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羽生善治 - Wikipedia
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羽生はぶ善治よしはる

日本にっぽんの将棋しょうぎ棋士きし (1970-)

羽生はぶ 善治よしはる（はぶ よしはる、1970年ねん9月27日にち - ）は、日本にっぽんの将棋しょうぎ棋士きしである。二上ふたかみ達也たつや九きゅう段だん門もんで棋士きし番号ばんごうは175。埼玉さいたま県けん所沢ところざわ市し出身しゅっしん。日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい所属しょぞくで2023年ねん6月がつ9日にち付づけをもって日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい会長かいちょうに就任しゅうにん（現職げんしょく）[1]。

 羽生はぶ 善治よしはる 九きゅう段だん
竜王りゅうおう就位しゅうい式しきにて（2018年ねん）
名前なまえ 羽生はぶ 善治よしはる
生年月日せいねんがっぴ (1970-09-27) 1970年ねん9月27日にち（53歳さい）
プロ入いり年月日ねんがっぴ 1985年ねん12月18日にち（15歳さい）
棋士きし番号ばんごう 175
出身しゅっしん地ち 埼玉さいたま県けん所沢ところざわ市し[web 1]
所属しょぞく 日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい（関東かんとう）
師匠ししょう 二上ふたかみ達也たつや九きゅう段だん
永世えいせい称号しょうごう 永世えいせい竜王りゅうおう（資格しかく）
十じゅう九きゅう世せい名人めいじん（資格しかく）
永世えいせい王位おうい（資格しかく）
名誉めいよ王座おうざ（資格しかく）
永世えいせい棋王きおう（資格しかく）
永世えいせい王将おうしょう（資格しかく）
永世えいせい棋聖きせい（資格しかく）
名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃ[注釈ちゅうしゃく 1]
段位だんい 九きゅう段だん
棋士きしDB 羽生はぶ 善治よしはる
戦績せんせき
タイトル獲得かくとく合計ごうけい 99期き（歴代れきだい1位い）
一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう回数かいすう 46回かい（歴代れきだい1位い）
2024年ねん4月がつ11日にち現在げんざい
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羽生はぶ善治よしはる
国くに 日本の旗 日本にっぽん
タイトル FIDE Master
FIDEレート 2399（2020年ねん11月）
最高さいこうレート 2415（2015年ねん1月がつ）
ランキング 3193位い（2020年ねん11月）
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1985年ねんに中学生ちゅうがくせいでプロ棋士きしとなり、1989年ねん、初はつタイトルとして竜王りゅうおう位いを獲得かくとくした。1996年ねん2月がつ14日にち、将棋しょうぎ界かいで初はつの全ぜん7タイトル（竜王りゅうおう、名人めいじん、王位おうい、王座おうざ、棋王きおう、王将おうしょう、棋聖きせい。当時とうじのタイトル数すうは7[注釈ちゅうしゃく 2]）の独占どくせんを達成たっせいした。

2017年ねん12月5日にち、第だい30期き竜王りゅうおう戦せんで15期きぶりに竜王りゅうおう位いを獲得かくとくし、通算つうさん7期きの条件じょうけんを満みたして永世えいせい竜王りゅうおうの資格しかく保持ほじ者しゃとなり、初はつの永世えいせい七なな冠かん（永世えいせい竜王りゅうおう、十じゅう九きゅう世せい名人めいじん、永世えいせい王位おうい、名誉めいよ王座おうざ、永世えいせい棋王きおう、永世えいせい王将おうしょう、永世えいせい棋聖きせい）を達成たっせいした。さらに名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃの称号しょうごうを保持ほじしており、合計ごうけい8つの永世えいせい称号しょうごうの保持ほじも史上しじょう初はつである[注釈ちゅうしゃく 3]。このような実績じっせきにより、2018年ねんに棋士きしとして初はじめて国民こくみん栄誉えいよ賞しょうを授与じゅよされた[web 2]。

2018年度ねんど（2019年ねん）の第だい68回かいNHK杯はいで優勝ゆうしょうし、同どう大会たいかい優勝ゆうしょう回数かいすうを11回かいに更新こうしんの上うえ、一般いっぱん棋戦きせん（タイトル戦せん以外いがいのプロ公式こうしき戦せん）の通算つうさん優勝ゆうしょう回数かいすうが大山おおやま康晴やすはるを超こえ史上しじょう最多さいたの45回かいとなった。

通算つうさん優勝ゆうしょう回数かいすう153回かい、公式こうしき戦せん優勝ゆうしょう回数かいすう145回かい、タイトル獲得かくとく99期き、タイトル戦せん登場とうじょう138回かい、同どう一いちタイトル戦せん26回かい連続れんぞく登場とうじょう（王座おうざ）、同どう一いちタイトル獲得かくとく通算つうさん24期き（王座おうざ）、一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう回数かいすう46回かいは歴代れきだい単独たんどく1位いの記録きろくである。また、非ひタイトル戦せん優勝ゆうしょう回数かいすう54回かい、非公式ひこうしき戦せん優勝ゆうしょう回数かいすう8回かい、最優秀さいゆうしゅう棋士きし賞しょう22回かい、獲得かくとく賞金しょうきん・対局たいきょく料りょうランキング首位しゅい23回かいも歴代れきだい1位いである。詳細しょうさいは主おもな成績せいせきを参照さんしょう。

羽生はぶとほぼ同おなじ年齢ねんれいには森内もりうち俊之としゆき（十じゅう八はち世せい名人めいじん資格しかく保持ほじ者しゃ）や佐藤さとう康光やすみつ（永世えいせい棋聖きせい資格しかく保持ほじ者しゃ）らトップクラスの実力じつりょく者しゃが集中しゅうちゅうしており、彼かれらは「羽生はぶ世代せだい」と呼よばれる。

プロデビューまで（ - 1985年ねん）

埼玉さいたま県けん所沢ところざわ市しで生うまれ、幼稚園ようちえんに入はいる頃ころから東京とうきょう都と八王子はちおうじ市しに移うつり住すんだ[book 1]。

小学しょうがく1年生ねんせいのとき、近所きんじょに住すむ同級生どうきゅうせいから将棋しょうぎの駒こまの動うごかし方かたを教おそわった[book 1][注釈ちゅうしゃく 4]。

八王子はちおうじ将棋しょうぎクラブ

小学しょうがく2年生ねんせい（1978年ねん）の夏なつ、将棋しょうぎに熱中ねっちゅうしている我わが子この姿すがたを見みていた母ははが、将棋しょうぎ道場どうじょう「八王子はちおうじ将棋しょうぎクラブ」の「第だい1回かい夏休なつやすみ小中学生しょうちゅうがくせい将棋しょうぎ大会たいかい」に出場しゅつじょうを申もうし込こみ、大会たいかいデビュー（1勝しょうの後のち2連敗れんぱいで失格しっかく）[book 1]。それがきっかけで、同年どうねん10月がつ28日にちから毎週まいしゅう末まつに同どう道場どうじょうに通かようようになった[book 1]。家いえが新興しんこう住宅じゅうたく地ちにあったため周囲しゅういにまだあまり店てんがなく、週末しゅうまつに両親りょうしんが車くるまで八王子はちおうじ市街しがいに出でかけて買かいだめをするたび、道場どうじょうの席せき主ぬしに母ははがあいさつして羽生はぶを預あづけた[book 1]。

道場どうじょうのいちばん下かは7級きゅうであったが、昇級しょうきゅうの楽たのしみを与あたえるため席せき主ぬしが与あたえた段だん級きゅうは14級きゅうであった[book 1]（15級きゅうとも）。その後ご、棋力きりょくは急速きゅうそくに向上こうじょうしていき、翌年よくねんの小学しょうがく3年生ねんせいの時ときに初段しょだん、4年生ねんせいの10月がつに四よん段だん、5年生ねんせいの10月がつに五ご段だんとなり[book 1]、いわゆるアマチュア強豪きょうごうのレベルとなった。なお、家いえでも将棋しょうぎを指さし、それは両親りょうしんと妹いもうとの計けい3名めいによる「連合れんごう軍ぐん」と羽生はぶ1名めいが対戦たいせんして、連合れんごう軍ぐんが不利ふりな展開てんかいになったときは将棋しょうぎ盤ばんを180度ど回転かいてんして指さし継つぐという家族かぞく内ないルールであったが、羽生はぶの上達じょうたつが速はやかったため長続ながつづきしなかった[book 1]。

将棋しょうぎ大会たいかい

1979年ねん、小学しょうがく3年生ねんせいで4級きゅうのとき、日本橋にほんばし東急とうきゅうデパートの「よい子こ日本一にっぽんいち決定けってい戦せん・小学生しょうがくせい低てい学年がくねんの部ぶ」で準じゅん優勝ゆうしょう（優勝ゆうしょうは先崎まっさき学がく）をし、その翌年よくねんも関東かんとう各地かくちのデパートの大会たいかいで準じゅん優勝ゆうしょうや3位い入賞にゅうしょうをする[book 1]。将棋しょうぎ大会たいかい出場しゅつじょう時じは、母ははが我わが子こを見みつけやすくするため、いつも広島東洋ひろしまとうようカープの赤あかい野球やきゅう帽ぼうである赤あかヘルを被かぶらせていた（羽生はぶ自身じしんは読売よみうりジャイアンツファンであった）[book 1][book 2]。

1981年ねん1月がつ7日にち、「第だい1回かい小田急おだきゅう将棋しょうぎまつり小学生しょうがくせい大会たいかい」でデパート大会たいかいでの初はつ優勝ゆうしょうを果はたした。このとき、準決勝じゅんけっしょうで森内もりうち俊之としゆきを、決勝けっしょうで小倉おぐら久史ひさしを破やぶっている[book 1]。森内もりうちとのライバル関係かんけいは、この頃ころから始はじまった。ある将棋しょうぎ大会たいかいでは、先手せんて・森内もりうちの初手しょて▲5八はち飛ひという珍めずらしい手てに対たいして後手ごての羽生はぶが△5二に飛ひと返かえすというきわめて珍めずらしい序盤じょばんを見みせることもあった[book 3]。同年どうねん、5年生ねんせいに上あがると、アマ名人めいじん戦せんの都下とか予選よせん（7月がつ12日にち）を史上しじょう最年少さいねんしょうで通過つうか[book 1]。8月には東京とうきょうの4つの小学生しょうがくせい大会たいかいで優勝ゆうしょうする[book 1]。

奨励しょうれい会かい

小学しょうがく5年生ねんせいのとき、奨励しょうれい会かいへの入会にゅうかいを志こころざし、道場どうじょうの師範代しはんだいである中嶋なかじま克かつ安やす指導しどう棋士きし（二上ふたかみの最初さいしょの弟子でし）[注釈ちゅうしゃく 5]に相談そうだんをしたが、中嶋なかじまは「小学生しょうがくせい将棋しょうぎ名人めいじん戦せんで優勝ゆうしょうをすること」という厳きびしい条件じょうけんを突つきつけた[注釈ちゅうしゃく 6][book 1]。しかし、6年生ねんせいの春はる（1982年ねん4月がつ3日にち）に優勝ゆうしょうし条件じょうけんを満みたした。このとき森内もりうちは3位い、NHKテレビ解説かいせつ者しゃは3日にち後ごに二十歳はたちの誕生たんじょう日びを迎むかえる谷川たにがわ浩司こうじだった。母ははは対局たいきょくが行おこなわれたNHKのスタジオから、すぐに二に上じょうに電話でんわを入いれた[book 1]。小学生しょうがくせい将棋しょうぎ名人めいじん戦せんに出演しゅつえんしていた大山おおやま康晴やすはるは、優勝ゆうしょうした羽生はぶと谷川たにがわを見みて将来しょうらいはこの若わかい2人ふたりが将棋しょうぎ界かいを引ひっ張ぱっていくライバルになっていくであろうと番組ばんぐみ内ないで述のべている[要よう出典しゅってん][注釈ちゅうしゃく 7]。

同年どうねん、奨励しょうれい会かい入会にゅうかい試験しけんに合格ごうかく。以降いこう、1年ねんあまりで6級きゅうから初段しょだんに昇段しょうだんするなど驚異きょうい的てきな速度そくどで昇級しょうきゅう・昇段しょうだん（後述こうじゅつ）を重かさね、1985年ねん12月18日にちに三さん段だんでの13勝しょう4敗はいを記録きろくした。この成績せいせきをもって、当時とうじの規定きてい[注釈ちゅうしゃく 8]により四よん段だんに昇段しょうだんしてプロに昇格しょうかくし、加藤かとう一二三ひふみ、谷川たにがわ浩司こうじに続つづく史上しじょう3人にん目めの中学生ちゅうがくせい棋士きしとなった[web 3]。

戦績せんせき

「年表ねんぴょう」の項こうも参照さんしょう。

デビュー（1985年度ねんど - 1991年度ねんど）

第だい38回かい NHK杯はい戦せん 準々じゅんじゅん決勝けっしょう
第だい60手て △3二に同どう玉たままで
（この次つぎの一手いってが▲5二に銀ぎん）
△加藤かとう一二三ひふみ 持駒もちごま:桂かつら歩あゆみ
987654321 
香こう桂かつら 金きむ     一いち
 飛ひ    王おう  二に
歩ふ  歩ふ歩ふ歩ふ桂かつら  三さん
  歩ふ銀ぎん  歩ふ  四よん
 歩ふ       五ご
  歩ふ      六ろく
歩ふ歩ふ銀ぎん歩ふ歩ふ歩ふ歩ふ香こう歩ふ七なな
  金きむ  玉たま 歩ふ飛ひ八はち
香こう桂かつら    金きむ 角かく九きゅう
▲羽生はぶ善治よしはる 持駒もちごま:角すみ金銀きんぎん二に香こう歩ふ

デビューから年度ねんどが明あけ、実質じっしつの初年度しょねんどとなる1986年度ねんどに全ぜん棋士きし中ちゅう1位いの勝率しょうりつ0.741（40勝しょう14敗はい）を記録きろくし、将棋しょうぎ大賞たいしょうの新人しんじん賞しょうと勝率しょうりつ一いち位い賞しょうを受賞じゅしょうした。羽生はぶに追随ついずいしてデビューしてきた同年代どうねんだいの強豪きょうごう棋士きし達たちとともに、いわゆる「チャイルドブランド」[注釈ちゅうしゃく 9]と呼よばれる新しん世代せだいのグループを形成けいせいし、羽生はぶは、その代表だいひょう的てき存在そんざいとして勝かち進すすんだ。1987年ねん12月5日にち、17歳さい2か月げつで天王てんのう戦せん優勝ゆうしょうを果はたした。

羽生はぶが知しられるようになったのは、五ご段だん時代じだいの第だい38回かい（1988年ねん度ど）NHK杯はい戦せんである。大山おおやま康晴やすはる（3回戦かいせん）、加藤かとう一二三ひふみ（4回戦かいせん = 準々じゅんじゅん決勝けっしょう）、谷川たにがわ浩司こうじ（準決勝じゅんけっしょう）、中原なかはら誠まこと（決勝けっしょう）と、当時とうじ現役げんえきの名人めいじん経験けいけん者しゃ4人にんをすべて破やぶるという、まるで作つくった舞台ぶたい設定せってい[注釈ちゅうしゃく 10]のような勝かち上あがりで優勝ゆうしょうした。対たい・加藤かとう戦せんでは終盤しゅうばん61手て目めに加藤かとう陣じんに▲5二に銀ぎん（右みぎ図ずは1手前てまえの局面きょくめん。打うった銀ぎんを飛車ひしゃで取とっても金かねで取とっても加藤かとうの玉たまが詰つむ）を打うった。加藤かとうは仕方しかたなく△4二に玉たまとしたが、その5手て後ご（67手て目め）に投了とうりょうに追おい込こまれた。後のちに加藤かとうはこの対局たいきょくについて、「▲5二に銀ぎん自体じたいは奨励しょうれい会員かいいんでも指させる」と述のべているが、中盤ちゅうばん戦せんで攻せめられている側がわに玉将ぎょくしょうを上あがった▲4八はち玉たまを高たかく評価ひょうかしている[book 4]。

この1988年度ねんどは、対局たいきょく数すう・勝利しょうり数すう・勝率しょうりつ・連勝れんしょうの記録きろく4部門ぶもんを独占どくせん（80局きょく・64勝しょう・0.800・18連勝れんしょう[注釈ちゅうしゃく 11]）をし、将棋しょうぎ大賞たいしょうの最優秀さいゆうしゅう棋士きし賞しょうを史上しじょう最年少さいねんしょう（18歳さい）で受賞じゅしょうした。無冠むかんの棋士きしが受賞じゅしょうしたのも、史上しじょう初はつである。

1989年ねん、第だい2期き竜王りゅうおう戦せんで3組くみ優勝ゆうしょう者しゃとして挑戦ちょうせん者しゃ決定けっていトーナメントを勝かち上あがって挑戦ちょうせん権けんを獲得かくとくし、タイトル戦せんに初はつ登場とうじょうした。七なな番ばん勝負しょうぶの相手あいては、研究けんきゅう会かい「島しま研けん」での恩師おんしであり前年ぜんねんに初代しょだい竜王りゅうおうの座ざに就ついた島しま朗あきらであった。持もち将棋しょうぎ1局きょくを含ふくむ全ぜん8局きょくの熱闘ねっとうを4勝しょう3敗はいで制せいし、初はつのタイトル獲得かくとく。棋界きかいで名人めいじん位いと並ならんで序列じょれつトップの竜王りゅうおう位いに就ついた。19歳さい2か月げつでのタイトル獲得かくとくは、当時とうじの最年少さいねんしょう記録きろくであった（最年少さいねんしょうタイトルの記録きろくは、翌年よくねん、18歳さいの屋敷やしき伸之のぶゆきによって塗ぬり替かえられる）。この年度ねんどは、先手せんて番ばんでの勝率しょうりつが0.9355（29勝しょう2敗はい）であった[web 4]。

1990年ねん11月に谷川たにがわに竜王りゅうおう位いを奪取だっしゅされ、無冠むかんとなり肩書かたがきとして「前ぜん竜王りゅうおう」を名乗なのるが[注釈ちゅうしゃく 12]、4か月げつ後ごの1991年ねん3月がつに棋王きおう位いを獲得かくとくし、それ以降いこう、タイトルを保持ほじする状態じょうたいが2018年ねん12月がつまで27年ねん9か月げつ続つづく。この間あいだ竜王りゅうおう挑戦ちょうせん時じの「六ろく段だん」を最後さいごに段位だんいを名乗なのることがなかった[注釈ちゅうしゃく 13][注釈ちゅうしゃく 14]。

七なな冠かん独占どくせんへ（1992年度ねんど - 1995年度ねんど）

1992年ねん度ど、第だい40期き王座おうざ戦せんで福崎ふくざき文吾ぶんごから奪取だっしゅして、初はじめて複数ふくすう冠かんむり（王座おうざ・棋王きおう）となった。ここから長ながい王座おうざ戦せん連覇れんぱが始はじまり、後のちに、大山おおやまが持もつ同一どういつタイトル連覇れんぱ記録きろくを塗ぬり替かえることとなる。同年どうねん、第だい5期き竜王りゅうおう戦せんで谷川たにがわ竜王りゅうおう（三さん冠かん）との三さん冠かん対たい二に冠かんの天王山てんのうざん対決たいけつを制せいし、森下もりした卓たく曰いわく「タイトル保有ほゆうの図式ずしきが逆転ぎゃくてん」[注釈ちゅうしゃく 15]した。

1993年ねん度ど、谷川たにがわから棋聖きせいを、郷田ごうだ真しん隆たかしから王位おういを奪取だっしゅして五ご冠かん王おう（大山おおやま、中原なかはらに次ついで3人にん目め）となる（王位おうい戦せんではこの奪取だっしゅ時じが初はつの王位おういリーグ入いりだったが、以降いこうは2024年ねん現在げんざいに至いたるまで、一いち度ども王位おういリーグから陥落かんらくしていない）。このときに「初はじめて七なな冠かんを意識いしきした」[book 5]と述のべた。しかし、竜王りゅうおう戦せんで佐藤さとう康光やすみつに敗やぶれ四よん冠かんに後退こうたいした。

一方いっぽう順位じゅんい戦せんでは、1991年度ねんど（第だい50期き）のB級きゅう2組くみから2期き連続れんぞく昇級しょうきゅうでA級きゅうに昇格しょうかくした。そして迎むかえた第だい52期き（1993年度ねんど）A級きゅう順位じゅんい戦せんでは、谷川たにがわと並ならんで7勝しょう2敗はいで1位いタイの成績せいせきで終おえ、プレーオフで谷川たにがわに勝かち、A級きゅう初はつ参加さんかにして名人めいじん挑戦ちょうせん権けんを得えた。この第だい52期き（1994年度ねんど）名人めいじん戦せん七なな番ばん勝負しょうぶの相手あいては、前年ぜんねんに長年ながねんの宿願しゅくがんを果はたして初はつの名人めいじん位いを史上しじょう最年長さいねんちょうで獲得かくとくした50歳さいの米長よねなが邦雄くにおであった。羽生はぶは3連勝れんしょう・2連敗れんぱい[注釈ちゅうしゃく 16]の後のちの第だい6局きょくで勝かち、奪取だっしゅした。

同どう年度ねんど、さらに竜王りゅうおう位いを佐藤さとうから奪還だっかんして史上しじょう初はつの六ろく冠かん王おうとなった。残のこるタイトルは、谷川たにがわが保持ほじする王将おうしょう位いただ一ひとつとなった。王将おうしょうリーグでは郷田ごうだと5勝しょう1敗はい同士どうしで並ならびプレーオフとなったが、これに勝利しょうりして王将おうしょう挑戦ちょうせん権けんを獲得かくとくし、1995年ねん1月がつからの王将おうしょう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶで、全ぜん冠かんむり制覇せいはをかけて谷川たにがわ王将おうしょうに挑いどむことになる。この第だい44期き王将おうしょう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶはフルセットの戦たたかいとなり、その間あいだに同時どうじ進行しんこうしていた棋王きおう戦せん五ご番ばん勝負しょうぶでは森下もりした卓たくに対たいし3-0で早々そうそうと防衛ぼうえいをしていた。

そして最後さいごの第だい7局きょく（1995年ねん3月23－24日にち）は、青森あおもり県けん・奥おく入にゅう瀬せで行おこなわれた。相あい矢倉やぐらの戦せん形がたとなったが、2日にち目めに千日手せんにちてが成立せいりつ。先手せんて・後手ごてを入いれ替かえての指さし直なおし局きょくは同日どうじつ中ちゅうに行おこなわれたが、40手て目めまで千日手せんにちて局きょくと同おなじ手順てじゅんで進行しんこうした。つまり、相手あいての手てを真似まねし合あったような格好かっこうであった[注釈ちゅうしゃく 17]。41手て目めに先手せんての谷川たにがわが手てを変かえ、以降いこう、矢倉やぐらの本格ほんかく的てきな戦たたかいとなったが、最後さいごは谷川たにがわの111手て目めを見みて羽生はぶが投了とうりょう。阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいで被災ひさい[注釈ちゅうしゃく 18]したばかりの谷川たにがわによって、七なな冠かん制覇せいはを目前もくぜんで阻止そしされた。羽生はぶがタイトルに挑戦ちょうせんして敗やぶれたのは、これが初はじめてである。この第だい7局きょくの2日にち目め当日とうじつ、対局たいきょく場じょうのホテルには、将棋しょうぎ界かいの取材しゅざいとしては異例いれいの数かずの報道陣ほうどうじんが大挙たいきょして詰つめかけていた（約やく150名めい[book 6]）。敗やぶれた羽生はぶは「もう2、3年ねんは、（七なな冠かんの）チャンスは巡めぐってこないだろう」と思おもった[book 5]。

ところが、それから1年間ねんかん、羽生はぶは王将おうしょう戦せん第だい7局きょくの前まえに既すでに防衛ぼうえいしていた棋王きおう戦せん（対たい・森下もりした卓たく）を含ふくめ、名人めいじん戦せん（対たい・森下もりした卓たく）、棋聖きせい戦せん（対たい・三浦みうら弘行ひろゆき）、王位おうい戦せん（対たい・郷田ごうだ真しん隆たかし）、王座おうざ戦せん（対たい・森もり雞二）、竜王りゅうおう戦せん（対たい・佐藤さとう康光やすみつ）と六ろく冠かんの防衛ぼうえいに全すべて成功せいこうする。なお、これらの防衛ぼうえい戦せんの間あいだに通算つうさんタイトル獲得かくとく数すうが谷川たにがわの20期き（当時とうじ）を超こえ、大山おおやま、中原なかはらに次つぐ歴代れきだい3位いとなっている。その傍かたわら、第だい45期き王将おうしょうリーグは対たい・中原なかはら戦せんで1敗はいを喫きっしたものの、村山むらやま聖きよし・森内もりうち俊之としゆき・丸山まるやま忠久ただひさ・郷田ごうだ真しん隆たかし・有吉ありよし道夫みちおに勝かって5勝しょう1敗はいの1位いとなり、2期き連続れんぞくで谷川たにがわ王将おうしょうへの挑戦ちょうせん権けんを勝かち取とった。なお、これらの防衛ぼうえい戦せん、リーグ戦せんの中なかでは、終盤しゅうばん戦せんで相手あいての悪手あくしゅに助たすけられた逆転ぎゃくてん勝がちがいくつもあった[注釈ちゅうしゃく 19]。

【七なな冠かん達成たっせいの図ず】
第だい45期き王将おうしょう戦せん第だい4局きょく
82手て目め△7八はち金きん
△羽生はぶ善治よしはる竜王りゅうおう・名人めいじん
持駒もちごま:金銀きんぎん桂かつら歩あゆみ四よん
987654321 
香こう桂かつら    銀ぎん 香こう一いち
  馬うま銀ぎん王おう 金きむ  二に
  歩ふ 歩ふ歩ふ 歩ふ 三さん
歩ふ  歩ふ  飛ひ 歩ふ四よん
         五ご
歩ふ歩ふ歩ふ     歩ふ六ろく
  桂かつら杏あんず     七なな
 玉たま金きむ 銀ぎん    八はち
        香こう九きゅう
▲谷川たにがわ浩司こうじ王将おうしょう
持駒もちごま:飛ひ角かく金きん桂かつら歩あゆみ三さん

