旧 きゅう ・赤坂 あかさか 離宮 りきゅう (現 げん ・迎賓館 げいひんかん )に置 お かれたころ[8] の国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の館内 かんない
参議院 さんぎいん 通用 つうよう 門 もん 前 まえ より東京 とうきょう 本館 ほんかん を望 のぞ む(2007年 ねん )
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の淵源 えんげん は、大日本帝国 だいにっぽんていこく 憲法 けんぽう 下 した の帝国 ていこく 議会 ぎかい 各 かく 院 いん に置 お かれていた貴族 きぞく 院 いん 図書館 としょかん 、衆議院 しゅうぎいん 図書館 としょかん 、および文部省 もんぶしょう に付属 ふぞく していた帝国 ていこく 図書館 としょかん の3館 かん にある。貴 き 衆 しゅう 各 かく 院 いん の図書館 としょかん は、1890年 ねん (明治 めいじ 23年 ねん )に設立 せつりつ された各 かく 院 いん の事務 じむ 局 きょく 編纂 へんさん 課 か を起源 きげん としており、また、帝国 ていこく 図書館 としょかん は1872年 ねん (明治 めいじ 5年 ねん )に設立 せつりつ された書籍 しょせき 館 かん をその前身 ぜんしん とする。
第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご 、1947年 ねん (昭和 しょうわ 22年 ねん )に施行 しこう された日本国 にっぽんこく 憲法 けんぽう は、国会 こっかい を唯一 ゆいいつ の立法 りっぽう 機関 きかん と定 さだ め、国会 こっかい を構成 こうせい する衆議院 しゅうぎいん ・参議院 さんぎいん の両 りょう 議院 ぎいん は「全 ぜん 国民 こくみん を代表 だいひょう する選挙 せんきょ された議員 ぎいん 」(国会 こっかい 議員 ぎいん )で組織 そしき されると定 さだ めた。そして、国会 こっかい が民主 みんしゅ 的 てき に運営 うんえい され、国会 こっかい 議員 ぎいん が十分 じゅうぶん な立法 りっぽう 活動 かつどう を行 おこな うためには、国会 こっかい 議員 ぎいん のための調査 ちょうさ 機関 きかん として議会 ぎかい 図書館 としょかん の拡充 かくじゅう が必要 ひつよう とされた。このため、日本国 にっぽんこく 憲法 けんぽう の施行 しこう とともに施行 しこう された国会 こっかい 法 ほう (昭和 しょうわ 22年 ねん 法律 ほうりつ 第 だい 79号 ごう )130条 じょう は「議員 ぎいん の調査 ちょうさ 研究 けんきゅう に資 し するため、別 べつ に定 さだ める法律 ほうりつ により、国会 こっかい に国立 こくりつ 国会 こっかい 図書館 としょかん を置 お く」と定 さだ め、あわせて国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう (昭和 しょうわ 22年 ねん 法律 ほうりつ 第 だい 84号 ごう )を制定 せいてい した。また、衆議院 しゅうぎいん と参議院 さんぎいん の両院 りょういん に常任 じょうにん 委員 いいん 会 かい のひとつとして「図書館 としょかん 運営 うんえい 委員 いいん 会 かい 」が設置 せっち され、図書館 としょかん の運営 うんえい に絞 しぼ った形 かたち での審議 しんぎ が行 おこな われていた。
これにより、戦前 せんぜん の貴 き 衆 しゅう 両院 りょういん の図書館 としょかん を合併 がっぺい した新 あら たな国会図書館 こっかいとしょかん の設立 せつりつ が定 さだ められたが、この体制 たいせい では国会 こっかい 議員 ぎいん の調査 ちょうさ 研究 けんきゅう には不十分 ふじゅうぶん であるとみられた。そこで、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく から図書館 としょかん 使節 しせつ 団 だん が招 まね かれ、国会 こっかい はその意見 いけん を取 と り入 い れて、翌 よく 1948年 ねん (昭和 しょうわ 23年 ねん )、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう (昭和 しょうわ 23年 ねん 法律 ほうりつ 第 だい 5号 ごう )を制定 せいてい した(同 どう 法 ほう の施行 しこう に伴 ともな い、前述 ぜんじゅつ した国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう は廃止 はいし )。同 どう 法 ほう は米国 べいこく 図書館 としょかん 使節 しせつ 団 だん の強 つよ い影響 えいきょう 下 か に誕生 たんじょう したため、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は米国 べいこく 議会 ぎかい 図書館 としょかん (Library of Congress ) をモデルとして、議会 ぎかい 図書館 としょかん であると同時 どうじ に国立 こくりつ 図書館 としょかん (国立 こくりつ 中央 ちゅうおう 図書館 としょかん )の機能 きのう も兼 か ね、国内 こくない 資料 しりょう の網羅 もうら 的 てき 収集 しゅうしゅう と整理 せいり を目的 もくてき とした法定 ほうてい 納本 のうほん 制度 せいど を持 も つこととされた。
同 どう 法 ほう の制定 せいてい とともに、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の設立 せつりつ 準備 じゅんび が進 すす められ、初代 しょだい 館長 かんちょう には憲法 けんぽう 学者 がくしゃ で日本国 にっぽんこく 憲法 けんぽう 制定 せいてい 時 じ の憲法 けんぽう 担当 たんとう 国務大臣 こくむだいじん だった金森 かなもり 徳次郎 とくじろう が迎 むか えられて、1948年 ねん (昭和 しょうわ 23年 ねん )2月 がつ 25日 にち に国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は発足 ほっそく した。続 つづ いて、初代 しょだい 副 ふく 館長 かんちょう に美学 びがく 者 もの で尾道 おのみち 市 し 立 たて 図書館 としょかん 長 ちょう だった中井 なかい 正一 しょういち が任命 にんめい され、同年 どうねん 6月5日 にち 、赤坂 あかさか 離宮 りきゅう を仮 かり 庁舎 ちょうしゃ として、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は正式 せいしき に開館 かいかん した。
翌 よく 1949年 ねん (昭和 しょうわ 24年 ねん )には、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう の定 さだ めた方針 ほうしん に基 もと づき、出版 しゅっぱん 法 ほう (明治 めいじ 26年 ねん 法律 ほうりつ 第 だい 15号 ごう 。出版 しゅっぱん 法 ほう および新聞紙 しんぶんし 法 ほう を廃止 はいし する法律 ほうりつ (昭和 しょうわ 24年 ねん 法律 ほうりつ 第 だい 95号 ごう )により廃止 はいし )に基 もと づいて納本 のうほん された出版 しゅっぱん 物 ぶつ を所蔵 しょぞう していた上野 うえの の国立 こくりつ 図書館 としょかん (1947年 ねん (昭和 しょうわ 22年 ねん )に帝国 ていこく 図書館 としょかん から改称 かいしょう )が統合 とうごう され、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は名実 めいじつ ともに日本 にっぽん 唯一 ゆいいつ の国立 こくりつ 図書館 としょかん となった。旧 きゅう 帝国 ていこく 図書館 としょかん の蔵書 ぞうしょ と施設 しせつ はそのまま上野 うえの に残 のこ され、同館 どうかん は国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の支部 しぶ 図書館 としょかん である支部 しぶ 上野 うえの 図書館 としょかん とされた。
なお、衆参 しゅうさん 両院 りょういん の常任 じょうにん 委員 いいん 会 かい だった「図書館 としょかん 運営 うんえい 委員 いいん 会 かい 」は第 だい 27回 かい 衆議院 しゅうぎいん 議員 ぎいん 総 そう 選挙 せんきょ 後 ご の1955年 ねん (昭和 しょうわ 30年 ねん )3月 がつ 18日 にち に廃止 はいし され、以後 いご は議院 ぎいん 運営 うんえい 委員 いいん 会 かい の中 なか の小 しょう 委員 いいん 会 かい として審議 しんぎ が続 つづ けられることになった(後述 こうじゅつ )。
組織 そしき の発足 ほっそく より建設 けんせつ が遅 おく れていた国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の本館 ほんかん 庁舎 ちょうしゃ は、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう と同時 どうじ に公布 こうふ された国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 建築 けんちく 委員 いいん 会 かい 法 ほう (昭和 しょうわ 23年 ねん 法律 ほうりつ 第 だい 6号 ごう )に基 もと づいて検討 けんとう が進 すす められ、国会 こっかい 議事堂 ぎじどう の北 きた 隣 となり にあった旧 きゅう ドイツ大使館 たいしかん 跡地 あとち (東京 とうきょう 都 と 千代田 ちよだ 区 く 永田町 ながたちょう )に建設 けんせつ されることになった。本館 ほんかん 庁舎 ちょうしゃ (現在 げんざい の東京 とうきょう 本館 ほんかん )は建築 けんちく 設計 せっけい 競技 きょうぎ により前川 まえかわ 國男 くにお の案 あん が選 えら ばれ、1961年 ねん (昭和 しょうわ 36年 ねん )に第 だい 一 いち 期 き 工事 こうじ を完了 かんりょう し、図書 としょ が収蔵 しゅうぞう され始 はじ めた。収蔵 しゅうぞう された図書 としょ は、貴 き 衆 しゅう 両院 りょういん 図書館 としょかん からの引継 ひきつぎ 書 しょ と戦後 せんご の収集 しゅうしゅう 分 ぶん からなる赤坂 あかさか の国会図書館 こっかいとしょかん 仮 かり 本館 ほんかん 蔵書 ぞうしょ が約 やく 100万 まん 冊 さつ 、帝国 ていこく 図書館 としょかん による戦前 せんぜん 収集 しゅうしゅう 分 ぶん を基礎 きそ とする上野 うえの 図書館 としょかん の蔵書 ぞうしょ が約 やく 100万 まん 冊 さつ であった。ここに、別々 べつべつ の歴史 れきし を持 も つ2館 かん の蔵書 ぞうしょ は1館 かん に合流 ごうりゅう し、同年 どうねん 11月1日 にち 、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 本館 ほんかん は蔵書 ぞうしょ 205万 まん 冊 さつ をもって開館 かいかん した。
