(Translated by https://www.hiragana.jp/)
強装弾 - Wikipedia

つよ装弾そうだん(きょうそうだん、英語えいご: overpressure ammunition)は、その口径こうけい通常つうじょう圧力あつりょくよりもたか圧力あつりょく発揮はっきするように発射はっしゃやくがロードされているが、プルーフ・テスト英語えいごばんたま圧力あつりょくよりはひくしょう火器かきよう弾薬だんやくである(ほうない弾道だんどうがく英語えいごばん参照さんしょう)。一般いっぱんてきには+P+P+名付なづけられている。圧力あつりょくたかめるのは、通常つうじょうは、護身ごしんなどの目的もくてき使つかわれる弾薬だんやくのように、よりたか銃口じゅうこう初速しょそくストッピングパワー発揮はっきさせることが目的もくてきである。したがって、+P弾薬だんやくは、護身ごしんなどに使つかわれる拳銃けんじゅう口径こうけいによくみられる。

SIG SAUER P226弾倉だんそう装弾そうだんされた SPEER GOLD DOT 124gr 9mm+P

+Pとマグナムだん

編集へんしゅう

.357マグナムだん.44マグナムだんのようなマグナムだんは、普通ふつう既存きそん弾薬だんやくをもとに、圧力あつりょくおおきくたかめることによって開発かいはつされる。通常つうじょうは、開発かいはつされた弾薬だんやくはもとの弾薬だんやくこまかな部分ぶぶんがいくつかことなっており、これによって、この弾薬だんやく専用せんよう設計せっけいされていないじゅうあやまって装填そうてんできないようにしている。たとえば.357マグナムだんは、もとになった威力いりょくのよりひく弾薬だんやくである.38スペシャルだんよりすこながい。しかし、+P弾薬だんやくは、その口径こうけい通常つうじょう弾薬だんやく外部がいぶ寸法すんぽうまったおなじである。これが可能かのうなのは、メーカーが通常つうじょう弾薬だんやく圧力あつりょくひくめにしているからである(1972)。+P弾薬だんやくは、通常つうじょう圧力あつりょく弾薬だんやく性能せいのうおな性能せいのう発揮はっきできるように設計せっけいされる。+P弾薬だんやくは、品質ひんしつがあやしいじゅうには使つかわないほうがよい。

初期しょき弾薬だんやく使つかわれていた黒色こくしょく火薬かやく燃焼ねんしょう特性とくせいは、それらの弾薬だんやくが、普通ふつうは25,000 psiやく172,369 kPa以下いかひく圧力あつりょく作動さどうすることをしめしている。これらのカートリッジの薬莢やっきょう容量ようりょうかぎられていたので、よりおおきな威力いりょく唯一ゆいいつ方法ほうほうは、よりおおくの発射はっしゃやくれられるように、薬莢やっきょうおおきくすることだった。たとえば、黒色こくしょく火薬かやくじゅう生産せいさんしていたシャープス・ライフル・マニュファクチャリング・カンパニー英語えいごばんは、わずかなそうやくりょうを70グレーン (4.5 g)(.45-70だん)から110グレーン (7.1 g)(.45-110だん)にやした弾薬だんやく使つかじゅう製造せいぞうしていた[1]

無煙むえん火薬かやく出現しゅつげんすると、この火薬かやく黒色こくしょく火薬かやくにくらべて大幅おおはばおおきなエネルギー密度みつどをもっていたので、黒色こくしょく火薬かやくもちいていた実包じっぽうおおきな薬莢やっきょうは、大幅おおはば威力いりょく増強ぞうきょうし、発揮はっきできるようになった。.32-20ウィンチェスターだん.44-40ウィンチェスターだんのような弾薬だんやくはリボルバーとレバー・アクション・ライフルの両方りょうほう採用さいようされたが、これらのライフルの作動さどう機構きこう従来じゅうらいよりたか圧力あつりょくえることができた。これによって、これらの弾薬だんやくの「機関きかんじゅう専用せんよう」ロードがつくられ、大幅おおはばたか速度そくどとエネルギーをライフルにあたえたが、その高圧こうあつのせいでリボルバーにとっては安全あんぜんではなかった。このようなロードは安全あんぜんせい懸念けねんがあり、また、.30-30ウィンチェスターだんのような、より高速こうそくあたらしい無煙むえん火薬かやく小銃しょうじゅうだん提供ていきょうされたこともあって、最終さいしゅうてきにはくなった[2]