第だい45期き王将おうしょう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶの決着けっちゃくは、前年ぜんねんとは異ことなりあっさりとやって来きた。羽生はぶは開幕かいまくから3連勝れんしょうし、山口やまぐち県けんのマリンピアくろいでの第だい4局きょく（1996年ねん2月がつ13日にち－2月がつ14日にち）を迎むかえる。報道陣ほうどうじんの数かずは1日にち目めから170名めいを超こえ、2日にち目めには250名めい近ちかくに達たっした[book 6]。羽生はぶの後手ごて番ばんで戦たたかえ形がたは横よこ歩ふ取とりの激はげしい将棋しょうぎとなり、82手てで羽生はぶの勝利しょうり（右みぎ図ずは投了とうりょう図ず）。4-0のストレートで王将おうしょう位いを奪取だっしゅし、ついに七なな冠かん独占どくせんを達成たっせいした。横よこ歩ふ取とりは、谷川たにがわが低てい段だんの頃ころに愛用あいようしており、それに影響えいきょうを受うけた小学生しょうがくせい時代じだいの羽生はぶ少年しょうねんが好このんで指さしていた戦法せんぽうであったため、その戦せん形がたで七なな冠かんを達成たっせいできたことは、感慨深かんがいぶかかったという[book 5]。

 
1996年ねん、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん顕彰けんしょう式しきにて、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん橋本はしもと龍太郎りゅうたろうと

タイトル戦せんの数かずが6つ以上いじょうになった1975年度ねんど以降いこう、全ぜん冠かんむり制覇せいはは初はつの出来事できごとだった。1996年ねん3月がつ、史上しじょう初はつの七なな大だいタイトル独占どくせんを祝しゅくして橋本はしもと龍太郎りゅうたろう内閣ないかく総理そうり大臣だいじんより内閣ないかく総理そうり大臣だいじん顕彰けんしょうを受うけた[2][3]。

なお、第だい4局きょく1日にち目めの前日ぜんじつから風邪かぜを引ひいて熱ねつを出だしていた。これについては、本人ほんにんいわく「体調たいちょう管理かんりが悪わるいことは褒ほめられたものではない」としながらも、「いい状態じょうたいではないから、負まけてもしょうがないと思おもったことが、逆ぎゃくに、プレッシャーを低減ていげんさせた一いち面めんがあった」とのことである[book 7]。しかし、この第だい4局きょくが終おわって自室じしつに戻もどったときは、ベッドに倒たおれこみ、頭あたまの中なかは真まっ白しろ。それは竜王りゅうおうや名人めいじんを初はじめて獲えったときとは全まったく異ことなるものであった[book 5]。

直後ちょくごに第だい21期き棋王きおう戦せん（七なな冠かん王おうとしての最初さいしょの防衛ぼうえい戦せん）で高橋たかはし道雄みちおを相手あいてに防衛ぼうえいに成功せいこう。これで年度ねんどの全ぜん7タイトル制覇せいはも達成たっせいしたことになる。また、この年度ねんどは、テレビ棋戦きせんのNHK杯はい戦せん、早さ指さし将棋しょうぎ選手権せんしゅけんでも優勝ゆうしょうした。年度ねんど勝率しょうりつは、タイトル戦せんの番ばん勝負しょうぶでの対局たいきょくが主おもであったにもかかわらず、当時とうじ歴代れきだい2位いの0.8364（46勝しょう9敗はい）[注釈ちゅうしゃく 20]という数字すうじであった。

七なな冠かんからの陥落かんらく（1996年度ねんど - 2002年度ねんど）

新しん年度ねんど（1996年度ねんど）の最初さいしょのタイトル防衛ぼうえい戦せん（七なな冠かん王おうとして2つ目めの防衛ぼうえい戦せん）は、小学生しょうがくせい時代じだいからのライバル（上述じょうじゅつ）でタイトル戦せん初はつ登場とうじょうの森内もりうち俊之としゆきとの名人めいじん戦せん（第だい54期き）であり、4勝しょう1敗はいで防衛ぼうえいに成功せいこうした。フルセットの戦たたかいではなかったが、「（森内もりうちに）色々いろいろな作戦さくせんを持もって来きたられたり、封ふうじ手て時刻じこくぎりぎりで指さされたりして、ハードな名人めいじん戦せんだった」という[book 8]。これで名人めいじん3連覇れんぱとなったが、永世えいせい名人めいじん資格しかく（通算つうさん5期き）までの残のこり2期き獲得かくとくまで12年ねんもかかることになる。

次つぎの防衛ぼうえい戦せん（七なな冠かん王おうとしての3つ目めの防衛ぼうえい戦せん）は、2期き連続れんぞくで三浦みうら弘行ひろゆき[注釈ちゅうしゃく 21]を挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえた第だい67期き棋聖きせい戦せんであった。フルセットの戦たたかいとなったが、最終さいしゅう第だい5局きょくで相あい掛かかり2八はち飛車ひしゃ引びき[注釈ちゅうしゃく 22]の趣向しゅこうを見みせた三浦みうらに敗やぶれ、七なな冠かん独占どくせんは167日にちで幕まくを降おろした（1996年ねん2月がつ14日にち=王将おうしょう奪取だっしゅ日び－7月がつ30日にち=棋聖きせい失しつ冠かんむり日び）。しかし羽生はぶは、「通常つうじょうに戻もどれるのでほっとした」と語かたっている[book 9]。

三浦みうらから棋聖きせい位いを奪うばわれたのと同年どうねんの第だい9期き竜王りゅうおう戦せんと、翌よく1997年ねんの第だい55期き名人めいじん戦せんという2つのビッグタイトル戦せんで、いずれも谷川たにがわに敗やぶれ四よん冠かんに後退こうたいした。この名人めいじん戦せんで谷川たにがわは名人めいじん位い獲得かくとく通算つうさん5期きとなり、永世えいせい名人めいじん（十じゅう七なな世せい）の資格しかくを得えた。

第だい47回かい（1997年度ねんど）NHK杯はい戦せん決勝けっしょう（対局たいきょく日びは1998年ねん2月がつ28日にち）は、村山むらやま聖きよしとの最後さいごの対戦たいせんとなった（約やく5か月げつ後ごの1998年ねん8月がつ8日にちに村山むらやまが死去しきょ）。最終さいしゅう盤ばん、村山むらやまが悪手あくしゅ（68手て目め△7六ろく角かく[book 10]）を指さし、急転直下きゅうてんちょっかで3手て後ごに村山むらやまの投了とうりょうとなった。羽生はぶは4度目どめの優勝ゆうしょう。これで、二人ふたりの通算つうさん対戦たいせん成績せいせきは羽生はぶの7勝しょう6敗はいとなった[注釈ちゅうしゃく 23]。

第だい38期き王位おうい戦せん七なな番ばん勝負しょうぶ（1997年度ねんど、対たい佐藤さとう康光やすみつ）から第だい48期き王座おうざ戦せん五ご番ばん勝負しょうぶ（2000年度ねんど、対たい藤井ふじい猛たけし）にかけて、登場とうじょうした15回かいのタイトル戦せんで全すべて獲得かくとくに成功せいこう（防衛ぼうえい14、奪取だっしゅ1）。第だい13期き竜王りゅうおう戦せん（2000年度ねんど）七なな番ばん勝負しょうぶで藤井ふじい猛たけし竜王りゅうおうに挑戦ちょうせん敗退はいたいして記録きろくは止とまった。

2003年ねん2月がつ23日にち、第だい36回かい早さ指さし将棋しょうぎ選手権せんしゅけんの決勝けっしょうで藤井ふじい猛たけし九きゅう段だんに勝利しょうりし、史上しじょう最速さいそく・最年少さいねんしょう・最高さいこう勝率しょうりつで通算つうさん800勝しょう（史上しじょう11人にん目め）を達成たっせいした[web 5]。

一いち冠かん後退こうたいから四よん冠かん復帰ふっきまで（2003年度ねんど - 2004年度ねんど）

2003年度ねんど、第だい51期き王座おうざ戦せんでは、10代で羽生はぶより一いち回まわり以上いじょう若わかい挑戦ちょうせん者しゃ・渡辺わたなべ明あきらを迎むかえる。1勝しょう2敗はいとされてからの2連勝れんしょうで辛からくも防衛ぼうえい[web 6]。最終さいしゅう第だい5局きょくでは、終盤しゅうばんで勝かちが確実かくじつとなったときに手てが激はげしく震ふるえ、駒こまをまともに持もてなかった。

同どう年度ねんどの竜王りゅうおう戦せん・王将おうしょう戦せん、そして翌よく2004年ねん度どの名人めいじん戦せんで、いずれも森内もりうちに立たて続つづけに3つのタイトルを奪うばわれ、永世えいせい竜王りゅうおう資格しかく獲得かくとく（竜王りゅうおう通算つうさん7期き）と永世えいせい名人めいじん資格しかく獲得かくとく（名人めいじん通算つうさん5期き）の両方りょうほうを阻止そしされた。竜王りゅうおう戦せんは自身じしん初はつのタイトル戦せんストレート負まけであった。これで羽生はぶのタイトルは王座おうざだけとなり、11年ねん9か月げつぶりに一いち冠かんに後退こうたいした。この時点じてんでタイトル保持ほじ者しゃは、森内もりうち竜王りゅうおう・名人めいじん（王将おうしょうと合あわせて三さん冠かん）、谷川たにがわ王位おうい・棋王きおう（二に冠かん）、佐藤さとう（康やすし）棋聖きせい（一いち冠かん）、羽生はぶ王座おうざ（一いち冠かん）となった。 しかし、その2004年度ねんど中ちゅうに次々つぎつぎとタイトル挑戦ちょうせん権けんを得えた。まず王位おうい戦せんで谷川たにがわ王位おういに挑戦ちょうせんして奪取だっしゅし、王座おうざ一いち冠かんの時期じきは89日にちで終おわった（2004年ねん6月がつ11日にち－9月がつ8日にち）。さらに王座おうざ戦せんで森内もりうちの挑戦ちょうせんを退しりぞけて防衛ぼうえいした後のち、冬ふゆには王将おうしょう戦せんと棋王きおう戦せんで、森内もりうち王将おうしょう・谷川たにがわ棋王きおうそれぞれにストレすとれート勝とがちし、あっという間まに再ふたたび7タイトルの過半数かはんすうの四よん冠かんを占しめた。

永世えいせい称号しょうごう獲得かくとくへの挑戦ちょうせん（2004年度ねんど - 2009年度ねんど）

2004年度ねんどは、A級きゅう順位じゅんい戦せんでも7勝しょう2敗はいで1位いとなり森内もりうち名人めいじんへの挑戦ちょうせん権けんを得えたが、その名人めいじん戦せん（2005年ねん4月がつ－6月がつ）ではフルセットの戦たたかいの末すえに敗やぶれ、前年ぜんねんに続つづき永世えいせい名人めいじんの資格しかく獲得かくとくを逸いっした。結果けっか的てきにこの2年ねん後ご、森内もりうちは羽生はぶより一いち歩ほ先さきに永世えいせい名人めいじんに到達とうたつすることとなる。

2005年度ねんどのA級きゅう順位じゅんい戦せんでは8勝しょう1敗はいの成績せいせきだったにもかかわらず同どう星ほしの谷川たにがわとのプレーオフとなり、敗やぶれて名人めいじん挑戦ちょうせんを逃のがした。8勝しょうして名人めいじん挑戦ちょうせんできなかったのは、順位じゅんい戦史せんし上じょう、唯一ゆいいつのケースである[注釈ちゅうしゃく 24]。

2006年ねん、王座おうざを防衛ぼうえいした時点じてんで通算つうさんタイトル獲得かくとく数すうを65期きとし、中原なかはら誠まことの通算つうさん64期きを抜ぬいて歴代れきだい単独たんどく2位いとなった。

2007年ねん12月がつ20日はつか、第だい66期きA級きゅう順位じゅんい戦せん6回戦かいせん・対たい久保くぼ利明としあき戦せんで勝かち、史上しじょう8人にん目めの通算つうさん1,000勝しょう（特別とくべつ将棋しょうぎ栄誉えいよ賞しょう）を史上しじょう最年少さいねんしょう、最速さいそく、最高さいこう勝率しょうりつで達成たっせいした。その2か月げつ後ごの2008年ねん2月がつ28日にちには、第だい57期き王将おうしょう戦せんで防衛ぼうえいに成功せいこうし、史上しじょう2人にん目めの棋戦きせん優勝ゆうしょう100回かい（タイトル獲得かくとく68期き、一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう32回かい）を達成たっせいした。

 
ウィキニュースに関連かんれん記事きじがあります。

2008年ねん6月がつ17日にち、第だい66期き名人めいじん戦せん第だい6局きょくで森内もりうち名人めいじんを破やぶり、名人めいじん位いと三さん冠かんに復帰ふっき。通算つうさん5期き獲得かくとくにより永世えいせい名人めいじん（十じゅう九きゅう世せい名人めいじん）の資格しかくを得えた。これにより史上しじょう初はつのいわゆる永世えいせい六ろく冠かん（永世えいせい名人めいじん・永世えいせい棋聖きせい・永世えいせい王位おうい・名誉めいよ王座おうざ・永世えいせい棋王きおう・永世えいせい王将おうしょう）を達成たっせい。大山おおやま康晴やすはると中原なかはら誠まことの「永世えいせい五ご冠かん」を抜ぬいた。そして、残のこる1つの永世えいせい位い獲得かくとくをかけ、第だい21期き竜王りゅうおう戦せんで渡辺わたなべ明あきら竜王りゅうおうへの挑戦ちょうせん権けんを得えた。渡辺わたなべが勝かてば連続れんぞく5期きで初代しょだい永世えいせい竜王りゅうおう、羽生はぶが勝かてば通算つうさん7期きで初代しょだい永世えいせい竜王りゅうおうという、タイトル戦せん史上しじょう初はつの初代しょだい永世えいせい位い決定けってい戦せんとなった。七なな番ばん勝負しょうぶは羽生はぶが開幕かいまく3連勝れんしょう。しかし、そこから3連敗れんぱいしてフルセットとなり、2008年ねん12月17日にち－18日にちに山形やまがた県けん天童てんどう市しで行おこなわれた最終さいしゅう第だい7局きょくでも渡辺わたなべに敗やぶれる。羽生はぶは将棋しょうぎ界かい初はつの3連勝れんしょう4連敗れんぱいを喫きっして奪取だっしゅを逃のがした[注釈ちゅうしゃく 25]。なお、この最終さいしゅう局きょくは矢倉やぐらの戦せん形がたからお互たがい早はやめに動うごく展開てんかいで、中なか・終盤しゅうばんのねじり合あいの内容ないようが素晴すばらしく、将棋しょうぎ大賞たいしょうの名な局きょく賞しょう受賞じゅしょう局きょくとなった。羽生はぶにとっては同どう賞しょう創設そうせつから3年ねん連続れんぞく3回かい目めの受賞じゅしょうで、いずれも敗はい局きょくでの受賞じゅしょうである[注釈ちゅうしゃく 26]。

大山おおやまの記録きろくを超こえて（2010年度ねんど - 2016年度ねんど）

2010年度ねんど

2010年ねん6月がつ1日にち、第だい51期き王位おうい戦せん白しろ組ぐみプレーオフで戸と辺べ誠まことに勝かち、通算つうさん1100勝しょうを達成たっせい[web 7]。同年どうねん6月がつ26日にち、タイトル戦せん登場とうじょう100回かい目めとなった第だい81期き棋聖きせい戦せんは、深浦ふかうらを3勝しょう0敗はいのストレートで下くだして防衛ぼうえいした。同年どうねん9月がつ29日にち、第だい58期き王座おうざ戦せんでは藤井ふじい猛たけしを相手あいてに3勝しょう0敗はいで防衛ぼうえい[web 8][web 9]。同どう一いちタイトル19連覇れんぱ、同どう一いちタイトル6回かい連続れんぞくストレート防衛ぼうえいという2つの歴代れきだい1位いの記録きろくを樹立じゅりつした[注釈ちゅうしゃく 27]。

第だい58回かい（2008年度ねんど）－第だい60回かい（2010年度ねんど）のNHK杯はい戦せんで史上しじょう初はつの3連覇れんぱを達成たっせいした。同どう棋戦きせんでの通算つうさん優勝ゆうしょう回数かいすうを一気いっきに9へと伸のばし、大山おおやま康晴やすはるの記録きろく（8回かい）を抜ぬき去さって歴代れきだい単独たんどくトップに立たった。

 
2011年ねん10月がつ、パリ近郊きんこうで開催かいさいされた第だい5回かい国際こくさい将棋しょうぎフォーラムにて

2011年度ねんど

2011年ねん、森内もりうち俊之としゆきを挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえた第だい69期き名人めいじん戦せんで3連敗れんぱい後ご3連勝れんしょうするも、最終さいしゅう局きょくで敗やぶれ失しつ冠かんむり。しかし、同年どうねんの第だい52期き王位おうい戦せんで広瀬ひろせ章人あきひと王位おういに挑戦ちょうせんし、4勝しょう3敗はいで奪取だっしゅ（2011年ねん9月13日にち）して通算つうさんタイトル獲得かくとく数すうを80期きとし、40歳さいにして大山おおやま康晴やすはるの持もつ歴代れきだい1位いの記録きろくに並ならんだ[web 10]。しかし、第だい59期き王座おうざ戦せんで挑戦ちょうせん者しゃの渡辺わたなべにストレート負まけを喫きっし、20連覇れんぱを逸いっする[web 11][web 12]。なお、同年どうねん、初はつ出場しゅつじょうの第だい19回かい富士通ふじつう杯はい達人たつじん戦せん（非公式ひこうしき戦せん）で優勝ゆうしょうしている。

2012年ねん2月がつ11日にち、第だい5回かい朝日あさひ杯はい将棋しょうぎオープン戦せんで、2年ねんぶり2度目どめの優勝ゆうしょう。第だい70期き順位じゅんい戦せん（2011年度ねんど）で史上しじょう3人にん目めのA級きゅう順位じゅんい戦せん全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうを達成たっせい。第だい61回かいNHK杯はい戦せんでは2012年ねん3月がつ18日にち放送ほうそうの決勝けっしょうで渡辺わたなべを破やぶり、自身じしんの連覇れんぱ記録きろくをさらに更新こうしんするNHK杯はい戦せん4連覇れんぱ[注釈ちゅうしゃく 28]を果はたすとともに通算つうさん優勝ゆうしょう回数かいすう10回かいを達成たっせい。将棋しょうぎ界かいでは初はつの名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃの称号しょうごうを獲得かくとくした[注釈ちゅうしゃく 29][web 13]。この時点じてんで通算つうさん優勝ゆうしょう回数かいすうが124回かい（タイトルと一般いっぱん棋戦きせん、非公式ひこうしき戦せんの合算がっさん）となり、大山おおやま康晴やすはるの最多さいた記録きろくに並ならぶ。

2012年度ねんど

第だい70期き名人めいじん戦せん（2012年ねん）で森内もりうちに敗北はいぼく（2勝しょう4敗はい）。A級きゅう全勝ぜんしょう者しゃ挑戦ちょうせんの名人めいじん奪取だっしゅ失敗しっぱいは史上しじょう初はつ。しかし、直後ちょくごの第だい83期き棋聖きせい戦せんで新鋭しんえい・中村なかむら太地たいち（タイトル初はつ挑戦ちょうせん）を3連勝れんしょうで退しりぞけ、通算つうさんタイトル獲得かくとく数すうを81期きとして歴代れきだい単独たんどく1位いとなる[web 14]。8月17日にちの対局たいきょく（銀河ぎんが戦せん決勝けっしょう収録しゅうろく・対たい阿久津あくつ主税ちから[web 15]）で勝利しょうりし、史上しじょう5人にん目めの通算つうさん1,200勝しょうを史上しじょう最年少さいねんしょう・史上しじょう最速さいそく・史上しじょう最高さいこう勝率しょうりつで達成たっせい[web 16]。

第だい60期き王座おうざ戦せんで渡辺わたなべから前年ぜんねん奪うばわれた王座おうざを奪還だっかん。その最終さいしゅう第だい4局きょくは千日手せんにちて指さし直なおしの末すえ深夜しんや2時じまでもつれる熱戦ねっせんで、第だい40回かい将棋しょうぎ大賞たいしょうの名な局きょく賞しょうに選えらばれた（初はつの勝かち局きょくでの受賞じゅしょう）。

第だい71期きA級きゅう順位じゅんい戦せん（2012年度ねんど）で優勝ゆうしょうし、2年ねん連続れんぞくで名人めいじん挑戦ちょうせん。

2013年度ねんど

第だい71期き名人めいじん戦せんは3年ねん連続れんぞくで森内もりうちとの対決たいけつとなったが、1勝しょう4敗はいで敗退はいたい。一方いっぽう、渡辺わたなべの挑戦ちょうせんを受うけて史上しじょう初はつの三さん冠かん同士どうし対決たいけつとなった第だい84期き棋聖きせい戦せんでは3勝しょう1敗はいでタイトルを防衛ぼうえいし、通算つうさん公式こうしき戦せん優勝ゆうしょう回数かいすうを125回かいとして歴代れきだい単独たんどく1位いとなる。

第だい61期き王座おうざ戦せんで中村なかむら太ふとし地ちに対たいして1勝しょう2敗はいからの2連勝れんしょうで辛からくも防衛ぼうえい。このシリーズは200手て超ちょうあり[注釈ちゅうしゃく 30]、千日手せんにちてあり[注釈ちゅうしゃく 31]、打うち歩ふ詰つめ筋すじあり[注釈ちゅうしゃく 32]という白熱はくねつしたシリーズだった[注釈ちゅうしゃく 33]。これにより、同どう一いちタイトル通算つうさん獲得かくとく数すうを歴代れきだい単独たんどく1位いの21期きとする（従来じゅうらいの記録きろくは大山おおやまの王将おうしょう通算つうさん20期き）[web 19]。第だい7回かい朝日あさひ杯はい将棋しょうぎオープン決勝けっしょう戦せん（2014年ねん2月がつ8日にち）で渡辺わたなべ二に冠かんを下くだし、3度目どめの優勝ゆうしょう。また、渡辺わたなべ王将おうしょうに挑戦ちょうせんした第だい63期き（2013年度ねんど）王将おうしょう戦せんではフルセットにもつれ込こむも惜敗せきはい（四よん冠かんを逃のがす）。

2014年度ねんど

 
2014年ねんの第だい35回かい将棋しょうぎ日本にっぽんシリーズ決勝けっしょう、渡辺わたなべ明あきらとの対局たいきょく。

2014年度ねんど、第だい72期き名人めいじん戦せんで4年ねん連続れんぞく・9回かい目めの顔合かおあわせとなった森内もりうち名人めいじんを4連勝れんしょうのストレートで破やぶり名人めいじんに復位ふくい。約やく4年ねんぶりに四よん冠かんに復帰ふっきした。3期き連続れんぞくの挑戦ちょうせん、および3度どの復位ふくいはともに名人めいじん戦せん史上しじょう初はつである。3度どの復位ふくいは全すべて森内もりうちから、3度どの失しつ冠かんむりのうち2度どは森内もりうちによるものである。第だい85期き棋聖きせい戦せんでは、森内もりうち竜王りゅうおうを挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえ、名人めいじん戦せんとは立場たちばを変かえての番ばん勝負しょうぶとなった。結果けっかは羽生はぶの3連勝れんしょうで防衛ぼうえい。大山おおやまの記録きろくに並ならぶ棋聖きせい7連覇れんぱ、13期き目めの獲得かくとくとなった。

第だい55期き王位おうい戦せんでは、挑戦ちょうせん者しゃに木村きむら一基いっきを迎むかえ、第だい3局きょくに王位おうい戦せん史上しじょう初はつ（タイトル戦せんでは22年ねんぶり）となる持じ将棋しょうぎが成立せいりつした。結果けっかは羽生はぶの4勝しょう2敗はい1持じ将棋しょうぎで防衛ぼうえい（4連覇れんぱ、16期き目め）。なお、タイトル戦せんでの持もち将棋しょうぎは、羽生はぶ自身じしんにとっては、初はつタイトルを獲得かくとくした第だい2期き竜王りゅうおう戦せん（1989年ねん）第だい2局きょく（対島つしま朗あきら竜王りゅうおう）以来いらい2度目どめである。

第だい62期き王座おうざ戦せんでは、2回かい目めのタイトル挑戦ちょうせんとなった豊島としま将之まさゆきを迎むかえた。開幕かいまく2連勝れんしょうのあと2連敗れんぱいしフルセットになったが防衛ぼうえいし、同どう一いちタイトル獲得かくとく記録きろくを22に更新こうしん、四よん冠かんを堅持けんじした[注釈ちゅうしゃく 34]。これにより、タイトル通算つうさん獲得かくとく数すうが90期きになった。また、2014年ねん11月がつ20日はつか、第だい64期き王将おうしょう戦せん挑戦ちょうせん者しゃ決定けっていリーグ戦せん5回戦かいせんで三浦みうら弘行ひろゆき九段くだん戦せんに勝利しょうりし、史上しじょう4人にん目めの1,300勝しょうを史上しじょう最年少さいねんしょう・史上しじょう最速さいそく・史上しじょう最高さいこう勝率しょうりつで達成たっせいした[web 20]。

第だい40期き棋王きおう戦せんで渡辺わたなべに挑戦ちょうせんするも、3連敗れんぱいで奪取だっしゅ失敗しっぱい。なお、2014年度ねんどは2つのタイトル挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい戦せんで敗やぶれ（第だい27期き竜王りゅうおう戦せん挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい三さん番ばん勝負しょうぶ・対たい糸谷いとたに1勝しょう2敗はい、王将おうしょうリーグプレーオフ・対たい郷田ごうだ）、年度ねんど全すべてのタイトル戦せん登場とうじょうを逃のがした。

2015年度ねんど

2015年度ねんど、第だい73期き名人めいじん戦せんは行方なみかた尚史ひさしを挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえ、4勝しょう1敗はいで防衛ぼうえい。これにより名人めいじん通算つうさん9期き、名人めいじん位い獲得かくとく数すうが歴代れきだい3位いとなった。なお、羽生はぶが制せいした第だい1局きょくは名人めいじん戦せん史上しじょう最短さいたん手数てかずとなる60手てでの決着けっちゃくであった[web 21]。

