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染色体異常 - Wikipedia

染色せんしょくたい異常いじょう

染色せんしょくたい異常いじょうによる変異へんい

染色せんしょくたい異常いじょう(せんしょくたいいじょう)とは、染色せんしょくたいの、かけしつぎゃくてん重複じゅうふくなどによる構造こうぞう変化へんかや、染色せんしょくたいすう増減ぞうげんなどの変異へんい。また、それが原因げんいんこるダウン症候群しょうこうぐんなどの病気びょうき染色せんしょくたい突然変異とつぜんへんい[1]

元々もともと突然変異とつぜんへんいこした細胞さいぼう顕微鏡けんびきょう調しらべたさい染色せんしょくたい変化へんかしているもの(かずちがっていたり形態けいたいちがうなど)と変化へんか発見はっけんできないものがあり、前者ぜんしゃを「染色せんしょくたい突然変異とつぜんへんい」、後者こうしゃは(当時とうじ確認かくにんできなかったが)染色せんしょくたいじょう遺伝子いでんしだけが変化へんかしたとかんがえられ「遺伝子いでんし突然変異とつぜんへんい」または「てん突然変異とつぜんへんい」とばれ区別くべつされたものである[2]

この記事きじでは染色せんしょくたいすう形態けいたい異常いじょうともな染色せんしょくたい異常いじょうについてべており、染色せんしょくたいかず形態けいたい異常いじょうともなわない遺伝子いでんし異常いじょうによる病気びょうき遺伝子いでんし疾患しっかんに、原因げんいんあきらかでない先天せんてん奇形きけい症候群しょうこうぐん奇形きけい症候群しょうこうぐん詳述しょうじゅつされている。また、おも医学いがくてき観点かんてんからヒト染色せんしょくたい異常いじょう中心ちゅうしん解説かいせつする。

概要がいよう

編集へんしゅう

ヒトは22ついつね染色せんしょくたいと1ついせい染色せんしょくたいつが、染色せんしょくたい量的りょうてき変化へんかかたち変化へんかがあると染色せんしょくたい異常いじょうになる。いちれいとしてダウン症だうんしょうでよくられる「染色せんしょくたいが47ほん通常つうじょうは46ほん)で21番目ばんめ染色せんしょくたいが3ほん正常せいじょうより1ほんおおい)」というケースはこの1ほん知的ちてき障害しょうがい内臓ないぞう奇形きけいなどがこされる[3]。また、これ以外いがいにも染色せんしょくたいすう正常せいじょうおなじ46ほんだが実際じっさいは21ばん染色せんしょくたい染色せんしょくたいにくっついて(てん結局けっきょく3ほんぶんある場合ばあいダウン症だうんしょうになる[4]

染色せんしょくたい異常いじょう種類しゅるい

編集へんしゅう
細胞さいぼう分裂ぶんれつ染色せんしょくたい分離ぶんり現象げんしょうによるもの
減数げんすう分裂ぶんれつするさい染色せんしょくたい均等きんとうわかれず、本来ほんらい別々べつべつ細胞さいぼうはいたいの2ほんおな細胞さいぼうはいり、もうひとつの細胞さいぼうでは欠落けつらくする。この細胞さいぼう受精じゅせいするとその染色せんしょくたい本数ほんすう通常つうじょうことなる細胞さいぼうになる[4]
通常つうじょう染色せんしょくたいは2ほんたいをなしている(ダイソミー)が、これが1ほんになるのが「モノソミー」、3ほんになるのが「トリソミー」、4ほんになるのが「テトラソミー」、5ほんになるのが「ペンタソミー」という。
上述じょうじゅつの「染色せんしょくたいが47ほんあるダウン症だうんしょう」は21ばん染色せんしょくたいのトリソミー。分離ぶんり現象げんしょうかならずしも遺伝いでんてきではなく、むしろ高齢こうれい女性じょせいからまれた子供こども比較的ひかくてきおお[4]
染色せんしょくたいかずが1ついが2ほん以外いがいわせで全部ぜんぶそろったセットであるもの(倍数ばいすうたい)。れいとして全部ぜんぶ3ほんずつの69ほんさんばいたい triploidy)など。
さんばいたい単独たんどく人間にんげんでは通常つうじょう流産りゅうざんするが、ばいたいとのモザイクでは生存せいぞん出生しゅっしょうする場合ばあいがある[5]
人間にんげんふく哺乳類ほにゅうるいでは倍数ばいすうたい致死ちしもしくは出生しゅっしょう直後ちょくご死亡しぼうすることがおおいが、カエルは半数はんすうたいから3・4・5・6ばいたいでも普通ふつう生存せいぞんする[6]など生物せいぶつによってちがいがおおい。
 
