島しま朗あきら

島しま 朗あきら（しま あきら、1963年ねん2月がつ19日にち - ）は、将棋しょうぎ棋士きし。初代しょだい竜王りゅうおう。
棋士きし番号ばんごう146。高柳たかやなぎ敏夫としお名誉めいよ九きゅう段だん門下もんか。東京とうきょう都と世田谷せたがや区く出身しゅっしん。竜王りゅうおう戦せん1組くみ以上いじょう通算つうさん12期き、順位じゅんい戦せんA級きゅう通算つうさん9期き。

島しま 朗あきら 九きゅう段だん
名前なまえ	島しま 朗あきら
生年月日せいねんがっぴ	(1963-02-19) 1963年ねん2月がつ19日にち（61歳さい）
プロ入いり年月日ねんがっぴ	1980年ねん9月がつ18日にち（17歳さい）
棋士きし番号ばんごう	146
出身しゅっしん地ち	東京とうきょう都と世田谷せたがや区く
所属しょぞく	日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい（関東かんとう）
師匠ししょう	高柳たかやなぎ敏夫としお名誉めいよ九きゅう段だん
弟子でし	水町みずまちみゆ
段位だんい	九きゅう段だん
棋士きしDB	島しま 朗あきら
戦績せんせき
タイトル獲得かくとく合計ごうけい	1期き
一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう回数かいすう	3回かい
2017年ねん1月がつ21日にち現在げんざい

来歴らいれき

1980年ねん四よん段だんプロデビュー。いわゆる「55年ねん組ぐみ」の一人ひとりである。

1988年ねん度どの第だい1期き竜王りゅうおう戦せんで米長よねなが邦雄くにおに4-0のストレすとれート勝とがちし、初代しょだい竜王りゅうおうに輝かがやく。3組くみ2位いからの竜王りゅうおう戦せん出場しゅつじょう・竜王りゅうおう位い獲得かくとくは共ともに史上しじょう唯一ゆいいつである。島しまが竜王りゅうおうになるとはほとんど予想よそうされていなかったため、「シンデレラボーイ」と呼よばれた。翌年よくねんの第だい2期き竜王りゅうおう戦せんでは羽生はぶ善治よしはるに3勝しょう4敗はい（1持もち将棋しょうぎ）で敗やぶれた。

第だい38期き王将おうしょう戦せん（1988年度ねんど）、第だい65期き棋聖きせい戦せん（1994年度ねんど後期こうき）、第だい44期き王座おうざ戦せん（1996年度ねんど）、第だい45期き王座おうざ戦せん（1997年度ねんど）では挑戦ちょうせん者しゃになるも、いずれもストレートで敗やぶれてタイトル獲得かくとくはならなかった。

NHK杯はいテレビ将棋しょうぎトーナメントでは、第だい39回かい（1989年度ねんど）と第だい42回かい（1992年度ねんど）で準じゅん優勝ゆうしょうとなった。第だい42回かいの決勝けっしょう戦せんの相手あいては同門どうもん兄弟子あにでしの中原なかはら誠まことで、NHK杯はい決勝けっしょう戦せん初はつの同門どうもん兄弟きょうだい弟子でし対決たいけつであった。

1989年度ねんどの第だい10回かいJT将棋しょうぎ日本にっぽんシリーズでは準じゅん優勝ゆうしょう。第だい4期き竜王りゅうおう戦せん（1991年度ねんど）と第だい6期き竜王りゅうおう戦せん（1993年度ねんど）では1組くみで優勝ゆうしょうした。

2004年ねん8月がつ8日にち、静岡しずおか市民しみん文化ぶんか会館かいかんで行おこなわれた第だい25回かいJT将棋しょうぎ日本にっぽんシリーズ1回戦かいせん第だい4局きょくで藤井ふじい猛たけしに勝かち、1046局きょく目めの対局たいきょくにして通算つうさん600勝しょうに到達とうたつ。森内もりうち俊之としゆきに次ついで、史上しじょう30人にん目めの将棋しょうぎ栄誉えいよ賞しょうに輝かがやく。

