(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ATOK - Wikipedia

ATOK

日本にっぽんのジャストシステムしゃ開発かいはつ販売はんばいする日本語にほんご入力にゅうりょくシステム

ATOK(エイトック)は、ジャストシステム開発かいはつ販売はんばいしているかな漢字かんじ変換へんかんソフトウェア(日本語にほんご入力にゅうりょくシステム)の名称めいしょうであり、同社どうしゃ登録とうろく商標しょうひょうでもある[1]。2007ねんグッドデザインしょう受賞じゅしょうした。ATOKの名称めいしょうは、Advanced Technology Of Kana-Kanji transfer(かな漢字かんじ変換へんかん先進せんしん技術ぎじゅつ)の頭文字かしらもじ由来ゆらいしている[2]

ATOK
開発元かいはつもと ジャストシステム
最新さいしんばん
  • ATOK for Windows (Tech Ver.34.0.2) / 2024ねん2がつ1にち (6かげつまえ) (2024-02-01)
  • ATOK for Mac (Ver.33.0.0) / 2023ねん6がつ20日はつか (13かげつまえ) (2023-06-20)
  • ATOK X3 for Linux / 2007ねん11月30にち (16ねんまえ) (2007-11-30)
  • ATOK for Android 1.9.11 / 2023ねん6がつ6にち (13かげつまえ) (2023-06-06)
  • ATOK for Android [Professional] 3.2.14 / 2023ねん6がつ6にち (13かげつまえ) (2023-06-06)
  • ATOK for iOS 1.7.0 / 2020ねん10がつ8にち (3ねんまえ) (2020-10-08)
  • ATOK for iOS [Professional] 2.2.1 / 2023ねん6がつ6にち (13かげつまえ) (2023-06-06)
対応たいおうOS
種別しゅべつ インプットメソッド
ライセンス プロプライエタリ
公式こうしきサイト ATOK.com
テンプレートを表示ひょうじ

概要がいよう

編集へんしゅう

ATOKは、前身ぜんしんのKTIS (Kana-Kanji Transfer Input System) から一太郎いちたろうのかな漢字かんじ変換へんかん部分ぶぶんとして改版かいはんしたソフトウェアであり、KTIS2ののちの1985ねん初版しょはんであるATOK3が登場とうじょうした[3]。ATOKは日本語にほんごかな漢字かんじ変換へんかんソフトウェアのなか歴史れきしながいもののひとつで、一定いってい規模きぼのシェアをたもつづけている。

ATOKは変換へんかん精度せいど学習がくしゅう能力のうりょくたかく、カスタマイズ(プロパティ環境かんきょう設定せってい)の柔軟じゅうなんせいがある。他方たほうのソフトウェアと相性あいしょうてき問題もんだい発生はっせいすることも時折ときおりられる。動作どうさおもいときやソフトウェアの配色はいしょく設定せっていによっては入力にゅうりょく支障ししょう場合ばあいもある。これらは動作どうさ検証けんしょう不十分ふじゅうぶんなためである。

ATOKは、かな漢字かんじ変換へんかんソフトウェアの黎明れいめいにおいて、競合きょうごうするソフトウェアが変換へんかんアルゴリズムにさまざまな工夫くふうらすなか変換へんかんアルゴリズムよりも辞書じしょしつ重点じゅうてん手法しゅほう変換へんかん精度せいどたかめることに成功せいこうしている。他社たしゃせいのものでも学習がくしゅうかさねることによって変換へんかん精度せいどたかめることが可能かのうであったものの、ATOKは初期しょき状態じょうたいから比較的ひかくてきたか精度せいどっていたのが特徴とくちょうであったといわれる。

ATOK7以降いこう一太郎いちたろうとはべつ単体たんたい販売はんばい開始かいしした。一太郎いちたろうには最新さいしんばんのATOKが付属ふぞくするものの、出荷しゅっかすうはATOK単品たんぴんほうおおいなどジャストシステムの主力しゅりょく製品せいひんになっている。2008ねん平成へいせい20ねん9月2にちからは、月額げつがくあるいは年額ねんがくライセンス形態けいたいでも提供ていきょうしている。