だい4染色せんしょくたいだい20染色せんしょくたいてん
ある染色せんしょくたい一部いちぶもしくは全部ぜんぶべつ染色せんしょくたいにくっついているもの(てん
均衡きんこうがたてん均衡きんこうてんがあり、均衡きんこうがたでは染色せんしょくたい不足ふそくはない(りないぶん染色せんしょくたいおなじだけある)ので正常せいじょうだが、そのひと生殖せいしょく細胞さいぼうからはうたてした染色せんしょくたい減数げんすう分裂ぶんれつでちゃんと1ほんぶん遺伝子いでんしわたされなくなるので均衡きんこうてん子供こどもまれるかくりつがある[注釈ちゅうしゃく 1]習慣しゅうかんせい流産りゅうざん原因げんいんとなる場合ばあいがある。均衡きんこうがたでは不足ふそく部分ぶぶんモノソミーや部分ぶぶんトリソミーなど、場合ばあいによっては完全かんぜんトリソミーの場合ばあいも)がしょうじるのでなんらかの問題もんだい場合ばあいによっては流産りゅうざん)がきる。なお、おやてんがなくても最初さいしょから均衡きんこうてんまれるケースもあり「de novo(新生しんせい相互そうごてん」という[7]
染色せんしょくたい単位たんいうたてしているロバートソン(Robertson )がたてんというものもあり、こちらはDグループ(13から15ばん)かGグループ(21から22)の染色せんしょくたいたんうでれて(ここは遺伝子いでんしがないのでこれ自体じたい異常いじょうこさない)おたがちょううで同士どうしがくっついており、これによってDグループやGグループの染色せんしょくたいがトリソミーやモノソミー(部分ぶぶんがただが実質じっしつは1ほんまるごととわらない変化へんかになる)をこす[8]
ダウン症だうんしょうのこのタイプのてんれいをあげると21ばん染色せんしょくたいが21ばん同士どうしでくっついているG21/G21てんがたやDグループ染色せんしょくたいとくっついているD/G21てんがたなどがあり[注釈ちゅうしゃく 2]染色せんしょくたいすう正常せいじょう同様どうよう46ほんだが実際じっさいには21ばん染色せんしょくたいが3つぶんあるのでトリソミーとおなじような症状しょうじょうる。なお、うたてしている染色せんしょくたい形状けいじょう通常つうじょうことなる(21ばん染色せんしょくたいぶんだけおおきくなっている)、(de novoでないかぎり)おや調しらべると染色せんしょくたいすうが45ほんしかないこと見当けんとうがつく[4]
ある染色せんしょくたいかたちわっているもの(かけしつ重複じゅうふく
てんちがいある染色せんしょくたい一部いちぶれてたり(かけしつ)、ぎゃく一部いちぶじゅう存在そんざいする(重複じゅうふく)もの。染色せんしょくたいりょう変化へんかきるので異常いじょうきる。またかけしつ一種いっしゅ染色せんしょくたい末端まったん部分ぶぶんれてそこがつながりのようになっているものもある(環状かんじょう染色せんしょくたい)。
れいとしてだい5ばん染色せんしょくたいたんうで(Vじょう突出とっしゅつみじかほう)が欠損けっそんする(後述こうじゅつ5p-症候群しょうこうぐん)とネコなきしょうねこ症候群しょうこうぐんふつ:Cri Du Chat Syndrome えい:cat cry Syndrome)というまるがおりょう隔離かくり発育はついく障害しょうがい知能ちのう障害しょうがいネコさまごえなどの異常いじょうきる。まただい18ばん染色せんしょくたい環状かんじょう染色せんしょくたい変形へんけいしている(E-18リング)と知能ちのう発育はついく障害しょうがいるほか中耳ちゅうじ閉塞へいそく内蔵ないぞう手足てあし奇形きけいなどがきる[4]
なお、染色せんしょくたいには、たんうで(p)とちょううで(q)があり、たとえば前述ぜんじゅつの5ばん染色せんしょくたい片方かたがたたんうでかけしっすることを5pモノソミー(「5ばん染色せんしょくたいたんうでが1ほんぶんしかない」という意味いみ)といい、5p-(ゴピーマイナス)と表記ひょうきする。
どううで染色せんしょくたい
「イソ染色せんしょくたい」とも、分裂ぶんれつのエラーで両方りょうほうどうがわ両方りょうほうながいor両方りょうほうみじかい)のうでになっている染色せんしょくたい。エラーがこった本人ほんにんたいになる「両方りょうほうみじかいor両方りょうほうながうで染色せんしょくたい」があるので症状しょうじょうだが、配偶はいぐう形成けいせい問題もんだいしょうじ(部分ぶぶんトリソミーと部分ぶぶんモノソミーが同時どうじ発生はっせいすることになる。)通常つうじょう子供こども流産りゅうざん死産しざんになる。
例外れいがいてきに「X染色せんしょくたいちょううでどううで染色せんしょくたい」だけは子供こども生存せいぞん可能かのうだが、後述こうじゅつターナー症候群しょうこうぐんになる。[9]
染色せんしょくたいじょう遺伝子いでんしどういち染色せんしょく体内たいないならびのきや位置いち変化へんかしたもの
きがわったものを「ぎゃく」、位置いち変化へんかしたものを「転位てんい」という[4]
理論りろんじょう遺伝子いでんしりょうちがいはなく表現ひょうげんがた正常せいじょうのはずで、実際じっさいに9ばん染色せんしょくたい中央ちゅうおうぎゃく(inv(9)(p12q13))などはおおくの健常けんじょうしゃられるが、場所ばしょによってはなんらかの障害しょうがい表現ひょうげんがた異常いじょうともな場合ばあいもある[10]
モザイク
染色せんしょくたい異常いじょうかぎらないが正常せいじょう細胞さいぼう異常いじょう細胞さいぼうざっていること。症状しょうじょう軽度けいどになる。
片親かたおやせいダイソミー
普通ふつう父母ちちははから1ほんずつもらう染色せんしょくたいが、片方かたがたおやから2ほんもらった状態じょうたいになること。染色せんしょくたいかず正常せいじょうだが、障害しょうがいあらわれる。アンジェルマン症候群しょうこうぐんプラダー・ウィリー症候群しょうこうぐんは、染色せんしょくたいのほぼおな箇所かしょ (15q11.2) のかけしつであるが、両親りょうしんのどちら由来ゆらいかによって症状しょうじょうことなる。
胞状
ぜん胞状胎と部分ぶぶん胞状胎でやや経緯けいいことなる(片親かたおやせいダイソミーとさんばいたい)が、両者りょうしゃとも正常せいじょう受精じゅせいきなかったことによる染色せんしょくたい異常いじょう発生はっせい原因げんいんとされる[11]
ぜん胞状胎はかく卵子らんし精子せいし受精じゅせいした場合ばあいで、大半たいはん染色せんしょくたい23Xの精子せいし遺伝子いでんし倍加ばいかさせた46XX[注釈ちゅうしゃく 3]一見いっけん正常せいじょうえるが、哺乳類ほにゅうるい場合ばあい胎児たいじ胎盤たいばん発達はったつ使つか遺伝子いでんしがそれぞれ母親ははおや父親ちちおや由来ゆらいものなので、この場合ばあい母親ははおや由来ゆらい遺伝子いでんしがない)胎児たいじはごくちいさいうちに致死ちしとなり、父親ちちおや由来ゆらい遺伝子いでんしおおすぎるため胎盤たいばん絨毛じゅうもう組織そしき異常いじょう発達はったつする[12]
部分ぶぶん胞状胎は1つの卵子らんしに2つの精子せいし受精じゅせいすることで発生はっせいし、精子せいし2つぶん遺伝子いでんしがあるため問題もんだいければ69XXX、69XXY、69XYYのいずれかのさんばいたいになり、上記じょうき同様どうよう父親ちちおや由来ゆらい遺伝子いでんしおおすぎるため、やはり胎盤たいばん絨毛じゅうもう組織そしき異常いじょう発達はったつする(胎児たいじ生存せいぞんする場合ばあいもある)。

