棲管

棲管（せいかん）は、動物どうぶつがその中なかに住すむ巣す穴あなである。特とくに動物どうぶつが粘液ねんえきなどの分泌ぶんぴつ物ぶつや、それに砂すななど他たの素材そざいを集あつめて作つくった管かんのようなものを指さす。ただし、土どや固形こけい物ぶつに穿孔せんこうして作つくった管状かんじょうの住居じゅうきょを指さしてこう呼よぶ場合ばあいもある。環たまき形がた動物どうぶつの多毛たもう類るいの、かつて定てい在ざい類るいと言いわれた群ぐんにはこれを作つくるものが非常ひじょうに多おおく、ケヤリムシのように柔やわらかいものや、石灰せっかい質しつの硬かたいものを作つくるカンザシゴカイなど、様々さまざまなものがある。チューブワームと呼よばれたハオリムシも現在げんざいではここに含ふくまれることが分わかっている。刺とげ胞動物どうぶつにもハナギンチャクのような例れいがある。