2015年ねんから始はじまった第だい1期き叡あきら王おう戦せんには参加さんかしなかった。

第だい86期き棋聖きせい戦せんでは豊島としま将之まさゆき七なな段だんを迎むかえての防衛ぼうえい戦せんであった。2年ねん連続れんぞくタイトル挑戦ちょうせんで勢いきおいに乗のる豊島としまを3勝しょう1敗はいで退しりぞけて防衛ぼうえい。大山おおやま十じゅう五ご世せい名人めいじんの棋聖きせい7連覇れんぱの記録きろくを塗ぬり替かえ8連覇れんぱを達成たっせい。また、元もと王位おういの広瀬ひろせ章人あきひとを挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえた第だい56期き王位おうい戦せんでは、4勝しょう1敗はいで盤石ばんじゃくの防衛ぼうえい。そして第だい63期き王座おうざ戦せんではタイトル戦せん初はつ登場とうじょうの佐藤さとう天たかし彦を3勝しょう2敗はいのフルセットで退しりぞけた。第だい65期き王将おうしょう戦せんリーグでは5勝しょう1敗はいの成績せいせきで久保くぼ利明としあきと並ならびプレーオフに進出しんしゅつ。そして久保くぼに勝かち、郷田ごうだ真しん隆たかしへの挑戦ちょうせん権けんを獲得かくとくしたが、2勝しょう4敗はいで敗やぶれた。

第だい9回かい朝日あさひ杯はい将棋しょうぎオープン戦せんの決勝けっしょう（2016年ねん2月がつ13日にち）で森内もりうちに勝利しょうりし、3連覇れんぱを達成たっせい。また、一般いっぱん棋戦きせんの通算つうさん優勝ゆうしょう回数かいすうが44回かいとなり、大山おおやまの記録きろくに並ならんだ。

2016年度ねんど

2016年度ねんど、第だい74期き名人めいじん戦せんは佐藤さとう天たかし彦を挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえ、1勝しょう4敗はいで失しつ冠かんむり。名人めいじん通算つうさん10期きとはならなかった。

その後ご、第だい87期き棋聖きせい戦せんでは羽生はぶが苦手にがてとしていた永瀬ながせ拓たく矢やを挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえ、3勝しょう2敗はいで防衛ぼうえい。自身じしんの持もつ棋聖きせい戦せん連覇れんぱ記録きろくを9へと伸のばす。その後ご初はつタイトルを目指めざす木村きむら一基いっきを挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえた第だい57期き王位おうい戦せん七なな番ばん勝負しょうぶもフルセットで防衛ぼうえい。これにより25年ねん連続れんぞくの年度ねんど複数ふくすう冠かんむりを達成たっせい。第だい64期き王座おうざ戦せん五ご番ばん勝負しょうぶではストレートで挑戦ちょうせん者しゃの糸谷いとたに哲郎てつろうを破やぶり、自身じしんの持もつ同一どういつタイトル獲得かくとく記録きろくを24期きに伸のばした。第だい2期き叡あきら王おう戦せんに初はつ参加さんか、九段くだん予選よせんを勝かち上あがり本戦ほんせんに進出しんしゅつ、準決勝じゅんけっしょうで佐藤さとう天たかし彦名ひこな人じんに敗やぶれた。

13年ねんぶりの一いち冠かん後退こうたい、永世えいせい七なな冠かんへ(2017年度ねんど)

2017年度ねんど、第だい88期き棋聖きせい戦せんでは若手わかてのホープ斎藤さいとう慎太郎しんたろう七なな段だんを挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえ、3勝しょう1敗はいで防衛ぼうえい。自身じしんの持もつ棋聖きせい戦せん連覇れんぱ記録きろくを10へと伸のばすとともに、自身じしん3つ目めのタイトル2桁けた連覇れんぱ（王座おうざ・棋王きおう・棋聖きせい）を達成たっせいした。

第だい58期き王位おうい戦せんでは棋聖きせい戦せん挑戦ちょうせん者しゃの斎藤さいとうと共ともに順位じゅんい戦せんでB級きゅう1組くみへ昇級しょうきゅうした菅井すがい竜也たつや七なな段だんを挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえた。菅井すがいの振ふり飛車ひしゃに苦戦くせんし1勝しょう4敗はいで失しつ冠かんむり。続つづけて、第だい65期き王座おうざ戦せんでは4年ねんぶり2回かい目めの挑戦ちょうせんとなる中村なかむら太ふとし地ち六ろく段だんを挑戦ちょうせん者しゃに迎むかえ、1勝しょう3敗はいで失しつ冠かんむり。自身じしん13年ねんぶりとなる一いち冠かんに後退こうたいした。

 
2018年ねん1月がつ 第だい30期き竜王りゅうおう就位しゅうい式しき。通算つうさん7期き目めの竜王りゅうおう位い獲得かくとくにより永世えいせい七なな冠かんの資格しかくを得えた羽生はぶ。日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい会長かいちょう佐藤さとう康光やすみつとともに。

第だい30期き竜王りゅうおう戦せんでは挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい戦せんに進出しんしゅつし松尾まつお歩あゆみ八はち段だんを相手あいてに2勝しょう1敗はいで勝利しょうり。自身じしん7年ねんぶりの竜王りゅうおう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶ登場とうじょうを決きめた。七なな番ばん勝負しょうぶでは渡辺わたなべ竜王りゅうおうを4勝しょう1敗はいで破やぶり15期きぶりに竜王りゅうおう位いに復位ふくいし、永世えいせい竜王りゅうおうを獲得かくとくするとともに史上しじょう初はつの永世えいせい七なな冠かんとなった[web 22]。また、史上しじょう初はつの永世えいせい七なな冠かんを達成たっせいしたことにより安倍晋三あべしんぞう内閣ないかく総理そうり大臣だいじんから棋士きしとして初はつの国民こくみん栄誉えいよ賞しょうを、囲碁いご棋士きしの井山いやま裕ひろし太ふとし七なな冠かんと共ともに授与じゅよされた。

また、竜王りゅうおう位いの獲得かくとくにより既すでに防衛ぼうえいしていた棋聖きせいと合あわせて55日にちぶりに二に冠かんとなり、26年ねん連続れんぞくの年度ねんど複数ふくすう冠かんむりを達成たっせい。

第だい76期き順位じゅんい戦せんでは、最終さいしゅう局きょくを終おえて6人にんが6勝しょう4敗はいで並ならび、史上しじょう初はつの6人にんでのプレーオフとなった。A級きゅう2位いの羽生はぶは4回戦かいせんで豊島としま将之まさゆき八はち段だん、5回戦かいせん(挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい戦せん)で稲葉いなば陽よう八はち段だんを破やぶり、自身じしん17回かい目めとなる名人めいじん戦せんへの出場しゅつじょうを決きめた。佐藤さとう天たかし彦名ひこな人じんとの七なな番ばん勝負しょうぶは、第だい1局きょく（2018年ねん4月がつ11日にち-12日にち）を97手てにて勝利しょうりして、大山おおやま康晴やすはる十じゅう五ご世せい名人めいじんに次つぐ2人ふたり目めの通算つうさん1400勝しょうを最年少さいねんしょう・最速さいそく・最高さいこう勝率しょうりつで達成たっせい[web 23]するも[注釈ちゅうしゃく 35]、番ばん勝負しょうぶの結果けっかは2勝しょう4敗はいに終おわり、名人めいじん復位ふくいはならなかった。また、第だい66期き王座おうざ戦せんでは、決勝けっしょうトーナメント1回戦かいせんで深浦ふかうら康やすし市し九きゅう段だんに敗退はいたいし、26年ねん続つづいた連続れんぞく番ばん勝負しょうぶ出場しゅつじょう記録きろくが途切とぎれた[web 24]。第だい89期き棋聖きせい戦せんでは2勝しょう3敗はいの末すえ、豊島としま将之まさゆき八はち段だんに敗やぶれ棋聖きせい位いを失しつ冠かんし再ふたたび竜王りゅうおうの一いち冠かんとなった[web 25]。

27年ねんぶりの無冠むかんに(2018年度ねんど)

2018年度ねんどの第だい31期き竜王りゅうおう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶで挑戦ちょうせん者しゃの広瀬ひろせ章人あきひと八はち段だんを相手あいてにフルセットの上うえ、3勝しょう4敗はいで敗やぶれ1990年度ねんど(1991年ねん)の棋王きおう獲得かくとく以来いらい27年ねんぶりの無冠むかんとなった[web 26]。なお竜王りゅうおう戦せん第だい六ろく局きょくでは、2日にち目め（2018年ねん12月13日にち）の12時じ7分ふんに投了とうりょうし竜王りゅうおう戦せん史上しじょう最速さいそく投了とうりょうを記録きろく（全ぜん棋戦きせんでも史上しじょう4番目ばんめ）して大敗たいはいしている。この際さい、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめいから「前ぜん竜王りゅうおう」を名乗なのるか意向いこうを問とわれたが、「前ぜん竜王りゅうおう」を辞退じたいして「九きゅう段だん」を名乗なのることにした。一方いっぽう、第だい68回かいNHK杯はい戦せんでは、羽生はぶ本人ほんにんも含ふくめた羽生はぶ世代せだいの棋士きし4人にん（羽生はぶ・森内もりうち俊之としゆき・丸山まるやま忠久ただひさ・郷田ごうだ真しん隆たかし）が若手わかての強豪きょうごうを退しりぞけてベスト4を占しめる中なか、羽生はぶは準決勝じゅんけっしょうで丸山まるやま、決勝けっしょうで郷田ごうだを破やぶり、NHK杯はい11回かい目めの優勝ゆうしょうと一般いっぱん棋戦きせんで大山おおやま康晴やすはるの44回かいを超こえる45回かい目めの優勝ゆうしょうを果はたした。

タイトル100期きへの挑戦ちょうせん（2019年度ねんど - 2022年度ねんど）

2019年度ねんど

2019年度ねんどは、5月23日にちに第だい60期き王位おうい戦せん挑戦ちょうせん者しゃ決定けっていリーグで、谷川たにがわ浩司こうじ九きゅう段だんに対たいし94手てで勝利しょうりする。これにより、通算つうさん勝利しょうり数すうが1433勝しょうとなり大山おおやま康晴やすはる十じゅう五ご世せい名人めいじんが持もつ最多さいた勝利しょうり数すう記録きろくに並ならび、1位いタイとなった[web 27]。また、王位おうい戦せん挑戦ちょうせん者しゃ決定けっていリーグ白しろ組ぐみは羽生はぶと永瀬ながせ拓たく矢や叡あきら王おうが共ともにリーグ4勝しょう1敗はいでプレーオフとなり、133手てで羽生はぶが永瀬ながせに勝利しょうり。通算つうさん勝利しょうり数すう歴代れきだい単独たんどく1位いとなる1434勝しょうを達成たっせいした（対局たいきょく数すう2027局きょく、1434勝しょう591敗はい 2持じ将棋しょうぎ、勝率しょうりつ0.708）[web 28]。王位おうい戦せん挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい戦せんでは紅べに組ぐみ優勝ゆうしょうの木村きむら一基いっき九きゅう段だんに敗やぶれ、挑戦ちょうせん権けん獲得かくとくを逃のがした。他た棋戦きせんでも第だい67期き王座おうざ戦せん決勝けっしょうトーナメントベスト4[web 29]や第だい69期き王将おうしょう戦せん挑戦ちょうせん者しゃ決定けっていリーグ進出しんしゅつ[web 30]・残留ざんりゅう[web 31]等ひとしと健闘けんとうするも、いずれもタイトル挑戦ちょうせんを逃のがし、30年間ねんかん連続れんぞくしていたタイトル戦せんの番ばん勝負しょうぶ出場しゅつじょうも、31年ねん目めで途絶とだえることとなった[web 32]。

2020年度ねんど

2020年度ねんどは、第だい33期き竜王りゅうおう戦せん1組くみランキング戦せんで優勝ゆうしょうすると、決勝けっしょうトーナメントでも優勝ゆうしょうし、史上しじょう初はつの50歳さい以上いじょうでの竜王りゅうおう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶ登場とうじょうを決きめた[注釈ちゅうしゃく 36][web 33]。50歳さい以上いじょうでのタイトル戦せん登場とうじょうは史上しじょう6人にん目め[注釈ちゅうしゃく 37]である。勝かてばタイトル通算つうさん100期きとなる竜王りゅうおう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶでは、豊島としま将之まさゆき竜王りゅうおうから第だい2局きょくで勝利しょうりを挙あげる[web 34][web 35]も対戦たいせん成績せいせき1勝しょう4敗はいで敗やぶれ、偉業いぎょうは持もち越こしとなった[web 36]。羽生はぶは七なな番ばん勝負しょうぶ第だい4局きょくの前日ぜんじつに無菌むきん性せい髄ずい膜まく炎えんによる体調たいちょう不良ふりょうで入院にゅういんとなり、対局たいきょくを延期えんき（第だい5局きょくを第だい4局きょくとして行おこなう）するハプニングもあった[web 37]。

2021年度ねんど

2021年度ねんどは、第だい62期き王位おうい戦せんで挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい戦せん進出しんしゅつ[web 38]、第だい71期き王将おうしょう戦せんリーグ残留ざんりゅう[web 39]、第だい71回かいNHK杯はいベスト4と健闘けんとうするも、公式こうしき戦せんの年間ねんかん成績せいせきは14勝しょう24敗はいに終おわり、プロ入いり36年ねん目めで初はつの年度ねんど負まけ越こしとなった[web 40]。また、2022年ねん2月がつ4日にち、第だい80期き順位じゅんい戦せんA級きゅう8回戦かいせんで永瀬ながせ拓たく矢や王座おうざに敗やぶれ、成績せいせきが2勝しょう6敗はいとなり、最終さいしゅう9回戦かいせんを待またずに史上しじょう4位いタイの29期き連続れんぞく（名人めいじん位い9期きを含ふくむ）で在籍ざいせきしていたA級きゅうからの陥落かんらくが決きまった[web 41]。

2022年度ねんど

2022年度ねんどは、6月16日にちに第だい81期き順位じゅんい戦せんB級きゅう1組くみ1回戦かいせんで山崎やまざき隆之たかゆき八はち段だんに82手てで勝利しょうりし、史上しじょう初はつの通算つうさん1500勝しょうを達成たっせいした（特別とくべつ将棋しょうぎ栄誉えいよ敢闘かんとう賞しょう[4]）[web 42]。また、11月22日にちには第だい72期き王将おうしょう戦せん挑戦ちょうせん者しゃ決定けっていリーグを6戦せん全勝ぜんしょうで制せいし、2年ねんぶりのタイトル戦せん挑戦ちょうせん者しゃとなり、タイトル戦せんにおいて藤井ふじい聡さとし太ふとし王将おうしょうと初はつ対戦たいせんとなったが[web 43]、2勝しょう4敗はいで敗やぶれた[web 44]。なお、この七なな番ばん勝負しょうぶの第だい二に局きょくは、将棋しょうぎ大賞たいしょうの名な局きょく賞しょうを受賞じゅしょうし、またこれらの活躍かつやくにより、敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうした[web 45]。また、年間ねんかん勝率しょうりつも7年ねんぶりに6割わりを超こえるなど復調ふくちょうぶりが際立きわだった。

日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい会長かいちょうに就任しゅうにん(2023年度ねんど - )

2023年度ねんど

2023年度ねんどは、第だい64期き王位おうい戦せんで紅べに組ぐみ優勝ゆうしょうを果はたし、挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい戦せんに進出しんしゅつしたが佐々木ささき大地だいち七なな段だんに敗やぶれ、藤井ふじい聡さとし太たいへのリベンジはならなかった。また、6月9日にちの棋士きし総会そうかいで理事りじとして正式せいしき選出せんしゅつされた後のち、理事りじ会かいによって新しん会長かいちょうに選任せんにんされた[1]。羽生はぶの師匠ししょうである二上ふたかみ達也たつや、二上ふたかみの師匠ししょうである渡辺わたなべ東一とういちも会長かいちょう経験けいけん者しゃであり、渡辺わたなべの師匠ししょうである関根せきね金次郎きんじろうも現行げんこうの日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめいにつながる将棋しょうぎ大成たいせい会かい・（旧きゅう）日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめいの会長かいちょう経験けいけん者しゃであることから、実質じっしつ師弟してい四よん世代せだいで連盟れんめい会長かいちょうの経験けいけん者しゃとなる。2023年ねんに創設そうせつされた50歳さい以上いじょうの棋士きしによる公式こうしき戦せん「第だい1回かい達人たつじん戦せん」において決勝けっしょう戦せんで丸山まるやま忠久ただひさ九きゅう段だんに勝利しょうりし、初代しょだい達人たつじんとなった。各かく棋戦きせんでコンスタントに結果けっかを残のこしていた一方いっぽう、第だい37期き竜王りゅうおう戦せんでは1組くみランキング戦せん初戦しょせんで久保くぼ利明としあき九きゅう段だんに敗やぶれ、5位い決定けってい戦せんでも初戦しょせんで丸山まるやま忠久ただひさ九きゅう段だんに敗やぶれ、32期き連続れんぞくで在籍ざいせきした竜王りゅうおう戦せん1組くみ(竜王りゅうおう在位ざいい含ふくむ)から陥落かんらくした[web 46]。

2024年度ねんど

2024年度ねんどは、第だい72期き王座おうざ戦せん決勝けっしょうトーナメント1回戦かいせんで佐藤さとう康光やすみつ九きゅう段だんと169回かい目めの対局たいきょくを行おこない、同どう一いちカードの対局たいきょく回数かいすうで単独たんどく歴代れきだい2位いに浮上ふじょうした[web 47]。この対局たいきょくに勝利しょうりした羽生はぶはその後ご挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい戦せんまで進出しんしゅつしたが、永瀬ながせ拓たく矢や九きゅう段だんに敗やぶれ7期きぶりの五ご番ばん勝負しょうぶ登場とうじょうはならなかった[web 48]。

棋風きふう・評価ひょうか

攻守こうしゅともに優すぐれた居きょ飛車ひしゃ党とうであり、急戦きゅうせん・持久じきゅう戦せん問とわず指ゆびしこなす。時折ときおり、振ふり飛車ひしゃを採用さいようすることもある[web 49]。

好すきな駒こまは銀将ぎんしょうで、理由りゆうは攻せめ、受うけの要ようであるため[web 50]。羽生はぶが研究けんきゅう用ように使つかっていた駒こまを譲ゆずり受うけたライターによれば、柘植つげ製せいの使つかい込こまれた駒こまのうち、銀ぎんだけがすり減へっていたという[web 51]。

また、対局たいきょくの中なかの様々さまざまな面めんで強つよさを発揮はっきする。勝又かつまた清和きよかずは「大山おおやまの力強ちからづよい受うけ、中原なかはらの自然しぜん流りゅうの攻せめ、加藤かとう（一いち）の重厚じゅうこうな攻せめ、谷川たにがわの光速こうそくの寄よせ、米長よねながの泥沼どろぬま流りゅうの指さし回まわし、佐藤さとう（康やすし）の緻密ちみつ流りゅうの深ふかい読よみ、丸山まるやまの激辛げきから流りゅうの指さし回まわし、森内もりうちの鉄板てっぱん流りゅうの受うけ、といった歴代れきだい名人めいじんの長所ちょうしょを状況じょうきょうに応おうじて指さし手てに反映はんえいさせる‘歴代れきだい名人めいじんの長所ちょうしょをすべて兼かね備そなえた男おとこ’」としている[book 11]。

終盤しゅうばんでの絶妙ぜつみょうの勝負しょうぶ手しゅあるいは手渡てわたし、他たの棋士きしが思おもいつかないような独特どくとくな寄よせ手て順じゅんから逆転ぎゃくてんすることは、主おもに若手わかて時代じだい、「羽生はぶマジック」と呼よばれ、それを表題ひょうだいとした書籍しょせきも複数ふくすう出版しゅっぱんされている。

金銀きんぎんを2三さん（後手ごてなら8七なな）や8三さん（後手ごてなら2七なな）に打うった対局たいきょくの勝率しょうりつが高たかいと言いわれている。ここに金銀きんぎんを打うつのは、通常つうじょうは勝かちづらいと考かんがえられている手法しゅほうである。このため棋界きかいの一部いちぶでは、これらのマス目めは「羽生はぶゾーン」と呼よばれている[book 12]。

著書ちょしょ『決断けつだん力りょく』[要ようページ番号ばんごう]で「成長せいちょうするために逃にげずに敢あえて相手あいての得意とくいな戦型せんけいに挑戦ちょうせんする」との旨むねの発言はつげんをしている。

長年ながねんのライバルである森内もりうち俊之としゆきは、「彼かれの凄すごさは、周まわりのレベルも上あげつつ、自分じぶんのレベルも上あげるところにある。勝負しょうぶの世界せかいにいながら、周まわりとの差さを広ひろげることだけにこだわっていない」と語かたる[book 13]。これと似にた評価ひょうかとしては他たに、観戦かんせん記者きしゃによる「感想かんそう戦せんで羽生はぶなどは別べつの手順てじゅんをすべて明あきらかにします。今後こんごの対局たいきょくもあるからバラすと損そんになるなどと考かんがえない」などがある[web 52]。

渡辺わたなべ明あきらは、「佐藤さとう棋聖きせいに敗やぶれA級きゅうの羽生はぶ-谷川たにがわ戦せんを観戦かんせん。あまりの名な局きょくに感動かんどうし動うごけない。トップ棋士きしの力ちからを見みた一いち日にち」、「羽生はぶ名人めいじんはどんな戦法せんぽうも指させる」、「情熱じょうねつ大陸たいりく」の竜王りゅうおう戦せん密着みっちゃく取材しゅざいでは、第だい1局きょくの羽生はぶの勝かちに関かんして「あの状態じょうたい（渡辺わたなべは羽生はぶが攻せめきれないと読よんでいた）から勝かてると読よんでいたのは恐おそらく羽生はぶさんだけじゃないかな…」と、ナレーションの「差さを見みせ付つけられた」との声こえとともに語かたった[5]。

深浦ふかうら康やすし市しは2003年ねんに、「（二に冠かんに後退こうたいしたが）羽生はぶさんは今いまも最強さいきょうだと思おもっています。羽生はぶさんに比くらべると自分じぶんはまだまだ」と語かたっている[web 53][要よう出典しゅってん]。

人物じんぶつ

身長しんちょうは172 cm[book 14]。血液けつえき型がたはAB型がた[book 5][book 15]。

妻つまは元もと俳優はいゆうでNHK連続れんぞくテレビ小説しょうせつ『京きょう、ふたり』のヒロイン役やくを務つとめた畠田はただ理恵りえである。婚約こんやく発表はっぴょうは1995年ねん7月がつに行おこなわれた。1996年ねん2月がつ19日にちに畠田はただが駅えきで暴漢ぼうかんに襲おそわれる事件じけんが発生はっせいした。この事件じけんは七なな冠かん達成たっせいから僅わずか5日にち後ごであったため、マスコミで大おおきく取とり上あげられた。挙式きょしきは1996年ねん3月がつ28日にち。1997年ねん7月がつに長女ちょうじょ、1999年ねん11月に二女じじょが誕生たんじょうした。2024年ねん4月がつ15日にち、畠田はただはSNSにて結婚けっこん28年ねん目めで初はじめて結婚けっこん指輪ゆびわ（ティファニー製せい）をプレゼントされたことを明あきらかにした。羽生はぶは「お待またせしました。これからもどうぞよろしくお願ねがいします」と自身じしんのSNSでコメントした[6]

両親りょうしんは、互たがいの祖母そぼが姉妹しまいという再さい従姉じゅうし弟おとうとの関係かんけいにあり、しかも同おなじ会社かいしゃの出身しゅっしん者しゃである[book 1]。

お笑わらいタレントの歩ふ子こ（旧きゅう芸名げいめい：ハブサービス、本名ほんみょう：羽生はぶ幸次郎こうじろう）は従弟じゅうていにあたる[web 54]。

プロ棋士きしとなってからも一時いちじ東京とうきょう都立とりつ富士ふじ森もり高等こうとう学校がっこうに通かよう多忙たぼうな生活せいかつを送おくっており、試験しけんは持もち前まえの記憶きおく力りょくで突破とっぱしていたが出席しゅっせき日数にっすうが足たりず、東京都立上野高等学校とうきょうとりつうえのこうとうがっこう通信つうしん制せいに転入てんにゅうし、卒業そつぎょう。母ははは「将棋しょうぎに専念せんねんさせず高校こうこうに通かよわせたことを後悔こうかいした」と述のべている[web 55]が、羽生はぶは逆ぎゃくに「あの時とき高校こうこうに通かよっていたおかげで将棋しょうぎを嫌きらいにならずにすんだ。感謝かんしゃしている。」と述のべている。

羽生はぶ家かの先祖せんぞは代々だいだい、現在げんざいの鹿児島かごしま県けんの種子島たねがしまに居住きょじゅうしており、1996年ねんの七なな冠かん達成たっせいを記念きねんして、親戚しんせきたちが建たてた記念きねん碑ひと記念樹きねんじゅが西之表にしのおもて市しにある[web 56]。

2021年ねん5月がつ、トップコートと業務ぎょうむ提携ていけいしたことが公表こうひょうされた。将棋しょうぎ関連かんれんの業務ぎょうむについては従来じゅうらい通どおり日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめいが窓口まどぐちとなるが、将棋しょうぎ以外いがいのイベント・広告こうこく等とうについては同社どうしゃが窓口まどぐちとなる[web 57][web 58]。

対局たいきょく関連かんれんの逸話いつわ

 
第だい5回かい国際こくさい将棋しょうぎフォーラムにて（2011年ねん）

タイトル

初はつタイトルの竜王りゅうおうを失うしなった1990年ねんの竜王りゅうおう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶは、谷川たにがわ3連勝れんしょうの後のちに羽生はぶが1勝しょうを返かえし、最終さいしゅう的てきに4-1で谷川たにがわが奪取だっしゅした展開てんかいであったが、角番かどばんで1勝しょうを挙あげた第だい4局きょくは、入いれ玉だま模様もようではなく攻せめ合あいであったにもかかわらず、203手てという長手ながて数すうの激戦げきせんであった。この一いち局きょくのことを、羽生はぶは「それまでは、昇級しょうきゅう・昇段しょうだん・タイトル獲得かくとくという上うえだけを見みていたが、初はじめて後うしろ向むきで対局たいきょくしたという意味いみで、（将棋しょうぎ観かんを変かえた最もっとも）印象いんしょうに残のこる一いち局きょく」[book 7]と語かたり、一方いっぽう、谷川たにがわは「どちらが勝かってもおかしくない名な局きょく」、「4-0か4-1かというのは、その後ごのことを考かんがえれば大おおきかったかもしれない」[book 16]という旨むねを述のべている。