当初とうしょMS-DOSとその後継こうけいであるWindowsのほか、Macintosh、LinuxHP-UXSolarisWindows CEPalm OSAndroidとさまざまなプラットフォーム移植いしょくしており、また後述こうじゅつ+ATOKもある。

バージョンアップはWindowsばん先行せんこうさせており、リリースがおくれがちなOSばんではATOKばなれがられた時期じきがあった。

かな漢字かんじ変換へんかんソフトウェアが日本語にほんご規範きはんとなるのを見越みこし、1992ねんに『ATOK監修かんしゅう委員いいんかい』を発足ほっそくさせた。座長ざちょう作家さっか紀田きだ順一郎じゅんいちろう

ATOKは一般いっぱん用語ようご変換へんかん精度せいどたか一方いっぽう差別さべつ用語ようごとされる単語たんご卑猥ひわい単語たんごなどにたいしては、MS-IMEくらつよ自主じしゅ規制きせいおこなっている。たとえば、一般いっぱんてきにもひろもちいられる小人こども(こびと)ですら初期しょき状態じょうたいでは変換へんかんすることができない(くわしくは表現ひょうげん自主じしゅ規制きせい#出版しゅっぱんなど参照さんしょうのこと)。ただし、単語たんご登録とうろく機能きのうで「こびと→小人こども」のように強制きょうせいてき変換へんかんさせることはできる。また「小人こども」を「しょう(こ)」「ひと(びと)」に分割ぶんかつして変換へんかんすることにより、自動的じどうてき学習がくしゅうして変換へんかんできるようになることもある。また初期しょき状態じょうたいにおいては、「しょうにん→小人こども」へ変換へんかんすることはできる。また「かげくちびる」のように生理学せいりがく用語ようご一部いちぶ登録とうろくしていない。ジャストシステムはこのけんかんして、誤用ごようによって差別さべつ障害しょうがいくるしむ人々ひとびとれることなどを防止ぼうしするためとの見解けんかいしている[4][リンク]初期しょき状態じょうたいはいっていない語句ごく使用しようしたい利用りようしゃは、ATOKダイレクト(正規せいき登録とうろくユーザーのみが利用りよう可能かのう追加ついか辞書じしょ機能きのう)を追加ついかすることにより変換へんかん可能かのうとなっている。

連携れんけい電子でんし辞典じてん広辞苑こうじえん明鏡めいきょう国語こくご辞典じてんひとし)、連想れんそう変換へんかん辞書じしょ角川かどかわ類語るいごしん辞典じてん日本語にほんご使つかいさばき辞典じてんひとし)、専門せんもん用語ようご変換へんかん辞書じしょ医療いりょう電気でんき電子でんし情報じょうほうとう変換へんかん対訳たいやく)をATOKから利用りようできるようにすることで、著述ちょじゅつぎょう専門せんもんしょくなどヘビーユーザーにも普及ふきゅうした。

ATOK15以降いこう日本語にほんご方言ほうげん文語ぶんごたいなど、さまざまな日本語にほんご変種へんしゅへの対応たいおうはじめているのも特徴とくちょうひとつ。最新さいしんばん駅名えきめいカタカナから英語えいごへの変換へんかんパーソナルコンピュータ→personal computerなど)を実装じっそうしている。マ字まじ入力にゅうりょくから任意にんい英単語えいたんご(yomu→readなど)や英単語えいたんご索引さくいん入力にゅうりょく機能きのうなどのしん機能きのう充実じゅうじつした。

ATOK 2010からはプログラムがUnicode対応たいおうし、サポートがいではあるが、日本語にほんごばん以外いがいのWindowsでも利用りようできるようになった。ATOK 2011からはTSF対応たいおうするようになった。

ATOK 2017からは変換へんかんエンジンを刷新さっしんし、ディープラーニングによる日本語にほんご解析かいせき結果けっか利用りようして変換へんかん効率こうりつ向上こうじょうさせている。

