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動線 - Wikipedia

どうせん(どうせん)とは、通路つうろうえひと自然しぜんうごときとおるとおもわれる経路けいろせんであらわしたもの。

建物たてもの間取まど設計せっけいするさいなどにはをつけなければならない。設計せっけいさい利用りようしゃ行動こうどうパターンを予測よそくし、より明快めいかいに、事故じこすくなく、また移動いどう距離きょりながくなりすぎないように平面へいめん計画けいかくる。設計せっけいにおいてどうせんとく考慮こうりょすることをどうせん計画けいかくという。

なお、建物たてものない店内てんないまちちゅうなどにおいてひとみちび経路けいろとして「導線どうせん」と表記ひょうきされる場合ばあいもあるが、これは本来ほんらい電線でんせん電気でんき伝導でんどうたい)を言葉ことばであり、この意味いみでもどうせん正確せいかくである[1][2]

どうせん計画けいかく

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どうせん計画けいかくは、目的もくてきによって「なにを重視じゅうしするか」がわってくる。実際じっさい設計せっけい考慮こうりょされる要素ようそ以下いかれいする。

交差こうさ
ことなるどうせんまじわることである。たとえば病院びょういんなどでは、どうせん交差こうさ極力きょくりょくなくすことが利便りべんせい向上こうじょう事故じこ院内いんない感染かんせん防止ぼうし機密きみつ保持ほじなどにつながる。また、百貨店ひゃっかてんきゃくまえをせわしなくスタッフがったり商品しょうひん頻繁ひんぱん搬送はんそうされるようなことはけるべきであるし、テーマパーク裏方うらかた露出ろしゅつしては興醒きょうざめである。その一方いっぽうで、学校がっこう住宅じゅうたくなどでは、えて利用りようしゃ同士どうし対面たいめんしやすくするもうけることでコミュニケーションを円滑えんかつにするなどの工夫くふうもなされる。
なが
利用りようしゃ移動いどうする距離きょりのことである。たとえば病棟びょうとうであれば、看護かんごスタッフのどうせん看護かんごどうせんという)のながさをみじか設計せっけいすることで、いちにちなんじゅうなんひゃくしつあるいておとずれる負担ふたん軽減けいげんしたり、ベッドやおおきな医療いりょう機器ききなどの移動いどう頻繁ひんぱんとなることが予測よそくされるならばがりかどらすなどの工夫くふうがなされる。一方いっぽう商店しょうてんなどでは、きゃく移動いどう過程かていおおくの商品しょうひんまえとお購買こうばいよくこすよう、どうせんながくとることもある。
誘導ゆうどう
スーパーマーケットでは、入口いりくちからレジまでを一周いっしゅうするコースを設定せっていして、そのコースをたどることで買物かいもの完結かんけつするように誘導ゆうどうする。このどうせんわせて、コースのはじめのほうではかる野菜やさいなどを配置はいちし、コースのわりのほうではおも牛乳ぎゅうにゅうなどを配置はいちする。
明快めいかい
特定とくてい多数たすう利用りようする場合ばあいには、はじめておとずれてもまよわず目的もくてき達成たっせいできるように(サイン計画けいかくなどともわせ)系統けいとうだった誘導ゆうどうこころがけるべきである。はら広司こうじ設計せっけい札幌さっぽろドームどうせん明快めいかいだとわれる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 建設けんせつ業界ぎょうかいは「どうせん」、百貨店ひゃっかてんは「導線どうせん」 ドウセンそのちがいは?日本経済新聞にほんけいざいしんぶん:ことばオンライン 2011ねん9がつ20にちづけ、2015ねん3がつ3にち閲覧えつらん
  2. ^ きゃくとおみちは「どうせん」?「導線どうせん」?”. 毎日まいにちことば. 毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ (2021ねん6がつ24にち). 2022ねん11月17にち閲覧えつらん

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