大手おおてメーカーにより、通常つうじょうよりも故意こい圧力あつりょくたかめられた最初さいしょ現代げんだいてき無煙むえん火薬かやく弾薬だんやく.38 ACPだんで、オリジナルは1900ねん発表はっぴょうされた。この弾薬だんやく当時とうじ他社たしゃせい.38口径こうけい弾薬だんやくおなじような性能せいのうだった。しかし1929ねん、この弾薬だんやく作動さどう圧力あつりょくはつ活力かつりょくおおきくしたのにともなって、.38スーパー・オートマチックだん、あるいはたん.38スーパーだん改名かいめいされた。ほん弾薬だんやく長期ちょうきにわたり、入手にゅうしゅ可能かのう自動じどう拳銃けんじゅうよう弾薬だんやくとしては、エネルギーと速度そくど両方りょうほうにおいてもっともパワフルな弾薬だんやくだった。この口径こうけいは、M1911自動じどう拳銃けんじゅうによくみられ、また、トンプソン・サブマシンガンにもこの口径こうけいのものがある。また「小銃しょうじゅう専用せんよう」ロードのように、.38スーパーはふるい.38 ACPのじゅう装填そうてん可能かのうであり、危険きけんだった。はつ活力かつりょくが500ft-lbs(やく678J)にたっすることもある.38スーパーは、護身ごしんよう弾薬だんやくとしても使つかつづけられたが、IPSC英語えいごばんのような射撃しゃげき競技きょうぎでも非常ひじょう人気にんきがある。同様どうようこうあつのロードがつくられたれいには、1930ねん.38スペシャルだんの.38-44 HV ロードがあり、これは最終さいしゅうてき.357マグナムだん開発かいはつにつながった[2][3]

基準きじゅん

編集へんしゅう

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、武器ぶき弾薬だんやくかんする基準きじゅんは、SAAMI英語えいごばん(Sporting Arms and Ammunition Manufacturers' Institute)によって管理かんりおよび公表こうひょうされており、かく口径こうけい標準ひょうじゅん内圧ないあつも、以前いぜんはCUP(en:Copper units of pressure)単位たんいで、現在げんざいPSI単位たんい公表こうひょうされている。いくつかの弾薬だんやくについて、SAAMIは公式こうしきな+Pの圧力あつりょくさだめている。一般いっぱんてきに、+Pの圧力あつりょくは、通常つうじょう弾薬だんやく圧力あつりょくよりもやく10%ほどたかい(したひょう参照さんしょう)。SAAMIは+P+の圧力あつりょくについて標準ひょうじゅんさだめていないが、+P+は+Pロードよりも圧力あつりょくたかいことをしめす。いずれの場合ばあいでも、プルーフ・テストだんよりは圧力あつりょくひくい。すべてのじゅうは、販売はんばいまえにプルーフ・テストだん発射はっしゃえることが義務付ぎむづけられている。プルーフ・プレッシャーは、SAAMIによって、動作どうさ圧力あつりょくたいするパーセンテージとしてさだめられており、これは+P+弾薬だんやく圧力あつりょくを30-40%上回うわまわっている[4]比較ひかくとして、マグナム口径こうけいは、そのもとになった弾薬だんやくのほとんど2ばい圧力あつりょくになるようにロードされることがある。つよ装弾そうだん一般いっぱんてきには護身ごしんよう弾薬だんやくで、コンパクトなじゅうから最大さいだい威力いりょく発揮はっきする必要ひつようがある警察けいさつなどによって使つかわれる。したがって、ほとんどのつよ装弾そうだんホローポイントだんか、ほかの形式けいしき拡張かくちょうする(expanding)弾頭だんとうをもつ弾薬だんやくである。

「よりたか圧力あつりょく」は、「たか圧力あつりょく」とおなじではない。通常つうじょう、+P弾薬だんやくは、一般いっぱんてきなマグナム弾薬だんやくよりも、はるかにひく圧力あつりょくである。+Pの標準ひょうじゅんは、かりあやまって+P弾薬だんやくを+Pに対応たいおうしていないじゅう使用しようしても、じゅう物理ぶつりてき状態じょうたい良好りょうこうならば、いち破裂はれつしてしまう危険きけん最小さいしょうにできるような設定せっていされている。しかし、+P弾薬だんやく対応たいおうしていないじゅうで+P弾薬だんやくなんはつ発射はっしゃすると、あっというじゅう故障こしょうしてしまう。したがって、+P弾薬だんやくは、メーカーが+Pを使つかっても安全あんぜんだと指定していしたじゅうでだけ使つかうべきである。

