王室おうしつ(おうしつ、英えい: Royal family)は、一いち国こくの国王こくおう及および王族おうぞくの総称そうしょうである。
その当主とうしゅが天皇てんのうの場合ばあいは、皇族こうぞくの総称そうしょうを皇室こうしつ(こうしつ: 英えい: Imperial family)とし、帝王ていおう、皇帝こうていや天皇てんのうの場合ばあいは帝室ていしつ(ていしつ)と呼よばれることがある。
以下いか、君主くんしゅが国王こくおう以外いがいの場合ばあいも当とう記事きじにおいて解説かいせつする。
2012年ねんより、同君どうくん連合れんごうによる重複じゅうふくを除のぞき世界せかいの独立どくりつ国家こっかには26の王室おうしつが存在そんざいしている[要よう出典しゅってん]。
イギリス連邦れんぽう加盟かめい国こくのうち、カナダ、オーストラリアなど15ヶ国かこくがイギリス国王こくおうを元首げんしゅとする立憲りっけん君主くんしゅ制せい(コモンウェルス・レルム)を採とっている。これは各国かっこくが完全かんぜんな独立どくりつ国こくで、各国かっこくが独自どくじの意志いしでイギリス国王こくおう個人こじんを自国じこくの国王こくおうに選えらんでいるものである。例たとえばカナダにおけるチャールズ3世せいは、あくまでも「カナダ国王こくおう」なのであって「イギリス国王こくおう」として君臨くんりんしているわけではない。各国かっこくには総督そうとくが置おかれ国王こくおうの権能けんのうを代行だいこうしているが、これもイギリスから派遣はけんされるものではない。
また、ノルウェー及およびデンマークは国王こくおうは違ちがうが同おなじ王室おうしつなため、1つの王室おうしつとして扱あつかう。
国家こっか内ないにおいてウガンダなど地方ちほうの領主りょうしゅとしての王室おうしつが存在そんざいする例れいもある。
ウガンダには公的こうてきに認みとめられている4つの地方ちほう王国おうこくがあり、それぞれの国王こくおうは文化ぶんか的てき指導しどう者しゃと位置いちづけられ、儀礼ぎれい的てきな存在そんざいとしてその地位ちいを認みとめられている。
フランス革命かくめい以降いこう、革命かくめいによって君主くんしゅ制せいが廃止はいしされ得えるようになり、1911年ねんには辛からし亥い革命かくめいによって、初はじめてアジアでも革命かくめいにより君主くんしゅ制せいが廃止はいしされた。19世紀せいきまでは少すくなかったが20世紀せいきに入はいると、革命かくめいやクーデター、国民こくみん投票とうひょうなどにより、君主くんしゅ制せいを廃止はいしする国くにがそれまでよりも大幅おおはばに増ふえた。21世紀せいきに入はいってからも、ネパールにおいて王制おうせいが廃止はいしされた。
一方いっぽう、1975年ねんにスペイン、1993年ねんにカンボジアで王政おうせい復古ふっこも起おきている。
※2024年ねん1月がつ時点じてん。