森川もりかわ哲郎てつろう

森川もりかわ哲郎てつろう（もりかわてつろう　1923年ねん 3月31日にち - 1982年ねん 12月17日にち）は、日本にっぽんの作家さっか、市民しみん運動うんどう家いえ。大杉おおすぎ剛夫たけお、近藤こんどう史郎しろうの別名べつめいを用もちいた。

略歴りゃくれき

東京とうきょう府ふ出身しゅっしん。日本にっぽん大学だいがく中退ちゅうたい。新聞しんぶん記者きしゃ、雑誌ざっし記者きしゃを経へて、作家さっかとなる。小説しょうせつ、ノンフィクション、評論ひょうろん、脚本きゃくほんなど数すう多おおくの著作ちょさくを手てがける。

1962年ねん7月がつ、「平沢ひらさわ貞通さだみち氏しを救すくう会かい」を結成けっせいし、帝銀ていぎん事件じけんの再審さいしん請求せいきゅうの中心ちゅうしんとなって活躍かつやくした。1965年ねん3月、平沢ひらさわの再審さいしん請求せいきゅう審しんにおける偽証ぎしょう容疑ようぎで逮捕たいほされ、1971年ねん12月、懲役ちょうえき1年ねん6月がつの実刑じっけいが確定かくていして下獄げごくした。

親族しんぞく

長男ちょうなんの森川もりかわ武彦たけひこは後のちに平沢ひらさわ貞通さだみちの養子ようしとなる。次女じじょ・森川もりかわ千恵子ちえこは仮面かめんライダーの緑川みどりかわルリ子るりこ役やくで知しられる女優じょゆう。

