数理 すうり 論 ろん 理学 りがく において否定 ひてい (ひてい、英 えい : Negation ) とは、命題 めいだい の真 しん と偽 にせ を反転 はんてん する論理 ろんり 演算 えんざん である。否定 ひてい は英語 えいご で Not であるが、Invert とも言 い われ論理 ろんり 演算 えんざん ではインバージョン(Inversion)、論理 ろんり 回路 かいろ では Not回路 かいろ やインバータ回路 かいろ (Inverter)とも呼 よ ばれ入力 にゅうりょく に対 たい して出力 しゅつりょく が反転 はんてん する。
命題 めいだい P に対 たい する否定 ひてい を ¬P , P , !P などと書 か いて、「P でない」とか「P の否定 ひてい 」、「P 以外 いがい の場合 ばあい 」などと読 よ む。このような形 かたち をした命題 めいだい を否定 ひてい 命題 めいだい (negative proposition )という[1] 。
命題 めいだい P の否定 ひてい は含意 がんい → と矛盾 むじゅん ⊥ を用 もち いた命題 めいだい P → ⊥ として定義 ていぎ されることもある(擬 なずらえ 補元 ほげん も参照 さんしょう )。
ベン図 べんず による論理 ろんり 否定 ひてい (NOT)
「私 わたし の身長 しんちょう は 160 cm 以上 いじょう である」
の命題 めいだい の否定 ひてい は、
「私 わたし の身長 しんちょう は 160 cm 未満 みまん である」
である。
他 た の論理 ろんり 演算 えんざん と違 ちが い、対象 たいしょう となる命題 めいだい が一 ひと つという事 こと から、単項 たんこう 演算 えんざん であることがわかる。
否定 ひてい の真理 しんり 値 ち 表 ひょう
命題 めいだい P
¬P
真 しん
偽 にせ
偽 にせ
真 しん
命題 めいだい p の否定 ひてい は、以下 いか のように複数 ふくすう の表記 ひょうき がなされる。
表記 ひょうき 法 ほう
読 よ み方 かた
¬p
ノットp 、p の否定 ひてい 、p でない
−p
p バー
~p
ノットp 、 チルダp
p
′
{\displaystyle p'\!}
p プライム
p
¯
{\displaystyle {\bar {p}}}
p バー、 バー p
!
p
{\displaystyle !p\!}
ノットp 、bang p
Aの否定 ひてい は、
A
¯
{\displaystyle {\overline {A}}}
と書 か く。
C言語 げんご などでは!
で表 あらわ され、
if (!z) ;
のように使用 しよう される。 また、ビット単位 たんい の否定 ひてい は~
で表 あらわ され
y = ~x;
のように使用 しよう される。
VBScript ではNot
で表 あらわ され、
z = Not x
のように使用 しよう される。
Perl では、!
やnot
で表 あらわ され、
if (!$f) {}
if (not $f) {}
のように使用 しよう される。
Scheme では、not
で表 あらわ され、
(not s)
(map not (map odd? lst))
のように使用 しよう される。
ある対象 たいしょう に関 かん する命題 めいだい で、対象 たいしょう すべてに関 かん する否定 ひてい を全 ぜん 否定 ひてい 、一部 いちぶ に関 かん する否定 ひてい を部分 ぶぶん 否定 ひてい という。これらは、述語 じゅつご 論理 ろんり において、次 つぎ のように表現 ひょうげん される。
全 ぜん 否定 ひてい
∀ x ¬ A (x ) 「すべての x について、「A (x ) でない」」あるいは「絶対 ぜったい に A (x ) ではない」