つね染色せんしょくたいトリソミー

編集へんしゅう

あるつね染色せんしょくたいにトリソミーがきると、その染色せんしょくたい担当たんとうする物質ぶっしつさんせいなどが通常つうじょうの1.5ばいになって様々さまざま影響えいきょうおよぼす。つね染色せんしょくたい完全かんぜんなトリソミーの誕生たんじょうれいは13ばん・18ばん21ばん染色せんしょくたいの3種類しゅるい以外いがいはごくまれにしか存在そんざいしないが、これはこれらの染色せんしょくたいがトリソミーをこしやすいわけではなく、流産りゅうざん染色せんしょくたい調しらべると一番いちばんおおいのは16ばん染色せんしょくたいトリソミー[注釈ちゅうしゃく 4]であった[13]

英語えいごばんen:Warkany syndrome 2(8)、en:Trisomy 9en:Trisomy 16en:Trisomy 22参照さんしょう。)

この3種類しゅるい症候群しょうこうぐんおお理由りゆうは、つね染色せんしょくたいには、より重要じゅうよう遺伝いでん情報じょうほうおおいため、トリソミーによる変化へんか致死ちしとなり早期そうき流産りゅうざんするためで、つね染色せんしょくたい一番いちばん遺伝子いでんしかずすくないのは一番いちばんちいさい21ばん染色せんしょくたいの337だが、つぎすくないのはサイズのちかい22ばん(701個いっこ)や20ばん(710)ではなく18ばんの400、そのつぎが13ばんの496となっている[14]。このため上記じょうきの3種類しゅるい染色せんしょくたい完全かんぜんなトリソミーでも生存せいぞんへの悪影響あくえいきょう比較的ひかくてきちいさく、出生しゅっしょうまで生存せいぞんできる可能かのうせいがそれなりにあるが、これ以外いがい出生しゅっしょうれいまれなのは生存せいぞんへの悪影響あくえいきょうおおきすぎて[注釈ちゅうしゃく 5]胎児たいじでも生存せいぞん困難こんなんなのだろうとかんがえられている。もっとも出生しゅっしょう可能かのうなものでも、流産りゅうざん死産しざん出生しゅっしょうまえ死亡しぼうするれいほうおおく、一番いちばんかるい21トリソミーでも8わり流産りゅうざんになるうえ、流産りゅうざんれい出生しゅっしょういたったれい調しらべても本質ほんしつてきちがいはつかっていない[15]

21トリソミー(いわゆるダウン症候群しょうこうぐん)(ICD-10 Q90.9)
18トリソミー
女児じょじおおい(男児だんじ流産りゅうざんする場合ばあいおおいため)。18ばん染色せんしょくたい過剰かじょうであるためにこされる先天せんてんせい障害しょうがい
口唇こうしんきれ口蓋こうがいきれにぎったままのみみかい低位ていい付着ふちゃくなどの奇形きけいがあり、また先天せんてんせいこころ疾患しっかんになる可能かのうせいもある。先天せんてんせいこころ疾患しっかんしんしつちゅうへだた欠損けっそんしょうしんないまくゆか欠損けっそんしょうなど。発見はっけんしゃ名前なまえエドワーズ症候群しょうこうぐんばれることもある。
は21トリソミーよりわるく、1967ねん報告ほうこく(Weber)では生存せいぞんりつ生後せいご2かげつで50%、2さいで5%(ただし18トリソミー判定はんてい以前いぜん死亡しぼうした子供こどもれいけている可能かのうせいがある)。1979 - 1988ねんの64れいでは生存せいぞん期間きかん中央ちゅうおうが4にち、1週間しゅうかん生存せいぞんが64%、1さいまで生存せいぞんが5%。2006ねん時点じてんで24れい手段しゅだんこうじたうえで平均へいきん余命よめい152.5にち最高さいこう1786にちだったという報告ほうこくがある[16]
13トリソミー
女児じょじおおい(男児だんじ流産りゅうざんする場合ばあいおおいため)。13ばん染色せんしょくたい過剰かじょうであるためにこされる先天せんてんせい障害しょうがい発見はっけんしゃ名前なまえパトー(パトウ、プット、ペイトー)症候群しょうこうぐんともばれる。
こちらもわる[注釈ちゅうしゃく 6]が、出生しゅっしょうすう自体じたいすくないので出生しゅっしょう生存せいぞんりつでよいデータがない[16]

