深成岩しんせいがん

深成岩しんせいがん（しんせいがん、plutonic rock）は、火成岩かせいがんの一種いっしゅで、マグマが地下ちか深ふかくでゆっくり冷ひえて固かたまったもの。単たんに、マグマがゆっくり冷ひえ固かたまりやすい地球ちきゅう深部しんぶが多おおいためこういった名前なまえがつけられた。

対応たいおうする火成岩かせいがんの火山岩かざんがんに比くらべ、岩石がんせき中なかの鉱物こうぶつの粒つぶが大おおきい。また時間じかんをかけて冷却れいきゃくしていくため、低温ていおんで結晶けっしょう化かする正せい長石ちょうせきや石英せきえいなども充分じゅうぶん成長せいちょうし、等とう粒状りゅうじょう組織そしき（とうりゅうじょうそしき、equigranular texture）となっている。

かつては、火山岩かざんがんと深成岩しんせいがんの中なか間あいだ的てきな岩石がんせきを半はん深成岩しんせいがんとよんでいたが、現在げんざいではあまり使つかわれない。

主おもな深成岩しんせいがん

• 超ちょう塩基えんき性せい岩がん - かんらん岩がん
• 塩基えんき性せい岩がん - 斑むられい岩がん
• 中性ちゅうせい岩がん - 閃緑岩がん
• 酸性さんせい岩がん - 花はなこう閃緑岩がん、花はなこう岩いわ、閃長岩がん

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  かんらん岩がん
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  斑むられい岩がん
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  閃緑岩がん
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  花崗岩かこうがん
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  閃長岩がん

深成岩しんせいがんの産さん状じょう

• バソリス（底そこ盤ばん）
• ストック（岩いわ株かぶ）

関連かんれん項目こうもく

• 岩石がんせき - 火成岩かせいがん
• 岩石がんせきの一覧いちらん
• 半はん深成岩しんせいがん

参考さんこう文献ぶんけん

• 山崎やまざき貞治さだはる『はじめて出会であう岩石がんせき学がく : 火成岩かせいがん岩石がんせき学がくへの招待しょうたい』共立きょうりつ出版しゅっぱん、1990年ねん。ISBN 4-320-04623-4。 
• 豊ゆたか遙はるか秋あき、青木あおき正博まさひろ『検索けんさく入門にゅうもん 鉱物こうぶつ・岩石がんせき』保育ほいく社しゃ、1996年ねん。ISBN 4-586-31040-5。 

外部がいぶリンク

• “岩石がんせきの分類ぶんるい”. 石いしの博物館はくぶつかん. 広島大学ひろしまだいがく. 2011年ねん6月がつ6日にち閲覧えつらん。
• 藤田ふじた崇たかし. “深成岩しんせいがんの特性とくせいとその見方みかた”. 実務じつむ者しゃのための岩石がんせき肉眼にくがん鑑定かんてい法ほう. 斜面しゃめん防災ぼうさい対策たいさく技術ぎじゅつ協会きょうかい. 2011年ねん6月がつ6日にち閲覧えつらん。
• 萩谷はぎや宏ひろし. “火山岩かざんがんと深成岩しんせいがん”. 石いしからわかる地球ちきゅうの話はなし. 2011年ねん6月がつ6日にち閲覧えつらん。