永世えいせい称号しょうごう資格しかくの獲得かくとくでは、棋界きかいで序列じょれつ最さい上位じょういの竜王りゅうおう・名人めいじんの2つのみ、あと一いち歩ほとなると足踏あしぶみしていた。永世えいせい名人めいじん資格しかくの獲得かくとくは森内もりうちに2年ねん連続れんぞくで阻止そしされ、その森内もりうちの方ほうが先さきに獲得かくとくした（森内もりうちが十じゅう八はち世せい、羽生はぶが十じゅう九きゅう世せい）。永世えいせい竜王りゅうおう資格しかくの獲得かくとくは2002年ねんに通算つうさん6期き獲得かくとくで永世えいせい竜王りゅうおうまで残のこり1期きとしたが、その後ご森内もりうちに1度ど、渡辺わたなべに2度ど阻止そしされた。2008年ねんに渡辺わたなべ明あきらと戦たたかった竜王りゅうおう戦せんは勝かった方ほうが初代しょだい永世えいせい竜王りゅうおうとなるシリーズであったが、将棋しょうぎ史上しじょう初はつの3連勝れんしょう4連敗れんぱいで敗やぶれた。著書ちょしょ『決断けつだん力りょく』で「3連勝れんしょうすると不安ふあんになり気きの緩ゆるみが出でる」との旨むねを述のべている。しかし2017年ねんに渡辺わたなべ明あきらから4勝しょう1敗はいで奪取だっしゅし、15年ねんぶりの竜王りゅうおう復位ふくいとともに永世えいせい竜王りゅうおうの資格しかくを獲得かくとくした。

通算つうさんタイトル獲得かくとく期き数すうの従来じゅうらい記録きろく（大山おおやまの80期き）更新こうしんに際さいしても足踏あしぶみを見みせた。通算つうさん81期きの新しん記録きろく達成たっせいまであと一いち歩ほとするも、渡辺わたなべ明あきら（2011年ねん王座おうざ戦せん）、森内もりうち（2012年ねん名人めいじん戦せん挑戦ちょうせん）に連続れんぞく阻止そしされ、中村なかむら太地たいち（2012年ねん棋聖きせい戦せん）への勝利しょうりで達成たっせいした。また、通算つうさん100期きの大台おおだい達成たつなりも、あと1期きのところで、佐藤さとう天たかし彦（2018年ねん名人めいじん戦せん挑戦ちょうせん）、豊島としま（2018年ねん棋聖きせい戦せん）、広瀬ひろせ（2018年ねん竜王りゅうおう戦せん）に連続れんぞく阻止そしされ、27年ねんぶりの無冠むかんになった。その後ごも豊島としま(2020年ねん竜王りゅうおう戦せん挑戦ちょうせん)、藤井ふじい聡さとし太ふとし(2023年ねん王将おうしょう戦せん挑戦ちょうせん)に敗やぶれ、自身じしん初はつのタイトル戦せん5連敗れんぱいを喫きっするなどまだ通算つうさん100期きを達成たっせいできていない。

2023年ねんに創設そうせつされた50歳さい以上いじょうの棋士きしによる公式こうしき戦せん「第だい1回かい達人たつじん戦せん」に於おいて決勝けっしょう戦せんで丸山まるやま忠久ただひさに勝利しょうりし、初代しょだい達人たつじんとなった。その際さいの表彰ひょうしょう式しきでは“将棋しょうぎ連盟れんめい会長かいちょうたる羽生はぶが、初代しょだい達人たつじんとしての羽生はぶに表彰ひょうしょうを行おこなう”形かたちとなったことが話題わだいになった[7]。

所作しょさ・習性しゅうせい

2003年ねんの第だい51期き王座おうざ戦せんでは、タイトル戦せん初はつ登場とうじょうで19歳さいの渡辺わたなべ明あきら五ご段だんの挑戦ちょうせんを受うけ3-2で防衛ぼうえいしたが、最終さいしゅうの第だい5局きょくの終盤しゅうばんで羽生はぶの手てが震ふるえて駒こまをまともに持もてなかった[book 17][book 18]。その後ご、一手いってのミスも許ゆるされない終盤しゅうばんで羽生はぶの手てが震ふるえることが度々たびたび見みられるようになったが、ほとんどの場合ばあい羽生はぶの勝利しょうりが決定的けっていてきになった局面きょくめんのため、将棋しょうぎ界かいでは「手てが震ふるえるのは羽生はぶが勝かちを確信かくしんした時とき」と言いわれている[web 59]。羽生はぶ自身じしんも2008年ねんの第だい66期き名人めいじん戦せん第だい3局きょく・対たい森内もりうち俊之としゆき名人めいじん戦せんでの大だい逆転ぎゃくてん劇げきの際さいの話はなしとして「このように指させば勝かてると道筋みちすじが見みえた時とき、手てが震ふるえるようになった」と語かたっている[book 19]。

プロデビューして間あいだもない低てい段だん時代じだいには、上目うわめで相手あいてをにらみつける（ように見みえる）「ハブにらみ」が相手あいてを恐おそれさせたとされる[book 20]。

初はじめて竜王りゅうおう位いに就ついた1989年ねん頃ごろは、先輩せんぱい棋士きし（自分じぶんより段位だんいや実績じっせきが上うえの棋士きし）と対局たいきょくする際さい、上座かみざに座すわるべきか下座げざに座すわるべきか、毎まい局きょく悩なやんでいたが、1990年ねんに1期きで竜王りゅうおう位いを失うしなって以降いこうは、席次せきじに関かんしては、タイトル保持ほじ者しゃとしてふさわしい行動こうどうをとるよう努つとめ、それで反感はんかんを買かっても仕方しかたがない、という考かんがえをとるようになった[book 21]。その後ご1994年ねんに、A級きゅう順位じゅんい戦せん8回戦かいせんで中原なかはら誠まこと（当時とうじの肩書かたがきは前ぜん名人めいじんで当該とうがい棋戦きせん準じゅん称号しょうごう保持ほじ者しゃ、また当該とうがい棋戦きせん永世えいせい称号しょうごう資格しかく保持ほじ者しゃ）と対戦たいせんした際さい、羽生はぶ（当時とうじ王位おうい・王座おうざ・棋王きおう・棋聖きせいの四よん冠かん）が上座かみざについたことで物議ぶつぎをかもした。この件けんは「上座かみざ事件じけん」と呼よばれることもある。これについて羽生はぶは、それまでのリーグ戦せんの成績せいせきが、自分じぶんの方ほうがよかったので勘違かんちがいした、と語かたっている[web 60]。

相手あいてが悪手あくしゅを指さすと不機嫌ふきげんになると言いわれており、羽生はぶが勝利しょうりした第だい57期き王座おうざ戦せん第だい2局きょくではまだ難解なんかいな将棋しょうぎを投了とうりょうした挑戦ちょうせん者しゃの山崎やまざき隆之たかゆきに厳きびしい言葉ことばを投なげかけたと言いわれる。このときの姿すがたは『将棋しょうぎ世界せかい』2009年ねん12月がつ号ごう（日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい）の観戦かんせん記きにも「羽生はぶには勝利しょうりを喜よろこぶ、あるいは勝利しょうりに安堵あんどするといった雰囲気ふんいきは微塵みじんもなく、がっかりしたように、いやもっと言いえば、怒おこっているようにも見みえたからだ。」と記しるされている。また、本人ほんにんも「相手あいてでも自分じぶんでも、どちらかが悪わるい手てを指さすと、もっとすごいものを作つくり出だせそうなチャンスがなくなってしまった、ということですから。」と発言はつげんしている[book 22]。しかし、第だい25期き竜王りゅうおう戦せん第だい2局きょく(渡辺わたなべ明あきら-丸山まるやま忠久ただひさ)の解説かいせつを務つとめた際さいに、視聴しちょう者しゃからの質問しつもんとしてこの件けんが取とり上あげられ、「私わたし自身じしんとしてはそんなに厳きびしい口調くちょうで言いったというつもりは全まったくなかった。対局たいきょく後ごに主催しゅさい者しゃが入室にゅうしつするまでの2、3分ぶんの間あいだに、簡単かんたんな感想かんそうとして「こういう手てがあったのではないか？」と軽かるく聞きいたつもりだった。秒読びょうよみの緊迫きんぱくした後のちだったので、見みる人ひとによってはそういう風ふうに見みえたのではないか」と発言はつげんしている[web 61]。

諸しょ対局たいきょく内容ないよう

初はじめての五ご冠かん王おうの頃ころは振ふり駒こまで先手せんてを引ひき当あてることが多おおく、「振ふり駒こまも強つよい」と言いわれた。1992年度ねんどと1993年度ねんどのタイトル戦せんにおける振ふり駒こま（第だい1局きょくおよび最終さいしゅう局きょく）は12回かい行おこなわれたが、すべて羽生はぶが先手せんてとなった。

  • 若手わかて時代じだい、NHK杯はい戦せんで先手せんて番ばんとなったとき、▲2六ろく歩ほ△8四よん歩ほ▲2五ご歩ほ△8五ご歩ほという相あい掛かかりの出でだしの後のち、常識じょうしきとされる5手て目め▲7八はち金きんを指さすまでに若干じゃっかんの時間じかんを使つかったことがある[注釈ちゅうしゃく 38]。

1993年ねん12月24日にちの対たい谷川たにがわ戦せん（第だい63期き棋聖きせい戦せん五ご番ばん勝負しょうぶ第だい2局きょく）において、序盤じょばんで4四よんの歩ふのタダ取とりを許ゆるす△4二に角かく、さらには、いったん敵てき玉だまに迫せまっていた7九きゅうのと金きんを、香車きょうしゃを取とるだけのために2手てをかけて△8九きゅう、△9九きゅうと「退却たいきゃく」させるという、将棋しょうぎの常識じょうしきからかけ離はなれた奇手きしゅを指さした。売うられた喧嘩けんかに谷川たにがわが応おうじる展開てんかいの乱戦らんせんとなり、さらに終盤しゅうばんだけで80手てほどもある激戦げきせんとなったが、羽生はぶが勝利しょうりしている。

1994年ねん、初はじめて名人めいじん位いを獲得かくとくした直後ちょくごのNHK杯はい戦せん・対たい畠山はたけやま鎮戦せんで、先手せんて・畠山はたけやまの初手しょて▲2六ろく歩ほに対たいして2手て目め△6二に銀ぎんと指さした。そして、10手て目めで△3四よん歩ほとするまで羽生はぶの歩ふが1つも動うごかないという、極きわめて珍めずらしい出でだしとなった。まさに「名人めいじんに定跡じょうせきなし」である（結果けっか、羽生はぶが勝利しょうりした）。また、ほぼ同どう時期じきに、先手せんての初手しょて▲7六ろく歩ほに対たいする2手て目め△6二に銀ぎんも指さしており、こちらは一度いちどならず何なん度ども指さしている。これは、相手あいてが振ふり飛車ひしゃ党とうの場合ばあいに、たまに用もちいられる作戦さくせんではあるが、羽生はぶが実戦じっせんで試ためした相手あいては、谷川たにがわ浩司こうじ、郷田ごうだ真しん隆たかし、森下もりした卓たくといった居きょ飛車ひしゃ党とうである。羽生はぶは「2手て目め△6二に銀ぎんは損そんだが、どれぐらい損そんであるかを見極みきわめるために指さした。どれだけ損そんであるかがわかったので、もう指さすことはない。」という旨むねを語かたっていた[book 23]。なお、2手て目め△6二に銀ぎんは、2018年ねんの名人めいじん戦せん第だい6局きょく・対たい佐藤さとう天たかし彦戦で、佐藤さとうの初手しょて▲2六ろく歩ほに対たいして久々ひさびさに指さしたものの、145手てで羽生はぶが敗やぶれた[web 62]。

2001年ねん9月がつ1日にちの第だい14期き竜王りゅうおう戦せん・挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい三さん番ばん勝負しょうぶ第だい1局きょく（対たい木村きむら一基いっき）、終盤しゅうばんの優勢ゆうせいな局面きょくめんで135手て目めが大だい悪手あくしゅとなり頓死とんししてしまった。もし神様かみさまから一いち手て指さし直なおす権利けんりをもらったら、これをやり直なおしたいと述のべている[web 63]。

2007年ねん10月がつ14日にち放送ほうそうの第だい57回かいNHK杯はい戦せん、対たい中川なかがわ大輔だいすけ戦せんは、羽生はぶが七なな冠かんのときのNHK杯はい戦せん決勝けっしょうと同おなじ顔合かおあわせとなったが、終盤しゅうばんで中川なかがわが自分じぶんの玉たまのトン死しの筋すじに気きづかず、羽生はぶの逆転ぎゃくてん勝がちとなった。最後さいごは歩ふ1枚まいさえも余あまらない、ぴったりの詰つみ。解説かいせつの加藤かとう一二三ひふみは「NHK杯はい戦史せんし上じょうに残のこる大だい逆転ぎゃくてんじゃないかな」と述のべた[book 24]。この時点じてんで羽生はぶが視聴しちょうしたかは明確めいかくではなかったが、「棋士きし 羽生はぶ善治よしはる」のロングインタビューの中なかで、ニコニコ動画どうがの映像えいぞうを視聴しちょうしたと明あかした。

2008年ねんの第だい66期き名人めいじん戦せん第だい3局きょく（2008年ねん5月がつ8日にち－9日にち）において、検討けんとう陣じんの棋士きし達たちが森内もりうち俊之としゆきの勝かちと判断はんだんして検討けんとうを打うち切きった後のち、敗勢はいせいから驚異きょうい的てきな粘ねばりを見みせて、最後さいごの最後さいごで森内もりうちのミス[注釈ちゅうしゃく 39]を誘さそい、大だい逆転ぎゃくてん勝利しょうりを挙あげる。羽生はぶ自身じしんはその後ごのインタビューの中なかで「ずっと不利ふりを感かんじていて気持きもちが萎なえていたが、それからひたすら最善さいぜん手しゅを続つづけた結果けっか、勝利しょうりを引ひき寄よせたのではないか」と語かたっている[book 25]。

史上しじょう初はつのネット公式こうしき棋戦きせんである大和証券だいわしょうけん杯はいネット将棋しょうぎ・最強さいきょう戦せんの第だい2回かい、1回戦かいせん・渡辺わたなべ明あきら竜王りゅうおうとの対局たいきょく（2008年ねん5月がつ11日にち）において、マウス操作そうさのミス[注釈ちゅうしゃく 40]によって、時間切じかんぎれ負まけをする[注釈ちゅうしゃく 41]。時間切じかんぎれとなった局面きょくめんは68手て目め、中盤ちゅうばんから終盤しゅうばんへの入いり口くちでいちばん面白おもしろくなるところであり、しかも羽生はぶ優勢ゆうせい[注釈ちゅうしゃく 42]の局面きょくめんであった[注釈ちゅうしゃく 43]。なお、これは羽生はぶにとってデビュー以来いらい初はじめての反則はんそく負まけとしてマスコミに注目ちゅうもくされ、翌日よくじつの朝刊ちょうかんでは一般いっぱん紙しや地方紙ちほうしでも取とり上あげられた[注釈ちゅうしゃく 44]。

第だい67期き名人めいじん戦せん七なな番ばん勝負しょうぶ第だい1局きょくの2日にち目め（2009年ねん4月がつ10日とおか）、対局たいきょく中ちゅうの羽生はぶに対たいして観戦かんせん記者きしゃが扇子せんすへのサインを求もとめるという珍事ちんじがあった。羽生はぶは44手て目めを考慮こうりょ中ちゅうであったが、記者きしゃの扇子せんすにサインをした。この記者きしゃは朝日新聞社あさひしんぶんしゃの嘱託しょくたくを長ながくつとめた東あずま公平こうへいで、この対局たいきょくの観戦かんせん記きの執筆しっぴつを同社どうしゃから委託いたくされていた。同社どうしゃは東ひがしに厳重げんじゅう注意ちゅういをした。東ひがしは羽生はぶとは昔むかしから顔見知かおみしりであったため、その気安きやすさもあってのことと言いわれている[web 64]。当とうの羽生はぶは永世えいせい七なな冠かん達成たっせい時じの対談たいだんで「(テレビ中継ちゅうけいの無ない)昔むかしの感覚かんかくで言いうと全然ぜんぜん変へんな話はなしじゃない」と大山おおやま康晴やすはるらを引ひき合あいにコメントした。

チェス

 
チェスに興きょうじる羽生はぶ（国際こくさい将棋しょうぎフォーラム2014）

チェスにおいては国際こくさいチェス連盟れんめい（FIDE）のタイトル（称号しょうごう）でグランドマスター（GM）、インターナショナルマスター（IM）に次つぐ、FIDEマスター（FIDE Master, FM）位いを有ゆうする、日本にっぽん国内こくない屈指くっしの強豪きょうごうである。現在げんざいでは選手せんしゅとして競技きょうぎ会かいへの参加さんかは少すくなくなったが、国内こくないでのチェスの普及ふきゅうや親善しんぜんとしてのイベント対局たいきょくをこなしている。

海外かいがいのチェス大会たいかいに一人ひとりで出場しゅつじょうするため、多忙たぼうな中なかで英語えいごを勉強べんきょうし、アメリカ、フランス、ドイツ、UAEなど各国かっこくの大会たいかいに出場しゅつじょうした。2006年ねん6月がつにフィラデルフィアで行おこなわれた「World Open」では、英語えいごの取材しゅざいに羽生はぶ自みずからが英語えいごで応おうじており、その模様もようは公式こうしきサイトで公開こうかいされている。

チェスの魅力みりょくを将棋しょうぎ棋士きしの室岡むろおか克彦かつひこに22歳さいで教おしえられ、本ほんでルール等とうを覚おぼえた。実際じっさいにチェスをプレイし始はじめたのは七なな冠かん制覇せいは前後ぜんこうの1996年ねん頃ごろ、26歳さいとかなり遅おそく、日本にっぽん在住ざいじゅうのフランス人じんチェス講師こうし、ジャック・ピノーから教おそわった。プレイといっても多忙たぼうのため月がつに1、2度どの練習れんしゅうであった。将棋しょうぎとチェスに関かんして羽生はぶは「当初とうしょ似にていると思おもっていたが、全然ぜんぜん違ちがう」と語かたった[web 65]。

現在げんざい[いつ?]はチェスプレーヤーの小島こじま慎也しんや（IM、レーティング2400）と月つきに数すう回かい集中しゅうちゅう的てきな練習れんしゅう対局たいきょくを行おこなっている。[要よう出典しゅってん]

上記じょうきの将棋しょうぎとの混乱こんらんやチェスの開始かいし時期じきが遅おそいこと、月つき1、2度どという僅わずかな練習れんしゅうにもかかわらず、2年ねん後ごの1998年ねん3月がつに全日本ぜんにほん百ひゃく傑すぐる戦せんで単独たんどく優勝ゆうしょう、9月のジャパンオープンでは1局きょく敗やぶれたものの4者しゃ同率どうりつ優勝ゆうしょうした。

1999年ねん6月がつには、非公式ひこうしきの自由じゆう対局たいきょくながらIMのアルミラ・スクリプチェンコに2戦せん2勝しょう。しかし、その夫おっと（当時とうじ）であるGMのジョエル・ローティエに森内もりうち俊之としゆき、佐藤さとう康光やすみつとともに3面めん指さしで挑いどむも3人にんとも敗やぶれた。2000年ねんは将棋しょうぎ界かいで記録きろく的てきな活躍かつやくをしていたにかかわらず、暇ひまを見みつけてシカゴで開催かいさいされた「Chicago Open」に参加さんか、これが海外かいがい大会たいかい初はつ参加さんかである。

また、2002年ねん10月がつには再さい来日らいにちしたGMのジョエル・ローティエに再ふたたび森内もりうち、佐藤さとうとともに3面めん指さしで挑いどむも羽生はぶは敗やぶれた（森内もりうちのみ引ひき分わけ）。

2004年ねんには日本人にっぽんじんとして3人にん目めとなるFMの称号しょうごうを獲得かくとく。以降いこう、2007年ねん5月がつまでにほぼ年とし2回かいのペースで13回かいの海外かいがい大会たいかいに参加さんか（うち2回かいは早はや指さし戦せん）、2006年ねんの「World Open」では5勝しょう2分ふん2敗はいで237人にん中ちゅう38位いとなり、IM獲得かくとくへの第一歩だいいっぽとなる1度目どめのIMノームを達成たっせいした（日本人にっぽんじんとして3人にん目め）。これらの大会たいかいで30分ふん前後ぜんこうの早さ指さし戦せんではGMに3勝しょう2敗はい1分ふんと勝かち越こしている（但ただし、当時とうじ、早はや指さしはレイティング対象たいしょうとならなかった。現在げんざいは長時間ちょうじかんのゲームとは別枠べつわくとして計算けいさんされるようになった）。

2007年ねん5月がつの時点じてんでレイティングは2404と日本にっぽん国内こくない1位い、世界せかいランキングは2796位い、アジア圏けんのランキングは260位い、日本にっぽんチェス協会きょうかいの国内こくない称号しょうごうである段位だんいは六ろく段だんとした。少すくないながらも定期ていき的てきに大会たいかいに出でては順調じゅんちょうにレイティングを上あげていたが、2007年ねん5月がつから長期間ちょうきかん、チェス大会たいかいへ出場しゅつじょうしなくなり、2014年ねんまでFIDEからは「active player」（活動かつどう中ちゅうの選手せんしゅ）の認定にんていを受うけなくなった。

これ以降いこうもイベントでの対局たいきょくは時折ときおり行おこない、2011年ねん10月がつにはフランスで開催かいさいされた国際こくさい将棋しょうぎフォーラムで、アンドル＝エ＝ロワール県けんのヴィランドリー城じょうでフランス国内こくないチャンピオンのマキシム・バシエ・ラグラーブ（対局たいきょく時じの世界せかいランキング29位い、レーティング2715）と、森内もりうちとともに2面めん指さしの親善しんぜん対局たいきょくを行おこない、黒くろ番ばん（後手ごて、一般いっぱん的てきに不利ふりとされる）を持もったが、チェックメイトの順じゅんを逃のがしての引ひき分わけとなった（森内もりうちは敗やぶれた）。バシエ・ラグラーブは両者りょうしゃについて、「日本にっぽんにこんな強つよい選手せんしゅがいることにびっくりした」と感想かんそうを述のべた[web 66][web 67]。

2012年ねん3月がつ、全日本ぜんにほん百ひゃく傑すぐる戦せんに参加さんかし単独たんどく優勝ゆうしょう（5勝しょう1分ふん、5.5P/6R）を果はたす。4月22日にちには都内とないで小島こじま慎也しんやとともに、GMで世界せかい王者おうじゃへの挑戦ちょうせん経験けいけんもあるナイジェル・ショート（対局たいきょく時じの世界せかいランキング49位い、レーティング2697）と、2面めん指さしのエキシビション対局たいきょくを行おこない、後手ごて黒くろ番ばんを持もって引ひき分わけになった[web 68]。

2012年ねん9月がつ14日にち、神戸こうべで開催かいさいされたチェス・プロブレムの世界せかい大会たいかい「WCCC2012」で、2011年ねんに対局たいきょくしたバシエラグラーブ（対局たいきょく時じの世界せかいランキング50位い、レーティング2697。将棋しょうぎは1年ねん前まえから始はじめた[web 69]）と、将棋しょうぎとチェスを同時どうじに指さすという変則へんそくルールで公開こうかい対局たいきょくを行おこなった。ハンデとして羽生はぶは将棋しょうぎが飛車ひしゃ落おち、チェスは先手せんて白しろ番ばんで、将棋しょうぎに勝かちチェスは負まけた。羽生はぶはインタビューに「頭あたまを切きり替かえて考かんがえる面白おもしろさがあった」とし、バシエラグラーブは「チェスと将棋しょうぎが影響えいきょうを及およぼし合あえば面白おもしろい」と答こたえた[web 70][web 71]。

2013年ねん11月、ジャパンオープンで総合そうごう3位い（5勝しょう1分ふん2敗はい、5.5P/8R）。12月には年末年始ねんまつねんしの休やすみを利用りようしてポーランドに渡わたり、クラクフで開催かいさいされた「第だい24回かいクラクフ国際こくさいチェスフェスティバル2013」に参加さんか。6勝しょう1分ふん2敗はい（6.5P/9R）の成績せいせきを残のこし2度目どめのIMノームを達成たっせいした[web 72]。6勝しょうの中なかには、GMのBartłomiej Heberla（対局たいきょく時じのレーティング2561）から後手ごて黒くろ番ばんで上あげた1勝しょうが含ふくまれている。これにより2014年ねん2月がつのFIDEレーティングで2415となり、「active player」へ復帰ふっきした（世界せかい2459位い、アジア230位い）[web 73]。

2014年ねん11月28日にち、電でん王おう戦せんの特別とくべつ企画きかくで元もと世界せかい王者おうじゃのガルリ・カスパロフと先手せんて後手ごてを入いれ替かえる早さ指さし（25分ふん）の二に番ばん勝負しょうぶで対局たいきょくしたが、カスパロフが2連勝れんしょうした[web 74]。

将棋しょうぎにチェスの手法しゅほうを持もち込こむこともあり、その一いち例れいとして、AbemaTVの企画きかく番組ばんぐみにて持もち時間じかん配分はいぶんで「フィッシャールール」を採用さいようした将棋しょうぎトーナメント戦せんを羽生はぶが提案ていあん。2018年ねんに「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生はぶ善治よしはる」として放送ほうそうされた[web 75][注釈ちゅうしゃく 45]。

2021年ねん2月がつ時点じてんでレーティングは2399と日本にっぽん国内こくない2位い、世界せかいランキングは3194位い、アジア圏けんのランキングは393位い[8]。