すべての x に対 たい して、命題 めいだい A (x ) の否定 ひてい を主張 しゅちょう する命題 めいだい 。
部分 ぶぶん 否定 ひてい
¬ ∀ x A (x ) 「「すべての x について A (x )」というわけではない」あるいは「必 かなら ずしも A (x ) ではない」
「すべての x に対 たい して命題 めいだい A (x ) が真 しん である」という命題 めいだい を否定 ひてい する命題 めいだい 。
これらは、述語 じゅつご 論理 ろんり に関 かん するド・モルガンの法則 ほうそく によって、次 つぎ のように書 か き換 か えることができる。
全 ぜん 否定 ひてい
∀ x ¬ A (x ) = ¬ ∃ x A (x )
部分 ぶぶん 否定 ひてい
¬ ∀ x A (x ) = ∃ x ¬ A (x )
つまり、全 ぜん 否定 ひてい 「すべての x について、「P (x ) でない」」は、「「ある x について P (x )」ということはない」とい換 いか えることができ、部分 ぶぶん 否定 ひてい 「「すべての x について P (x )」というわけではない」は、「ある x については「P (x ) ではない」」とい換 いか えることができる。
全 ぜん 否定 ひてい 命題 めいだい の否定 ひてい は部分 ぶぶん 肯定 こうてい 、部分 ぶぶん 否定 ひてい 命題 めいだい の否定 ひてい は全 ぜん 肯定 こうてい である。
否定 ひてい をさらに他 た の観念 かんねん と組 く み合 あ わせて考 かんが えることもできる。可能 かのう 性 せい 「~でありうる」、必然 ひつぜん 性 せい 「~にちがいない」などを論理 ろんり 学 がく の枠組 わくぐみ として扱 あつか うのが様相 ようそう 論 ろん 理学 りがく であり、ここではそれらに対 たい する否定 ひてい が基本 きほん 的 てき 法則 ほうそく (公理 こうり )として必要 ひつよう とされる。
例 たと えば意味 いみ としては(言語 げんご 形式 けいしき 上 じょう とは異 こと なる)
「〜しなければならない(命令 めいれい )」の否定 ひてい は「〜しなくてよい(免除 めんじょ )」
「〜であるにちがいない」の否定 ひてい は「〜でないかもしれない」
「〜してよい(許可 きょか )」の否定 ひてい は「〜してはならない(禁止 きんし )」
「〜であるかもしれない」の否定 ひてい は「〜でないにちがいない」
と考 かんが えられる。様相 ようそう 論理 ろんり は一般 いっぱん には古典 こてん 論理 ろんり に必然 ひつぜん 性 せい 演算 えんざん 子 こ
◻
{\displaystyle \Box }
と可能 かのう 性 せい 演算 えんざん 子 こ
◊
{\displaystyle \Diamond }
を導入 どうにゅう して形式 けいしき 化 か され、「可能 かのう 性 せい 演算 えんざん 子 こ つきの命題 めいだい 」
◊
A
{\displaystyle \Diamond A}
は、「命題 めいだい の否定 ひてい に必然 ひつぜん 性 せい 演算 えんざん 子 こ をつけた命題 めいだい の否定 ひてい 」
¬
◻
¬
A
{\displaystyle \lnot \Box \lnot A}
として定義 ていぎ される。例 たと えば「「彼 かれ がそれをしていないに違 ちが いない」というわけではない」は、「彼 かれ がそれをした可能 かのう 性 せい がある」と同値 どうち である。
自然 しぜん 言語 げんご において、否定 ひてい は極性 きょくせい 表現 ひょうげん の一種 いっしゅ である。否定 ひてい を表 あらわ す言語 げんご 表現 ひょうげん は文 ぶん 否定 ひてい と構成 こうせい 素 もと 否定 ひてい に分 わ けられる。
文 ぶん 否定 ひてい は、英語 えいご や日本語 にほんご の
I do not have a pen.
