メールアドレス
メールアドレス(
構成
メールアドレスは、
ローカル部 @ドメイン(例 :foo@example.com
)
ローカルexample.com
”でfoo
”というユーザ」が
ローカル部 に使用 できる文字
ローカル
- まず、
次 のASCII文字 をそのまま並 べた形式 (RFC 5321ではDot-string、RFC 5322ではdot-atomと呼 ぶ)が使用 できる。 - さらに、“
"
"
”でくくられたquoted-stringの形式 であれば、加 えて次 のASCII文字 を使用 できる[6]。 - さらにquoted-string
中 では、“\
”を前 につけたquoted-pairの形式 であれば、加 えて次 のASCII文字 を使用 できる。\
"
たとえば、
Abc@example.com (dot-atom) Abc.123@example.com (dot-atom) user+mailbox/department=shipping@example.com (dot-atom) !#$%&'*+-/=?^_`.{|}~@example.com (dot-atom)[7] "Abc@def"@example.com (quoted-string) "Fred\ Bloggs"@example.com(quoted-pairを含 んだquoted-string) "Joe.\\Blow"@example.com(quoted-pairを含 んだquoted-string)
RFC5322 p.12 の
dot-atom-text = 1*atext *("." 1*atext)
から、「.」の
Abc.@example.com(“.”をローカル部 の末尾 に使用 している) Abc..123@example.com(“.”が連続 している)
ローカル
ドメインに使用 できる文字
ドメインには、
- ラテン
文字 ・数字 ・“-
”(先頭 はラテン文字 または数字 )から成 るサブドメインを“.
”でつないだ形式 で、A RRもしくはMX RR(またはそれらに名前 解決 されるCNAME RR)に名前 解決 される完全 修飾 ドメイン名 (FQDN)[10]。 - “
[
]
”でくくられたIPアドレス(例 :[192.0.2.69]
[11])。
ドメインの
#ローカル.
”を
Postfixは、"
"
”でくくった
電子 メールでのメールアドレスの使用
メールアドレスは
電子 メールでメールアドレスが使用 される箇所
- エンベロープ
中 のパス。RFC 5321で定義 される。- reverse-path
電子 メールの送信 元 。エンベロープfromとも呼 ばれる。- forward-path
電子 メールの送信 先 。エンベロープtoとも呼 ばれる。
- メールヘッダ
中 のフィールド。RFC 5322で定義 される。- Fromフィールド
電子 メールの著者 。- Senderフィールド
電子 メールの送信 者 が著者 と異 なる場合 や、著者 が複数 の場合 の、電子 メールの送信 者 。- Toフィールド
電子 メールの受信 者 。- Reply-Toフィールド
電子 メールの返信 先 。- Ccフィールド
- カーボンコピーの
受信 者 。 - Bccフィールド
- ブラインドカーボンコピーの
受信 者 。 再送 フィールド (Resent-From・Resent-Sender・Resent-To・Resent-Cc・Resent-Bcc)電子 メール再送 時 の情報 を、元 のフィールドを変更 せずに記入 するために使用 される。それぞれ、“Resent-”のつかないフィールドに対応 する。- Return-Pathフィールド
- SMTPサーバにより、reverse-pathの
情報 が記入 される。
電子 メールでの使用 形式
それぞれの
RFC 5321での |
RFC 5322での |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
foo@example.com
|
Mailbox | - | address | mailbox | addr-spec | From Sender Reply-To To Cc Bcc |
<foo@example.com>
|
- | - | name-addr | |||
foo <foo@example.com>
| ||||||
foobar:
|
- | - | group | Reply-To To Cc Bcc | ||
<foo@example.com>
|
Path | reverse-path forward-path | path | Return-Path |
- 「ローカル
部 @
ドメイン」の形式 (例 :foo@example.com
)を、RFC 5321ではメールボックス (Mailbox) と呼 び、 RFC 5322ではaddr-specと呼 ぶ。 - メールアドレスが
使用 されるヘッダフィールドのうちReturn-Path以外 のヘッダフィールドには、addr-specのほか、addr-specの形式 を“<
>
”でくくったり、さらに前 に表示 名 を挿入 したりしたname-addr(例 :<foo@example.com>
、foo <foo@example.com>
)が使用 できる。RFC 5322では、addr-specとname-addrをあわせてメールボックス (mailbox) と呼 ぶ。 - Fromフィールドには、メールボックスを“
,
