地ち

地ち（チ、ジ、つち）とは、土ど、陸りく、場所ばしょ、下したなどを指さす。比喩ひゆ、抽象ちゅうしょう、哲学てつがくなどの意味いみで使つかわれる場合ばあいもある。

基本きほん的てきな意味いみ

• 土ど
• 陸りく。空そらの下したに広ひろがる陸りく。天てんと対比たいひされる概念がいねん。
• ところ。場所ばしょ。
• 立場たちば。境遇きょうぐう。身分みぶん。人ひとの、社会しゃかいの中なかでの場所ばしょ。
• 下した。下方かほう。（例れい：「天地無用てんちむよう」）

世界せかい観かん・死生しせい観かん

• 神かみなどが住すむ場所ばしょと対比たいひして、「人間にんげんや動物どうぶつの住すむ場所ばしょ」という意味いみで使つかわれる場合ばあいがある。
• 死後しごの世界せかいを表あらわすことがある。例れい：「地ちに帰かえる」「地獄じごく」

翻訳ほんやく語ご

次つぎのような西洋せいよう語ごの翻訳ほんやく語ごとして「地ち」が用もちいられることがある。

• ギリシア語ご: γがんまῆ ゲー（派生はせい語ご例れい Geo〜。ゲオルギオス (Γεώργιος): 地ちを耕たがやす者もの）
• ロマンス語ご terra
  • ラテン語らてんご・イタリア語ご terra テラ
  • フランス語ふらんすご terre テール
  • スペイン語ご tierra ティエラ
• ゲルマン語ご
  • 英語えいご earth, land
  • ドイツ語ご Erde エルデ
• スラヴ語ご
  • ロシア語ご земля ゼムリヤ（派生はせい語ご例れい ノヴァヤゼムリャ: 新あらたなる土地とち）
  • ポーランド語ご ziemia

他た

• 人ひとの生活せいかつを支ささえるものとして、神格しんかく化かされる場合ばあいがある。
  • 地蔵じぞう菩薩ぼさつ
  • 地ち天てん　など
  • 大地だいちの神かみを地祇ちぎ（ちぎ）という。一般いっぱんに、地祇ちぎは女神めがみである事ことが多おおい。
    • 代表だいひょう的てきな地祇ちぎは、ギリシャ神話しんわのガイア、ローマ神話しんわのテルースなど。

比喩ひゆ

• 地ちは、確たしかさ、安定あんていのメタファーとして用もちいられることがある。例れい：「地道じみち」「地ちに足あしが着ついている」
• 「天てん」が良よい状態じょうたい、「地ち」が悪わるい状態じょうたい、とのメタファーで（あるいは、上うえは良よく、下したは悪わるい、との概念がいねんメタファーで）、否定ひてい的てきな意味いみで。例れい：「地ちに落おちる」

脚注きゃくちゅう

注ちゅう

出典しゅってん

関連かんれん項目こうもく

• 方位ほうい　六方ろっぽう
• 北きた　南みなみ　東ひがし　西にし　天てん - 地ち
• 前後ぜんご　左右さゆう　上下じょうげ