打うち粉こ

打うち粉こ（うちこ）は、食品しょくひんの製造せいぞう等とうにおいて生地きじ同士どうしの付着ふちゃくを抑おさえて作業さぎょう性せいを上あげるために使用しようされる粉こな。食品しょくひんの種類しゅるい（レシピ）に合あわせて、強力粉きょうりきこや薄力粉はくりきこ、そば粉こなどが用もちいられる。

麺めんや餅もちの加工かこうでは、麺めんの場合ばあいは「打うち粉こ」、餅もちの場合ばあいは「とり粉こ（餅もちとり粉こな）」と呼よぶことが多おおい。パンやクッキーなどの生地きじの加工かこうにも用もちいられ、料理りょうりでは手て粉こともいう。食品しょくひん工業こうぎょう上じょうはチューインガムやマシュマロなどの製造せいぞうにも用もちいられる。なお、料理りょうり用語ようごとしては揚あげ物ものの調理ちょうりする際さいに素材そざいと衣ころもをつなぐために予あらかじめ素材そざいに粉こなを付つけることを指さすこともある。

特性とくせい

麺めんや餅もちの製造せいぞうでは原料げんりょうの粉こなと同おなじ種類しゅるいの粉こなを打うち粉こに用もちいることが多おおかった。しかし、食品しょくひん工業こうぎょう上じょうは食品しょくひんの産業さんぎょう化かとともに、打うち粉ことしての特性とくせいの安定あんてい化かと製品せいひんの流通りゅうつう時じの品質ひんしつの安定あんていが求もとめられるようになり、特とくに生なま麺めんでは純度じゅんどが高たかく腐敗ふはいしにくい材料ざいりょうが求もとめられた。そのため食品しょくひん工業こうぎょう上じょうはでん粉ぷんやその加工かこう品ひんが用もちいられるようになっており、一般いっぱん的てきにはばれいしょでん粉ぷん、コーンスターチ、サゴでん粉ぷん、タピオカでん粉ぷんの加工かこう品ひんが主おもに使つかわれている。