弾薬だんやく

弾薬だんやく（だんやく）は、銃じゅうや砲ほうなどの火器かきを撃うつときに必要ひつような弾丸だんがんと火薬かやくを組くみ合あわせた物もの。近代きんだいの銃じゅうでは一体化いったいかされ、実包じっぽうと呼よばれる。武器ぶき使用しようのために部隊ぶたいに補給ほきゅうすべき消耗しょうもう品ひん全般ぜんぱんを指さす事こともある。

概要がいよう

銃じゅうを撃うつには、打うち出だされる弾丸だんがんとそのためのエネルギーを打うち出だす火薬かやくが同時どうじに必要ひつようである。この二ふたつを合あわせて弾薬だんやくと呼よぶ。歩兵ほへいが活動かつどうするための一体化いったいかされた実包じっぽうでは、弾丸だんがんを弾頭だんとう、火薬かやくを装そう薬やくと呼よぶ。近代きんだいの軍隊ぐんたいにとっての必需ひつじゅ品ひんである。補給ほきゅう用語ようごとして存在そんざいし、同おなじように補給ほきゅうされる砲弾ほうだん、爆ばく弾だん、ミサイル、ロケット弾だんなど武器ぶき使用しようのために部隊ぶたいに補給ほきゅうすべき消耗しょうもう品ひん全般ぜんぱんを指さす事こともある。

「ルーベン・ジェームズ」搭載とうさいの76mm速射そくしゃ砲ほう、弾倉だんそう部ぶ
砲塔ほうとう後部こうぶハッチからの弾薬だんやくの搬入はんにゅう作業さぎょう

歴史れきし

鉄砲てっぽうが生うまれたころは、裸はだかの弾丸だんがんと火薬かやくがバラバラの状態じょうたいで支給しきゅうされ、兵士へいしが射撃しゃげき直前ちょくぜんに二ふたつを装填そうてんしていた。当時とうじの弾丸だんがんは単純たんじゅんな球状きゅうじょうで、現地げんち生産せいさんされることが多おおかった。火薬かやくは湿気しけやすいため、紙袋かみぶくろなど密閉みっぺい容器ようきに入いれられていた。しばしばこの二ふたつを一体化いったいかして迅速じんそくな装填そうてんを可能かのうとした実包じっぽうが使用しようされたが、主流しゅりゅうになるのは金属きんぞく実包じっぽうの登場とうじょうを待まつ。