スマートフォン

スマートフォン（英えい: smartphone）は、パーソナルコンピュータなみの機能きのうをもたせた携帯けいたい電話でんわやPHSの総称そうしょう。日本にっぽんでは略りゃくして「スマホ」と呼よばれることもある。

Wikipediaのページを開ひらいているスマートフォン(Nexus 6)

Galaxy S24 Ultra（左ひだり）と iPhone 13 Pro（右みぎ）

1996年ねんのノキアによる電話でんわ機能きのう付つきPDA端末たんまつの発売はつばいから始はじまり、2007年ねん6月がつのApple製せいスマートフォン「iPhone」発売はつばいおよび同年どうねん11月の基本きほんソフト「Android」のOHA（Google、クアルコムなどが設立せつりつ）による発表はっぴょうによって世界せかい的てきに広ひろく普及ふきゅうした。→#歴史れきし

本ほん項目こうもくでは、歴史れきし的てき経緯けいいを考慮こうりょしiPhoneより前まえのスマートフォンについても記述きじゅつする。

概要がいよう

パーソナルコンピュータなみの機能きのうをもたせた携帯けいたい電話でんわやPHSの総称そうしょうであり、また、モバイル向むけオペレーティングシステムを備そなえた携帯けいたい電話でんわの総称そうしょうである。ただし定義ていぎ法ほうはいくつかあり、統一とういつされた定義ていぎがあるわけではない。→#定義ていぎ

どの領域りょういき・分野ぶんやの中なかで比較ひかくするかにもよるが、携帯けいたい電話機でんわきの分野ぶんやで比較ひかくする場合ばあいは、従来じゅうらい型がたの高機能こうきのう携帯けいたい電話でんわ（フィーチャーフォン。日本にっぽんでは「ガラケー」と呼よばれるようになった）と比くらべて、パーソナルコンピュータ（パソコン、PC）に近ちかい機能きのうを備そなえたものをスマートフォンと言いう。見方みかたにもよるが、従来じゅうらい型がたの高機能こうきのう携帯けいたい電話でんわに、ハンドヘルドコンピュータや携帯けいたい情報じょうほう端末たんまつ（PDA）の機能きのうを加くわえたものだと見みなすこともできる。

電話でんわのできる機器ききに焦点しょうてんを当あてている文脈ぶんみゃくでは、通常つうじょうは従来じゅうらい型がたの携帯けいたい電話でんわ（フィーチャーフォン）と対比たいひされる。一方いっぽう、モバイルOSを搭載とうさいしている機器ききに焦点しょうてんを当あてている文脈ぶんみゃくでは、画面がめんの大おおきさや形かたちで比較ひかくして、タブレットやスマートウォッチと対比たいひされる。スマホはタブレットよりも画面がめんが小ちいさい→#タブレットとの線引せんひき

（なおスマホ、タブレット、スマートウォッチなどのインターネット接続せつぞく機能きのうや電子でんし決済けっさい機能きのうなどを持もつスマートなデバイスのことはスマートデバイスと総称そうしょうする。）

アプリケーションソフト（アプリ）を追加ついかインストールすることで、機能きのうを拡張かくちょうすることができる。→#機能きのう（アプリ）

定義ていぎ

「スマートフォン」の統一とういつされた定義ていぎは無ないとも指摘してきされている。 さまざまな定義ていぎがあるので下したで紹介しょうかいする。

スマートフォンが誕生たんじょうした国くに アメリカの辞書じしょ Merriam-Websterでは「a cell phone that includes additional software functions (such as email or an Internet browser) 　携帯けいたい電話でんわでソフトウェア機能きのう（たとえばeメールやインターネットブラウザ）も搭載とうさいするもの」という定義ていぎ文ぶんを掲載けいさいしている。

日本にっぽんのリファレンス類るいでは次つぎのような定義ていぎ文ぶんを掲載けいさいしている。

• 日本にっぽん大だい百科全書ひゃっかぜんしょ「パーソナルコンピュータなみの機能きのうをもたせた携帯けいたい電話でんわやPHSの総称そうしょう」
• ブリタニカ国際こくさい大だい百科ひゃっか事典じてん 小しょう項目こうもく事典じてん 「携帯けいたい電話でんわと個人こじん用よう携帯けいたい情報じょうほう端末たんまつ PDAの機能きのうを融合ゆうごうさせた端末たんまつ。電話でんわの機能きのうに，電子でんしメールやワールド・ワイド・ウェブ（WWW）の閲覧えつらん・書かき込こみ，スケジュールや住所じゅうしょ録ろく管理かんり，音楽おんがくや静止せいし画が・動画どうがの再生さいせいなど多おおくの機能きのうを付加ふかしている。通常つうじょう，ソフトウェアやファイルの管理かんりをするオペレーティングシステム（OS）を積つんでいる。」

日本にっぽんの通信つうしん行政ぎょうせいを所管しょかんする省庁しょうちょうである総務そうむ省しょうでも、ほぼ同等どうとうの定義ていぎ・説明せつめい文ぶんを掲載けいさいしており、「従来じゅうらいの携帯けいたい電話でんわに比くらべてパソコンに近ちかい性質せいしつを持もった情報じょうほう機器きき。パソコン向むけのWebサイトや動画どうがの閲覧えつらん、アプリケーションの追加ついか、タッチパネルによる直感ちょっかん的てき操作そうさができる物もの」と説明せつめいしている。 また内閣ないかくサイバーセキュリティセンターも、おおむね同おなじで、『「スマートフォン等とう」とは、iOS、Android その他たのスマートフォン対応たいおう OS がイン ストールされた端はし末まつであって、主しゅとしてタッチパネル上じょうのソフトウェアキーボードの操作そうさにより入力にゅうりょくを行おこない、インターネット上じょうのサイトからアプリをダウンロードするこ と等ひとしにより、利用りよう機能きのうを取捨選択しゅしゃせんたくする使つかい方かたをする端末たんまつをいう。』という定義ていぎ文ぶんを掲載けいさいした（出典しゅってん：「スマートフォン等とうの業務ぎょうむ利用りようにおける情報じょうほうセキュリティ対策たいさくの実施じっし手順てじゅん策定さくてい手引てびき書しょ」p.6)。

通信つうしん会社かいしゃによる分類ぶんるい、線引せんひき

通信つうしん事業じぎょう者しゃによってスマートフォンの分類ぶんるい、線引せんひきは異ことなる。

• NTTドコモ - Android及およびiOSがインストールされた画面がめんに直接ちょくせつ触ふれて操作そうさすることが基本きほんの携帯けいたい型がた端末たんまつを「スマートフォン」としている。それ以外いがいは、「ドコモケータイ」と呼よんでいる。
• au - Androidがインストールされた画面がめんに直接ちょくせつ触ふれて操作そうさすることが基本きほんの携帯けいたい型がた端末たんまつを「スマートフォン」としている。それ以外いがいは「iPhone」、「ケータイ」と呼よんでいる。一方いっぽう、iPhoneをスマートフォンとして分類ぶんるいする場合ばあいもあり、明確めいかくな定義ていぎはない。
• ソフトバンク - Google Pixelを除のぞくAndroidがインストールされ画面がめんに直接ちょくせつ触ふれて操作そうさすることが基本きほんの携帯けいたい型がた端末たんまつを「スマートフォン」としている。それ以外いがいは「ケータイ」や「iPhone」、「Google Pixel」と呼よんでいる。一方いっぽう、iPhoneとGoogle Pixelをスマートフォンとして分類ぶんるいする場合ばあいもあり、明確めいかくな定義ていぎはない。

• 楽天らくてんモバイル - Android及およびiOSがインストールされた画面がめんに直接ちょくせつ触ふれて操作そうさすることが基本きほんの携帯けいたい型がた端末たんまつを「スマートフォン」としている。
• KDDI - 「明確めいかくな定義ていぎはないが、電話でんわやメール以外いがいのさまざまな機能きのうが利用りようできる携帯けいたい電話でんわ端末たんまつのこと」と説明せつめいしている。
• NTTコミュニケーションズ - 「パソコンの機能きのうを併あわせ持もち、インターネットとの親和しんわ性せいが高たかい多た機能きのう携帯けいたい電話でんわ」で、スマートは「賢かしこい」という意味いみだと説明せつめいしている。

タブレットとの線引せんひき

スマートフォンとタブレットを比較ひかくすると、現在げんざいではOSや機能きのうという点てんでは、似通にかよっている。両者りょうしゃの違ちがいは、まずスマートフォンのほうは必かならず電話でんわ機能きのうがついていることと、画面がめんの大おおきさが異ことなりスマホのほうは画面がめんが小ちいさめで携帯けいたい性せいに優すぐれていることである。タブレットのほうはスマホより画面がめんが大おおきく、通常つうじょう10インチ以上いじょうのものが一般いっぱん的てきで、大おおきいものでは12や13インチほどもある。

呼称こしょう・略称りゃくしょうについて

「スマートフォン」という呼よび方かたは米国べいこくでは1980年代ねんだいから存在そんざいしていた。「スマートホン」と呼よばれることもある。現在げんざいの一般いっぱん的てきな略りゃくし方かたは「スマホ」。最初さいしょ「スマフォ」と略りゃくし、そこからさらに転訛てんかして「スマホ」が一般いっぱん的てきになった。（ごく稀まれに、2020年代ねんだいにおいても「スマフォ」と表記ひょうきされる場合ばあいがある）

ちなみに「スマホ」という略語りゃくごを初はじめて使つかったのは、2007年ねんの『週刊しゅうかんアスキー』の記事きじで、当時とうじの『週刊しゅうかんアスキー』副ふく編集へんしゅう長ちょうであった矢崎やさき飛鳥あすかだとされている。「スマホ」は無意識むいしきで使つかっており、編集へんしゅう部ぶの仲間なかまも「スマフォ」に違和感いわかんを示しめし、一文字ひともじ少すくなくて済すむという利点りてんもあり「ホ」になったとのこと。

オペレーティングシステム

スマートフォンOS別べつ販売はんばい台数だいすう推移すいい

スマートフォンOS別べつ販売はんばいシェア推移すいい

→「モバイルオペレーティングシステム」も参照さんしょう

世界せかいシェアは、Androidが80%台だいで圧倒的あっとうてきである。

iOS

→詳細しょうさいは「iOS」を参照さんしょう

iPhone 4S

2007年ねん、Appleが米国べいこくで発表はっぴょうしたiPhoneに搭載とうさいされた。Mac OS Xから派生はせいしたiPhone OS（現げんiOS）は、アプリケーションのインストールは公式こうしきサイトのApp Store経由けいゆのみなどの制限せいげんが課かされる。

XNUカーネルやCocoa Touch、WebKitなどmacOSと共通きょうつうするコンポーネントから構成こうせいされるが、UIは大おおきく異ことなり、バイナリ互換ごかん性せいはない。

2008年ねん7月がつ11日にちになって第だい三さん世代せだい携帯けいたい電話でんわに対応たいおうの「iPhone 3G」が日本にっぽんでもソフトバンクモバイルから発売はつばいされた。

2019年ねんには、iPad向むけOSであるiPadOSが発表はっぴょうされ、iOSから独立どくりつ。現在げんざい、AppleのラインナップでiOSを搭載とうさいしている端末たんまつは、iPhoneのみとなっている。

Android

→詳細しょうさいは「Android (オペレーティングシステム)」を参照さんしょう

Galaxy Note 10

Android社しゃを買収ばいしゅうしたGoogleのAndroidオープンソースプロジェクト（AOSP）を中心ちゅうしんに開発かいはつされているOS。LinuxカーネルやWebKit、ARTと呼よぶ独自どくじの実行じっこう環境かんきょうなどで構成こうせいされる。

サードパーティでは、Open Handset Alliance（オープン・ハンドセット・アライアンス） (OHA) を中心ちゅうしんとして開発かいはつが進すすめられている。OHAにはKDDIや NTTドコモ、クアルコム、インテル、モトローラ、HTCといった携帯けいたい電話でんわ関連かんれんの企業きぎょうが名なをつらねている。

Googleが中心ちゅうしんとなっているため、Googleのアプリケーションが中心ちゅうしんのスマートフォンOSでGmail、Googleカレンダー、YouTube等ひとしのGoogleのサービスが利用りよう可能かのうである。またAndroid Studioを使つかってWindowsでもMacでも簡単かんたんにアプリケーションの開発かいはつができ、APK（アプリケーションファイル）を読よみ込こんでAndroidスマートフォンへのアプリケーションのインストールが可能かのうである。またGoogle Play（旧称きゅうしょう Android Market）といわれる、アプリケーションのポータルも立たち上あがっている。

クイック共有きょうゆうを使用しようすることで、他たのAndroidデバイスやChromebook、Windowsとワイヤレスでデータを送受信そうじゅしんできる。(過去かこにはAndroid標準ひょうじゅんのデータ送受信そうじゅしんサービスはニアバイシェアと呼よばれていたが、Samsungのクイック共有きょうゆうと統合とうごうされた。)

Androidを搭載とうさいした端末たんまつは、GalaxyやPixel、Xperiaなどをはじめとして、さまざまなメーカーから発売はつばいされている。 2008年ねんには米国べいこくでAndroid OSを搭載とうさいしたT-Mobile G1が発売はつばいされ、2009年ねん7月がつ10日とおかには日本にっぽんでもNTTドコモからHT-03AというAndroid搭載とうさいスマートフォンが発売はつばいされ、注目ちゅうもくを集あつめた。 2010年ねん4月がつにNTTドコモからSO-01Bが発売はつばいされ、その後ごドコモからはSH-10B、ソフトバンクモバイルからはSoftBank X06HT、auからはIS01などが順次じゅんじリリースされた。

2010年代ねんだい前半ぜんはんにシェアを伸のばし、スマートフォン市場いちばの過半数かはんすうを占しめ、特とくにユーラシア大陸たいりく諸国しょこくで非常ひじょうに強つよい。市場いちばはAndroidとiOSの2強きょうによる寡占かせん状態じょうたいとなった。

HarmonyOS

→詳細しょうさいは「HarmonyOS」を参照さんしょう

Huaweiが開発かいはつし一部いちぶをオープンソースとしたプラットフォームである。マイクロカーネルをベースとし、2021年ねんに公開こうかいされたHarmonyOS 2.0より、スマートフォンへのサポートが開始かいしし、中国ちゅうごくやヨーロッパで展開てんかいされた。

