デモニム

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デモニム^[1]（英語えいご: demonym）とは、ある一定いっていの地域ちいきや自治体じちたいの住民じゅうみんである事ことや出身しゅっしんである事ことを指さす言葉ことばを用もちいる時ときの固有こゆうの呼よび方かたを指さす。

概要がいよう

『ナショナルジオグラフィック』によれば、demonymという語かたりはメリアム＝ウェブスターの編集へんしゅう者しゃだったポール・ディクソン（英語えいご版ばん）が1990年ねんの著作ちょさくで提唱ていしょうしたが^[2]、ディクソンの『Labels for Locals』（1997年ねん）ではジョージ・H・シーツ（George H. Scheetz）による1988年ねんの著書ちょしょを最初さいしょの用例ようれいとしている^[1]。demonymという語かたりが広ひろまったのは『Labels for Locals』以降いこうだった^[1]。

英語えいごでは、Japanに住すむ人々ひとびとのことをJapanese（国名こくめいの後のちに-eseを付つける）と呼よぶ^[3]。-eseのほかには-an（Asian）、-ish（Irish）、-er（Londoner）、-ite（Sydneyite）、-i（Israeli）が存在そんざいする^[3]。さらに複雑ふくざつな例れいとしてリヴァプール人ひとはLiverpudlian、パリの女性じょせいはParisienneと呼よぶ^[3]。英語えいごでは「～人じん」は頭文字かしらもじを大書たいしょする^[3]。フランス語ふらんすごでもフランス人じん（Français）、イタリア人じん（Italien）のように接尾せつび辞じが国くにや地域ちいきによって異ことなる^[4]。

日本語にほんごにおいては「東京とうきょう人じん」、「江戸えどっ子こ」のように、地名ちめいの後のちに「人ひと」か「子こ」を付つけ、場合ばあいによっては促音そくおんを付ふす形かたちであり、英語えいごのような複雑ふくざつなデモニムになっていない^[5]。

出典しゅってん

^ ^a ^b ^c 大だい髙, 博美ひろみ「英語えいごのデモニム（地名ちめいから派生はせいの人ひと名詞めいし） : その多様たよう性せいと規則きそく性せい」『Ex : エクス : 言語げんご文化ぶんか論集ろんしゅう』第だい8号ごう、関西学院大学かんせいがくいんだいがく経済学部けいざいがくぶ、2013年ねん3月がつ25日にち、2頁ぺーじ、hdl:10236/10760。
^ "Gentilés, Demonyms: What's in a Name?". National Geographic Magazine (英語えいご). National Geographic Society (U.S.). 177: 170. February 1990.
^ ^a ^b ^c ^d Costa, Daniel. "demonym". Encyclopaedia Britannica (英語えいご). 2024年ねん1月がつ24日にち閲覧えつらん。
^ “第だい45回かい　国くにや地域ちいきの住民じゅうみん名めいはどのように決きまるの？”. 三省堂さんせいどうことばのコラム (2023年ねん12月15日にち). 2024年ねん1月がつ24日にち閲覧えつらん。
^ 大だい髙, 博美ひろみ「英語えいごのデモニム（地名ちめいから派生はせいの人ひと名詞めいし） : その多様たよう性せいと規則きそく性せい」『Ex : エクス : 言語げんご文化ぶんか論集ろんしゅう』第だい8号ごう、関西学院大学かんせいがくいんだいがく経済学部けいざいがくぶ、2013年ねん3月がつ25日にち、2頁ぺーじ、hdl:10236/10760。

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