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新風舎 - Wikipedia

株式会社かぶしきがいしゃ新風しんぷうしゃ(しんぷうしゃ、英文えいぶん社名しゃめい:Singpoosha)は、かつて東京とうきょうみなと本社ほんしゃき、自費じひ出版しゅっぱん共同きょうどう出版しゅっぱん中心ちゅうしんっていた日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ2008ねん1がつ経営けいえい破綻はたんした。

新風しんぷうしゃ本社ほんしゃ川上かわかみビル)と書店しょてん熱風ねっぷう書房しょぼう
新風しんぷうしゃ本社ほんしゃがあった川上かわかみビル(東京とうきょうみなと)。ビル1かいには書店しょてん熱風ねっぷう書房しょぼう」が入居にゅうきょしていた

1996ねんから出版しゅっぱん作品さくひんしょうとして「新風しんぷうしゃ出版しゅっぱんしょう」を開催かいさいしていたが、同社どうしゃ経営けいえい破綻はたんにより終了しゅうりょうした。

概要がいよう

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創業そうぎょうしゃ松崎まつざき義行よしゆきが、東京とうきょう国分寺こくぶんじにて15さい創業そうぎょうした。

2006ねん時点じてんでは社員しゃいんすう360めいで、自費じひ出版しゅっぱんけいふくめた年間ねんかん出版しゅっぱん点数てんすうでは2,788てん日本にっぽん最大さいだいであった[1]。なお、自費じひ出版しゅっぱんけいのぞくと、2006ねん新風しんぷうしゃ年間ねんかん出版しゅっぱん点数てんすうは2005ねんが1,673てん、2006ねんが385てんであり、2005ねん講談社こうだんしゃ(2,099てん)が、2006ねん講談社こうだんしゃ(2,013てん)をはじめとするおおくの出版しゅっぱんしゃがこれを上回うわまわ点数てんすう書籍しょせき出版しゅっぱんしている[1]。しかし、2007ねん後半こうはんから経営けいえい悪化あっかした。

2008ねん1がつ7にち東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょ民事みんじ再生さいせい申請しんせい信用しんよう調査ちょうさ会社かいしゃである帝国ていこくデータバンクによれば、負債ふさいがくやく20おくえん関連かんれん会社かいしゃである新風しんぷうホールディングスをふくめるとやく25おくえんであった。しかし再建さいけん支援しえん表明ひょうめいしていた企業きぎょう印刷いんさつ会社かいしゃ2しゃ)が、新風しんぷうしゃ経営けいえいサイドとの姿勢しせいちがいから支援しえん断念だんねんし、同年どうねん1がつ18にち東京とうきょう地裁ちさい民事みんじ再生さいせい手続てつづき廃止はいしすることを決定けっていし、破産はさん手続てつづき移行いこうした。破産はさん手続てつづき結果けっか一般いっぱん債権さいけんしゃへの配当はいとう不可能ふかのうであることが確定かくていしたため、2010ねん2がつ10日とおか破産はさん廃止はいしあやとき廃止はいし)となった[2]

新風しんぷうしゃ倒産とうさんともな既刊きかんほん絶版ぜっぱんとなり、かく書籍しょせき著作ちょさくけんはそれぞれの作者さくしゃもどされた。ただし作者さくしゃ希望きぼうした場合ばあいかぎり、同業どうぎょう文芸ぶんげいしゃさい契約けいやくする方法ほうほうしめされたが、作者さくしゃがわ費用ひよう負担ふたん別途べっと発生はっせいする方法ほうほうであった。新風しんぷうしゃから文芸ぶんげいしゃ既刊きかんほん著作ちょさくけん自動じどう移転いてんしたのではなく、あくまで作者さくしゃ希望きぼうした場合ばあいかぎって、任意にんい文芸ぶんげいしゃ作者さくしゃ個々人ここじん契約けいやくなお選択肢せんたくしのこされたということである。絶版ぜっぱんしたかく書籍しょせき著作ちょさくけんあつかいは、それぞれの作者さくしゃ自身じしん自由じゆう意思いしゆだねられたため、作者さくしゃ文芸ぶんげいしゃからのさい出版しゅっぱん拒否きょひすることも可能かのうである。