正常せいじょう細胞さいぼうとのモザイクではこれら3しゅ以外いがいのトリソミーも出生しゅっしょうすることがあり、このため染色せんしょくたい分析ぶんせきおこなった場合ばあいに8・9・13・18・21・22ばん染色せんしょくたいいずれかのくみが3ほんある場合ばあい細胞さいぼう染色せんしょくたい混入こんにゅう混入こんにゅうではなく実際じっさいにトリソミー細胞さいぼうがある可能かのうせい考慮こうりょすべきとされる[17]

つね染色せんしょくたいのそのかず異常いじょうについてはつぎとおり。

  • つね染色せんしょくたい完全かんぜんなモノソミーは細胞さいぼうレベルでも生存せいぞん困難こんなんなため、つね染色せんしょくたいモノソミーだけは妊娠にんしん自覚じかくもないまま流産りゅうざんする[18]正常せいじょう細胞さいぼうとのモザイクでも出生しゅっしょうではまずられず(自然しぜん流産りゅうざん胎児たいじではまれにある)、もし染色せんしょくたい標本ひょうほんでモノソミーの細胞さいぼうじっていた場合ばあい標本ひょうほん制作せいさく本来ほんらいあった染色せんしょくたいくなった可能かのうせいをまずうたがうべきとされるほどである[19]後述こうじゅつ部分ぶぶんモノソミーはモザイクでなくても状況じょうきょうおうじて生存せいぞんできる場合ばあいもある。
  • あいどう染色せんしょくたいが1ほんもないのをナリソミーとぶが、これもすべゆかまえ死亡しぼうする。
  • つね染色せんしょくたいのテトラソミーについては、ほとんどが流産りゅうざん(もしくはゆかぜん死亡しぼう)にわり、出生しゅっしょうれいは18テトラソミーなどわずかに報告ほうこくされているのみである。

つね染色せんしょくたい部分ぶぶんモノソミー

編集へんしゅう
5pモノソミー(5p-症候群しょうこうぐん
5ばん染色せんしょくたいたんうで一部いちぶかけしつすることによってこる。出生しゅっしょうねこのようなかんだかごえがあることから、ねこ症候群しょうこうぐんふつ:Symdrome de Cri Du Chat えい:cat cry Syndrome)ともばれる。特有とくゆうごえ成長せいちょうすると消失しょうしつするが、重度じゅうど知的ちてき障害しょうがいがある。生後せいごすぐはまるがおであるが、成長せいちょうするとほそがおになる。便秘べんぴになるヒルシュスプルングびょう併発へいはつする。ダウン症だうんしょう原因げんいん発見はっけんしたルジュンによって1963ねん発見はっけんされた。
4pモノソミー ウォルフ・ヒルシュホーン(Wolf-Hirschhorn)症候群しょうこうぐん
22q11.2かけしつ症候群しょうこうぐん
22ばん染色せんしょくたいちょううでq11.2領域りょういき微細びさいかけしつ原因げんいんとする、臓器ぞうき奇形きけいなどをゆうする。


せい染色せんしょくたい異常いじょう

編集へんしゅう

せい染色せんしょくたい過剰かじょう

編集へんしゅう

せい染色せんしょくたい元々もともと男女だんじょ本数ほんすうことなり、正常せいじょう女性じょせいでも1ほん以外いがい活性かっせいって活動かつどうおさえるため、トリソミーやテトラソミーになっても過剰かじょう染色せんしょくたい活性かっせいして物質ぶっしつ生産せいさん変動へんどうちいさく、つね染色せんしょくたいトリソミーと比較ひかくして症状しょうじょうかるく、一生いっしょう発見はっけんされない場合ばあいもある。ただし性別せいべつ影響えいきょうあたえる染色せんしょくたいであるため不妊ふにん生殖せいしょく奇形きけいきることはある[20]