2022ねん現在げんざい下表かひょう製品せいひんがある。

対応たいおう環境かんきょう 製品せいひんめい
Android ATOK for Android
ATOK for Android [Professional]
iOS ATOK for iOS [Professional]
macOS ATOK for Mac
Windows ATOK for Windows

REALFORCEには通常つうじょうひんにATOK専用せんようのキーを3追加ついかした『REALFORCE CUSTOM Limited Edition』があり、ジャストシステムのオンラインショップ限定げんてい販売はんばいされている。

名称めいしょう

編集へんしゅう

ATOK名称めいしょうについては、現在げんざいは「Advanced Technology Of Kana-Kanji Transfer」のりゃくであるとしている。かつては「Automatic Transfer Of Kana-kanji」のりゃくであるとされていた[よう出典しゅってん]

に、以下いかのようなせつがある。なお、ATOKの公式こうしきウェブサイトでは、正式せいしきなもの以外いがい俗説ぞくせつとし、その一部いちぶれている[5]

また、みとしてはぞくに、

  • アトック
  • アトケー/アトケイ
  • アトキ
  • エイトゥーケー/エイトゥーケイ
  • エートーク/エイトーク

発音はつおんされているが、公式こうしき表記ひょうきは「エイトック」である。標準ひょうじゅん辞書じしょで「えいとっく」から「ATOK」に変換へんかんされるが、「あとっく」や「あとけー」などからは変換へんかんされない。なお会社かいしゃがわ表記ひょうきには使つかわれていないが「えーとっく」からも「ATOK」へ変換へんかんされる(ATOK2017)。

1981ねんにロジックシステムしゃけに開発かいはつしたかな漢字かんじ変換へんかんソフトがルーツである。1982ねんにはCP/M-80はん開発かいはつし、KTIS (Kana-kanji Transfer Input System) と名付なづけた。

商用しょうようとしての第一歩だいいっぽ1983ねん一太郎いちたろう前身ぜんしんとなったPC-100ようのソフトウェア「JS-WORD」に搭載とうさいされていたMS-DOSばんKTISである。PC-9801はんのJS-WORD(Ver.2)が発売はつばいわせ、KTISもバージョンアップしてKTIS2となり、さらにPC-9801はん「jX-WORD太郎たろう発売はつばいふくあい連文節れんぶんせつ変換へんかん対応たいおうして名称めいしょうATOK3あらためられた[6]

後継こうけいソフト「一太郎いちたろう」 (Ver. 1) に搭載とうさいされたATOK4から、かな漢字かんじ変換へんかんシステムとして一太郎いちたろうから独立どくりつして使用しようすることが可能かのうになり、以降いこう一太郎いちたろうのバージョンアップに歩調ほちょうわせて進化しんかかさねている。そのため、ATOK16までは一太郎いちたろう本体ほんたいのバージョンより3ずつバージョン表記ひょうきおおきかった。

しかし「一太郎いちたろう2004」(ATOK 17搭載とうさい)より一太郎いちたろうのバージョン表記ひょうき西暦せいれき表記ひょうき変更へんこうされたことでこの関係かんけいくずれ、さらに、「一太郎いちたろう2005」に搭載とうさいされた「ATOK 2005 (Tech Ver. 18)」からは、ついに一太郎いちたろう本体ほんたいとバージョン表記ひょうき同一どういつになった。ただし、「ATOK」の内部ないぶバージョンについてはつづき2018ねんまで「一太郎いちたろう」の内部ないぶバージョンより3ずつおおきくなっていた。

MacintoshようはATOK8が最初さいしょのリリース。その2バージョンんで、ATOK11からはWindowsようよりやく半年はんとしおくれでしんバージョンを発売はつばいしている。ATOK14からMac OS Xに対応たいおう、ATOK 2006からUniversal Binary一部いちぶユーティリティとうPowerPCバイナリ)となり、Intel Mac使用しようできるようになった。

また2008ねん9がつからは、Windowsばんにのみ、月額げつがく300えん使用しようできる「ATOK定額ていがくせいサービス」の提供ていきょう開始かいしてい料金りょうきん最新さいしんのプログラムと辞書じしょコンテンツの提供ていきょうけられるサービスを展開てんかいしている。どうサービスはMacばんでも2009ねん9月から開始かいしされた。