本館 ほんかん の工事 こうじ は開館 かいかん 後 ご も続 つづ けられ、増築 ぞうちく の進捗 しんちょく に伴 ともな って旧 きゅう 参謀 さんぼう 本部 ほんぶ 庁舎 ちょうしゃ 跡地 あとち (現 げん ・国会 こっかい 前庭 ぜんてい 北 きた 地区 ちく 、憲政記念館 けんせいきねんかん )の三宅 みやけ 坂 ざか 仮 かり 庁舎 ちょうしゃ に置 お かれていた国会 こっかい サービス部門 ぶもん も本館 ほんかん 内 ない に移転 いてん し、赤坂 あかさか ・上野 うえの ・三宅 みやけ 坂 ざか の3地区 ちく に分 わ かれていた国会図書館 こっかいとしょかん の機能 きのう は最終 さいしゅう 的 てき な統合 とうごう をみる。本館 ほんかん は、開館 かいかん から7年 ねん 後 ご の1968年 ねん (昭和 しょうわ 43年 ねん )に竣工 しゅんこう し、地上 ちじょう 6階 かい ・地下 ちか 1階 かい の事務 じむ 棟 とう と17層 そう の書庫 しょこ 棟 とう からなる施設 しせつ が完成 かんせい した。
1970年代 ねんだい には蔵書 ぞうしょ の順調 じゅんちょう な増大 ぞうだい 、閲覧 えつらん 者 しゃ の増加 ぞうか が進 すす み、本館 ほんかん の施設 しせつ は早 はや くも手狭 てぜま になりつつあった。このため本館 ほんかん の北 きた 隣 となり に新館 しんかん が建設 けんせつ されることになり、1986年 ねん (昭和 しょうわ 61年 ねん )に完成 かんせい した。設計 せっけい は本館 ほんかん と同 おな じく前川 まえかわ 國男 くにお が担当 たんとう した。地上 ちじょう 4階 かい ・地下 ちか 8階 かい で広大 こうだい な地下 ちか 部分 ぶぶん をすべて書庫 しょこ にあてた新館 しんかん の完成 かんせい により、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は全館 ぜんかん 合計 ごうけい で1,200万 まん 冊 さつ の図書 としょ を収蔵 しゅうぞう 可能 かのう となったが、これも21世紀 せいき 初頭 しょとう に所蔵 しょぞう 能力 のうりょく の限界 げんかい に達 たっ することが予測 よそく された。
1970年代 ねんだい 末 すえ から、第 だい 二 に 国立 こくりつ 国会 こっかい 図書館 としょかん を建設 けんせつ する計画 けいかく が浮上 ふじょう した。第 だい 二 に の国会図書館 こっかいとしょかん は増 ふ え続 つづ ける蔵書 ぞうしょ を東京 とうきょう 本館 ほんかん と分担 ぶんたん して保存 ほぞん するとともに、コンピュータ技術 ぎじゅつ の発達 はったつ に伴 ともな う情報 じょうほう 通信 つうしん の発展 はってん に対応 たいおう する情報 じょうほう 発信 はっしん 、非 ひ 来館 らいかん 型 がた サービスに特 とく 化 か した図書館 としょかん として関西文化学術研究都市 かんさいぶんかがくじゅつけんきゅうとし に建設 けんせつ されることになり、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 関西 かんさい 館 かん として、2002年 ねん (平成 へいせい 14年 ねん )に開館 かいかん した。関西 かんさい 館 かん には科学 かがく 技術 ぎじゅつ 関連 かんれん 資料 しりょう 、アジア言語 げんご 資料 しりょう 、国内 こくない 博士 はかせ 論文 ろんぶん などが移管 いかん され、東京 とうきょう 本館 ほんかん とともに国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の中央 ちゅうおう 館 かん を構成 こうせい する一角 いっかく となった。
また、関西 かんさい 館 かん の開館 かいかん に前後 ぜんご して、支部 しぶ 上野 うえの 図書館 としょかん の施設 しせつ を改築 かいちく のうえ、国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん として活用 かつよう する計画 けいかく が進 すす められた。国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん は国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の蔵書 ぞうしょ のうち児童 じどう 書 しょ (おもに18歳 さい 未満 みまん を対象 たいしょう とする図書館 としょかん 資料 しりょう )を分担 ぶんたん して所蔵 しょぞう する児童 じどう 書 しょ のナショナルセンターとして位置 いち づけられ、2000年 ねん (平成 へいせい 12年 ねん )に部分 ぶぶん 開館 かいかん 、2002年 ねん (平成 へいせい 14年 ねん )に全面 ぜんめん 開館 かいかん した。
電子 でんし 図書館 としょかん 事業 じぎょう の拡充 かくじゅう に力 ちから が注 そそ がれる一方 いっぽう 、2005年 ねん (平成 へいせい 17年 ねん )の国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう における館長 かんちょう の国務大臣 こくむだいじん 待遇 たいぐう 規定 きてい の削除 さくじょ 、2006年 ねん (平成 へいせい 18年 ねん )の自由民主党 じゆうみんしゅとう 行政 ぎょうせい 改革 かいかく 推進 すいしん 本部 ほんぶ の国会 こっかい 事務 じむ 局 きょく 改革 かいかく の一環 いっかん としての独立 どくりつ 行政 ぎょうせい 法人 ほうじん 化 か の提言 ていげん 、2007年 ねん (平成 へいせい 19年 ねん )の国会 こっかい 関係 かんけい 者 しゃ 以外 いがい からは初 はじ めてとなる長尾 ながお 真 しん (元 もと 京都大学 きょうとだいがく 総長 そうちょう )の館長 かんちょう 任命 にんめい など、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の組織 そしき のあり方 かた をめぐる動 うご きが相次 あいつ いでいる。
2014年 ねん (平成 へいせい 26年 ねん )1月 がつ 21日 にち には、図書館 としょかん 向 む けデジタル化 か 資料 しりょう 送信 そうしん サービスが開始 かいし された。
2016年 ねん (平成 へいせい 28年 ねん )にはお茶 ちゃ の水女子大学 みずじょしだいがく 前 ぜん 学長 がくちょう の羽入 はにゅう 佐和子 さわこ が女性 じょせい として初 はじ めて館長 かんちょう に就任 しゅうにん した。
2020年 ねん (令 れい 和 わ 2年 ねん )3月 がつ 4日 にち 、COVID-19 の流行 りゅうこう を受 う け、東京 とうきょう 本館 ほんかん は休館 きゅうかん を決定 けってい した。当初 とうしょ 、休館 きゅうかん 期間 きかん は3月 がつ 5日 にち - 3月16日 にち までの12日間 にちかん を予定 よてい していたが、6月 がつ 10日 とおか まで延長 えんちょう された。再開 さいかい 後 ご はインターネットからの抽選 ちゅうせん 予約 よやく 制 せい を実施 じっし した上 うえ で、1日 にち の入館 にゅうかん 者 しゃ 数 すう を制限 せいげん して[注釈 ちゅうしゃく 4] 再開 さいかい している[29] 。また、同年 どうねん 11月 がつ 4日 にち 以降 いこう は平日 へいじつ のみ時間 じかん を限定 げんてい して一般 いっぱん 入場 にゅうじょう を再開 さいかい し[注釈 ちゅうしゃく 5] 、その後 ご は段階 だんかい 的 てき に制限 せいげん が緩和 かんわ され、2023年 ねん 1月 がつ 19日 にち 以降 いこう は館内 かんない の滞留 たいりゅう 人数 にんずう の制限 せいげん を1000人 にん として開館 かいかん し、6月22日 にち 以降 いこう は制限 せいげん を撤廃 てっぱい した[30] 。
2022年 ねん (令 れい 和 わ 4年 ねん )5月 がつ 19日 にち 、「個人 こじん 向 む けデジタル化 か 資料 しりょう 送信 そうしん サービス」が開始 かいし [31] [32] 。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう は、その前文 ぜんぶん で、「国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は、真理 しんり がわれらを自由 じゆう にするという確信 かくしん に立 た つて憲法 けんぽう の誓約 せいやく する日本 にっぽん の民主 みんしゅ 化 か と世界 せかい 平和 へいわ とに寄与 きよ することを使命 しめい としてここに設立 せつりつ される」と、その設立 せつりつ 理念 りねん を明 あき らかにしている。「真理 しんり がわれらを自由 じゆう にする 」とは、図書館 としょかん が公平 こうへい に資料 しりょう を提供 ていきょう していくことで、国民 こくみん に知 し る自由 じゆう を保障 ほしょう し、健全 けんぜん な民主 みんしゅ 社会 しゃかい を育 はぐく む礎 いしずえ となっていかねばならないとする、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の基本 きほん 理念 りねん を明 あき らかにしたものであると解釈 かいしゃく されている。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう はアメリカ図書館 としょかん 使節 しせつ 団 だん の原案 げんあん を基 もと に起草 きそう されたといわれているが、この前文 ぜんぶん は歴史 れきし 学者 がくしゃ で参議院 さんぎいん 議員 ぎいん の羽仁 はに 五郎 ごろう (当時 とうじ の参議院 さんぎいん 図書館 としょかん 運営 うんえい 委員 いいん 長 ちょう )が挿入 そうにゅう したとされる。「真理 しんり がわれらを自由 じゆう にする」の句 く は、羽仁 はに 五郎 ごろう がドイツ 留学 りゅうがく 当時 とうじ 、留学 りゅうがく 先 さき のフライブルク大学 だいがく の図書館 としょかん の建物 たてもの に刻 きざ まれていたドイツ語 ご の銘文 めいぶん 「DIE WAHRHEIT WIRD EUCH FREIMACHEN 真理 しんり は汝 なんじ らを自由 じゆう にする)」に感銘 かんめい を受 う け、これをもとに創案 そうあん した。さらに、この句 く は『新約 しんやく 聖書 せいしょ 』のギリシア語 ご 「Η いーた ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ Υ うぷしろん Μ みゅー Α あるふぁ Σ しぐま (真理 しんり はあなたたちを自由 じゆう にする)」(ヨハネによる福音 ふくいん 書 しょ 8-32)に由来 ゆらい しているともいわれる[要 よう ページ番号 ばんごう ] 。
1961年 ねん (昭和 しょうわ 36年 ねん )に開館 かいかん した国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 東京 とうきょう 本館 ほんかん では、本館 ほんかん 2階 かい 図書 としょ カウンターのヒサシ部分 ぶぶん に金森 かなもり 初代 はつよ 館長 かんちょう の揮毫 きごう による「真理 しんり がわれらを自由 じゆう にする」の句 く が大 おお きく刻 きざ まれ、この句 く は多 おお くの人 ひと の目 め に留 と まるようになるとともに、ひとり国立 こくりつ 国会 こっかい 図書館 としょかん のみならず、図書館 としょかん 一般 いっぱん の原理 げんり として理解 りかい されるようになった[36] 。第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 こう 日本 にっぽん の図書館 としょかん 運動 うんどう ・図書館 としょかん 界 かい の発展 はってん において、この句 く が与 あた えた影響 えいきょう は少 すく なくない。
