節 (文法 )
(従属 節 から転送 )
英文 法 節 (せつ、clause)とは、文 を構成 する、述語 とその項 からなるまとまりのことで、その中 でも特 に定形 (finite) のものだけを指 す。いくつかの語 が集 まって文 の一部 を構成 するとともに、それ自体 の中 に〈主語 +述語 〉を持 っているもの[1]。
フランス語 文法 - 〈
主語 +述語 動詞 〉の基本 形式 を備 えている表現 単位 は、文法 的 分析 において節 (proposition)と呼 ばれる。(英語 の clause である)[2]。
節 の種類
主 節 文 全体 をまとめる節 。日本語 において主 節 の述語 は文末 に置 かれる。接続 節 主 節 以外 の節 で、主 節 への接続 の仕方 によって並列 節 と従属 節 に分 けられる。並列 節 意味 的 に主 節 と対等 の関係 にある節 。例 えば、「私 は彼 が好 きだが、」といった節 。従属 節 主 節 に対 して従属 的 にかかっている節 。なお副詞 節 のみを従属 節 とする考 え方 もある。連体 修飾 節 名詞 を修飾 する節 。形容詞 節 とも呼 ばれる。副詞 節 述語 や文 全体 を修飾 する節 。連用 修飾 節 は副詞 節 の一部 である。補足 節 述語 を補足 する名詞 としての役割 をになった節 。名詞 節 とも言 われる。日本語 では「の」「こと」などによって名詞 化 されるものや「~と」「~か」などによって引用 されるものをいう。
英語 の節
名詞 節
疑問 詞 (who, what, why, where)、関係 詞 (what, why, when, how)、従 位 接続詞 (that, if, whether)によって導 かれ、文中 で主語 、補語 及 び目的 語 の役割 を果 たす。なおthatは、同格 (先行 する名詞 を説明 するので形容詞 的 であるが)の名詞 節 を導 くことがある。
形容詞 節
関係 詞 (who, which, that, why, when, where, as, but, than)によって導 かれ、文中 で先行 詞 となる名詞 や代名詞 を修飾 し、意味 を説明 したり、限定 したりする役割 を果 たす。直接 後 置 して修飾 するものは制限 節 (restrictive clause)という、関係 詞 は省略 されることがある。コンマ(, )に夾 まれて補足 説明 的 に修飾 するものは非 制限 節 (nonrestrictive clause)という。関係 詞 は略 されることがない。
- The girl who is playing tennis with your friend is my younger sister. (あなたの
友達 とテニスをしている少女 は私 の妹 です。注 :制限 節 。whoは省略 不可 。) - The girl (who) your friend is playing tennis with is my younger sister. (あなたの
友達 がテニスをしている少女 は私 の妹 です。注 :制限 節 。whoは省略 可 。) - The girl, who played tennis with your friend, went back home. (あなたの
友達 とテニスをした、あの少女 は家 に帰 った。注 ;非 制限 節 。whoは省略 不可 。) - This is the same watch as I lost yesterday. (これは、
私 が昨日 なくした時計 と同 じ物 だ。注 ;関係 代名詞 asは、the same+名詞 , such+名詞 を先行 詞 とする。)
副詞 節
条件 、原因 ・理由 、程度 、譲歩 、時 、目的 、様態 などを表現 する従 位 接続詞 (if, in case, whether, because, since, as, so...that, as far as, as long as, though, although, even if, when, before, after, till, until, as soon as, in order that, so that, for fear(that), as if, as though, where, that)や複 合 関係 副詞 (whatever, whenever, wherever, however)によって導 かれ、文中 で主 節 全体 を修飾 するものをいう。
- Even if it rains tomorrow, I must go out. (たとえ
明日 雨 であっても、私 は出 かけなければならない。) - I have to go to the library so that I may return the book. (わたしは、その
本 をかえすために図書館 へいかなければならない。) - If she had been born three hundred years ago, she would have succeeded to the throne. (もし300
年 前 に生 まれていたら、彼女 は女王 になったであろう。) - Though I was very tired, I continued to work. (
私 は非常 に疲 れていたが、仕事 を続 けた。)
ロジバンの節
主 節
- i ko'e pendo mi
彼 は私 の友達 だ。 - i ko'e pendo mi gi'e cadzu lo panka
彼 は私 の友達 で、公園 を歩 く。 - i ko'e pendo mi ije ri cadzu lo panka
彼 は私 の友達 だ。そしてそれは公園 を歩 く。 - i ge ko'e pendo mi gi ri cadzu lo panka
彼 は私 の友達 だ。そしてそれは公園 を歩 く。
接続 節
- i lo gerku cu pendo mi gi'e cadzu lo panka
彼 は私 の友達 で、公園 を歩 く。 (並列 節 )
- i lo gerku poi ke'a pendo mi ku'o cu cadzu
私 の友達 である犬 が歩 く。 (従属 ・連体 修飾 節 、制限 ・客観 ) - i lo gerku noi ke'a pendo mi ku'o cu cadzu
犬 ―それは私 の友達 だが―が歩 く。 (従属 ・連体 修飾 節 、非 制限 ・客観 ) - i lo gerku voi ke'a pendo mi ku'o cu cadzu (
私 の友達 、と私 が呼 んでいる・思 っている犬 が歩 く。 (従属 ・連体 修飾 節 、制限 ・主観 ) - *
再帰 代名詞 ・ラムダとして ke'a を用 い、節 の終点 は ku'o で示 す。構文 上 の曖昧 性 をきたさなければこれらは省 ける(これらの例 では省 ける)。
- i mi na barkla ki'u lo nu carvi kei
出 かけない、雨 が降 っているので。 (従属 ・副詞 節 ) - i ki'u lo nu carvi kei mi na barkla
雨 が降 っているので私 は出 かけない。 (従属 ・副詞 節 ) - i mi ei klama lo ckuzda tezu'e lo nu xruti lo cukta kei
私 は図書館 へ行 かなければならない、その本 を返 すために。 (従属 ・副詞 節 ) - i tezu'e lo nu xruti lo cukta kei mi ei klama lo ckuzda その
本 を返 すために私 は図書館 へ行 かなければならない。 (従属 ・副詞 節 ) - *
節 を開 くのにNU類 を用 い、終点 は kei で示 す。構文 上 の曖昧 性 をきたさなければ kei は省 ける(1つめと3つめの例 では省 ける)。開 いた節 は項 としてLE類 (lo など)でまとめ、これを前置詞 に相当 するBAI類 (ki'u, tezu'e など)で主 節 に結 びつける。
- i mi na djuno lo du'u ko'o na barkla ki'u ma kau kei
私 は彼女 がなぜ出 かけないのか知 らない。 (従属 ・補足 節 ) - i lo du'u ko'o na barkla ki'u ma kau kei cu na se djuno mi
彼女 がなぜ出 かけないのか、私 は知 らない。 (従属 ・補足 節 ) - * lo du'u ... kei は mi と
同様 、賓辞 djuno がとる項 であり、統語 論 上 は対等 な関係 にある。構文 上 の曖昧 性 をきたさなければ kei は省 ける(1つめの例 では省 ける)。