著書ちょしょ

『兜かぶと町まち』南みなみ旺社 1958
『血ち闘たたかえ天佑てんゆう侠』南みなみ旺社 1958
『風雲ふううん女難じょなん』南みなみ旺社 1958
『勝負しょうぶ師し兜かぶと町まち第だい2部ぶ』南みなみ旺社 1959
『帝銀ていぎん事件じけん』三さん一いち新書しんしょ 1964
『幕末ばくまつ暗殺あんさつ史し』三さん一いち新書しんしょ 1967 のちちくま文庫ぶんこ
『明治めいじ百ひゃく年ねん秘史ひし激動げきどうの百ひゃく年ねん』大杉おおすぎ剛夫たけお監修かんしゅう: 国学院大学こくがくいんだいがく近代きんだい日本にっぽん研究けんきゅう会かい赤坂あかさか書房しょぼう 1967
『総会そうかい屋や内幕うちまくをズバリ!』久保くぼ書店しょてん 1968
『竜馬りょうま暗殺あんさつ推理すいり』波なみ書房しょぼう 1968
『外資がいしに狙ねらわれる会社かいしゃ企業きぎょうの血戦けっせん吹ふき荒あれるか乗取のっとりの嵐あらし!』双葉ふたば新書しんしょ 1969
『戦たたかう企業きぎょう家かたち新興しんこう財閥ざいばつ風雲ふううん録ろく』久保くぼ書店しょてん 1969
『日本にっぽん暗殺あんさつ史し権力けんりょく政治せいじへの血ちの抗こう争そう』波なみ書房しょぼう 1969
『風林火山ふうりんかざんの旗はたの下したに武田たけだ三さん代だいの興亡こうぼう』波なみ書房しょぼう 1969
『明治めいじ暗殺あんさつ史し』三さん一いち新書しんしょ 1969
『日本にっぽん死刑しけい史し生埋いきうめ・火ひあぶり・磔はりつけ・獄門ごくもん・絞首刑こうしゅけい…』日本文芸社にほんぶんげいしゃ 1970
- 『身みの毛けもよだつ日本にっぽん残酷ざんこく死刑しけい史し生埋いきうめ・火ひあぶり・磔はりつけ・獄門ごくもん・絞首刑こうしゅけい・日本にっぽんの残酷ざんこく刑罰けいばつ史し』平沢ひらさわ武彦たけひこ編へん日本文芸社にほんぶんげいしゃパンドラ新書しんしょ 2006
『現代げんだい暗殺あんさつ史し』三さん一いち新書しんしょ 1971
『日本にっぽん脱獄だつごく史し生死せいしを賭かけた知恵ちえ… 波乱はらんの破獄はごくドラマ!』日本文芸社にほんぶんげいしゃ 1971
『日本にっぽんの暗黒あんこく裁判さいばんこの事実じじつをどう考かんがえるか』潮しお文ぶん社しゃリヴ 1971
『株式かぶしき金言きんげん集しゅうより安全あんぜんを心こころがけるために』近藤こんどう史郎しろう日本文芸社にほんぶんげいしゃ 1972
『日本にっぽん武士ぶし道どう史し日本にっぽん民族みんぞくの魂たましいの遺産いさんをもう一度いちど見直みなおそう』日本文芸社にほんぶんげいしゃ 1972
『秘録ひろく帝銀ていぎん事件じけん平沢ひらさわ裁判さいばんの真相しんそうと謎なぞ』番ばん町まち書房しょぼう 1972 のち祥伝社しょうでんしゃ文庫ぶんこ
『満州まんしゅう暴あばれ者しゃ敵てき中ちゅう突破とっぱ五ご千せんキロ』徳間書店とくましょてん 1972
『暗殺あんさつ百ひゃく年ねん史し』図書としょ出版しゅっぱん社しゃ 1973
『会社かいしゃ乗取のっとり史し巨大きょだい化かした企業きぎょうの内幕うちまく』久保くぼ書店しょてん 1973
『日本にっぽん史し暗殺あんさつ100選せん』秋田あきた書店しょてん 1973
『葉隠はがくれ入門にゅうもん覚悟かくごを諭さとすもの、教おしえるもの』日本文芸社にほんぶんげいしゃダルマ・ブックス 1973
『兜かぶと町まち覇者はしゃ列伝れつでん 8人にんの男おとこたちの相場そうば必勝ひっしょうの哲学てつがく』久保くぼ書店しょてん 1974
『拷問ごうもん』図書としょ出版しゅっぱん社しゃ 1974
『ヒトラー語録ごろく狂人きょうじんか、超人ちょうじんか、天才てんさいか』大杉おおすぎ剛夫たけお久保くぼ書店しょてん 1974
『日本にっぽん叛乱はんらん史し神かみ風連ふうれん蹶起けっきから三島みしま事件じけんまで』新人物往来社しんじんぶつおうらいしゃ 1975
『会社かいしゃ乗取のっとり史し巨大きょだい化かした企業きぎょうの内幕うちまく』久保くぼ書店しょてん 1976
『世界せかい脱獄だつごく史し脱走だっそうノンフィクション!!』久保くぼ書店しょてん 1976
『朝鮮ちょうせん独立どくりつ運動うんどう暗殺あんさつ史し』三さん一いち書房しょぼう 1976
『日本にっぽん疑獄ぎごく史し』三さん一いち書房しょぼう 1976 『疑獄ぎごくと謀殺ぼうさつ戦後せんご、「財宝ざいほう」をめぐる暗闘あんとうとはドキュメント「闇やみの昭和しょうわ史し」」祥伝社しょうでんしゃ文庫ぶんこ
『日本にっぽん剣豪けんごう・名めい勝負しょうぶ100』日本文芸社にほんぶんげいしゃ 1976 「日本にっぽん史し・剣豪けんごう名めい勝負しょうぶ95」にちぶん文庫ぶんこ
『乗取のっとり三国志さんごくし』大陸たいりく書房しょぼう 1976
『獄中ごくちゅう一いち万まん日にち追跡ついせき帝銀ていぎん事件じけん』図書としょ出版しゅっぱん社しゃ 1977
『日本にっぽんの黒幕くろまく』三さん一いち書房しょぼう 1977
『維新いしんの志士ししと女おんなたち不滅ふめつの愛あいと死しと思想しそう』日本文芸社にほんぶんげいしゃ 1978
『日本にっぽん迷宮めいきゅう入にゅう事件じけん』三さん一いち書房しょぼう 1978
『疑獄ぎごくと謀殺ぼうさつ怪死かいしの研究けんきゅう昭和しょうわ史しの記録きろく』現代げんだい史し出版しゅっぱん会かい 1979
『血ちの宣告せんこくドン田岡たおか狙撃そげき事件じけん』三さん一いち書房しょぼう 1979
『日本にっぽん快かい盗ぬすめ伝でん』三さん一いち書房しょぼう 1979
『獄中ごくちゅう三さん十じゅう二に年ねん「死刑しけい囚しゅう」平沢ひらさわと共ともに生いきて』現代げんだい史し出版しゅっぱん会かい 1980
『日本にっぽん史し・黒幕くろまくの実像じつぞう黒くろい実力じつりょく者しゃの謀略ぼうりゃくの論理ろんり』日本文芸社にほんぶんげいしゃ 1980 「黒幕くろまくたちの謀略ぼうりゃく」にちぶん文庫ぶんこ
『江戸えど暗殺あんさつ史し』三さん一いち新書しんしょ 1981 のち文芸ぶんげい社しゃ文庫ぶんこ
『「残酷ざんこく」日本にっぽん刑罰けいばつ史し』現代げんだい史し出版しゅっぱん会かい 1981
『テロルの系譜けいふ』図書としょ出版しゅっぱん社しゃ 1981
『戦国せんごく暗殺あんさつ史し』三さん一いち新書しんしょ 1982
『戦後せんご史し・アメリカ謀略ぼうりゃくの謎なぞ』日本文芸社にほんぶんげいしゃ 1982
『東条とうじょう英機ひでき暗殺あんさつ計画けいかく』現代げんだい史し出版しゅっぱん会かい 1982 のち徳間とくま文庫ぶんこ
『日本にっぽん残酷ざんこく死刑しけい史し生埋いきうめ・火ひあぶり・磔はりつけ・獄門ごくもん・絞首刑こうしゅけい』平沢ひらさわ武彦たけひこ編へん日び文ぶん新書しんしょ 2001

共編きょうへん著ちょ

『武道たけみち日本にっぽん』[編へん] プレス東京とうきょう 1964、1969
『世界せかいを征服せいふくする企業きぎょうコングロマリットの脅威きょうい』森田もりた憲一けんいち共著きょうちょ久保くぼ書店しょてん 1970

翻訳ほんやく

イースタン・エコノミスト社しゃ編へん『新あたらしいインド』経済けいざい批判ひはん社しゃ 1953