(Translated by https://www.hiragana.jp/)
三角錐形分子構造 - Wikipedia

さん角錐かくすいがた分子ぶんし構造こうぞう

さん角錐かくすいがたから転送てんそう

化学かがくにおいて、さん角錐かくすいがた(さんかくすいがた、えい: Trigonal pyramid)は、さん角錐かくすい底面ていめんかくに3つの原子げんし頂上ちょうじょうてんに1つの原子げんし分子ぶんし幾何きか配置はいちである。よん面体めんてい四面しめん体形たいけい幾何きか配置はいち混同こんどうしてはならない)とている。かくにある3つの原子げんしすべてが同一どういつである時点じてん分子ぶんしてんぐんC3vぞくする。さん角錐かくすいがた幾何きか配置はいちをもつ分子ぶんしおよびイオンには、水素すいそプニクトゲン英語えいごばん(XH3)、さん酸化さんかキセノン(XeO3)、塩素えんそさんイオンClO
3
)、亜硫酸ありゅうさんイオンSO2−
3
)、リンさんイオンPO3−
3
)がある。有機ゆうき化学かがくでは、さん角錐かくすいがた幾何きか配置はいち分子ぶんしsp3混成こんせいしていると説明せつめいされることがある。VSEPR理論りろんのAXEほうは、この幾何きか配置はいち分類ぶんるいはAX3E1とされる。

さん角錐かくすいがた分子ぶんし構造こうぞう
れい NH3PCl3XeO3
てんぐん C3v英語えいごばん
立体りったいすう 4
はいすう 3
結合けつごうかく 107°
ホスフィンさん角錐かくすいがた幾何きか配置はいち分子ぶんしれい

アンモニアにおけるさん角錐かくすいがた幾何きか配置はいち 編集へんしゅう

アンモニアなか窒素ちっそ原子げんしは5あたい電子でんしと3つの水素すいそ原子げんしとの結合けつごうち、オクテットそくたしている。この結果けっか、それぞれの結合けつごうかくcos−1(−1/3) ≈ 109.5° とひとしいただしよん面体めんてい幾何きか配置はいちがもたらされるだろう。しかしながら、3つの水素すいそ原子げんし孤立こりつ電子でんしたいによる反発はんぱつけ、幾何きか配置はいち結合けつごうかく107° のさん角錐かくすいせいさん角錐かくすい)へとゆがむ。対照たいしょうてきに、さんフッホウ素ほうそは、ホウ素ほうそ孤立こりつ電子でんしたいたないため平面へいめん三角形さんかっけい幾何きか配置はいちをとり、たいらである。アンモニアでは、さん角錐かくすいがた構造こうぞう素早すばや窒素ちっそ反転はんてん英語えいごばん経験けいけんする[1]

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

  1. ^ Cleeton, C. E.; Williams, N. H. (1934). “Electromagnetic Waves of 1.1 cm Wave-Length and the Absorption Spectrum of Ammonia”. Phys. Rev. 45: 234. doi:10.1103/PhysRev.45.234. 

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

外部がいぶリンク 編集へんしゅう