私 わたし はペンを持 も っていない 。
のように、述語 じゅつご に否定 ひてい 標識 ひょうしき を付与 ふよ することによって否定 ひてい 命題 めいだい を表現 ひょうげん する方法 ほうほう である。
構成 こうせい 素 もと 否定 ひてい は、英語 えいご の
のように、述語 じゅつご 以外 いがい の構成 こうせい 素 もと に否定 ひてい 標識 ひょうしき を付与 ふよ することで否定 ひてい 命題 めいだい を表現 ひょうげん する方法 ほうほう である。日本語 にほんご では「ない 袖 そで を振 ふ る」のように修飾 しゅうしょく 語 ご を否定 ひてい しても否定 ひてい 文 ぶん にはならない(「袖 そで を振 ふ らない」の意味 いみ にはならない)。
文 ぶん 否定 ひてい も構成 こうせい 素 もと 否定 ひてい も、どちらもほぼ同 おな じ意味 いみ を表 あらわ すことができるが、文 ぶん 否定 ひてい の方 ほう が一般 いっぱん 的 てき である。
述語 じゅつご の形 かたち を変化 へんか させることで否定 ひてい を表 あらわ す。例 たと えば日本語 にほんご の動詞 どうし の否定 ひてい では否定 ひてい の接尾 せつび 辞 じ が用 もち いられ、ペルシャ語 ご では接頭 せっとう 辞 じ が使 つか われる。
語形 ごけい 変化 へんか による否定 ひてい の例 れい
接頭 せっとう 辞 じ (ペルシア語 ご )
نخرم
na-
xar
-am
NEG -
買 か う
-1SG
「私 わたし は買 か わない」
接尾 せつび 辞 じ (日本語 にほんご )
買 か わない
kaw
-ana
-i
買 か う
-NEG
-NPST
他 た の屈折 くっせつ 要素 ようそ と融合 ゆうごう している場合 ばあい もある。例 たと えばナナイ語 ご では否定 ひてい 節 ぶし で特別 とくべつ な時制 じせい 標識 ひょうしき を用 もち いる。
語形 ごけい 変化 へんか による否定 ひてい の例 れい (ナナイ語 ご )
肯定 こうてい ・現在 げんざい
xola
-j
-si
読 よ む
-PRS
-2SG
「あなたは読 よ んでいる」
肯定 こうてい ・過去 かこ
xola
-xa
-si
読 よ む
-PST
-2SG
「あなたは読 よ んでいた」
否定 ひてい ・現在 げんざい
xolā
-si
-si
読 よ む
-NEG .PRS
-2SG
「あなたは読 よ んでいない」
否定 ひてい ・過去 かこ
xolā
-ci
-si
読 よ む
-NEG .PST
-2SG
「あなたは読 よ んでいなかった」
一般 いっぱん には文法 ぶんぽう 的 てき な法 ほう の一種 いっしゅ として「否定 ひてい 法 ほう 」とされる。
また否定 ひてい 形 がた が肯定 こうてい 形 がた と全 まった く異 こと なる形態 けいたい をしている場合 ばあい もある。例 たと えば日本語 にほんご 「ある」-「ない」など(文語 ぶんご 体 たい や関西 かんさい 弁 べん は「あらず」、「あらへん」という否定 ひてい 形 がた を使 つか う)。
日本語 にほんご では動詞 どうし に対 たい しては未然 みぜん 形 がた に助動詞 じょどうし 「ない」・「ぬ」が接続 せつぞく した形 かたち で否定 ひてい する。「ない」・「ぬ」は独立 どくりつ 性 せい のない接尾 せつび 辞 じ と考 かんが えるのが適切 てきせつ である(助詞 じょし 「は」が介入 かいにゅう した場合 ばあい 「*書 しょ か-は-ない」でなく「書 が き-は-しない」と言 い う)。一方 いっぽう 形容詞 けいようし ・形容動詞 けいようどうし の否定 ひてい には「ない」を使 つか うが、これは学校 がっこう 文法 ぶんぽう では助動詞 じょどうし でなく補助 ほじょ 形容詞 けいようし と呼 よ び、「赤 しゃっ く-は-ない」というように独立 どくりつ 性 せい があり、またこの「ない」には本来 ほんらい の意味 いみ が残 のこ っている(「ない」を肯定 こうてい 形 がた の「ある」に入 い れ替 か え「赤 しゃっ くはある」とすることもできる)。