2006年度ねんどの第だい47期き王位おうい戦せんリーグで白しろ組ぐみ優勝ゆうしょうを果はたした。

2018年ねん2月がつ6日にち、第だい76期き順位じゅんい戦せんC級きゅう1組くみ10回戦かいせんで、門倉かどくら啓あきら太ふとしに勝かち、1471局きょく目めの対局たいきょくにして通算つうさん800勝しょうに到達とうたつ。同おなじ55年ねん組ぐみの南みなみ芳一よしかずに僅わずか半月はんつき程ほど遅おくれる形かたちで、史上しじょう21人にん目めの将棋しょうぎ栄誉えいよ敢闘かんとう賞しょうに輝かがやく。

棋風きふう

基本きほん的てきに居きょ飛車ひしゃ党とうであるが、著書ちょしょには振ふり飛車ひしゃを詳細しょうさいに解説かいせつした大著たいちょ「島しまノート」がある。

独特どくとくの美意識びいしきを持もった人物じんぶつであり、かつては形勢けいせいが不利ふりになるとあっさり投了とうりょうしてしまうことから「早はや投なげの代表だいひょう格かく」とも呼よばれた。しかし「自分じぶんの投了とうりょう図ずを将棋しょうぎソフトに調しらべさせたら、何なん局きょくも『優勢ゆうせい』と形勢けいせい判断はんだんされた」ことから、2019年ねんに「これからは早はやく投了とうりょうしないようにします」と語かたっている。

第だい61回かいNHK杯はい1回戦かいせん第だい18局きょくで女流じょりゅう棋士きしの甲斐かい智美ともみと対局たいきょく。女流じょりゅう棋士きしとの公式こうしき戦せん初はつ手合てあいとなった。結果けっかは甲斐かいのゴキゲン中ちゅう飛車ひしゃに対たいし、島しまが4筋すじの位いを取とる珍めずらしい作戦さくせんにでて快勝かいしょうした。流行りゅうこう型がたを指さしこなしつつも、矢倉やくら中ちゅう飛車ひしゃなどの古ふるくからある作戦さくせんに独自どくじの工夫くふうを加くわえていく島しまらしい戦型せんけい選択せんたくであった。

「島しま朗あきら#主おもな著書ちょしょ」も参照さんしょう

人物じんぶつ

将棋しょうぎ

若手わかて棋士きしとの研究けんきゅう会かいや、パソコンによるデータ管理かんりなど、将棋しょうぎ界かいに新風しんぷうを吹ふき込こんだ。中なかでも、羽生はぶ善治よしはる・佐藤さとう康光やすみつ・森内もりうち俊之としゆきが参加さんかしていた「島しま研けん」(1986年ねん(昭和しょうわ61年ねん)頃ごろから1990年ねん(平成へいせい2年ねん)頃ごろまで)は伝説でんせつ的てき研究けんきゅう会かいといわれる。島しまが名付なづけたのではないが、米長よねなが邦雄くにおが各かく方面ほうめんで言及げんきゅうした結果けっか、定着ていちゃくした。島しま研けんのメンバーはのちに全員ぜんいんが竜王りゅうおう位いを経験けいけんし、島しま以外いがいは全員ぜんいんが名人めいじん位いにつき、八はち冠かんいずれかの永世えいせい称号しょうごう資格しかく保持ほじ者しゃとなった。

島しまはNHK杯はいの解説かいせつで、指さされた手てに対たいして数すう年ねん前まえの対局たいきょくの棋譜きふを並ならべだすこともよくあった。

若手わかて時代じだいは将棋しょうぎと定時ていじ制せい高校こうこうの青春せいしゅん時代じだいの反動はんどうからプレイボーイとなり、第だい1期き竜王りゅうおう戦せんではブランド物もの（アルマーニ）のスーツで現あらわれ、マスコミを賑にぎわせた。「高額こうがくな盤ばん駒こまを購入こうにゅうするくらいなら、ブランドのスーツを買かう」と述のべたこともあった。2004年ねんの談話だんわでは、「スーツを着きるからには変へんなスーツを着きるわけにはいかなかった。和服わふくを着きておけば楽らくだったものを、一体いったい当時とうじは何なにを考かんがえていたのか…」などと述懐じゅっかいしている。ただ2018年ねんのインタビューでは、「（ウィキペディアにいろいろ書かかれているために）アルマーニのスーツを着きてタイトル戦せんに臨のぞんだというイメージがあるようだが、1着ちゃくしか持もっていない」「当時とうじは和服わふくの着付きつけができなかったので、和服わふく着用ちゃくようはハンデと考かんがえたから」とも述のべている。 そして竜王りゅうおう戦せんの賞金しょうきんは服ふくと靴くつと車くるまに消きえた。当時とうじバブル景気けいきが賑にぎわっていたと言いう背景はいけいもあった。また、多額たがくの税金ぜいきんも支払しはらったとされている。 翌年よくねんの竜王りゅうおう戦せんは羽生はぶ善治よしはるとの対戦たいせんであったが、初日しょにちの終了しゅうりょう後ごに、羽生はぶらとモノポリーに興きょうじた。