クラインフェルター症候群しょうこうぐん(Klinefelter)
正常せいじょう男性だんせいかくがたがXYであるのにたいし、X染色せんしょくたい過剰かじょうである(XXY、XXXYなど)こと発生はっせいし、かりにXXYYなど、Y染色せんしょくたい複数ふくすうあってもX染色せんしょくたいおお場合ばあいはクラインフェルター症候群しょうこうぐんになる[21]
外見がいけんそと性器せいき男性だんせいがたであるが精巣せいそう発達はったつわるく、このため男性だんせいホルモン不足ふそくになりやすいほかこうかくりつにんになる。女性じょせい乳房ちぶさ半数はんすうられる。
知能ちのう精神せいしんめんでは平均へいきんすると知能ちのうがやや低下ていかする(IQが平均へいきんより10から15ひくくなる)が、大人おとなしい性格せいかく思案じあんずかしがり・未熟みじゅく慎重しんちょうなど)とみられることがおお[20]
治療ちりょうめんではテストステロン補充ほじゅう女性じょせい乳房ちぶさられる場合ばあい一過いっかせい場合ばあいはそのままでもよいが持続じぞくするときは手術しゅじゅつ
スーパー女性じょせいちょうめす[22]
女性じょせいのみに発生はっせい正常せいじょう女性じょせいかくがたがXXであるのにたいし、X染色せんしょくたい過剰かじょうである(XXX、XXXX、XXXXXなど)。XXXの場合ばあいは「XXX症候群しょうこうぐん」や「Xトリソミー」や「トリプルX」とばれる[注釈ちゅうしゃく 7]
身長しんちょうたか傾向けいこうにあるが、肉体にくたいてきにはとく目立めだったてんはない。生殖せいしょく能力のうりょく普通ふつう女性じょせいわらない。
知能ちのう精神せいしんめんでは平均へいきんすると言語げんごIQが20ほど低下ていかし、半数はんすう言語げんご理解りかい会話かいわ能力のうりょく低下ていかられたが、学習がくしゅう障害しょうがい範疇はんちゅう特殊とくしゅ教育きょういく必要ひつようとするものは少数しょうすうであったと報告ほうこくされている[20]
スーパー男性だんせいちょうゆう[22]
正常せいじょう男性だんせいかくがたがXYであるのにたいし、Y染色せんしょくたい過剰かじょうである(XYY、XYYYなど)。染色せんしょくたいすうおうじてXYY症候群しょうこうぐんなどともばれる。
だい多数たすうこう身長しんちょう生殖せいしょく能力のうりょく普通ふつう男性だんせいわらない。
知能ちのう精神せいしんめんでは平均へいきんすると正常せいじょう範囲はんいだが兄弟きょうだいよりひくめで、忍耐にんたいりょくひく傾向けいこうがある[20]。(このためふるほんなどでは「凶暴きょうぼうせい」とかれていたこともあった[21]

せい染色せんしょくたいモノソミー

編集へんしゅう

せい染色せんしょくたいモノソミーについては、つね染色せんしょくたいことなり、生存せいぞんかせない遺伝子いでんしつX染色せんしょくたいのモノソミー(XO、ターナー症候群しょうこうぐん)は生存せいぞん可能かのうであるが、Y染色せんしょくたいのモノソミー(YO)は致死ちしであり、受精じゅせいまもなくぬ(おな理由りゆうでYYやOO(せい染色せんしょくからだなし)なども致死ちし)。また、XOも流産りゅうざんした胎児たいじ調しらべると自然しぜん流産りゅうざんの10%ほどをめることや、出生しゅっしょういたるのが2010ねん調査ちょうさ新生しんせい女児じょじ2500にん1人ひとりとXXYなど過剰かじょうせい染色せんしょくたい異常いじょう(500から600かい出産しゅっさんに1かいくらい[4])にくらべて極端きょくたんひくいうえ、おなじ45,Xの染色せんしょくたいでも流産りゅうざんするものとそうでないものがあり、このちがいはかっていない。流産りゅうざん比率ひりつから逆算ぎゃくさんすると受精じゅせいから誕生たんじょういたるのが0.5%程度ていどというせつもあり、あまりにひくいことから「45,Xは本来ほんらい致死ちし胎生たいせい正常せいじょう細胞さいぼうとのモザイクがただったものが成長せいちょうちゅう正常せいじょう細胞さいぼううしなわれ45,Xにかけじょうなったのではないか」というせつもある[23]

ターナー症候群しょうこうぐん
正常せいじょう女性じょせいかくがたがXXであるのにたいし、X染色せんしょくたいのうち一本いっぽん完全かんぜんまたは部分ぶぶんたんうでがわてきかけしっしている(X、XO)。
正常せいじょうではX染色せんしょくたい2ほんたいごうによるだいいち減数げんすう分裂ぶんれつきずうまく卵子らんしつくられないことによる卵巣らんそう発育はついく不全ふぜんと、リンパ管りんぱかんてい形成けいせい原因げんいんからだ浮腫ふしゅきることでいちじるしいてい身長しんちょうにん(モザイクでないターナー症候群しょうこうぐん妊娠にんしんれいは28れいのみ報告ほうこくされている[23])、だい性徴せいちょう欠如けつじょ新生児しんせいじあし浮腫ふしゅくびまわりのひだ翼状よくじょう頸)がられ、45,Xでは17%に心臓しんぞうだい血管けっかん奇形きけい、20%に腎臓じんぞう奇形きけいられる(たんうで欠落けつらくなどのかたはこれよりすくない)。これ自体じたい原因げんいん知的ちてき障害しょうがいはないので、てい身長しんちょう小頭こがしらともな場合ばあいはターナー症候群しょうこうぐんではない[23]
XXもしくはXYとモザイクをこしていることがあり、前者ぜんしゃ正常せいじょう細胞さいぼうとの比率ひりつにもよるが普通ふつう女性じょせいちかくなり月経げっけいも1/3ほどられるようになる(なお45,X細胞さいぼう全身ぜんしんの20%以下いか場合ばあいはターナー症候群しょうこうぐん表現ひょうげんがたがほぼみられなくなる[23])が、後者こうしゃ(XYYやXXYなどとのモザイクの場合ばあいもある)のX/XY混合こんごうせい性腺せいせん形成けいせい (mixed gonadal dysgenesis)は細胞さいぼう比率ひりつによって典型てんけいてきなターナー症候群しょうこうぐんから正常せいじょう男性だんせいまで様々さまざま表現ひょうげんがたになる[24]
精神せいしん知能ちのうめんかんしてはIQが同胞どうほうよりややひくいことがあるが正常せいじょう範囲はんい[20]
子宮しきゅう発達はったつなどのせい未熟みじゅくしょうたいしては、カウフマン療法りょうほうおこなう。
てい身長しんちょうたいしては、成長せいちょうホルモン補充ほじゅう療法りょうほう適応てきおうとなる。