関西 かんさい 館 かん 陶器 とうき 二 に 三 さん 雄 ゆう 設計 せっけい
関西 かんさい 館 かん 増築 ぞうちく 計画 けいかく の模型 もけい 日本 にっぽん 設計 せっけい 設計 せっけい (2016年 ねん 9月29日 にち 撮影 さつえい )
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は日本 にっぽん の立法府 りっぽうふ である国会 こっかい に属 ぞく する独立 どくりつ した国 くに の機関 きかん で、衆議院 しゅうぎいん 議長 ぎちょう および参議院 さんぎいん 議長 ぎちょう ならびに両 りょう 議院 ぎいん に置 お かれる常任 じょうにん 委員 いいん 会 かい である議院 ぎいん 運営 うんえい 委員 いいん 会 かい の監督 かんとく のもと自立 じりつ して運営 うんえい される。図書館 としょかん の事務 じむ を統 すべ 理 り する国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 長 ちょう は、両 りょう 議院 ぎいん の議長 ぎちょう が、両 りょう 議院 ぎいん の議院 ぎいん 運営 うんえい 委員 いいん 会 かい と協議 きょうぎ の後 のち 、国会 こっかい の承認 しょうにん を得 え て、これを任命 にんめい する。
その組織 そしき は国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう に基 もと づき、中央 ちゅうおう の図書館 としょかん と支部 しぶ 図書館 としょかん からなる。また、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 連絡 れんらく 調整 ちょうせい 委員 いいん 会 かい が置 お かれる。中央 ちゅうおう の図書館 としょかん には、東京 とうきょう ・永田町 ながたちょう の東京 とうきょう 本館 ほんかん と京都 きょうと 府 ふ 精華 せいか 町 まち (関西文化学術研究都市 かんさいぶんかがくじゅつけんきゅうとし )の関西 かんさい 館 かん があり、支部 しぶ 図書館 としょかん のひとつである国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん の扱 あつか うものを除 のぞ き、国会図書館 こっかいとしょかん の所蔵 しょぞう する各種 かくしゅ の資料 しりょう を分担 ぶんたん して保管 ほかん している。また、国会 こっかい 議事堂 ぎじどう 内 うち には、中央 ちゅうおう の図書館 としょかん に付属 ふぞく する国会 こっかい 分館 ぶんかん がある。
支部 しぶ 図書館 としょかん は、国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん 、そして行政 ぎょうせい および司法 しほう の各 かく 部門 ぶもん におかれる図書館 としょかん がこれに該当 がいとう する。このうち国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん は、納本 のうほん 制度 せいど によって国会図書館 こっかいとしょかん に集 あつ められた日本 にっぽん 国内 こくない の出版 しゅっぱん 物 ぶつ や購入 こうにゅう ・国際 こくさい 交換 こうかん によりもたらされた日本 にっぽん 国外 こくがい の出版 しゅっぱん 物 ぶつ のうち、18歳 さい 未満 みまん を読者 どくしゃ の主 しゅ たる対象 たいしょう とする資料 しりょう の保存 ほぞん ・提供 ていきょう を分担 ぶんたん しており、その性格 せいかく は実質 じっしつ 的 てき には中央 ちゅうおう の図書館 としょかん の分館 ぶんかん に近 ちか い。
行政 ぎょうせい および司法 しほう の各 かく 部門 ぶもん 、すなわち各 かく 省庁 しょうちょう および最高裁判所 さいこうさいばんしょ に置 お かれる図書館 としょかん については行政 ぎょうせい ・司法 しほう に対 たい するサービスの節 ふし で改 あらた めて詳 くわ しく扱 あつか うが、各 かく 省庁 しょうちょう や裁判所 さいばんしょ に置 お かれる付属 ふぞく 図書館 としょかん を制度 せいど 上 じょう 国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の支部 しぶ とすることで、日本 にっぽん 唯一 ゆいいつ の国立 こくりつ 中央 ちゅうおう 図書館 としょかん である国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん と各 かく 図書館 としょかん を一体 いったい のネットワークに置 お いたものである。これらの図書館 としょかん は、設置 せっち 主体 しゅたい は各 かく 省庁 しょうちょう や裁判所 さいばんしょ であるが、同時 どうじ に国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の支部 しぶ 図書館 としょかん として、中央 ちゅうおう の図書館 としょかん とともに国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の組織 そしき の一部 いちぶ とされる特別 とくべつ な位置 いち づけにある。
東京 とうきょう と関西 かんさい の2つの施設 しせつ に分 わ かれた中央 ちゅうおう の図書館 としょかん はおよそ900人 にん の職員 しょくいん を擁 よう しており、業務 ぎょうむ ごとに部局 ぶきょく に細分 さいぶん 化 か されているが、そのうち唯一 ゆいいつ 国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう を設置 せっち の根拠 こんきょ とする特別 とくべつ な部局 ぶきょく として「調査 ちょうさ 及 およ び立法 りっぽう 考査 こうさ 局 きょく 」がある。調査 ちょうさ 及 およ び立法 りっぽう 考査 こうさ 局 きょく は国会 こっかい に対 たい する図書館 としょかん 奉仕 ほうし に加 くわ えて、衆参 しゅうさん 両院 りょういん の常任 じょうにん 委員 いいん 会 かい が必要 ひつよう とする分野 ぶんや に関 かん する高度 こうど な調査 ちょうさ を行 おこな う特別 とくべつ 職 しょく として置 お かれる専門 せんもん 調査 ちょうさ 員 いん を中心 ちゅうしん に、国会 こっかい からの要望 ようぼう に応 おう じた調査 ちょうさ 業務 ぎょうむ を行 おこな っている。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん のサービスは、以下 いか の3本 ほん の柱 はしら から成 な り立 た っている。
国会 こっかい へのサービス
立法 りっぽう の際 さい に必要 ひつよう となる資料 しりょう の収集 しゅうしゅう と分析 ぶんせき 、提供 ていきょう を行 おこな う。
行政 ぎょうせい ・司法 しほう へのサービス
各 かく 府 ふ 省庁 しょうちょう と最高 さいこう 裁判所 さいばんしょ に支部 しぶ 図書館 としょかん を設置 せっち し、図書館 としょかん サービスを行 おこな う。
国民 こくみん 一般 いっぱん へのサービス
一般 いっぱん 利用 りよう 者 しゃ が直接 ちょくせつ 、またはほかの公共 こうきょう 図書館 としょかん などを通 つう じて間接 かんせつ 的 てき に受 う けるサービス。また、地方 ちほう 議会 ぎかい や公務員 こうむいん へのサービスもここに含 ふく まれる。
「国会図書館 こっかいとしょかん 」という名称 めいしょう から明 あき らかなように、国会 こっかい へのサービスを第一義 だいいちぎ とするが、国民 こくみん 一般 いっぱん へのサービスも国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の重要 じゅうよう な要素 ようそ である。国民 こくみん へのサービスは日本 にっぽん の国立 こくりつ 中央 ちゅうおう 図書館 としょかん としての機能 きのう であり、納本 のうほん 制度 せいど に基 もと づく国内 こくない 出版 しゅっぱん 物 ぶつ の網羅 もうら 的 てき 収集 しゅうしゅう や全国 ぜんこく 書誌 しょし の作成 さくせい が行 おこな われる。また、図書館 としょかん 間 あいだ 協力 きょうりょく や国際 こくさい 協力 きょうりょく にも力 ちから を入 い れており、国際 こくさい 協力 きょうりょく では資料 しりょう の国際 こくさい 交換 こうかん 、資料 しりょう の貸出 かしだし ・複写 ふくしゃ ・レファレンスサービス 、日本語 にほんご 図書 としょ を扱 あつか う外国 がいこく 人 じん 司書 ししょ の研修 けんしゅう などを行 おこな っている。
一般 いっぱん 利用 りよう 者 しゃ へのサービスは、来館 らいかん 利用 りよう 、利用 りよう 者 しゃ の身近 みぢか にある図書館 としょかん などを通 つう じた間接 かんせつ 的 てき な利用 りよう 、そして後述 こうじゅつ するインターネット を通 つう じた電子 でんし 図書館 としょかん サービスの提供 ていきょう などから成 な り立 た っている。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の各 かく サービスポイント、すなわち東京 とうきょう 本館 ほんかん 、関西 かんさい 館 かん 、国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん などを利用 りよう 者 しゃ が直接 ちょくせつ 訪 おとず れる来館 らいかん 利用 りよう では、利用 りよう に許可 きょか の必要 ひつよう な貴重 きちょう 書 しょ や特別 とくべつ の事情 じじょう があって利用 りよう の制限 せいげん されている資料 しりょう を除 のぞ き、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の所蔵 しょぞう する膨大 ぼうだい な資料 しりょう が利用 りよう 者 しゃ の求 もと めに応 おう じて提供 ていきょう される。国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の所蔵 しょぞう する資料 しりょう は現在 げんざい では3館 かん に分散 ぶんさん しているが、それぞれに取 と り寄 よ せて来館 らいかん 利用 りよう することが可能 かのう である。
間接 かんせつ 的 てき な利用 りよう では、一般 いっぱん の図書館 としょかん 利用 りよう 者 しゃ が最 さい 寄 よせ の図書館 としょかん では入手 にゅうしゅ できなかった資料 しりょう を網羅 もうら 的 てき なコレクションを持 も つ国会図書館 こっかいとしょかん から図書館 としょかん 間 あいだ 貸出 かしだし で取 と り寄 よ せたり、最 さい 寄 よせ の図書館 としょかん では解決 かいけつ できなかったレファレンスサービス(図書館 としょかん 員 いん の行 おこな う参考 さんこう 調査 ちょうさ )を国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん に依頼 いらい したりすることができる。