Huawei Mate 60

当初とうしょは市販しはん端末たんまつとしてはファーウェイの端末たんまつのみに搭載とうさいされていたが、2022年ねんには Wikoのスマートフォンにも搭載とうさいされた状態じょうたいで販売はんばいされている。スマートフォン以外いがいの端末たんまつとしては、タブレットやスマートウォッチ、自動車じどうしゃにも搭載とうさいされている。

HarmonyOSを搭載とうさいした端末たんまつは2021年ねん末まつに全ぜん世界せかいで2億おく2000万まん台だいを突破とっぱした。

HarmonyOS搭載とうさいのHuaweiスマートフォンには、公式こうしきのアプリストアとして、Huawei AppGallery が搭載とうさいされている。Androidアプリと互換ごかん性せいがある。

2023年ねん8月がつ、最新さいしんバージョンの HarmonyOS 4.0 が発表はっぴょうされ、音声おんせいアシスタントや電力でんりょく効率こうりつの改善かいぜんが行おこなわれた。また、2024年ねん10月がつにはAOSP(Androiオープンソースプロジェクト)のコードを削除さくじょしたHarmonyOS NEXTが正式せいしき発表はっぴょうされた。

HarmonyOSを搭載とうさいしたHuawei Mate 60シリーズは、6週間しゅうかんで160万まん台だい販売はんばいされ、同どう時期じきに発売はつばいされたiPhone 15シリーズの販売はんばい数すうにも影響えいきょうを与あたえた。Counterpointの調査ちょうさによると、HarmonyOSは、2023年ねんQ3の中国ちゅうごく国内こくないのモバイルOS市場いちばシェアにおいて、トップのAndroidや14%のiOSに次つぎ、13%で3位いの座ざを獲得かくとくした。

AndroidベースのOS

Xiaomi 12S Ultra

OPPO Find X7 Ultra

AndroidをベースとしたカスタムROMは、あらゆるサードパーティから多数たすうでている。中なかにはそのカスタムROMを標準ひょうじゅんOSとして搭載とうさいし、出荷しゅっかされる端末たんまつもある。 主おもなカスタムROMは以下いかとなる。

• One UI - Samsungの開発かいはつしたカスタムROM OSで、世界せかいの市場いちばでトップに立たつGalaxyに搭載とうさいされている。ユーザーが端末たんまつのUIをカスタマイズできるGood Lock(一部いちぶ地域ちいきでのみ使用しよう可か)などが人気にんき。
• ColorOS - OPPO
• MIUI - Xiaomi
• Xiaomi HyperOS - Xiaomiが開発かいはつし、中国ちゅうごくにて自社じしゃ開発かいはつのXiaomi 14シリーズに標準ひょうじゅんインストールされている。
• Nothing OS - Nothingによって開発かいはつされたOSで、自社じしゃのNothing Phoneに搭載とうさいされている。
• Origin OS - Vivo
• EMUI - Huaweiが開発かいはつ。中国ちゅうごくでは自社じしゃ端末たんまつの標準ひょうじゅん搭載とうさいOSをHarmonyOSに切きり替かえたことから、現在げんざいは中国ちゅうごく国外こくがい向むけに展開てんかいしている。
• MagicOS - 栄耀えいよう(Honor)
• Flyme OS - 魅み族ぞく(Meizu)が開発かいはつし、自社じしゃスマートフォンの他ほか、Smartwaspのスマートフォンにも搭載とうさいされている。また、ソニーXperiaの中国ちゅうごく版ばんでもFlymeの一部いちぶ機能きのうをサポートしている。
• MyOS - ZTEが開発かいはつしたOS。
• LineageOS - LineageOS Open Source Communityによる。Android派生はせいOSであったCyanogenModの派生はせいOS。Androidのオープンソース部分ぶぶんを基もとにしているため、非ひオープンソースなアプリは搭載とうさいされていない。
• AOKP - チームカン
• OmniROM - OmniROMコミュニティ
• Paranoid Android - Paranoid Android Team
• Replicant
• Indus OS - Team Indus OS

その他た

以下いかのオープンソースプラットフォームは、Androidの寡占かせんへの懸念けねんや新しん興国こうこく向むけのコストダウンの需要じゅようなどから主力しゅりょくキャリアやメーカーの注目ちゅうもくを集あつめた。

• Ubuntu Touch (Ubuntu Phone) - 英えいカノニカルにより開発かいはつされ、その後ごはコミュニティによる開発かいはつに移行いこうした。Linuxカーネル、Mir、Qtなどで構成こうせいされている。
• Sailfish OS - フィンランドのJollaが開発かいはつ。MeeGoの成果せいか物ぶつを引ひき継ついでいる。またフィンランド第だい3位いの通信つうしん事業じぎょう者しゃDNAが導入どうにゅうした (Jolla Phone)。Turing Phoneにも搭載とうさいされている。Linuxカーネル、Qtなどで構成こうせいされている。

過去かこのオペレーティングシステム

Windows Mobile

→詳細しょうさいは「Windows Mobile」を参照さんしょう

ウィルコム W-ZERO3 ［es］

UIはデスクトップ版ばんのWindowsと似にているが、バイナリ互換ごかん性せいはない。

2002年ねん、SideKickの発売はつばい元もとであるT-Mobile USA (VoiceStream Wireless) は、OSとしてPocket PC Phone Editionを搭載とうさいした携帯けいたい電話でんわをUS549.99ドルで発売はつばいしている。2002年ねん時点じてんでは米国べいこく市場いちばの受うけ取とりかたはまだ、「PDAであるPocket PCに通話つうわ機能きのうが付ついた」というものだった(現代げんだいでもスマートフォンとはいえないという見方みかたもあり定義ていぎもない)。しかし、その流ながれを汲くむWindows MobileベースのW-ZERO3などは、ユーザーインターフェースとファイルシステムにおいて、PCとの親和しんわ性せいから一ひとつの大おおきな製品せいひん群ぐんとなっていた。

2009年ねん、Windows Mobile 6.5を発表はっぴょう、端はし末まつがリリースされた。これまであまり変化へんかのなかった、待まち受うけ画面がめんであるToday画面がめんが刷新さっしんされ、Titaniumという慣性かんせいスクロール、大型おおがたアイコン、透明とうめいコントロールを用もちいた斬新ざんしんなものになった。これはランチャーとしての機能きのうと、ガジェットの機能きのうを組くみ合あわせたもので他たのプラットフォームには見みられない特徴とくちょうがあったが、一般いっぱん的てきにはこの変化へんかは付つけ焼刃やきば的てきな改良かいりょうという受うけ取とり方かたをされていた。その他た、ハニカム構造こうぞうのスタートメニュー、大型おおがた化かされた標準ひょうじゅんメニューコントロールなど、フィンガーフレンドリーにしようという意図いとが見みられ、静せい電でん容量ようりょうタイプのタッチパネルにも対応たいおうし、端末たんまつも発売はつばいされた。

Windows Phone

→詳細しょうさいは「Windows Phone」を参照さんしょう

このようにWindows Mobileは市場いちばにおいて先行せんこうしていたものの、AndroidとiOSの勢いきおいに抗あらがえなかった。そのため、2010年ねんに入はいり、米べいマイクロソフトからWindows Phone 7が発表はっぴょうされ、同年どうねん9月がつにリリースされた。これまでのWindows Mobileとは異ことなり、アプリケーションのインストールはMarketplaceからに限かぎられる。7ではUIなどが刷新さっしんされ、8では、NTカーネル化か、マルチコアCPU・SDカード・DirectXなどのサポートが強化きょうかされた。

Windows Phone 7は、マイクロソフトの3スクリーン（PC、TV、モバイル）戦略せんりゃくの一環いっかんで重要じゅうような位置いちを占しめており、新あたらしい開発かいはつ環境かんきょうでは、PC、Xbox、Windows Phoneで共通きょうつうのプログラムが動うごく。これも他た陣営じんえいには見みられない特徴とくちょうである。

Windows Phoneを搭載とうさいした主力しゅりょくシリーズは、Microsoft Lumia（旧きゅう:Nokia Lumia）である。

2012年ねんに発表はっぴょうされたWindows Phone 8は、同年どうねんの年末ねんまつ商戦しょうせんで北米ほくべいなどの主要しゅよう市場いちば（日本にっぽんを除のぞく）で本格ほんかく的てきに売うり出だされ、ノキアのLumia 920などは一定いっていの成功せいこうを収おさめた。しかしプラットフォームのシェアではAndroidやiOSに大おおきく差さをつけられ、Windows Mobile時代じだいよりも減少げんしょうした。

Windows 10 Mobile

→詳細しょうさいは「Windows 10 Mobile」を参照さんしょう

Windows Phone 8の後継こうけいOS。デスクトップ版ばんWindows 10とプラットフォームを完全かんぜんに統一とういつした。2015年ねん末すえの正式せいしきリリースより、国内こくないでも対応たいおう端はし末まつが発売はつばいされていたが苦戦くせん、2019年ねん12月10日にちをもってWindows 10 Mobileのサポートを終了しゅうりょう。

その他た

• bada - サムスン電子でんしの独自どくじモバイルプラットフォーム。韓国かんこく語ごで「海うみ」を意味いみする言葉ことばからこの名前なまえがつけられた。開発かいはつ終了しゅうりょう。
• BlackBerry OS - 企業きぎょう利用りようを念頭ねんとうに、遠隔えんかく管理かんりとアクセス、メッセージングに重点じゅうてんをおいたOS。初期しょきのバージョンでは電話でんわをかけることができなかった。
• BlackBerry Tablet OS - タブレット端はし末まつ「BlackBerry PlayBook」専用せんようOS。QNXをベースにしており、BlackBerry用ようアプリケーションの他ほか、Android用ようアプリケーションも動作どうささせることも可能かのう。
• BlackBerry 10 - BlackBerry社しゃの開発かいはつした新あらたなOS。BlackBerry Tablet OSと同おなじく、QNXをベースにしていた。現在げんざいも更新こうしんが続つづいているものの、BlackBerry社しゃの新しん端末たんまつはAndroid OSとなっている。
• Firefox OS - Mozilla Foundationが開発かいはつ。開発かいはつ環境かんきょうは、ウェブ（HTML）ベースとなっている。数かず機種きしゅが発売はつばいされるに留とどまった。2016年ねん開発かいはつ終了しゅうりょう。日本にっぽんではKDDIが参入さんにゅうしていた。
• Garnet OS（旧きゅうPalm OS）- パームのPDAに使つかわれていたOSであり、現在げんざいは日本にっぽんのACCESSが知的ちてき財産ざいさん権けんを保有ほゆうしている。PDAやスマートフォン登場とうじょう初期しょきに使つかわれた。内蔵ないぞうW-CDMAに対応たいおうしていない。後継こうけいはAccess Linux Platform。
• Access Linux Platform - ACCESS社しゃのスマートフォン向むけOSであり、Palm OSの後継こうけい。2011年ねん、事業じぎょう撤退てったいにより開発かいはつ終了しゅうりょう。
• Symbian OS - S60やMOAP-SなどのUIレイヤと組くみ合あわせて使用しようされる。日本にっぽんではNTTドコモ向むけの携帯けいたい電話でんわ（フィーチャーフォン）で多数たすう採用さいようされていた。ノキアの方針ほうしんに伴ともないスマートフォン向むけの採用さいようは2011年ねんに事実じじつ上じょう停止ていしされた。
• webOS - HP（旧きゅうパーム。現在げんざいはHPの一いち部門ぶもん）のPalm Pre用もちいOSであったが、LGに買収ばいしゅうされ現在げんざいスマートTV向むけとなっている。GNU/LinuxとWebKitを中心ちゅうしんに構成こうせいされている。
• MeeGo - インテルのMoblinおよびノキアのMaemoの後継こうけいOS。開発かいはつは終了しゅうりょうしたが、オープンソースの成果せいか物ぶつはMerに引ひき継つがれた。
• Brew MP - クアルコムが開発かいはつした途上とじょう国こくおよび新しん興国こうこく向むけ低ていスペック系けいスマートフォン用ようのOS。先進せんしん国こくには投入とうにゅうされない見込みこみ。BREW MP SDKの最終さいしゅう更新こうしんは2012年ねん。
• Cyanogen OS - Android派生はせいOS。一部いちぶのスマートフォンに搭載とうさいされていた。
• Tizen - Linuxベースでサムスン電子でんし、インテル、NTTドコモなどが開発かいはつに参加さんか。ドコモが端末たんまつの発売はつばいを予定よていしていたが、2014年ねん1月がつ16日にちに「時期じきが適切てきせつでない」として実質じっしつの撤退てったい表明ひょうめいを公式こうしき発表はっぴょうしていたものの、Samsung Z1に搭載とうさいされた。Linuxカーネル、Waylandなどで構成こうせいされている。2021年ねん、GoogleのWear OSへの統合とうごうが発表はっぴょうされた。
• Fire OS - Amazon.comが開発かいはつしているAndroidベースのOS。過去かこには同どうOSを搭載とうさいしたスマートフォン、Fire Phoneが販売はんばいされていたが、現在げんざいはタブレットのみが販売はんばいされている。
• LeWa OS - LEWAテクノロジー
• CyanogenMod - CyanogenMod Incが開発かいはつしたAndroidベースのOS。

機能きのう（アプリ）

スマートフォンはPC同様どうように、ハードウェアとソフトウェアの要件ようけんを満みたす範囲はんいであれば、あらゆる機能きのうが使用しようできる。またアプリケーションソフト（アプリ）を追加ついかインストールすることで、機能きのうを拡張かくちょうすることができる。以下いかに示しめされる一覧いちらんは一いち例れいであり、ここに記述きじゅつされている以外いがいの機能きのうも多数たすう存在そんざいする。