2011ねん平成へいせい23ねん)11月から定額ていがくせいサービスはATOK Passportにリニューアルされ、OS (Windows, Mac OS, Android) の種類しゅるいわず最大さいだい10だいまで最新さいしんばんのATOKを利用りようできるようになった(利用りよう料金りょうきんはこれまでとお月額げつがく300えん[7]

2015ねんATOK 2015 (Tech Ver. 28) からWindows 10正式せいしき対応たいおうし、Windows XPには対応たいおうとなり、インストール自体じたいができなくなった[8]

2017ねんATOK 2017 (Tech Ver. 30) からは、Windows Vistaには対応たいおうとなり、インストール自体じたいができなくなった。

2018ねんATOK for Windows Tech Ver.31では、単体たんたいでのりパッケージばんりやめ、ATOK Passportのみの提供ていきょうとなった[9]。これにより、新規しんきばんは「一太郎いちたろう2018」に搭載とうさいされた「ATOK for Windows 一太郎いちたろう2018 Limited (Tech Ver. 31)」のみとなった一方いっぽう、ATOK単体たんたいでのばん希望きぼうするそうけにATOK 2017がつづ販売はんばいされている。

2019ねんの「一太郎いちたろう2019」には「ATOK for Windows 一太郎いちたろう2019 Limited (Tech Ver. 31.2)」が搭載とうさいされた。2018年版ねんばんより機能きのう改良かいりょうされているもののTech Ver.はつづき31とされたため、それまでの「一太郎いちたろう」の内部ないぶバージョンとの関係かんけいくずれた。

2020ねんの「一太郎いちたろう2020」には「ATOK for Windows 一太郎いちたろう2020 Limited (Tech Ver. 31.3)」が搭載とうさいされた。Windows 7には対応たいおうとなり、インストール自体じたいができなくなった[10]。2019年版ねんばんより機能きのう改良かいりょうされているもののTech Ver.はつづき31とされたため、つづきそれまでの「一太郎いちたろう」の内部ないぶバージョンとの関係かんけいくずれた。

2021ねんの「一太郎いちたろう2021」には「ATOK for Windows 一太郎いちたろう2021 Limited (Tech Ver. 32)」が搭載とうさいされた。

2022ねんの「一太郎いちたろう2022」では、「ATOK for Windows」の搭載とうさいりやめ、「ATOK Passport [プレミアム] 1ねん 一太郎いちたろう2022 (Tech Ver. 32.2)[ちゅう 1]」が搭載とうさいされた。2021年版ねんばんより機能きのう改良かいりょうされているもののTech Ver.はつづき32とされたため、ついに「ATOK」の内部ないぶバージョンと「一太郎いちたろう」の内部ないぶバージョンが同一どういつになった。

2024ねんATOK for Windows 2024 (Tech Ver. 34) からは64ビットばんのみの提供ていきょうとなった。Windows 10(32ビットばん)には対応たいおうとなり、インストール自体じたいができなくなった。

携帯けいたい電話でんわPDAゲームカーナビひとしけたくみこみがた製品せいひんぐんもあり、これらは +ATOK総称そうしょうされる。以前いぜんは"ATOK Pocket"との名称めいしょうけられていた。

最初さいしょ携帯けいたい電話でんわ採用さいようされたのはNTTドコモ携帯けいたい電話でんわD503i三菱電機みつびしでんきせい)であった。ソフトバンクauKDDI/沖縄おきなわセルラー電話でんわ)の携帯けいたい電話でんわにも搭載とうさいれいがあり、ATOK for auひとしというかたもある(後述こうじゅつする、auスマートパス会員かいいんけに提供ていきょうされたものも「ATOK for au」だが、名前なまえおなじだけの別物べつものである)。とくにauのKCP+では標準ひょうじゅんでATOKが採用さいようされている[11]が、かならずしもATOKには固定こていされておらずKCP+機種きしゅでもシャープはケータイShoin(SH008以前いぜん基幹きかんエンジンは富士ふじソフトFSKAREN)やiWnn(SH009以降いこう)を、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズPOBox Pro独自どくじ搭載とうさいしている。