エピソード

普段ふだんは自然体しぜんたいで喋しゃべるが、インタビューなどでは「そうですね、あーのー、まぁー」などとゆっくり前置まえおきをしながら、受うけ答こたえをする場合ばあいがある[web 76]。

対局たいきょく時じの寝癖ねぐせがトレードマークとされる[web 77]。結婚けっこん後ごは一時いちじ頻度ひんどが少すくなくなったが[web 78]、2013年ねんの王座おうざ戦せん第だい4局きょくでは「後頭部こうとうぶに見事みごとな寝癖ねぐせがついている。」と日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい王座おうざ戦せん中継ちゅうけいサイトに記録きろくが残のこるなど[web 79]、2010年代ねんだいに入はいり再ふたたび寝癖ねぐせが現あらわれる機会きかいが多おおくなった[web 77]。演歌えんか歌手かしゅ・長山ながやま洋子ようこの歌うた「たてがみ」は、寝癖ねぐせになぞらえたタイトルのオマージュソングである。

チャトランガ系統けいとうのゲームは一いち通とおり出来できる[book 26]。囲碁いごは小学生しょうがくせいの時ときにやっており、5級きゅうからは苦戦くせんしたものの初段しょだんになりやめた[book 27]。ただ、プロ棋士きしになってから再度さいどルールを覚おぼえており、酒さけの席せきなどでたまに知しり合あいと碁ごを打うつことがある[web 78]。

漫画まんが作品さくひん『月下げっかの棋士きし』の主人公しゅじんこう・氷室ひむろ将すすむ介かいの圧倒的あっとうてきな強つよさと対局たいきょく時じのオーラは羽生はぶをモデルにしていると、作者さくしゃの能のう條じょう純一じゅんいちが単行たんこう本ほん最終巻さいしゅうかんに記しるしている。但ただし、「羽田はた」という名前なまえの眼鏡めがねをかけた少年しょうねんもスポットで登場とうじょうしている[要ようページ番号ばんごう]。

2006年ねん11月に八王子はちおうじ市しより八王子はちおうじ観光かんこう大使たいしを委嘱いしょくされる[web 80]。

子供こどもの頃ころ公文こうぶん式しきをしていたため、CMに起用きようされていたこともある。また、その頃ころから六ろく冠かんになるまでを書かいた本ほん（マンガ形式けいしき）もある[book 28]。

将棋しょうぎを題材だいざいにしたテレビゲームの監修かんしゅうおよびアドバイスを度々たびたび行いっており、自身じしんが登場とうじょうするゲームソフトもある。詳細しょうさいは下記かき節ぶしを参照さんしょう。

好すきな映画えいがは小津おつ安あん二郎じろう監督かんとくの『東京とうきょう物語ものがたり』[book 29]。また、小説しょうせつでは『氷点ひょうてん』（三浦みうら綾子あやこ）を一時いちじ愛読あいどくしていた[book 29]。

基本きほん的てきに弟子でしはとらない[web 81]。

独身どくしん時じは、収入しゅうにゅうの半分はんぶんは寄付きふに使つかっていて、億おくの収入しゅうにゅうに税金ぜいきんを支払しはらうと貯金ちょきんはなしであった[9][10][11]。

昇段しょうだん履歴りれき

主おもな成績せいせき

※2023年ねん4月がつ3日にち現在げんざい

タイトル・永世えいせい称号しょうごう

登場とうじょう・連覇れんぱの 太字ふとじ は歴代れきだい最多さいた記録きろく。

詳細しょうさいは「年表ねんぴょう」の項こう、タイトル戦せん戦績せんせき一覧いちらんを参照さんしょう。他たの棋士きしとの比較ひかくは、タイトル獲得かくとく記録きろく、将棋しょうぎのタイトル在位ざいい者しゃ一覧いちらんを参照さんしょう。

タイトル 獲得かくとく年度ねんど 登場とうじょう 獲得かくとく期き数すう 連覇れんぱ 永世えいせい称号しょうごう （備考びこう）
竜王りゅうおう 1989, 1992, 1994-1995,
2001-2002, 2017 		16回かい 7期き
(歴代れきだい2位い) 		2連覇れんぱ 永世えいせい竜王りゅうおう 資格しかく
名人めいじん 1994-1996, 2003,
2008-2010, 2014-2015 		17回かい 9期き
(歴代れきだい3位い) 		3連覇れんぱ
(※2度ど) 		十じゅう九きゅう世せい名人めいじん 資格しかく
王位おうい 1993-2001, 2004-2006,
2011-2016 		23回かい 18期き
(歴代れきだい1位い) 		9連覇れんぱ
(歴代れきだい2位い) 		永世えいせい王位おうい 資格しかく
叡あきら王おう － 0 － －
王座おうざ 1992-2010, 2012-2016 26回かい 24期き
(歴代れきだい1位い) 		19連覇れんぱ
(歴代れきだい1位い) 		名誉めいよ王座おうざ 資格しかく
棋王きおう 1990-2001, 2004 17回かい 13期き
(歴代れきだい1位い) 		12連覇れんぱ
(歴代れきだい1位い) 		永世えいせい棋王きおう 資格しかく
王将おうしょう 1995-2000, 2002,
2004-2008 		19回かい 12期き
(歴代れきだい2位い) 		6連覇れんぱ
(歴代れきだい2位いタイ) 		永世えいせい王将おうしょう 資格しかく
棋聖きせい 1993前まえ-1995,
2000, 2008-2017 		20回かい 16期き
(歴代れきだい1位いタイ) 		10連覇れんぱ
(歴代れきだい1位い) 		永世えいせい棋聖きせい 資格しかく
旧きゅうタイトル 獲得かくとく年度ねんど 登場とうじょう 獲得かくとく期き数すう 連覇れんぱ 永世えいせい称号しょうごう （備考びこう）
十じゅう段だん － 0 － －
タイトル戦せん登場とうじょう 合計ごうけい138回かい（歴代れきだい1位い）、タイトル獲得かくとく 合計ごうけい99期き（歴代れきだい1位い）
（最新さいしんは2022年度ねんど王将おうしょう戦せん）
将棋しょうぎタイトル獲得かくとく記録きろく
01位い 099期き (138回かい)
2位い 80期き (112回かい)
3位い 64期き (091回かい)
4位い 31期き (045回かい)
5位い 27期き (057回かい)
6位い 23期き (024回かい)
7位い 019期き (048回かい)
8位い 13期き (037回かい)
9位い 12期き (025回かい)
10位い 08期き (024回かい)

(番ばん勝負しょうぶ実施じっし分ぶんのみ)		 08期き
(05期き)		 (011回かい)
(008回かい)
太字ふとじ*は現役げんえき棋士きし、(括弧かっこの数字すうじ)はタイトル戦せん登場とうじょう回数かいすう
（記録きろくは第だい95期き棋聖きせい戦せん終了しゅうりょうまで、番ばん勝負しょうぶ終了しゅうりょう前まえを除のぞく）

一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう

通算つうさん46回かい = 歴代れきだい1位い

棋戦きせん名めい
優勝ゆうしょう
回数かいすう
優勝ゆうしょう年度ねんど備考びこう
NHK杯はいテレビ将棋しょうぎ
トーナメント		11回かい1988、1991、1995、1997-1998、2000、2008-2011、2018年度ねんど名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃ
（史上しじょう初はつ）[注釈ちゅうしゃく 48]
朝日あさひ杯はい将棋しょうぎオープン戦せん05回かい2009、2011、2013-2015年度ねんど
銀河ぎんが戦せん05回かい2000-2001、2004、2006、2012年度ねんど
将棋しょうぎ日本にっぽんシリーズ05回かい1991、1998、2003、2010-2011年度ねんど
朝日あさひオープン将棋しょうぎ選手権せんしゅけん07回かい1990、1992、1998、2004-2007年度ねんど（終了しゅうりょう棋戦きせん）
オールスター勝かち抜ぬき戦せん
(5連勝れんしょう以上いじょう)		04回かい1988(6連勝れんしょう)、1991(5連勝れんしょう)、2000(16連勝れんしょう、歴代れきだい1位い)、2002年度ねんど(7連勝れんしょう)（終了しゅうりょう棋戦きせん）
早さ指さし将棋しょうぎ選手権せんしゅけん03回かい1992、1995、2002年度ねんど（終了しゅうりょう棋戦きせん）
天王てんのう戦せん02回かい1987-1988年度ねんど（終了しゅうりょう棋戦きせん）
若わか獅子しし戦せん02回かい1987、1989年度ねんど（終了しゅうりょう棋戦きせん）
新人しんじん王おう戦せん01回かい1988年度ねんど
達人たつじん戦せん立川たちかわ立たて飛ひ杯はい01回かい2023年度ねんど
優勝ゆうしょう回数かいすう 合計ごうけい
46回かい（2023年度ねんど 達人たつじん戦せん立川たちかわ立たて飛ひ杯はいまで）

詳細しょうさいは、「年表ねんぴょう」の項こうを参照さんしょう。

なお、プロデビュー（1985年ねん12月18日にち）以降いこうに存在そんざいした、新進しんしん棋士きしの棋戦きせんを除のぞく一般いっぱん棋戦きせんのうち、優勝ゆうしょう経験けいけんがないのは下記かきの3つ（但ただし、前身ぜんしんの棋戦きせんは同一どういつの棋戦きせんと見みなす[注釈ちゅうしゃく 49]）。

非公式ひこうしき戦せん優勝ゆうしょう

通算つうさん8回かい = 歴代れきだい1位い

  • 達人たつじん戦せん（非公式ひこうしき戦せん時代じだい） 2回かい : 2011、2012年度ねんど
  • 銀河ぎんが戦せん（非公式ひこうしき戦せん時代じだい） 2回かい : 1997、1998年度ねんど
  • 若わか駒こま戦せん 1回かい : 1985-1986年ねん、準々じゅんじゅん決勝けっしょう以降いこう対局たいきょくは四よん段だん昇段しょうだん後ご
  • IBM杯はい 1回かい : 1992年度ねんど
  • 全日空ぜんにっくう杯はい 1回かい : 1992年度ねんど
  • 獅子王ししおう戦せん 1回かい : 2016年ねん

将棋しょうぎ大賞たいしょう

詳細しょうさいは「年表ねんぴょう」の項こうを参照さんしょう。記録きろくは次項じこうを参照さんしょう。

在籍ざいせきクラス

竜王りゅうおう戦せんと順位じゅんい戦せんのクラスについては「将棋しょうぎ棋士きしの在籍ざいせきクラス」を参照さんしょう
順位じゅんい戦せん・竜王りゅうおう戦せんの在籍ざいせきクラスの年別ねんべつ一覧いちらん
開始かいし
年度ねんど 		(出典しゅってん)順位じゅんい戦せん (出典しゅってん)竜王りゅうおう戦せん
期き 名人めいじん A級きゅう B級きゅう C級きゅう 0 期き 竜王りゅうおう 1組くみ 2組くみ 3組くみ 4組くみ 5組くみ 6組くみ 決勝けっしょう
T
1組くみ 2組くみ 1組くみ 2組くみ
1986 45 C249 8-2 (棋戦きせん創設そうせつ前まえ)
1987 46 C206 10-0 1 4組くみ 1-1 5-0
1988 47 C119 8-2 2  3組くみ  5-0 4-0
1989 48 C102 10-0 3 竜王りゅうおう -- --
1990 49 B221 8-2 4 1組くみ -- 0-3
1991 50 B203 8-2 5  2組くみ  4-1 4-0
1992 51 B112 11-1 6 竜王りゅうおう -- --
1993 52  A09  7-2 7  1組くみ  4-0 4-1
1994 53 名人めいじん -- 8 竜王りゅうおう -- --
1995 54 名人めいじん -- 9 竜王りゅうおう -- --
1996 55 名人めいじん -- 10 1組くみ -- 2-2
1997 56 A 01 6-3 11 1組くみ 3-2 3-1
1998 57 A 02 3-5 12 1組くみ -- 1-2
1999 58 A 04 6-3 13  1組くみ  4-0 3-1
2000 59 A 03 6-3 14  1組くみ  4-1 3-1
2001 60 A 03 5-4 15 竜王りゅうおう -- --
2002 61  A04  6-3 16 竜王りゅうおう -- --
2003 62 名人めいじん -- 17 1組くみ 1-1 4-1
2004 63  A01  7-2 18 1組くみ -- 1-2
2005 64 A 01 8-1 19 1組くみ -- 1-2
2006 65 A 02 6-3 20 1組くみ 1-1 3-1
2007 66  A03  8-1 21  1組くみ  5-1 3-1
2008 67 名人めいじん -- 22 1組くみ 1-1 2-1
2009 68 名人めいじん -- 23  1組くみ  4-0 3-1
2010 69 名人めいじん -- 24 1組くみ 0-1 3-1
2011 70  A01  9-0 25 1組くみ -- 2-2
2012 71  A01  8-1 26 1組くみ 1-1 3-1
2013 72  A01  8-1 27 1組くみ 2-2 4-0
2014 73 名人めいじん -- 28 1組くみ 0-1 4-0
2015 74 名人めいじん -- 29 1組くみ -- 2-2
2016 75 A 01 6-3 30  1組くみ  4-1 3-1
2017 76  A02  6-4 31 竜王りゅうおう -- --
2018 77 A 01 7-2 32 1組くみ -- 2-2
2019 78 A 02 4-5 33  1組くみ  3-1 4-0
2020 79 A 05 4-5 34 1組くみ 0-1 3-1
2021 80 A 08 2-7 35 1組くみ -- 1-2
2022 81 B101 6-6 36 1組くみ 1-1 3-1
2023 82 B106 7-5 37 1組くみ -- 0-2
2024 83 B105 38 2組くみ --
順位じゅんい戦せん、竜王りゅうおう戦せんの 枠わく表記ひょうき は挑戦ちょうせん者しゃ。右みぎ欄らんの数字すうじは勝かち-敗はい(番ばん勝負しょうぶ/PO含ふくまず)。
順位じゅんい戦せんの右みぎ数字すうじはクラス内ない順位じゅんい ( x当期とうき降くだ級きゅう点てん / *累積るいせき降くだ級きゅう点てん / +降くだ級きゅう点てん消去しょうきょ )
順位じゅんい戦せんの「F編へん」はフリークラス編入へんにゅう /「F宣せん」は宣言せんげんによるフリークラス転出てんしゅつ。
竜王りゅうおう戦せんの 太字ふとじ はランキング戦せん優勝ゆうしょう、竜王りゅうおう戦せんの 組くみ(添字そえじ) は棋士きし以外いがいの枠わくでの出場しゅつじょう。

年度ねんど別べつ成績せいせき

公式こうしき棋戦きせん成績せいせき
年度ねんど 対局たいきょく数すう 勝かち数すう 負数ふすう 持もち将棋しょうぎ 勝率しょうりつ (出典しゅってん)
1985 10 8 2 - 0.8000 [12]
1986 54 40 14 - 0.7407
1987 61 50 11 - 0.8196
1988 80 64 16 - 0.8000
1989 71 53 17 1 0.7571
1990 49 31 18 - 0.6326 [1]
1985-1990
(小計しょうけい) 		325 246 78 1
年度ねんど 対局たいきょく数すう 勝かち数すう 負数ふすう 持もち将棋しょうぎ 勝率しょうりつ (出典しゅってん)
1991 67 51 16 - 0.7611 [2]
1992 78 61 17 - 0.7820 [3]
1993 63 44 19 - 0.6984 [4]
1994 70 52 18 - 0.7428 [5]
1995 55 46 9 - 0.8363 [6]
1996 43 26 17 - 0.6046 [7]
1997 60 43 17 - 0.7166 [8]
1998 59 41 18 - 0.6949 [9]
1999 42 31 11 - 0.7380 [10]
2000 89 68 21 - 0.7640 [11]
1991-2000
(小計しょうけい) 		626 463 163 -
年度ねんど 対局たいきょく数すう 勝かち数すう 負数ふすう 持もち将棋しょうぎ 勝率しょうりつ (出典しゅってん)
2001 67 46 21 - 0.6865 [12]
2002 74 50 24 - 0.6756 [13]
2003 52 33 19 - 0.6346 [14]
2004 78 60 18 - 0.7692 [15]
2005 62 40 22 - 0.6451 [16]
2006 51 34 17 - 0.6666 [17]
2007 62 44 18 - 0.7096 [18]
2008 65 44 21 - 0.6769 [19]
2009 48 30 18 - 0.6250 [20]
2010 57 43 14 - 0.7543 [21]
2001-2010
(小計しょうけい) 		616 424 192 -
年度ねんど 対局たいきょく数すう 勝かち数すう 負数ふすう 持もち将棋しょうぎ 勝率しょうりつ (出典しゅってん)
2011 63 44 19 - 0.6984 [22]
2012 68 51 17 - 0.7500 [23]
2013 62 42 20 - 0.6774 [24]
2014 55 39 15 1 0.7222 [25]
2015 47 30 17 - 0.6382 [26]
2016 49 27 22 - 0.5510 [27]
2017 54 32 22 - 0.5925 [28]
2018 52 29 23 - 0.5576 [29]
2019 49 29 20 - 0.5918 [30]
2020 46 25 21 - 0.5434 [31]
2011-2020
(小計しょうけい) 		545 348 196 1
1985-2020
(累計るいけい) 		2112 1481 629 2
年度ねんど 対局たいきょく数すう 勝かち数すう 負数ふすう 持もち将棋しょうぎ 勝率しょうりつ (出典しゅってん)
2021 38 14 24 - 0.3684 [32]
2022 51 33 18 - 0.6470 [33]
2023 56 33 23 - 0.5892 [34]
2021-2023
(小計しょうけい) 		145 80 65 -
通算つうさん 2257 1561 694 2 0.6922 [35]
2023年度ねんどまで

記録きろく（歴代れきだい1位い）

  • タイトル戦せん関連かんれん
    • 通算つうさんタイトル獲得かくとく - 通算つうさん99期き
    • タイトル戦せん登場とうじょう回数かいすう - 通算つうさん138回かい
    • タイトル奪取だっしゅ回数かいすう・失しつ冠かんむり回数かいすう - ともに通算つうさん22回かい[注釈ちゅうしゃく 50]
    • タイトル保持ほじ連続れんぞく日数にっすう - 27年ねん9か月げつ（1991年ねん3月がつ18日にち棋王きおう獲得かくとく - 2018年ねん12月21日にち竜王りゅうおう失しつ冠かんむり）
    • 連続れんぞく年度ねんど複数ふくすうタイトル保持ほじ - 連続れんぞく27年ねん（1992年度ねんど- 2018年度ねんど）
    • 同どう一いちタイトル獲得かくとく - 通算つうさん24期き（王座おうざ：1992-2010、2012-2016年ねん）
    • 同どう一いちタイトル連覇れんぱ - 19連覇れんぱ（王座おうざ：1992-2010年ねん）
    • 同どう一いちタイトル戦せん連続れんぞく登場とうじょう回数かいすう - 連続れんぞく26回かい（王座おうざ：1992年ねん-2017年ねん）
    • 同どう一いちタイトル戦せん番ばん勝負しょうぶ連勝れんしょう - 19連勝れんしょう（王座おうざ：第だい52期き第だい4局きょく=2004年度ねんど - 第だい58期き第だい3局きょく=2010年度ねんど）
    • 同どう一いちタイトル連続れんぞくストレート獲得かくとく - 連続れんぞく6期き（王座おうざ：2005年度ねんど=第だい53期き - 2010年度ねんど）
    • 史上しじょう初はつの7冠かん（当時とうじ全ぜん冠かんむり）達成たっせい - 1996年ねん2月がつ14日にち達成たっせい（1996年ねん7月がつ30日にち棋聖きせい失しつ冠かんむりまで）
    • タイトル戦せんにおける年長ねんちょう者しゃ側がわの最長さいちょう年齢ねんれい差さ勝利しょうり - 31歳さい9か月げつ差さ（第だい72期き王将おうしょう戦せん第だい2局きょく=2022年度ねんど、対たい藤井ふじい聡さとし太ふとし王将おうしょう）
      （※「タイトル戦せんにおける年長ねんちょう者しゃ側がわの最長さいちょう年齢ねんれい差さ対局たいきょく」では史上しじょう2位い記録きろく、史上しじょう1位いは第だい15期き棋王きおう戦せんの40歳さい2か月げつ差さ）
    • 最多さいた永世えいせい称号しょうごうタイトル獲得かくとく - 7冠かん（永世えいせい竜王りゅうおう・永世えいせい名人めいじん・永世えいせい王位おうい・名誉めいよ王座おうざ・永世えいせい棋王きおう・永世えいせい棋聖きせい・永世えいせい王将おうしょう） ※史上しじょう初はつ
    • 最多さいた永世えいせい称号しょうごう獲得かくとく - 8つ（上記じょうきの永世えいせい七なな冠かんおよび一般いっぱん棋戦きせんの名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃ） ※史上しじょう初はつ
    • 竜王りゅうおう復位ふくい最多さいた回数かいすう - 通算つうさん4回かい（1992年度ねんど=第だい5期き、1994年度ねんど、2001年度ねんど、2017年度ねんど） ※史上しじょう初はつ
    • 名人めいじん復位ふくい最多さいた回数かいすう - 通算つうさん3回かい（2003年度ねんど=第だい61期き、2008年度ねんど、2014年度ねんど） ※史上しじょう初はつ
    • A級きゅう順位じゅんい戦せん全勝ぜんしょう - 9戦せん全勝ぜんしょう（第だい70期き=2011年度ねんど） ※史上しじょう3人にん目め[注釈ちゅうしゃく 51]
    • A級きゅう順位じゅんい戦せん21連勝れんしょう - 第だい66期き4回戦かいせんから第だい71期き6回戦かいせんまで（間あいだに名人めいじん3期き含ふくむ）
    • 竜王りゅうおう戦せん1組くみ通算つうさん在籍ざいせき期き数すう（竜王りゅうおう在位ざいいを含ふくむ） - 通算つうさん34期き（第だい3期き-4期き、第だい6期き-37期き）
    • 竜王りゅうおう戦せん1組くみ連続れんぞく在籍ざいせき期き数すう（竜王りゅうおう在位ざいいを含ふくむ） - 連続れんぞく32期き（第だい6期き-37期き）
    • 王位おういリーグ通算つうさん在籍ざいせき期き数すう（王位おうい在位ざいいを含ふくむ） - 通算つうさん32期き（第だい34期き-65期き） ※継続けいぞく中ちゅう
    • 王位おういリーグ連続れんぞく在籍ざいせき期き数すう（王位おうい在位ざいいを含ふくむ） - 連続れんぞく32期き（第だい34期き-65期き） ※継続けいぞく中ちゅう
    • 王将おうしょう戦せん 挑戦ちょうせん者しゃ決定けっていリーグ全勝ぜんしょう回数かいすう - 2回かい ※歴代れきだい1位いタイ（佐藤さとう康光やすみつと同数どうすう）
    • 王将おうしょう戦せん 挑戦ちょうせん者しゃ決定けっていリーグ最年長さいねんちょう全勝ぜんしょう達成たっせい - 52歳さい[13]（第だい72期き王将おうしょう戦せん=2022年度ねんど） ※史上しじょう2位い（43歳さい）の記録きろくも羽生はぶ自身じしんが保持ほじ。
  • 優勝ゆうしょう関連かんれん
    • 優勝ゆうしょう回数かいすう - 通算つうさん153回かい（タイトル戦せん99・一般いっぱん棋戦きせん46・非公式ひこうしき戦せん8）
    • 公式こうしき戦せん優勝ゆうしょう回数かいすう - 通算つうさん145回かい（タイトル戦せん99・一般いっぱん棋戦きせん46）
    • 非ひタイトル戦せん優勝ゆうしょう回数かいすう - 通算つうさん54回かい（一般いっぱん棋戦きせん46・非公式ひこうしき戦せん8）
    • 一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう回数かいすう - 通算つうさん46回かい
    • 非公式ひこうしき戦せん優勝ゆうしょう回数かいすう - 通算つうさん8回かい（銀河ぎんが戦せん2・達人たつじん戦せん2・若わか駒こま戦せん1・IBM杯はい1・全日空ぜんにっくう杯はい1・獅子王ししおう戦せん1）
    • NHK杯はい優勝ゆうしょう回数かいすう - 通算つうさん11回かい（第だい38回かい=1988年度ねんど、第だい41回かい、第だい45回かい、第だい47回かい-第だい48回かい、第だい50回かい、第だい58回かい-第だい61回かい、第だい68回かい） ※名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃ
    • NHK杯はい連続れんぞく優勝ゆうしょう - 4連覇れんぱ（2008=第だい58回かい -2011年度ねんど）
    • オールスター勝かち抜ぬき戦せん - 16連勝れんしょう（2000年ねん=第だい20回かい）[注釈ちゅうしゃく 52]
    • 銀河ぎんが戦せん優勝ゆうしょう回数かいすう - 7回かい（1997=第だい5回かい -1998、2000-2001、2004、2006、2012年度ねんど）
    • 朝日あさひ杯はい優勝ゆうしょう回数かいすう - 5回かい（2009=第だい3回かい、2011、2013、2014、2015年度ねんど）
  • 将棋しょうぎ大賞たいしょう関連かんれん
    • 最優秀さいゆうしゅう棋士きし賞しょう - 22回かい
    • 最年少さいねんしょう最優秀さいゆうしゅう棋士きし賞しょう - 18歳さい（1988年度ねんど）
    • 最多さいた勝利しょうり賞しょう - 14回かい
    • 年度ねんど最多さいた勝利しょうり - 68勝しょう（2000年度ねんど）
    • 最多さいた対局たいきょく賞しょう - 12回かい
    • 年度ねんど最多さいた対局たいきょく - 89局きょく（2000年度ねんど）
    • 勝率しょうりつ第だい一いち位い賞しょう - 7回かい
    • 連勝れんしょう賞しょう - 5回かい
    • 名な局きょく賞しょう - 9回かい
    • 敢闘かんとう賞しょう - 1回かい
    • 年度ねんど記録きろく4部門ぶもん賞しょう独占どくせん（最多さいた対局たいきょく、最多さいた勝利しょうり、勝率しょうりつ一いち位い、連勝れんしょう） - 4回かい（1988、1989、1992、2000年度ねんど）[注釈ちゅうしゃく 53]
  • 高こう記録きろく達成たっせい回数かいすう
    • 年度ねんど勝かち数すう60勝しょう以上いじょう - 4回かい（1988年度ねんど-64勝しょう、1992年度ねんど-61勝しょう、2000年度ねんど-68勝しょう、2004年度ねんど-60勝しょう）[注釈ちゅうしゃく 54]
  • 通算つうさん記録きろく
    • 通算つうさん最多さいた勝かち数すう：1561勝しょう（2024年ねん3月がつ31日にち時点じてん、更新こうしん中ちゅう） - 大山おおやま康晴やすはるの記録きろく「1433勝しょう」を抜ぬき歴代れきだい1位い
    • 最多さいた勝かち数すう記録きろく更新こうしん時じ成績せいせき：対局たいきょく数すう 2027対局たいきょく、1434勝しょう591敗はい 持もち将棋しょうぎ2、勝率しょうりつ0.708（2019年ねん6月がつ4日にち達成たっせい）[web 28]
通算つうさん記録きろく 勝かち数すう/負数ふすう 持もち 対局たいきょく数すう 勝率しょうりつ 年齢ねんれい 四よん段だん昇段しょうだん後ご 達成たっせい日び
0100勝しょう 0100勝しょう027敗はい
-
 0127局きょく 0.7874 17歳さい6か月げつ 02年ねん3か月げつ 1988年ねん04月がつ16日にち [web 82]
0200勝しょう 0200勝しょう053敗はい 1局きょく 0254局きょく 0.7905 19歳さい1か月げつ 03年ねん11か月げつ 1989年ねん11月24日にち
0300勝しょう 0300勝しょう095敗はい 1局きょく 0396局きょく 0.7594 21歳さい7か月げつ 06年ねん4か月げつ 1992年ねん04月がつ27日にち
0400勝しょう 0400勝しょう128敗はい 1局きょく 0529局きょく 0.7575 23歳さい4か月げつ 08年ねん2か月げつ 1994年ねん02月がつ22日にち
0500勝しょう 0500勝しょう156敗はい 1局きょく 0657局きょく 0.7621 25歳さい5か月げつ 10年ねん2か月げつ 1996年ねん03月がつ08日にち
0600勝しょう 0600勝しょう209敗はい 1局きょく 0810局きょく 0.7416
(達成たっせい時じ最高さいこう) 		28歳さい4か月げつ
(達成たっせい時じ最年少さいねんしょう) 		13年ねん1か月げつ
(達成たっせい時じ最速さいそく) 		1999年ねん02月がつ10日とおか
(史上しじょう20人にん目め)
0700勝しょう 0700勝しょう238敗はい 1局きょく 0939局きょく 0.7462 30歳さい4か月げつ 15年ねん1か月げつ 2001年ねん02月がつ02日にち
0800勝しょう 0800勝しょう283敗はい 1局きょく 1084局きょく 0.7386
(達成たっせい時じ最高さいこう) 		32歳さい4か月げつ
(達成たっせい時じ最年少さいねんしょう) 		17年ねん2か月げつ
(達成たっせい時じ最速さいそく) 		2003年ねん02月がつ23日にち
(史上しじょう11人にん目め)
0900勝しょう 0900勝しょう323敗はい 1局きょく 1224局きょく 0.7358 34歳さい6か月げつ 19年ねん3か月げつ 2005年ねん04月がつ13日にち
1000勝しょう 1000勝しょう373敗はい 1局きょく 1374局きょく 0.7283
(達成たっせい時じ最高さいこう) 		37歳さい2か月げつ
(達成たっせい時じ最年少さいねんしょう) 		22年ねん0か月げつ
(達成たっせい時じ最速さいそく) 		2007年ねん12月がつ20日はつか
(史上しじょう8人にん目め)
1100勝しょう 1100勝しょう420敗はい 1局きょく 1521局きょく 0.7236
(達成たっせい時じ最高さいこう) 		39歳さい8か月げつ
(達成たっせい時じ最年少さいねんしょう) 		24年ねん5か月げつ
(達成たっせい時じ最速さいそく) 		2010年ねん06月がつ01日にち
(史上しじょう7人にん目め) 		[web 7]
1200勝しょう 1200勝しょう459敗はい 1局きょく 1660局きょく 0.7233
(達成たっせい時じ最高さいこう) 		41歳さい10か月げつ
(達成たっせい時じ最年少さいねんしょう) 		26年ねん8か月げつ
(達成たっせい時じ最速さいそく) 		2012年ねん08月がつ17日にち
(史上しじょう5人にん目め) 		[web 16]
1300勝しょう 1300勝しょう499敗はい 2局きょく 1801局きょく 0.7226
(達成たっせい時じ最高さいこう) 		44歳さい1か月げつ
(達成たっせい時じ最年少さいねんしょう) 		28年ねん11か月げつ
(達成たっせい時じ最速さいそく) 		2014年ねん11月20日にち
(史上しじょう4人にん目め) 		[web 20]
1400勝しょう 1400勝しょう565敗はい 2局きょく 1967局きょく 0.7124
(達成たっせい時じ最高さいこう) 		47歳さい6か月げつ
(達成たっせい時じ最年少さいねんしょう) 		32年ねん3か月げつ
(達成たっせい時じ最速さいそく) 		2018年ねん04月がつ12日にち
(史上しじょう2人にん目め) 		[web 23]
[web 83]
[web 84]
1500勝しょう 1500勝しょう654敗はい 2局きょく 2156局きょく 0.6963 51歳さい8か月げつ 36年ねん5か月げつ 2022年ねん06月16日にち0
(史上しじょう初はつ)[14] 		[web 42]
表ひょう中ちゅうの「持もち」はタイトル戦せん番ばん勝負しょうぶにおける「持もち将棋しょうぎ」対局たいきょく数すう。
  • 珍ちん記録きろく
    • 最年少さいねんしょう竜王りゅうおう戦せん1組くみ降くだ級きゅう - 20歳さい11か月げつ23日にち（1991年ねん9月がつ20日はつか）
    • タイトルホルダーでの最年少さいねんしょう竜王りゅうおう戦せん1組くみ降くだ級きゅう - 20歳さい11か月げつ23日にち（1991年ねん9月がつ20日はつか、当時とうじ棋王きおう）
    • 将棋しょうぎのタイトル戦せん七なな番ばん勝負しょうぶ史上しじょう初はつの3連勝れんしょう4連敗れんぱい（2008年ねん12月18日にち、第だい21期き竜王りゅうおう戦せん第だい7局きょく）
    • 名人めいじん戦せん敗退はいたい回数かいすう - 8回かい[注釈ちゅうしゃく 55]
    • 名人めいじん戦せん史上しじょう初はつのA級きゅう順位じゅんい戦せん全勝ぜんしょう者しゃが名人めいじん位い奪取だっしゅ失敗しっぱい（2012年ねん6月がつ13日にち、第だい70期き名人めいじん戦せん第だい6局きょく）
    • 名人めいじん戦せん史上しじょう初はつの3期き連続れんぞく挑戦ちょうせん（2012(第だい70期き)-2014年度ねんど）
    • A級きゅうで8勝しょうをあげながらも名人めいじん挑戦ちょうせんならず(2005年度ねんど(第だい64期き))
    • 竜王りゅうおう戦せん敗退はいたい回数かいすう - 9回かい[注釈ちゅうしゃく 56][注釈ちゅうしゃく 57]
    • 竜王りゅうおう戦せん史上しじょう最速さいそく投了とうりょう記録きろく - 2日にち目め12時じ7分ふん投了とうりょう（2018年ねん12月13日にち、第だい31期き竜王りゅうおう戦せん第だい6局きょく2日にち目め、対局たいきょく者しゃ広瀬ひろせ章あきら人じん八はち段だん（当時とうじ））
    • 竜王りゅうおう・名人めいじんを持もたない序列じょれつ3位い以下いかの棋士きしとしては最多さいたの五ご冠かん（2000年ねん7月がつ31日にちの棋聖きせい獲得かくとくから2001年ねん8月がつ6日にちの棋聖きせい失しつ冠かんむりまで）
  • 賞金しょうきん関連かんれん
    • 獲得かくとく賞金しょうきん・対局たいきょく料りょうランキング首位しゅい - 15年ねん連続れんぞくを含ふくむ23回かい（1993-1996、1998-2012、2014-2016、2018年ねん）[注釈ちゅうしゃく 58]