括弧かっこは特筆とくひつなき場合ばあい、世界せかいシェアが高たかいものを優先ゆうせん的てきに記載きさい。

• コミュニケーション（電話でんわ、メール）
  • 電話でんわ
    • Bluetooth機器ききを使つかったハンズフリー通話つうわ
    • インターネット電話でんわ（WhatsApp、Facebook Messenger、WeChat、日本にっぽんではLINEなど）
    • テレビ電話でんわ/ビデオチャット（WhatsApp、Facebook Messenger、WeChat、日本にっぽんではLINEなど）
    • 迷惑めいわく電話でんわの拒否きょひ（Android Nougat以降いこうなど）
    • 留守番るすばん電話でんわの書がき起おこし（iOS 10以降いこうなど）
  • 電子でんしメールの送受信そうじゅしん
  • インスタントメッセンジャー（WhatsApp、Facebook Messenger、WeChat、日本にっぽんではLINEなど）
  • ソーシャル・ネットワーキング・サービスの利用りよう（Twitter、Facebook、Instagram、ウェイボーなど）
  • レストランの予約よやく（Google検索けんさくなど）
• コンテンツ閲覧えつらん・視聴しちょう
  • フルブラウザによるウェブの閲覧えつらん（Chrome、Safariなど）
    • 広告こうこくブロック（標準ひょうじゅんまたはサードパーティアプリなど）
    • ニュースの閲覧えつらん
  • ドキュメントファイル（PDFやWord、Excelなど）の閲覧えつらん/編集へんしゅう
  • スライドショーの閲覧えつらん/編集へんしゅう（Documents To Goなど）
  • 電子でんし書籍しょせき（Amazon Kindleなど）
  • 音楽おんがく再生さいせい
    • イコライザー（AndroidのYouTube Music、Cyanogen OSのAudioFXなど）
    • ハイレゾ音源おんげんの再生さいせい（対応たいおうしているモデルのみ）
    • 外部がいぶスピーカー接続せつぞく
    • オーディオアンプ (USB-DAC) の接続せつぞく（Android 5.0以降いこうなど）
    • 音楽おんがく配信はいしんサービスの利用りよう（Spotify、Apple Music、Amazon Musicなど）
  • 静止せいし画が、動画どうがの閲覧えつらん
  • 動画どうが視聴しちょう
    • 動画どうが配信はいしんサービス（Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Huluなど）
    • 動画どうが共有きょうゆうサービス（YouTube、Youkuなど）
      • ゲーム実況じっきょうの視聴しちょう（YouTube Gamingなど）
    • フォトストレージおよび共有きょうゆうサービスの利用りよう（iCloud Photo Library、Google フォトなど）
  • 放送ほうそう番組ばんぐみの視聴しちょう
    • テレビ（ワンセグやフルセグ）の視聴しちょう（日本にっぽんや韓国かんこく、ブラジル向むけのAndroidスマートフォンなど）
    • FM放送ほうそうの聴取ちょうしゅ（FM受信じゅしん機き内蔵ないぞう機種きしゅ）
    • インターネットラジオの聴取ちょうしゅ（アプリをダウンロードすることで利用りよう可能かのう）
  • 外部がいぶモニターの接続せつぞく
  • アンプの接続せつぞく
• 緊急きんきゅう速報そくほうの受信じゅしん（緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう、アンバーアラートなど）
• メモ・文章ぶんしょう・イラストなどの作成さくせい・編集へんしゅう
  • メモ（Google Keepなど）
    • メモ共有きょうゆう
  • 文章ぶんしょう作成さくせい
  • ペイントソフト
• 計算けいさん
  • 電卓でんたく
    • 関数かんすう電卓でんたく
  • 数式すうしきの写真しゃしんを撮とるだけで自動的じどうてきに解答かいとうを示しめすソフト（Photomathなど）
• 時計とけい
  • 目覚めざまし時計とけい
  • アラーム
  • ストップウォッチ
  • 世界せかい時計とけい
• 撮影さつえい・録画ろくが・録音ろくおん機能きのうおよび撮影さつえい・録画ろくが・録音ろくおんしたデータの編集へんしゅう
  • デジタルカメラ
    • オートフォーカス。顔かおを認識にんしきしそこにオートフォーカスする機能きのうを搭載とうさいしている機種きしゅも一部いちぶにあり。
    • 広角こうかく撮影さつえい / デジタルズーム
    • 色調しきちょう変更へんこう（セピアカラー / 白黒しろくろ撮影さつえい /任意にんいの色調しきちょう など）
    • 夜間やかん撮影さつえい（高こう感度かんど撮影さつえい。対応たいおう機種きしゅのみ）
    • 高速度こうそくど撮影さつえい（対応たいおう機種きしゅのみ）
    • タイムラプス撮影さつえい（iOS 8以降いこうに限かぎらず、多おおくの機種きしゅで対応たいおうアプリをダウンロードすることで可能かのう。）
    • RAW撮影さつえい（Android 5.0以降いこう、iOS 10以降いこうなど）
    • オートブラケット撮影さつえい（京きょうセラのDIGNO Rなど）
    • スマートウォッチや自じ撮とり棒ぼうからのリモート撮影さつえい
    • RAW現像げんぞう（AndroidのSnapseed、iOS 10以降いこうなど）
    • 被ひ写うつし界かい深度しんど計測けいそく（深度しんどカメラ搭載とうさいモデルにおいて、一眼いちがんレフのようなボケ味あじを出だす機能きのう）
    • 写真しゃしん加工かこう
    • 美顔びがんカメラ
    • シャッター音おん - 多おおくのスマートフォンカメラは、撮影さつえいしたことを知しらせるシャッター音おんが電子でんし音おんで鳴なる。マナーモードで音おとを消けすことが出来できる（※ただし日本にっぽん向むけモデルのみ、シャッター音おんは消けせないようになっている）。
    • QRコードのスキャン（標準ひょうじゅんでスキャンできるものや、別途べっとアプリを使つかうものなど）
    • 顔かお認識にんしき・物体ぶったい認識にんしきによる写真しゃしんのグループ化か（iOS 10以降いこうのPhotosアプリのMemories機能きのう、Google フォトなど）
  • ムービーカメラ
    • 動画どうが編集へんしゅう（iOSのiMovie、Google フォトなど）
  • ボイスレコーダー（ボイスメモ）
    • 360度ど録音ろくおん（Lenovo Phab 2搭載とうさいのDolby Audio Capture 5.1など）
• 個人こじん情報じょうほう管理かんり機能きのう
  • スケジュール（予定よてい）管理かんり/カレンダー（AndroidのGoogleカレンダーアプリなど）
  • ToDo（予約よやく）管理かんり
  • 住所じゅうしょ録ろく
  • 名刺めいし管理かんり（サムスンのScanBizCardsなど）
  • 医療いりょう機関きかんの処方しょほうおよび服薬ふくやく状じょう況きょう
• 懐中かいちゅう電灯でんとう
• ゲームアプリ（スマホゲームの詳細しょうさいは携帯けいたい電話でんわゲームやコンピュータゲームの記事きじを参照さんしょう。）

（日本にっぽんでの2013年ねんの調査ちょうさによると、スマホゲームのジャンルの上位じょうい3つはパズルゲーム、アクションゲーム、シミュレーションゲームである。）

• 経路けいろ案内あんない・交通こうつう・地図ちず
  • 経路けいろ案内あんない（カーナビゲーション。Google マップ、Appleマップなどの道路どうろ用ようの経路けいろ案内あんない）
  • 乗換のりかえ案内あんない
  • 渋滞じゅうたい状じょう況きょう・交通こうつう情報じょうほう
  • 運行うんこう情報じょうほう・遅延ちえん情報じょうほう
  • 緯度いど・経度けいどや方位ほういの簡易かんいな表示ひょうじ
    • GPS
    • 方位ほうい磁針じしん
  • 世界せかい地図ちず（Google マップ、Appleマップ、百ひゃく度ど地図ちず、Maps.me、Wazeなど）
  • 仮想かそう地球儀ちきゅうぎ（Google Earthなど）
  • 屋内おくない地図ちず（Google マップのインドアマップなど）
  • 路上ろじょうのパノラマ写真しゃしん（Google ストリートビュー）
  • スポット検索けんさく
    • 口くちコミ共有きょうゆう
• インテリジェントパーソナルアシスタント（iOSのSiri、AndroidのGoogle アシスタントなど）
• 生成せいせいAI
  • chatGPT（OpenAI）
  • Bing、Microsoft Copilot（マイクロソフト）
• 身分みぶん証明しょうめい・運転うんてん免許めんきょ（iOS 15以降いこうのウォレットAppなど）
• ヘルスケア
  • スマートウォッチ、スマートバンドなどのウェアラブルデバイス、スマート体重たいじゅう計けいなどと連携れんけい（以下いかの機能きのうを強化きょうか可能かのう）
  • 健康けんこう情報じょうほうの一元いちげん管理かんり（iOSのヘルスケアアプリ、Google Fitなど）
    • 医療いりょう記録きろくの保存ほぞん（iOS 15以降いこうのSMART Health Cards統合とうごう）
  • 歩数ほすう計けい（iOS 8以降いこう、Google Fitなど）
  • 心拍しんぱく数すうモニタ（Samsung Galaxy S5など。※搭載とうさいされていないモデルが多おおいため、スマートウォッチ連携れんけいでカバー可能かのう）
  • 緊急きんきゅう情報じょうほうの登録とうろく（Android Nougat以降いこうなど）
  • 睡眠すいみん支援しえん (iOS 10以降いこうの時計とけいアプリのベッドタイム機能きのうなど)
• 音楽おんがく演奏えんそうや楽曲がっきょく作成さくせい
  • 低ていレイテンシなオーディオI/O（iOSのAudio Unit、AndroidのOpenSL ES（毎回まいかい改善かいぜんされているものの未いまだiOSに劣おとる）、Samsung Professional Audio SDK（バックエンドにJACKを使用しよう）など）
  • USB経由けいゆでのMIDIデバイスの接続せつぞく（Android 6.0以降いこうなど）
    • Bluetooth LE経由けいゆでのMIDIデバイスの接続せつぞく（iOS 8以降いこう、Android 6.0以降いこうなど）
  • メトロノーム (Google検索けんさくなど)
  • ミュージカルキーボード（Samsung SoundcampのKeyboardなど）
  • 仮想かそうドラムセット（Samsung SoundcampのDrumなど）
  • 仮想かそうギター/仮想かそうバスギター（Samsung Soundcamp v6.3.1以降いこうのGuitarsおよびBass guitarsなど）
  • ミュージックシーケンサー（Samsung SoundcampのLooperやMidi Editorなど）
  • XY Pad（Samsung SoundcampのLooperなど）
  • サンプラー（Samsung SoundcampのSamplerなど）
  • ミキサー（Samsung SoundcampのMixerビューなど）
• 検索けんさく、調しらべる
  • 電子でんし辞書じしょ
  • Web検索けんさく
    • ニュース検索けんさく
    • 画像がぞう検索けんさく
      • 類似るいじ画像がぞう検索けんさく（Google レンズなど）
    • 動画どうが検索けんさく
  • 歌詞かし検索けんさく
  • 電子でんし書籍しょせきの全文ぜんぶん検索けんさく
  • 音楽おんがく/鼻歌はなうたからの曲名きょくめい検索けんさく（iOS 8以降いこうのSiri、AndroidのSound Search for Google Playなど）
• タグ読よみ取とり
  • 二に次元じげんコード読よみ取とり
  • ICタグ読よみ取とり
  • 非ひ接触せっしょくICカード読よみ取とり（一部いちぶの日本にっぽんのスマートフォンにプリインストールされている「楽天らくてんEdy」アプリのEdyカード残高ざんだか確認かくにん機能きのうなど）
  • バーコード検索けんさく（Fire OSのFIREFLY機能きのうなど）
• 機械きかい翻訳ほんやく（Google 翻訳ほんやく、Google レンズ、百ひゃく度ど翻こぼし译、iOS 14以降いこうの翻訳ほんやくAppなど）
• 学習がくしゅう
  • 学習がくしゅう用ようアプリ（Google PlayやiPhoneのApp Storeでキーワード（たとえば「英語えいご」「スペイン語ご会話かいわ」「世界せかい史し 学習がくしゅう」「司法しほう書士しょし」「宅たく建けん」など）を指定していして検索けんさくすれば学習がくしゅう用ようアプリが多数たすう表示ひょうじされるのでインストールして利用りようできる。）
  • 語学ごがくに関かんしては、スマホ自体じたいの言語げんご設定せっていを変更へんこう（たとえばAndroidなら[設定せってい]→[システム]→[言語げんごと入力にゅうりょく]→[言語げんご]を選えらび、たとえば「English (United States)」や「Español (España)」など望のぞみの言語げんごに変更へんこう）すれば、英語えいご、スペイン語ごなど任意にんいの言語げんごでそのスマホではほとんどが表示ひょうじされるようになり、ニュース類るいも（日本語にほんごのニュースではなく）その言語げんごで書かかれたニュースが届とどくようになり、たとえばYoutubeの検索けんさくもその言語げんごで作成さくせいされた動画どうがが優先ゆうせんして表示ひょうじされるようになるので、その状態じょうたいで使つかい続つづければまるで現地げんちにミニ留学りゅうがくしたような効果こうかが得えられる。言語げんご設定せっていは、もしどうしても日本語にほんごが必要ひつような場合ばあいは数すう秒びょうほどで戻もどせる。
• アクセシビリティ
  • スクリーンキーボード（Gboard、日本にっぽんではATOKやGoogle 日本語にほんご入力にゅうりょくなど）
  • 手書てがき入力にゅうりょく（Androidの「Google手書てがき入力にゅうりょく」アプリなど）
  • 物理ぶつりキーボード（標準ひょうじゅん搭載とうさいするものもあれば、Bluetooth接続せつぞくで使つかえるものもある）
  • テキスト読よみ上あげ（Androidの「Googleテキスト読よみ上あげ」アプリ、Google TalkBackなど）
  • 音声おんせい入力にゅうりょく（Androidの「音声おんせい検索けんさく」アプリなど）
  • 音声おんせい文字もじ起おこし（音声おんせい文字もじ変換へんかん（Google）など）
  • ブルーライト削減さくげん（iOS 9.3以降いこうの「Night Shift」、Androidなど）
  • ダークモード（iOS 13以降いこう、Android 10以降いこう）
• モバイルペイメント、金融きんゆう等とう
  • 非ひ接触せっしょく決済けっさい（NFCまたはFeliCa）（Appleの「Apple Pay」、Androidの「Google Pay」、サムスン電子でんしの「Samsung Pay」、LG電子でんしの「LG Pay」。日本にっぽんでは、FeliCaの技術ぎじゅつを応用おうようしたモバイルsuica、iD、楽天らくてんEdy、QUICPayなど）
  • QR・バーコード決済けっさい（支ささえ付づけ宝たから、微ほろ信しん支ささえ付づけ、日本にっぽんでは、PayPay、LINE Payなど）
  • オンラインバンキング（銀行ぎんこう各社かくしゃがリリースしているアプリなど）
  • 個人こじん間あいだ送金そうきん（支ささえ付づけ宝たから、微ほろ信しん支ささえ付づけ、iMessageなど。日本にっぽんではPayPay、LINE Pay、pringなど）
  • 単位たんい換算かんさん/通貨つうか換算かんさん（Google検索けんさく、iOSのSiriやSpotlight検索けんさくなど）
  • 株価かぶか表示ひょうじ（AndroidのGoogle Financeアプリなど）
• 測定そくてい/計測けいそく
  • 水準すいじゅん器き（iOS 7以降いこうのコンパス、「Bubble Level」でのGoogle検索けんさくなど）
  • 放射線ほうしゃせん計けい（SoftBank 107SHなど）
  • 秤ばかり（Huawei Mate Sなど）
  • 被ひ写うつし界かい深度しんどカメラ（2010年代ねんだい後半こうはん頃ごろに出で始はじめたデュアルレンズ以上いじょうのモデルで主流しゅりゅう）
  • サーマルカメラ（Caterpillar Cat S60など）
  • 気圧きあつ高度こうど計けい（iOSのSiriなど。iPhone 6以降いこうなどの気圧きあつセンサを搭載とうさいした一部いちぶの機種きしゅのみ）
• 他たデバイスとの連携れんけい
  • モバイルWi-Fiルーターとしての利用りよう（テザリング）
  • PCとの連携れんけい（iOSとMacの連携れんけい機能きのう、サムスンのSideSyncなど）
  • PCとのファイルのやり取とり（iOSはiTunesと連携れんけい、AndroidはUSB接続せつぞくで可能かのう）
  • スマートスピーカーの設定せってい・操作そうさ（Amazon Echo, Google Nestなどの）
  • 家電かでんの操作そうさ
    • 赤外線せきがいせんリモコンとしての使用しよう（Android 4.4以降いこうなど）
    • ホームオートメーションのコントローラ（iOS 8.1以降いこうのHomeKitなど）
  • 車くるまとの連携れんけい
    • 車くるまのダッシュボードとの連携れんけい（iOS 7以降いこうのCarPlay、AndroidのAndroid Autoアプリなど）
    • 車くるまの鍵かぎとの連携れんけい（iOS 14以降いこうのCarKeyなど）
  • 家いえとの連携れんけい
    • 家いえの鍵かぎとの連携れんけい（iOS 15以降いこうのHome Keyなど）
  • クラウド印刷いんさつ（Androidの「Google クラウド プリント」など）
  • 外部がいぶディスプレイへの投影とうえい
    • 外部がいぶディスプレイへの有線ゆうせん接続せつぞく
    • 外部がいぶディスプレイへの無線むせん接続せつぞく（Android 4.2以降いこう、Windows Phone 8.1以降いこうなどがMiracastに、Androidの複数ふくすうのGoogle製せいアプリなどがChromecastに対応たいおうしている。）
• PCとしての使用しよう（Windows 10 MobileのContinuum、Ubuntu Touchのデスクトップモード、Maru OSなど）
• 通信つうしん
  • 複数ふくすうSIMの使用しよう（Android 5.1以降いこうなど）
  • 通信つうしん量りょうの節約せつやく（Android Nougat以降いこうのデータセーバーなど）
• 省しょう電力でんりょくモード（Android 6.0以降いこうのDozeモードなど）
  • ダークモード（iOS 13以降いこう、Android 10以降いこう）
• セキュリティ管理かんり
  • 盗難とうなん対策たいさくシステム（AppleのFind My iPhoneサービス、GoogleのFind My Device、Android 5.1以降いこうの「Device Protection」など）
  • エンタープライズモビリティ管理かんり (EMM) への対応たいおう（iOS 7以降いこうのManaged App Config、AndroidのAndroid for Workなど）
  • データ保護ほご
    • パスコード
    • PINコード
    • パターンロック
    • Bluetoothロック解除かいじょ（Androidのスマートロック）
    • 生体せいたい認証にんしょう
      • 顔かお認証にんしょう（iOSのFace ID、Androidのフェイスアンロック、Windows 10 MobileのWindows Helloなど）
      • 指紋しもん認証にんしょう（iOSのTouch ID、Android 6.0以降いこう、Windows 10 MobileのWindows Helloなど）
      • 虹彩こうさい認証にんしょう（Windows 10 MobileのWindows Helloなど）
      • 声紋せいもん認証にんしょう
  • 各かくサービスログイン時じのセキュリティ
    • 電話でんわ番号ばんごうへの音声おんせい通話つうわ、もしくはSMSへの多た要素ようそ認証にんしょうコード送信そうしん
    • 電話でんわ番号ばんごう以外いがいでのセキュリティコード作成さくせい（Google 認証にんしょうシステムなど）
    • その他たの不正ふせいアクセス回避かいひ（GoogleのreCAPTCHAなど）
• データ管理かんり
  • オンラインストレージの利用りよう（iOSのiCloud Driveアプリ、AndroidのGoogle Driveアプリ、Windows PhoneのOne Driveアプリなど）
  • クラウドへのバックアップ
  • 他たOSからの移行いこう（Android用ようのApple製せい「Move to iOS」アプリなど）
• テーマの変更へんこう
• サードパーティーによって開発かいはつされたアプリの追加ついか