ソニー・コンピュータエンタテインメントPlayStation PortablePlayStation 3[12]任天堂にんてんどうOperaをベースに開発かいはつしたニンテンドーDSようウェブブラウザニンテンドーDSブラウザー」や、おなじく任天堂にんてんどうのニンテンドーDSiようニンテンドーDSiブラウザーWiiにも採用さいようされている。

携帯けいたい電話でんわのメーカーべつると、三菱電機みつびしでんき富士通ふじつうカシオ日立ひたちモバイルコミュニケーションズカシオ計算機かしおけいさんきおよび日立製作所ひたちせいさくしょ(→日立ひたちコンシューマエレクトロニクス))・鳥取三洋電機とっとりさんようでんきげん三洋さんようテクノソリューションズ鳥取とっとり)・三洋電機さんようでんき大阪おおさかげんきょうセラSANYOブランド。W54SAとソフトウェアの開発かいはつ鳥取三洋電機とっとりさんようでんき担当たんとうした機種きしゅのみ)・NECN600iのみ)・ノキアパンテック&キュリテルパナソニックモバイルコミュニケーションズ(auけのみ)・東芝とうしば(KCP+対応たいおうすべてと同社どうしゃせいのスマートフォン)・きょうセラ(A5305KおよびW11K同社どうしゃSANYOブランドのW61SAW63SAW64SASA001SA002ふくむKCP+対応たいおうすべて)が採用さいようしている。またPHSではシャープ採用さいようしている機種きしゅがある。このほかには、ラベルライター、カーナビゲーション、映像えいぞう機器ききひとしがある。

こうしたフルキーボードをたない情報じょうほう機器ききでは、おなじくジャストシステムが開発かいはつした予測よそく変換へんかん機能きのうAPOT (Advanced Prediction Optimization Technology) とわされる場合ばあいおおい。+ATOKと競合きょうごうするiWnnやPOBox Proの予測よそく変換へんかん機能きのう比較ひかくすると、直前ちょくぜん使用しようした語句ごく頻度ひんど関係かんけいなく表示ひょうじされるてん濁点だくてんはん濁点だくてんふくんだ候補こうほまで表示ひょうじされるてんことなる[13]。また+ATOKは収録しゅうろく追加ついか変更へんこうなどはこまかい部分ぶぶんでの機能きのう改善かいぜんおこなわれているものの、PCばん比較ひかくするとバージョンアップがプレスリリースなどで明示めいじされることはすくない。

文章ぶんしょう入力にゅうりょく専用せんよう携帯けいたい端末たんまつポメラには、専用せんよう調整ちょうせいされた「ATOK for pomera」が搭載とうさいされている。なかでも、上位じょうい機種きしゅには、「ATOK for pomera Professional」が搭載とうさいされている。

モバイルけソフト

編集へんしゅう

ATOK for Android

編集へんしゅう

ATOK for Androidは、2011ねん平成へいせい23ねん6月22にち一般いっぱん発売はつばいされたAndroidアプリ。サブスクリプションであるATOK Passportに移行いこうするため、2021ねん10がつ31にちづけ版本はんぽんソフトのサポートを終了しゅうりょうした[14]

