成人せいじんの日ひ

成人せいじんの日ひ（せいじんのひ）は、日本にっぽんの国民こくみんの祝日しゅくじつの一ひとつである。ハッピーマンデー制度せいどにより、1月がつの第だい2月曜日げつようびがあてられている。なお、1999年ねん（平成へいせい11年ねん）までは1月がつ15日にちだった。

成人せいじんの日ひ。東京とうきょう・原宿はらじゅく。（2008年ねん）

意義いぎ

「成人せいじん式しき」も参照さんしょう

成人せいじんの日ひは、国民こくみんの祝日しゅくじつに関かんする法律ほうりつ（祝日しゅくじつ法ほう、昭和しょうわ23年ねん7月がつ20日はつか法律ほうりつ第だい178号ごう）第だい2条じょうによれば「大人おとなになったことを自覚じかくし、自みずから生いき抜ぬこうとする青年せいねんを祝いわいはげます」ことを趣旨しゅしとしている。この日ひには、各かく市町村しちょうそんで新しん成人せいじんを招まねいて成人せいじん式しきが行おこなわれる。（ただし、豪雪ごうせつの影響えいきょうや帰省きせいしやすい時期じき等とうを考慮こうりょして大型おおがた連休れんきゅう中なかやお盆ぼんに行おこなわれる地方ちほうも多おおい）

歴史れきし

1999年ねんまで

1948年ねん公布こうふ・施行しこうの祝日しゅくじつ法ほうによって制定せいていされた。制定せいていから1999年ねんまでは毎年まいとし1月がつ15日にちだった。成人せいじんの日ひを1月がつ15日にちとしたのは、この日ひが小正月こしょうがつであり、かつて元服げんぷくの儀ぎが小正月こしょうがつに行おこなわれていたことによるといわれている。

1月がつ15日にちが成人せいじんの日ひとして固定こていされていた時代じだい、1983・84年ねんには共通きょうつう一いち次じ試験しけんが、1994・95年ねんにはセンター試験しけんがそれぞれ行おこなわれた。

かつてラグビー日本にっぽん選手権せんしゅけんは1月がつ15日にちに開催かいさいされたため、成人せいじんを迎むかえる選手せんしゅが出場しゅつじょうしていた事例じれいもある。

2000年ねんから

ハッピーマンデー制度せいど導入どうにゅうに伴ともない、2000年ねんから1月がつ第だい2月曜日げつようび、つまり、その年としの1月がつ8日にちから14日にちまでのうち月曜日げつようびに該当がいとうする日ひに変更へんこうされた。本来ほんらいの「15日にちのある週しゅうでない」のは、17日にちが1995年ねんに阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいの起おきた日ひ、つまり防災ぼうさいとボランティアの日ひのため。

1月がつ1日にち（元日がんじつ）が第だい1月曜日げつようびの場合ばあい、1月がつ8日にちが第だい2月曜日げつようびの成人せいじんの日ひとなる。さらに1月がつ8日にちが第だい2月曜日げつようびとなる年としには、企業きぎょうによっては年末年始ねんまつねんし休暇きゅうかを1月がつ8日にちまで延長えんちょうするケースもある。

成人せいじんの日ひ。東京とうきょう都と。日付ひづけ: 2009

地方ちほうなどでは、帰郷ききょうする新しん成人せいじんが参加さんかしやすいよう、ゴールデンウィーク・お盆ぼん・年末年始ねんまつねんし・成人せいじんの日ひの前々まえまえ日びとなる土曜日どようびか前日ぜんじつとなる日曜日にちようび（土曜日どようびは1月がつ6日にち - 1月がつ12日にち、日曜日にちようびは1月がつ7日にち - 1月がつ13日にちの間あいだのいずれか）に成人せいじん式しきを開催かいさいする自治体じちたいも多おおい。

1999年ねんまでは、1日にちのみの休やすみで交通こうつう事情じじょう等とうの理由りゆうから、故郷こきょうでの成人せいじん式しきへの出席しゅっせきが困難こんなんな成人せいじんも多おおかったが、週休しゅうきゅう二に日にち制せいの定着ていちゃくや祝日しゅくじつ法ほうの改正かいせいに伴ともない、ゴールデンウィーク・お盆ぼん・年末年始ねんまつねんしに成人せいじん式しきを開催かいさいしていた自治体じちたいも、1月がつの成人せいじんの日ひ（またはその前々まえまえ日びか前日ぜんじつ）の開催かいさいに戻もどしたところもある。一方いっぽう、多おおくが都市とし部ぶに就職しゅうしょく・進学しんがくするなどしており、当日とうじつ参加さんかできる対象たいしょう者しゃが少すくないため、ゴールデンウィーク・お盆ぼん・年末年始ねんまつねんしに開催かいさいする自治体じちたいが、郡部ぐんぶを中心ちゅうしんに依然いぜんとして多おおい。

2023年ねんから

2022年ねん4月がつ1日にちから成人せいじん対象たいしょう者しゃが18歳さいに変更へんこうされたが、高校こうこう3年生ねんせい中心ちゅうしんで、就職しゅうしょく・進学しんがく・部ぶ活動かつどうで忙いそがしく、参加さんかが難むずかしい対象たいしょう者しゃが多おおいことから、同年どうねん3月31日にち以前いぜんの成人せいじん対象たいしょう者しゃだった20歳さいを維持いじ、「20歳さいの集つどい」として開催かいさいする自治体じちたいが殆ほとんどである。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 成人せいじん式しき
• 小正月こしょうがつ
• 成年せいねん

外部がいぶリンク

• 各かく「国民こくみんの祝日しゅくじつ」について - 内閣ないかく府ふ