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日野・600 - Wikipedia

600日野自動車ひのじどうしゃ製造せいぞうする中型ちゅうがた大型おおがたトラックである。

165ハイブリッド(日野ひのオートプラザ所蔵しょぞうしゃ

実際じっさい車種しゃしゅめい下記かきの3けた数字すうじだが、とうこうでは日野自動車ひのじどうしゃグローバルサイトで600シリーズとして紹介しょうかい[1]されていることから、記事きじめいを600とする。

概要がいよう

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日野ひの北米ほくべい市場いちば本格ほんかく参入さんにゅうたすために投入とうにゅうした北米ほくべい専用せんようのボンネットトラックである。生産せいさん日野ひのモータース・マニファクチュアリングUSAでおこなわれる。

ひだりハンドル仕様しようのみで日本にっぽんでは販売はんばいされていないが、日野ひのオートプラザが1だい保有ほゆうしている。

また、東京とうきょう都内とないでビアレストランを経営けいえいする法人ほうじんが、後部こうぶにコンテナを搭載とうさいしバーカウンターをそなえた移動いどうしき店舗てんぽそうしたナンバーづけ車両しゃりょう所有しょゆうしている。

ラインナップ

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駆動くどう方式ほうしきは4X2のこう駆動くどう全車ぜんしゃベッドレスのショートキャブが標準ひょうじゅんである。それぞれのモデルごとに152インチから271インチまで様々さまざまなホイールベースのバリエーションがある。また上位じょういクラスである268/268Aと338は特注とくちゅう最大さいだい298インチまでホイールベース(フレーム)を延長えんちょうすることが可能かのうである。

斜体しゃたい現行げんこうラインナップ、細字さいじ過去かこ設定せっていされていたモデルで、現在げんざいはこのクラスはキャブオーバーモデルであるデュトロ北米ほくべい仕様しようわっている。

  • 145 GVW6t
  • 165 GVW7t
  • 185 GVW8t
  • 238 GVW10t
  • 258LP GVW11.5t
  • 258ALP GVW11.5t
  • 268 GVW12t
  • 268A GVW12t
  • 338 GVW15t
  • 338CT GVW15t

ダカール・ラリー

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ラリーレイド仕様しようしゃ(2019ねんシルクウェイラリー英語えいごばん参戦さんせん

日野自動車ひのじどうしゃとチームスガワラは、2019ねん6がつ3にちダカール・ラリー2020ねん大会たいかい体制たいせい発表はっぴょう。2号車ごうしゃレンジャーから600に変更へんこうし、ドライバーは菅原すがわら義正よしまさ後任こうにんとしてしん加入かにゅうしたはなわ郁夫いくおつとめた。ドライブトレーンはアリソン・トランスミッションせいのトルコンしき6そくATをしん採用さいようする以外いがいはレンジャーと同一どういつとなる。直列ちょくれつ6気筒きとうディーゼルターボのA09Cエンジンもレンジャーと同一どういつで、最大さいだい出力しゅつりょくは750PS/2600rpm、最大さいだいトルクは236kgm(やく2314Nm)/1200rpm。車両しゃりょう重量じゅうりょうはレンジャーより175kgおもく8,480kgとなる[3]。カテゴリはグループT5.1(プロトタイプ・クロスカントリー・トラック)である。

デビューねんはステージ8で転倒てんとうし、ステージ9でロールバーに損傷そんしょうられたため、安全あんぜんのためリタイアした[4]。なお1号車ごうしゃのレンジャーは無事ぶじ完走かんそうしている。

