明あかり電工でんこう事件じけん(めいでんこうじけん)とは、明あかり電工でんこうを巡めぐる疑獄ぎごく事件じけん。
1989年ねん(平成へいせい元年がんねん)頃ごろに株かぶの仕手して筋すじで注目ちゅうもくを集あつめていた明あきら電工でんこうにおける脱税だつぜいが報道ほうどうにより発覚はっかくした。東京とうきょう地方ちほう検察庁けんさつちょう特別とくべつ捜査そうさ部ぶ(東京とうきょう地検ちけん特捜とくそう部ぶ)は、その過程かていで元もと証券しょうけん会社かいしゃ社員しゃいんら6人にんを逮捕たいほした。
国会こっかい議員ぎいん、通産省つうさんしょう官僚かんりょう、大蔵省おおくらしょう官僚かんりょうなどへの工作こうさく疑惑ぎわくも浮上ふじょうしたが立件りっけんされなかった。また、矢野やの絢あや也公明党こうめいとう委員いいん長ちょうが株かぶの売買ばいばいに関与かんよしたとされたが、本人ほんにんはこれを否定ひていした。
事件じけんの中心ちゅうしん人物じんぶつであった明あきら電工でんこうオーナーの中ちゅう瀬古せこ功いさおは21億おく円えんの脱税だつぜいで起訴きそされ、懲役ちょうえき3年ねん、罰金ばっきん4億おく円えんの実刑じっけい判決はんけつが確定かくていした。