図書館 としょかん 間 あいだ 貸出 かしだし は、利用 りよう 者 しゃ の身近 みぢか にある公共 こうきょう 図書館 としょかん 、大学 だいがく 図書館 としょかん や各種 かくしゅ の資料 しりょう 室 しつ (ただし国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の図書館 としょかん 間 あいだ 貸出 かしだし 制度 せいど に加入 かにゅう 申請 しんせい し、承認 しょうにん を受 う けた機関 きかん のみ)を窓口 まどぐち として、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の資料 しりょう を利用 りよう できる制度 せいど である。ただし、借 か り出 だ し先 さき の図書館 としょかん の館 かん 外 がい に持 も ち出 だ すことも貸出 かしだし 先 さき での複写 ふくしゃ もできない。また、貸 か し出 だ すのは昭和 しょうわ 23年 ねん の設立 せつりつ 以降 いこう に国会図書館 こっかいとしょかん が受 う け入 い れた和洋 わよう の図書 としょ に限 かぎ られ、損耗 そんこう の激 はげ しい資料 しりょう や貴重 きちょう 書 しょ のほか、貸 か し出 だ しに向 む かない本 ほん は貸 か し出 だ さない[37] 。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は資料 しりょう の保存 ほぞん を大 だい 原則 げんそく としているため、個人 こじん に対 たい する貸出 かしだし を行 おこな っていない。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん オンライン (NDL ONLINE)
編集 へんしゅう
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん オンライン(正式 せいしき 名称 めいしょう :国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 検索 けんさく ・申込 もうしこみ オンラインサービス) は、2018年 ねん 1月 がつ 5日 にち よりサービスを開始 かいし した、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の所蔵 しょぞう 資料 しりょう の検索 けんさく と申 もう し込 こ みができるシステムである。閲覧 えつらん の申 もう し込 こ みについては入館 にゅうかん 中 ちゅう のみ可能 かのう で、それ以外 いがい の場所 ばしょ ではできない。国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん が所蔵 しょぞう する資料 しりょう であれば、インターネット経由 けいゆ で書誌 しょし 情報 じょうほう を検索 けんさく ・ダウンロードできる[38] 。2024年 ねん に「国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん サーチ」に統合 とうごう された[39] 。
2017年 ねん 12月27日 にち までは「国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 蔵書 ぞうしょ 検索 けんさく ・申込 もうしこみ システム(NDL-OPAC)」として運用 うんよう されていた。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん サーチ(NDL Search) は、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん が提供 ていきょう している検索 けんさく サービスである。2012年 ねん 1月 がつ より正式 せいしき にサービスを開始 かいし した[40] 。国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん が所蔵 しょぞう する資料 しりょう のすべてを探 さが すことができるほか、都道府県 とどうふけん 立 りつ 図書館 としょかん 、政令 せいれい 指定 してい 都市 とし の市立 しりつ 図書館 としょかん の蔵書 ぞうしょ 、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん やほかの機関 きかん が収録 しゅうろく している各種 かくしゅ のデジタル情報 じょうほう などを探 さが すことができる[41] 。
2023年 ねん 8月 がつ 、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん オンラインの機能 きのう を統合 とうごう した新 あたら しい国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん サーチのシステムが発表 はっぴょう され、2024年 ねん 1月 がつ 5日 にち 付 づ けで移行 いこう された[42] 。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の国会 こっかい に対 たい するサービスは、資料 しりょう の提供 ていきょう 、貸 か し出 だ しなどの一般 いっぱん 的 てき な図書館 としょかん サービスに加 くわ えて、議会 ぎかい 図書館 としょかん に特有 とくゆう の立法 りっぽう 調査 ちょうさ を兼 か ね備 そな えている[43] 。
東京 とうきょう 本館 ほんかん と国会 こっかい 議事堂 ぎじどう 内 ない の国会 こっかい 分館 ぶんかん には国会 こっかい 議員 ぎいん 専用 せんよう の議員 ぎいん 閲覧 えつらん 室 しつ があり、本館 ほんかん 議員 ぎいん 閲覧 えつらん 室 しつ には議員 ぎいん 研究 けんきゅう 室 しつ も付設 ふせつ されている。また、国会 こっかい 議員 ぎいん と国会 こっかい 職員 しょくいん に対 たい しては国会 こっかい 分館 ぶんかん を中心 ちゅうしん に貸 か し出 だ しサービスも行 おこな われており、図書館 としょかん への貸 か し出 だ しと異 こと なって貸 か し出 だ しの冊数 さっすう 制限 せいげん も存在 そんざい しない。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の組織 そしき において、国会 こっかい に対 たい するサービスの主体 しゅたい となるのは国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう 第 だい 15条 じょう によって規定 きてい された調査 ちょうさ 及 およ び立法 りっぽう 考査 こうさ 局 きょく (「調査局 ちょうさきょく 」と略称 りゃくしょう される)である。調査局 ちょうさきょく は、同 どう 法 ほう の規定 きてい に基 もと づいて、国会 こっかい のための調査 ちょうさ や立法 りっぽう に関連 かんれん する資料 しりょう の収集 しゅうしゅう ・提供 ていきょう を行 おこな うこととされている。
このために調査 ちょうさ 局 きょく には国会 こっかい のための調査 ちょうさ を行 おこな う部門 ぶもん と立法 りっぽう 関連 かんれん の資料 しりょう 提供 ていきょう サービスを行 おこな う部門 ぶもん が置 お かれている。調査 ちょうさ 部門 ぶもん の各課 かくか はおおむね国会 こっかい 両院 りょういん の常任 じょうにん 委員 いいん 会 かい の構成 こうせい に対応 たいおう する主題 しゅだい 別 べつ に細分 さいぶん されており、国会 こっかい 議員 ぎいん の問 と い合 あ わせに応 おう じて調査 ちょうさ を行 おこな う立法 りっぽう レファレンス業務 ぎょうむ や、時事 じじ 的 てき な問題 もんだい についての予備 よび 調査 ちょうさ を行 おこな う。
また、調査局 ちょうさきょく は国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の国民 こくみん 向 む けサービスのための資料 しりょう 収集 しゅうしゅう ・整理 せいり とは独立 どくりつ して資料 しりょう の収集 しゅうしゅう ・整理 せいり も行 おこな っており、最新 さいしん の情報 じょうほう を収集 しゅうしゅう して立法 りっぽう 業務 ぎょうむ の補佐 ほさ に役立 やくだ てている。このほか、調査局 ちょうさきょく を通 つう じて行 おこな われる国会 こっかい 向 む けのサービスには国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の一般 いっぱん の所蔵 しょぞう 資料 しりょう のうちの議会 ぎかい ・法令 ほうれい 関係 かんけい 資料 しりょう の管理 かんり ・提供 ていきょう や法令 ほうれい の索引 さくいん 作成 さくせい 、国会 こっかい 会議 かいぎ 録 ろく のデータベース 化 か などがあり、これらは国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の閲覧 えつらん 室 しつ 、出版 しゅっぱん 活動 かつどう 、インターネット送信 そうしん などを通 つう じて、一般 いっぱん の国民 こくみん に対 たい しても提供 ていきょう されている。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん のサービス対象 たいしょう のもうひとつの柱 はしら は国 くに の行政 ぎょうせい ・司法 しほう に対 たい してである。これらに対 たい し国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は図書館 としょかん サービス資料 しりょう の貸 か し出 だ し、複写 ふくしゃ 、レファレンスなどの図書館 としょかん サービスを行 おこな っているが、その窓口 まどぐち となるのが国 くに の行政 ぎょうせい ・司法 しほう の各 かく 部門 ぶもん に設 もう けられた支部 しぶ 図書館 としょかん である。行政 ぎょうせい ・司法 しほう 各 かく 部門 ぶもん の附属 ふぞく 図書館 としょかん (支部 しぶ 内 ない 閣 かく 府 ふ 図書館 としょかん 、支部 しぶ 最高 さいこう 裁判所 さいばんしょ 図書館 としょかん など)は、設置 せっち 母体 ぼたい の省庁 しょうちょう の刊行 かんこう 物 ぶつ を収 おさ めたり業務 ぎょうむ 上 じょう 必要 ひつよう な資料 しりょう を収集 しゅうしゅう し所蔵 しょぞう しており、それぞれの省庁 しょうちょう の予算 よさん によって運営 うんえい されるが、同時 どうじ に制度 せいど 上 じょう で国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の支部 しぶ 図書館 としょかん として国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の組織 そしき に包括 ほうかつ されている。また、支部 しぶ 図書館 としょかん 同士 どうし は国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の中央 ちゅうおう 館 かん を中心 ちゅうしん にネットワークを形成 けいせい し、各 かく 省庁 しょうちょう 出版 しゅっぱん 物 ぶつ の相互 そうご 交換 こうかん 、資料 しりょう の相互 そうご 貸借 たいしゃく 、図書館 としょかん 職員 しょくいん の共通 きょうつう 研修 けんしゅう などを行 おこな う。