最近さいきんはスマートウォッチなどと連携れんけいしたり、ゲーム機きからの情報じょうほうが入手にゅうしゅできるアプリなども増ふえてきている。

折おりたたみスマホ

→詳細しょうさいは「折おりたたみスマホ」を参照さんしょう

歴史れきし

スマートフォンの歴史れきしの概要がいよう

通話つうわしかできなかった1980年代ねんだいから1990年代ねんだいのアナログ式しき携帯けいたい電話でんわに対たいして、1990年代ねんだい後半こうはんから2000年代ねんだいにかけて普及ふきゅうしていったフィーチャーフォンは、デジタル方式ほうしきとしてSMS機能きのうなどを備そなえ、日本にっぽんなどではインターネット閲覧えつらん機能きのうを備そなえるなど多た機能きのう化かが進すすんだが、メールやカレンダーなどの基本きほんアプリ以外いがいには使つかえるアプリが少すくなく、インターネットも限定げんてい的てきにしか見みられなかった。フィーチャーフォン時代じだいは基本きほんソフト（OS）がハードウェアと一体化いったいかされ、また基本きほんアプリもOSと一体化いったいかされており、パソコンやスマホのようにアプリを自由じゆうにダウンロードしたり消けしたりバージョンアップしたりできなかった（ミドルウェア）。

2000年代ねんだいになってOSとしてpocket PC、Windows CE後のちにWindows MobileやPalm OSを搭載とうさいしたPDAが世界中せかいじゅうで多数たすう発売はつばいされ、中なかには2005年ねん発売はつばいのW-ZERO3シリーズのように、通話つうわ、無線むせんモデムによるインターネット通信つうしん、Wi-Fi、Bluetooth、カメラ、赤外線せきがいせん通信つうしん、タッチパネル、カラー液晶えきしょう、SDカードスロット等とうのその後ごのスマホの殆ほとんどすべての要素ようそを備そなえた製品せいひんが出現しゅつげんしている。

2007年ねんに発表はっぴょうされた初代しょだいiPhoneとAndroidスマホは世界せかい的てきにヒット商品しょうひんとなった。OSは、AppleのiPhoneで使つかわれているiOSと、その他たのほとんどの製品せいひんで使つかわれているGoogle社しゃのAndroidが一般いっぱん的てきだが、他ほかにもあり、また各かく携帯けいたい電話でんわ会社かいしゃでAndroidを独自どくじにカスタマイズしたOSもある。ただし、各種かくしゅ機能きのうをアプリ化かするには、十分じゅうぶんなレスポンスを実現じつげんする上じょうでハードウェアや回線かいせん速度そくどに対たいする要求ようきゅうが厳きびしくなるため、ハードの側面そくめんの向上こうじょうも同時どうじに推進すいしんされた。

世界せかいでのスマートフォンの普及ふきゅう率りつは、2013年ねんにフィーチャーフォンの普及ふきゅう率りつを上回うわまわった。日本にっぽんでも2013年ねんにスマホがフィーチャーフォンの普及ふきゅう率りつを上回うわまわり、2016年ねんのスマホの普及ふきゅう率りつは全ぜん年代ねんだいで71.3%、特とくに20代だいでは96.8%に達たっするなど、スマホは2010年代ねんだいにおいて最もっとも一般いっぱん的てきな携帯けいたい電話でんわの形態けいたいである。

スマートフォンの世界せかい的てき普及ふきゅうにより、内蔵ないぞうされている半導体はんどうたいや各種かくしゅセンサー、モーター、液晶えきしょうディスプレイなどの小型こがた電子でんしデバイス類るいの量産りょうさん効果こうかによる低てい価格かかく化かが進すすみ、その恩恵おんけいにより小型こがたドローンや3Dプリンタなどのデジタル機器ききの低てい価格かかく化かが起おこっている。

1998年ねん以前いぜん

1992年ねんにAppleが米国べいこく内ないでNewton MessagePadを発表はっぴょうした際さい、このデバイスはPersonal Digital Assistant, PDA（携帯けいたい情報じょうほう端末たんまつ）と称しょうされた。この言葉ことば・概念がいねんが一般いっぱん化かしたのは1996年ねんにPalmが発売はつばいしたPalmPilotのヒット以降いこうである。この時点じてんでは端末たんまつに通信つうしん機能きのうは付与ふよされていなかった。

1994年ねんにIBMが開発かいはつしたIBM Simonは、携帯けいたい電話でんわとPDAを統合とうごうした端末たんまつで、操作そうさは主おもにタッチスクリーンで行おこない、内部ないぶメモリにサードパーティ製せいのアプリケーションをダウンロードし動作どうささせることも可能かのうという現代げんだいのスマートフォンに近ちかい端はし末まつであった。

1994年ねんにGeneral Magicが開発かいはつし、SONYが発売はつばいしたMagicCap端末たんまつMagic Linkは、元々もともとは携帯けいたい電話でんわサイズの通信つうしん端末たんまつとして企画きかく・開発かいはつが始はじめったものであり、Personal Intelligent Communicator（PIC）と称しょうしていた。

1996年ねんにノキアが発表はっぴょうしたNokia 9000は、閉とじた状態じょうたいでは縦長たてながストレート型がた携帯けいたい電話でんわだが、クラムシェル（折おりたたみ型がた筐体きょうたい）を開あけば640×200ピクセル画面がめんおよびQWERTYキーボードが現あらわれる構成こうせいであった。

日本にっぽんではパイオニアが1996年ねんに全ぜん画面がめん液晶えきしょう表示ひょうじの携帯けいたい電話でんわ端末たんまつDP-211、翌年よくねんにDP-211SWを発売はつばいしている。メモ・スケジュール・ゲーム・メールなどを扱あつかう、日本にっぽんの元祖がんそスマートフォン・PDAともいえる端はし末まつであったが、日本にっぽんは各社かくしゃがよりコンパクトかつ使つかい易やすい”普通ふつうの”携帯けいたい電話でんわ端末たんまつの開発かいはつを進すすめ、ユーザーをまたそれを求もとめた、つまり「全ぜん画面がめん液晶えきしょう、タッチパネル操作そうさによる情報じょうほう端末たんまつ」に対たいする技術ぎじゅつと市場いちばがまだ熟成じゅくせいしていなかったために他社たしゃで追随ついずいするものは現あらわれず、パイオニアもこの市場いちばニーズに合あわせる形かたちとなり、機能きのうを高たかめていったDP-212、J-PE01、J-PE02のあとの同社どうしゃ製せい後継こうけい機きであるJ-PE03（2000年ねん）は当時とうじの一般いっぱん的てきな携帯けいたい電話でんわ端末たんまつの形式けいしきに高機能こうきのうを押おし込こんだものとなってしまった。かつ、J-PE03のマイナーチェンジ版ばんであるJ-PE03IIをもって、パイオニアは携帯けいたい電話でんわ端末たんまつ・PDAから撤退てったいした。

これらの携帯けいたい電話でんわとPDAを統合とうごうしたビジネス向むけ情報じょうほう端はし末まつがスマートフォンの嚆矢こうしであるとされる。しかし当時とうじは『Smartphone』という言葉ことばはまだ存在そんざいせず『電話でんわができるPDA』や『電話でんわ回線かいせんを利用りようして通信つうしんできるPDA』などと呼よばれていた。それは『とても高機能こうきのうですごい携帯けいたい電話でんわ』などと認識にんしきされ、一般いっぱん大衆たいしゅうの市場いちばが求もとめ扱あつかう類るいのものではなかった。なおIBMやノキアではPDAではなく『Communicator』と称しょうしていた。

• 
  Newton MessagePad 100
• 
  PalmPilot
• 
  Sony MagicLink PIC-1000
• 
  Sony Ericsson P900 (2003年ねん発売はつばい・P800の後継こうけい)
• 
  充電じゅうでん器きに置おかれたIBM Simon
• 
  閉とじた状態じょうたいのNokia 9000（右みぎ）
• 
  開ひらいた状態じょうたいのNokia 9000（左ひだり）

1999年ねん - 2006年ねん

1999年ねん1月がつ19日にちにはカナダのリサーチ・イン・モーション (RIM) が「BlackBerry（ブラックベリー）」を発売はつばいした。これは、発売はつばい当初とうしょは電子でんしメールの使つかえるキーボード付つきポケットベルとでもいうべきものであった。

日本にっぽんでは同おなじく1999年ねんにNTTドコモにより携帯けいたい電話でんわIP接続せつぞくサービスのiモードがサービスインした。追おって国内こくない各社かくしゃも同様どうようのサービスを始はじめた。同年どうねん9月がつ、日本にっぽんにおいて世界せかい初はつのカメラ付つき携帯けいたい電話でんわ (PHS) VP-210が登場とうじょうし、後ごのスマートフォンの重要じゅうような要素ようそがここで誕生たんじょうした。海外かいがいでは、2002年ねんには欧州おうしゅうのボーダフォンへ対たいしてノキアが「Nokia 7650イメージング・フォン」を出荷しゅっか、同年どうねん12月がつには、「Sanyo SCP-5300」が米国べいこく内ないでは初はじめてとなるカメラ内蔵ないぞう型がた携帯けいたい電話でんわとして発売はつばいされている。カメラ付つきや絵文字えもじなど後ごのスマートフォンの重要じゅうよう要素ようそが日本にっぽんにおいて先駆さきがけて登場とうじょうしていたが、方向ほうこう性せいはガラパゴスケータイへ向むかっていく。