  • 1980ねん - 松崎まつざき義行よしゆきが15さい創業そうぎょう自身じしん詩集ししゅう刊行かんこう月刊げっかん創作そうさく新風しんぷう創刊そうかん(16ごうまで)
  • 1983ねん - 雑誌ざっし「TILL」創刊そうかん(8ごうまで)
  • 1989ねん - ニフティサーブのフォーラム」の作品さくひんしゅう出版しゅっぱん
  • 1993ねん - 大阪おおさか支社ししゃ開設かいせつ年間ねんかん出版しゅっぱん点数てんすうが100てん突破とっぱ
  • 1996ねん - ホームページ開設かいせつ新風しんぷうしゃ出版しゅっぱんしょう開設かいせつ
  • 1999ねん - 「ドールアートシリーズ」創刊そうかん
  • 2000ねん - 本社ほんしゃ東京とうきょうみなと青山あおやま移転いてん
  • 2001ねん - 電子でんし書籍しょせき出版しゅっぱん開始かいし絵本えほん「うしろにいるのだあれ」がだいヒット
  • 2003ねん - 新風しんぷうしゃ文庫ぶんこ創刊そうかん
  • 2004ねん - 福岡ふくおか名古屋なごや大阪おおさか直営店ちょくえいてんオープン
  • 2005ねん - 自費じひ出版しゅっぱんけいふく年間ねんかん出版しゅっぱん点数てんすう日本一にっぽんいちとなる(2,719てん[1]
  • 2006ねん - 投稿とうこう雑誌ざっし未来みらい創作そうさく創刊そうかん
  • 2008ねん - 東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょ民事みんじ再生さいせい申請しんせい(1がつ7にち)、東京とうきょう地裁ちさい手続てつづ廃止はいし決定けってい破産はさん手続てつづき開始かいし(1がつ18にち
  • 2010ねん - 破産はさん廃止はいし(2がつ10日とおか)。以後いご現存げんそんせず

おも出版しゅっぱんぶつ

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共同きょうどう出版しゅっぱんさかんになったことで飛躍ひやくてき出版しゅっぱん点数てんすうび、2005ねんには出版しゅっぱん点数てんすう業界ぎょうかい1となるなど多数たすう書籍しょせき発行はっこうするようになっていたが、同時どうじ著者ちょしゃとのトラブルも増加ぞうかした。

2007ねん7がつ4にちもと大学だいがく教授きょうじゅら3にんが、全国ぜんこくやく800の書店しょてん販売はんばいすると勧誘かんゆうされて新風しんぷうしゃ出版しゅっぱん契約けいやくむすんだが、実際じっさい一部いちぶ書店しょてん原告げんこくのひとりの場合ばあいにはわずか3てん)でしか販売はんばいされなかったとして、やく736まんえん損害そんがい賠償ばいしょう請求せいきゅうする民事みんじ訴訟そしょう東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょ提起ていきした[3][4]

  • 藤原ふじわら新也しんやは、新風しんぷうしゃ著者ちょしゃ共同きょうどう出版しゅっぱんちかけ、通常つうじょう以上いじょう出版しゅっぱん費用ひようさせているのではないかという疑義ぎぎ提起ていきした[5]藤原ふじわらはまた、どう形態けいたい流通りゅうつう出版しゅっぱん旧称きゅうしょう協力きょうりょく出版しゅっぱん)をがける文芸ぶんげいしゃへの疑義ぎぎ提起ていきしている。
  • 有田ありた芳生よしおは「ゆめものにするあくどい希望きぼう商法しょうほう」であると批判ひはんしている[6]が、論拠ろんきょあきらかにはしていない。
  • 一方いっぽう江川えがわ紹子[7]ら、新風しんぷうしゃ擁護ようごするジャーナリストやライターもいた。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c 出版しゅっぱんしゃべつ 新刊しんかん点数てんすう ランキング 日本にっぽん著者ちょしゃ販促はんそくセンター
  2. ^ だい6かい財産ざいさん状況じょうきょう報告ほうこく集会しゅうかい報告ほうこくしょ 川島かわしま法律ほうりつ事務所じむしょ新風しんぷうしゃ破産はさん管財かんざいじん
  3. ^ asahi.com:自費じひ出版しゅっぱんでトラブル相次あいつぐ「本屋ほんやならぶとおもったのに」 - 文化ぶんか芸能げいのう 2007ねん7がつ5にち閲覧えつらん
  4. ^ もと教授きょうじゅ自費じひ出版しゅっぱん新風しんぷうしゃ提訴ていそ一部いちぶ書店しょてんしかほん出回でまわらず:社会しゃかい:YOMIURI ONLINE(読売新聞よみうりしんぶん) 2007ねん7がつ5にち閲覧えつらん
  5. ^ Shinya talk - 「新風しんぷうしゃ」なるどうもちょっとになる出版しゅっぱんしゃ Archived 2007ねん2がつ24にち, at the Wayback Machine.
  6. ^ 有田ありた芳生よしおの『よい醒漫ろく』:「新風しんぷうしゃ」のあくどい商法しょうほう
  7. ^ よみうりテレビウェークアップ!ぷらす」2007ねん7がつ14にち放送ほうそう

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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