行政 ぎょうせい ・司法 しほう 各 かく 部門 ぶもん 支部 しぶ 図書館 としょかん の館長 かんちょう はそれぞれの事務 じむ 官 かん ・技官 ぎかん から任命 にんめい されるが、その任命 にんめい 権 けん は立法府 りっぽうふ の職員 しょくいん である国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 長 ちょう に与 あた えられている。このように三権 さんけん をまたぐ支部 しぶ 図書館 としょかん 制度 せいど は世界 せかい の国立 こくりつ 図書館 としょかん の中 なか でもきわめて珍 めずら しく、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん のもつ大 おお きな特色 とくしょく のひとつである。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の特色 とくしょく
編集 へんしゅう
世界 せかい 各国 かっこく の国立 こくりつ 中央 ちゅうおう 図書館 としょかん は、法律 ほうりつ などによって定 さだ められた納本 のうほん 制度 せいど によって出版 しゅっぱん 者 しゃ に特定 とくてい の図書館 としょかん に出版 しゅっぱん 物 ぶつ を納 おさ めることを義務 ぎむ づけ、一 いち 国内 こくない の出版 しゅっぱん 物 ぶつ を網羅 もうら 的 てき に収集 しゅうしゅう することを重要 じゅうよう な役割 やくわり としている。
日本 にっぽん の国立 こくりつ 中央 ちゅうおう 図書館 としょかん である国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん においては、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう が、国内 こくない すべての官公庁 かんこうちょう 、団体 だんたい と個人 こじん に出版 しゅっぱん 物 ぶつ を国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん に納本 のうほん することを義務 ぎむ づけている[44] 。納本 のうほん の対象 たいしょう となる出版 しゅっぱん 物 ぶつ は、図書 としょ 、小 しょう 冊子 さっし 、逐次 ちくじ 刊行 かんこう 物 ぶつ (雑誌 ざっし や新聞 しんぶん 、年鑑 ねんかん )、楽譜 がくふ 、地図 ちず 、マイクロフィルム 資料 しりょう 、点字 てんじ 資料 しりょう およびCD-ROM 、DVD などパッケージで頒布 はんぷ される電子 でんし 出版 しゅっぱん 物 ぶつ (音楽 おんがく CDやゲームソフトも含 ふく む)などである[44] 。納本 のうほん を求 もと められる部数 ぶすう は、官公庁 かんこうちょう では2部 ぶ から30部 ぶ までの複数 ふくすう 部 ぶ であり、民間 みんかん の出版 しゅっぱん 物 ぶつ は1部 ぶ である[44] 。
納本 のうほん 以外 いがい の資料 しりょう 収集 しゅうしゅう 手段 しゅだん としては、寄贈 きぞう ・購入 こうにゅう や、出版 しゅっぱん 物 ぶつ の国際 こくさい 交換 こうかん がある[45] 。購入 こうにゅう を通 つう じては、古書 こしょ ・古 こ 典籍 てんせき など納本 のうほん の対象 たいしょう とならないものや、百科 ひゃっか 事典 じてん 、辞典 じてん 、年鑑 ねんかん など参考 さんこう 図書 としょ としてきわめて利用 りよう の多 おお い資料 しりょう の複本 ふくほん 、そして学術 がくじゅつ 研究 けんきゅう に有用 ゆうよう であると判断 はんだん され選択 せんたく された外国 がいこく 資料 しりょう が収集 しゅうしゅう される。国際 こくさい 交換 こうかん は、他国 たこく の国立 こくりつ 図書館 としょかん ・議会 ぎかい 図書館 としょかん に対 たい し、納本 のうほん 制度 せいど によって複数 ふくすう 部 ぶ が受 う け入 い れられた官公庁 かんこうちょう 出版 しゅっぱん 物 ぶつ をおもに提供 ていきょう することにより、交換 こうかん で入手 にゅうしゅ の難 むずか しい外国 がいこく の官公庁 かんこうちょう 資料 しりょう 等 とう を収集 しゅうしゅう するのに用 もち いられている[46] 。
こうして国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん に新 あら たに収集 しゅうしゅう された資料 しりょう は、一 いち 件 けん 一 いち 件 けん についてその書名 しょめい 、著者 ちょしゃ 、出版 しゅっぱん 者 しゃ 、出版 しゅっぱん 年 ねん などの個体 こたい 同定 どうてい 情報 じょうほう が記述 きじゅつ された書誌 しょし データが作成 さくせい される。また国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の書誌 しょし データには同館 どうかん 独自 どくじ の国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 分類 ぶんるい 表 ひょう (NDLC)によって分類 ぶんるい 番号 ばんごう がつけられ、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 件名 けんめい 標目表 ひょうもくひょう (NDLSH)によって件名 けんめい が付与 ふよ されて、目録 もくろく に登録 とうろく される。現在 げんざい では目録 もくろく の大半 たいはん はオンライン化 か されており、インターネット上 じょう から検索 けんさく することが可能 かのう になっている。
なお、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の蔵書 ぞうしょ 構築 こうちく など図書館 としょかん 技術 ぎじゅつ に関 かん する運用 うんよう は、1948年 ねん (昭和 しょうわ 23年 ねん )9月 がつ にGHQ 民間 みんかん 情報 じょうほう 教育 きょういく 局 きょく 特別 とくべつ 顧問 こもん ロバート・B・ダウンズ(イリノイ大学 だいがく 図書館 としょかん 長 ちょう )によって提出 ていしゅつ された『国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん に於 お ける図書 としょ 整理 せいり ・文献 ぶんけん 参考 さんこう サーヴィス並 なら びに全般 ぜんぱん 的 てき 組織 そしき に関 かん する報告 ほうこく 』(ダウンズ報告 ほうこく )に基 もと づく面 めん が大 おお きい。図書 としょ の整理 せいり は、開館 かいかん 当初 とうしょ はダウンズ報告 ほうこく に基 もと づいて、和漢 わかん 書 しょ は日本 にっぽん 国内 こくない の図書館 としょかん で一般 いっぱん 的 てき な日本 にっぽん 十 じゅう 進 しん 分類 ぶんるい 法 ほう (NDC)、洋書 ようしょ は世界 せかい 的 てき に使 つか われるデューイ十 じゅう 進 しん 分類 ぶんるい 法 ほう (DDC)によって行 おこな われていた[47] 。しかし、膨大 ぼうだい な蔵書 ぞうしょ を書架 しょか に配 はい 架 か して利用 りよう していくうえで十 じゅう 進 しん 分類 ぶんるい 法 ほう に不便 ふべん がみられたため、1963年 ねん に国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 分類 ぶんるい 表 ひょう が考案 こうあん され、1968年 ねん に洋書 ようしょ に、1969年 ねん に和書 わしょ に適用 てきよう された[48] 。ただし、和 かず 図書 としょ についてはそれ以降 いこう も書誌 しょし データには日本 にっぽん 十 じゅう 進 しん 分類 ぶんるい 表 ひょう による分類 ぶんるい 番号 ばんごう は付与 ふよ されており、日本 にっぽん 十 じゅう 進 しん 分類 ぶんるい 法 ほう を日常 にちじょう に利用 りよう しているほかの図書館 としょかん や一般 いっぱん 利用 りよう 者 しゃ の便 びん にも備 そな えている。
納本 のうほん 制度 せいど により、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は原則 げんそく としてすべての出版 しゅっぱん 物 ぶつ が継続 けいぞく 的 てき に揃 そろ うことになるため、理論 りろん 的 てき には国会図書館 こっかいとしょかん の編成 へんせい する自 じ 館 かん 所蔵 しょぞう 資料 しりょう の目録 もくろく は、日本 にっぽん で出版 しゅっぱん されたすべての出版 しゅっぱん 物 ぶつ の書誌 しょし 情報 じょうほう を収 おさ めた目録 もくろく となる。こうして作成 さくせい された目録 もくろく に収 おさ められる、全国 ぜんこく の出版 しゅっぱん 物 ぶつ に関 かん する網羅 もうら 的 てき な書誌 しょし 情報 じょうほう を全国 ぜんこく 書誌 しょし といい、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん においては毎週 まいしゅう 一 いち 度 ど 、その週 しゅう に納本 のうほん 制度 せいど によって受 う け入 い れられた資料 しりょう の書誌 しょし 情報 じょうほう が『日本 にっぽん 全国 ぜんこく 書誌 しょし 』としてまとめられている。
『日本 にっぽん 全国 ぜんこく 書誌 しょし 』はインターネット上 じょう で公開 こうかい されるほか、冊子 さっし 体 たい で刊行 かんこう ・頒布 はんぷ される。また、電子 でんし 情報 じょうほう ・データベース化 か したものが『JAPAN/MARC 』として頒布 はんぷ され、CD-ROM版 ばん やDVD-ROM版 ばん でも販売 はんばい されている。その基本 きほん 的 てき な機能 きのう は、日本 にっぽん において出版 しゅっぱん された出版 しゅっぱん 物 ぶつ を検索 けんさく 調査 ちょうさ する際 さい の総合 そうごう 的 てき ・統一 とういつ 的 てき な索引 さくいん である。
また、各 かく 図書館 としょかん は、自 じ 館 かん で所蔵 しょぞう する資料 しりょう の目録 もくろく を作成 さくせい するにあたって、自 じ 館 かん で書誌 しょし データを作成 さくせい せずとも、『日本 にっぽん 全国 ぜんこく 書誌 しょし 』を利用 りよう してコピーカタロギング(書誌 しょし 情報 じょうほう を複製 ふくせい して自 じ 館 かん の目録 もくろく を作成 さくせい すること)することができる。これには各 かく 図書館 としょかん の目録 もくろく 作成 さくせい の労力 ろうりょく の軽減 けいげん 、および国内 こくない 各 かく 図書館 としょかん の間 あいだ での書誌 しょし データの共有 きょうゆう というメリットがあるが、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の目録 もくろく の作成 さくせい には刊行 かんこう からタイムラグがあり、新刊 しんかん の検索 けんさく に向 む かないことが欠点 けってん として指摘 してき されている。これは、ほかの図書館 としょかん が新規 しんき に受 う け入 い れて目録 もくろく 化 か する資料 しりょう の多 おお くは新刊 しんかん 書 しょ であるためである。このため、公共 こうきょう 図書館 としょかん の多 おお くは『JAPAN/MARC』よりも民間 みんかん の図書 としょ 取次 とりつぎ 会社 かいしゃ の作成 さくせい する書誌 しょし データベースを目録 もくろく 作成 さくせい に用 もち いることが多 おお く、コピーカタロギングのための全国 ぜんこく 書誌 しょし としての役割 やくわり はあまり活用 かつよう されていない。
