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時の行路 - Wikipedia

どき行路こうろ

日本にっぽん小説しょうせつ映画えいが

どき行路こうろ』(ときのこうろ)は、田島たじまはじめによる小説しょうせつリーマンショック影響えいきょうからいわれなき解雇かいことなる自動車じどうしゃ工場こうじょうはたら派遣はけん労働ろうどうしゃたちを実話じつわもとにしている。その、『ぞく行路こうろ』『争議そうぎ生活せいかつしゃ―『行路こうろ完結かんけつへん』の2さく続編ぞくへんとして執筆しっぴつされている。

作者さくしゃは、映画えいが公開こうかいにあたってせた文章ぶんしょうのなかで、〈2008ねんおそった「正規せいきり」のあらしのもとで、労働ろうどう組合くみあいをつくりがったひとたちや「年越としこ派遣はけんむら」の生々なまなましい光景こうけいたりにしたこと〉を執筆しっぴつのきっかけとしてべている[1]実際じっさいには〈和解わかい〉という結果けっかとなったたたかいを、ほぼ同時どうじ進行しんこうのかたちでえがいている。

行路こうろ』のタイトルで映画えいがされ、2020ねん3がつ公開こうかいされている。

書誌しょしデータ 

編集へんしゅう
  • 行路こうろ』 - 「しんぶん赤旗あかはた」2010ねん9がつ1にちから2011ねん6がつ14にちまで連載れんさい単行本たんこうぼんしん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ、2011ねん9がつISBN 978-4-406-05504-8
  • ぞく行路こうろ』 - 「しんぶん赤旗あかはた」2013ねん11月1にちから2014ねん5がつ23にちまで連載れんさい単行本たんこうぼんしん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ、2014ねん8がつISBN 978-4-406-05810-0
  • 争議そうぎ生活せいかつしゃ』 - 『民主みんしゅ文学ぶんがく』2017ねん4がつ、5がつごう掲載けいさい単行本たんこうぼんしん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ、2017ねん9がつISBN 978-4-406-06168-1

2020ねん3がつ14にちより池袋いけぶくろシネマ・ロサにて公開こうかい神山かみやま征二郎せいじろうの30作品さくひん監督かんとく作品さくひん石黒いしぐろけん派遣はけん工員こういんを、そのつま中山なかやましのぶえんじる。

地元じもとである青森あおもり八戸はちのへでリストラによりしょくうしなった五味ごみ洋介ようすけ石黒いしぐろけん)は、つま夏美なつみ中山なかやましのぶ)とどもたちをつま実家じっかのこして、静岡しずおか大手おおて自動車じどうしゃメーカーの工場こうじょう派遣はけん社員しゃいん旋盤せんばんこうとしてはたらきながら、仕送しおくりをつづけていた。洋介ようすけはベテラン技能ぎのうしゃとして職場しょくばでも信頼しんらいされ、新人しんじん本社ほんしゃいん育成いくせいにもあたり、家族かぞくとともにらせるねが頑張がんばっていた。 しかし、リーマンショックにはしはっした正規せいき労働ろうどうしゃの「大量たいりょう首切くびきり」により職場しょくばされてしまう。 洋介ようすけ理不尽りふじん解雇かいここうし、仲間なかま一緒いっしょ労働ろうどう組合くみあいはいってがった。だが洋介ようすけつまたち、支援しえん人々ひとびとねがいはとどかず、会社かいしゃ裁判所さいばんしょ冷酷れいこくだった。 そんなおり闘病とうびょうちゅう夏美なつみたおれたと いうらせをけ、洋介ようすけ郷里きょうりかう……。

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
  1. ^ 『しんぶん赤旗あかはた日曜にちようばん』2020ねん3がつ22にちごう