市販しはんされている+P弾薬だんやく

編集へんしゅう

+Pの圧力あつりょく強化きょうかされることがおお弾薬だんやくには、9x19mmパラベラムだん.45ACPだん、および、.38スペシャルだんなどがあるが、これらはいずれも20世紀せいき初頭しょとうから存在そんざいしている。これらの口径こうけいじゅう最初さいしょつくられたころにくらべて、金属きんぞく工学こうがく品質ひんしつ大幅おおはば向上こうじょうしたので、現代げんだいじゅうはよりたか圧力あつりょくでも安全あんぜんになった。おおくのモデルは+P弾薬だんやく使つかえるよう安全あんぜんりつっている。たとえばアルミ合金ごうきんフレームをもつ.38スペシャル・リボルバーのおおくは、普通ふつうは+P弾薬だんやく使つかうべきでない。シリンダーが圧力あつりょくえられても、余分よぶんちからじゅう疲労ひろう増加ぞうかさせ、耐用たいよう年数ねんすう低下ていかさせる。

代表だいひょうてきな+P弾薬だんやくの、SAAMIによる仕様しよう以下いかのとおりである。

弾薬だんやく 通常つうじょう圧力あつりょく +Pの圧力あつりょく 注釈ちゅうしゃく
9x19mmパラベラムだん 35,000 38,500 10% 増加ぞうか
.38スペシャルだん 17,000 18,500 9% 増加ぞうか
.45ACPだん 21,000 23,000 9.5% 増加ぞうか
.38ACPだん 26,500 36,500 38% 増加ぞうかで、.38スーパーだんとなる。
.45コルトだん 14,000 27,500 96.4% 増加ぞうか現代げんだいのリボルバーおよびレバー・アクション・ライフルのいくつかにもちいられる。

現在げんざい、SAMMIは+P+指定していもちいていないが、SAAMIの+Pの仕様しようえるロードをしめすために、いくつかのメーカーでは使用しようされている。ある情報じょうほうによれば、9x19mm +P+ ロードは42,000psiで、通常つうじょう圧力あつりょくである35,000psiの18%し、.38スペシャルの +P+ は22,000psiで通常つうじょうの29%しとされている[5]

小規模しょうきぼ弾薬だんやくメーカーの弾薬だんやくリローディングガイドには、特定とくてい目的もくてきのための特別とくべつなロードをふくんでいることがよくある。たとえば、上記じょうきリストの.45コルトだんのロードはバッファロー・ボア・アムニッションから提供ていきょうされている。通常つうじょうこれらのロードは、よりあたらしくつよじゅう使つかった場合ばあいに、比較的ひかくてきふる設計せっけい弾薬だんやくから最大さいだい性能せいのうすために設計せっけいされる。れいとしては.45コルトの上限じょうげんは14,000psiであるが、これは黒色こくしょく火薬かやく性能せいのう反映はんえいされたもので、この弾薬だんやく発表はっぴょうされた1873ねん製造せいぞうされたじゅうたいしてさえ安全あんぜんである。頑丈がんじょう真鍮しんちゅうのヘッドをもつ現代げんだい弾薬だんやくを、もともとたか圧力あつりょくの.44マグナムを装填そうてんするように設計せっけいされたスタームルガー・ブラックホークリボルバーから発射はっしゃする場合ばあいは、その圧力あつりょく悪影響あくえいきょうなしに大幅おおはばたかめることができる。しかし、このようなロードは圧力あつりょくがほとんど2ばいになっており、あまりかけなくなってはいるものの、黒色こくしょく火薬かやく水準すいじゅんのロードを意図いとしているじゅうこわしてしまう可能かのうせいがある。

