廻船かいせん

廻船かいせん（かいせん・回船かいせん）は、港みなとから港みなとへ旅客りょかくや貨物かもつを運はこんで回まわる船ふねのこと。

雑賀さいか船せん

概要がいよう

中世ちゅうせい以後いごに発達はったつし、江戸えど時代じだいには菱ひし垣かき廻船かいせん・樽たる廻船かいせんのほか、西にし廻まわり航路こうろ（北前きたまえ船せん）・東ひがし廻まわり航路こうろ、さらに北国きたぐに廻船かいせん・尾お州しゅう廻船かいせんなどの浦うら廻船かいせんが成立せいりつして船ふねによる輸送ゆそう網もうが発達はったつした。

廻船かいせん人じん達たちの慣習かんしゅう法ほう（大法たいほう）は16世紀せいきになると、『廻船かいせん式目しきもく』として集成しゅうせいされ、一種いっしゅの商人しょうにん道徳どうとくとなった。

関連かんれん項目こうもく

• 和船わせん - 弁才べんさい船せん、北前きたまえ船せん、奥羽おうう廻船かいせん、安藤あんどう水軍すいぐん（関東かんとう御免ごめん船せん）
• 南海なんかい路ろ
• 船問屋ふなどんや
• 浦うら終おわりい - 海難かいなん事故じこに遭あった場合ばあいの事後じご処理しょり。
• 三津みつづ七湊ななみなと
• 紀伊國屋きのくにや文左衛門ぶんざえもん
• 回航かいこう - 船ふね自体じたいを回送かいそうすること

外部がいぶリンク

• 曲田まがた浩和ひろかず「歴史れきし・民俗みんぞく 明和めいわ・安永やすなが期きの尾お州しゅう廻船かいせん内海うちうみ船せんと大坂おおさか : 熱田あつた講こう・極印ごくいん講こうとの関係かんけいを中心ちゅうしんに」『知多半島ちたはんとうの歴史れきしと現在げんざい』第だい20号ごう、日本福祉大学にほんふくしだいがく知多半島ちたはんとう総合そうごう研究所けんきゅうじょ、2016年ねん10月がつ、129-148頁ぺーじ、ISSN 0915-4833、NAID 120005980276。