また、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は全国 ぜんこく 書誌 しょし の作成 さくせい とともに、開館 かいかん 以来 いらい 『雑誌 ざっし 記事 きじ 索引 さくいん 』を作成 さくせい ・頒布 はんぷ している。これは国内 こくない の主要 しゅよう な雑誌 ざっし の収録 しゅうろく 記事 きじ を目録 もくろく 化 か したもので、索引 さくいん の範囲 はんい はおもに学術 がくじゅつ 誌 し など調査 ちょうさ 上 じょう の利用 りよう に対 たい する要求 ようきゅう が大 おお きい雑誌 ざっし に限定 げんてい されているものの、通常 つうじょう の目録 もくろく では検索 けんさく されにくい雑誌 ざっし 記事 きじ の目録 もくろく として貴重 きちょう なものである。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の所蔵 しょぞう する資料 しりょう の基礎 きそ となる部分 ぶぶん は、戦前 せんぜん の帝国 ていこく 議会 ぎかい 両院 りょういん 付属 ふぞく 図書館 としょかん が議会 ぎかい の審議 しんぎ を助 たす けるために収集 しゅうしゅう した資料 しりょう と、当時 とうじ の日本 にっぽん 唯一 ゆいいつ の国立 こくりつ 図書館 としょかん であった帝国 ていこく 図書館 としょかん の蔵書 ぞうしょ の2つから成 な り立 た っている。特 とく に帝国 ていこく 図書館 としょかん の蔵書 ぞうしょ は出版 しゅっぱん 法 ほう の納本 のうほん 制度 せいど に基 もと づいて網羅 もうら 的 てき に収集 しゅうしゅう された戦前 せんぜん の和 わ 図書 としょ や、貴重 きちょう な古書 こしょ 、洋書 ようしょ などを含 ふく み、きわめて価値 かち が高 たか い。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の成立 せいりつ 以降 いこう は一 いち 国 こく の網羅 もうら 的 てき な収集 しゅうしゅう と全国 ぜんこく 書誌 しょし の作成 さくせい を目的 もくてき とした本格 ほんかく 的 てき な納本 のうほん 制度 せいど が導入 どうにゅう されたため、この図書館 としょかん には原則 げんそく として日本 にっぽん で出版 しゅっぱん されたすべての出版 しゅっぱん 物 ぶつ が所蔵 しょぞう されている。外国 がいこく 資料 しりょう については、国際 こくさい 交換 こうかん や購入 こうにゅう により、学術 がくじゅつ 研究 けんきゅう や参考 さんこう 調査 ちょうさ に有用 ゆうよう な人文 じんぶん ・社会 しゃかい 科学 かがく 資料 しりょう や、科学 かがく 技術 ぎじゅつ 資料 しりょう 、日本 にっぽん 関係 かんけい 資料 しりょう などを中心 ちゅうしん に収集 しゅうしゅう している。
国会図書館 こっかいとしょかん の蔵書 ぞうしょ の中 なか には、旧 きゅう 帝国 ていこく 図書館 としょかん 時代 じだい を含 ふく め図書館 としょかん がまとまって受 う け入 い れた特色 とくしょく あるコレクションが含 ふく まれる。これらの特殊 とくしゅ コレクションは、資料 しりょう 的 てき に価値 かち の高 たか いものが多 おお い。代表 だいひょう 的 てき なコレクションとして、帝国 ていこく 図書館 としょかん から引 ひ き継 つ いだ旧 きゅう 藩校 はんこう 蔵書 ぞうしょ 、徳川 とくがわ 幕府 ばくふ 引継 ひきつぎ 書類 しょるい 、本草学 ほんぞうがく 関連 かんれん の古書 こしょ からなる伊藤 いとう 文庫 ぶんこ ・白井 しらい 文庫 ぶんこ や、戦後 せんご の国会図書館 こっかいとしょかん が議会 ぎかい のための図書館 としょかん であるという性格 せいかく から重点的 じゅうてんてき に受 う け入 い れた近代 きんだい 政治 せいじ 史 し 関連 かんれん 史 し 資料 しりょう からなる憲政 けんせい 資料 しりょう 、国内外 こくないがい の議会 ぎかい ・法令 ほうれい 関係 かんけい 資料 しりょう 、支部 しぶ 上野 うえの 図書館 としょかん で旧 きゅう 蔵 ぞう していたバレエ ・シャンソン 関連 かんれん 資料 しりょう の蘆 あし 原 はら 英 えい 了 りょう コレクション、出版 しゅっぱん 文化 ぶんか 史 し 資料 しりょう を中心 ちゅうしん とする布川 ふかわ 文庫 ぶんこ (布 ぬの 川角 かわすみ 左衛門 さえもん 旧 きゅう 蔵書 ぞうしょ )、国語 こくご 学者 がくしゃ の亀田 かめだ 次郎 じろう の収集 しゅうしゅう した国語 こくご 学 がく 関係 かんけい 書 しょ (亀田 かめだ 文庫 ぶんこ 、約 やく 6,900冊 さつ )などがある。また、戦前 せんぜん に発禁 はっきん 処分 しょぶん を受 う けた書籍 しょせき ・雑誌 ざっし もコレクションに含 ふく まれ、旧 きゅう 帝国 ていこく 図書館 としょかん 所蔵 しょぞう の発禁 はっきん 図書 としょ は一般 いっぱん 資料 しりょう の一部 いちぶ として、旧 きゅう 内務省 ないむしょう 保管 ほかん の発禁 はっきん 図書 としょ は貴重 きちょう 書 しょ 扱 あつか いのため一定 いってい の制限 せいげん 下 か で閲覧 えつらん に供 きょう されている。
2021年 ねん 度 ど 末 まつ の統計 とうけい によれば、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の所蔵 しょぞう 資料 しりょう は東京 とうきょう 本館 ほんかん ・関西 かんさい 館 かん ・国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん の合計 ごうけい で、図書 としょ 1,192万 まん 7,978冊 さつ 、雑誌 ざっし ・新聞 しんぶん 1,993万 まん 9,341点 てん 、図書 としょ 形態 けいたい 以外 いがい の資料 しりょう (マイクロフィルムや地図 ちず 、楽譜 がくふ 、映像 えいぞう 資料 しりょう 、録音 ろくおん 資料 しりょう 、磁気 じき 記録 きろく 資料 しりょう 、絵画 かいが ・写真 しゃしん 、点字 てんじ 資料 しりょう など)1,435万 まん 211点 てん である[3] 。
ゲームソフトについてはゲームメーカーなどの利益 りえき を不当 ふとう に侵害 しんがい しないように配慮 はいりょ することで関係 かんけい 団体 だんたい との間 あいだ で合意 ごうい していることから、所蔵 しょぞう ソフトの一部 いちぶ [注釈 ちゅうしゃく 6] を調査 ちょうさ 研究 けんきゅう 目的 もくてき [注釈 ちゅうしゃく 7] に限定 げんてい して上 うえ でプレイすることが出来 でき る[49] 。
1990年代 ねんだい 以降 いこう 、情報 じょうほう 通信 つうしん の発展 はってん に対応 たいおう し、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん はおもにインターネット 上 うえ のウェブサイト を通 つう じた電子 でんし 図書館 としょかん 機能 きのう 拡充 かくじゅう を進 すす めている。
2002年 ねん (平成 へいせい 14年 ねん )には、関西 かんさい 館 かん の開館 かいかん に伴 ともな い公式 こうしき サイト が大幅 おおはば に刷新 さっしん された。下記 かき のようにさまざまな電子 でんし 図書館 としょかん コンテンツが公開 こうかい されている。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 蔵書 ぞうしょ 検索 けんさく ・申込 もうしこみ システム (NDL-OPAC)は2002年 ねん に機能 きのう を大幅 おおはば に拡充 かくじゅう され、国会図書館 こっかいとしょかん の所蔵 しょぞう する資料 しりょう のほとんどがインターネットを通 つう じて検索 けんさく することが可能 かのう になった。国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の所蔵 しょぞう する国内 こくない 出版 しゅっぱん 物 ぶつ は納本 のうほん 制度 せいど を通 つう じて収集 しゅうしゅう された日本 にっぽん 国内 こくない の出版 しゅっぱん 物 ぶつ の網羅 もうら 的 てき コレクション、その目録 もくろく は週刊 しゅうかん でまとめられてきた全国 ぜんこく 書誌 しょし の集積 しゅうせき であるため、NDL-OPACを通 つう じた書誌 しょし データの提供 ていきょう は、単 たん に国会 こっかい 図書館 としょかん 一 いち 館 かん の資料 しりょう 所蔵 しょぞう 情報 じょうほう の公開 こうかい にとどまらず、日本 にっぽん における出版 しゅっぱん 物 ぶつ の書誌 しょし データを網羅 もうら 的 てき に広 ひろ く提供 ていきょう するサービスでもあった。また、同 おな じく雑誌 ざっし 記事 きじ 索引 さくいん もNDL-OPACを通 つう じてインターネット検索 けんさく が可能 かのう で、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 開館 かいかん 以来 いらい 50年 ねん 以上 いじょう にわたって蓄積 ちくせき された雑誌 ざっし 記事 きじ 索引 さくいん のデータベースが公開 こうかい された。
NDL-OPACは2017年 ねん 12月にサービスが終了 しゅうりょう し[50] 、2018年 ねん 1月 がつ に国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 検索 けんさく ・申込 もうしこみ オンラインサービス (国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん オンライン)としてリニューアルされた[51] 。国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん オンラインではNDL-OPACと違 ちが い、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん デジタルコレクションの目次 もくじ 情報 じょうほう も検索 けんさく 対象 たいしょう になる。このほか、レファレンスサービスを専用 せんよう システムから統合 とうごう 、英語 えいご 版 ばん が提供 ていきょう される画面 がめん を拡充 かくじゅう 、遠隔 えんかく サービスの利用 りよう 者 しゃ 登録 とうろく 手続 てつづき を行 おこな えるようになった。
2023年 ねん 8月 がつ 、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん サーチへの統合 とうごう が発表 はっぴょう され[42] 、2024年 ねん 1月 がつ 5日 にち 付 づけ で統合 とうごう ・新 あら たな「国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん サーチ」として公開 こうかい された[42] 。
国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん デジタルコレクション
編集 へんしゅう