このほか、動詞 どうし や形容詞 けいようし を単独 たんどく に否定 ひてい することができず「…であるということはない」のように文 ぶん (節 ふし )を否定 ひてい する言語 げんご もある。
言語 げんご における否定 ひてい で注意 ちゅうい すべき点 てん として、否定 ひてい を他 た の法 ほう 観念 かんねん (可能 かのう ・必然 ひつぜん ・許可 きょか ・義務 ぎむ など、話者 わしゃ の判断 はんだん が介入 かいにゅう する)と組 く み合 あ わせた場合 ばあい には、意味 いみ 的 てき な否定 ひてい (論理 ろんり 的 てき 否定 ひてい )と形式 けいしき 的 てき な否定 ひてい が一致 いっち しない場合 ばあい もある。意味 いみ 的 てき な否定 ひてい は上記 じょうき の様相 ようそう 論理 ろんり 学 がく における否定 ひてい として扱 あつか うことができ、例 たと えば許可 きょか 「…してよい」の意味 いみ 的 てき 否定 ひてい は不 ふ 許可 きょか =禁止 きんし 「…してはならない」、義務 ぎむ 「…しなければならない」の意味 いみ 的 てき 否定 ひてい は否定 ひてい の許可 きょか 「…しなくてよい」である。しかし英語 えいご で must not は「…してはならない」または「…はありえない」を表 あらわ す。つまり not によって、助動詞 じょどうし (あるいは文 ぶん 自体 じたい )を否定 ひてい する(外部 がいぶ 否定 ひてい )のではなく、動詞 どうし 不定 ふてい 詞 し を否定 ひてい するのだ(内部 ないぶ 否定 ひてい )と考 かんが えるべきである。それに対 たい し cannot は can の否定 ひてい (不可能 ふかのう 「…できない」または「…はありえない」:外部 がいぶ 否定 ひてい )と考 かんが えてよい。may not は場合 ばあい によって意味 いみ が異 こと なり、禁止 きんし 「…してはならない」(must not とほぼ同 おな じ意味 いみ ;ただし発話 はつわ で not を強調 きょうちょう すると「…しなくてよい」の意味 いみ にもなる)、または否定 ひてい の可能 かのう (不可能 ふかのう ではない)「…でないかもしれない」になる。
上記 じょうき のような明 あき らかな否定 ひてい 語 ご 以外 いがい にも、意味 いみ 的 てき に否定 ひてい に近 ちか い語 かたり ・表現 ひょうげん もある。英語 えいご でいえば、"only~"(文脈 ぶんみゃく による)、"few"、"scarcely"などがある。これらに相当 そうとう する日本語 にほんご 表現 ひょうげん では「~しかない」「ほとんど~ない」「滅多 めった に~ない」と否定 ひてい を明示 めいじ することが多 おお い。
時制 じせい ・アスペクト ・ムードなどによって、異 こと なる否定 ひてい の不 ふ 変化 へんか 詞 し や接辞 せつじ を用 もち いる言語 げんご もある。例 たと えば、否定 ひてい の命令 めいれい 文 ぶん (禁止 きんし )に否定 ひてい 平叙 へいじょ 文 ぶん と別 べつ の手段 しゅだん を使 つか う言語 げんご や、存在 そんざい の否定 ひてい に特別 とくべつ の方法 ほうほう を持 も っている言語 げんご は数多 かずおお くある。
無 む 標 しるべ の否定 ひてい ・存在 そんざい の否定 ひてい ・禁止 きんし の例 れい (北京 ぺきん 官話 かんわ )
無 む 標 しるべ の否定 ひてい
他 た 不 ふ 喝 かつ 酒 しゅ
tā
bu
hē
jiǔ
彼 かれ
NEG
飲 の む
酒 さけ
「彼 かれ は酒 さけ を飲 の まない」
存在 そんざい の否定 ひてい
他 た 没 ぼつ 有 ゆう 哥哥
tā
méi
yǒu
gēge
彼 かれ
NEG
ある
兄 あに
「彼 かれ には兄 あに がいない」
禁止 きんし
別 べつ 走 はし
bié
zǒu
NEG.IMP
行 い く