王座おうざ戦せん等ひとしの観戦かんせん記きを執筆しっぴつ。棋士きしの観戦かんせん記きには評論ひょうろんのような文章ぶんしょうが多おおいとされるなかで、独特どくとくの文体ぶんたいと描写びょうしゃで物語ものがたりのような文章ぶんしょうとなっている。 自著じちょの「角かく換がわり腰掛こしかけ銀ぎん研究けんきゅう」は1995年ねんに第だい7回かい将棋しょうぎペンクラブ大賞たいしょう著作ちょさく部門ぶもん大賞たいしょうを受賞じゅしょうした。この本ほんはあまりに詳細しょうさいにわたる研究けんきゅうだったため、島しま自身じしんも忘わすれている部分ぶぶんがあり、若手わかて棋士きしとの対局たいきょくで島しまがある変化へんか手順てじゅんについて尋たずねたところ、「島しま先生せんせいの本ほんに載のってました」と答こたえられたというエピソードがあるほどである。

テレビ対局たいきょくの銀河ぎんが戦せんで、持もち駒ごまの銀将ぎんしょうを裏返うらがえした状態じょうたい（成なり銀ぎん）で打うって反則はんそく負まけとなった。島しまは、「銀河ぎんが戦せんで使用しようする駒こまは表ひょう・裏うらとも1文字もじのもので、金将きんしょうと成なり銀ぎんの書体しょたいが似にているために起おこったハプニングである」と将棋しょうぎ世界せかい1998年ねん9月がつ号ごうで述懐じゅっかいした。

従来じゅうらい、将棋しょうぎの駒こまは盤ばんの枠わく内ないの真まん中なかに置おくものとされていた。それに対たいし島しまは駒こまを枠わく内ないの手前てまえの線せんにピッタリ置おく。駒こま音おんも静しずかであり、後のちに多おおくの若手わかて棋士きしが島しまのスタイルに追随ついずいしていった。中村なかむら修おさむはNHK杯はいの解説かいせつで、「島しまさんの功績こうせき・功罪こうざい」と述のべていた。

丸山まるやま忠久ただひさとの相性あいしょうが悪わるく、公式こうしき戦せん初はつ対局たいきょくから0勝しょう21敗はいと完封かんぷうされている（2023年ねん10月6日にち現在げんざい）。ともにタイトル経験けいけん者しゃ（丸山まるやまは名人めいじん2期き・棋王きおう1期き）かつA級きゅう在位ざいい経験けいけん者しゃというトップ棋士きし同士どうしで、これだけの大差たいさが生しょうじるのは非常ひじょうに珍めずらしい。非公式ひこうしき戦せんのため記録きろくには計上けいじょうされていないが、上述じょうじゅつ反則はんそく負まけの際さいの相手あいても丸山まるやまであった。

