山内やまうち埠頭ふとう（やまうちふとう）は、神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し神奈川かながわ区くにある横浜よこはま港こうの埠頭ふとうの一ひとつで、この地域ちいきを表あらわす名称めいしょうとなっている（山内やまうち地区ちくとも呼称こしょう）。埠頭ふとう面積めんせきは20.2ha[1]。埠頭ふとう地域ちいきの住所じゅうしょとしては山内やまうち町まち、橋本はしもと町まち、星野ほしの町まち（一部いちぶ）からなる。
高島たかしま埠頭ふとう（現在げんざいのみなとみらい中央ちゅうおう地区ちくに位置いちしていた）と共ともに内国ないこく貿易ぼうえき埠頭ふとうとして1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）より整備せいびが開始かいしされ、1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）に完成かんせいした[1]。埠頭ふとう内ないに開場かいじょうした中央ちゅうおう卸売おろしうり市場いちばには貨物かもつの専用せんよう線せん（引ひき込こみ線せん）が敷しかれ、さらに1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）に貨物かもつ支線しせんとして山内やまうち町まち駅えき（後年こうねん、横浜よこはま市場いちば駅えきに改称かいしょう）が設置せっちされた。戦後せんごは東南とうなんアジアや中近東ちゅうきんとう方面ほうめんの航路こうろでの利用りようもされたが、その一方いっぽうで当とう埠頭ふとうは横浜よこはま港こうの最奥さいおう部ぶに位置いちする上うえに市街地しがいちにも近ちかいことなどから大型おおがた船舶せんぱくへの対応たいおうが難むずかしいという問題もんだいもあり、付近ふきんの再さい開発かいはつ計画けいかく「みなとみらい21」の進捗しんちょくに合あわせて1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）から1993年ねん（平成へいせい5年ねん）にかけて再さい整備せいびが行おこなわれた[1]。この際さいには、災害さいがい時どきにおける緊急きんきゅう物資ぶっし輸送ゆそう拠点きょてんとして利用りようできるように耐震たいしん岸壁がんぺきとなっている。2008年ねん（平成へいせい20年ねん）には当とう埠頭ふとう内ないを通とおる臨港りんこう幹線かんせん道路どうろ（瑞穂みずほ埠頭ふとう〜みなとみらい地区ちく区間くかん）が完成かんせいしている[1]（#臨港りんこう幹線かんせん道路どうろによるアクセスを参照さんしょう）。
かつては埠頭ふとう内ない北東ほくとう部ぶに浅野あさの造船ぞうせん所しょの浅野あさのドックがあったが、1995年ねん（平成へいせい7年ねん）に閉鎖へいさとなった。2000年代ねんだい中頃なかごろより遊休ゆうきゅう化かしたドックや工場こうじょう跡地あとちを利用りようして、「コットンハーバー地区ちく」として再さい開発かいはつが行おこなわれている。
埠頭ふとう施設しせつとしては、現在げんざいではリサイクル資源しげんの集積しゅうせき・輸送ゆそう拠点きょてんとなっている「山内やまうちふ頭とう上屋うわや」と荷にさばき地ちがある程度ていどで[1]、これ以外いがいの大だい部分ぶぶんを横浜よこはま市し中央ちゅうおう卸売おろしうり市場いちば本場ほんばと前述ぜんじゅつのコットンハーバー地区ちくが占しめている。
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