2022ねん大会たいかいは、日野ひのが1991ねんにダカール・ラリーへはつ参戦さんせん以来いらい31年間ねんかん使用しようしてきたレンジャーから、完全かんぜんに600にえて参戦さんせんする[5]。ただし内部ないぶ構造こうぞうはレンジャーとおおくを共有きょうゆうしている。2021ねん大会たいかい同様どうように1だい体制たいせいでの参戦さんせんとなり、ドライバーは菅原すがわらあきらひとしつとめる。ドライブトレーンは6そくATにくわえ、日野ひののダカール・ラリー参戦さんせん車両しゃりょうとしてははつとなるレーシングハイブリッドシステム採用さいようした。モーターはカナダのTM4しゃせい、バッテリーはジェイテクトしゃせいキャパシタをそれぞれもちいており、トルクとえにこう回転かいてんがたにチューニングされて800PSになったA09Cエンジンとの合計ごうけい最大さいだい1080PSを実現じつげんする。車両しゃりょう重量じゅうりょうは8,600kgで従来じゅうらいよりはおもくなるが、FRP素材そざい駆使くしして極力きょくりょく重量じゅうりょう増加ぞうかおさえた[6][5]。ハイブリッドシステムのトラブルや転倒てんとうによりリタイアの危機ききひんしたが、メカニックたちの懸命けんめい修復しゅうふく幸運こううんによりいずれも致命傷ちめいしょうまぬかれ、総合そうごう12完走かんそうした。

2023ねん大会たいかい日野ひの本社ほんしゃはいガス不正ふせい問題もんだいにより出場しゅつじょうあやぶまれたが、11月に参戦さんせん発表はっぴょうされた。数々かずかずのトラブルに見舞みまわれながらも総合そうごう10フィニッシュをたした[7]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Hino:Commercial Vehicle lineup
  2. ^ "Hino Trucks and Cummins Announce Medium and Heavy-Duty Engine Offering" (Press release) (英語えいご). Hino Motors Sales U.S.A., Inc. 12 March 2021. 2021ねん5がつ30にち閲覧えつらん
  3. ^ “"日野ひのチームスガワラ"、さらなるたかみを目指めざしたしんチーム体制たいせい発表はっぴょう. 日野自動車ひのじどうしゃ. (2019ねん6がつ3にち). https://www.hino.co.jp/corp/news/2019/20190603-002351.html 
  4. ^ “ステージ9:1号車ごうしゃあくつづ我慢がまんのSSを総合そうごう16でクリア 2号車ごうしゃ安全あんぜんじょう理由りゆうでリタイアを決断けつだん. https://www.hino.co.jp/corp/dakar/latest_news/2020/20200115-002529.html 
  5. ^ a b “ダカール・ラリー2022参戦さんせん車両しゃりょう完成かんせい. 日野自動車ひのじどうしゃ. (2021ねん10がつ25にち). https://www.hino.co.jp/corp/dakar/latest_news/2021/20211025-003076.html 
  6. ^ “ダカールもハイブリッドに!! 日野ひの投入とうにゅうするド迫力はくりょくトラックに刮目かつもくせよ”. https://bestcarweb.jp/news/motorsport/354167 
  7. ^ 15日間にちかん競技きょうぎがすべて終了しゅうりょう! 日野ひのチームスガワラは最終さいしゅうステージをえてトラック部門ぶもん総合そうごう10!【ダカールラリー2023】

関連かんれん項目こうもく

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  • 日野ひの・レンジャー - 600が登場とうじょうするまえ日本にっぽんせいのレンジャー(現地げんちめい:ECONO DIESEL)が販売はんばいされていた。2021ねん大会たいかいまではダカール・ラリーの参戦さんせん車両しゃりょうであった。
  • 日野自動車ひのじどうしゃエンジン不正ふせい問題もんだい - HC-SCR触媒しょくばい採用さいようしたA05Cがた北米ほくべいでのはいガス認証にんしょう試験しけん通過つうかしなかったことで不正ふせい発覚はっかくし、この問題もんだい国内こくないにも波及はきゅうしたことで日本にっぽんでは認定にんていしがおこなわれた。尿素にょうそSCRを採用さいようしたN04Cがたでは燃費ねんぴ性能せいのう改竄かいざん指摘してきされた。

外部がいぶリンク

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