2000年ねん、Ericssonがタッチスクリーン採用さいようのSymbianスマートフォンであるEricsson R380を発売はつばいした。Nokiaはタッチスクリーン採用さいようのシリーズ80のSymbianスマートフォンを発売はつばいした。2002年ねん、Sony EricssonはR380の後継こうけいとして、ソフトウェアプラットフォームにタッチパネルベースのUIQを採用さいようするSony Ericsson P800を発売はつばいした。UIQ向むけのソフトウェア開発かいはつに必要ひつようなUIQ SDKはWeb経由けいゆで無料むりょうに提供ていきょうされたため、非ひ公認こうにんアプリの開発かいはつが盛さかんとなった。

それまで独自どくじの手描てがき入力にゅうりょく「グラフィティ」をキーワードにしてきたHandspringは2002年ねん1月がつに通話つうわ機能きのう標準ひょうじゅん装備そうびのPDAとして、初はじめてTreoシリーズを発売はつばいし、初代しょだいとなるTreo180（無印むじるし）にはBlackBerry同様どうよう、小型こがたQWERTYキーボードを搭載とうさいした。また同どう時期じきのは2002年ねん1月がつの見本市みほんいち・International CESで発表はっぴょうした「Sidekick (HipTop)」はUS200ドルを下回したまわる低てい価格かかく製品せいひんで、音声おんせい通話つうわもできたので「音声おんせい通信つうしんができるBlackBerry」という捉とらえられ方かたで歓迎かんげいされた。米国べいこくで好調こうちょうだったTreoシリーズは2003年ねん、Treo 600でカメラ機能きのうを初はじめて内蔵ないぞうし、VGA撮影さつえい可能かのうなカメラと通話つうわおよびメッセージングが可能かのうな携帯けいたい電話でんわ、そしてQWERTYキーボード搭載とうさいのPDA機能きのうを集約しゅうやくしたデバイスとして登場とうじょうしている。

BlackBerryも2002年ねん末まつに音声おんせい通話つうわに対応たいおう、その後ごの改良かいりょうによりPIM機能きのうのグループウェアとのセキュアなリモート連携れんけい・プッシュ型がた電子でんしメール、インターネット上じょうのウェブサイトの閲覧えつらん、さらに機種きしゅによってはマイクロソフトのOfficeアプリケーションファイルやPDFの閲覧えつらん・編集へんしゅう機能きのうも備そなえたスマートフォンに変貌へんぼうを遂とげた。ブラックベリーは主おもに法人ほうじん向むけであり、2004年ねんごろから、米国べいこくのビジネスマンを中心ちゅうしんに普及ふきゅうし、スマートフォンの米国べいこくでのトップシェアを誇ほこった。

2006年ねんにはNTTドコモが専用せんようサーバ (BlackBerry Enterprise Server) とのセットでBlackBerry8707hを法人ほうじん向むけに国内こくないでの販売はんばいを開始かいしした。

2007年ねん

初代しょだいiPhone

2007年ねん1月がつにAppleが"iOS"を搭載とうさいしたスマートフォン「iPhone」を発表はっぴょう。現代げんだいのスマートフォンの形かたちを決定けってい付つけた。同年どうねん6月がつに米国べいこくで発売はつばい開始かいし。同年どうねん11月がつには英えい仏ふつ独どくでも発売はつばいされた。

2008年ねん

ソフトバンクにより、初はじめての日本にっぽん向むけiPhoneとしてiPhone 3Gが発売はつばいされる。当初とうしょは販売はんばいが伸のび悩なやみ、競合きょうごうのKDDI社長しゃちょう（当時とうじ）の小野寺おのでら正ただしが「iPhoneは一般いっぱんユーザーには魅力みりょく的てきでない」と酷評こくひょうしたが、ソフトバンクによる積極せっきょく的てきな販売はんばい施策しさくにより販売はんばいが上向うわむく。これ以降いこう、日本にっぽんにおいてもスマートフォンが急速きゅうそくに普及ふきゅうしていくこととなった。

この年としはさらに、GoogleのOS"Android"を搭載とうさいしたスマートフォンT-Mobile G1が、米国べいこくT-Mobile社しゃより発売はつばいされた。

2011年ねん

2011年ねんに、Googleがモトローラ・モビリティを買収ばいしゅうし、モジュラー携帯けいたい電話でんわに関連かんれんする特許とっきょを取得しゅとくした。これによってモジュール組くみ立たて式しきスマートフォン（コードネーム:Project Ara）の開発かいはつが始はじまった。Project Araはディスプレイと金属きんぞくフレームのベースパーツに、ユーザー好このみのモジュールを組くみ合あわせて、スマートフォンを自作じさくできるプラットフォームである。これによってセルラー通信つうしんモジュールを無なくした最小さいしょう構成こうせいの場合ばあいは、50ドルからを目指めざす。これらは2015年ねんに市場いちばへの投入とうにゅうを予定よていしていた。2015年ねんには試験しけん販売はんばいの中止ちゅうしと発売はつばいの延期えんきが行おこなわれ、2016年ねんには開発かいはつ中止ちゅうしが発表はっぴょうされた。

2013年ねん

2013年ねん9月がつにAcerが世界せかい初はつの4K動画どうが撮影さつえいに対応たいおうした6インチFHDディスプレイを搭載とうさいしたLiquid S2を発表はっぴょう、同年どうねん10月がつに欧州おうしゅうで発売はつばいを開始かいしした。

2015年ねん

2015年ねん9月がつにSONYが世界せかい初はつの4K液晶えきしょうを搭載とうさいしたXperia Z5 Premiumを発表はっぴょう、同年どうねん10月がつに発売はつばいを開始かいしした。

2017年ねん

Galaxy S8とS8+

「持もちやすくて大だい画面がめん」という縦長たてながの全ぜん画面がめんディスプレイ「Infinity Display」を備そなえたGalaxy S8│S8+が世界せかい的てき大だいヒットを記録きろく。この製品せいひんがスマートフォンのベゼルレス化か、全ぜん画面がめん化かという業界ぎょうかい全体ぜんたいのビッグトレンドを作つくり出だし、これを筆頭ひっとうに各社かくしゃがベゼルレスな全ぜん画面がめんスマートフォンをリリースすることとなる。アップルは長年ながねんiPhoneに搭載とうさいしていたホームボタンを廃止はいししたモデルであるiPhone Xを発売はつばいした。

また、2017年ねん世界せかいのスマートフォンの出荷しゅっか台数だいすうが初はじめて減少げんしょうした。

2018年ねん

有機ゆうきELディスプレイは曲まげられる特性とくせいがあるため、フレキシブルスマートフォンに応用おうようできる。

2018年ねんに入はいってからは、フレキシブルスマートフォン（曲まがる、折おりたたみスマホ）の開発かいはつが急速きゅうそくに進すすんだ。この年としには、中国ちゅうごくのベンチャー企業きぎょうであるRoyole（柔やわら宇科技わざ）が、商用しょうようとしては世界せかい初はつのフレキシブルスマートフォン「FlexPai」を発売はつばいした。

OPPOは、ポップアップ式しきカメラによってフルスクリーンを実現じつげんしたFind Xを発表はっぴょうした。

Samsung Electronicsは開発かいはつ者しゃ向むけプライベートイベント「SDC18」にて、ベゼルセス化か・全ぜん画面がめん化かの流ながれを業界ぎょうかいにもたらしたGalaxy S8│S8+の「Infinity Display」の次つぎのフェーズとして、「Infinity-V Display」、「Infinity-U Display」、「Infinity-O Display」、「New Infinity Display」を発表はっぴょうした。Infinity-VとInfinity-Uは、Essentialが開発かいはつし、iPhone Xの存在そんざいで広ひろまったノッチ（切きり欠かき）をそれぞれV型かたまたはU型がたに配置はいちすることでブランド化かしたもので、主おもにミッドレンジのGalaxy AやGalaxy Mに採用さいようされている。Infinity-Oはディスプレイにサブカメラ用ようの穴あなを開あけるパンチホールカメラを搭載とうさいしてさらなる全ぜん画面がめん化かを図はかるもので、その後ごGalaxy A8sやGalaxy S10e│S10│S10+などで採用さいようされている。New Infinity Displayは、完全かんぜん全ぜん画面がめんディスプレイの名称めいしょうだが、どのような方法ほうほうで実現じつげんするのかはこの時ときには発表はっぴょうされなかった。2019年ねんになってから発表はっぴょうされたGalaxy A80で初はじめて採用さいようされ、ポップアップ式しき回転かいてんカメラ（メインカメラを回転かいてんさせることで、サブカメラでも同おなじカメラを使用しよう）で実現じつげんされた。

またディスプレイにカメラ用ようの穴あなを開あけて、ノッチを無なくしたパンチホール型がたディスプレイのスマホHonor View 20を、ファーウェイが世界せかいで初はじめてリリースした。 中国ちゅうごくのVivoからは、世界せかい初はつのディスプレイ内蔵ないぞう型がた指紋しもんセンサーを搭載とうさいしたX20 Plus UDがリリースされた。

2019年ねん

ついに大手おおてメーカーからも折おりたたみスマホが発表はっぴょうされる。 韓国かんこくのサムスン電子でんしのGalaxy Fold、中国ちゅうごくのファーウェイも、後のちに続つづいてMate Xを発表はっぴょうした。

各国かっこくが次世代じせだい通信つうしんシステム5Gのサービス開始かいし時期じきを発表はっぴょうし、各社かくしゃから5Gに関かんする取とり組くみやサービス、構想こうそうが発表はっぴょうされる中なか、クアルコムがスマートフォン向むけの5G（第だい5世代せだい移動いどう通信つうしんシステム）対応たいおうチップをリリースするなどして、スマートフォンメーカー各社かくしゃが5G対応たいおうスマートフォンを発表はっぴょうした。なお世界せかい初はつの商用しょうよう5G対応たいおうスマートフォンは、2019年ねん2月がつ20日はつかに発表はっぴょうされ、2019年ねん4月がつ5日にちに発売はつばいされたGalaxy S10 5Gである。

サムスン電子でんしは、世界せかい初はつの超ちょう音波おんぱを用もちいたディスプレイ内蔵ないぞう型がた指紋しもんセンサーによって、ディスプレイ上じょうで指紋しもん認証にんしょうできるGalaxy S10│S10+を発表はっぴょうした。

2019年ねん4月がつ3日にちには、アメリカのベライゾンが世界せかい初はつの5G通信つうしんサービスを開始かいしした。後のちに続つづいて4月がつ5日にちには、韓国かんこくのKTが5G通信つうしんサービスを開始かいしした。なお日本にっぽんでの5G本格ほんかくサービス開始かいしは2020年ねんを予定よていしており、他国たこくより遅おくれをとっている。

また中国ちゅうごくのXiaomiやOPPOは、光ひかりを透過とうかできる透明とうめいディスプレイの技術ぎじゅつを用もちいて、画面がめんの中なかにカメラを埋うめ込こんだスマートフォンのプロトタイプを発表はっぴょうした。この技術ぎじゅつによって、前面ぜんめんカメラ用ように設もうけられたノッチやパンチホールを無なくし、完全かんぜんなフルスクリーンが実現じつげんされる。

Motorolaは、「縦たて」型がた折おりたたみスマートフォンである「razr」を発表はっぴょうした。

アメリカを中心ちゅうしんに、ファーウェイへの部品ぶひん供給きょうきゅうを止とめるといった排除はいじょの動うごきが加速かそくし、Googleの提供ていきょうするサービスも新あらたなファーウェイ製せいデバイスに搭載とうさいできなくなるなどの影響えいきょうが出で始はじめた。（ファーウェイ#ファーウェイをめぐる各国かっこくの動うごきを参照さんしょう。）

2020年ねん

Samsung Galaxy Z スマートフォン

2020年ねん2月がつ11日にち（現地げんち時間じかん）、サムスン電子でんしは縦たて型がた折おりたたみスマホであるSamsung Galaxy Z Flipを発表はっぴょうした。これにより、Galaxyは、横型よこがた折おりたたみスマートフォンと縦たて型がた折おりたたみスマートフォンを両方りょうほう発売はつばいした世界せかい初はつのブランドとなった。また、Galaxy Z Flipは折おりたたみスマートフォンとしては世界せかいで初はじめて画面がめんにガラスを採用さいようした。なお、この折おれ曲まがるタイプのガラスは、Ultra Thin Glass（UTG）というもので、外販がいはんも発表はっぴょうされている。同時どうじに発表はっぴょうされたハイエンド製品せいひんの Galaxy S20 Ultra 5G は、約やく1億おく800万まん画素がその超ちょう高こう画素がそ数すうカメラや、100倍ばいズームを行おこなえるカメラ機能きのうが従来じゅうらいの全すべてのスマートフォンを大おおきく超こえる仕様しようであったため注目ちゅうもくを集あつめた（スマートフォンというカテゴリでカメラの画素がそ数すうが1億おくを超こえたのは本ほん製品せいひんが初はじめて）。

開催かいさい予定よていであったモバイルテクノロジーの国際こくさい的てきな見本市みほんいち「MWC 2020」が、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうによって出展しゅってん予定よてい企業きぎょうが相次あいついで出展しゅってん中止ちゅうしを発表はっぴょうしたことから、イベント自体じたいも開催かいさいを中止ちゅうしした。これにより、MWCでの製品せいひん発表はっぴょうを予定よていしていたメーカー各社かくしゃは独自どくじのプレスカンファレンスの開催かいさいや、YouTube上うえでの発表はっぴょうなどの対応たいおうを行おこなった。

ファーウェイに対たいする各国かっこくの制裁せいさいにより、日本にっぽんでは5月29日にちに発売はつばいされた「HUAWEI nova lite 3+」をもって、Googleが使つかえる最後さいごのスマートフォンとなった。これ以降いこうに発売はつばいされたファーウェイ端末たんまつではGoogleのサービスが利用りようできなくなっている。

2021年ねん

グーグルが自社じしゃ開発かいはつのSoC「Google Tensor」を搭載とうさいしたGoogle Pixel 6を発表はっぴょう。

2022年ねん

iPhone 14 Pro

アップルはiPhone 14 Proにて、カメラの穴あなを中心ちゅうしんに充電じゅうでん開始かいしやイヤホン接続せつぞくなどのシステムイベントを表示ひょうじさせ、穴あなをUIの一部いちぶとして機能きのうさせるDynamic Islandを導入どうにゅうした。

2023年ねん

Google Pixel 8

アップルは、EUの新しんルールに適用てきようするためiPhone 15にて充電じゅうでん規格きかくを往来おうらいのLigtningから、他社たしゃのスマートフォンでも一般いっぱん的てきに採用さいようされているUSB Type-Cに変更へんこう。