せい染色せんしょくたいわせ一覧いちらん

編集へんしゅう

ふるいデータ(1969ねん)だが、学研がっけん原色げんしょく現代げんだい科学かがくだい事典じてん 7-生命せいめい』にヒトのせい染色せんしょくたい異常いじょうをまとめたひょうがあったので、これを掲載けいさいする[21]

せい染色せんしょくたい構成こうせい せい染色せんしょくしつ[注釈ちゅうしゃく 8] 染色せんしょくたいすう(2n) せいがた
XY 0 46 正常せいじょう男子だんし
XYY 0 47 男子だんし 通常つうじょう正常せいじょう範囲はんいない

へんちゅう現在げんざいではXYYと攻撃こうげきせい犯罪はんざい行動こうどうとの関係かんけい否定ひていされている[25][26]

XXY 1 47 男子だんしあいだせい(クラインフェルター症候群しょうこうぐん[注釈ちゅうしゃく 9]
XXXY 2 48
XXXXY 3 49
XXXYY 2 49
XXYY 1 48
XX 1 46 正常せいじょう女子じょし
XO 0 45 女子じょしあいだせい(ターナー症候群しょうこうぐん[注釈ちゅうしゃく 10]
XXX 2 47 女子じょし 正常せいじょうちかいが知能ちのうひくめとなる傾向けいこう[注釈ちゅうしゃく 11]
XXXX 3 48 女子じょし しばしば知的ちてき障害しょうがいにんともな
XXXXX 4 49


血液けつえき疾患しっかんにおける代表だいひょうてき染色せんしょくたい異常いじょう

編集へんしゅう

白血病はっけつびょうをはじめとするおおくの血液けつえき疾患しっかんにおいて染色せんしょくたい異常いじょうみとめる。これらは後天的こうてんてき変化へんかであり、遺伝いでんはしない。あくまでがん細胞さいぼう(すなわち異常いじょう血液けつえき細胞さいぼう)に限局げんきょくしてしょうじた染色せんしょくたい異常いじょうであり、患者かんじゃ生殖せいしょく細胞さいぼうはもちろんのこと、患者かんじゃ血液けつえきふくまれる正常せいじょう血液けつえき細胞さいぼうや、組織そしきからだ細胞さいぼうにも、これらの異常いじょうはみられない。

代表だいひょうてきてんぎゃくかけしつ増幅ぞうふくかず異常いじょうについては日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい』の「09. 白血病はっけつびょう固形こけい腫瘍しゅよう a,白血病はっけつびょうあいだかくFISH分析ぶんせき p.4」参照さんしょう

有名ゆうめい染色せんしょくたい異常いじょう(p:たんうで、q:ちょううで数字すうじ:バンド)

  1. 5qモノソミー(5q-症候群しょうこうぐん) 5ばん染色せんしょく体長たいちょううで一部いちぶかけしっすることによってこる骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん一種いっしゅ
  2. t(8;21)(q22;q22) AML1/ETO融合ゆうごう遺伝子いでんし 急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうM2がた分化ぶんか傾向けいこう急性きゅうせい骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう)、AML(M2)の 18 - 40%にられる。
  3. t(9;22)(q34;q11.2) BCR/ABL融合ゆうごう遺伝子いでんし 慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう 別名べつめいフィラデルフィア染色せんしょくたい、CMLの90%以上いじょう、ALLの20%にられる。
  4. t(11;14)(q21;q32) BCL1遺伝子いでんし マントル細胞さいぼうリンパ腫りんぱしゅ
  5. t(14;18)(q32;q21) BCL2遺伝子いでんし 濾胞せいリンパ腫りんぱしゅ、B細胞さいぼうけいリンパ腫りんぱしゅられる。
  6. t(15;17)(q22;q12) PML/RARαあるふぁ融合ゆうごう遺伝子いでんし 急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうM3がた急性きゅうせいぜん骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう)、APLの70%にられる。

動物どうぶつ染色せんしょくたい異常いじょう

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染色せんしょくたい異常いじょうは、ヒトのみならず動物どうぶつにもられる。

この一覧いちらんでは、出生しゅっしょう個体こたい確認かくにんされた単純たんじゅんすうてき異常いじょうおもにトリソミー)のみをあつかい、ある染色せんしょくたい一部分いちぶぶんかんするものや、染色せんしょくたい結合けつごう、モザイク、その複雑ふくざつなものについてはあつかわない。[27][28]