「国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん デジタルコレクション[注釈 ちゅうしゃく 8] 」(旧称 きゅうしょう :国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん デジタル化 か 資料 しりょう )は、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん が所蔵 しょぞう する資料 しりょう のうち、デジタル化 か したものを収録 しゅうろく している。2011年 ねん にサービスを開始 かいし した[54] 。
デジタル化 か した資料 しりょう は、「インターネット公開 こうかい 」「図書館 としょかん ・個人 こじん 送信 そうしん 限定 げんてい 」「国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん 内 ない 限定 げんてい 」の3種類 しゅるい の公開 こうかい 範囲 はんい のいずれかに設定 せってい されている。歴史 れきし 的 てき な貴重 きちょう 書 しょ や錦絵 にしきえ の画像 がぞう 、歴史 れきし 的 てき 音源 おんげん 、著作 ちょさく 権 けん の保護 ほご 期間 きかん が切 き れた著作 ちょさく 物 ぶつ などはインターネット上 じょう で一般 いっぱん に公開 こうかい されている。保護 ほご 期間 きかん が切 き れていない資料 しりょう も絶版 ぜっぱん などで入手 にゅうしゅ 困難 こんなん ならば、インターネットを通 つう じて「個人 こじん 向 む けデジタル化 か 資料 しりょう 送信 そうしん サービス」にログインした上 うえ で自身 じしん の端 はし 末 まつ (パソコン、タブレット)などで閲覧 えつらん するか(日本 にっぽん 国内 こくない 居住 きょじゅう 者 しゃ のみ)、「図書館 としょかん 向 む けデジタル化 か 資料 しりょう 送信 そうしん サービス」に参加 さんか している日本 にっぽん 国内 こくない の図書館 としょかん などで閲覧 えつらん することができる[32] [55] 。それら以外 いがい のデジタル化 か 資料 しりょう は国会図書館 こっかいとしょかん 3館 かん (東京 とうきょう 本館 ほんかん 、関西 かんさい 館 かん 、国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん )でのみ閲覧 えつらん できる。なお、明治 めいじ ・大正 たいしょう ・昭和 しょうわ 前期 ぜんき に出版 しゅっぱん された資料 しりょう のスキャニング画像 がぞう を提供 ていきょう する「近代 きんだい デジタルライブラリー[注釈 ちゅうしゃく 9] [注釈 ちゅうしゃく 10] 」(2002年 ねん サービス開始 かいし [54] )は、2016年 ねん 5月 がつ 31日 にち にデジタルコレクションに統合 とうごう された[56] 。
2022年 ねん 12月には全面 ぜんめん 的 てき なリニューアルが行 おこ なわれ、各種 かくしゅ 機能 きのう が強化 きょうか された。また独自 どくじ 開発 かいはつ のAIを利用 りよう したOCR を導入 どうにゅう し、高 こう 精度 せいど の全文 ぜんぶん 検索 けんさく が行 くだり なえるようになった[57] 。
「WARP(インターネット資料 しりょう 収集 しゅうしゅう 保存 ほぞん 事業 じぎょう )[注釈 ちゅうしゃく 11] 」(旧称 きゅうしょう :インターネット情報 じょうほう 選択 せんたく 的 てき 蓄積 ちくせき 事業 じぎょう [注釈 ちゅうしゃく 12] )は、平成 へいせい 14年度 ねんど (2002年度 ねんど )に実験 じっけん 的 てき な試 こころ みとして着手 ちゃくしゅ し、インターネット上 じょう の情報 じょうほう を文化 ぶんか 資産 しさん として保存 ほぞん すること(ウェブアーカイブ )を目的 もくてき とする[60] 。国会図書館 こっかいとしょかん 法 ほう 第 だい 25条 じょう の3に基 もと づき2006年 ねん に本格 ほんかく 事業 じぎょう 化 か すると、同 どう 法 ほう の平成 へいせい 21年 ねん 7月 がつ 改正 かいせい を反映 はんえい して2010年 ねん (平成 へいせい 22年 ねん )4月 がつ から公的 こうてき 機関 きかん のウェブサイトは許諾 きょだく によらず、すべて収集 しゅうしゅう し保存 ほぞん した(改正 かいせい 前 まえ は当館 とうかん とそれぞれの情報 じょうほう 発信 はっしん 機関 きかん は許諾 きょだく 契約 けいやく を交 か わした)。また収集 しゅうしゅう の頻度 ひんど も増 ふ やし、公的 こうてき 機関 きかん は原則 げんそく 、年 とし 4回 かい であったが同 どう 1回 かい に改 あらた めた(一部 いちぶ 機関 きかん は同 どう 4回 かい を維持 いじ )[60] 。
WARPは、CD-ROMのように変更 へんこう されないようパッケージ化 か された電子 でんし 情報 じょうほう と違 ちが い、管理 かんり 者 しゃ によっていつでも自由 じゆう に改変 かいへん することの可能 かのう なインターネット上 じょう の電子 でんし 情報 じょうほう (ネットワーク系 けい 電子 でんし 情報 じょうほう )を当館 とうかん は紙 かみ 媒体 ばいたい の資料 しりょう と同 おな じように収集 しゅうしゅう ・整理 せいり ・保存 ほぞん ・公開 こうかい する。対象 たいしょう はインターネットを通 つう じて公開 こうかい されてきた学術 がくじゅつ 雑誌 ざっし や、政府 せいふ 省庁 しょうちょう など公的 こうてき 機関 きかん [注釈 ちゅうしゃく 13] の情報 じょうほう 源 げん のウェブページそのものであり、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん のサーバに保存 ほぞん し館内 かんない で全 すべ て公開 こうかい する[60] 。インターネット経由 けいゆ の公開 こうかい は規定 きてい により、公的 こうてき 機関 きかん 由来 ゆらい のものは許諾 きょだく を条件 じょうけん とし、それら機関 きかん 以外 いがい の個別 こべつ 許諾 きょだく による収集 しゅうしゅう (私立 しりつ 大学 だいがく やイベント)によるものの公開 こうかい には、同 どう 法 ほう 改正 かいせい を経 へ ても館内 かんない 外 がい を問 と わず許諾 きょだく を得 え ることが条件 じょうけん である[60] 。
東京 とうきょう 本館 ほんかん 正門 せいもん
東京 とうきょう 本館 ほんかん の周囲 しゅうい には桜 さくら が植 う えられている
左 ひだり ピロティー奥 おく が本館 ほんかん 入口 いりくち 、突 つ き当 あた りが新館 しんかん 入口 いりくち (2016年 ねん 9月29日 にち 撮影 さつえい )
登録 とうろく 利用 りよう 者 しゃ カード(一部 いちぶ 加工 かこう )
この節 ふし では、一般 いっぱん 利用 りよう 者 しゃ として国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん の東京 とうきょう 本館 ほんかん を来館 らいかん 利用 りよう する場合 ばあい を中心 ちゅうしん に述 の べる。関西 かんさい 館 かん および国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん についての詳細 しょうさい は、それぞれの記事 きじ を参照 さんしょう されたい。
東京 とうきょう 本館 ほんかん 、関西 かんさい 館 かん は満 まん 18歳 さい 以上 いじょう (かつては満 まん 20歳 さい 以上 いじょう だったが入館 にゅうかん 者 しゃ 減少 げんしょう に伴 ともな い、2004年 ねん より変更 へんこう )ならば誰 だれ でも利用 りよう できる。満 まん 18歳 さい 未満 みまん の場合 ばあい 、調査 ちょうさ 研究 けんきゅう 目的 もくてき など一定 いってい の条件下 じょうけんか で、事前 じぜん の手続 てつづ きをもって利用 りよう することができる。これに対 たい し国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん は、児童 じどう に対 たい するさまざまな個別 こべつ 的 てき サービスを行 おこな っており、児童 じどう 書 しょ 研究 けんきゅう 資料 しりょう 室 しつ を除 のぞ き誰 だれ でも利用 りよう 可能 かのう となっている。
2004年 ねん より館内 かんない 各所 かくしょ で大々的 だいだいてき にシステムの変更 へんこう がなされ、入館 にゅうかん にあたっては、カード発行 はっこう 機 き を利用 りよう して、資料 しりょう の検索 けんさく 、請求 せいきゅう 、受取 うけとり 、複写 ふくしゃ などに用 もち いる当日 とうじつ 限 かぎ りの非 ひ 接触 せっしょく ICカード型 かた の「館内 たてうち 利用 りよう 者 しゃ カード」の発行 はっこう をしていた。館内 かんない 利用 りよう 者 しゃ カードの発行 はっこう にあたっては氏名 しめい や住所 じゅうしょ 、電話 でんわ 番号 ばんごう などの入力 にゅうりょく 作業 さぎょう が必要 ひつよう であったが、あらかじめ利用 りよう 者 しゃ 登録 とうろく を行 おこな って交付 こうふ された登録 とうろく 利用 りよう 者 しゃ カード(館内 たてうち 利用 りよう 者 しゃ カードとは別 べつ )を持参 じさん すれば、パスワードの入力 にゅうりょく のみで館内 かんない 利用 りよう 者 しゃ カードの発行 はっこう を受 う けることができた。
2012年 ねん (平成 へいせい 24年 ねん )1月 がつ 6日 にち より利用 りよう システムが全面 ぜんめん 変更 へんこう され、利用 りよう 者 しゃ 登録 とうろく していない人 ひと は「臨時 りんじ 利用 りよう カード」が貸与 たいよ され、閲覧 えつらん できる資料 しりょう は専門 せんもん 室 しつ にある開架 かいか 図書 としょ のみとなり、閉架書庫 しょこ にある資料 しりょう の閲覧 えつらん 請求 せいきゅう は登録 とうろく 利用 りよう 者 しゃ カードの貸与 たいよ 者 しゃ のみができるように改 あらた められた[62] 。これにより、国会図書館 こっかいとしょかん を利用 りよう するには利用 りよう 者 しゃ 登録 とうろく をすることが基本 きほん となる。また、同時 どうじ に登録 とうろく 利用 りよう 者 しゃ カードの仕様 しよう も変更 へんこう されている。なお、2012年 ねん (平成 へいせい 24年 ねん )2月 がつ 14日 にち までは、システム移行 いこう 時 じ の暫定 ざんてい 措置 そち として当日 とうじつ 利用 りよう 者 しゃ には臨時 りんじ カードが渡 わた され、登録 とうろく 利用 りよう 者 しゃ と同等 どうとう のサービスが受 う けられるようになっていた[63] 。
発行 はっこう された登録 とうろく 利用 りよう 者 しゃ カードを用 もち いて鉄道 てつどう 駅 えき の自動 じどう 改札 かいさつ 機 き に類似 るいじ のゲートを通過 つうか し、入館 にゅうかん する[64] 。なお、東京 とうきょう 本館 ほんかん と関西 かんさい 館 かん では、鞄 かばん などの不透明 ふとうめい な袋 ふくろ 類 るい の持 もち 込 こみ を禁止 きんし しているため、入館 にゅうかん 前 まえ に荷物 にもつ は入口 いりくち 脇 わき にある保証 ほしょう 金 きん 式 しき コインロッカー (料金 りょうきん は使用 しよう 終了 しゅうりょう 時 じ に返 かえ ってくる)に預 あづ けなければならない[65] 。館内 かんない に筆記用具 ひっきようぐ などを持 も ち込 こ む場合 ばあい は、手 て で持 も っていくか、あるいはコインロッカーのそばに常備 じょうび されている透明 とうめい なビニール袋 ぶくろ に入 い れる必要 ひつよう がある。