丸山まるやま忠久ただひさとの対局たいきょく一覧いちらん（灰色はいいろは非公式ひこうしき戦せん）

対局たいきょく日び	棋戦きせん		先後せんご	戦型せんけい	結果けっか
1990年ねん12月03日にち	第だい13回かい勝かち抜ぬき戦せん	予選よせん	後手ごて		●
1991年ねん07月がつ30日にち	第だい10回かい全日ぜんじつプロ	3回戦かいせん	先手せんて	陽動ようどう振ふり飛車ひしゃ	千日手せんにちて
		3回戦かいせん千日手せんにちて指さし直なおし局きょく	後手ごて	角かく換がわり腰掛こしかけ銀ぎん	●
1992年ねん01月がつ10日とおか	第だい40期き王座おうざ戦せん	二に次じ予選よせん2回戦かいせん	後手ごて	角かく換がわり腰掛こしかけ銀ぎん	●
1992年ねん09月14日にち	第だい14回かい勝かち抜ぬき戦せん	本戦ほんせん	後手ごて	向むかい飛車ひしゃ	●
1995年ねん06月27日にち	第だい45期き王将おうしょう戦せん	二に次じ予選よせん1回戦かいせん	先手せんて	矢倉やくら	●
1995年ねん08月がつ07日にち	第だい45回かいNHK杯はい戦せん	本戦ほんせん2回戦かいせん	先手せんて	横よこ歩ふ取とり	●
1995年ねん09月11日にち	第だい67期き棋聖きせい戦せん	二に次じ予選よせん2回戦かいせん	後手ごて	相あい掛かかり	●
1998年ねん07月がつ01日にち	第だい6期き銀河ぎんが戦せん	本戦ほんせんAブロック22回戦かいせん	先手せんて	矢倉やくら	●（反則はんそく）
1998年ねん09月24日にち	第だい57期き順位じゅんい戦せん	A級きゅう4回戦かいせん	先手せんて	横よこ歩ふ取とり	●
1999年ねん11月16日にち	第だい58期き順位じゅんい戦せん	A級きゅう5回戦かいせん	後手ごて	角かく換がわり	●
2002年ねん03月がつ06日にち	第だい21回かい勝かち抜ぬき戦せん	本戦ほんせん	後手ごて	向むかい飛車ひしゃ	●
2002年ねん07月がつ25日にち	第だい61期き順位じゅんい戦せん	A級きゅう2回戦かいせん	後手ごて	四よん間あいだ飛車ひしゃ	●
2003年ねん02月がつ10日とおか	第だい52回かいNHK杯はい戦せん	本戦ほんせん準々じゅんじゅん決勝けっしょう	後手ごて	中ちゅう飛車ひしゃ	●
2003年ねん06月22日にち	第だい24回かい日本にっぽんシリーズ	1回戦かいせん	先手せんて	横よこ歩ふ取とり	●
2004年ねん02月がつ03日にち	第だい62期き順位じゅんい戦せん	A級きゅう8回戦かいせん	後手ごて	向むかい飛車ひしゃ	●
2008年ねん02月がつ07日にち	第だい49期き王位おうい戦せん	リーグ戦せん白しろ組ぐみ1回戦かいせん	後手ごて	横よこ歩ふ取とり	●
2009年ねん11月04日にち	第だい3回かい朝日あさひ杯はい	二に次じ予選よせん1回戦かいせん	先手せんて	三さん間あいだ飛車ひしゃ	●
2011年ねん09月26日にち	第だい61回かいNHK杯はい戦せん	本戦ほんせん2回戦かいせん	後手ごて	角かく換がわり	●
2012年ねん02月がつ10日とおか	第だい25期き竜王りゅうおう戦せん	1組くみランキング戦せん1回戦かいせん	後手ごて	相あい掛かかり	●
2016年ねん09月21日にち	第だい58期き王位おうい戦せん	予選よせん2回戦かいせん	後手ごて		●
2017年ねん08月がつ28日にち	第だい3期き叡あきら王おう戦せん	九きゅう段だん予選よせん2回戦かいせん	先手せんて	対抗たいこう型がた	●
2023年ねん10月06日にち	第だい1期き達人たつじん戦せん	予選よせん準決勝じゅんけっしょう	後手ごて	雁木がんぎ	●

理事りじや顧問こもんとして

2005年ねん5月から2007年ねん5月がつまで、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい理事りじ（普及ふきゅう事業じぎょう、出版しゅっぱん、会館かいかん担当たんとう）を1期き務つとめた。理事りじ在任ざいにん中ちゅうの実績じっせきとして栄光えいこうゼミナール主催しゅさいの小学生しょうがくせい将棋しょうぎ大会たいかい「栄光えいこうゼミナール杯はい」誘致ゆうちがある。

2007年ねん7月がつ　渉外しょうがい・普及ふきゅう特別とくべつ顧問こもん(東北とうほく担当たんとう)という新あらたな肩書かたがきを将棋しょうぎ連盟れんめいに作つくってもらい、2008年ねん4月がつには自身じしんも宮城みやぎ県けん仙台せんだい市しへ引ひっ越こして、東北とうほく地方ちほうの将棋しょうぎ普及ふきゅうに本腰ほんごしを入いれている。朝日新聞あさひしんぶんの2008年ねん10月17日にち付づけ朝刊ちょうかん（宮城みやぎ県内けんない版ばん）の記事きじによると、対局たいきょくで訪おとずれた仙台せんだいにほれ込こんだといい、将棋しょうぎ好すきな梅原うめはら克彦かつひこ仙台せんだい市長しちょう（当時とうじ）に頼たのみ込こんで、仙台せんだい青葉あおばまつりで青空あおぞら将棋しょうぎ教室きょうしつを毎年まいとし開催かいさいしている。

