカットにも変化へんかが生しょうじている。古代こだいエジプトやローマの絵画かいがにも見みられるが、1950年代ねんだいごろ、ロックンロールと共ともにオールディーズファッションが流行りゅうこうした際さいに女性じょせいに好このまれた髪型かみがたのひとつとして普及ふきゅうしたとも言いわれている。バービー人形にんぎょうの髪型かみがたとしても知しられた。日本にっぽんでは、女おんなの子こを結むすびつけた。 1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）に流行りゅうこうとなり定着ていちゃくした。かつては、後おくれ毛げが出でないようにきっちり結むすぶ傾向けいこうがあったが、時代じだいと共ともにアレンジが進すすみ雑ざつに結むすぶスタイルや三みっつ編あみを加くわえたスタイルも好このまれている。1980年代ねんだいの日本にっぽんでは中森なかもり明菜あきな・岩井いわい小百合さゆり・斉藤さいとう由貴ゆき・高井たかい麻巳子まみこなどが、ゴールデンポイントよりもやや高たかめに結むすび、結むすび目めを広ひろげて毛け先さきを遊あそばせ、前髪まえがみやサイドの毛けをふんわりと下おろすスタイルを好このんで披露ひろうしていた。

2021年ねん、アメリカ陸軍りくぐんは身みだしなみに関かんする指針ししんを改定かいていし、女性じょせい兵士へいしのポニーテールの髪型かみがたについて条件じょうけんを大幅おおはばに緩和かんわした。能力のうりょくを邪魔じゃましたり安全あんぜん面めんでリスクを生しょうじさせない長ながさであれば、作戦さくせん訓練くんれんや戦闘せんとう中ちゅうでも認みとめられることとなった。

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  結むすぶ位置いちの低ひくいポニーテール
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  ポニーテールの女性じょせい兵士へいし（イスラエル）
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  ボルダリング選手せんしゅのポニーテール（野口のぐち啓あきら代だいとアンナ・ストール）
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  陸上りくじょう競技きょうぎ選手せんしゅのポニーテール（アリソン・フェリックス）
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  ポニーテールの女性じょせい

植物しょくぶつ

リュウゼツラン科かの植物しょくぶつでその葉はの出方でかたが、この髪型かみがたによく似にたものがあり、「ポニーテール」という別名べつめいで呼よばれている。「トックリラン」ともいう。これもその形状けいじょうをシルエットとしてみると、それらしくも見みえるためである。

カウンターカルチャーとしての男性だんせいのポニーテール

男性だんせいが総髪そうはつにして後うしろに下さげる髪型かみがたをポニーテールと形容けいようする場合ばあいがある。
米国べいこくでは社会しゃかい学者がくしゃポール・ファッセルが自著じちょ『階級かいきゅう』において総髪そうはつの男性だんせいをいわゆる芸術げいじゅつ家かやヒッピーからなる自由じゆう人じんである「カテゴリーX」に類型るいけいしている。このことから米国べいこくで1980年代ねんだいにおいて総髪そうはつの男性だんせいはある種しゅのカウンターカルチャーの体現たいげん者しゃとしてイメージされていたことが分わかる。このほか『逃亡とうぼう者しゃ (1993年ねんの映画えいが) 』においてトミー・リー・ジョーンズが演えんじる連邦れんぽう保安ほあん官かん補ほサミュエル・ジェラードがジョー・パントリアーノ演えんじる総髪そうはつの部下ぶかのコズモ・レンフロに対たいして「ポニーテールだからって甘あまく見みられるなよ！」と励はげます場面ばめんがある。
日本にっぽんにおいては、ファッションの一環いっかんとしての要素ようそが強つよい。個々ここの判断はんだんで長髪ちょうはつにしている男性だんせいが髪かみをまとめる際さいのスタイルのひとつとして捉とらえられている。1980年代ねんだいにはチェッカーズやC-C-B、1990年代ねんだい以降いこうも多おおくのミュージシャンや俳優はいゆうらが長髪ちょうはつにした際さいのヘアアレンジのひとつとしてポニーテールを披露ひろうしている。

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  ネイティブアメリカンの環境かんきょう活動かつどう家か、ビリー・フランク・ジュニア
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  男性だんせいバスケットボール選手せんしゅのポニーテール（ウォルテル・エルマン）
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  プロレスラーのポニーテール（ジョニー・デバイン）
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  ポニーテールの男女だんじょ空手からて選手せんしゅ

関連かんれん項目こうもく

• ピッグテイル - ツインテールもしくは三みっつ編あみ。
• 総髪そうはつ

外部がいぶリンク

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