「行 い かないで!」
いくつかの言語 げんご で否定 ひてい 表現 ひょうげん が歴史 れきし 的 てき に、次 つぎ のような一定 いってい の傾向 けいこう で変化 へんか することが知 し られており、発見 はっけん 者 しゃ イェスペルセン に因 ちな みイェスペルセン周期 しゅうき (英語 えいご 版 ばん ) と呼 よ ばれる。
否定 ひてい は否定 ひてい 標識 ひょうしき で表 あらわ される。
否定 ひてい 標識 ひょうしき が弱化 じゃっか し、強調 きょうちょう の副詞 ふくし が付 つ け加 くわ えられる。
強調 きょうちょう の副詞 ふくし が義務 ぎむ 化 か (強調 きょうちょう の意義 いぎ は希薄 きはく 化 か )して否定 ひてい 副詞 ふくし に変化 へんか し、否定 ひてい は2語 ご で表 あらわ されるようになる。
否定 ひてい 標識 ひょうしき と副詞 ふくし が離 はな れている場合 ばあい には、否定 ひてい は否定 ひてい 副詞 ふくし で表 あらわ され、元来 がんらい の否定 ひてい 標識 ひょうしき は任意 にんい になる。否定 ひてい 標識 ひょうしき と副詞 ふくし が隣接 りんせつ する場合 ばあい には、否定 ひてい 標識 ひょうしき と副詞 ふくし が融合 ゆうごう する。
否定 ひてい は否定 ひてい 副詞 ふくし (または融合 ゆうごう 形 がた )だけで表 あらわ される。
否定 ひてい 副詞 ふくし (または融合 ゆうごう 形 がた )が否定 ひてい 標識 ひょうしき として使 つか われる。
1に戻 もど る。
これが典型 てんけい 的 てき に見 み られるのはフランス語 ふらんすご である。現代 げんだい 文語 ぶんご では本来 ほんらい の否定 ひてい 詞 し neと、本来 ほんらい は強調 きょうちょう のために追加 ついか された副詞 ふくし pasで動詞 どうし 句 く をはさむ。しかし口語 こうご ではneを省略 しょうりゃく しpasだけで否定 ひてい を表 あらわ すのが普通 ふつう である。つまり現代 げんだい フランス語 ふらんすご は3から5の段階 だんかい にある(フランス語 ふらんすご の否定 ひてい 文 ぶん 参照 さんしょう )。英語 えいご の否定 ひてい 詞 し not、ドイツ語 ご のnichtなどは、元来 がんらい は否定 ひてい 標識 ひょうしき と強調 きょうちょう の副詞 ふくし の融合 ゆうごう 形 がた であり、つまり5段階 だんかい にある。
またこの他 ほか にも、否定 ひてい の強調 きょうちょう 表現 ひょうげん が通常 つうじょう の否定 ひてい 表現 ひょうげん として用 もち いられるようになった例 れい は多 おお くの言語 げんご で見 み られる。例 たと えば英語 えいご の「do not 動詞 どうし 」構文 こうぶん (古 ふる くは動詞 どうし の後 のち にnotを付 つ けるだけでよかった)、近畿 きんき 方言 ほうげん の助動詞 じょどうし 「へん」(「・・・はせぬ」から転 てん じた)など。
日常 にちじょう 生活 せいかつ で用 もち いられる否定 ひてい は論理 ろんり としては異 こと なり、結論 けつろん だけをい争 いあらそ う誹謗 ひぼう 中傷 ちゅうしょう となっている、
論証 ろんしょう が存在 そんざい しないために、
相手 あいて を言 い い負 ま かす目的 もくてき で中傷 ちゅうしょう する、
詭弁 きべん と化 か してしまう、
結論 けつろん だけを言 い うのみで、
なぜそういう結論 けつろん に至 いた ったか?
答 こた えが暴力 ぼうりょく 的 てき であったり、
相手 あいて に危害 きがい を加 くわ える内容 ないよう が多 おお い、
論理 ろんり の形成 けいせい なしで相手 あいて の悪口 わるぐち を言 い うため、
哲学 てつがく においての「否定 ひてい 」は正当 せいとう な論証 ろんしょう が必要 ひつよう 不可欠 ふかけつ で、
こちらは算術 さんじゅつ とは異 こと なる否定 ひてい である。