2011年ねん5月がつ、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい非常勤ひじょうきん理事りじに就任しゅうにん。併あわせて、東北とうほく統括とうかつ本部ほんぶ長ちょうに就任しゅうにん。

2012年ねん3月がつ、女流じょりゅう棋士きしの鈴木すずき環たまき那なと、やまがた特命とくめい観光かんこう・つや姫ひめ大使たいしに就任しゅうにん。任期にんきは三さん年ねん。また、あったかふくしま観光かんこう交流こうりゅう大使たいしにも就任しゅうにんしている。

2013年ねん1月がつ、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい常務じょうむ理事りじに就任しゅうにん。

2016年ねん10月がつ10日とおか 自宅じたくで会合かいごうを開ひらき、三浦みうら弘行ひろゆき九きゅう段だんのソフト不正ふせい使用しよう疑惑ぎわく問題もんだいについて協議きょうぎした。（参照さんしょう：将棋しょうぎソフト不正ふせい使用しよう疑惑ぎわく）

2017年ねん1月がつ19日にち、体調たいちょう不良ふりょうにより、常務じょうむ理事りじを辞任じにんすると表明ひょうめいしていた件けんが、理事りじ会かいで承認しょうにんされた。

その他た

麻雀まーじゃん愛好あいこう家かであるが、先崎まっさき学がくの著書ちょしょには「ハマりすぎるために麻雀まーじゃん牌ぱいを川かわに捨すてた」という記述きじゅつがある。しかし、2013年ねん3月がつに出版しゅっぱんされた自著じちょである「島しま研けんノート 心しんの鍛きたえ方かた」には、麻雀まーじゃん牌ぱいを捨すてたのは事実じじつでも川かわには捨すてていないとする旨むねの内容ないようがp222-223に記載きさいされている。また、大だいのパチンコ好すきでもあると先崎まっさき学がくの著書ちょしょにある。

社会しゃかい問題もんだいへの関心かんしんも強つよく、「THE・サンデー」や「しんぶん赤旗あかはた」のコメンテーターとしても活躍かつやくしていた。

竜王りゅうおう戦せん第だい一いち局きょく前夜祭ぜんやさいで花束はなたばを贈呈ぞうていしたミス川崎かわさきと交際こうさいして結婚けっこんしたが、2016年ねんに亡なくしている。2018年ねん頃ごろに鈴木すずき環たまき那なの母親ははおやと再婚さいこんした。配偶はいぐう者しゃを癌がんで亡なくした者もの同士どうしの再婚さいこんだった。

弟子でし

女流じょりゅう棋士きしとなった弟子でし

名前なまえ	女流じょりゅうプロ入いり日ひ	段位だんい、主おもな活躍かつやく
水町みずまちみゆ	2018年ねん5月がつ1日にち	女流じょりゅう初段しょだん

（2020年ねん4月がつ1日にち現在げんざい）

昇段しょうだん履歴りれき

• 1975年ねん00月がつ00日にち : 6級きゅう = 奨励しょうれい会かい入会にゅうかい
• 1977年ねん00月がつ00日にち : 初段しょだん
• 1980年ねん09月18日にち : 四よん段だん（奨励しょうれい会かい規定きてい・三さん段だん昇段しょうだん後ご9連勝れんしょう） = プロ入いり
• 1984年ねん05月がつ10日とおか : 五ご段だん（勝かち数すう規定きてい／公式こうしき戦せん100勝しょう、通算つうさん100勝しょう62敗はい）
• 1986年ねん04月がつ01日にち : 六ろく段だん（順位じゅんい戦せんB級きゅう2組くみ昇級しょうきゅう、通算つうさん180勝しょう97敗はい）
• 1988年ねん11月17日にち : 六ろく段だん（第だい1期き竜王りゅうおう 獲得かくとく）
• 1989年ねん04月がつ01日にち : 七なな段だん（特別とくべつ昇段しょうだん／竜王りゅうおう獲得かくとくなど抜群ばつぐんの成績せいせき、通算つうさん291勝しょう156敗はい）
• 1994年ねん04月がつ01日にち : 八はち段だん（順位じゅんい戦せんA級きゅう昇級しょうきゅう、通算つうさん419勝しょう246敗はい）
• 2008年ねん04月がつ17日にち : 九きゅう段だん（勝かち数すう規定きてい／八はち段だん昇段しょうだん後ご公式こうしき戦せん250勝しょう、通算つうさん669勝しょう513敗はい）

