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白銀比 - Wikipedia

白銀はくぎん

1:1+√2 または 1:√2 となるかず(√2 は 2 のせい平方根へいほうこん

白銀はくぎん(はくぎんひ)とばれるものは以下いかの2つがあり、いずれも無理むりである。

  1. のこと。貴金属ききんぞくひとつ(だい2貴金属ききんぞく)。
  2. のこと。b/2 : a = a : bたすであることから、かみ寸法すんぽうなどにもちいられている。
たてよこながさの1 : 2, 1 : (1 + 2)長方形ちょうほうけいにおける性質せいしつ左上ひだりうえ頂点ちょうてんからみぎがりの対角線たいかくせん垂線すいせんき、その交点こうてんだい1交点こうてんとする。その垂線すいせんしもそこ反射はんしゃしたときの直線ちょくせんみぎがりの対角線たいかくせん交点こうてんだい2交点こうてんとする。
1 : 2場合ばあいは、だい1交点こうてんだい2交点こうてん縦横じゅうおうどもに3等分とうぶんできる位置いちにある。
1 : (1 + 2)場合ばあいは、だい2交点こうてんが、左下ひだりした頂点ちょうてんとの距離きょりが1で、左下ひだりしたかくの2等分とうぶん線上せんじょうにある。

1 : (1+ 2)白銀はくぎん

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1 : (1+ 2)白銀はくぎん長方形ちょうほうけい
 
幾何きかがくてきに、せいえんとその中心ちゅうしんとお水平すいへいならびにかたむき1の直線ちょくせん利用りようすると、 のように「1 : (1+ 2)」の白銀はくぎん長方形ちょうほうけいえがける。

1 : (1+ 2)白銀はくぎん(はくぎんひ、英語えいご: silver ratio / silver mean / silver constant)は、貴金属ききんぞくひとつ(だい2貴金属ききんぞく)である[1]近似きんじは 1 : 2.414 である。英語えいごでsilver ratioなどとった場合ばあいはこちらをす。

線分せんぶん a : b 白銀はくぎんであるとは、

 

つことを意味いみする。

白銀はくぎんすう

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白銀はくぎん 1 : (1+ 2)あらわれる右側みぎがわかず 1+ 2白銀はくぎんすう(はくぎんすう、英語えいご: silver number)という。しばしばギリシア文字もじτたう(タウ)であらわされる[2]

白銀はくぎんすう τたう方程式ほうていしき  せいかいであるから、

 

一方いっぽう、このときの白銀はくぎん  のように定義ていぎすることがある[2]。これは後述こうじゅつのもうひとつの白銀はくぎん一致いっちしている。

数学すうがくてき性質せいしつ

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白銀はくぎんすう連分数れんぶんすう展開てんかい

 

である。

白銀はくぎんすう rs有理数ゆうりすう2の平方根へいほうこん添加てんかした代数だいすうたいにおける代数だいすうてき整数せいすうになっており、rs共役きょうやくすう

 

によってあたえられる。任意にんい自然しぜんすう n について、 有理ゆうり整数せいすうになるが、 絶対ぜったい1/2 よりちいさいため、この有理ゆうり整数せいすう もっとちか自然しぜんすうあたえている。n → ∞ のとき  0収束しゅうそくするから、  における  無限むげんとおてん唯一ゆいいつ集積しゅうせきてんとしてち、とく 小数しょうすう部分ぶぶん均等きんとう分布ぶんぷしていないことがかる。

いちへんながさが1のせいはち角形かくがた対角線たいかくせんのうち、2番目ばんめなが対角線たいかくせんながさである。

三角さんかく関数かんすうあらわすと、

 

ひとし表記ひょうきができる。

1 : 2白銀はくぎん

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1 : 2白銀はくぎん長方形ちょうほうけいせいはち角形かくがたによくあらわれる(あかわく)。
 
1 : 2白銀はくぎん長方形ちょうほうけいちょうあたり半分はんぶんってできる長方形ちょうほうけいは、まえ長方形ちょうほうけい相似そうじであり、ぜん長方形ちょうほうけいについてのようにいた対角線たいかくせん直交ちょっこうしている。

 白銀はくぎん(はくぎんひ)は、1:1.414… で、やく 5:7 である。かみ寸法すんぽうなどにもちいられる。

 

これはさきだい2貴金属ききんぞくとしての白銀はくぎんから、ちょうど1をいたとなっている。


白銀はくぎん長方形ちょうほうけい工業こうぎょう規格きかく

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一辺いっぺんあたり1 : (1+ 2) となる長方形ちょうほうけい白銀はくぎん長方形ちょうほうけい英語えいご: silver rectangle)とぶ。また、1 : 2白銀はくぎん長方形ちょうほうけい白銀はくぎん長方形ちょうほうけいばれる[2]ため注意ちゅうい必要ひつようだが、こちらはルート長方形ちょうほうけいともぶ。以下いか混同こんどうふせぐため、1 : (1+ 2)白銀はくぎん長方形ちょうほうけいを「1 : (1+ 2) 白銀はくぎん長方形ちょうほうけい」、1 : 2白銀はくぎん長方形ちょうほうけいを「1 : 2 白銀はくぎん長方形ちょうほうけい」とする。

ISO 216規格きかくさだめられる寸法すんぽう1 : 2 白銀はくぎん長方形ちょうほうけいとなっているが、このような長方形ちょうほうけいは、ちょうあたり中点ちゅうてんむす線分せんぶんると、出来でき長方形ちょうほうけいもと長方形ちょうほうけい相似そうじとなる。れいとしてA4規格きかくかみを2分割ぶんかつしてられる長方形ちょうほうけいがA5規格きかくである。

写真しゃしんレンズ開口かいこう(いわゆるしぼF)の

1, 1.4, 2, 2.8, 4, 5.6, 8, …

という系列けいれつのように、対象たいしょうがパラメータの自乗じじょう変化へんかするようなものにもあらわれることがある。

1 : (1+ 2) 白銀はくぎん長方形ちょうほうけい1 : 2 白銀はくぎん長方形ちょうほうけいには相関そうかんせいがある。1 : (1+ 2) 白銀はくぎん長方形ちょうほうけいから最大限さいだいげんおおきさの正方形せいほうけいったときにのこ長方形ちょうほうけい1 : 2 白銀はくぎん長方形ちょうほうけいとなり、1 : 2 白銀はくぎん長方形ちょうほうけいから最大限さいだいげんおおきさの正方形せいほうけいったときにのこ長方形ちょうほうけい1 : (1+ 2) 白銀はくぎん長方形ちょうほうけいとなる。

白銀はくぎん作図さくず

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白銀はくぎん作図さくずするには 1 : 2作図さくずすればよいが、これは正方形せいほうけい作図さくず可能かのう)から容易よういられる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Buitrago, Antonia Redondo (2008). "Polygons, Diagonals, and the Bronze Mean", Nexus Network Journal 9,2: Architecture and Mathematics, p.321-2. Springer Science & Business Media. ISBN 9783764386993
  2. ^ a b c 岩本いわもと誠一せいいち江口えぐちすすむせいよし良知よしともぶん 黄金おうごん白銀はくぎん青銅せいどう : かずかたちりつ

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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  • Weisstein, Eric W. "Silver Ratio". mathworld.wolfram.com (英語えいご).
  • Hrant Arakelian. Mathematics and History of the Golden Section, Logos 2014, 404 p. ISBN 978-5-98704-663-0 (rus.).