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出国命令 - Wikipedia

出国しゅっこく命令めいれい(しゅっこくめいれい)とは、日本にっぽん出入国しゅつにゅうこく管理かんりおよ難民なんみん認定にんていほう入管にゅうかんほう)において、主任しゅにん審査しんさかん出国しゅっこく命令めいれい対象たいしょうとなる外国がいこくじんたいして日本にっぽんからの出国しゅっこくめいずることをいう。退去たいきょ強制きょうせい手続てつづきでは、日本にっぽんからの出国しゅっこく希望きぼうしてみずか地方ちほう入国にゅうこく管理かんりきょく出頭しゅっとうした入管にゅうかんほう違反いはんしゃについても、身柄みがら収容しゅうようしたうえ一連いちれん手続てつづきおこな必要ひつようがあるが(ぜんけん収容しゅうよう主義しゅぎ)、1990年代ねんだいから、一定いってい期間きかんない自主じしゅてき出国しゅっこくすることが確実かくじつみとめられるものについては、退去たいきょ強制きょうせい令書れいしょはつづけ自費じひ出国しゅっこく許可きょか入管にゅうかんほうだい52じょうだい4こうおよかり放免ほうめん許可きょかだい54じょうだい2こう)をおこなったうえで、事実じじつじょうその身柄みがら収容しゅうようしないまま日本にっぽんから出国しゅっこくさせる措置そち実施じっしされていた。その取扱とりあつかいを簡素かんそして法的ほうてき整備せいびするとともに、不法ふほう滞在たいざいしゃ大幅おおはば削減さくげんするとの目的もくてきで、平成へいせい16ねん法律ほうりつだい73ごうによる入管にゅうかんほう改正かいせいにより、身柄みがら収容しゅうようしないまま簡易かんい手続てつづきにより出国しゅっこくさせる出国しゅっこく命令めいれい制度せいど創設そうせつされた(同年どうねん12がつ2にち施行しこう)。

出国しゅっこく命令めいれい対象たいしょうしゃ

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退去たいきょ強制きょうせい事由じゆう出国しゅっこく命令めいれい該当がいとうせい双方そうほうともに条件じょうけんたす場合ばあいには、出国しゅっこく命令めいれい対象たいしょうとなる。以下いか本邦ほんぽう」とは日本にっぽんこくす。

  • 退去たいきょ強制きょうせい事由じゆう:不法ふほう残留ざんりゅうもの対象たいしょうとする。下記かきのいずれかに該当がいとうすることが必要ひつよう
  1. 在留ざいりゅう資格しかく取消とりけしをけ、30にち以内いない一定いってい期間きかんない出国しゅっこくするようにめいじられたのにその期間きかん経過けいかして本邦ほんぽう残留ざんりゅうするものほうだい24じょうだい2ごうの3)
  2. 在留ざいりゅう期間きかん更新こうしんまた在留ざいりゅう資格しかく変更へんこうけないで在留ざいりゅう期間きかん経過けいかして本邦ほんぽう残留ざんりゅうするものほうだい24じょうだい4ごうロ)
  3. 寄港きこう上陸じょうりくとう許可きょかけたもの許可きょか期間きかん経過けいかして本邦ほんぽう残留ざんりゅうするものほうだい24じょうだい6ごう
  4. 数次すうじ乗員じょういん上陸じょうりく許可きょかされ、一定いってい期間きかんないせんし、出国しゅっこくするようにめいじられたのにその期間きかん経過けいかしてせん出国しゅっこくしないものほうだい24じょうだい6ごうの2)
  5. 在留ざいりゅう資格しかく新規しんき取得しゅとく必要ひつようとなる外国がいこくじんで、在留ざいりゅう資格しかく取得しゅとく許可きょかまた永住えいじゅう許可きょかけないで、在留ざいりゅう資格しかく新規しんき取得しゅとく必要ひつようとなる事情じじょう発生はっせいしたから60にち以内いない出国しゅっこくしなかったものほうだい24じょうだい7ごう
  • 出国しゅっこく命令めいれい該当がいとうせい:下記かきのいずれにも該当がいとうすることが必要ひつよう
  1. すみやかに本邦ほんぽうから出国しゅっこくする意思いしをもってみずか入国にゅうこく管理かんり官署かんしょ出頭しゅっとうしたこと(ほうだい24じょうの2だい1ごう
  2. 不法ふほう残留ざんりゅう以外いがい退去たいきょ強制きょうせい事由じゆうとう存在そんざいだい2ごう一部いちぶ例外れいがいあり。)
  3. 窃盗せっとうざいとう犯罪はんざいにより懲役ちょうえきまた禁錮きんこしょせられたものでないこと(だい3ごう
  4. 過去かこ退去たいきょ強制きょうせいけたことまた出国しゅっこく命令めいれいけて出国しゅっこくしたことがないこと(だい4ごう
  5. すみやかに本邦ほんぽうから出国しゅっこくすることが確実かくじつ見込みこまれること(だい5ごう

出国しゅっこく命令めいれい手続てつづき

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入国にゅうこく警備けいびかんは、退去たいきょ強制きょうせい事由じゆうのある外国がいこくじん容疑ようぎしゃ)が、出国しゅっこく命令めいれい対象たいしょうしゃ該当がいとうするとみとめるにりる相当そうとう理由りゆうがある場合ばあいには、収容しゅうよう手続てつづきをせずに、事件じけん入国にゅうこく審査しんさかんぐ。入国にゅうこく審査しんさかんは、すみやかに審査しんさおこない、容疑ようぎしゃ出国しゅっこく命令めいれい対象たいしょうしゃ該当がいとうすると認定にんていしたときには、主任しゅにん審査しんさかんにそのむねらせる。この通知つうちけた主任しゅにん審査しんさかんは、容疑ようぎしゃたいして、出国しゅっこく命令めいれいしょ交付こうふして出国しゅっこくめいずる。出国しゅっこく期限きげんは15にちえない範囲はんいない主任しゅにん審査しんさかんさだめる(だい55じょうの2、だい55じょうの3)。

出国しゅっこく命令めいれい退去たいきょ強制きょうせいとの相違そうい

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  • 出国しゅっこく命令めいれいでは容疑ようぎしゃ身柄みがら拘束こうそくされないが、退去たいきょ強制きょうせいでは容疑ようぎしゃ身柄みがら拘束こうそくされる。
  • 退去たいきょ強制きょうせい執行しっこうけた外国がいこくじん退去たいきょしたから5年間ねんかん(10年間ねんかんまた期限きげん場合ばあいもあり)は日本にっぽん上陸じょうりくすることができないが、出国しゅっこく命令めいれいにより出国しゅっこくした外国がいこくじんはこの期間きかんが1年間ねんかん短縮たんしゅくされる。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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