受賞じゅしょう・表彰ひょうしょう

日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめいによる表彰ひょうしょう
 
2018年ねん2月がつ13日にち、国民こくみん栄誉えいよ賞しょう授与じゅよ式しきにて、同時どうじ受賞じゅしょう者しゃの井山いやま裕ひろし太ふとし、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん安倍晋三あべしんぞうと
上記じょうき以外いがいの受賞じゅしょう・表彰ひょうしょう

肩書かたがき

昇段しょうだんおよびタイトルの獲得かくとく、 失しつ冠かんむり等とうによる肩書かたがきの遍歴へんれきを記しるす。
（「継続けいぞく中ちゅうの日数にっすう」は閲覧えつらん日び現在げんざいのもの。 文字もじ は全ぜんタイトル独占どくせん。）

（日数にっすうは初日しょにち・末日まつじつをともに含ふくめた「数かぞえ日び数すう」）
日付ひづけ 肩書かたがき 日数にっすう その他たの日数にっすうと保持ほじタイトル 備考びこう
1985年ねん12月18日にち
四よん段だん
836日にち
－
－
－
－
 プロ入いり
1988年ねん04月がつ01日にち
五ご段だん
549日にち
 第だい46期き順位じゅんい戦せんC級きゅう1組くみ昇級しょうきゅうによる昇段しょうだん
1989年ねん10月がつ01日にち
六ろく段だん
88日にち
 五ご段だん昇段しょうだん後ご竜王りゅうおう挑戦ちょうせん(第だい2期き)による昇段しょうだん
1989年ねん12月27日にち
竜王りゅうおう
336日にち
 段位だんい以外いがい
肩書かたがき日数にっすう
28年ねん11か月げつ
(10587日にち)
336日にち
 竜王りゅうおう 竜王りゅうおう 獲得かくとく 第だい02期き竜王りゅうおう戦せん
1990年ねん11月27日にち
前ぜん竜王りゅうおう
112日にち
－
－
 竜王りゅうおう 失しつ冠かんむり 第だい03期き竜王りゅうおう戦せん
1991年ねん03月18日にち
棋王きおう
555日にち
 タイトル
連続れんぞく在位ざいい
27年ねん9か月げつ
(10141日にち)
555日にち
 棋王きおう 棋王きおう 獲得かくとく 第だい16期き棋王きおう戦せん
1992年ねん09月22日にち
二に冠かん
107日にち
107日にち
 王座おうざ・棋王きおう 王座おうざ 獲得かくとく 第だい40期き王座おうざ戦せん
1993年ねん01月がつ06日にち
竜王りゅうおう
339日にち
195日にち
 竜王りゅうおう・王座おうざ・棋王きおう 竜王りゅうおう 獲得かくとく 第だい05期き竜王りゅうおう戦せん
1993年ねん07月がつ19日にち
31日にち
 竜王りゅうおう・棋聖きせい・王座おうざ・棋王きおう 棋聖きせい 獲得かくとく 第だい62期き棋聖きせい戦せん
1993年ねん08月がつ18日にち
115日にち
 竜王りゅうおう・棋聖きせい・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう 王位おうい 獲得かくとく 第だい34期き王位おうい戦せん
1993年ねん12月がつ10日とおか
四よん冠かん
180日にち
180日にち
 棋聖きせい・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう 竜王りゅうおう 失しつ冠かんむり 第だい06期き竜王りゅうおう戦せん
1994年ねん06月がつ07日にち
名人めいじん
186日にち
186日にち
 名人めいじん・棋聖きせい・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう 名人めいじん 獲得かくとく 第だい52期き名人めいじん戦せん
1994年ねん12月09日にち
 竜王りゅうおう・名人めいじん
722日にち
433日にち
 竜王りゅうおう・名人めいじん・棋聖きせい・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう 竜王りゅうおう 獲得かくとく 第だい07期き竜王りゅうおう戦せん
1996年ねん02月がつ14日にち
168日にち
 竜王りゅうおう・名人めいじん・棋聖きせい・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう・王将おうしょう 王将おうしょう 獲得かくとく 第だい45期き王将おうしょう戦せん 全ぜん七なな冠かん独占どくせん
1996年ねん07月がつ30日にち
123日にち
 竜王りゅうおう・名人めいじん・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう・王将おうしょう 棋聖きせい 失しつ冠かんむり 第だい67期き棋聖きせい戦せん
1996年ねん11月29日にち
名人めいじん
195日にち
195日にち
 名人めいじん・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう・王将おうしょう 竜王りゅうおう 失しつ冠かんむり 第だい09期き竜王りゅうおう戦せん
1997年ねん06月11日にち
四よん冠かん
1147日にち
1147日にち
 王位おうい・王座おうざ・棋王きおう・王将おうしょう 名人めいじん 失しつ冠かんむり 第だい55期き名人めいじん戦せん
2000年ねん07月がつ31日にち
五ご冠かん
372日にち
372日にち
 棋聖きせい・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう・王将おうしょう 棋聖きせい 獲得かくとく 第だい71期き棋聖きせい戦せん
2001年ねん08月がつ06日にち
四よん冠かん
117日にち
117日にち
 王位おうい・王座おうざ・棋王きおう・王将おうしょう 棋聖きせい 失しつ冠かんむり 第だい72期き棋聖きせい戦せん
2001年ねん11月30日にち
竜王りゅうおう
537日にち
103日にち
 竜王りゅうおう・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう・王将おうしょう 竜王りゅうおう 獲得かくとく 第だい14期き竜王りゅうおう戦せん
2002年ねん03月12日にち
171日にち
 竜王りゅうおう・王位おうい・王座おうざ・棋王きおう 王将おうしょう 失しつ冠かんむり 第だい51期き王将おうしょう戦せん
2002年ねん08月がつ29日にち
169日にち
 竜王りゅうおう・王座おうざ・棋王きおう 王位おうい 失しつ冠かんむり 第だい43期き王位おうい戦せん
2003年ねん02月がつ13日にち
36日にち
 竜王りゅうおう・王座おうざ・棋王きおう・王将おうしょう 王将おうしょう 獲得かくとく 第だい52期き王将おうしょう戦せん
2003年ねん03月がつ20日はつか
62日にち
 竜王りゅうおう・王座おうざ・王将おうしょう 棋王きおう 失しつ冠かんむり 第だい28期き棋王きおう戦せん
2003年ねん05月がつ20日はつか
 竜王りゅうおう・名人めいじん
192日にち
192日にち
 竜王りゅうおう・名人めいじん・王座おうざ・王将おうしょう 名人めいじん 獲得かくとく 第だい61期き名人めいじん戦せん
2003年ねん11月27日にち
名人めいじん
198日にち
111日にち
 名人めいじん・王座おうざ・王将おうしょう 竜王りゅうおう 失しつ冠かんむり 第だい16期き竜王りゅうおう戦せん
2004年ねん03月16日にち
88日にち
 名人めいじん・王座おうざ 王将おうしょう 失しつ冠かんむり 第だい53期き王将おうしょう戦せん
2004年ねん06月11日にち
王座おうざ
90日にち
90日にち
 王座おうざ 名人めいじん 失しつ冠かんむり 第だい62期き名人めいじん戦せん
2004年ねん09月08日にち
二に冠かん
156日にち
156日にち
 王位おうい・王座おうざ 王位おうい 獲得かくとく 第だい45期き王位おうい戦せん
2005年ねん02月がつ10日とおか
三さん冠かん
16日にち
16日にち
 王位おうい・王座おうざ・王将おうしょう 王将おうしょう 獲得かくとく 第だい54期き王将おうしょう戦せん
2005年ねん02月がつ25日にち
四よん冠かん
380日にち
380日にち
 王位おうい・王座おうざ・棋王きおう・王将おうしょう 棋王きおう 獲得かくとく 第だい30期き棋王きおう戦せん
2006年ねん03月11日にち
三さん冠かん
565日にち
565日にち
 王位おうい・王座おうざ・王将おうしょう 棋王きおう 失しつ冠かんむり 第だい31期き棋王きおう戦せん
2007年ねん09月26日にち
二に冠かん
266日にち
266日にち
 王座おうざ・王将おうしょう 王位おうい 失しつ冠かんむり 第だい48期き王位おうい戦せん
2008年ねん06月17日にち
名人めいじん
1101日にち
32日にち
 名人めいじん・王座おうざ・王将おうしょう 名人めいじん 獲得かくとく 第だい66期き名人めいじん戦せん
2008年ねん07月がつ18日にち
608日にち
 名人めいじん・棋聖きせい・王座おうざ・王将おうしょう 棋聖きせい 獲得かくとく 第だい79期き棋聖きせい戦せん
(2009年ねん08月がつ00　)
 名人めいじん・王座おうざ・棋聖きせい・王将おうしょう （棋聖きせい戦せんの序列じょれつ変更へんこう）
2010年ねん03月17日にち
463日にち
 名人めいじん・王座おうざ・棋聖きせい 王将おうしょう 失しつ冠かんむり 第だい59期き王将おうしょう戦せん
2011年ねん06月22日にち
二に冠かん
84日にち
84日にち
 王座おうざ・棋聖きせい 名人めいじん 失しつ冠かんむり 第だい69期き名人めいじん戦せん
2011年ねん09月13日にち
三さん冠かん
15日にち
15日にち
 王位おうい・王座おうざ・棋聖きせい 王位おうい 獲得かくとく 第だい52期き王位おうい戦せん
2011年ねん09月27日にち
二に冠かん
373日にち
373日にち
 王位おうい・棋聖きせい 王座おうざ 失しつ冠かんむり 第だい59期き王座おうざ戦せん
2012年ねん10月がつ03日にち
三さん冠かん
596日にち
596日にち
 王位おうい・王座おうざ・棋聖きせい 王座おうざ 獲得かくとく 第だい60期き王座おうざ戦せん
2014年ねん05月21日にち
名人めいじん
742日にち
742日にち
 名人めいじん・王位おうい・王座おうざ・棋聖きせい 名人めいじん 獲得かくとく 第だい72期き名人めいじん戦せん
2016年ねん05月31日にち
三さん冠かん
457日にち
457日にち
 王位おうい・王座おうざ・棋聖きせい 名人めいじん 失しつ冠かんむり 第だい74期き名人めいじん戦せん
2017年ねん08月がつ30日にち
二に冠かん
43日にち
43日にち
 王座おうざ・棋聖きせい 王位おうい 失しつ冠かんむり 第だい58期き王位おうい戦せん
2017年ねん10月がつ11日にち
棋聖きせい
56日にち
56日にち
 棋聖きせい 王座おうざ 失しつ冠かんむり 第だい65期き王座おうざ戦せん
2017年ねん12月05日にち
竜王りゅうおう
382日にち
225日にち
 竜王りゅうおう・棋聖きせい 竜王りゅうおう 獲得かくとく 第だい30期き竜王りゅうおう戦せん
2018年ねん07月がつ17日にち
158日にち
 竜王りゅうおう 棋聖きせい 失しつ冠かんむり 第だい89期き棋聖きせい戦せん
2018年ねん12月21日にち
九きゅう段だん
2043日にち

(11073日にち)
－
－
－
 (左記さき括弧かっこ内ないは九きゅう段だん昇段しょうだん日び、
(1994年ねん4月がつ1日にちからの九きゅう段位だんい日数にっすう)		 竜王りゅうおう 失しつ冠かんむり 第だい31期き竜王りゅうおう戦せん