10月には、グーグルがGoogle Pixel 8にて、Androidとしては最長さいちょうとなる7年間ねんかんのOSアップデートをサポートすることを発表はっぴょうした。

2024年ねん

1月がつ、サムスンが自社じしゃブランドの人工じんこう知能ちのう(AI)として「Galaxy AI」を発表はっぴょうし、スマートフォンGalaxy S24に標準ひょうじゅん搭載とうさいされた。通話つうわ内容ないようをリアルタイムで翻訳ほんやくする機能きのうを備そなえる。アップルも6月がつにiOS 18においてオープンAIのChat GPTを標準ひょうじゅん搭載とうさいすることを公表こうひょうし、また自社じしゃ開発かいはつのApple Intelligenceも発表はっぴょうした。前年ぜんねん12月がつにグーグルが自社じしゃのAI「Gemini」をPixeに対応たいおうさせたことを含ふくめ、メーカー間あいだでのAIスマホの競争きょうそうが激化げきかした。

10月、ファーウェイが、中国ちゅうごく企業きぎょうとして初はつとなるAndroidをベースとしない独自どくじ開発かいはつOS「HarmonyOS Next」を発表はっぴょう。スマートフォンやタブレット端はし末まつ、自動車じどうしゃ等とうを始はじめとした様々さまざまな機器ききの相互そうご接続せつぞくを可能かのうとする。

グローバル市場いちばの状況じょうきょう

メーカー別べつ 世界せかいのスマートフォンシェア
2023年ねん 資料しりょう: IDC

順位じゅんい	国籍こくせき	メーカー	シェア
1位い	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく	Apple	20.1%
2位い	大韓民国だいかんみんこく	サムスン	19.4%
3位い	中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく	Xiaomi	12.5%
4位い	中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく	OPPO	8.8%
5位い	中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく	伝つて音おん科技かぎ	8.1%

iPhone登場とうじょう前まえはノキア、HTC、RIM、パーム、サムスン電子でんしなどが多数たすう機種きしゅが一定いっていの市場いちばを形成けいせいしていた。Symbian OSやWindows Mobile for SmartPhoneなど専用せんようのOSも作つくられていたこともあり、他ほかにもPalm OSやWindows Mobile for Pocket PCなどPDA用ようOSを一部いちぶ改良かいりょうし搭載とうさいされた機種きしゅも存在そんざいした。さらにスマートフォン向むけに作つくられたアプリケーションソフトも多数たすう提供ていきょうされていた。PDA用ようOSを搭載とうさいした場合ばあい、それまでに作つくられたアプリケーションソフトが利用りようできるという利点りてんがあったためでもある。

2020年代ねんだい前半ぜんはん現在げんざい、米べい調査ちょうさ会社かいしゃStrategy Analyticsによる2018年ねん第だい2四半期しはんきの世界せかいのスマートフォンの企業きぎょう別べつシェアは従前じゅうぜん2強きょうであったサムスン、Apple、米べい中ちゅう貿易ぼうえき摩擦まさつの影響えいきょうを受うけたファーウェイが大おおきくシェアを減へらし、代かわって、シャオミ、オッポ等とうの台頭たいとうが顕著けんちょに見みられた。

IT市場いちば調査ちょうさ会社かいしゃガートナーが発表はっぴょうしたデータによると、AndroidとiOS以外いがいのプラットフォームは、2017年ねん12月時点じてんで0.1%に過すぎない。

従来じゅうらいはメーカーの知名度ちめいどが低ひくかった地域ちいきでも、インドのMicromax、インドネシアのMitomobile、フィリピンのCherry Mobile、アフリカ市場いちばにおけるMi-Foneなどのメーカーが出でてきた。特とくにMicromaxは巨大きょだい市場いちばであるインドにおいて、2013年ねん第だい2四半期しはんきのシェアを22%に伸のばすなど (IDC)、首位しゅいはサムスン (26%) ではあるものの数値すうちを落おとし、MicromaxとKarbonn (13%) の勢力せいりょく拡大かくだいが目立めだつ。同社どうしゃの調しらべによると、同期どうきのインドでのスマートフォンシェア率りつ順位じゅんいは、1位いサムスン2位いMicromax3位いKarbonn4位いノキア5位いソニーモバイルと地元じもとメーカーが強つよい。ベトナムでは地場じば企業きぎょうがスマートフォンの生産せいさんを拡大かくだいしている。

ロシア国内こくないの国産こくさんスマートフォンメーカー「INOI」では独立どくりつ系けいモバイルOSプラットフォーム「Sailfish Mobile OS RUS」を採用さいようした業務ぎょうむ用ようスマートフォン「INOI R7」を販売はんばい、同どう機種きしゅはロシア郵便ゆうびんが1万まん5000台だい購入こうにゅうしている。同社どうしゃの業務ぎょうむ用ようタブレット端はし末まつ「INOI T8」もロシア通信つうしん最大手さいおおての「ロステレコム」に購入こうにゅうされている。

米べいGoogleは、2015年ねん前半ぜんはんにも世界せかい初はつとなるモジュール型がたスマートフォンProject Araを発売はつばい予定よていだった。これは、タイル型がたのデザインで各部かくぶがモジュール化かされている。最小さいしょう構成こうせいの場合ばあいで価格かかくは50ドルを目指めざすとしていたが開発かいはつ中止ちゅうしとなっている。

2023年ねんには年間ねんかんの市場いちばシェアでアップルが1位いとなり、サムスンは13年ねんぶりにトップの座ざを明あけ渡わたすことになる。

携帯けいたい基地きち局きょくの世界せかいシェア

→詳細しょうさいは「基地きち局きょく § 携帯けいたい電話でんわ基地きち局きょくの世界せかいシェア」を参照さんしょう

携帯けいたい基地きち局きょくの世界せかいシェアについてはファーウェイがトップである。

半導体はんどうたい

スマートフォン用よう半導体はんどうたいの設計せっけいで、ARMホールディングスが9割わりのシェアをもっている。例たとえばAppleのAシリーズや、QualcommのSnapdragon、中国ちゅうごくのファーウェイのスマートフォンに使つかう中核ちゅうかく半導体はんどうたい「キリン」の基盤きばん技術ぎじゅつを、ARMからライセンス供与きょうよを受うけるなど、ARMの協力きょうりょく無なくしては各社かくしゃメーカーの新しん製品せいひん開発かいはつや販売はんばいはおぼつかない状況じょうきょうとなっている。対抗たいこう馬ばとして、RISC-Vの開発かいはつが進すすめられている。

日本にっぽんの状況じょうきょう

メーカー別べつ 日本にっぽん国内こくないのスマートフォンシェア
2023年ねん 資料しりょう: IDC

順位じゅんい	国籍こくせき	メーカー	シェア
1位い	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく	Apple	51.9%
2位い	日本にっぽん	シャープ	10.9%
3位い	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく	Google	10.7%
4位い	大韓民国だいかんみんこく	サムスン	6.3%
5位い	日本にっぽん	京きょうセラ	5.4%
5位い	中国ちゅうごく	レノボ	5.4%

2G時代じだいの状況じょうきょう

日本にっぽんでは1990年代ねんだい以前いぜんに東芝とうしば「GENIO」や京きょうセラ「DataScope」「DataScope for DoCoMo」、パナソニック「ピノキオ」といった、“PDA的てき要素ようそを付加ふかした携帯けいたい電話でんわ/PHS”はいくつか発売はつばいされたが普及ふきゅうは進すすまず、むしろ一般いっぱんの携帯けいたい電話でんわ（フィーチャーフォン）の高機能こうきのう化かを受うけ入いれるユーザー層そうの増加ぞうかが目立めだった。

3G時代じだいの状況じょうきょう

3G（第だい三さん世代せだい携帯けいたい電話でんわ）の普及ふきゅうにともなって、日本にっぽん国外こくがいで生うまれたカテゴリーであるスマートフォンを日本語にほんご化かして発売はつばいすることが可能かのうになり、2004年ねんにはボーダフォン日本にっぽん法人ほうじん（現げんソフトバンクモバイル）からノキア「Vodafone 702NK」が、2005年ねんにはNTTドコモからモトローラ「FOMA M1000」が発売はつばいされた。日本にっぽん国外こくがい製せいの3G対応たいおうのスマートフォンを個人こじん輸入ゆにゅうするユーザーもいた。また同おなじく2005年ねんに、シャープとウィルコムがWindows Mobile 5.0 for Pocket PCを搭載とうさいした日本にっぽん独自どくじ開発かいはつの「W-ZERO3」シリーズを出だすなどの動うごきがあり、2000年代ねんだい後半こうはんになると日本にっぽんメーカー発はつの本格ほんかく的てきスマートフォンが普及ふきゅうするきざしが出で始はじめた。

ところが、洗練せんれんされたユーザインタフェースを持もったiPhoneの上陸じょうりく、それを追おってやってきた海外かいがいAndroid勢ぜいによって、国内こくないメーカーは窮地きゅうちに陥おちいった。2008年ねんにソフトバンクにより、初はじめての日本にっぽん向むけiPhoneとしてiPhone 3Gが発売はつばいされると、当初とうしょは販売はんばいが伸のび悩なやみ、競合きょうごうのKDDI社長しゃちょう（当時とうじ）の小野寺おのでら正ただしが「iPhoneは一般いっぱんユーザーには魅力みりょく的てきでない」と酷評こくひょうしたが、ソフトバンクによる積極せっきょく的てきな販売はんばい施策しさくにより販売はんばいが上向うわむく。これ以降いこう、日本にっぽんにおいても海外かいがいメーカーのスマートフォンが急速きゅうそくに普及ふきゅうしていくこととなった。

以降いこう、ビジネスマンやマニア層そう以外いがいの一般いっぱんの人々ひとびとにスマートフォンが徐々じょじょに受うけ入いれられるようになり、従来じゅうらいの多た機能きのう携帯けいたい電話でんわは「ガラパゴスケータイ」と揶揄やゆされ一気いっきに陳腐ちんぷ化かしたほか、従来じゅうらいのスマートフォンも旧式きゅうしきの扱あつかいをうけることになった。

後発こうはつのiPhoneに追おい抜ぬかれた形かたちとなったWindows Mobile陣営じんえいは、新あらたにWindows Phoneプラットフォームを立たち上あげ、マルチタッチを生いかしたインターフェースを搭載とうさいするなど、これに追随ついずいする動うごきを見みせた。また、Android陣営じんえいもWindows Mobile陣営じんえいと同様どうようの動うごきを見みせている。

Blackberryも日本にっぽん展開てんかいを模索もさく、2008年ねんにはPOP・IMAPメールやGmail等ひとしWebメールのプッシュ型がた電子でんしメールに対応たいおうした、個人向こじんむけサービスBlackBerry Internet Serviceを開始かいしした。2010年ねんにはiモードメールのメールアドレスにも対応たいおうさせるべくBlackBerry用ようのspモードが提供ていきょうされている。

日本にっぽんでスマホを阻はばんでいたものとして、2009年ねん以前いぜんではキャリアが提供ていきょうしている携帯けいたい電話でんわ向むけのWebやメールのサービス（iモードやEZweb、Yahoo!ケータイ）との相性あいしょうが悪わるいという点てんがあり、“マニア向むけなガジェット”に留とどまっていた。特とくに携帯けいたい電話でんわにおけるプッシュ配信はいしん型がたのメールサービスと、既存きそんのPC同様どうようのPOP3やIMAPをベースとしたスマートフォンのメール機能きのうの使つかい勝手がっての違ちがいは大おおきい。これはスマートフォンが、電話でんわ付つきの超ちょう小型こがたPCであり、携帯けいたい電話でんわとは似にて非ひなるものであることに原因げんいんしている（PCから公式こうしきサイト (携帯けいたい電話でんわ)や一部いちぶの勝手かってサイトにアクセスすることは出来できない）。また、ユーザーサイドでもスマートフォンを活用かつようできずに、従来じゅうらいからのフィーチャーフォンに戻もどってしまったり、ネットブックとデでータ通信たつうしんの組くみ合あわせに移うつるユーザーもいた。

2010年ねんの後半こうはんからは、spモードなどスマートフォンでのプッシュ型がたのキャリアメール対応たいおうや、FeliCaやワンセグ、赤外線せきがいせん、緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうのように日本にっぽん型がた高機能こうきのう携帯けいたい電話でんわの要素ようそを取とり入いれたスマートフォンが日本にっぽんのメーカーから次々つぎつぎと発表はっぴょうされた。このような、フィーチャーフォンの機能きのうを持もつ機種きしゅを「ガラケーのようなスマートフォン」として「ガラスマ」と呼よぶことがある。この場合ばあい、対義語たいぎごとしてそのような機能きのうを搭載とうさいしていない機種きしゅをグローバルスマートフォン、「グロスマ」と呼よぶ。

また、操作性そうさせいわるの向上こうじょうやフィーチャーフォン利用りよう者しゃのスマートフォン移行いこう促進そくしんを目的もくてきとして、一部いちぶAQUOS PHONE（IS11SH (CDMA SHI11)およびIS14SH (CDMA SHI14)、007SHなど）、およびINFOBAR C01 (CDMA SHX12) などのようにテンキーを備そなえた「ガラパゴスケータイのような形状けいじょうをしたスマートフォン」（ソフトバンクでは二につ折おりタイプの007SHを「スマートフォン」と「ケータイ」で「スマケー」と呼称こしょう）が登場とうじょうしたが、動作どうさの不安定ふあんていさやフィーチャーフォンで支持しじされていた電池でんち持もちの良よさが損そこなわれるなどして支持しじは伸のびず短命たんめいに終おわっている。

2011年ねん上半期かみはんきには携帯けいたい電話でんわ新規しんき販売はんばい台数だいすうの約やく半数はんすうがスマートフォンとなり、2012年ねんにはさらに伸のびて約やく75%を占しめるに至いたる。

多おおくの通信つうしん帯域たいいきを利用りようするスマートフォンの急速きゅうそくな普及ふきゅうにより、各かく通信つうしん事業じぎょう者しゃは、当面とうめんは無線むせんLANへのオフロード（携帯けいたい電話でんわのデータ通信つうしんを無線むせんLANを介かいして光ひかり回線かいせんに迂回うかいさせる）でしのぎ、LTEやモバイルWiMAXといった、電波でんぱ効率こうりつのよい次世代じせだいの通信つうしん方式ほうしきへ移行いこうしていった。