主おもな成績せいせき

タイトル

獲得かくとくタイトル

• 竜王りゅうおう 1期き（第だい1期き-1988年度ねんど）

獲得かくとく合計ごうけい 1回かい

タイトル戦せん登場とうじょう

登場とうじょう6回かい

• 1988年ねん：第だい1期き竜王りゅうおう戦せん（獲得かくとく）
• 1988年ねん：第だい38期き王将おうしょう戦せん
• 1988年ねん：第だい2期き竜王りゅうおう戦せん（失しつ冠かんむり）
• 1994年ねん：第だい65期き棋聖きせい戦せん
• 1996年ねん：第だい44期き王座おうざ戦せん
• 1997年ねん：第だい45期き王座おうざ戦せん

一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう

一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう

• 勝かち抜ぬき戦せん（5連勝れんしょう以上いじょう） 3回かい（第だい5回かい-1982年度ねんど・8回かい・9回かい）

非公式ひこうしき戦せん

• 第だい16回かい 富士通ふじつう杯はい達人たつじん戦せん 優勝ゆうしょう

在籍ざいせきクラス

竜王りゅうおう戦せんと順位じゅんい戦せんのクラスについては「将棋しょうぎ棋士きしの在籍ざいせきクラス」を参照さんしょう

順位じゅんい戦せん・竜王りゅうおう戦せんの在籍ざいせきクラスの年別ねんべつ一覧いちらん

開始かいし 年度ねんど	(出典しゅってん)順位じゅんい戦せん (出典しゅってん)								(出典しゅってん)竜王りゅうおう戦せん (出典しゅってん)
	期き	名人めいじん	A級きゅう	B級きゅう		C級きゅう		0	期き	竜王りゅうおう	1組くみ	2組くみ	3組くみ	4組くみ	5組くみ	6組くみ	決勝けっしょう T
				1組くみ	2組くみ	1組くみ	2組くみ
1981	40						C228
1982	41						C211
1983	42						C208
1984	43						C207
1985	44					C118
1986	45				B220
1987	46				B209				1				3組くみ				--
1988	47				B203				2	竜王りゅうおう							--	--
1989	48				B209				3		1組くみ						--
1990	49				B206				4		1組くみ						--
1991	50			B113					5		1組くみ						--
1992	51			B105					6		1組くみ						--
1993	52			B105					7		1組くみ						--
1994	53		A 09						8		1組くみ						--
1995	54		A 07						9		1組くみ						--
1996	55		A 05						10		1組くみ						--
1997	56		A 05						11		1組くみ						--
1998	57		A 07						12			2組くみ					--
1999	58		A 06						13			2組くみ					--
2000	59		A 08						14			2組くみ					--
2001	60			B101					15			2組くみ					--
2002	61		A 09						16			2組くみ					--
2003	62		A 08						17			2組くみ					--
2004	63			B101					18				3組くみ				--
2005	64			B106					19			2組くみ					--
2006	65			B109					20			2組くみ					--
2007	66			B106					21			2組くみ					--
2008	67				B201				22			2組くみ					--
2009	68				B204				23			2組くみ					--
2010	69				B210				24			2組くみ					--
2011	70				B205				25		1組くみ						--
2012	71				B207				26			2組くみ					--
2013	72				B212x				27			2組くみ					--
2014	73				B225*				28			2組くみ					--
2015	74				B216*x				29				3組くみ				--
2016	75					C101x			30				3組くみ				--
2017	76					C133*			31				3組くみ				--
2018	77					C121*			32					4組くみ			--
2019	78					C125*			33					4組くみ			--
2020	79					C118*x			34						5組くみ		--
2021	80						C204		35							6組くみ	--
2022	81						C242		36							6組くみ	--
2023	82						C241	4-6	37							6組くみ	--	1-2
2024	83						C238		38							6組くみ	--
順位じゅんい戦せん、竜王りゅうおう戦せんの 枠わく表記ひょうき は挑戦ちょうせん者しゃ。右みぎ欄らんの数字すうじは勝かち-敗はい(番ばん勝負しょうぶ/PO含ふくまず)。 順位じゅんい戦せんの右みぎ数字すうじはクラス内ない順位じゅんい ( x当期とうき降くだ級きゅう点てん / *累積るいせき降くだ級きゅう点てん / +降くだ級きゅう点てん消去しょうきょ ) 順位じゅんい戦せんの「F編へん」はフリークラス編入へんにゅう /「F宣せん」は宣言せんげんによるフリークラス転出てんしゅつ。 竜王りゅうおう戦せんの 太字ふとじ はランキング戦せん優勝ゆうしょう、竜王りゅうおう戦せんの 組くみ(添字そえじ) は棋士きし以外いがいの枠わくでの出場しゅつじょう。