動物どうぶつ染色せんしょくたい異常いじょう一覧いちらん
動物どうぶつしゅ 正常せいじょう染色せんしょくたい構成こうせい 確認かくにんされている染色せんしょくたい異常いじょうれい 備考びこう
チンパンジー つね染色せんしょくたい23ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY 22トリソミー 22トリソミーはヒトのダウン症だうんしょう相当そうとう
ゴリラ つね染色せんしょくたい23ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY 22トリソミー 22トリソミーはヒトのダウン症だうんしょう相当そうとう
オランウータン つね染色せんしょくたい23ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY 22トリソミー 22トリソミーはヒトのダウン症だうんしょう相当そうとう
イヌ つね染色せんしょくたい38ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY せい染色せんしょくたいXO、せい染色せんしょくたいXXX、せい染色せんしょくたいXXY
ネコ つね染色せんしょくたい18ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY せい染色せんしょくたいXO、せい染色せんしょくたいXXY オスのさんもうねこせい染色せんしょくたいXXY、あるいはO遺伝子いでんしがY染色せんしょくたいうつった場合ばあい
ウシ つね染色せんしょくたい29ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY 12トリソミー、16トリソミー、17トリソミー、18トリソミー、20トリソミー、21トリソミー、22トリソミー、23トリソミー、24トリソミー、せい染色せんしょくたいXXX、せい染色せんしょくたいXXY
ウマ つね染色せんしょくたい31ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY 23トリソミー、26トリソミー、28トリソミー、30トリソミー、せい染色せんしょくたいXO、せい染色せんしょくたいXXX、せい染色せんしょくたいXXY、せい染色せんしょくたいXXXY、せい染色せんしょくたいXXXXY
ブタ つね染色せんしょくたい18ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY 14トリソミー、せい染色せんしょくたいXO、せい染色せんしょくたいXXY、せい染色せんしょくたいXXXY
スイギュウ つね染色せんしょくたい24ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY せい染色せんしょくたいXO、せい染色せんしょくたいXXX
リャマ つね染色せんしょくたい36ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY せい染色せんしょくたいXO
ヒツジ つね染色せんしょくたい26ついせい染色せんしょくたいXXまたはXY せい染色せんしょくたいXO、せい染色せんしょくたいXXY
ニワトリ つね染色せんしょくたい38ついせい染色せんしょくたいZZまたはZW 15トリソミー、15テトラソミー、せい染色せんしょくたいZZW せい染色せんしょくたいZZWの個体こたいは、はい発生はっせいには卵巣らんそう形成けいせいするが、成鳥せいちょうでは精巣せいそう形成けいせいするようにせい転換てんかんきる

関連かんれん項目こうもく

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 均衡きんこうてん子供こどもができるかくりつてん場所ばしょことなり通常つうじょうは5 - 10%前後ぜんこうおおいが、1%以下いかから50%のれいもある。セントロメア付近ふきん別々べつべつ染色せんしょくたい合体がったいしているぜんうでてん場合ばあいはその染色せんしょくたい通常つうじょうの2ばいはいるかまったはいらないかのなので均衡きんこうてん100%になる。
  2. ^ G21/G21てんがたとD/G21てんがたダウン症だうんしょう症状しょうじょうそのものはおなじだが子供こども均衡きんこうてんきるかくりつことなり、G21/G21てんがたではトリソミーかモノソミーの均衡きんこうてん100%になるが、D/G21てんがた正常せいじょう均衡きんこうがたてんのケースもある(日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「03. 染色せんしょくたい構造こうぞう異常いじょう e 、Robertsonがたてん p.2-3」)。
  3. ^ 23Y精子せいし受精じゅせい場合ばあいはX染色せんしょくたいがないため受精じゅせいまもなく致死ちしとなる。ただし5%ほど46XYの染色せんしょくたいをもつ胞状胎もある。
  4. ^ 13,15,18,21,22 ばんのトリソミーも比較的ひかくてき頻度ひんどたかい。
  5. ^ おおきい染色せんしょくたいについてえば、6ばん染色せんしょくたい以上いじょうのサイズの染色せんしょくたいのトリソミーはモザイクもふくめて致死ちしであり(部分ぶぶんトリソミーのぞく)、1トリソミーにいたってはゆかまえ死亡しぼうしてしまう。
  6. ^ 胎児たいじ時点じてん死亡しぼうが18トリソミーより圧倒的あっとうてきおおく、ぜん妊娠にんしん期間きかんちゅうりゅう死産しざんりつが18トリソミーが95%なのにたいし13トリソミーは99%。(日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「02、染色せんしょくたいすう異常いじょう b、トリソミー18と13 p.2」
  7. ^ XXXXの場合ばあいは「XXXX症候群しょうこうぐん」や「Xテトラソミー」とばれ、XXXXXの場合ばあいは「XXXXX症候群しょうこうぐん」や「Xペンタソミー」。
  8. ^ 活動かつどうしていない活性かっせいなX染色せんしょくたい。フォルゲイン反応はんのうまる。(吉川よしかわ西沢にしざわ1969)p.146「せい染色せんしょくしつとライオニゼーション」
  9. ^ 同書どうしょp.143の写真しゃしん1説明せつめいではクラインフェルター症候群しょうこうぐんについて「睾丸こうがん発育はついく不全ふぜん精子せいししょう乳房ちぶさ女性じょせい下肢かしゆび異常いじょうながくなる」としている。
  10. ^ 同書どうしょp.143の写真しゃしん2ではターナー症候群しょうこうぐんについて「卵巣らんそう子宮しきゅう発育はついく不全ふぜん侏儒しゅじゅしょう性徴せいちょう欠如けつじょなどがこりときには写真しゃしんのような翼状よくじょう頸やそとはんひじなどの奇形きけいともなう」とある。
  11. ^ 同書どうしょp.143の写真しゃしん3説明せつめいではトリプルXについて「体型たいけい普通ふつう女性じょせいわらず、性徴せいちょうられる、一般いっぱんてき知的ちてき障害しょうがいをともなう。」とある。