現在げんざい
－


年表ねんぴょう

  • タイトル戦せんは成績せいせき。人物じんぶつ名めいが書かかれた部分ぶぶんは番ばん勝負しょうぶ登場とうじょう。
    上段じょうだんの氏名しめいは対戦たいせん相手あいて。うち、 太字ふとじL は敗退はいたい、 太字ふとじ はタイトル獲得かくとく（奪取だっしゅまたは防衛ぼうえい）。 太字ふとじ永えい はタイトル獲得かくとく及および永世えいせい、名誉めいよ称号しょうごう資格しかく獲得かくとく。 太字ふとじ全ちょん は全ぜんタイトル独占どくせん。
    下段げだんは勝敗しょうはい。o : 羽生はぶの勝かち、x : 羽生はぶの負まけ、j : 持もち将棋しょうぎ、s : 千日手せんにちて指さし直なおし
     － は棋戦きせん不参加ふさんかまたは開始かいし前まえ・終了しゅうりょう後ご（該当がいとう年度ねんど未み実施じっし）の棋戦きせん
  • 一般いっぱん棋戦きせん - 新人しんじん：新人しんじん王おう戦せん、天王てんのう：天王てんのう戦せん、若わか獅：若わか獅子しし戦せん、勝抜かちぬきn：オールスター勝かち抜ぬき戦せん（数字すうじ n は連勝れんしょう数すう）、早はや権けん：早さ指さし将棋しょうぎ選手権せんしゅけん、全日ぜんじつ：全日本ぜんにほんプロ将棋しょうぎトーナメント、朝権ちょうけん：朝日あさひオープン将棋しょうぎ選手権せんしゅけん、朝ちょう杯はい：朝日あさひ杯はい将棋しょうぎオープン戦せん、銀河ぎんが：銀河ぎんが戦せん、日にちシ：将棋しょうぎ日本にっぽんシリーズ、NHK：NHK杯はいテレビ将棋しょうぎトーナメント、達人たつじん：達人たつじん戦せん立川たちかわ立たて飛ひ杯はい
  • 将棋しょうぎ大賞たいしょうは次じ年度ねんど4月がつ1日にち付づけ公表こうひょう分ぶん。
    最さい優ゆう : 最優秀さいゆうしゅう棋士きし賞しょう、優ゆう : 優秀ゆうしゅう棋士きし賞しょう、特とく : 特別とくべつ賞しょう、
    率りつ : 勝率しょうりつ一いち位い賞しょう、勝かち : 最多さいた勝利しょうり賞しょう、対たい : 最多さいた対局たいきょく賞しょう、連れん : 連勝れんしょう賞しょう、
    新しん : 新人しんじん賞しょう、名な局きょく : 名な局きょく賞しょう、名めい特とく : 名な局きょく賞しょう特別とくべつ賞しょう、升ます : 升田ますだ幸三こうぞう賞しょう、升ます特とく : 升田ますだ幸三こうぞう賞しょう特別とくべつ賞しょう
    殊勲しゅくん：殊勲賞しゅくんしょう、技能ぎのう：技能ぎのう賞しょう、敢闘かんとう：敢闘かんとう賞しょう、旧きゅう敢：敢闘かんとう賞しょう（旧きゅう）
  • 賞金しょうきん&対局たいきょく料りょうは、年度ねんど区切くぎりではなく1月がつ - 12月の集計しゅうけい。単位たんいは万まん円えん。()内ないは順位じゅんい。 の年としは全ぜん棋士きし中ちゅう1位い。
  • 備考びこう - 少すくな：最年少さいねんしょう記録きろく　初はつ：史上しじょう初はつの記録きろく
年度ねんど 名人めいじん
4-6月がつ 		叡あきら王おう
4-6月がつ 		棋聖きせい
6-7月がつ
12-2月がつ
 王位おうい
7-9月 		王座おうざ
9-10月 		十じゅう段だん/竜王りゅうおう
10-12月 		王将おうしょう
1-3月がつ 		棋王きおう
2-3月がつ 		一般いっぱん
棋戦きせん
優勝ゆうしょう 		将棋しょうぎ大賞たいしょう 賞金しょうきん&
対局たいきょく料りょう 		備考びこう
1986 － － － － － － 第だい36期き
一いち次じ予選よせん
敗退はいたい 		第だい12期き
予選よせん敗退はいたい 		率りつ 新しん プロ入いりは1985年ねん12月18日にち
（当時とうじ中学ちゅうがく3年生ねんせい）
第だい49期き
一いち次じ予選よせん
敗退はいたい
1987 第だい45期き
C級きゅう2組くみ
C2残留ざんりゅう 		－ 二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		第だい28期き
予選よせん敗退はいたい 		第だい35期き
一いち次じ予選よせん
敗退はいたい 		〈十じゅう段だん戦せん〉
第だい26期き
予選よせん敗退はいたい 		一いち次じ予選よせん
敗退はいたい 		本戦ほんせん敗退はいたい 天王てんのう
若わか獅 		率りつ 勝しょう
旧きゅう敢 		一般いっぱん棋戦きせん初はつ優勝ゆうしょう(若わか獅子しし戦せん)
全ぜん棋士きし参加さんか棋戦きせん初はつ優勝ゆうしょう(天王てんのう戦せん)
一いち次じ予選よせん
敗退はいたい
1988 C級きゅう2組くみ
C1昇級しょうきゅう 		－ 一いち次じ予選よせん
敗退はいたい 		予選よせん敗退はいたい 一いち次じ予選よせん
敗退はいたい 		〈竜王りゅうおう戦せん〉
第だい1期き
4組くみ優勝ゆうしょう
本戦ほんせん敗退はいたい 		二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		本戦ほんせん敗退はいたい NHK
天王てんのう
新人しんじん
勝抜かちぬき6 		最さい優ゆう 率りつ
勝かち 対たい 連れん 		記録きろく4部門ぶもん独占どくせん初はつ
NHK杯はいで4人にんの名人めいじん経験けいけん者しゃを破やぶって優勝ゆうしょう
一いち次じ予選よせん
敗退はいたい
1989 C級きゅう1組くみ
C1残留ざんりゅう 		－ 本戦ほんせん敗退はいたい 予選よせん敗退はいたい 二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		島しま朗あきら
xjxoooxo 		二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		本戦ほんせん敗退はいたい 全日ぜんじつ
若わか獅 		最さい優ゆう 率りつ
勝かち 対たい 連れん 		1869 19歳さい2か月げつでタイトル = 最年少さいねんしょう（当時とうじ）
本戦ほんせん敗退はいたい
1990 C級きゅう1組くみ
B2昇級しょうきゅう 		－ 一いち次じ予選よせん
敗退はいたい 		予選よせん敗退はいたい 一いち次じ予選よせん
敗退はいたい 		谷川たにがわ浩司こうじ
xxxoxL 		二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		南みなみ芳一よしかず
ooxo 		5237
本戦ほんせん敗退はいたい
1991 B級きゅう2組くみ
B2残留ざんりゅう 		－ 二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		予選よせん敗退はいたい 本戦ほんせん敗退はいたい 1組くみ
2組くみ降くだ級きゅう 		挑決リーグ
陥落かんらく 		南みなみ芳一よしかず
xooo 		全日ぜんじつ
NHK
日にちシ
勝抜かちぬき5 		旧きゅう敢 2830
本戦ほんせん敗退はいたい
1992 B級きゅう2組くみ
B1昇級しょうきゅう 		－ 本戦ほんせん敗退はいたい 予選よせん敗退はいたい 福崎ふくざき文吾ぶんご
ooo 		谷川たにがわ浩司こうじ
xsxoooxo 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		谷川たにがわ浩司こうじ
sxoxoo 		早はや権けん 最さい優ゆう 率りつ
勝かち 対たい 連れん 		6197
本戦ほんせん敗退はいたい
1993 B級きゅう1組くみ
A級きゅう昇級しょうきゅう 		－ 谷川たにがわ浩司こうじ
xooo 		郷田ごうだ真しん隆たかし
oooo 		谷川たにがわ浩司こうじ
oxoo 		佐藤さとう康光やすみつ
oxoxxxL 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		南みなみ芳一よしかず
ooo 		最さい優ゆう 10063
谷川たにがわ浩司こうじ
oossxxo
1994 米長よねなが邦雄くにお
oooxxo 		－ 谷川たにがわ浩司こうじ
oxoo 		郷田ごうだ真しん隆たかし
ooxxxoo 		谷川たにがわ浩司こうじ
ooo 		佐藤さとう康光やすみつ
oooxxo 		谷川たにがわ浩司こうじ
xxooxosxL 		森下もりした卓たく
ooo永えい 		最さい優ゆう 勝かち 11297 六ろく冠かん初はつ = 竜王りゅうおう戦せん
七なな冠かんは逃のがす = 王将おうしょう戦せん
永世えいせい棋王きおう初はつ少すくな（連続れんぞく5期き）
島しま朗あきら
ooo
年度ねんど 名人めいじん
4-6月がつ 		叡あきら王おう
4-6月がつ 		棋聖きせい
6-7月がつ 		王位おうい
7-9月 		王座おうざ
9-10月 		竜王りゅうおう
10-12月 		王将おうしょう
1-3月がつ 		棋王きおう
2-3月がつ 		一般いっぱん
棋戦きせん
優勝ゆうしょう 		将棋しょうぎ大賞たいしょう 賞金しょうきん&
対局たいきょく料りょう 		備　考こう
1995 第だい53期き
森下もりした卓たく
ooxoo 		－ 第だい66期き
三浦みうら弘行ひろゆき
ooo永えい 		第だい36期き
郷田ごうだ真しん隆たかし
xxoooo 		第だい43期き
森もり雞二
ooo 		第だい8期き
佐藤さとう康光やすみつ
xoxooo 		第だい45期き
谷川たにがわ浩司こうじ
oooo全ちょん 		第だい21期き
高橋たかはし道雄みちお
ooo全ちょん 		NHK
早はや権けん 		最さい優ゆう 率りつ
特別とくべつ 勝しょう 		16597 七なな冠かん初はつ・全ぜん冠かんむり制覇せいは（1996/02/14）
永世えいせい棋聖きせい（通算つうさん5期き）
1996 森内もりうち俊之としゆき
oooxo全ちょん 		－ 三浦みうら弘行ひろゆき
xooxxL 		深浦ふかうら康やすし市し
ooxoo 		島しま朗あきら
ooo永えい 		谷川たにがわ浩司こうじ
oxxxxL 		谷川たにがわ浩司こうじ
oooo 		森下もりした卓たく
ooo 		最さい優ゆう 16145 七なな冠かん・全ぜん冠かんむり終了しゅうりょう（1996/07/30）
名誉めいよ王座おうざ（連続れんぞく5期き）
1997 谷川たにがわ浩司こうじ
xoxxoxL 		－ 本戦ほんせん敗退はいたい 佐藤さとう康光やすみつ
ooxoxo永えい 		島しま朗あきら
ooo 		1組くみ残留ざんりゅう 佐藤さとう康光やすみつ
ooxoo 		郷田ごうだ真しん隆たかし
osoxo 		全日ぜんじつ
NHK 		10182 永世えいせい王位おうい（連続れんぞく5期き）
賞金しょうきん1位いは谷川たにがわ浩司こうじ
1998 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		－ 本戦ほんせん敗退はいたい 佐藤さとう康光やすみつ
ooxoxo 		谷川たにがわ浩司こうじ
xxooo 		1組くみ準じゅん優勝ゆうしょう
挑決敗退はいたい 		森下もりした卓たく
xoooo 		佐藤さとう康光やすみつ
ooo 		NHK
日にちシ 		最さい優ゆう 対たい 11466
1999 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		－ 本戦ほんせん敗退はいたい 谷川たにがわ浩司こうじ
oooo 		丸山まるやま忠久ただひさ
oxoo 		1組くみ残留ざんりゅう 佐藤さとう康光やすみつ
oooo 		森内もりうち俊之としゆき
oxoo 		最さい優ゆう 7872
2000 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		－ 谷川たにがわ浩司こうじ
xoxoo 		谷川たにがわ浩司こうじ
oxoxoxo 		藤井ふじい猛たけし
xosxoo 		藤井ふじい猛たけし
xoxxooxL 		谷川たにがわ浩司こうじ
oxooo 		久保くぼ利明としあき
ooxo 		銀河ぎんが
NHK
勝抜かちぬき16 		最さい優ゆう 率りつ
勝かち 対たい 連れん 		10595
2001 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		－ 郷田ごうだ真しん隆たかし
oxxoxL 		屋敷やしき伸之のぶゆき
oooo 		久保くぼ利明としあき
ooxo 		藤井ふじい猛たけし
oxooo 		佐藤さとう康光やすみつ
xxoxoxL 		佐藤さとう康光やすみつ
xooo 		銀河ぎんが 最さい優ゆう 11519
2002 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		－ 本戦ほんせん敗退はいたい 谷川たにがわ浩司こうじ
xxxosxL 		佐藤さとう康光やすみつ
ooo 		阿部あべ隆たかし
ssooxxxoo 		佐藤さとう康光やすみつ
oooo 		丸山まるやま忠久ただひさ
ooxxxL 		早はや権けん
勝抜かちぬき7 		最さい優ゆう 勝かち
対たい 		11048
2003 森内もりうち俊之としゆき
oooso 		－ 最終さいしゅう予選よせん
敗退はいたい 		谷川たにがわ浩司こうじ
xxxoxL 		渡辺わたなべ明あきら
oxxsoo 		森内もりうち俊之としゆき
xxxxL 		森内もりうち俊之としゆき
xsoxxoxL 		本戦ほんせん敗退はいたい 朝権ちょうけん
日にちシ 		12910
2004 森内もりうち俊之としゆき
xxoxoxL 		－ 本戦ほんせん敗退はいたい 谷川たにがわ浩司こうじ
xoooo 		森内もりうち俊之としゆき
ooxo 		1組くみ3位い
本戦ほんせん敗退はいたい 		森内もりうち俊之としゆき
oooo 		谷川たにがわ浩司こうじ
ooo 		朝権ちょうけん
銀河ぎんが 		最さい優ゆう 勝かち
対たい 		11272 森内もりうちに3連続れんぞく奪取だっしゅされ
一いち冠かんに後退こうたい = 名人めいじん戦せん
2005 森内もりうち俊之としゆき
oxxxooxL 		－ 佐藤さとう康光やすみつ
oxxoxL 		佐藤さとう康光やすみつ
xxooxoo 		佐藤さとう康光やすみつ
sooo 		1組くみ残留ざんりゅう 佐藤さとう康光やすみつ
oooxxxo 		森内もりうち俊之としゆき
xxoxL 		朝権ちょうけん 最さい優ゆう 対たい
連れん 		10391 同どう一いちタイトル連覇れんぱ新しん記録きろく
（王座おうざ14連覇れんぱ）
2006 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		－ 挑決敗退はいたい 佐藤さとう康光やすみつ
ooxxoo 		佐藤さとう康光やすみつ
ooo 		1組くみ残留ざんりゅう 佐藤さとう康光やすみつ
sxoooxsxo永えい 		本戦ほんせん敗退はいたい 朝権ちょうけん
銀河ぎんが 		優ゆう　名な局きょく 9376 永世えいせい王将おうしょう（通算つうさん10期き）
2007 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		－ 本戦ほんせん敗退はいたい 深浦ふかうら康やすし市し
xxoxooxL 		久保くぼ利明としあき
ooo 		1組くみ3位い
本戦ほんせん敗退はいたい 		久保くぼ利明としあき
ooxoo 		佐藤さとう康光やすみつ
oxoxxL 		最さい優ゆう 勝かち
対たい 名めい局きょく 		8132 通算つうさん1000勝しょう達成たっせい（最年少さいねんしょう・最速さいそく・最高さいこう勝率しょうりつ）
2008 森内もりうち俊之としゆき
xoooxo永えい 		－ 佐藤さとう康光やすみつ
xxooo 		深浦ふかうら康やすし市し
oxxxooxL 		木村きむら一基いっき
ooo 		渡辺わたなべ明あきら
oooxxxxL 		深浦ふかうら康やすし市し
oxxoxoo 		本戦ほんせん敗退はいたい NHK 最さい優ゆう
名な局きょく 		10711 永世えいせい名人めいじん（通算つうさん5期き・十じゅう九きゅう世せい名人めいじん）
永世えいせい六ろく冠かん初はつ
2009 郷田ごうだ真しん隆たかし
oxoxxoo 		－ 木村きむら一基いっき
oxxoo 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		山崎やまざき隆之たかゆき
ooo 		1組くみ準じゅん優勝ゆうしょう
本戦ほんせん敗退はいたい 		久保くぼ利明としあき
xoxxoxL 		本戦ほんせん敗退はいたい NHK
朝ちょう杯はい 		最さい優ゆう 11278
2010 三浦みうら弘行ひろゆき
oooo 		－ 深浦ふかうら康やすし市し
ooo 		挑決敗退はいたい 藤井ふじい猛たけし
ooo 		渡辺わたなべ明あきら
xxooxxL 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		本戦ほんせん敗退はいたい NHK
日にちシ 		最さい優ゆう 勝かち 11576 同どう一いちタイトル19連覇れんぱ = 王座おうざ戦せん
（6回かい連続れんぞくストレート防衛ぼうえい）
2011 森内もりうち俊之としゆき
xxxoooxL 		－ 深浦ふかうら康やすし市し
osoo 		広瀬ひろせ章人あきひと
xxooxoo 		渡辺わたなべ明あきら
xxxL 		1組くみ3位い
本戦ほんせん敗退はいたい 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		本戦ほんせん敗退はいたい NHK永えい
朝ちょう杯はい
日にちシ　 		最さい優ゆう 勝かち
対たい 		9886 名誉めいよNHK杯はい初はつ
2012 森内もりうち俊之としゆき
xoxoxxL 		－ 中村なかむら太地たいち
ooo 		藤井ふじい猛たけし
soxooo 		渡辺わたなべ明あきら
xooso 		1組くみ残留ざんりゅう 挑決リーグ
残留ざんりゅう 		挑決敗退はいたい 銀河ぎんが 優ゆう 勝かち 対たい
名な局きょく 特別とくべつ 		9175 タイトル81期き(史上しじょう最多さいた)= 棋聖きせい戦せん
通算つうさん1200勝しょう達成たっせい（最年少さいねんしょう・最速さいそく・最高さいこう勝率しょうりつ）
2013 森内もりうち俊之としゆき
xxoxxL 		－ 渡辺わたなべ明あきら
ooxo 		行方なみかた尚史ひさし
ooxoo 		中村なかむら太地たいち
xoxsoo 		1組くみ3位い
本戦ほんせん敗退はいたい 		渡辺わたなべ明あきら
xxooxoxL 		本戦ほんせん敗退はいたい 朝ちょう杯はい 優ゆう 勝かち 対たい
名な局きょく 		7281 通算つうさん公式こうしき戦せん優勝ゆうしょう125回かい(史上しじょう最多さいた)= 棋聖きせい戦せん
同どう一いちタイトル獲得かくとく21期き(史上しじょう最多さいた)= 王座おうざ戦せん
賞金しょうきん1位いは渡辺わたなべ明あきら
2014 森内もりうち俊之としゆき
oooo 		－ 森内もりうち俊之としゆき
ooo 		木村きむら一基いっき
xojooxo 		豊島としま将之まさゆき
ooxxo 		1組くみ優勝ゆうしょう
挑決敗退はいたい 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		渡辺わたなべ明あきら
xxxL 		朝ちょう杯はい 最さい優ゆう
名な局きょく 		11499
2015 行方なみかた尚史ひさし
oxooo 		（第だい1期き）
不参加ふさんか 		豊島としま将之まさゆき
oxoo 		広瀬ひろせ章人あきひと
ooxoo 		佐藤さとう天たかし彦
oxxoo 		1組くみ優勝ゆうしょう
本戦ほんせん敗退はいたい 		郷田ごうだ真しん隆たかし
xooxxxL 		本戦ほんせん敗退はいたい 朝ちょう杯はい 最さい優ゆう
名めい特とく 		11900
2016 佐藤さとう天たかし彦
oxxxxL 		（第だい2期き） 永瀬ながせ拓たく矢や
sxoxoo 		木村きむら一基いっき
xooxxoo 		糸谷いとたに哲郎てつろう
ooo 		1組くみ残留ざんりゅう 挑決リーグ
陥落かんらく 		本戦ほんせん敗退はいたい 優ゆう 9150
2017 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		－ 斎藤さいとう慎太郎しんたろう
ooxo 		菅井すがい竜也たつや
xxoxxL 		中村なかむら太地たいち
xxoxL 		渡辺わたなべ明あきら
ooxoo永えい 		二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		本戦ほんせん敗退はいたい 最さい優ゆう
名な局きょく 		5070 永世えいせい竜王りゅうおう（通算つうさん7期き）
永世えいせい七なな冠かん初はつ
賞金しょうきん1位いは渡辺わたなべ明あきら
2018 佐藤さとう天たかし彦
oxoxxxL 		第だい3期き
九きゅう段だん戦せん敗退はいたい 		豊島としま将之まさゆき
xoxoxL 		挑決敗退はいたい 本戦ほんせん敗退はいたい 広瀬ひろせ章人あきひと
ooxxoxxL 		二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		本戦ほんせん敗退はいたい NHK 名な局きょく 7552 27年ねん9か月げつぶりの無冠むかん
一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう45回かい(史上しじょう最多さいた)= NHK杯はい
2019 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		本戦ほんせん敗退はいたい 本戦ほんせん敗退はいたい 挑決敗退はいたい 本戦ほんせん敗退はいたい 1組くみ残留ざんりゅう 挑決リーグ
残留ざんりゅう 		本戦ほんせん敗退はいたい 3999 通算つうさん1434勝しょう達成たっせい(史上しじょう最多さいた)
2020 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		九きゅう段だん戦せん敗退はいたい 二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		本戦ほんせん敗退はいたい 豊島としま将之まさゆき
xoxxxL 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		本戦ほんせん敗退はいたい 2491
2021 A級きゅう
A級きゅう残留ざんりゅう 		九きゅう段だん戦せん敗退はいたい 二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		挑決敗退はいたい 二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		1組くみ4位い
本戦ほんせん敗退はいたい 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		本戦ほんせん敗退はいたい 3236
2022 A級きゅう
B1降くだ級きゅう 		九きゅう段だん戦せん敗退はいたい 二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		1組くみ残留ざんりゅう 藤井ふじい聡さとし太ふとし
xoxoxxL 		本戦ほんせん敗退はいたい 敢闘かんとう
名な局きょく 		通算つうさん1500勝しょう達成たっせい初はつ
2023 B級きゅう1組くみ
B1残留ざんりゅう 		九きゅう段だん戦せん敗退はいたい 本戦ほんせん敗退はいたい 挑決敗退はいたい 本戦ほんせん敗退はいたい 1組くみ2位い
本戦ほんせん敗退はいたい 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		本戦ほんせん敗退はいたい 達人たつじん 2604
2024 B級きゅう1組くみ
B1残留ざんりゅう 		本戦ほんせん敗退はいたい 二に次じ予選よせん
敗退はいたい 		挑決リーグ
残留ざんりゅう 		本戦ほんせん 1組くみ
2組くみ降くだ級きゅう 		挑決リーグ 本戦ほんせん
年度ねんど 名人めいじん
4-6月がつ 		叡あきら王おう
4-6月がつ 		棋聖きせい
6-7月がつ 		王位おうい
7-9月 		王座おうざ
9-10月 		竜王りゅうおう
10-12月 		王将おうしょう
1-3月がつ 		棋王きおう
2-3月がつ 		一般いっぱん
棋戦きせん
優勝ゆうしょう 		将棋しょうぎ大賞たいしょう 賞金しょうきん&
対局たいきょく料りょう 		備　考こう
タイトル
戦せん 		出場しゅつじょう17回かい
獲得かくとく09期き 		出場しゅつじょう00回かい
獲得かくとく00期き 		出場しゅつじょう20回かい
獲得かくとく16期き 		出場しゅつじょう23回かい
獲得かくとく18期き 		出場しゅつじょう26回かい
獲得かくとく24期き 		出場しゅつじょう16回かい
獲得かくとく07期き 		出場しゅつじょう19回かい
獲得かくとく12期き 		出場しゅつじょう17回かい
獲得かくとく13期き 		タイトル戦せん 出場しゅつじょう回数かいすう 合計ごうけい 138回かい
タイトル＿ 獲得かくとく回数かいすう 合計ごうけい 099期き

著書ちょしょ

単たん著ちょ

専門せんもん書しょ

  • 『ミラクル終盤しゅうばん術じゅつ』日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、1991年ねん。ISBN 9784839954345。　※『羽生はぶのミラクル終盤しゅうばん術じゅつ』へ改題かいだい。
  • 『羽生はぶの頭脳ずのう』全ぜん10巻かん、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、1992年ねん–1994年ねん年ねん。ISBN 9784839935528。
  • 『天才てんさい詰将棋つめしょうぎ』〈光文社こうぶんしゃ将棋しょうぎシリーズ〉、光文社こうぶんしゃ、1993年ねん。ISBN 9784334716592。
  • 『羽生はぶマジック』全ぜん2巻かん、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、1996年ねん–1998年ねん年ねん。ISBN 9784839950767。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの戦たたかいの絶対ぜったい感覚かんかく』〈最強さいきょう将棋しょうぎ塾じゅく〉、河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2001年ねん。ISBN 9784309275680。　※『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎの教科書きょうかしょ・実戦じっせん篇へん―戦たたかいの絶対ぜったい感覚かんかく』へ改題かいだい。
  • 『羽生はぶの奥義おうぎ12』将棋しょうぎを世界せかいに広ひろめる会かい、2002年ねん。ISBN 9784861370083。　※『上達じょうたつするヒント』へ改題かいだい。
  • 『羽生はぶ善治よしはる　好機こうきの視点してん』〈小学館しょうがくかん文庫ぶんこ〉、小学館しょうがくかん、2003年ねん。ISBN 9784094057515。
  • 『羽生はぶの法則ほうそく』全ぜん6巻かん、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、2003年ねん–2007年ねん年ねん。ISBN 9784839940478。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの終盤しゅうばん術じゅつ』〈最強さいきょう将棋しょうぎ21〉、全ぜん3巻かん、浅川あさがわ書房しょぼう、2005年ねん–2006年ねん年ねん。ISBN 9784861370113。
  • 『読よむ将棋しょうぎ百科ひゃっか』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2009年ねん。ISBN 9784309279220。　※『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎ辞典じてん』へ改題かいだい。
  • 『羽生はぶ対局たいきょくから50問もん！投了とうりょう図ずからの詰将棋つめしょうぎ』梧桐あおぎり書院しょいん、2010年ねん。ISBN 9784340160006。
  • 『変かわりゆく現代げんだい将棋しょうぎ』上じょう・下した、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、2010年ねん。ISBN 9784839934408。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎの教科書きょうかしょ』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2012年ねん。ISBN 9784309273525。
  • 『もっと羽生はぶ流りゅう！初段しょだん＋プラスの詰将棋つめしょうぎ150題だい』成美せいび堂どう出版しゅっぱん、2014年ねん。ISBN 9784415317670。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの定跡じょうせきの教科書きょうかしょ』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2014年ねん。ISBN 9784309275116。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの手筋てすじの教科書きょうかしょ』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2015年ねん。ISBN 978-4-309-27639-7。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎ　序盤じょばん〜中盤ちゅうばん―強つよくなる指さし方かた』成美せいび堂どう出版しゅっぱん、2015年ねん。ISBN 9784415320984。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎ　終盤しゅうばん―勝かつための指さし方かた』成美せいび堂どう出版しゅっぱん、2017年ねん。ISBN 9784415323121。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎ「次つぎの一手いって」150題だい』成美せいび堂どう出版しゅっぱん、2017年ねん。ISBN 9784415324135。

入門にゅうもん書しょ

  • 『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎビギナーズバイブル』全ぜん3巻かん、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、1996年ねん。ISBN 9784839964870。　※『楽たのしく覚おぼえよう！将棋しょうぎビギナーズガイド』へ改題かいだい。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎ入門にゅうもん　ジュニア版ばん』全ぜん5巻かん、河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2002年ねん。ISBN 9784309276403。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎを始はじめたい人ひとのために』成美せいび堂どう出版しゅっぱん、2011年ねん。ISBN 9784415310961。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの将棋しょうぎ入門にゅうもん』日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、2011年ねん。ISBN 9784416315156。

一般いっぱん書しょ

  • 『簡単かんたんに、単純たんじゅんに考かんがえる』PHP研究所けんきゅうじょ、2001年ねん。ISBN 9784569662817。
  • 『挑戦ちょうせんする勇気ゆうき』〈朝日あさひ選書せんしょ〉、朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、2002年ねん。ISBN 9784022618887。　※『将棋しょうぎから学まなんできたこと―これからの道みちを歩あるく君きみへ』へ改題かいだい。
  • 『決断けつだん力りょく』〈角川かどかわoneテーマ21〉、角川書店かどかわしょてん、2005年ねん。ISBN 9784047100084。
  • 『［図解ずかい］羽生はぶ善治よしはるの頭脳ずのう強化きょうかドリル―直感ちょっかん力りょく、集中しゅうちゅう力りょく、決断けつだん力りょく、構想こうそう力りょくを鍛きたえる』PHP研究所けんきゅうじょ、2007年ねん。ISBN 9784569659176。
  • 『結果けっかを出だし続つづけるために』日本にっぽん実業じつぎょう出版しゅっぱん社しゃ、2010年ねん。ISBN 9784534047786。
  • 『羽生はぶ善治よしはるの思考しこう』ぴあ、2010年ねん。ISBN 9784569679532。　※『捨すてる力ちから』へ改題かいだい。
  • 『大局たいきょく観かん―自分じぶんと闘たたかって負まけない心しん』〈角川かどかわoneテーマ21〉、角川書店かどかわしょてん、2011年ねん。ISBN 9784047102767。
  • 『40歳さいからの適応てきおう力りょく』〈扶桑社ふそうしゃ新書しんしょ〉、扶桑社ふそうしゃ、2011年ねん。ISBN 9784594073169。　※『適応てきおう力りょく』へ改題かいだい。
  • 『才能さいのうとは続つづけられること』PHP研究所けんきゅうじょ、2012年ねん。ISBN 9784569782065。
  • 『直感ちょっかん力りょく』〈PHP新書しんしょ〉、PHP研究所けんきゅうじょ、2012年ねん。ISBN 9784569804897。
  • 『迷まよいながら、強つよくなる』三笠みかさ書房しょぼう、2013年ねん。ISBN 9784837984115。
  • 『羽生はぶ善治よしはる　闘たたかう頭脳ずのう』〈文春ぶんしゅん文庫ぶんこ〉、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2016年ねん。ISBN 9784167905835。
  • 『永世えいせい七なな冠かん　羽生はぶ善治よしはる』宝島社たからじましゃ、2018年ねん。ISBN 9784800282163。
  • 『瞬間しゅんかんを生いきる』PHP研究所けんきゅうじょ、2018年ねん。ISBN 9784569840758。

