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地下聖堂 - Wikipedia

地下ちか聖堂せいどう(ちかせいどう、crypt)は教会堂きょうかいどうしろ床下ゆかしたつくられる、石造いしづくりの部屋へやあるいは貯蔵ちょぞうしつである。Crypt という名称めいしょうラテン語らてんごの crypta、ギリシャの kryptē に由来ゆらいする。礼拝れいはいどう納骨のうこつしょとして利用りようされるのが普通ふつうで、聖人せいじん高位こうい聖職せいしょくしゃなど、高貴こうき人物じんぶつ石棺せっかんかん遺物いぶつなどがおさめられている。場合ばあいによっては、通常つうじょう聖堂せいどう同様どうよう用途ようと形態けいたいをとる聖堂せいどうが、地下ちか位置いちしているだけのことから「地下ちか聖堂せいどう」とばれることがある。

フランス・バイユー地下ちか聖堂せいどう

石室いしむろ地上ちじょう配置はいちするために聖堂せいどう本体ほんたいを2かい以上いじょうげることはまれであるが、ドイツのひじりミカエル聖堂せいどうなどがられている。地下ちか聖堂せいどう典型てんけいてきにはアプスしたつくられるが、その部分ぶぶんろうしたにある場合ばあいもある。キリストきょう初期しょきとくアルジェリアオルレアンスビルジェミラコンスタンチノープルビュザンティオンにあるひじりジョンの工房こうぼうにその原型げんけいることができる。カール大帝たいてい支配しはい西にしヨーロッパで使つかわれはじめ、ひろまっていった。10世紀せいき以降いこう教会きょうかいせい遺物いぶつ通常つうじょう利用りようするのとおなかいくことをゆるすようになり、石室いしむろつく必要ひつようはなくなっていった。ゴシック時代じだいには石室いしむろはほとんどつくられなかった。

納骨のうこつしょ

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サン・セルナン教会きょうかいトゥールーズ

近代きんだいでは、crypt のかたり死者ししゃ安置あんちするための石造いしづくりの部屋へや納骨のうこつしょとしてもちいられることがおおい。普通ふつう墓地ぼち、あるいは教会堂きょうかいどうだい聖堂せいどうといった公共こうきょう宗教しゅうきょう施設しせつにあるが、個人こじん霊廟れいびょうチャペルしたつくられているものもある。家族かぞく裕福ゆうふくであったり名士めいしであったりすると、「家族かぞく」、すなわち家族かぞく全員ぜんいんれるものを準備じゅんびすることもある。たとえば、おおくの王室おうしつ歴代れきだい王族おうぞく遺骸いがいなんたいおさめられた巨大きょだい石室いしむろっている。地上ちじょうそなえられた石室いしむろびょう (mausoleum) とならわす地域ちいきもあり、これもおなじく埋葬まいそう目的もくてきつくられる、精巧せいこう建築けんちくぶつである。

関連かんれん項目こうもく

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