将棋しょうぎ大賞たいしょう

• 第だい12回かい（1984年度ねんど） 新人しんじん賞しょう・最多さいた勝利しょうり賞しょう
• 第だい16回かい（1988年度ねんど） 殊勲賞しゅくんしょう

その他た表彰ひょうしょう

• 2004年ねん08月がつ08日にち - 将棋しょうぎ栄誉えいよ賞しょう（公式こうしき戦せん通算つうさん600勝しょう達成たっせい、通算つうさん 1046局きょく/ 600勝しょう445敗はい、持もち将棋しょうぎ1/ 勝率しょうりつ0.574）
• 2005年ねん 現役げんえき勤続きんぞく25年ねん
• 2018年ねん02月がつ06日にち - 将棋しょうぎ栄誉えいよ敢闘かんとう賞しょう（公式こうしき戦せん通算つうさん800勝しょう達成たっせい、通算つうさん 1471局きょく/ 800勝しょう670敗はい、持もち将棋しょうぎ1/ 勝率しょうりつ0.544）

主おもな著書ちょしょ

• 角かく換がわり腰掛こしかけ銀ぎん研究けんきゅう（1998年ねん9月がつ、毎日まいにちコミュニケーションズ、ISBN 4-8399-0066-3）
  • 第だい7回かい将棋しょうぎペンクラブ著作ちょさく部門ぶもん大賞たいしょう受賞じゅしょう作さく。
• 純粋じゅんすいなるもの（1996年ねん11月、河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、ISBN 4-309-26300-3）（1999年ねん、新潮しんちょう文庫ぶんこ）
• 島しまノート 振ふり飛車ひしゃ編へん（2002年ねん11月、講談社こうだんしゃ、ISBN 4-06-211633-2）
  • 講談社こうだんしゃ出版しゅっぱんの将棋しょうぎ書籍しょせきとして珍めずらしいものだが、これは週刊しゅうかん現代げんだいに塚田つかだ泰明やすあきと交互こうご連載れんさいしていた「ハイパー実戦じっせん塾じゅく」の振ふり飛車ひしゃ部分ぶぶんを大幅おおはばに加筆かひつ修正しゅうせいしたもので、将棋しょうぎ界かいでも画期的かっきてきな名著めいちょとされている。特とくに、島しまが考案こうあんして紹介しょうかいした「鬼おに殺ころし向むかい飛車ひしゃ戦法せんぽう」はネット将棋しょうぎで一いち時期じき大だい流行りゅうこうし現在げんざいでは4手て目め3三さん角かく戦法せんぽうの一いち変化へんかとして残のこっている。また、島しまがインターネットを用もちいて読者どくしゃの質問しつもんに答こたえたことも先例せんれいのないことであった。この本ほんは元来がんらいもっと大部たいぶにする予定よていだったものの、「辞書じしょになってしまう」という理由りゆうで現在げんざいのページ数すうに抑おさえている。

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 原田はらだ泰夫やすお (監修かんしゅう)、荒木あらき一郎いちろう (プロデュース)、森内もりうち俊之としゆきら（編へん）、2004、『日本にっぽん将棋しょうぎ用語ようご事典じてん』、東京とうきょう堂どう出版しゅっぱん ISBN 4-490-10660-2

関連かんれん項目こうもく

• 55年ねん組ぐみ (将棋しょうぎ)
• 将棋しょうぎ棋士きし一覧いちらん
• 棋戦きせん (将棋しょうぎ)
• 将棋しょうぎのタイトル在位ざいい者しゃ一覧いちらん

外部がいぶリンク

• プロフィール