”で区切 ったメールボックスのリストを用 いて複数 の著者 を記入 できる。このとき、1つの送信 者 のメールボックスを記入 したSenderフィールドが必須 である。 - Reply-To、To、Cc、Bccフィールドには、
複数 人 のメールボックスを“,
”で区切 り、前 に表示 名 と“:
”、後 ろに“;
”を挿入 したグループ (group)(例 :foobar:foo <foo@example.com>,bar <bar@example.com>;
)も使用 でき、RFC 5322ではメールボックスとグループをあわせてアドレス (address) と呼 ぶ。Reply-To、To、Cc、Bccフィールドには、アドレスを“,
”で区切 ったアドレスのリストを用 いて複数 記入 できる(メールボックスもアドレスであるから、メールボックスのリストも使用 できる)。Bccフィールドの値 は空 でもよい。 - reverse-pathおよびforward-pathには、Mailboxの
形式 を“<
>
”でくくったパス (Path)(例 :<foo@example.com>
)を用 いる。Return-Pathフィールドも同様 である。
特別 なメールアドレス
- Postmaster
- メールシステムの
管理 者 のメールアドレスとして使 われる。SMTPサーバは、forward-pathに「Postmaster@
ドメイン」、またはドメインのない“Postmaster
”が指定 された電子 メールを受 け取 らなければならない。どちらも“Postmaster
”の文字 は大文字 小文字 を区別 しない。 - Nullアドレス
- メール
転送 エージェント (MTA) は宛先 の間違 いなどで電子 メールを配送 できない場合 に、その電子 メールのreverse-path宛 に配送 不能 を知 らせるバウンスメールを配送 する。バウンスメールのreverse-pathには空値 (Null)のアドレスを用 いたパス、すなわち“<>
”が使用 される。 - MAILER-DAEMON
- sendmail、Postfix、qmailなどのMTAは、バウンスメールのFromフィールドに、ローカル
部 に“MAILER-DAEMON
”を使用 したメールアドレスを使用 する。
そのほか、RFC 2142 (Mailbox Names for Common Services, Roles and Functions) [13]に、よく
脚注
出典
- ^ https://kotobank.jp/word/
電子 メールアドレス-6535 - ^ Klensin, J., ed. (Oct 2008), Simple Mail Transfer Protocol, RFC 5321
- ^ Resnick, P., ed. (Oct 2008), Internet Message Format, RFC 5322
- ^ RFC 5322 & 5321に
沿 ったメールアドレス(local-part)のテストデータを考 えてみた https://qiita.com/yoshitake_1201/items/40268332cd23f67c504c - ^ RFC 5321の2.4
節 “General Syntax Principles and Transaction Model”と4.1.2節 “Command Argument Syntax”によれば、Quoted-stringを必要 とするメールボックス、大文字 小文字 を区別 するローカル部 をもつメールボックスを定義 することは、相互 運用 性 を妨 げるため、避 けるべきであると定義 されている。 - ^ RFC 5321 4.1.2
節 “Command Argument Syntax”によれば、quoted-string形式 が要求 されるローカル部 をもつメールボックスを定義 することは、相互 運用 性 を妨 げるため、避 けるべきである。 - ^
但 し、rfc976 https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc976 UUCP Mail Interchange Format Standard では、( ! でホスト名 をつないでメールアドレスを表現 する) bang path がある。bang path の例 としては hosta!hostb!user などがある。 - ^ RFC 5322 Internet Message Format,IETF, 2008 https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc5322.txt
- ^ a b RFC 5321 4.5.3.1
節 “Size limits and minimums” - ^ RFC 5321 3.6
節 “Relaying and Mail Routing” - ^ RFC 5321は
実在 のIPアドレスで例示 しているが、ここでは例示 用 のIPアドレスを使 った。 - ^ “
smtp_quote_rfc821_envelope
”パラメータを“no
”に設定 する(“Postfix設定 パラメータ”. Postfixのぺーじ (2007年 6月 2日 ). 2007年 12月8日 閲覧 。参照 )。 - ^ Crocker, D. (May 1997), Mailbox Names for Common Services, Roles and Functions, RFC 2142