カスタムおよびハンドロードのつよ装弾そうだん

編集へんしゅう

ふる弾薬だんやくのいくつか、とくにもともとは黒色こくしょく火薬かやく弾薬だんやくだった.45コルトや.45-70(どちらも1873ねんさかのぼる)のような弾薬だんやくは、もともと可能かのうだった水準すいじゅんより大幅おおはばたか水準すいじゅんのロードが可能かのうである。現代げんだいじゅうは、もとの黒色こくしょく火薬かやく時代じだいじゅうより大幅おおはば頑丈がんじょう(たとえば、.45コルトのじゅうおおくは.44マグナムばんおなじフレームで製造せいぞうされている)なので、現代げんだいじゅう特製とくせいのロードの弾薬だんやくわせは、現代げんだい弾薬だんやく比肩ひけんする性能せいのう発揮はっきできる。しかし、これらのたか圧力あつりょくのロードは、現代げんだいじゅうでだけ使用しようできる。これらの「非公式ひこうしきなマグナム」弾薬だんやく発射はっしゃには潜在せんざいてき危険きけんともなうので、通常つうじょうハンドロード作成さくせいするか、小規模しょうきぼ特別とくべつなメーカーから購入こうにゅうするしかない。これらのロードには、SAMMIの仕様しよう存在そんざいする場合ばあいも、そうでない場合ばあいもあるので、特別とくべつ注意ちゅういはら必要ひつようがある。通常つうじょうは、メーカーやデータの公表こうひょうしゃが、あるロードが安全あんぜん使用しようできるじゅう(あるいは使用しようできないじゅう)を明示めいじてき指定していする。たとえば、"Only for use in Ruger and Thompson/Center Contenders"(ルガーおよびトンプソン・センター コンテンダーでのみ使用しようすること)、"Use only in modern Marlin and Winchester repeating actions"(現代げんだいのマーリンおよびウィンチェスター・リピーティングアクションでのみ使用しようすること)、"Ruger No. 1 and No. 3"(ルガーNo.1 と No.3)のように指定していするものである[6][7]

SAAMIでみとめられているルガー.45コルト(Ruger .45 Colt)ロードにくわえて、よりたか圧力あつりょく特製とくせいのロードが数多かずおお存在そんざいする。おおくの場合ばあい、これらのロードは圧力あつりょく試験しけんされるのではなく、特定とくていじゅう発射はっしゃすることによって試験しけんされ、過剰かじょう圧力あつりょく影響えいきょうがチェックされる。 たか圧力あつりょく弾薬だんやくは、フェデラルの.38スペシャルや9mmの+P+ハイドラ・ショック(+P+ Hydra-Shock)弾薬だんやくのように、ほう執行しっこう機関きかんへの販売はんばいだけに制限せいげんされることがある[8]以下いかひょうは、SAAMI仕様しようにない+Pロードのいくつかで、メーカーが発表はっぴょうした圧力あつりょく情報じょうほうもとづいている。

弾薬だんやく 通常つうじょう圧力あつりょく +Pの圧力あつりょく 注釈ちゅうしゃく
.44マグナムだん 36,000 43,500 21% 増加ぞうか。ギャレット・カートリッジより。ルガーおよびダン・ウェッソンのダブルアクションリボルバー、ロングフレームのシングルアクション・コンバージョン[6]
.45Coltだん 14,000 23,500 68% 増加ぞうか。アキュレイト・パウダー(Accurate Powder)のローディング・マニュアルより。ルガーおよびトンプソン・コンテンダーのみ[9]
.45-70だん 28,000 35,000 25% 増加ぞうか。 ギャレット・カートリッジより。レバー・アクションおよびブレーク・アクション(中折なかおしき)をふく現代げんだいのライフル[6]
.45-70だん 28,000 40,000 43% 増加ぞうか。アキュレイト・パウダーのローディング・マニュアルより。ルガーおよびそれにじゅんじる頑丈がんじょうなアクション[10]

+P弾薬だんやく使用しよう

編集へんしゅう

あるじゅうに+Pに対応たいおうしていることを明示めいじする刻印こくいんがあるか、または、そのじゅう説明せつめいしょ明記めいきされていないかぎり、+P弾薬だんやく使つかうべきではない。疑問ぎもんがある場合ばあいは、ガンスミスにチェックしてもらうか、メーカーに連絡れんらくって、そのじゅうで+P弾薬だんやく使つかっても安全あんぜんかどうかたしかめる必要ひつようがある。+Pの弾薬だんやくには、ヘッドスタンプ英語えいごばんがはっきりと刻印こくいんされている。たとえば、9mmならば「9mm Luger +P」と刻印こくいんされている。

+Pまたは+P+弾薬だんやく使つかうと、どんなピストルであっても、その部品ぶひん疲労ひろう増加ぞうかし、耐用たいよう年数ねんすう低下ていかする[11]

