兎 月 書房
概要
1959
エピソード
- 1960
年 から刊行 されていた水木 しげるの『墓場 鬼太郎 』は、経営 難 の兎 月 書房 から原稿 料 がまったく支払 われず、これに憤慨 した水木 とは絶縁 状態 になった。その後 、兎 月 書房 は今 までの未払 いとなっていた原稿 料 の清算 と、後釜 として刊行 していた竹内 寛 行 版 『墓場 鬼太郎 』の終了 という条件 で水木 と和解 。『河童 の三平 』『怪奇 一番 勝負 』『霧 の中 のジョニー』を刊行 するが、その直後 の1962年 9月に倒産 。水木 は原稿 料 を現金 で受 け取 れず、受 け取 っていた手形 が債権 として残 った。社長 の清水 は後 に五反田 の小 さな印刷 会社 で働 き、原稿 料 の一部 を支払 ったとされている。 水木 への原稿 料 の支払 いを渋 る一方 、人気 があった劇画 漫画 家 には高額 な原稿 料 を支払 っていた。事務所 を訪 れた劇画 工房 のメンバーにはコーヒーを出 す一方 、水木 には渋茶 すら出 さなかったという。- 『ゲゲゲの
女房 』に登場 する「富田 書房 」は兎 月 書房 がモデルとなっており、清水 は「富田 盛夫 (演 ・うじきつよし)」として登場 している。 兎 月 書房 から出版 された貸本 漫画 の一部 は、小学館 クリエイティブによって復刻 されており、作品 そのものは現在 でも入手 できる。一方 で、水木 しげるや竹内 寛 行 の『墓場 鬼太郎 』をはじめとした貸本 漫画 の再 評価 が進 んでおり、マニアの間 では貸本 刊行 版 は高値 で取引 されている。
出版 物
参考 文献
- まんだらけ
出版 『まんだらけZENBU』72号 (2015年 11月) -兎 月 書房 (後期 )特集 を掲載 。