体験たいけんばん
2010ねん11月26にちから、体験たいけんばんがNTTドコモの一部いちぶAndroidスマートフォンけに「ATOK for Android [Trial]」として提供ていきょうされていた。「Androidでためしてナットク!エイトック!トライアルキャンペーン」としょうされた。その、2011ねん2がつまつまでとされていた体験たいけんばん試用しよう期間きかんを、2011ねん6月30にち延期えんきすると発表はっぴょう同時どうじにauとソフトバンクの一部いちぶ機種きしゅ体験たいけんばん対象たいしょう機種きしゅくわえた。
有料ゆうりょうばん
ATOK for Androidの有料ゆうりょうばんは、2011ねん6がつ22にち発売はつばいされた。価格かかくは1,500えんで、2011ねん6月27にちまでは980えんとなっている。一般いっぱん発売はつばいからはイー・モバイル日本にっぽん通信つうしん機種きしゅなどにも対応たいおうしている。またNTTドコモスゴとくコンテンツでは「ATOK for スゴとく」の名称めいしょうで、auスマートパスでは「ATOK for au」の名称めいしょう有料ゆうりょうばん利用りよう可能かのう
プリインストール
正式せいしきばんとしては2010ねん平成へいせい22ねん12月17にち発売はつばいT-01Cはじめてプリインストールで採用さいようした。その、2011ねん2がつ10日とおか発売はつばいIS04、2011ねん3がつ15にち発売はつばいN-04Cがプリインストールで採用さいようしている。プリインストールでも有料ゆうりょうばんのインストールはできるが、日本語にほんご入力にゅうりょくおなじATOKでもべつのものとしてあつかわれる。富士通ふじつうモバイルコミュニケーションズせいのAndroidスマートフォンでは手書てが入力にゅうりょくにも対応たいおうしている。
搭載とうさいされている機器きき
NECせいならびにNECカシオ モバイルコミュニケーションズせい富士通ふじつうモバイルコミュニケーションズ(→富士通ふじつうコネクテッドテクノロジーズ→FCNTせいのAndroidスマートフォン・タブレットぜん機種きしゅ。なおNTTドコモけのプリインストールばんは、前述ぜんじゅつのとおり手書てが入力にゅうりょく機能きのうなどが追加ついかされている関係かんけいから「NX!input」というべつブランドあつかいとなっている[15]。また、富士通ふじつうモバイルコミュニケーションズ(→富士通ふじつうコネクテッドテクノロジーズ→FCNT)けのプリインストールばんは2014ねん5がつ以降いこう販売はんばい開始かいしされた機種きしゅについては、富士通ふじつうとジャストシステムが共同きょうどう開発かいはつした「Super ATOK ULTIAS」がプリインストールされている[16]

ATOK Pad・ATOK for iOS

編集へんしゅう

ATOKの日本語にほんご入力にゅうりょく連携れんけいした機能きのう特徴とくちょうのメモツール。Windowsようのベータばんが2010ねん5がつ無料むりょう公開こうかいされた。Yahoo! JAPANTwitterEvernoteなどのオンラインサービスとの連携れんけい機能きのう搭載とうさいする。

iPhoneiPod touchけのATOK Padは2010ねん9がつ有料ゆうりょう配信はいしん開始かいしされた。2011ねん4がつ19にちにバージョン 2.0.0が公開こうかいされており、1200えん販売はんばいされた。ATOKの日本語にほんご入力にゅうりょくシステムを内蔵ないぞうし、入力にゅうりょくした文字もじれつのアプリケーション(メール作成さくせい・Twitterなど)やクリップボードにおくることで、擬似ぎじてきにiPhoneでのATOK入力にゅうりょく可能かのうにしている。ジャストシステムはATOK自体じたいをiPhoneの日本語にほんご入力にゅうりょくシステムとして提供ていきょうしたい意向いこうだが、Apple標準ひょうじゅん以外いがいのインプットメソッドをみとめなかったため実現じつげんしなかった。iOS 8以降いこうでは、サードパーティーのインプットメソッドが許可きょかされ、ATOK for iOS として提供ていきょうされるようになった[17]

2021ねん10がつ31にちづけばんATOK for iOSのサポートを終了しゅうりょう[14]翌日よくじつ(11月1にち)からサブスクリプションであるATOK Passport対応たいおうばんのATOK for iOS [Professional]の提供ていきょう開始かいしした[18]

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう

注釈ちゅうしゃく

編集へんしゅう
  1. ^ ATOK 40周年しゅうねん記念きねん、1年間ねんかんのライセンス、10だいまで使用しよう可能かのう、Windows/Mac/Android/iOSの4つのOSに対応たいおう