共著きょうちょ・監修かんしゅう書しょ（主要しゅよう）

関連かんれん書しょ

  • 飛ひ矢や正せい順じゅん 『四よん人にんの名人めいじんを破やぶった少年しょうねん』 （評伝ひょうでん社しゃ、1990年ねん） ISBN 978-4893718150
  • 月刊げっかん将棋しょうぎ世界せかい編へん 『月刊げっかん将棋しょうぎ世界せかい 臨時りんじ増刊ぞうかん号ごう 竜王りゅうおう、羽生はぶ善治よしはる。』 （日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、1990年ねん）
  • 森もり雞二 『羽生はぶ善治よしはる妙技みょうぎ伝でん』 （木本もくほん書店しょてん、1993年ねん） ISBN 978-4905689430
  • 大矢おおや順じゅん正ただし 『羽生はぶ善治よしはる 天才てんさい棋士きし、その魅力みりょくと強つよさの秘密ひみつ』 （勁文社しゃ、1994年ねん） ISBN 978-4766921052
  • 高橋たかはし美幸みゆき原作げんさく・まきのまさる画が 『まんが羽生はぶ善治よしはる物語ものがたり』 （くもん出版しゅっぱん、1995年ねん） ISBN 978-4875769934
  • 田中たなか寅彦とらひこ 『羽生はぶ善治よしはる 神様かみさまが愛あいした青年せいねん』 （ベストセラーズ・ワニ選書せんしょ、1996年ねん） ISBN 978-4584191286
  • 大崎おおさき善生よしき他た編へん 『月刊げっかん将棋しょうぎ世界せかい 臨時りんじ増刊ぞうかん号ごう 七なな冠かん王おう、羽生はぶ善治よしはる。』 （日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、1996年ねん）
  • 炬口たけのくち勝弘かつひろ 『七なな冠かん王おう 羽生はぶ善治よしはる αあるふぁ波なみ頭脳ずのうの秘密ひみつ』 （マガジンハウス、1996年ねん） ISBN 978-4838707379
  • 万代ばんだい勉つとむ他た 『しなやかな天才てんさいたち イチロー・武たけ豊ゆたか・羽生はぶ善治よしはる』 （アリアドネ企画きかく、1996年ねん） ISBN 978-4384023152
  • 日浦ひうら市郎いちろう 『羽生はぶ善治よしはる名人めいじん位い防衛ぼうえい戦せんの舞台裏ぶたいうら 羽生はぶvs森内もりうち 七なな番ばん勝負しょうぶでの強つよさの秘密ひみつ』 （エール出版しゅっぱん社しゃ、1996年ねん） ISBN 978-4753915903
  • 大矢おおや順じゅん正ただし 『羽生はぶ善治よしはる・頭あたまの鍛きたえ方かた－いかにして｢考かんがえる力ちから｣｢集中しゅうちゅう力りょく｣をつけるか』 （三笠みかさ書房しょぼう・知的ちてき生いきかた文庫ぶんこ、1996年ねん） ISBN 978-4837908197
  • 七なな冠かん研究けんきゅう記者きしゃ会かい 『強つよすぎる天才てんさい・羽生はぶ善治よしはるの謎なぞ』 （本ほんの森もり出版しゅっぱんセンター、1996年ねん） ISBN 978-4876932931
  • 大内おおうち延のべ介かい 『子こどものための｢超ちょう｣集中しゅうちゅう記憶きおく術じゅつ－羽生はぶ善治よしはるに学まなぶ』 （講談社こうだんしゃ、1997年ねん） ISBN 978-4062086509
  • 保坂ほさか和志かずし 『羽生はぶ 21世紀せいきの将棋しょうぎ』 （朝日出版社あさひしゅっぱんしゃ、1997年ねん） ISBN 978-4255970141
  • 小室こむろ明あきら 『天才てんさい羽生はぶ善治よしはる神話しんわ 谷川たにがわ光速こうそく流りゅうとの対決たいけつ』 （三さん一いち書房しょぼう・三さん一いち将棋しょうぎシリーズ、1997年ねん） ISBN 978-4380972881
  • 椎名しいな龍一りゅういち 『羽生はぶ善治よしはる 夢ゆめと、自信じしんと。』 （学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、2006年ねん） ISBN 978-4052026447
  • 梅田うめだ望のぞむ夫おっと 『シリコンバレーから将棋しょうぎを観みる 羽生はぶ善治よしはると現代げんだい』 （中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2009年ねん） ISBN 978-4120040283
  • 山田やまだ史生ふみお 『最強さいきょう棋士きし 羽生はぶ善治よしはる－天才てんさいの育そだちと環境かんきょう』 （思おもえ文ぶん出版しゅっぱん、2009年ねん） ISBN 978-4898063347
  • 別冊べっさつ宝島たからじま1666 『羽生はぶ善治よしはる・考かんがえる力ちから－人生じんせいを変かえる史上しじょう最強さいきょう棋士きしの｢思考しこう法ほう｣』 （宝島社たからじましゃ、2009年ねん） ISBN 978-4796674157
  • 梅田うめだ望のぞむ夫おっと 『どうして羽生はぶさんだけが、そんなに強つよいんですか？－現代げんだい将棋しょうぎと進化しんかの物語ものがたり』 （中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2010年ねん） ISBN 978-4120041778

ほか多数たすう

ゲーム

  • 羽生はぶ名人めいじんのおもしろ将棋しょうぎ（スーパーファミコン用ようソフト、1995年ねん発売はつばい、トミー）
  • 『最強さいきょう羽生はぶ将棋しょうぎ』 （NINTENDO64用ようソフト、1996年ねん6月がつ発売はつばい、羽生はぶ善治よしはる名人めいじん[注釈ちゅうしゃく 61]監修かんしゅう・日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい推薦すいせん）
  • 羽生はぶ善治よしはる将棋しょうぎで鍛きたえる「決断けつだん力りょく」DS（ニンテンドーDS用ようソフト、2009年ねん3月がつ12日にち発売はつばい、アイデス)[web 86]
  • 『羽生はぶ将棋しょうぎ』 （スマートフォン向むけアプリケーション[web 87][web 88][web 89]、羽生はぶ善治よしはる永世えいせい名人めいじん監修かんしゅう・日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい推薦すいせん）
  • 『激げき指ゆびデラックス　名人めいじん戦せん道場どうじょう』（2013年ねん07月がつ19日にち、マイナビ）※パソコン用ようソフト
  • 『将棋しょうぎレボリューション 激げき指ゆび13』（2013年ねん12月13日にち、マイナビ）※パソコン用ようソフト
  • 『将棋しょうぎレボリューション 激げき指ゆび15』（2019年ねん7月がつ8日にち、マイナビ）※パソコン用ようソフト

出演しゅつえん

テレビ番組ばんぐみ

ほか多数たすう

ラジオ

ウェブテレビ

  • 電でん王おう戦せん×TOYOTA「リアル車しゃ将棋しょうぎ」（2005年ねん2月がつ8日にち、3月1日にち、ニコニコ生放送なまほうそう）※3月は特別とくべつ編へん[27]

CM

羽生はぶ善治よしはる役やくの演者えんじゃ

羽生はぶ善治よしはるの役やくを演えんじた俳優はいゆう

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ 襲かさね位い（就位しゅうい）は原則げんそく引退いんたい後ご（名誉めいよ王座おうざのみ原則げんそく引退いんたい後ごまたは還暦かんれき後ご）。名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃは即日そくじつ就位しゅうい。
  2. ^ のち、2017年度ねんどから叡あきら王おう戦せんが加くわわり、タイトル戦せんは8となった。
  3. ^ タイトル戦せんの数かずが6つ以上いじょうになってからの「永世えいせい六ろく冠かん」も羽生はぶが初はじめて（タイトル戦せんが5つの時代じだいには大山おおやま康晴やすはるが「永世えいせい五ご冠かん」を達成たっせいしている）。名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃの称号しょうごうを得えたのも羽生はぶが史上しじょう初はつであり、2018年ねん現在げんざいにおいて唯一ゆいいつの保持ほじ者しゃである。
  4. ^ 羽生はぶに将棋しょうぎを教おしえたこの同級生どうきゅうせいは小学校しょうがっこう3年ねんのときに山形やまがた県けんに引ひっ越こし、以来いらい、音信いんしん不通ふつうであったが、1995年ねんにタイトル就位しゅうい式しきで再会さいかいを果はたす。（『将棋しょうぎ世界せかい［4月がつ臨時りんじ増刊ぞうかん号ごう］七なな冠かん王おう、羽生はぶ善治よしはる。』 日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、1996年ねん、171頁ぺーじ
  5. ^ 中嶋なかじま克かつ安やす指導しどう棋士きしは、父ちちが病気びょうきで倒たおれたため奨励しょうれい会かいを退会たいかいして家業かぎょうを継つぎ、そのかたわら道場どうじょう（のちの八王子はちおうじ将棋しょうぎクラブ）を開ひらいた。
  6. ^ 小学生しょうがくせい将棋しょうぎ名人めいじん戦せんには3年生ねんせいのときから参加さんかし、2年ねん連続れんぞく1回戦かいせん負まけの後のち、前年ぜんねんの5年生ねんせい時じはベスト8であった。
  7. ^ 但ただし、この大山おおやまの発言はつげんは両りょう名なへの単たんなる称賛しょうさんだけではなく、谷川たにがわに対たいしての侮蔑ぶべつの意味いみも込こめられている。盤ばん外がい戦せんを参照さんしょうのこと。
  8. ^ a b 当時とうじは、三さん段だんリーグの制度せいどがなかった。
  9. ^ 島しま朗あきらによる命名めいめい。
  10. ^ これについて谷川たにがわ浩司こうじは「まず抽選ちゅうせんをするわけですから」と述のべた上うえで、「（羽生はぶが）持もって生うまれた運うん」と表現ひょうげんしている。（『別冊べっさつ宝島たからじま380 将棋しょうぎ王手おうて飛車ひしゃ読本とくほん - 将棋しょうぎの神かみに選えらばれし者しゃたちの叫さけびを聞きけ』 宝島社たからじましゃ、1998年ねん、16頁ぺーじ ISBN 978-4796693806）。
  11. ^ 18連勝れんしょうのうち10勝しょうは前年度ぜんねんどからの繰越くりこし。連勝れんしょうを止とめたのは大山おおやま康晴やすはる。
  12. ^ 「前ぜん竜王りゅうおう」はタイトルに準じゅんじる称号しょうごう。「棋戦きせん (将棋しょうぎ)#竜王りゅうおうと名人めいじん」を参照さんしょう。
  13. ^ 同様どうようの事例じれいとしては、棋聖きせい位い再さい挑戦ちょうせん時じの「八はち段だん」を最後さいごにタイトル称号しょうごう・前ぜん名人めいじん・永世えいせい十じゅう段だん・十じゅう六ろく世せい名人めいじんを名乗なのり、名人めいじん在位ざいい中ちゅうに昇段しょうだんした「九きゅう段だん」の段位だんいを称しょうすることがなかった中原なかはら誠まことがいる。羽生はぶ以外いがいの現役げんえき棋士きしでは、2004年ねん竜王りゅうおう挑戦ちょうせん時じ「六ろく段だん」からの竜王りゅうおう獲得かくとく後ご、2023年ねんの名人めいじん失しつ冠かんむりで無冠むかん（九きゅう段だん）になるまで18年ねん半はんのタイトル保持ほじを続つづけていた渡辺わたなべ明あきらがいる。
  14. ^ 第だい1期き・第だい2期き叡あきら王おう戦せんでは、棋戦きせん運営うんえいの都合つごう上じょう、タイトル保持ほじ者しゃもタイトル称号しょうごうではなく段位だんいで呼称こしょうされていたため、羽生はぶが参加さんかした第だい2期きでは「羽生はぶ善治よしはる九きゅう段だん」と呼称こしょうされていた。
  15. ^ 森下もりしたは「もしも谷川たにがわが竜王りゅうおうを防衛ぼうえいしていたとしたら、羽生はぶは七なな冠かんどころか四よん冠かんも難むずかしかったのではないか」とも述のべている（『将棋しょうぎマガジン』1996年ねん6月がつ号ごう 日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、16頁ぺーじ）。
  16. ^ 米長よねながは、もしもストレート負まけしたら引退いんたいすると心しんの中なかで決きめていたが、3連敗れんぱいの後のちに2勝しょうを返かえしさらに9年ねん現役げんえきをつとめる（日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい「米長よねなが邦雄くにおの本ほん」）。
  17. ^ このことを谷川たにがわは「お互たがいの意思いしがピッタリ合あった」と表現ひょうげんしている（日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい書籍しょせき編へん『谷川たにがわvs羽生はぶ100番ばん勝負しょうぶ-最高峰さいこうほうの激闘げきとう譜ふ！』日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、2000年ねん。ISBN 978-4819702102）。
  18. ^ 谷川たにがわは、第だい1局きょくと第だい2局きょくの間あいだに阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいで被災ひさいしていた。谷川たにがわは後のちに「（逆ぎゃくに）もしも震災しんさいがなかったら、このとき敗やぶれていたのかもしれない」という旨むねを語かたっている（『別冊べっさつ宝島たからじま380 将棋しょうぎ王手おうて飛車ひしゃ読本とくほん - 将棋しょうぎの神かみに選えらばれし者しゃたちの叫さけびを聞きけ』 宝島社たからじましゃ、1998年ねん、20-21頁ぺーじ ISBN 978-4796693806）。
  19. ^ 第だい53期き名人めいじん戦せん第だい1局きょくの108手て目め、森下もりしたは悪手あくしゅ△8三さん桂かつら（△6七なな飛ひ成なりで王手おうてをしながら金かねを取とれば勝勢しょうせい）を指さして羽生はぶの逆転ぎゃくてん勝がちとなった。第だい43期き王座おうざ戦せん第だい2局きょくの98手て目め、森もりは△6九きゅう銀ぎんからの詰つみ（立会たちあい人じんの内藤ないとう國雄くにお曰いわく「1秒びょうでわかる詰つみ」）を見逃みのがして受うけに回まわり、羽生はぶの逆転ぎゃくてん勝がちとなった。谷川たにがわ王将おうしょうへの挑戦ちょうせん権けんを争あらそう王将おうしょうリーグでも、森内もりうちが95手て目めに悪手あくしゅ▲9二に竜りゅう（単たんに▲5八はち香こうとして馬うまを取とれば大だい優勢ゆうせい）を指さしたことによってもつれた結果けっか、羽生はぶの勝かちとなった（以上いじょう、「将棋しょうぎマガジン」1996年ねん3月がつ号ごう「さわやか流りゅう・米長よねなが邦雄くにおのタイトル戦せん教室きょうしつ」より）。
  20. ^ 46勝しょう9敗はいのうち、タイトル戦せんだけでは25勝しょう5敗はい（0.833)。この年度ねんどの最終さいしゅう戦せんとなった対たい屋敷やしき伸之のぶゆき戦せんに勝かっていれば、1967年度ねんどに中原なかはら誠まことの記録きろくした歴代れきだい最高さいこう勝率しょうりつ（0.8545、47勝しょう8敗はい）に並ならぶことができていた。なお、羽生はぶのこの記録きろくは2011年度ねんどの中村なかむら太地たいちの勝率しょうりつ（0.8511、40勝しょう7敗はい）に抜ぬかれ、現在げんざいでは歴代れきだい3位いとなる。但ただし、中原なかはら、中村なかむらともに比較的ひかくてき低てい段位だんい者しゃと当あたることの多おおい若手わかて時代じだいの記録きろくであるのに対たいして、この年度ねんどの羽生はぶは7度どものタイトル戦せんを戦たたかいながらの記録きろくである（1967年度ねんどの中原なかはらは後期こうきの棋聖きせい戦せんのみに登場とうじょう、2011年度ねんどの中村なかむらはタイトル戦せん登場とうじょうなし）。
  21. ^ 羽生はぶの全ぜん冠かんむり独占どくせん後ごに『将棋しょうぎマガジン』（日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい）の中なかで「羽生はぶから最初さいしょにタイトルを奪取だっしゅするのは誰だれ？」というアンケートが行おこなわれ、大抵たいていの人ひとが谷川たにがわ浩司こうじや佐藤さとう康光やすみつの名なを挙あげた中なか、三浦みうらと答こたえたのは僅わずか4人にんであった。
  22. ^ 相あい掛かかりの先手せんてで、飛車ひしゃを「浮うわき飛車ひしゃ」（2六ろく飛ひ）にせず「引びき飛車ひしゃ」（2八はち飛ひ）にする指さし方かたは当時とうじとしては珍めずらしかったため、力戦りきせんと呼よばれた。しかし、これをきっかけにプロ間あいだで流行りゅうこうするようになる。
  23. ^ この後のちの村山むらやまの休場きゅうじょうによる4月がつの不戦勝ふせんしょうを含ふくめると8勝しょう6敗はい。
  24. ^ この谷川たにがわとのプレーオフの一いち局きょくは結果けっか的てきに（羽生はぶが谷川たにがわの玉たまを）「詰つめましにいって詰つまなかった」ものだったが、内容ないようは高たかく評価ひょうかされ、第だい34回かい将棋しょうぎ大賞たいしょうで創設そうせつされたばかりの「名な局きょく賞しょう」を、谷川たにがわとともに受賞じゅしょうした。
  25. ^ 囲碁いごのタイトル戦せんでは3連敗れんぱい4連勝れんしょうは、すでに何なん度ども発生はっせいしていた。
  26. ^ 前年度ぜんねんどには、第だい48期き王位おうい戦せん七なな番ばん勝負しょうぶ第だい7局きょくで名な局きょく賞しょうを受賞じゅしょうしている。
  27. ^ 2005年度ねんど、第だい53期き王座おうざ戦せんで佐藤さとう（康やすし）の挑戦ちょうせんを退しりぞけ王座おうざ戦せん14連覇れんぱを果はたした時点じてんで大山おおやま康晴やすはるが名人めいじん戦せんで樹立じゅりつした同どう一いちタイトル連覇れんぱ記録きろく（1959年ねん－1971年ねん、名人めいじん13連覇れんぱ）を抜ぬいた。
  28. ^ 翌年よくねんの決勝けっしょうでの敗退はいたいまで、羽生はぶは5年間ねんかんをかけてこのトーナメントで24連勝れんしょうしている。この記録きろくは佐藤さとう康光やすみつ評ひょうするに自身じしんの13連勝れんしょうなど問題もんだいにならない(『NHK杯はい伝説でんせつの名めい勝負しょうぶ』p.196)、決勝けっしょう戦せんで羽生はぶの五ご連覇れんぱを阻はばんだ渡辺わたなべ明あきら評ひょうするに「1回かい負まけたら終おわりのトーナメントで5年ねんで24連勝れんしょうしたのだから、信しんじられない記録きろくです。」、「羽生はぶさんは信しんじられない記録きろくをたくさんもっているけど、その中なかでも一番いちばん信しんじられない記録きろくといってもいいかもしれない。」(『NHK杯はい伝説でんせつの名めい勝負しょうぶ』p.223 より引用いんよう)とのことである。
  29. ^ 囲碁いご界かいでは坂田さかた栄男さかおが名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃの称号しょうごうを獲得かくとくしている。
  30. ^ 第だい2局きょく。結果けっかは203手てで羽生はぶ勝がち[web 17]。
  31. ^ 第だい4局きょくは51手てで千日手せんにちてとなった[web 18]。
  32. ^ 第だい4局きょくの千日手せんにちて指さし直なおし局きょく[web 18]。
  33. ^ この内うち、第だい4局きょく千日手せんにちて差さし直なおし局きょくは将棋しょうぎ大賞たいしょうの名な局きょく賞しょうを受賞じゅしょうしている。
  34. ^ なお、このシリーズの第だい5局きょくは将棋しょうぎ大賞たいしょうの名な局きょく賞しょうを受賞じゅしょうしている。
  35. ^ なお、この名人めいじん戦せん第だい一いち局きょくは将棋しょうぎ大賞たいしょうの名な局きょく賞しょうを受賞じゅしょうしている。
  36. ^ 決勝けっしょうトーナメント優勝ゆうしょう時じは49歳さいだが、竜王りゅうおう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶ開催かいさい時じは50歳さい。
  37. ^ 他たの5名めいの棋士きしは土居どい市太郎いちたろう・升田ますだ幸三こうぞう・大山おおやま康晴やすはる・二上ふたかみ達也たつや（羽生はぶの師匠ししょう）・米長よねなが邦雄くにお
  38. ^ 解説かいせつ役やくで出演しゅつえんしていた内藤ないとう國雄くにおは、▲2四よん歩ほと指さしても先手せんてが僅わずかに悪わるいとされているだけであり、羽生はぶならば何なにかやってくるかもしれないと相手あいてに思おもわせる、との旨むねの解説かいせつをした[要よう出典しゅってん]。
  39. ^ 羽生はぶが打うった飛車ひしゃを森内もりうちが3枚まいの銀ぎんで捕獲ほかくしたと思おもわれた直後ちょくご、羽生はぶが桂馬けいまを動うごかした142手て目めが王手おうて銀ぎん取とり（飛車ひしゃの空あき王手おうて）となり、森内もりうちが今いま打うったばかりの銀ぎんが桂馬けいまで取とられてしまった。そして、森内もりうちの金かね・銀ぎんがぼろぼろと取とられていき、その金かね・銀ぎんで森内もりうちの玉たまが寄よせられる形かたちとなった。
  40. ^ 2度どクリックをしないと指さし手てが確定かくていされない設定せってい（操作そうさミスによる指さし間違まちがいを防ふせぐ設定せってい）を対局たいきょく途中とちゅうから解除かいじょするつもりだったが、解除かいじょするのをうっかり忘わすれたままであったという。時間じかんがぎりぎりになり、着手ちゃくしゅ確認かくにんの際さい誤あやまった操作そうさをしてしまい、着手ちゃくしゅが間まに合あわなかったという。直後ちょくごの公開こうかいされた感想かんそう戦せんおよび後日ごじつの公式こうしきウェブサイト（第だい2回かい大和証券だいわしょうけん杯はいネット将棋しょうぎ・最強さいきょう戦せん 渡辺わたなべ明あきら竜王りゅうおう対たい羽生はぶ善治よしはる二に冠かん戦せんの時間切じかんぎれ負まけについての追加ついか2（5/16） 日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい 2008年ねん5月がつ16日にち Archived 2008年ねん9月がつ14日にち, at the Wayback Machine.）上じょうでの発表はっぴょうによる。
  41. ^ 3か月げつ前まえに中井なかい広恵ひろえもネット対局たいきょくで時間切じかんぎれ負まけをしている。
  42. ^ 直後ちょくごの公開こうかいされた感想かんそう戦せんでの渡辺わたなべ・羽生はぶ両者りょうしゃの見解けんかい
  43. ^ 翌日よくじつ、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめいの公式こうしきウェブサイト（同上どうじょう。第だい2回かい大和証券だいわしょうけん杯はいネット将棋しょうぎ・最強さいきょう戦せん 渡辺わたなべ明あきら竜王りゅうおう対たい羽生はぶ善治よしはる二に冠かん戦せんの時間切じかんぎれ負まけについての追加ついか2（5/16） 日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい 2008年ねん5月がつ16日にち Archived 2008年ねん9月がつ14日にち, at the Wayback Machine.）で、対局たいきょく者しゃへの注意ちゅうい徹底てっていを行おこなうこと、そして、万まん一いち同様どうようの事態じたいが起おこった場合ばあいに指さし継つぎの感想かんそう戦せんを行おこなえるようなシステム（ソフトウェア）に変かえることにより、ファンサービスを向上こうじょうする旨むねが発表はっぴょうされた。
  44. ^ この反則はんそく負まけの3日にち前まえ－2日にち前まえには名人めいじん戦せんで森内もりうちに勝利しょうりして2勝しょう1敗はいとし、2日にち後ごは棋聖きせい戦せんの挑戦ちょうせん者しゃ決定けってい戦せんを控ひかえている、という過密かみつスケジュールであった。
  45. ^ その後ごは「ABEMAトーナメント」として、対局たいきょく者しゃの組くみ合あわせが「女流じょりゅう戦せん」「団体だんたい戦せん」「師弟してい戦せん」の異ことなるバリエーションで行おこなわれ、囲碁いご・将棋しょうぎチャンネルでもフィッシャールールを採用さいようした「新銀河しんぎんが戦せん」「新しん竜りゅう星ほし戦せん」（囲碁いごの非公式ひこうしき戦せん）の新しん棋戦きせんが行おこなわれている。
  46. ^ 当時とうじは、竜王りゅうおう戦せんの昇段しょうだん規定きていであっても、1年ねん以内いないに2つ昇段しょうだんできない規定きていであったため。
  47. ^ 八はち段だん昇段しょうだん前まえにタイトル3期きは達成たっせいしていたが、当時とうじは、1年ねん以内いないの飛とび昇段しょうだんができない規定きていであったため。
  48. ^ 永世えいせい称号しょうごうのうち名誉めいよ王座おうざ以外いがいは原則げんそくとして引退いんたい後ごに名乗なのることになるが（名誉めいよ王座おうざのみ満まん60歳さいになると現役げんえきでも名な乗のれる）、「名誉めいよNHK杯はい選手権せんしゅけん者しゃ」の称号しょうごうはNHK杯はい通算つうさん10回かい目めの優勝ゆうしょう時じに与あたえられる。
  49. ^ たとえば、朝日あさひ杯はい将棋しょうぎオープン戦せんの前身ぜんしんの前身ぜんしんは全日本ぜんにほんプロ将棋しょうぎトーナメント。タイトル戦せんでは竜王りゅうおう戦せんの前身ぜんしんは十じゅう段だん戦せん。
  50. ^ 内訳うちわけは竜王りゅうおう5回かい・名人めいじん4回かい・王位おうい3回かい・王座おうざ2回かい・棋王きおう2回かい・王将おうしょう3回かい・棋聖きせい3回かい。
  51. ^ 第だい31期き（1972年度ねんど）の中原なかはら誠まこと（8戦せん全勝ぜんしょう）、第だい62期き（2003年度ねんど）の森内もりうち俊之としゆき（9戦せん全勝ぜんしょう）に続つづく記録きろく。
  52. ^ 「オールスター勝かち抜ぬき戦せん」は終了しゅうりょう棋戦きせんのため、羽生はぶの16連勝れんしょうの記録きろくは破やぶられないことが確定かくてい。谷川たにがわ浩司こうじと中原なかはら誠まことが12連勝れんしょうで2位いタイ。
  53. ^ 羽生はぶ以外いがいには、藤井ふじい聡さとし太ふとしが2017年度ねんどに4部門ぶもん賞しょうを独占どくせんしている。
  54. ^ 羽生はぶ以外いがいには、森内もりうち俊之としゆき（1991年度ねんど-63勝しょう）、木村きむら一基いっき（2001年度ねんど-61勝しょう）、藤井ふじい聡さとし太ふとし（2017年度ねんど-61勝しょう）が1度どずつ達成たっせいしている。
  55. ^ 升田ますだ幸三こうぞうと並ならぶタイ記録たいきろく
  56. ^ 竜王りゅうおう戦せん七なな番ばん勝負しょうぶ登場とうじょう回数かいすうでさえ9回かい以上いじょうの棋士きしは他たに渡辺わたなべ明あきらのみ（2022年度ねんど竜王りゅうおう戦せん終了しゅうりょう時点じてん）
  57. ^ 竜王りゅうおう位い奪取だっしゅ失敗しっぱい回数かいすう（挑戦ちょうせんして敗退はいたい）の4回かいも最多さいた
  58. ^ 1997年ねんは谷川たにがわ浩司こうじ、2013年ねんは渡辺わたなべ明あきらに次ついで2位い。2017年ねんは3位い。
  59. ^ 史上しじょう8人にん目め。
  60. ^ 将棋しょうぎ界かいでは大山おおやま康晴やすはる十じゅう五ご世せい名人めいじんに次つぐ史上しじょう2人にん目め。
  61. ^ 1996年ねん6月がつの販売はんばい開始かいし当時とうじ。

出典しゅってん

書籍しょせき

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『将棋しょうぎ世界せかい［4月がつ臨時りんじ増刊ぞうかん号ごう］七なな冠かん王おう、羽生はぶ善治よしはる。』日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい、1996年ねん、168-175頁ぺーじ 「羽生はぶ善治よしはる、生おい立たちの記き」（記き・炬口たけのくち勝弘かつひろ）
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