LTE時代じだいの状況じょうきょう

インプレスR&Dの調査ちょうさによると、2012年ねん10月がつ時点じてんで日本にっぽんのスマートフォン普及ふきゅう率りつは39.9%で、5ヶ月かげつで10%普及ふきゅう率りつが上昇じょうしょうしていた。

2013 - 2014年ねんには2年ねん連続れんぞくで出荷しゅっか台数だいすうが減少げんしょうに転てんじ、特とくに14年ねんはフィーチャーフォンが僅わずかながら7年ねんぶりの増加ぞうかを見みせた。これはフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行いこうが鈍化どんかしたことや、スマートフォン利用りよう者しゃの機能きのう・性能せいのうに対たいする満足まんぞく度どが高たかまり買かい替かえの頻度ひんどが落おちたことなどが原因げんいんと見みられる。

端末たんまつの開発かいはつをスマートフォンにシフトした国内こくないメーカーだが、当時とうじの世界せかいシェアはAppleとサムスン電子でんしの二に強きょうが半分はんぶんを占しめ、残のこりのシェアを奪うばい合あうこととなり、部品ぶひん確保かくほに苦戦くせんしていた。高たかい工作こうさく精度せいどが必要ひつような部品ぶひんについては日本にっぽんメーカーの使用しよう率りつがまだ高たかかったが、半導体はんどうたいチップは米こめクアルコムが独占どくせんしていた。供給きょうきゅうは、Appleとサムスン電子でんしが優先ゆうせんされるため、周回しゅうかい遅おくれで市場いちば参入さんにゅうした日本にっぽんメーカーは販売はんばい台数だいすうを搾しぼらざるを得えない状況じょうきょうとなっていた。各かくキャリアも、人気にんきのある端末たんまつをリリースすることが事業じぎょう戦略せんりゃくにかかわるため、以前いぜんの様ように国内こくないメーカーと密みつな関係かんけいを続つづけられず、人気にんきの高たかい海外かいがい製せいスマートフォンを主力しゅりょく商品しょうひんとすることになった。

ソニーは、LTE網あみが実用じつよう的てきな範囲はんいにまで広ひろまっていったところで、ソニーがそれまでキャリア側がわ（NTT docomo）に渡わたしていた「Xperia」の商標しょうひょうを自社じしゃブランドとして共通きょうつう化か（それまでauはキャリア独自どくじの別べつ商標しょうひょうか「サイバーショットケータイ」、もしくは商標しょうひょうなし、ソフトバンクモバイルは未み参入さんにゅう）すると、2014年ねんに国内こくない市場いちばではOSが同おなじサムスン電子でんしから一気いっきにシェアを奪うばってAppleに次つぐ国内こくない2位いに浮上ふじょうした。これは海外かいがいでも当然とうぜんになった携帯けいたい電話でんわ搭載とうさいデジタルスチルカメラや、顔かお認証にんしょう・指紋しもん認証にんしょうに必要ひつようなイメージセンサにおいてソニーが世界せかい市場いちばでリードしていることが背景はいけいに上あげられる。

2015年ねん、オプテージが日本にっぽん初はつの格安かくやす仮想かそう移動いどう体たい通信つうしん事業じぎょう者しゃ（MVNO）「mineo」のサービスを開始かいしすると、それまで日本にっぽんではキャリアが回線かいせんと移動いどう体たい通信つうしん端末たんまつを一括いっかつにして提供ていきょうするものであったものが、端末たんまつの自由じゆう化か、所謂いわゆるSIMフリーの時代じだいに入はいる。この流ながれを受うけて、それまでキャリア各社かくしゃを通とおして端末たんまつを販売はんばいしていたメーカーのうち、ソニー、シャープ、富士通ふじつう、京きょうセラが続々ぞくぞくとSIMフリー・メーカーブランド端末たんまつを発売はつばい。各社かくしゃ独自どくじ性せいを強つよく出だそうとした。 しかしながら、LTE時代じだいを経へて、周回しゅうかい遅おくれで苦戦くせんしていた国産こくさんスマートフォンは、多おおくのメーカーが撤退てったいした。2010年代ねんだい末まつまでに純じゅん国内こくないメーカーはソニーと、ニッチ市場いちばの京きょうセラ（カシオ「G'zOne」の精神せいしん的てき後継こうけい機き「TORQUE」）、FCNT（富士通ふじつうの事業じぎょうを継承けいしょう、高齢こうれい者しゃ向むけ「らくらくホン」）まで減へり、いずれも世界せかい的てきなシェアでは下位かいである。そして国内こくない市場いちばですらAppleが過半数かはんすうのシェアを確保かくほした。またスマートフォンの普及ふきゅうに連動れんどうして、スマートフォンの多た機能きのう性せいにより従来じゅうらい日本にっぽんメーカーが得意とくいとした黒くろ物ぶつ家電かでんの分野ぶんやが食くわれ、ますます苦戦くせんに陥おちいった。

5G時代じだいの状況じょうきょう

2020年ねん春はるに携帯けいたい各社かくしゃが5Gサービスを開始かいしした。当初とうしょは各社かくしゃが大々的だいだいてきに5Gのプロモーションを行おこなう予定よていだったが、新型しんがたコロナウィルス感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうでイベントの縮小しゅくしょうを余儀よぎなくされた。

2023年ねん5月がつにはバルミューダと京きょうセラは撤退てったいや事業じぎょう縮小しゅくしょうを余儀よぎなくされる。また、FCNTは民事みんじ再生さいせい手続てつづきを行おこない、その後ごレノボによって買収ばいしゅうされた。

グーグルは、一時いちじはMNOにおけるスマートフォンの販路はんろがソフトバンクのみとなっていた状況じょうきょうからau、ドコモへと販路はんろを拡大かくだい。2023年ねんには月別つきべつの国内こくないシェアにて2位いとなったことが報ほうじられている。

菅かん政権せいけんによる通信つうしん料りょう値下ねさげ

総務そうむ省しょうの2019年度ねんど資料しりょうによると、以前いぜんは各国かっこくシェア1位い事業じぎょう者しゃの通信つうしん料りょう（データ容量ようりょう20GB/月つき）は、以下いかの通とおりであった。東京とうきょうが突出とっしゅつして高額こうがくであった。

東京とうきょう	8175円えん
NY	7990円えん
ソウル	6004円えん
デュセルドルフ	4179円えん
パリ	3768円えん
ロンドン	2700円えん

2020年ねん9月がつ16日にちに総理そうり大臣だいじんに就任しゅうにんした菅かん義よし偉えらは、携帯けいたい料金りょうきんの値下ねさげについて意欲いよくを示しめし、「1割わり程度ていど(の値下ねさげ）では改革かいかくにならない。」と発言はつげん。2020年ねん12月3日にちにはドコモより新しん料金りょうきんプランのahamoが発表はっぴょうされ、その後ごもソフトバンクからLINEMO(当時とうじは「SoftBank on LINE」として発表はっぴょう）、KDDIよりpovoが登場とうじょうした。

ビジネスモデルの問題もんだい点てん

2年ねん縛しばり、実質じっしつ0円えん、高額こうがくな料金りょうきんシステム、独自どくじ規制きせいをかけた仕様しようなど、日本にっぽんの通信つうしんキャリアに共通きょうつうする問題もんだい点てんは、日本にっぽんにおける携帯けいたい電話でんわ#ビジネスモデルにおける問題もんだい点てんを参照さんしょう。

未成年みせいねんへの利用りよう制限せいげん

学校がっこうでの使用しよう

日本にっぽんでは文部もんぶ科学かがく省しょうが2009年ねんに出だした通達つうたつに基もとづき、小中学校しょうちゅうがっこうへの携帯けいたい電話でんわ持もち込こみを原則げんそく禁止きんしとしてきたが、2020年ねん8月がつに中学生ちゅうがくせいによる携帯けいたい電話でんわやスマートフォンの学校がっこうへの持もち込こみを容認ようにん。

スマートフォンの利用りように伴ともなって、インターネット依存いぞん症しょう、いじめ、見知みしらぬ者ものとの出会であい、生活せいかつの乱みだれの要因よういんともなりやすいため、各かく地域ちいきによって未成年みせいねんへの利用りよう制限せいげんが進すすめられている。2014年ねん4月がつには、愛知あいち県けん刈谷かりや市しの全ぜん21校こうの小中学校しょうちゅうがっこうで21時じ以降いこうは利用りよう禁止きんしにする呼よびかけを行おこなった。2014年ねん8月がつには福岡ふくおか県けん春日かすが市しでも同様どうようで、22時じ以降いこうは禁止きんしとなった。

フィルタリングサービス

インターネット接続せつぞくサービスの使用しよう者しゃが18歳さい未満みまんの場合ばあい、携帯けいたい事業じぎょう者しゃは「青少年せいしょうねんが安全あんぜんに安心あんしんしてインターネットを利用りようできる環境かんきょうの整備せいび等とうに関かんする法律ほうりつ（平成へいせい二に十じゅう年ねん法律ほうりつ第だい七なな十じゅう九きゅう号ごう）」によってフィルタリングサービスを提供ていきょうする必要ひつようがある。個人こじんの判断はんだんでフィルタリングサービスを使用しようしない場合ばあい、保護ほご者しゃが不ふ使用しようを申もうし出でるよう定さだめられている。大手おおて携帯けいたい事業じぎょう者しゃが案内あんないしているサービスは以下いかの通とおりとなる。

ドコモ

• スマートフォン - あんしんフィルターfor docomo / あんしんウェブフィルター
• iPhone - あんしんフィルターfor docomo / スクリーンタイム / あんしんウェブフィルター
• Pixel - Googleファミリーリンク

KDDI

• iOS - あんしんフィルター for au / スクリーンタイム
• Android - あんしんフィルター for au (PixelやGalaxy Z Fold3などは非ひ対応たいおう) / Googleファミリーリンク

ソフトバンク

• スマートフォン - あんしんフィルター
• iPhone - スクリーンタイム / あんしんフィルター
• Pixel - Googleファミリーリンク

Y!モバイル

• iPhone、スマートフォン(PixelやNexusなどを除のぞく) - あんしんフィルター
• iOS - スクリーンタイム
• Android - Googleファミリーリンク

香川かがわ県けんの条例じょうれいによる規制きせい

→詳細しょうさいは「香川かがわ県けんネット・ゲーム依存いぞん症しょう対策たいさく条例じょうれい」を参照さんしょう

香川かがわ県けんでは、2020年ねん4月がつ1日にちよりインターネットやゲームに関かんする条例じょうれいが施行しこうし、各種かくしゅメディアなどが取とり上あげ話題わだいとなった。18歳さい未満みまんを対象たいしょうとし、平日へいじつのゲーム利用りよう時間じかんを60分ふんまでとすることや、中学生ちゅうがくせい以下いかのスマートフォン利用りよう可能かのう時刻じこくは21時じまで等ひとしといったルールを家庭かていで設もうけることを施ほどこしている。その後ご、県けんの条例じょうれいを違憲いけんとして当時とうじ高校生こうこうせいの男性だんせいとその親おやが訴訟そしょうを起おこしたが、裁判さいばん長ちょうは2022年ねん8月がつに条例じょうれいを「合憲ごうけん」として却下きゃっかした。

未成年みせいねん向むけ端末たんまつ

未成年みせいねんが利用りようするに当あたっての問題もんだいをカバーするために、未成年みせいねんが利用りようすることを前提ぜんていとしたスマートフォンも過去かこには多おおく発売はつばいされていた。代表だいひょう的てきなものは、ドコモがスマートフォン for ジュニアとして提供ていきょうするSH-03FとSH-05E。ポラロイドによって開発かいはつされたポラスマ。玩具おもちゃメーカーのメガハウスによって開発かいはつされたフェアリシアなどがある。

主おもなメーカー

国内こくないの市場いちばシェア上位じょういメーカー

並ならび順じゅんはIDC「2023年ねん国内こくないスマートフォン市場いちば上位じょうい5社しゃの市場いちばシェア」に基もとづく。

Apple (iPhone)

→詳細しょうさいは「iPhone」を参照さんしょう

iPhone 15 Pro と 15 Pro Max

2008年ねん7月がつ11日にちに第だい三さん世代せだい携帯けいたい電話でんわに対応たいおうの「iPhone 3G」が日本にっぽんでもソフトバンクモバイルから発売はつばいされた。発売はつばい3日間にちかんで、全ぜん世界せかいでiPhone 3G本体ほんたい100万まん台だいの売うり上あげ、800本ほん以上いじょうのソフトのリリース、1000万まん本ほんのiPhone用ようソフトのダウンロードを達成たっせいなど、発売はつばい当初とうしょから注目ちゅうもくを集あつめ、日本にっぽんのスマートフォン市場いちばを拡大かくだいさせた。2011年ねん10月がつ14日にち発売はつばい開始かいしのiPhone 4sからはKDDI / 沖縄おきなわセルラー電話でんわ連合れんごう（各かくauブランド）、2013年ねん9月がつ20日はつか発売はつばい開始かいしのiPhone 5s／iPhone 5cからはNTTドコモも参入さんにゅうした。

シャープ (AQUOSなど)

→詳細しょうさいは「AQUOS (スマートフォン)」を参照さんしょう

IDCの調査ちょうさでは、2017年ねんから2023年ねんまで7回かいに渡わたって、年間ねんかんの国内こくないシェアにおいて2位いを獲得かくとくしている。2019年ねんに発売はつばいされたAQUOS sense3は、発売はつばいから1年間ねんかんで300万まん台だい以上いじょう販売はんばいされた。

Google (Google Pixel)

→詳細しょうさいは「Google Pixel」を参照さんしょう

Google Pixel 8 Pro

Googleが2016年ねんに自社じしゃブランドのスマートフォン「Pixel」を発売はつばいし、2018年ねん11月1日にちには「Pixel 3」が日本にっぽんでも発売はつばいされた。Pixel以前いぜんもHTCやSamsungなどと協力きょうりょくし、「Nexus」ブランドのスマートフォンを開発かいはつ、販売はんばいしていた。Google Pixelには自社じしゃ開発かいはつのSoC「Google Tensor」が搭載とうさいされている。また、「消けしゴムマジック」や「ベストテイク」など、写真しゃしんの編集へんしゅう機能きのうが標準ひょうじゅんで利用りようできる。2023年ねんの Pixel 8 より、7年間ねんかんのOSアップデートに対応たいおうする。

