幻影げんえい奇き譚たん

『幻影げんえい奇き譚たん』（げんえいきたん）は、いなだ詩し穂ほによる日本にっぽんの漫画まんが作品さくひん。

概要がいよう

1995年ねんから1997年ねんにかけて白泉社はくせんしゃ系列けいれつの雑誌ざっしに掲載けいさいされた。作者さくしゃにとって初はじめての単行本たんこうぼんのタイトルでもある。

このシリーズには下記かきのほかにも

• 幻影げんえい奇き譚たん〜宿木やどりぎ〜（1996年ねん LaLa 11月がつ号ごう掲載けいさい）
• 幻影げんえい奇き譚たん〜春はる待まち〜（1997年ねん LaLaDX 3・10号ごう掲載けいさい）
• 幻影げんえい奇き譚たん〜光月こうづき〜（1997年ねん LaLa 5月がつ号ごう掲載けいさい）
• 幻影げんえい奇き譚たん〜瞑つむ夏なつ〜（1997年ねん LaLaDX 9・10号ごう掲載けいさい）

の4編へんがあるが、これらは単行本たんこうぼん未み収録しゅうろくである。

あらすじ

幻影げんえい奇き譚たん（げんえいきたん）

1995年ねん『ルナティックララ』12月10日にち号ごう掲載けいさい

幼おさなかったあの頃ころ、百鬼夜行ひゃっきやこうの夜よる、出でてはいけないと言いわれていたのに興味きょうみ本位ほんいで外そとに出でてしまった修おさむ（よしみ）、彰あきら（あきら）、修おさむの妹いもうと・花はな乃子（かのこ）。行列ぎょうれつに出でくわしてしまった修おさむと彰あきらは怖こわさのあまり花はな乃子を置おいて逃にげ出だしてしまう。両親りょうしんが花はな乃子の死しを認みとめないまま時じが経たち、花はな乃子の16歳さいの誕生たんじょう日びがやってくる。

幻影げんえい奇き譚たん〜鬼哭きこく〜（おになき）

1996年ねん『ルナティックララ』6月がつ20日にち号ごう掲載けいさい

青年せいねん・秋吉あきよしは連日れんじつ同おなじ悪夢あくむにうなされていた。山吹やまぶき色しょくの着物きものを着きた角かくを生はやした少女しょうじょが自分じぶんを呪まじない、殺ころそうとする夢ゆめだ。家いえの蔵くらの行李こうりから、その少女しょうじょの写真しゃしんを発見はっけんした秋吉あきよし、心配しんぱいした友人ゆうじんがその少女しょうじょの正体しょうたいを調しらべてくれると言いうが……。

幻影げんえい奇き譚たん〜現げん夢ゆめ〜（うつつのゆめ）

1996年ねん『ララ』7月がつ号ごう掲載けいさい

虫むしの声こえが聞きこえる少女しょうじょ・雅まさ女おんな也（カナヤ）。親おや兄弟きょうだいからさえも気味悪きみわるがられ、居場所いばしょを無なくした雅まさ女おんな也は蛍ぼたると名乗なのる青年せいねんと出会であう。

幻影げんえい奇き譚たん〜華宵かしょう〜（はなよい）

1997年ねん『ララDX』1月がつ15日にち号ごう掲載けいさい

真夜中まよなか、花嫁はなよめ行列ぎょうれつを目撃もくげきした香こうやつ都と（かづ）。誰だれに言いっても信しんじてくれないが、その日ひ以来いらい、香こうやつ都との様子ようすがおかしくなっていく。

単行たんこう本ほん同時どうじ収録しゅうろく

背中せなかノ思おもえイ出で（せなかのおもいで）

1996年ねん『ララDX』5月がつ10日にち号ごう掲載けいさい

男子だんしが苦手にがてでうまく話はなせない中学生ちゅうがくせい・高取たかとりさやか。それでも、クラスメイトの杉村すぎむらと話はなしたいという思おもいはあり……。