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ 文献ぶんけん固定こていアドレスよう結果けっか一覧いちらん|J-PlatPat [JPP]”. 独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん工業こうぎょう所有しょゆうけん情報じょうほう研修けんしゅうかん. 2021ねん6がつ13にち閲覧えつらん
  2. ^ ATOK Passport|Products | JustSystems” (英語えいご). JustSystems | ジャストシステム. 2021ねん6がつ13にち閲覧えつらん
  3. ^ Corporation, JustSystems. “ATOK 進化しんかあゆみ|ATOK 30周年しゅうねん記念きねんサイト|ATOK.com”. ATOK.com. 2021ねん6がつ13にち閲覧えつらん
  4. ^ 変換へんかん辞書じしょをめぐるFAQ | ATOK.com
  5. ^ ATOKの基本きほん講座こうざ:ATOKヒストリー
  6. ^ 黎明れいめい ジャストシステムの日本語にほんごテクノロジー”. ATOK.com (2003ねん3がつ1にち). 2021ねん3がつ13にち閲覧えつらん
  7. ^ 「ATOK Passport」提供ていきょう開始かいし、Windows/Mac/AndroidけATOKが月額げつがく300えん”. INTERNET Watch (2011ねん11月8にち). 2013ねん2がつ17にち閲覧えつらん
  8. ^ 動作どうさ環境かんきょう/製品せいひん構成こうせい”. ジャストシステム (2015ねん8がつ5にち). 2015ねん8がつ5にち閲覧えつらん
  9. ^ 速報そくほうしんATOK、パッケージばん廃止はいし月額げつがくせいのみに”. PC Watch (2017ねん12月5にち). 2018ねん2がつ10日とおか閲覧えつらん
  10. ^ 動作どうさ環境かんきょう/きゅうバージョンとの機能きのう比較ひかく| ATOK for Windows”. ジャストシステム (2020ねん2がつ7にち). 2020ねん2がつ7にち閲覧えつらん
  11. ^ 携帯けいたい統合とうごうプラットフォーム、ATOK採用さいよう”. ITmedia エンタープライズ (2007ねん10がつ16にち). 2011ねん5がつ28にち閲覧えつらん
  12. ^ 次世代じせだいコンピュータエンタテインメントシステム「プレイステーション 3」に「ATOK」が標準ひょうじゅん搭載とうさい ~ゲームソフトやサービスでの快適かいてき日本語にほんご入力にゅうりょく実現じつげん - 2006ねん11月13にち ジャストシステム
  13. ^ 太田おおたじゅん (2005ねん1がつ12にち). “だい画面がめん+ATOK、「W21CA」の文字もじ入力にゅうりょく実力じつりょくは?”. 効率こうりつよいメール入力にゅうりょくかんがえる:だい1かい. ITmedia +mobile. 2011ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  14. ^ a b スマホけATOKのばん、10がつまつでサポート終了しゅうりょうへ Androidばんはサブスクで継続けいぞく”. ITmedia NEWS (2021ねん10がつ6にち). 2021ねん11月2にち閲覧えつらん
  15. ^ 「ATOK+手書てが入力にゅうりょく」が便利べんり日本語にほんご入力にゅうりょく「NX!input」 - ケータイWatch・2012ねん2がつ22にち
  16. ^ スマートフォン史上しじょう最高さいこうレベルの日本語にほんご入力にゅうりょくシステム「Super ATOK ULTIAS」を共同きょうどう開発かいはつ』(プレスリリース)富士通ふじつう株式会社かぶしきがいしゃ株式会社かぶしきがいしゃジャストシステム、2014ねん4がつ24にちhttps://pr.fujitsu.com/jp/news/2014/04/24.html2019ねん6がつ13にち閲覧えつらん 
  17. ^ 宮本みやもと真希まき (2010ねん9がつ21にち). “iPhoneのIMEとしてATOK提供ていきょう「あきらめていない」”. ITmedia. 2011ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  18. ^ ジャスト、日本語にほんご入力にゅうりょくシステム「ATOK Passport」がiOSに対応たいおう--2022ねん2がつから値上ねあげも”. CNET Japan (2021ねん11月2にち). 2021ねん11月2にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう

外部がいぶリンク

編集へんしゅう