この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2011年5月) |
甘党(あまとう)とは、酒(主に日本酒を指す)を好む者を表す辛党の対義語であり、「酒を飲まず、甘い菓子類を好む人」のことをいう。ただし、酒と甘い菓子をどちらも好む(甘い菓子をつまみに酒を飲むという者もいる)者や、甘いものも酒も苦手とする者もいることから、単に「甘いものが好きな人」を指す意味で使われることも多い。
1912年(大正1年)出版の『新柔道武者修業 : 世界横行 第二』に「禁酒して甘党となる」という表現が確認され[1]、
種田山頭火の日記を集めた『其中日記 (八)』(1935年(昭和10年)1月1日から12月6日の日記を集めたもの)の2月20日の日記に甘党に関する文が出てくるため、最近の言葉ではないと思われる[2]。
子供は酒を飲めないので、大抵甘党である。これは、人間は本能的に糖分を必要とするが、特に幼児はエネルギー消費が激しく、糖分の濃いもの、カロリーの高いものを強く要求する傾向があることに由来すると言われる。また、幼い頃はまだ味覚が発達しておらず、その他の味への嗜好が育っていないことも、甘いものを好む一因ではないかとされている。一方、子供には野菜嫌いが多い。
日本では、(成人)男性が甘党であることを忌避したり、軟弱であるとする偏見が見受けられたが、「スイーツ男子」という言葉が登場するように、徐々に受け入れられるようになってきた。一方、ヨーロッパやインド、中近東諸国にはこのような風潮はあまり見られない。特に中近東では、飲酒が戒律によりご法度であることから甘党の男性が多く、中年の男性が砂糖をたっぷり入れたミルクティーを飲みつつ、甘い菓子を食べる姿も街角でよく見受けられる。