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桂文之助 - Wikipedia

かつら ぶんすけ(かつら ぶんのすけ)は、落語らくご名跡みょうせき上方かみがた江戸えど二流にりゅうあり、上方かみがたほう2代目だいめ桂枝雀かつらしじゃく門下もんかかつらすずめまつが2013ねん10がつ襲名しゅうめいしたが、江戸えど名跡みょうせきのままである。また、上方かみがたほうだい名跡みょうせきである。

江戸えど初代はつよ - 3代目だいめ

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江戸えど4代目だいめ

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4代目だいめ かつらかつら ぶんすけぶんのすけ
本名ほんみょう かつら せんこれすけ
生年月日せいねんがっぴ 1855ねん8がつ14にち
ぼつ年月日ねんがっぴ (1922-10-01) 1922ねん10月1にち(67さいぼつ
出身しゅっしん   日本にっぽん
師匠ししょう 6代目だいめかつら文治ぶんじ
名跡みょうせき 1. かつらぶんせん
2. かつら文吉ぶんきち
3. 4代目だいめかつらぶんすけ( - 1917ねん
活動かつどう期間きかん ? - 1917ねん
活動かつどう内容ないよう 上方かみがた落語らくご
家族かぞく 江戸えど4代目だいめかつら文治ぶんじちち
6代目だいめかつら文治ぶんじあに
所属しょぞく さんゆう

4代目だいめ かつらぶんすけ1855ねん8がつ14にち - 1922ねん10月1にち)は、本名ほんみょう: かつらせんこれすけ享年きょうねん68。

江戸えど4代目だいめかつら文治ぶんじ渡邊わたなべ平三郎へいさぶろう)の次男じなんとも三男さんなんともいわれ、6代目だいめかつら文治ぶんじ実弟じっていたり、その弟子でしとなる。かつらぶんせん文吉ぶんきちて、4代目だいめぶんすけ襲名しゅうめい落語らくごとしては大成たいせいしなかったが、筆写ひっしゃ得意とくいであったため、晩年ばんねんさんゆう書記しょき税務ぜいむなどをつとめていた。1917ねん設立せつりつ演芸えんげい会社かいしゃでは高座こうざ事務じむいんをした。そのちょ古今ここん落語らくご系圖けいず一覽いちらんひょう(ぶんじょ系図けいず)』は貴重きちょう資料しりょうとなっている。

江戸えど5代目だいめ

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5代目だいめ かつらかつら ぶんすけぶんのすけ
本名ほんみょう かつら ひがしさん
生年月日せいねんがっぴ しょうねん
ぼつ年月日ねんがっぴ しょうねん
出身しゅっしん   日本にっぽん
師匠ししょう 3代目だいめさんゆうていえんたちばな
名跡みょうせき 1. さんゆうていたちばなさんしょう
2. はないえちょうろく(? - 1917ねん
3. おきな寿ことぶきうま(1917ねん - 1922ねん
4. 5代目だいめかつらぶんすけ(1922ねん - ?)
活動かつどう内容ないよう 上方かみがた落語らくご
幇間ほうかん
家族かぞく 6代目だいめかつら文治ぶんじちち
所属しょぞく やなぎ

5代目だいめ かつらぶんすけなま没年ぼつねんしょう)は、本名ほんみょう: かつら 東三ひがしさん享年きょうねんしょう

6代目だいめかつら文治ぶんじ実子じっしはじ神田かんだ商家しょうか奉公ほうこうし、年季ねんきけののちに3代目だいめさんゆうていえんたちばな門下もんかたちばなさんとなる。大正たいしょうはいり、北海道ほっかいどう小樽おたるはないえちょうろく名乗なの幇間ほうかんとなる。1917ねん落語らくごかい復帰ふっきし、おう寿ことぶきうま名乗なのやなぎ加入かにゅう1920ねん6がつ上野うえの鈴本すずもと上席じょうせき真打しんうちかく披露ひろう1922ねん叔父おじたる4代目だいめぶんすけ死後しご、そのぐ。

上方かみがた

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2代目だいめ かつらかつら ぶんすけぶんのすけ
本名ほんみょう 山田やまだ 萬次郎まんじろう
生年月日せいねんがっぴ 1859ねん
ぼつ年月日ねんがっぴ 1930ねん4がつ16にち
出身しゅっしん   日本にっぽん大阪おおさか
師匠ししょう 初代しょだいかつらぶんだん
初代しょだいかつらぶんすけ
弟子でし ぶんいえ春之助はるのすけ
初代しょだいかつら春輔はるすけ
ぶんいえこいしく(のち漫才まんざいてんぶんいえこいしく・たより
名跡みょうせき 1.初代しょだいかつらしょうだんおさむ(1887ねん - )
2.かつら桂馬けいま
3.つやぶんていかしく(または「ぶんいえかしく」「かつらかしく」、 - 1884ねん
4.かつらしょうだん(1884ねん - )
5.つやぶんていかしく
6.2代目だいめかつらぶんすけ(1900ねん - )
7.ぶんいえぶんすけ( - 1920ねん
活動かつどう期間きかん 1877ねん - 1920ねん
活動かつどう内容ないよう 上方かみがた落語らくご
新作しんさく落語らくご
家族かぞく 3代目だいめわらいぶくてい福松ふくまつ実子じっし
おも作品さくひん
動物どうぶつえん
指南しなんしょ
ぞう足跡あしあと
電話でんわ散財さんざい
地震じしん加藤かとう