安全あんぜんせい耐久たいきゅうせいかんする疑問ぎもんくわえて、信頼しんらいせい使つかいやすさの問題もんだいがある。+P弾薬だんやくは、通常つうじょう弾薬だんやくとは大幅おおはばことなるしつ反動はんどうen:recoil)を発生はっせいさせることがあり、これがじゅう機能きのう影響えいきょうあたえることがある。たとえば、反動はんどう利用りようしきじゅうは、反動はんどうによって動作どうさする部品ぶひん速度そくどはやすぎると、まさしく機能きのうしないことがある。また軽量けいりょうなリボルバーでは、弾頭だんとうにはたらくけをえるに充分じゅうぶんはん動力どうりょくによって薬莢やっきょう弾頭だんとうはずれ、弾頭だんとうはシリンダーない前方ぜんぽう移動いどうる。これはシリンダーが固着こちゃくする原因げんいんとなる[12]。+Pロードの増大ぞうだいした速度そくど圧力あつりょくは、マズルブラスト反動はんどう増大ぞうだいさせ、おおくの射手しゃしゅにとってあつかいをむずかしくさせる。これらの問題もんだいは、コンパクトかつ軽量けいりょうたん銃身じゅうしんじゅう場合ばあいにより悪化あっかする。

+P弾薬だんやく速度そくど

編集へんしゅう

通常つうじょう場合ばあい、+P弾薬だんやく提案ていあんされるのは、おなおもさの弾頭だんとうで、通常つうじょう圧力あつりょく弾薬だんやくよりもおおきな速度そくどるためである。しかし、ある弾薬だんやくが+Pかどうかめるために使つかわれる圧力あつりょく基準きじゅんは、圧力あつりょくのピークであり、精確せいかく速度そくどしめすものではない。なぜなら、それは弾丸だんがんあたえたそうエネルギーによって決定けっていされる圧力あつりょく曲線きょくせんした面積めんせきだからである(ほうない弾道だんどうがく英語えいごばん参照さんしょう)。以下いかのような、きわめておおくの要因よういん圧力あつりょくのピークに影響えいきょうあたえる。

  • 弾頭だんとうおも
  • 弾頭だんとうふかさ。これは以下いか要因よういん関係かんけいする。
    • 弾頭だんとう材質ざいしつ
    • 弾頭だんとうかたち
  • 弾頭だんとう寸法すんぽう
  • 試験しけんよう銃身じゅうしん寸法すんぽう
  • 試験しけんよう銃身じゅうしんくすりしつかたち
  • 弾頭だんとうかた
  • ボア(銃身じゅうしんのライフリングのやま部分ぶぶん)の抵抗ていこう
  • 弾頭だんとうたいする薬莢やっきょうの)けのつよ
  • 無煙むえん火薬かやく燃焼ねんしょう速度そくど
  • 雷管らいかんつよ
  • 薬莢やっきょう容積ようせき

このような要因よういんがあるので、たとえば、おなおもさの弾頭だんとうおなはやさで発射はっしゃするふたつのロードを、一方いっぽう通常つうじょう圧力あつりょくのロード、他方たほうは+Pロードとすることも可能かのうである。おなじコンポーネントからおなじゅうでも、.40S&Wだんのような発射はっしゃやくすくなくたか圧力あつりょく作動さどうする弾薬だんやく場合ばあいは、弾頭だんとうふかさのわずかなちがいによって、圧力あつりょくおおきく増大ぞうだいすることが判明はんめいしている。たとえば、.40S&Wでは、弾頭だんとうふかさを0.05インチ (1.3 mm)えると、圧力あつりょくが20%増加ぞうかすることがしめされた[13]

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ The Shiloh Sharps .45-110
  2. ^ a b Frank C. Barnes, ed. Stan Skinner (2003). Cartridges of the World, 10th Ed.. Krause Publications. ISBN 0-87349-605-1 
  3. ^ Chuck Taylor (May, 2000). “.38-44 HV: The Original Magnum - revolver round”. Guns Magazine,. オリジナルの2012ねん7がつ8にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://archive.is/20120708001629/http://findarticles.com/p/articles/mi_m0BQY/is_5_46/ai_60897647/. 
  4. ^ How are proof pressures determined?
  5. ^ What is +P and +P+ ammunition?
  6. ^ a b c Garrett Cartridge
  7. ^ Condensed Load Guide Version 3.2.2” (英語えいご). Accurate Powder. 2008ねん5がつ16にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん1がつ2にち閲覧えつらん
  8. ^ Hydra-Shok ballistics
  9. ^ Accurate Powder. “.45 Colt (Ruger & T/C only)” (英語えいご). 2008ねん11月20にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん1がつ2にち閲覧えつらん
  10. ^ Accurate Powder. “.45-70 High Pressure” (英語えいご). 2007ねん9がつ30にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん1がつ2にち閲覧えつらん
  11. ^ HK USP Operators Manual
  12. ^ "Titanium Taurus" in Small Arms Review
  13. ^ How do changing various components affect chamber pressure and velocity?

外部がいぶリンク

編集へんしゅう