利用 りよう が終 お わったあとは、閉架書庫 しょこ から受 う け取 と った資料 しりょう をすべてカウンターに返却 へんきゃく し、複写 ふくしゃ 料金 りょうきん の精算 せいさん を終 お えたあと、登録 とうろく 利用 りよう 者 しゃ カードをゲートにかざすと退 すさ 館 かん できる[66] 。すべての資料 しりょう を返却 へんきゃく しない限 かぎ り、退 すさ 館 かん はできない[66] 。
2021年 ねん (令 れい 和 わ 3年 ねん )度 ど の統計 とうけい によると、東京 とうきょう 本館 ほんかん の来館 らいかん 者 しゃ は24万 まん 6,213人 にん (1日 にち 平均 へいきん 886人 にん )[67] 。
東京 とうきょう 本館 ほんかん および関西 かんさい 館 かん [68] [69]
国際 こくさい 子 こ ども図書館 としょかん [70]
月曜 げつよう ・祝日 しゅくじつ ・毎月 まいつき 第 だい 3水曜 すいよう ・年末年始 ねんまつねんし
東京 とうきょう 本館 ほんかん は、膨大 ぼうだい な資料 しりょう を管理 かんり するため原則 げんそく としてほとんどの資料 しりょう を利用 りよう 者 しゃ が直接 ちょくせつ 触 ふ れられない書庫 しょこ に配 はい 架 か する閉架式 しき をとっている[71] 。このため利用 りよう 者 しゃ は、まず国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん オンラインで必要 ひつよう とする資料 しりょう を検索 けんさく し、システムを通 つう じて資料 しりょう の申 もう し込 こ みを行 おこな う[71] 。書庫 しょこ からは国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん オンラインの申 もう し込 こ みデータをもとに資料 しりょう が出納 すいとう されるが、膨大 ぼうだい な数 かず の資料 しりょう を広大 こうだい な書庫 しょこ から出納 すいとう するため、利用 りよう 者 しゃ は本 ほん の受 う け取 と りに数 すう 十 じゅう 分 ふん 程度 ていど の時間 じかん を要 よう する[71] 。また、1人 ひとり が1回 かい に請求 せいきゅう できる冊数 さっすう も制限 せいげん されている[71] 。
東京 とうきょう 本館 ほんかん は本館 ほんかん と新館 しんかん の2棟 むね から成 な り立 た っており、基本 きほん 的 てき に本館 ほんかん 2階 かい カウンターが図書 としょ 、新館 しんかん 2階 かい カウンターが雑誌 ざっし の出納 すいとう を担当 たんとう している[71] 。また、主題 しゅだい 別 べつ の特殊 とくしゅ な資料 しりょう や、国会図書館 こっかいとしょかん として特色 とくしょく 的 てき な資料 しりょう については、それぞれに専門 せんもん 室 しつ が設 もう けられている[72] 。専門 せんもん 室 しつ では利用 りよう の多 おお い参考 さんこう 資料 しりょう は開架 かいか されているため、そこでは百科 ひゃっか 事典 じてん 、辞典 じてん 、統計 とうけい 、年鑑 ねんかん 、新聞 しんぶん などのごく一部 いちぶ は書架 しょか から直接 ちょくせつ 手 しゅ にとって利用 りよう することもできる[73] 。
2024年 ねん 現在 げんざい 、東京 とうきょう 本館 ほんかん にある専門 せんもん 室 しつ は以下 いか の計 けい 8室 しつ である[72] [74] 。
本館 ほんかん 2階 かい
本館 ほんかん 3階 かい
古 こ 典籍 てんせき 資料 しりょう 室 しつ (貴重 きちょう 書 しょ 、準 じゅん 貴重 きちょう 書 しょ 、江戸 えど 期 き 以前 いぜん の和 わ 古書 こしょ 、清 きよし 代 だい 以前 いぜん の漢籍 かんせき など)
本館 ほんかん 4階 かい
新館 しんかん 1階 かい
新館 しんかん 3階 かい
新館 しんかん 4階 かい
かつてはアジア ・北 きた アフリカ諸国 しょこく の諸 しょ 言語 げんご 資料 しりょう を専門 せんもん とするアジア資料 しりょう 室 しつ も東京 とうきょう 本館 ほんかん に置 お かれていたが、関西 かんさい 館 かん の開館 かいかん に伴 ともな いその蔵書 ぞうしょ とともに関西 かんさい 館 かん に移転 いてん し、アジア情報 じょうほう 室 しつ と改称 かいしょう した。
複写 ふくしゃ (コピー)は、利用 りよう 者 しゃ 自身 じしん が複写 ふくしゃ 機 き でコピーを取 と ることはできず、複写 ふくしゃ カウンターに申 もう し込 こ んでコピーをとってもらう。利用 りよう 者 しゃ 自身 じしん による複写 ふくしゃ が認 みと められていないのは、国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん は納本 のうほん 図書館 としょかん として資料 しりょう 保全 ほぜん を図 はか る必要 ひつよう があり本 ほん を傷 いた めるような複写 ふくしゃ (コピー機 き に本 ほん を押 お しつけすぎるなど)をされる危険 きけん を回避 かいひ しなければならないこと、また図書館 としょかん 一般 いっぱん における利用 りよう 者 しゃ の複写 ふくしゃ は、原則 げんそく として著作 ちょさく 権 けん 法 ほう 第 だい 31条 じょう の定 さだ める著作 ちょさく 権 けん 者 しゃ の許諾 きょだく を得 え ない複写 ふくしゃ の範囲 はんい などに限 かぎ られている[注釈 ちゅうしゃく 15] ためである。このような理由 りゆう から、同館 どうかん では複写 ふくしゃ する資料 しりょう の状態 じょうたい や複写 ふくしゃ 内容 ないよう を図書館 としょかん 側 がわ がチェックすることになっている。このため、たとえ国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん にしか所蔵 しょぞう されていない貴重 きちょう な資料 しりょう であろうとも、著作 ちょさく 権 けん の存続 そんぞく している資料 しりょう の全 ぜん 頁 ぺーじ を複写 ふくしゃ することはできない。
複写 ふくしゃ サービスの受付 うけつけ 担当 たんとう はアルバイトであることもあり、小泉 こいずみ 悠 ゆう は退職 たいしょく 後 ご に受付 うけつけ のアルバイトで生計 せいけい を立 た てていた[76] 。
複写 ふくしゃ には来館 らいかん 複写 ふくしゃ と遠隔 えんかく 複写 ふくしゃ がある[77] 。来館 らいかん 複写 ふくしゃ には、資料 しりょう を実際 じっさい に閲覧 えつらん したうえで複写 ふくしゃ 箇所 かしょ を特定 とくてい し、資料 しりょう を複写 ふくしゃ カウンターにて申 もう し込 こ むサービスである。また複写 ふくしゃ 方法 ほうほう には、即日 そくじつ 複写 ふくしゃ と後日 ごじつ 郵送 ゆうそう 複写 ふくしゃ がある。即日 そくじつ 複写 ふくしゃ は、複写 ふくしゃ 製品 せいひん を当日 とうじつ 中 ちゅう に受 う け取 と るサービスである。専用 せんよう の端末 たんまつ を用 もち いて申込 もうしこみ 書 しょ を作成 さくせい (デジタル化 か 資料 しりょう は専用 せんよう の端末 たんまつ 上 じょう で申込 もうしこみ )し、カウンターで申 もう し込 こ む。即日 そくじつ 複写 ふくしゃ には1回 かい の申込 もうしこみ 上限 じょうげん ページ数 すう があり、たとえば紙 かみ 資料 しりょう の場合 ばあい 、1回 かい につき10冊 さつ かつ100ページまでである。混雑 こんざつ 状 じょう 況 きょう ・複写 ふくしゃ 枚数 まいすう により異 こと なるが、作業 さぎょう には30分 ふん ほどかかる場合 ばあい がある。作業 さぎょう 終了 しゅうりょう 後 ご に料金 りょうきん の支払 しはら いと製品 せいひん の受 う け取 と りとなる。支払 しはらい 方法 ほうほう には現金 げんきん のほか、Suica やnanaco などの電子 でんし マネー が利用 りよう 可能 かのう である。なお、申 もう し込 こ めるのは閉館 へいかん 1時 じ 間 あいだ 前 まえ までである。ちなみに、関西 かんさい 館 かん にはセルフコピー機 き があり、参考 さんこう 資料 しりょう の一部 いちぶ を利用 りよう 者 しゃ 自身 じしん で複写 ふくしゃ することができる。この場合 ばあい も、図書館 としょかん による複写 ふくしゃ 箇所 かしょ の確認 かくにん は受 う けなければならない[78] 。後日 ごじつ 郵送 ゆうそう 複写 ふくしゃ は申込 もうしこみ までは来館 らいかん 複写 ふくしゃ と同様 どうよう だが、受取 うけとり は郵便 ゆうびん で受 う け取 と り、支払 しはら いはそれに同封 どうふう される払込 はらいこみ 書 しょ で支払 しはら う。この場合 ばあい 、遠隔 えんかく 複写 ふくしゃ (後述 こうじゅつ )同様 どうよう に発送 はっそう 事務 じむ 手数料 てすうりょう と実費 じっぴ 送料 そうりょう が必要 ひつよう である。
一方 いっぽう 遠隔 えんかく 複写 ふくしゃ は、利用 りよう 者 しゃ 登録 とうろく をしている人 ひと で、インターネット上 じょう で国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん オンラインから資料 しりょう や雑誌 ざっし 記事 きじ を特定 とくてい し、Web上 じょう で申 もう し込 こ むことにより、郵送 ゆうそう でのコピーサービスを受 う けることができる。ただし、発送 はっそう 事務 じむ 手数料 てすうりょう と実費 じっぴ 送料 そうりょう が必要 ひつよう である[79] [80] 。
東京 とうきょう 本館 ほんかん
本館 ほんかん 6階 かい - 食堂 しょくどう [74] 「フードラウンジいこい」 - 食堂 しょくどう は2020年 ねん 10月 がつ 14日 にち に一 いち 度 ど 営業 えいぎょう を終了 しゅうりょう し、従来 じゅうらい からあった売店 ばいてん での軽食 けいしょく 販売 はんばい 及 およ び旧 きゅう 食堂 しょくどう のスペースでのスマイルデリによる弁当 べんとう 販売 はんばい [注釈 ちゅうしゃく 16] に切 き り替 か えられたが[81] 、2023年 ねん 4月 がつ 17日 にち より「フードラウンジいこい」として再開 さいかい した[82] 。
本館 ほんかん 3階 かい - 喫茶 きっさ 室 しつ [74] 「ノースカフェ」
新館 しんかん 1階 かい - 喫茶 きっさ 室 しつ [74] 「フェリカ」
関西 かんさい 館 かん
4階 かい にカフェテリアがある。弁当 べんとう を持 も ち込 こ むことはできるがカフェテリアで資料 しりょう を利用 りよう することはできない[83] 。
原則 げんそく として生年 せいねん 順 じゅん 。
大日本帝国 だいにっぽんていこく の帝国 ていこく 図書館 としょかん (1897年 ねん – 1947年 ねん )およびその前身 ぜんしん 機関 きかん 、日本 にっぽん の国立 こくりつ 図書館 としょかん (1947年 ねん – 1949年 ねん )に関 かん する人物 じんぶつ 。
小林 こばやし 小太郎 こたろう
二 に 橋 きょう 元長 もとなが
末岡 すえおか 精一 せいいち
渡辺 わたなべ 又次郎 またじろう
鈴木 すずき 良輔 りょうすけ
主 おも な執筆 しっぴつ 者 しゃ 、編者 へんしゃ の順 じゅん 。