2代目だいめ かつらぶんすけ1859ねん - 1930ねん4がつ16にち)は、本名ほんみょう: 山田やまだ萬次郎まんじろう享年きょうねん72。

経歴けいれき

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大坂おおさか新町しんまちべい子供こどもころ寺子屋てらこや仲間なかま大阪おおさか代表だいひょうする歌舞伎かぶき役者やくしゃ初代しょだい中村なかむら鴈治郎がんじろうがいたという。1877ねんころ初代しょだいかつらぶんだん門下もんか初代しょだいかつらしょうだんおさむ初代しょだいぶんじょ門下もんかうつり、かつら桂馬けいまつやぶんていかしく(または「ぶんいえかしく」「かつらかしく」)、1884ねんころ再度さいどしょうだん翌年よくねん、またもかしくをて、1900ねん6月14にち、2代目だいめかつらぶんすけ襲名しゅうめい。また「ぶんいえぶんすけ」のもちいている。

なお、改名かいめい襲名しゅうめいじゅん史料しりょうによってことなっているのは、出席しゅっせきする寄席よせによって名前なまえを「つやぶんていかしく」「ぶんいえかしく」「かつらかしく」などと使つかけ、ぶんじょ襲名しゅうめいも「ぶんいえぶんすけ」を名乗なのったりと、様々さまざま使つかけをしていたためとおもわれる。

後年こうねんは、おも京都きょうと寄席よせわらいぶくてい真打しんうちとして活躍かつやく1910ねん京都きょうと東山ひがしやま高台寺こうだいじ自身じしん扇子せんす奉納ほうのう1920ねん完全かんぜん引退いんたい高台寺こうたいじ引退いんたい興行こうぎょうわりに石碑せきひてた。境内けいだい以前いぜんからいとなんでいた茶店ちゃみせぶんじょ茶屋ちゃや」に亭主ていしゅ専念せんねん(いわゆる芸能人げいのうじんプロデュースビジネスの嚆矢こうしわれている[1]現在げんざい八坂上やさかかみまち移転いてんして営業えいぎょう)、悠々自適ゆうゆうじてき余生よせいおくった。「ぶんじょ茶屋ちゃや」ではおも甘酒あまざけっていたという。この引退いんたいうらには、漫才まんざい圧倒あっとうされつつあった当時とうじ上方かみがた落語らくごかいたいする憤懣ふんまんがあったようである。墓所はかしょ京都きょうと東山ひがしやま圓徳院えんとくいん

人物じんぶつ

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性格せいかく実直じっちょくで、噺家はなしかにはめずらしくさけ賭博とばくるいいにはめなかった。

また、あたま回転かいてん非常ひじょうはやく、皮肉ひにく警句けいく得意とくいとしていた。おおくの新作しんさくものにし、いまもしばしばえんじられる『動物どうぶつえん』や『指南しなんしょ』『ぞう足跡あしあと』『電話でんわ散財さんざい』(2代目だいめ林家はやしやしみまる十八番じゅうはちばんとなる)『地震じしん加藤かとう』などは、この2代目だいめぶんすけさくわれる。

SPレコードも2まいのこされており、『食道楽くいどうらくつぼ見舞みまい』『いぬはなし満員まんいん電車でんしゃ』『御伽おとぎばなしつぼ見舞みまい』『御伽おとぎばなしいぬのまじない』とうがある。

弟子でしにはぶんいえ春之助はるのすけ初代しょだいかつら春輔はるすけぶんいえこいしく(のち漫才まんざいてんぶんいえこいしく・たより)がいた。

なお、初代しょだいもり乃福ろう3代目だいめかつらぶんすけ継承けいしょうしたい意向いこうがあったが、これはぶくろう師匠ししょうが、2代目だいめぶんすけ実子じっしたる3代目だいめわらいぶくてい福松ふくまつ(2代目だいめぶんいえかしく)であったことに由来ゆらいする。

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 古今ここん落語らくご系図けいず一覧いちらんひょう(ぶんじょ系図けいず)』(日本にっぽん芸術げいじゅつ文化ぶんか振興しんこうかい、2004ねん)
  • 落語らくご系圖けいず』(月亭つきてい春松はるまつへん) - 2代目だいめぶんすけ記述きじゅつかんしてはひどく混乱こんらんしており、各項かくこうによって襲名しゅうめいじゅんはばらばらである。
  • 古今ここん東西とうざい落語らくご事典じてん』(平凡社へいぼんしゃ、1989ねん
  • かつらはるだん』(富士ふじ正晴まさはるちょ)「上方かみがた落語らくご年表ねんぴょう
  • 古今ここん東西とうざい噺家はなしか紳士録しんしろく

出典しゅってん

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  1. ^ JAPAN芸能げいのうカルチャー研究所けんきゅうじょ (2014ねん8がつ5にち). “篠田しのだ麻里子まりこブランド閉店へいてん注目ちゅうもく 芸能人げいのうじんプロデュースの実態じったいは? (1/3)”. THE PAGE. Wordleaf. 2014ねん8がつ5にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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