出典しゅってん

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  1. ^ デジタル大辞泉だいじせんVer.201904「染色せんしょくたい異常いじょう
  2. ^ 吉川よしかわ西沢にしざわ1969)p.180「突然変異とつぜんへんい種類しゅるい
  3. ^ 吉川よしかわ西沢にしざわ1969)p.182-183「染色せんしょくたい異常いじょうによる突然変異とつぜんへんい
  4. ^ a b c d e f g 吉川よしかわ西沢にしざわ1969)p.144-146「染色せんしょくたい分離ぶんり現象げんしょう
  5. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「02. 染色せんしょくたいすう異常いじょう e 、伊藤いとう白斑はくはん p.2」
  6. ^ 吉川よしかわ西沢にしざわ1969)p.52「受精じゅせい意義いぎ
  7. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「03. 染色せんしょくたい構造こうぞう異常いじょう  aa、相互そうごてんカウンセリング p.1・b 、ぜんうでてん p.2・ cb 均衡きんこうがたてんまれるかくりつ p.1-4」
  8. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「03. 染色せんしょくたい構造こうぞう異常いじょう e 、Robertsonがたてん p.1-4」
  9. ^ 高橋たかはし2010)p.266「どううで染色せんしょくたい(イソ染色せんしょくたい)」
  10. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「01. 正常せいじょう変異へんい b、inv(9)(p12q13) p.1」・「03. 染色せんしょくたい構造こうぞう異常いじょう d 、de novo均衡きんこうがた構造こうぞう異常いじょう表現ひょうげんがた異常いじょう p.1」
  11. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「06. リプロダクションの異常いじょう g、 ぜん胎と部分ぶぶん胎  p.1-4」
  12. ^ 父親ちちおや母親ははおや由来ゆらいゲノムの役割やくわり分担ぶんたん 」 国立こくりつ遺伝いでんがく研究所けんきゅうじょ 遺伝いでんがく電子でんし博物館はくぶつかん
  13. ^ 日本にっぽん産婦人科さんふじんかかい)「2)配偶はいぐう受精卵じゅせいらん染色せんしょくたい異常いじょう
  14. ^ 水谷みずたにひとし 編集へんしゅう主任しゅにん『Newton別冊べっさつ 男性だんせい女性じょせいかをめるXY染色せんしょくたい科学かがく株式会社かぶしきがいしゃニュートンプレス、2013ねんISBN 978-4-315-51973-0、p.38-39。
  15. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「02、染色せんしょくたいすう異常いじょう a、トリソミー21 p.2」
  16. ^ a b 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「02、染色せんしょくたいすう異常いじょう b、トリソミー18と13 p.3」
  17. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「02、染色せんしょくたいすう異常いじょう c 、つね染色せんしょくたいモザイク p.2」
  18. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「06. リプロダクションの異常いじょう c 、 反復はんぷく流産りゅうざん染色せんしょくたい異常いじょう p.1」
  19. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「02.染色せんしょくたいすう異常いじょう c 、つね染色せんしょくたいモザイク p.1-2」
  20. ^ a b c d e 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「07. 出生しゅっしょうぜん診断しんだん e 、羊水ようすい細胞さいぼうせい染色せんしょくたい異常いじょう p.1-2」
  21. ^ a b c 吉川よしかわ西沢にしざわ1969)p.142「ひょう2 染色せんしょくたい分離ぶんり現象げんしょうによるヒトのせい染色せんしょくたい異常いじょう
  22. ^ a b 吉川よしかわ西沢にしざわ1969)p.143「1 染色せんしょくたい分離ぶんり現象げんしょうとその結果けっかしょうじるせい染色せんしょくたい異常いじょう
  23. ^ a b c d 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「05. せい染色せんしょくたい異常いじょう a、Turner症候群しょうこうぐん p.1-4」
  24. ^ 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい)「05. せい染色せんしょくたい異常いじょう i、X/XY混合こんごうせい性腺せいせん形成けいせい  p.1」
  25. ^ XYY症候群しょうこうぐん - 23. 小児しょうに健康けんこうじょう問題もんだい”. MSDマニュアル家庭かていばん. 2019ねん6がつ7にち閲覧えつらん
  26. ^ Witkin, H. A.; Mednick, S. A.; Schulsinger, F.; Bakkestrom, E.; Christiansen, K. O.; Goodenough, D. R.; Hirschhorn, K.; Lundsteen, C. et al. (1976-08-13). “Criminality in XYY and XXY men”. Science (New York, N.Y.) 193 (4253): 547–555. ISSN 0036-8075. PMID 959813. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/959813. 
  27. ^ チンパンジーのダウン症だうんしょう -チンパンジー22ばん染色せんしょくたい異常いじょう報告ほうこく京都大学きょうとだいがく), doi:10.1007/s10329-017-0597-8
  28. ^ Frank W. Nicholas『Introduction to Veterinary Genetics』

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 平山ひらやま謙二けんじかん上坂かみさか義和よしかずかん高橋たかはし茂樹しげき『STEP内科ないか1 神経しんけい遺伝いでん免疫めんえき』(だい3はん海馬かいば書房しょぼう、2010ねん、p.269-271「E Turner症候群しょうこうぐん」 ぺーじISBN 978-4-907704-71-1 
  • 吉川よしかわ秀男ひでお西沢にしざわ一俊かずとし編集へんしゅう責任せきにんしゃ代表だいひょう)『原色げんしょく現代げんだい科学かがくだい事典じてん 7-生命せいめい株式会社かぶしきがいしゃ学習がくしゅう研究けんきゅうしゃ、1969ねん、p.135-152「細胞さいぼう分裂ぶんれつ」・p.180-183「情報じょうほう混乱こんらん-突然変異とつぜんへんいぺーじ 
  • 染色せんしょくたい異常いじょうをみつけたら」 目次もくじ”. 日本人にっぽんじんるい遺伝いでん学会がっかい. 2019ねん5がつ26にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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