IDCのデータによると、2023年ねんQ2には国内こくないのシェアにおいて2022年ねんの「その他た」からシェア2位いまで上のぼり詰つめ、23年ねん通年つうねんでは3位いの座ざを獲得かくとくした。

Samsung (Galaxy)

→詳細しょうさいは「Samsung Galaxy」を参照さんしょう

Galaxy S23 Ultra

2010年ねんから2022年ねんまでの13年間ねんかん、世界せかいのスマートフォン市場いちばの年間ねんかんシェアにおいて1位いを獲得かくとくし続つづけた。

2019年ねん3月がつには、東京とうきょう・原宿はらじゅくに常設じょうせつ店舗てんぽ「Galaxy Harajuku」をオープンさせるなど、プロモーションに力ちからを入いれている。

日本にっぽんでは2015年ねんの「Galaxy S6」より端末たんまつ本体ほんたいに社名しゃめいである「SAMSUNG」のロゴを使用しようせず同社どうしゃのブランド名めいである「Galaxy」のロゴを表記ひょうきしていたが、2023年ねんの「Galaxy S23」にて、「SAMSUNG」ロゴを復活ふっかつさせた。

2024年ねんにサムスンが発表はっぴょうした新しんサービス「Galaxy AI」では、通話つうわ中ちゅうの翻訳ほんやくやAIによる写真しゃしんの編集へんしゅう機能きのうが利用りよう可能かのうとなる。

京きょうセラ

→詳細しょうさいは「京きょうセラ」を参照さんしょう

1989年ねんに携帯けいたい事業じぎょうに参入さんにゅうした。2023年度ねんどに個人向こじんむけ携帯けいたい電話でんわ端末たんまつの新規しんき開発かいはつを終了しゅうりょうし、法人ほうじんによる需要じゅようが強つよいTORQUEの開発かいはつを今後こんごも継続けいぞくさせる方針ほうしんを発表はっぴょうしている。以前いぜんはKDDIのシニア向むけ端はし末まつであるBASIOを販売はんばいしていた。

レノボ

→詳細しょうさいは「レノボ」を参照さんしょう

FCNTとモトローラ・モビリティを傘下さんかに持もつ。

• FCNT : FCNTは元々もともと、富士通ふじつうの携帯けいたい事業じぎょうとして発足ほっそくしたが、2018年ねんにポラリス・キャピタル・グループに売却ばいきゃく。その後ごも携帯けいたい電話でんわの販売はんばいを行おこなうも、2023年ねん5月がつには民事みんじ再生さいせい法ほうの適用てきようを申請しんせいした。同年どうねん9月がつには、レノボの元もとでのFCNT合同ごうどう会社かいしゃとして事業じぎょうを継続けいぞくすることを発表はっぴょう。FCNTは「石鹸せっけんで洗あらえる」ことを売うりとしたスマートフォンや、シニア向むけのらくらくホンなどを開発かいはつしてきた。

• モトローラ・モビリティ : モトローラ・モビリティはアメリカに本社ほんしゃを置おいている。Googleが2011年ねんにモトローラの買収ばいしゅうを発表はっぴょうし、2012年ねんに完了かんりょうさせたが、2014年ねんにレノボに売却ばいきゃくした。

ソニー (Xperia)

→詳細しょうさいは「Xperia」を参照さんしょう

2010年代ねんだいには国内こくないシェア上位じょういにいたが、2020年代ねんだいは苦戦くせん傾向けいこうである。

その他た

その他たの日本にっぽん国内こくないで展開てんかいしているメーカー

• ASUS (Zenfone、ROG Phone)
• Nothing Technology
• OPPO (Reno、Find、A)
• Orbic
• Xiaomi (Mi、Redmi、POCO)
• ZTE
  • nubia
• Nubia

現行げんこう(日本にっぽんで展開てんかいしていないメーカー)

• Blackview
• BLU Products
• キャスパー
• DOOGEE
• Elephone
• Honor
• HTC
• Huawei
• Meizu
• Micromax
• OnePlus
• OnwardMobility
• OUKITEL
• Realme
• 伝つて音おん科技かぎ
• UMIDIGI
• Vivo

スマートフォン事業じぎょうから撤退てったいしたメーカー

• バルミューダ
• エイサー
• デル
• 東芝とうしば
• 日本にっぽん通信つうしん
• ノキア
• パナソニック
• パンテック
• ヒューレット・パッカード
• ブラックベリー
• ポラロイド
• マウスコンピューター
• Microsoft (Surface Duo, Windows Phone)
• メガハウス
• LGエレクトロニクス
• NEC
• NECモバイル
• UPQ
• VAIO
• Yota

アプリケーション

→「モバイルアプリケーション」および「携帯けいたい電話でんわゲーム」も参照さんしょう

Android、iOS、HarmonyOSなどは、ソフトウェア開発かいはつキット (SDK) が公開こうかいされており、開発かいはつ者しゃが自由じゆうにアプリケーションソフトウェア（アプリ）を開発かいはつ・配布はいふできるようになっている。

AndroidやHarmonyOS、過去かこのWindows Mobile（6.5以前いぜん）ではアプリケーションストア以外いがいのアプリもインストール可能かのうだが、アプリの配布はいふを効率こうりつ的てきに行おこなうため、AndroidのGoogle PlayやHarmonyOSのHuawei AppGalleryようにOS提供ていきょう元もとが中心ちゅうしんとなったアプリ公開こうかい用ようプラットフォームが存在そんざいする。

iOSの場合ばあいは開発かいはつ者しゃがApple Developer Connectionに加入かにゅうする必要ひつようがあるうえ、アプリの公開こうかい時じにはAppleの審査しんさを受うける必要ひつようがあり、その審査しんさに通とおらないアプリは公開こうかいできない。jailbreakによって非ひ認可にんかのアプリが導入どうにゅう可能かのうになるが、それを行おこなった場合ばあいは保証ほしょう対象たいしょう外がいとなる。Windows Phone 7においても、ソフトウェアのインストール元もとはWindows Phone Marketplaceのみに制限せいげんされており、開発かいはつ者しゃはWindows Phone Marketplaceへの登録とうろくと審査しんさを経へる必要ひつようがある。

周辺しゅうへん機器きき

マイクロホン端子たんし、USB端子たんし、Bluetooth、NFC（近距離きんきょり無線むせん通信つうしん）などにより、スマートフォンと連携れんけいできるハードウェアが販売はんばいされている。

• 撮影さつえい・録音ろくおん
  • 自じ撮とり棒ぼう
  • カメラレンズ/レンズフィルタ
    • マクロレンズ
    • 広角こうかくレンズ
    • 魚眼ぎょがんレンズ
    • 望遠ぼうえんレンズ
    • PLフィルター
    • NDフィルター
  • レンズ型がたカメラ
  • 顕微鏡けんびきょう (Leye、Nurugo Micro、μみゅーHandyなど)
  • フラッシュライト
  • ガンマイク（AT9913iSなど）
  • ステレオマイク入力にゅうりょく対応たいおうのスマートフォン向むけ
    • ステレオマイク（Xperia Z2以降いこう用ようのSTM10など）
    • バイノーラルマイク（Xperia Z2以降いこう用ようのMDR-NC31EMやMDR-NC750など）
• 演奏えんそう
  • MIDIアダプタ
• 再生さいせい
  • 外部がいぶディスプレイ
  • 外部がいぶスピーカー
    • サブウーファー（HTC BoomBassなど）
  • ヘッドフォン
• 健康けんこう管理かんり・医療いりょう
  • パルスオキシメータ
  • 自動じどう血圧けつあつ計けい
  • デジタル聴診ちょうしん器き
  • 体温計たいおんけい（MC-652LCなど）
  • ピークフローメーター
  • 超ちょう音波おんぱプローブ（MobiUS、Butterfly iQなど）
  • 分光ぶんこう器き
    • 近赤外線きんせきがいせん分光ぶんこう分析ぶんせき装置そうち（SCiOなど）
• 決済けっさい
  • クレジットカードリーダー（Squareリーダー、PayPal Hereなど）
  • バーコードリーダー
  • レシートプリンター（TM-P60IIなど）
• スポーツ
  • テニスセンサー（SSE-TN1など）
  • ゴルフセンサー（MT500GIIなど）
• 環境かんきょう計測けいそく
  • 温度おんど計けい/湿度しつど計けい（Netatmo Weather Stationなど）
  • 空そら気質きしつ計けい/CO2濃度のうど計けい（Netatmo Weather Stationなど）
  • 騒音そうおん計けい（Netatmo Weather Stationなど）
  • 雨量うりょう計けい（Netatmo Weather Stationの雨量うりょう計けいモジュールなど）
  • 風向ふうこう風速ふうそく計けい（Netatmo Weather Stationの風速ふうそく計けいモジュールなど）
• その他た
  • 非ひ接触せっしょく温度おんど計けい（Wishboneなど）
    • サーマルカメラ（FLIR ONE、Seek Thermalなど）
  • ガイガーカウンター
  • VRヘッドセット（Gear VR、Google Cardboard、ハコスコなど）
  • レーザー測定そくてい器き（iPinなど）
  • スマートリング
  • スマートウォッチ

人体じんたいへの影響えいきょう

→「スマートフォン依存いぞん症しょう」および「ながらスマホ」も参照さんしょう

スマホ症候群しょうこうぐん

スマートフォンの普及ふきゅうで「ストレートネック」にともなう症状しょうじょう（首くびの痛いたみや肩かたこり、ひどい場合ばあいは、めまいや吐はき気け）を訴うったえる女性じょせいが増ふえている。正常せいじょうな首くびの骨ほねは、重おもい頭あたまを支ささえるために、前方ぜんぽう向むきに彎曲わんきょくしているが、「ストレートネック」は、姿勢しせいの崩くずれや慢性まんせい的てきな疲労ひろうにより、カーブは失うしなわれ、まっすぐになってしまう。斜視しゃし等ひとし。

テキスト・サム損傷そんしょう

スマートフォンの持もち方かたによっては指ゆびが変形へんけいし、筋肉きんにくが癒着ゆちゃくして指ゆびが曲まがらなくなったり痛いたみなどの症状しょうじょうを引ひき起おこす場合ばあいがある。この症例しょうれいを、日本にっぽん国外こくがいではテキスト・サム損傷そんしょうと呼よばれている。この症例しょうれいに最もっとも多おおいとされている持もち方かたは、小指こゆびで本体ほんたいの下部かぶを支ささえる持もち方かたである。これは小指こゆびに重量じゅうりょう負担ふたんが集中しゅうちゅうして、その部位ぶいだけ変形へんけいを引ひき起おこすものと考かんがえられている。

スマホ老眼ろうがん

長時間ちょうじかん使用しようによって、フォーカス調整ちょうせいの働はたらきをもつ水晶すいしょう体たいを動うごかす筋肉きんにくが固かたくなり、遠距離えんきょりの視力しりょくが落おちることがある。慢性まんせい的てきになると老眼ろうがんの原因げんいんとなる。

スマホ首くび

整体せいたい師しである鄭てい信義のぶよしが名付なづけた言葉ことば。首くびの前側まえがわにある胸むね鎖くさり乳ちち突筋が前方ぜんぽうに引ひっ張ぱられて過か緊張きんちょうを起おこすと、首くびのこりや頭痛ずつう、めまいなどさまざまな不調ふちょうが引ひき起おこされる。うつむいた姿勢しせいでスマートフォンを使用しようし続つづけて、首くびが前まえに出でてしまう人ひとの状態じょうたいのこと。

睡眠すいみんへの影響えいきょう

→「自律じりつ神経しんけい失調しっちょう症しょう」も参照さんしょう

→「ゲーム依存いぞん症しょう」も参照さんしょう

→「インターネット依存いぞん症しょう」も参照さんしょう

睡眠すいみんへの影響えいきょうは、本体ほんたいから発はっする光ひかりによる物理ぶつり的てきなものと、コンテンツによって興奮こうふん状態じょうたいになる精神せいしん的てきなものがある。光ひかりの場合ばあい、スマートフォンを含ふくめて多おおくのディスプレイからは、ブルーライトと呼よばれる可視かし光線こうせんがでている。このブルーライトを長時間ちょうじかん浴あびると体内たいないのメラトニンが抑制よくせいされ、覚醒かくせい状態じょうたいになりやすくなって睡眠すいみんに悪影響あくえいきょうを及およぼす可能かのう性せいがある。特とくにスマートフォンは、他たの機器ききと比較ひかくしてブルーライトの量りょうが多おおい傾向けいこうにある。なおこれらによる症状しょうじょうが慢性まんせい的てきになって重症じゅうしょう化かすると、うつ病びょうや不安ふあん障害しょうがい、愛着あいちゃく障害しょうがいなどの精神せいしん疾患しっかんを引ひき起おこす引ひき金がねになる場合ばあいがある。ブルーライトカット機能きのうや専用せんようメガネを用もちいることによって、ある程度ていど軽減けいげんできる。

もうひとつ精神せいしん的てきなものとは、コンテンツによる影響えいきょうである。例たとえば激はげしい音楽おんがくを聞きいたり、動うごきの激はげしいゲームをプレイすることによって自律じりつ神経しんけいのバランスが乱みだれ、睡眠すいみん障害しょうがいが起おこりやすくなる。他ほかにも夜中よなかにSNSやメールなどの通知つうち音おんが気きになり眠ねむれなくなる場合ばあいもある。対策たいさくとしては、睡眠すいみん前まえにスマートフォンを触さわらないようにし、通知つうちをオフにすることである。

子供こどもへの影響えいきょう

0歳さいから2歳さいの間あいだには脳のうが3倍ばい程ほどの大おおきさに成長せいちょうするため、この時期じきにスマートフォンを使用しようさせることによる影響えいきょうが大おおきいという懸念けねんがある。スマートフォンによる脳のうへの過剰かじょうな刺激しげきによって、注意ちゅうい欠陥けっかん、認知にんちの遅おくれ、学習がくしゅう障害しょうがいなどを引ひき起おこす恐おそれがある。

また小しょう・中ちゅう・高校生こうこうせいが使用しようする場合ばあいでも、およそ3割わりが生活せいかつに影響えいきょうが出でている傾向けいこうもある。主おもに、一度いちど触さわりだすとゲームやインターネットに夢中むちゅうになるなどして、勉強べんきょう意欲いよくが湧わかなくなったり充分じゅうぶんな睡眠すいみんがとれなくなるなどの症状しょうじょうが増加ぞうかしている。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 情報じょうほう機器きき
• 携帯けいたい電話でんわ
• スマートリング
• スマートグラス
• スマートウォッチ